JP2000244118A - ビルドアップ多層配線板の製造方法 - Google Patents

ビルドアップ多層配線板の製造方法

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JP2000244118A
JP2000244118A JP4480099A JP4480099A JP2000244118A JP 2000244118 A JP2000244118 A JP 2000244118A JP 4480099 A JP4480099 A JP 4480099A JP 4480099 A JP4480099 A JP 4480099A JP 2000244118 A JP2000244118 A JP 2000244118A
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Japan
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resin
metal foil
substrate
layer
circuit
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JP4480099A
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English (en)
Inventor
Koji Sato
光司 佐藤
Hiroshi Ogawa
浩史 小川
Hiroshi Tashiro
浩 田代
Masaharu Kubo
正治 久保
Kengo Kawasumi
賢吾 河澄
Masao Aotsu
政夫 青津
Kaneo Kagami
金雄 加賀美
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法安定性が高く量産が可能になるビルドア
ップ多層配線板の製造方法を提供する。 【解決手段】 樹脂積層板1の表面に金属層2を設けて
形成される内層基板3の金属層2をパターンニング加工
して回路4を形成し、金属箔5の片面に樹脂層6を設け
て形成される樹脂付き金属箔7を樹脂層6の側で内層基
板3の表面に重ねると共に加熱加圧成形して樹脂層6を
介して内層基板3の表面に金属箔5を積層し、この金属
箔5をパターンニング加工して回路8を形成することに
よって、ビルドアップ多層配線板を製造する。この際
に、内層基板3の金属層2をパターンニング加工する前
に、内層基板3をその樹脂積層板1の樹脂のガラス転移
温度より10〜70℃高い温度で加熱してエージング処
理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルドアップ工法
による多層配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話は小型化や軽量化が急速に進ん
でいる。そしてこのような携帯電話の基板に用いられる
多層配線板は、ビルドアップ多層配線板によって高密度
化、小型化、薄型化が進められてきている。
【0003】ビルドアップ多層配線板を製造するには各
種の方法が提供されているが、例えばその一つの方法と
して次のような方法がある。すなわち、樹脂積層板の表
面に金属箔や金属メッキで銅等の金属層を設けた内層基
板を用い、この内層基板の表面に金属層のパターンニン
グ加工によって回路を形成し、次いで、銅箔等の金属箔
の片面に樹脂層を設けて形成した樹脂付き金属箔をその
樹脂層の側で内層基板の表面に重ね、これを加熱加圧成
形することによって樹脂層を介して内層基板に金属箔を
積層し、そして、金属箔をパターンニング加工して回路
をすることによって、ビルドアップ多層配線板を得るこ
とができる。また必要に応じて、樹脂付き金属箔の積層
及び回路のパターニング加工を繰り返すことによって、
さらに回路を多層に形成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにビルドア
ップ多層配線板は高密度化や小型化、薄型化の要請に応
じて開発されてきたものであり、形成される回路は微細
なファインパターンで形成されることが多い。このため
に、ビルドアップ多層配線板の寸法安定性が不十分であ
るとファインパターンで微細な回路を位置精度高く形成
することが難しく、量産化が難しいものであった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、寸法安定性が高く量産が可能になるビルドアップ
多層配線板の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ビルドアップ多層配線板の製造方法は、樹脂積層板1の
表面に金属層2を設けて形成される内層基板3の金属層
2をパターンニング加工して回路4を形成し、金属箔5
の片面に樹脂層6を設けて形成される樹脂付き金属箔7
を樹脂層6の側で内層基板3の表面に重ねると共に加熱
加圧成形して樹脂層6を介して内層基板3の表面に金属
箔5を積層し、この金属箔5をパターンニング加工して
回路8を形成することによって、ビルドアップ多層配線
板を製造するにあたって、内層基板3の金属層2をパタ
ーンニング加工する前に、内層基板3をその樹脂積層板
1の樹脂のガラス転移温度より10〜70℃高い温度で
加熱してエージング処理することを特徴とするものであ
る。
【0007】本発明の請求項2に係るビルドアップ多層
配線板の製造方法は、樹脂積層板1の表面に金属層2を
設けて形成される内層基板3の金属層2をパターンニン
グ加工して回路4を形成し、金属箔5の片面に樹脂層6
を設けて形成される樹脂付き金属箔7を樹脂層6の側で
内層基板3の表面に重ねると共に加熱加圧成形して樹脂
層6を介して内層基板3の表面に金属箔5を積層し、こ
の金属箔5をパターンニング加工して回路8を形成する
ことによって、ビルドアップ多層配線板を製造するにあ
たって、樹脂付き金属箔7を内層基板3に積層成形した
後、上記内層基板3と樹脂付き金属箔7の積層物を、内
層基板3の樹脂積層板1の樹脂と樹脂付き金属箔7の樹
脂のいずれか高い方のガラス転移温度より10〜70℃
高い温度で加熱してエージング処理することを特徴とす
るものである。
【0008】また請求項3の発明は、上記の請求項1又
は2において、内層基板3としてインナービアホール9
を設けたものを用い、インナービアホール9内に樹脂1
0を充填して穴埋めした後に、内層基板3の表面に樹脂
付き金属箔7を積層することを特徴とするものである。
【0009】また請求項4の発明は、内層基板3として
インナービアホール9を設けたものを用い、内層基板3
の表面に樹脂付き金属箔7を積層する際に、樹脂付き金
属箔7の樹脂をインナービアホール9に流入させて充填
することを特徴とするものである。
【0010】また請求項5の発明は、回路4を形成した
複数枚の内層基板3をプリプレグ11を介して重ねると
共にその上下に樹脂付き金属箔7を樹脂層6の側で重
ね、これを加熱加圧成形してプリプレグ11によって各
内層基板3を積層すると共に樹脂層6を介して内層基板
3の表面に金属箔7を積層することを特徴とするもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0012】図1及び図2は本発明の実施の形態の一例
を示すものであり、図1(a)は内層基板3を示すもの
である。内層基板3はガラス布基材エポキシ樹脂積層板
など樹脂積層板1の表面の全面に金属層2を設けて形成
されるものであり、図1(a)の実施形態では、内層回
路20を2層設けると共に両面に金属箔の積層やめっき
によって銅などの金属層2を設けて、4層シールド板と
して形成したものを用いるようにしてあるが、この内層
基板3としては両面銅張り積層板のなどの両面板で形成
したものを用いることもできる。また内層基板3には内
層回路20の箇所においてインナービアホール9が表裏
に貫通する穴明け加工で形成してあり、パネルめっきを
施すことによってインナービアホール9の内周に内層回
路20と導通されるめっき層21が形成してある。
【0013】次に、インナービアホール9の内周面を表
面処理した後、このインナービアホール9内に図1
(b)のように樹脂10を充填して硬化させることによ
って、インナービアホール9の穴埋めを行なう。この穴
埋めの樹脂10としては、紫外線硬化型のエポキシ樹脂
などを用いることができる。インナービアホール9の穴
埋めをした後、穴埋めの樹脂10の表面を研磨して内層
基板3の表面から樹脂10が突出しないようにする。
【0014】次に、内層基板3の表面の金属層2にパタ
ーンニング加工を行なうのであるが、本発明ではこのパ
ターンニング加工に先立って、内層基板3をエージング
処理する。エージング処理は、内層基板3の樹脂積層板
1の樹脂のガラス転移温度よりも10〜70℃高い温度
で内層基板3を加熱することによって行なうものであ
る。このときの加熱時間は20〜100分の範囲が好ま
しい。このように内層基板3を加熱してエージング処理
することによって、内層基板3の樹脂積層板1の寸法安
定性を高めることができるものであり、加熱温度が樹脂
積層板1の樹脂のガラス転移温度Tg+10℃未満であ
ると、内層基板3の樹脂積層板1の寸法安定性を高める
効果が不十分ある。逆に加熱温度が樹脂積層板1の樹脂
のガラス転移温度Tg+70℃を超えるときには、内層
基板3に膨れ等が発生するおそれがある。
【0015】このように内層基板3をエージング処理し
た後、内層基板3の表面の金属層2をパターンニング加
工して図1(c)のように回路4を形成する。パターン
ニング加工は、金属層2の表面へのエッチングレジスト
の塗布、露光、現像、エッチングの通常の手順で行なう
ことができる。ここで、内層基板3の樹脂積層板1はエ
ージング処理によって寸法安定性が高められているの
で、微細なファインパターンで回路4を位置精度良く形
成することが容易になるものである。内層回路3の表面
に形成される回路4のうち一部のものはインナービアホ
ール9のめっき層21によって内層回路20に接続され
ている。次いで、内層基板3の表面処理を行なう。
【0016】内層基板3の表面にこのように回路4を形
成した後、樹脂付き金属箔7を内層基板3の表面に積層
成形する。樹脂付き金属箔7は、銅箔等の金属箔7の片
面にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を塗布して半硬化
状態にした樹脂層6を設けて形成されるものである。そ
してこの樹脂付き金属箔7を樹脂層6の側で内層基板3
の表面に重ね、これを加熱加圧成形して樹脂層6を溶融
・硬化させることによって、図1(d)に示すように、
硬化した樹脂層6を介して内層基板3の表面に金属箔7
を積層することができるものである。このようにして樹
脂付き金属箔7を内層基板3の表面に成形した後、本発
明では、内層基板3と樹脂付き金属箔7の積層物をエー
ジング処理する。エージング処理は、内層基板3の樹脂
積層板1の樹脂のガラス転移温度と樹脂付き金属箔7の
樹脂のガラス転移温度のいずれか高い方のガラス転移温
度より10〜70℃高い温度で加熱することによって行
なうものである。このときの加熱時間は20〜100分
の範囲が好ましい。このように加熱してエージング処理
を行なうことによって、内層基板3の樹脂積層板1や樹
脂付き金属箔7の硬化した樹脂層6の寸法安定性を高め
ることができるものであり、加熱温度がガラス転移温度
Tg+10℃未満であると、内層基板3の樹脂積層板1
や硬化した樹脂層6の寸法安定性を高める効果が不十分
ある。逆に加熱温度がガラス転移温度Tg+70℃を超
えるときには、内層基板3に膨れ等が発生するおそれが
ある。
【0017】このようにエージング処理を行なった後、
外層の樹脂付き金属箔7にブラインドビアホール22や
回路8の加工を行なう。すなわちまず、ブラインドビア
ホール22を形成する箇所において樹脂付き金属箔7の
金属箔5に、図1(e)のように開口部23を形成す
る。この開口部23の形成は金属層2の表面へのエッチ
ングレジストの塗布、露光、現像、エッチングの通常の
手順で行なうことができる。ここで、内層基板3の樹脂
積層板1や樹脂付き金属箔7の樹脂層6はエージング処
理によって寸法安定性が高められているので、開口部2
3は位置精度高く形成することができる。このように金
属箔5に開口部23を形成した後に、レーザ光を照射す
ることによって、金属箔5がコンフォーマルマスクとな
って、開口部23を設けた箇所において樹脂付き金属箔
7の樹脂層6に図2(a)のように、内層基板3の回路
4が底面に露出するブラインドビアホール22を形成す
ることができるものである。次に、図2(b)のように
内層基板3の回路4や内層回路20の箇所において樹脂
付き金属箔7と内層基板3を貫通するスルーホール24
を穴明け加工で設ける。ここで、内層基板3の樹脂積層
板1や樹脂付き金属箔7の樹脂層6はエージング処理に
よって寸法安定性が高められているので、スルーホール
24は位置精度高く形成することができる。このように
スルーホール24を加工してスルーホール24の内周を
デスミアー処理した後、パネルメッキを施して、図2
(c)のようにブラインドビアホール22の内周やスル
ーホール24の内周にめっき層25を形成する。
【0018】そして、樹脂付き金属箔7の金属箔5をパ
ターンニング加工して図2(d)のように回路8を形成
する。パターンニング加工は、金属箔5の表面へのエッ
チングレジストの塗布、露光、現像、エッチングの通常
の手順で行なうことができる。ここで、内層基板3の樹
脂積層板1や樹脂付き金属箔7の樹脂層6はエージング
処理によって寸法安定性が高められているので、微細な
ファインパターンの回路8を位置精度高く形成すること
が容易になるものである。この回路8のうち一部のもの
はブラインドビアホール22のめっき層25によって内
層基板3の回路4に接続されており、また回路8のうち
他の一部のものはスルーホール24のめっき層25によ
って内層基板3の回路4や内層回路20に接続されてい
る。この後、ソルダーレジストの塗布、金めっきや半田
等の表面処理、外形加工などを行なうことによって、ビ
ルドアップ多層配線板として仕上げることができる。上
記のように、内層基板3の樹脂積層板1や樹脂付き金属
箔7の樹脂層6はエージング処理によって寸法安定性が
高められているので、これらのソルダーレジストの塗
布、金めっきや半田等の表面処理、外形加工なども位置
精度の高い加工で行なうことができるものである。
【0019】図3及び図4は本発明の実施の形態の他の
一例を示すものであり、図3(a)に示すように、内層
基板3としては図1(a)と同じものを用いることがで
きる。そして内層基板3の表面の金属層2にパターンニ
ング加工を行なうに先立って、内層基板3をエージング
処理する。エージング処理の加熱条件は前記した通りで
ある。
【0020】このように内層基板3をエージング処理し
た後、内層基板3の表面の金属層2をパターンニング加
工して図3(b)のように回路4を形成する。パターン
ニング加工は、金属層2の表面へのエッチングレジスト
の塗布、露光、現像、エッチングの通常の手順で行なう
ことができる。ここで、内層基板3の樹脂積層板1はエ
ージング処理によって寸法安定性が高められているの
で、微細なファインパターンの回路4を位置精度高く形
成することが容易になるものである。次いで、内層基板
3の表面処理を行なう。
【0021】内層基板3の表面にこのように回路4を形
成した後、樹脂付き金属箔7を内層基板3の表面に積層
成形する。樹脂付き金属箔7としては前記したものを用
いることができる。そしてこの樹脂付き金属箔7を樹脂
層6の側で内層基板3の表面に重ね、これを加熱加圧成
形して樹脂層6を溶融・硬化させることによって、図3
(c)に示すように、硬化した樹脂層6を介して内層基
板3の表面に金属箔7を積層することができるものであ
る。ここで、このように加熱加圧成形して樹脂付き金属
箔7を内層基板3に積層する際に、樹脂層6の溶融した
樹脂の一部がインナービアホール9内に流入し、この樹
脂10aによってインナービアホール9内が充填されて
穴埋めがなされるものである。このようにして樹脂付き
金属箔7を内層基板3の表面に成形した後、内層基板3
と樹脂付き金属箔7の積層物をエージング処理する。エ
ージング処理の加熱条件は前記した通りである。
【0022】このようにエージング処理を行なった後、
外層の樹脂付き金属箔7にブラインドビアホール22や
回路8の加工を行なう。この加工の方法や手順は図1や
図2で既述したものと同じであり、まず樹脂付き金属箔
7の金属箔5に図3(d)のように開口部23を形成し
た後に、レーザ光を照射することによって、金属箔5の
開口部23を設けた箇所において樹脂付き金属箔7の樹
脂層6に図4(a)のようにブラインドビアホール22
を形成する。ここで、内層基板3の樹脂積層板1や樹脂
付き金属箔7の樹脂層6はエージング処理によって寸法
安定性が高められているので、開口部23は位置精度高
く形成することができるものであり、この開口部23に
よってブラインドビアホール22を位置精度高く形成す
ることができるものである。次に、図4(b)のように
樹脂付き金属箔7と内層基板3を貫通するスルーホール
24を穴明け加工で設ける。ここで、内層基板3の樹脂
積層板1や樹脂付き金属箔7の樹脂層6はエージング処
理によって寸法安定性が高められているので、スルーホ
ール24を位置精度高く形成することができる。そし
て、スルーホール24の内周をデスミアー処理した後、
パネルメッキを施して、図4(c)のようにブラインド
ビアホール22の内周やスルーホール24の内周にめっ
き層25を形成する。そして、樹脂付き金属箔7の金属
箔5をパターンニング加工して図4(d)のように回路
8を形成する。ここで、内層基板3の樹脂積層板1や樹
脂付き金属箔7の樹脂層6はエージング処理によって寸
法安定性が高められているので、微細なファインパター
ンで回路8を形成することが容易になるものである。こ
の後、ソルダーレジストの塗布、金めっきや半田等の表
面処理、外形加工などを行なうことによって、ビルドア
ップ多層配線板として仕上げることができる。
【0023】図5及び図6は本発明の実施の形態の他の
一例を示すものであり、内層基板3としては図1(a)
と同じものを用いることができるが、図5(a)のよう
に内層基板3にはインナービアホール9は形成していな
い。そして内層基板3の表面の金属層2にパターンニン
グ加工を行なうに先立って、内層基板3をエージング処
理する。エージング処理の加熱条件は前記した通りであ
る。
【0024】このように内層基板3をエージング処理し
た後、内層基板3の表面の金属層2をパターンニング加
工して図5(b)のように回路4を形成する。パターン
ニング加工は、金属層2の表面へのエッチングレジスト
の塗布、露光、現像、エッチングの通常の手順で行なう
ことができる。ここで、内層基板3の樹脂積層板1はエ
ージング処理によって寸法安定性が高められているの
で、微細なファインパターンで回路4を位置精度高く形
成することが容易になるものである。次いで、内層基板
3の表面処理を行なう。
【0025】内層基板3の表面にこのように回路4を形
成した後、樹脂付き金属箔7を内層基板3の表面に積層
成形する。樹脂付き金属箔7としては前記したものを用
いることができる。そしてこの樹脂付き金属箔7を樹脂
層6の側で内層基板3の表面に重ね、これを加熱加圧成
形して樹脂層6を溶融・硬化させることによって、図5
(c)に示すように、硬化した樹脂層6を介して内層基
板3の表面に金属箔7を積層することができるものであ
る。このようにして樹脂付き金属箔7を内層基板3の表
面に成形した後、内層基板3と樹脂付き金属箔7の積層
物をエージング処理する。エージング処理の加熱条件は
前記した通りである。
【0026】このようにエージング処理を行なった後、
外層の樹脂付き金属箔7にブラインドビアホール22や
回路8の加工を行なう。この加工の方法や手順は図1や
図2で既述したものと同じであり、まず樹脂付き金属箔
7の金属箔5に図5(d)のように開口部23を形成し
た後に、レーザ光を照射することによって、金属箔5の
開口部23を設けた箇所において樹脂付き金属箔7の樹
脂層6に図6(a)のようにブラインドビアホール22
を形成する。ここで、内層基板3の樹脂積層板1や樹脂
付き金属箔7の樹脂層6はエージング処理によって寸法
安定性が高められているので、開口部23を位置精度高
く形成することができ、この開口部23によってブライ
ンドビアホール22を位置精度高く形成することができ
るものである。次に、図6(b)のように樹脂付き金属
箔7と内層基板3を貫通するスルーホール24を穴明け
加工で設ける。ここで、内層基板3の樹脂積層板1や樹
脂付き金属箔7の樹脂層6はエージング処理によって寸
法安定性が高められているので、スルーホール24を位
置精度高く形成することができる。そして、スルーホー
ル24の内周をデスミアー処理した後、パネルメッキを
施して、図6(c)のようにブラインドビアホール22
の内周やスルーホール24の内周にめっき層25を形成
する。そして、樹脂付き金属箔7の金属箔5をパターン
ニング加工して図6(d)のように回路8を形成する。
ここで、内層基板3の樹脂積層板1や樹脂付き金属箔7
の樹脂層6はエージング処理によって寸法安定性が高め
られているので、微細なファインパターンで回路8を形
成することが容易になるものである。この後、ソルダー
レジストの塗布、金めっきや半田等の表面処理、外形加
工などを行なうことによって、ビルドアップ多層配線板
として仕上げることができる。
【0027】図7及び図8は本発明の実施の形態の他の
一例を示すものであり、内層基板3はガラス布基材エポ
キシ樹脂積層板など樹脂積層板1の表面の全面に金属層
2を設けて形成されるものであり、図7(a)の実施形
態では、樹脂積層板1の両面に金属箔の積層やめっきに
よって銅などの金属層2を設けて形成したものを2枚用
いるようにしてある。そして内層基板3の表面の金属層
2にパターンニング加工を行なうに先立って、内層基板
3をエージング処理する。エージング処理の加熱条件は
前記した通りである。
【0028】このように内層基板3をエージング処理し
た後、内層基板3の表面の金属層2をパターンニング加
工して図7(b)のように回路4を形成する。パターン
ニング加工は、金属層2の表面へのエッチングレジスト
の塗布、露光、現像、エッチングの通常の手順で行なう
ことができる。ここで、内層基板3の樹脂積層板1はエ
ージング処理によって寸法安定性が高められているの
で、微細なファインパターンで回路4を位置精度高く形
成することが容易になるものである。次いで、内層基板
3の表面処理を行なう。
【0029】内層基板3の表面にこのように回路4を形
成した後、2枚の内層基板3の間にプリプレグ11を挟
むと共に各内層基板3の外側の表面に樹脂付き金属箔7
を樹脂層6の側で重ね、これを加熱加圧成形する。プリ
プレグ11としては、例えばガラス布にエポキシ樹脂等
の熱硬化性樹脂ワニスを含浸して加熱乾燥することによ
ってBステージ状態にしたものを用いることができる。
そしてこのように加熱加圧成形することによって、図7
(b)に示すように、プリプレグ11の樹脂が溶融・硬
化した層で2枚の内層基板3を積層することができると
共に樹脂付き金属箔7の樹脂層6が溶融・硬化した層を
介して内層基板3の表面に金属箔7を積層することがで
きるものである。このようにして2枚の内層基板3の積
層と樹脂付き金属箔7の積層を行なった後、内層基板3
と樹脂付き金属箔7の積層物をエージング処理する。エ
ージング処理の加熱条件は前記した通りである。
【0030】このようにエージング処理を行なった後、
外層の樹脂付き金属箔7にブラインドビアホール22や
回路8の加工を行なう。この加工の方法や手順は図1や
図2で既述したものと同じであり、まず樹脂付き金属箔
7の金属箔5に図7(d)のように開口部23を形成し
た後に、レーザ光を照射することによって、金属箔5の
開口部23を設けた箇所において樹脂付き金属箔7の樹
脂層6に図8(a)のようにブラインドビアホール22
を形成する。ここで、内層基板3の樹脂積層板1や樹脂
付き金属箔7の樹脂層6はエージング処理によって寸法
安定性が高められているので、開口部23を位置精度高
く形成することができ、ブラインドビアホール22を位
置精度高く形成することができるものである。次に、図
8(b)のように樹脂付き金属箔7と内層基板3を貫通
するスルーホール24を穴明け加工で設ける。ここで、
内層基板3の樹脂積層板1や樹脂付き金属箔7の樹脂層
6はエージング処理によって寸法安定性が高められてい
るので、スルーホール24を位置精度高く形成すること
ができる。そして、スルーホール24の内周をデスミア
ー処理した後、パネルメッキを施して、図8(c)のよ
うにブラインドビアホール22の内周やスルーホール2
4の内周にめっき層25を形成する。そして、樹脂付き
金属箔7の金属箔5をパターンニング加工して図8
(d)のように回路8を形成する。ここで、内層基板3
の樹脂積層板1や樹脂付き金属箔7の樹脂層6はエージ
ング処理によって寸法安定性が高められているので、微
細なファインパターンで回路8を形成することが容易に
なるものである。この後、ソルダーレジストの塗布、金
めっきや半田等の表面処理、外形加工などを行なうこと
によって、ビルドアップ多層配線板として仕上げること
ができる。
【0031】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
【0032】(実施例1)内層基板3として、FR−4
相当のガラス布基材銅張エポキシ樹脂積層板(松下電工
株式会社製「R1766」)を用い、内層基板3にイン
ナービアホール9を穴明け加工すると共にパネルめっき
を施すことによってインナービアホール9の内周にめっ
き層21を形成した(図3(a))。
【0033】次に内層基板3をエージング処理した。内
層基板3の樹脂のガラス転移温度は130℃であり、エ
ージング処理は加熱温度140℃(内層基板3の樹脂の
ガラス転移温度+10℃)、加熱時間60分の条件で行
なった。
【0034】このように内層基板3をエージング処理し
た後、金属層2の表面へのエッチングレジストの塗布、
露光、現像、エッチングを行なって、内層基板3の表面
の金属層2をパターンニング加工することによって、内
層基板3の表面に回路4を形成した(図3(b))。こ
のように内層基板3の表面に回路4を形成した後に、回
路4の精度を評価するために、内層基板3の寸法安定性
を測定した。内層基板3の寸法安定性の測定は、400
×300mmサイズの30枚のサンプルについて、内層
回路20の四隅に予め形成された基準マーク間のピッチ
を計測することによって行ない、寸法のバラツキ(σ)
を求めて、寸法のバラツキ15μm未満を「○」、15
〜30μmを「△」、30μm以上を「×」と判定し
た。また、内層基板3の膨れの発生の有無を観察して測
定し、膨れ発生なしを「○」、膨れ発生を「×」と判定
した。これらの結果を表1に示す。
【0035】次に、樹脂付き金属板7として銅箔にエポ
キシ樹脂を塗布して作製した松下電工株式会社製「R0
880」を用い、この樹脂付き金属箔7を樹脂層6の側
で内層基板3の表面に重ね、これを180℃、40kg
/cm2、90分の条件で加熱加圧成形することによっ
て、樹脂付き金属箔7を内層基板3に積層した(図3
(c))。
【0036】このように樹脂付き金属箔7を内層基板3
の表面に積層成形した後、内層基板3と樹脂付き金属箔
7の積層物をエージング処理した。内層基板3の樹脂の
ガラス転移温度は130℃、樹脂付き金属箔7の樹脂層
6の樹脂のガラス転移温度は125℃であり、エージン
グ処理は加熱温度140℃(内層基板3の樹脂のガラス
転移温度+10℃)、加熱時間60分の条件で行なっ
た。
【0037】このようにエージング処理を行なった後、
樹脂付き金属箔7の金属箔5に開口部23を形成し(図
3(d))、そしてレーザ光を照射することによって、
金属箔5の開口部23を設けた箇所において樹脂付き金
属箔7の樹脂層6にブラインドビアホール22を形成し
た(図4(a))。次に、樹脂付き金属箔7と内層基板
3を貫通するスルーホール24を穴明け加工で設け(図
4(b))、スルーホール24の内周をデスミアー処理
した後、パネルメッキを施して、ブラインドビアホール
22の内周やスルーホール24の内周にめっき層25を
形成した(図4(c))。
【0038】この後、樹脂付き金属箔7の金属箔5の表
面へのエッチングレジストの塗布、露光、現像、エッチ
ングを行なって、金属箔5をパターンニング加工するこ
とによって、回路8を形成し、ビルドアップ多層配線板
を得た(図4(d))。このように回路8を形成した後
に、回路8の精度を評価するために、ビルドアップ多層
配線板の寸法安定性を測定した。ビルドアップ多層配線
板の寸法安定性の測定は、400×300mmサイズの
30枚のサンプルについて、内層回路20の四隅に予め
形成された基準マーク間のピッチを計測することによっ
て行ない、寸法のバラツキ(σ)を求めて、寸法のバラ
ツキ15μm未満を「○」、15〜30μmを「△」、
30μm以上を「×」と判定した。また、ビルドアップ
多層配線板の膨れの発生の有無を観察して測定し、膨れ
発生なしを「○」、膨れ発生を「×」と判定した。これ
らの結果を表1に示す。
【0039】(実施例2)実施例1において、内層基板
3にパターンニング加工を施す前のエージング処理を、
加熱温度170℃(内層基板3の樹脂のガラス転移温度
+40℃)、加熱時間60分の条件で行なった。そして
内層基板3の表面の金属層2をパターンニング加工して
回路4を形成した後、回路4の精度を評価するために、
内層基板3の寸法安定性を測定し、また内層基板3の膨
れの発生の有無を観察して測定した。これらの結果を表
1に示す。
【0040】また実施例1において、樹脂付き金属箔7
を内層基板3の表面に積層成形した後のエージング処理
を、加熱温度170℃(内層基板3の樹脂のガラス転移
温度+40℃)、加熱時間60分の条件で行なった。そ
して内層基板3に積層した樹脂付き金属箔7の金属箔5
をパターンニング加工して回路8を形成した後、回路8
の精度を評価するために、ビルドアップ多層配線板の寸
法安定性を測定し、またビルドアップ多層配線板の膨れ
の発生の有無を観察して測定した。これらの結果を表1
に示す。
【0041】(実施例3)実施例1において、内層基板
3にパターンニング加工を施す前のエージング処理を、
加熱温度200℃(内層基板3の樹脂のガラス転移温度
+70℃)、加熱時間60分の条件で行なった。そして
内層基板3の表面の金属層2をパターンニング加工して
回路4を形成した後、回路4の精度を評価するために、
内層基板3の寸法安定性を測定し、また内層基板3の膨
れの発生の有無を観察して測定した。これらの結果を表
1に示す。
【0042】また実施例1において、樹脂付き金属箔7
を内層基板3の表面に積層成形した後のエージング処理
を、加熱温度200℃(内層基板3の樹脂のガラス転移
温度+70℃)、加熱時間60分の条件で行なった。そ
して内層基板3に積層した樹脂付き金属箔7の金属箔5
をパターンニング加工して回路8を形成した後、回路8
の精度を評価するために、ビルドアップ多層配線板の寸
法安定性を測定し、またビルドアップ多層配線板の膨れ
の発生の有無を観察して測定した。これらの結果を表1
に示す。
【0043】(比較例1)実施例1において、内層基板
3にパターンニング加工を施す前のエージング処理を行
なわなかった。そして内層基板3の表面の金属層2をパ
ターンニング加工して回路4を形成した後、回路4の精
度を評価するために、内層基板3の寸法安定性を測定
し、また内層基板3の膨れの発生の有無を観察して測定
した。これらの結果を表1に示す。
【0044】また実施例1において、樹脂付き金属箔7
を内層基板3の表面に積層成形した後のエージング処理
を行なわなかった。そして内層基板3に積層した樹脂付
き金属箔7の金属箔5をパターンニング加工して回路8
を形成した後、回路8の精度を評価するために、ビルド
アップ多層配線板の寸法安定性を測定し、またビルドア
ップ多層配線板の膨れの発生の有無を観察して測定し
た。これらの結果を表1に示す。
【0045】(比較例2)実施例1において、内層基板
3にパターンニング加工を施す前のエージング処理を、
加熱温度130℃(内層基板3の樹脂のガラス転移温度
+0℃)、加熱時間60分の条件で行なった。そして内
層基板3の表面の金属層2をパターンニング加工して回
路4を形成した後、回路4の精度を評価するために、内
層基板3の寸法安定性を測定し、またビルドアップ多層
配線板の膨れの発生の有無を観察して測定した。これら
の結果を表1に示す。
【0046】また実施例1において、樹脂付き金属箔7
を内層基板3の表面に積層成形した後のエージング処理
を、加熱温度130℃(内層基板3の樹脂のガラス転移
温度+0℃)、加熱時間60分の条件で行なった。そし
て内層基板3に積層した樹脂付き金属箔7の金属箔5を
パターンニング加工して回路8を形成した後、回路8の
精度を評価するために、ビルドアップ多層配線板の寸法
安定性を測定し、またビルドアップ多層配線板の膨れの
発生の有無を観察して測定した。これらの結果を表1に
示す。
【0047】(比較例3)実施例1において、内層基板
3にパターンニング加工を施す前のエージング処理を、
加熱温度210℃(内層基板3の樹脂のガラス転移温度
+80℃)、加熱時間60分の条件で行なった。そして
内層基板3の表面の金属層2をパターンニング加工して
回路4を形成した後、回路4の精度を評価するために、
内層基板3の寸法安定性を測定し、また内層基板3の膨
れの発生の有無を観察して測定した。これらの結果を表
1に示す。
【0048】また実施例1において、樹脂付き金属箔7
を内層基板3の表面に積層成形した後のエージング処理
を、加熱温度210℃(内層基板3の樹脂のガラス転移
温度+80℃)、加熱時間60分の条件で行なった。そ
して内層基板3に積層した樹脂付き金属箔7の金属箔5
をパターンニング加工して回路8を形成した後、回路8
の精度を評価するために、ビルドアップ多層配線板の寸
法安定性を測定し、またビルドアップ多層配線板の膨れ
の発生の有無を観察して測定した。これらの結果を表1
に示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1にみられるように、ガラス転移温度+
10〜70℃の範囲でエージング処理を行なうようにし
た各実施例のものは、寸法安定性が良好であり、微細な
ファインパターンで回路を位置精度高く形成することが
容易なものであった。一方、エージング処理を行なわな
い比較例1やエージング処理の温度が低い比較例2では
寸法安定性が悪く、微細なファインパターンで回路を位
置精度高く形成することが困難であり、またエージング
処理の温度が高すぎる比較例3では基板に膨れが発生す
るものであった。
【0051】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係るビ
ルドアップ多層配線板の製造方法は、樹脂積層板の表面
に金属層を設けて形成される内層基板の金属層をパター
ンニング加工して回路を形成し、金属箔の片面に樹脂層
を設けて形成される樹脂付き金属箔を樹脂層の側で内層
基板の表面に重ねると共に加熱加圧成形して樹脂層を介
して内層基板の表面に金属箔を積層し、この金属箔をパ
ターンニング加工して回路を形成することによって、ビ
ルドアップ多層配線板を製造するにあたって、内層基板
の金属層をパターンニング加工する前に、内層基板をそ
の樹脂積層板の樹脂のガラス転移温度より10〜70℃
高い温度で加熱してエージング処理するようにしたの
で、内層基板の寸法安定性を高めることができるもので
あり、微細なファインパターンで回路を位置精度高く形
成することが容易になって、量産が可能になるものであ
る。
【0052】また本発明の請求項2に係るビルドアップ
多層配線板の製造方法は、樹脂積層板の表面に金属層を
設けて形成される内層基板の金属層をパターンニング加
工して回路を形成し、金属箔の片面に樹脂層を設けて形
成される樹脂付き金属箔を樹脂層の側で内層基板の表面
に重ねると共に加熱加圧成形して樹脂層を介して内層基
板の表面に金属箔を積層し、この金属箔をパターンニン
グ加工して回路を形成することによって、ビルドアップ
多層配線板を製造するにあたって、内層基板に樹脂付き
金属箔を積層成形した後、上記内層基板と樹脂付き金属
箔の積層物を、内層基板の樹脂積層板の樹脂と樹脂付き
金属箔の樹脂のいずれか高い方のガラス転移温度より1
0〜70℃高い温度で加熱してエージング処理するよう
にしたので、内層基板や樹脂付き金属箔の樹脂層の寸法
安定性を高めることができるものであり、微細なファイ
ンパターンで回路を位置精度高く形成することが容易に
なって、量産が可能になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すものであり、
(a)乃至(e)は各工程の断面図である。
【図2】同上の実施形態の一例を示すものであり、
(a)乃至(d)は各工程の断面図である。
【図3】本発明の実施形態の他の一例を示すものであ
り、(a)乃至(d)は各工程の断面図である。
【図4】同上の実施形態の一例を示すものであり、
(a)乃至(d)は各工程の断面図である。
【図5】本発明の実施形態の他の一例を示すものであ
り、(a)乃至(d)は各工程の断面図である。
【図6】同上の実施形態の一例を示すものであり、
(a)乃至(d)は各工程の断面図である。
【図7】本発明の実施形態の他の一例を示すものであ
り、(a)乃至(d)は各工程の断面図である。
【図8】同上の実施形態の一例を示すものであり、
(a)乃至(d)は各工程の断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂積層板 2 金属層 3 内層基板 4 回路 5 金属箔 6 樹脂層 7 樹脂付き金属箔 8 回路 9 インナービアホール 10 樹脂 11 プリプレグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 浩 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 久保 正治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 河澄 賢吾 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 青津 政夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 加賀美 金雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5E346 AA04 AA12 AA15 AA42 AA43 BB01 DD02 DD12 DD32 DD48 EE02 EE06 EE07 EE09 EE14 EE31 EE35 FF04 GG01 GG15 GG17 GG22 GG28 HH11 HH26 HH33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂積層板の表面に金属層を設けて形成
    される内層基板の金属層をパターンニング加工して回路
    を形成し、金属箔の片面に樹脂層を設けて形成される樹
    脂付き金属箔を樹脂層の側で内層基板の表面に重ねると
    共に加熱加圧成形して樹脂層を介して内層基板の表面に
    金属箔を積層し、この金属箔をパターンニング加工して
    回路を形成することによって、ビルドアップ多層配線板
    を製造するにあたって、内層基板の金属層をパターンニ
    ング加工する前に、内層基板をその樹脂積層板の樹脂の
    ガラス転移温度より10〜70℃高い温度で加熱してエ
    ージング処理することを特徴とするビルドアップ多層配
    線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂積層板の表面に金属層を設けて形成
    される内層基板の金属層をパターンニング加工して回路
    を形成し、金属箔の片面に樹脂層を設けて形成される樹
    脂付き金属箔を樹脂層の側で内層基板の表面に重ねると
    共に加熱加圧成形して樹脂層を介して内層基板の表面に
    金属箔を積層し、この金属箔をパターンニング加工して
    回路を形成することによって、ビルドアップ多層配線板
    を製造するにあたって、内層基板に樹脂付き金属箔を積
    層成形した後、上記内層基板と樹脂付き金属箔の積層物
    を、内層基板の樹脂積層板の樹脂と樹脂付き金属箔の樹
    脂のいずれか高い方のガラス転移温度より10〜70℃
    高い温度で加熱してエージング処理することを特徴とす
    るビルドアップ多層配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 内層基板としてインナービアホールを設
    けたものを用い、インナービアホール内に樹脂を充填し
    て穴埋めした後に、内層基板の表面に樹脂付き金属箔を
    積層することを特徴とする請求項1又は2に記載のビル
    ドアップ多層配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 内層基板としてインナービアホールを設
    けたものを用い、内層基板の表面に樹脂付き金属箔を積
    層する際に、樹脂付き金属箔の樹脂をインナービアホー
    ルに流入させて充填することを特徴とする請求項1又は
    2に記載のビルドアップ多層配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 回路を形成した複数枚の内層基板をプリ
    プレグを介して重ねると共にその上下に樹脂付き金属箔
    を樹脂層の側で重ね、これを加熱加圧成形してプリプレ
    グによって各内層基板を積層すると共に樹脂層を介して
    内層基板の表面に金属箔を積層することを特徴とする請
    求項1又は2に記載のビルドアップ多層配線板の製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6580166B2 (en) * 2001-03-30 2003-06-17 Fujitsu Quantum Devices Limited High frequency semiconductor device
JP2006016574A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Hitachi Chem Co Ltd プリント配線板用樹脂組成物、およびこれを用いたワニス、プリプレグおよび金属張積層板
JP2006303398A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Sanei Kagaku Kk 穴埋め多層プリント配線板及びその製造方法、並びにその製造方法に使用される二段階硬化型樹脂組成物

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JP4735815B2 (ja) * 2005-04-18 2011-07-27 山栄化学株式会社 穴埋め多層プリント配線板及びその製造方法

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