JP3058045B2 - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内層回路板を使用した
多層プリント配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、多層プリント配線板は、表裏
に回路パターンが形成された内層回路板の上下に、たと
えばガラス布などの基材にエポキシ樹脂などの樹脂ワニ
スを含浸したプリプレグを所要枚数重ねるとともに、銅
箔などの金属箔をその両側に重ね、これを加熱加圧成形
することによって製造される。
【0003】この多層プリント配線板の製造方法におい
て、加熱加圧成形の圧力制御は、初期の成形圧力を低圧
とし、温度、樹脂の溶融粘度等を指標としてタイミング
をとって昇圧して高圧で加圧し、樹脂の硬化が進行する
期間では低圧で加圧する制御方法が行われている。
【0004】この圧力制御方法は、加熱加圧成形する多
層プリント配線板を構成する内層回路板の板厚や回路パ
ターン、さらには、プリプレグの枚数により、圧力を変
更するタイミングが異なるため、多品種少量の多層プリ
ント配線板の製造方法において、その制御を行うのは難
しかった。
【0005】この加圧するタイミングを損なうと、加圧
下で加熱したプリプレグの樹脂が溶融してさらに硬化す
ることによる硬化収縮や、冷却の段階にさらに樹脂が収
縮する冷却収縮により歪みが局部的に発生し、ガラス布
基材を構成する縦糸と横糸との交点で剥離が起こってミ
ーズリングが発生していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、内層
回路板の上下に、プリプレグを所要枚数重ね、さらに、
金属箔をその両側に重ね合わせて加熱加圧成形を行う多
層化接着時に発生するミーズリングを抑える多層プリン
ト配線板の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
多層プリント配線板の製造方法は、表裏に回路パターン
が形成された内層回路板の上下に、基材に樹脂ワニスを
含浸したプリプレグを所要枚数重ねるとともに、金属箔
をその両側に重ね合わせ、これを加熱加圧成形する多層
プリント配線板の製造方法において、成形圧力を上記基
材に含浸した樹脂が溶融するまで40〜60kg/cm2で加
圧し、その後、樹脂が硬化して冷却するまで10〜60
kg/cm2で加圧することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に係る多層プリント配線板の製造方法に
よると、表裏に回路パターンが形成された内層回路板の
上下に、基材に樹脂ワニスを含浸したプリプレグを所要
枚数重ねるとともに、金属箔をその両側に重ね合わせ、
これを加熱加圧成形する多層プリント配線板の製造方法
において、成形圧力を上記基材に含浸した樹脂が溶融す
るまで40〜60kg/cm2で加圧するので、昇温する際、
熱盤より金属プレートを介して上記プリプレグに伝わる
熱の伝導性が良く、プリプレグに含浸した樹脂が均一に
溶融して流動し、この流動により溶融した樹脂に含有さ
れる気泡が押し出される。また、この圧力が40kg/cm2
より低いと樹脂が充分に流動しないため成形した多層プ
リント配線板にカスレが発生する。さらに、上記圧力が
60kg/cm2より高いと樹脂流れが大きくなり、さらに、
基材に負荷がかかってクラックが入り、ミーズリングが
発生する。
【0009】また、その後、樹脂が硬化して冷却するま
で10〜20kg/cm2で加圧するので、上記加圧により生
じた歪みを解放する。この圧力が20kg/cm2より高いと
前記歪みを解放することができず、基材に負荷がかかっ
てクラックが入り、ミーズリングが発生する。また、こ
の圧力が10kg/cm2より低いと冷却作用が均一に作用せ
ず、反りが生じる。
【0010】以下、本発明を一実施例について詳細に説
明する。
【0011】
【実施例】
実施例1 厚さ100μmのガラス布の基材(日東紡社製:WEA
116E)にエポキシ樹脂を含浸し、乾燥して樹脂が半
硬化したプリプレグを得た。このプリプレグを2枚重ね
合わせ、さらに、その両側に70μmの銅箔を重ね合わ
せて金属プレートの間に挟み、一対の熱盤間に配し、温
度180℃、圧力40kg/cm2 で90分加熱加圧し
て、厚さ0.2mmの両面銅張積層板を得た。
【0012】さらに、この両面銅張積層板をエッチング
処理を施して内層回路パターンを形成し、形成した内層
回路パターンに黒化処理を施して内層回路板を形成し
た。
【0013】そして、得られた内層回路板を0.15m
mの上記プリプレグを複数枚重ね、さらに、厚さ18μ
mの銅箔をその外側に重ねた被圧体を、対を成す金属プ
レートの間に挟み、この対を成す金属プレートで挟持し
た被圧体の複数組を一対の熱盤間に挟んで加熱加圧成形
を行った。
【0014】成形条件は、図1のプロフィール図に示す
如く、まず、圧力を50kg/cm 2 とし、この圧力を
上記金属プレートの間に挟まれた製品の温度が150℃
に達するまで保持した。そして、製品の温度が150℃
に達すると、圧力を15kg/cm2 に低下させ、温度
も低下させて冷却して、加熱加圧成形を行い4層の多層
プリント配線板を得た。
【0015】図中、破線で示されたのが圧力プロフィー
ルで、実線で示されたのが温度プロフィールである。
【0016】この得られた多層プリント配線板を用いて
300×500mmの試験片を作成し、表面の銅箔をエ
ッチングして取り除き、残留ボイド及びガラスクロスの
縦糸と横糸の交点に発生するミーズリングの発生を目視
及び拡大鏡により確認したが、ミーズリング及び残留ボ
イドが発生している箇所は確認できなかった。
【0017】上記で得られた積層板の表面粗度を、東京
精密(株)社製、サーフコムを用いて計測し、その最大
値を求めたら3.0〜4.0mmであった。この結果を
表1に示す。
【0018】比較例1 実施例1と同様にして、厚さ0.2mmの両面銅張積層
板を形成し、さらに、エッチング処理を施し、信号回路
及び電源回路、接地回路を有する内層回路板を形成し
た。
【0019】そして、得られた内層回路板を0.15m
mの上記プリプレグを複数枚重ね、さらに、厚さ18μ
mの銅箔をその外側に重ねた被圧体を、対を成す金属プ
レートの間に挟み、この対を成す金属プレートで挟持し
た被圧体の複数組を一対の熱盤間に挟んで加熱加圧成形
を行った。
【0020】成形条件は、まず、圧力を5kg/cm2
とし、この圧力を上記金属プレートの間に挟まれた製品
の温度が150℃に達するまで保持した。
【0021】そして、製品の温度が150℃に達する
と、圧力を50kg/cm2 に昇圧し、温度を低下させ
て冷却した後、圧力を開放して4層の多層プリント配線
板を得た。
【0022】得られた積層板で300×500mmの試
験片を作成して、実施例1と同様にして、表面の銅箔を
エッチングして取り除き、残留ボイド及びガラスクロス
の縦糸と横糸の交点に発生するミーズリングの発生を目
視及び拡大鏡により確認すると、ミーズリングが発生し
ているのを確認した。
【0023】上記で得られた積層板の表面粗度を、東京
精密(株)社製、サーフコムを用いて計測し、その最大
値を求めたら、3.6〜4.3mmであった。この結果
を表1に示す。
【0024】比較例2 実施例1と同様にして、厚さ0.2mmの両面銅張積層
板を形成し、さらに、エッチング処理を施し、信号回路
及び電源回路、接地回路を有する内層回路板を形成し
た。得られた内層回路板を0.15mmの上記プリプレ
グを複数枚重ね、さらに、厚さ18μmの銅箔をその外
側に重ねた被圧体を、対を成す金属プレートの間に挟
み、この対を成す金属プレートで挟持した被圧体の複数
組を一対の熱盤間に挟んで加熱加圧成形を行った。
【0025】成形条件は、まず、圧力を50kg/cm
2 とし、この圧力を上記金属プレートの間に挟まれた製
品の温度が150℃に達するまで保持した。
【0026】そして、製品の温度が150℃に達する
と、圧力を30kg/cm2 に減圧し、温度を低下させ
て冷却した後、圧力を開放して4層の多層プリント配線
板を得た。
【0027】得られた積層板で300×500mmの試
験片を作成して、実施例1と同様にして、表面の銅箔を
エッチングして取り除き、残留ボイド及びガラスクロス
の縦糸と横糸の交点に発生するミーズリングの発生を目
視及び拡大鏡により確認すると、ミーズリングが発生し
ているのを確認した。
【0028】上記で得られた積層板の表面粗度を、東京
精密(株)社製、サーフコムを用いて計測し、その最大
値を求めたら3.4〜4.3mmであった。この結果を
表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1の結果に示す如く、実施例1ではミー
ズリングの発生は無く、さらに、比較例1、比較例2に
比べて表面粗度が良好であることが確認できた。
【0031】
【発明の効果】本発明の多層プリント配線板の製造方法
によると、成形圧力を上記基材に含浸した樹脂が溶融す
るまで40〜60kg/cm2で加圧し、その後、樹脂が硬化
して冷却するまで10〜20kg/cm2で加圧するので、圧
力制御を容易にすることができ、得られた多層プリント
配線板のミーズリングの発生を軽減し、さらに、表面粗
度を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る温度と圧力のプロフィ
ール図である。
【符号の説明】
1 圧力プロフィール 2 温度プロフィール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−21955(JP,A) 特開 平4−162590(JP,A) 特開 平4−324994(JP,A) 特開 平5−136571(JP,A) 特公 昭49−26380(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/46 B32B 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏に回路パターンが形成された内層回
    路板の上下に、基材に樹脂ワニスを含浸したプリプレグ
    を所要枚数重ねるとともに、金属箔をその両側に重ね合
    わせ、これを加熱加圧成形する多層プリント配線板の製
    造方法において、成形圧力を上記基材に含浸した樹脂が
    溶融するまで40〜60kg/cm2で加圧し、その後、樹脂
    が硬化して冷却するまで10〜20kg/cm2で加圧するこ
    とを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
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