JPH0510753U - エンジンの遮音装置 - Google Patents

エンジンの遮音装置

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JPH0510753U
JPH0510753U JP5606091U JP5606091U JPH0510753U JP H0510753 U JPH0510753 U JP H0510753U JP 5606091 U JP5606091 U JP 5606091U JP 5606091 U JP5606091 U JP 5606091U JP H0510753 U JPH0510753 U JP H0510753U
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JP
Japan
Prior art keywords
engine
cover
engine cover
covers
rocker
Prior art date
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Pending
Application number
JP5606091U
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English (en)
Inventor
守治 平石
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの遮音カバーをエンジン本体に近接
して配設することにより、エンジンの騒音低減を効率良
く図ること。 【構成】 ロッカカバー6上方を覆う第1のエンジンカ
バー21とシリンダヘッド5のロッカカバー7及び吸気コ
レクタ10上方を覆う第2のエンジンカバー22とを配設
し、天板部22aの前縁部22fが天板部21aの後縁部21g
に隙間29を有して上方に略平行に重合する形状とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車等に搭載したエンジンからの騒音を低減するエンジンの遮音 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から自動車等のエンジンでは、シリンダ内での爆発やクランク軸の回転に よって生じる加振力を受けて、シリンダブロックが上下方向及び左右方向に変形 することとなる。そしてこの振動はシリンダヘッドを経てロッカカバー等にも及 び、これを振動させて騒音を発生することとなる。
【0003】 このため、従来より、エンジンの発生する騒音を低減するために様々な技術が 用いられており、例えば特開昭55−140709号公報等に示されるように、 エンジン前方を覆う遮音板を設け、車外への放出音を低減しようとしたものがあ る。 また、フードインシュレータをエンジンフード内面に取付け、車外騒音の低減 を図っているものもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来の遮音装置にあっては、前記遮音カバーまたはフー ドインシュレータを該エンジンが搭載される車両側に設けているため、一部の放 出音しか低減することができず、遮音効率の向上が図れない。 特に、エンジンの放射音寄与率の大きいロッカーカバー上方或いは吸気マニホ ールドの上方及び側方からの放射音を効率良く遮音できないという問題点がある 。
【0005】 そこで、本考案は以上のような従来の問題点に鑑み、エンジンの遮音装置をエ ンジン本体に近接して配設することにより、エンジンの騒音低減を効率よく図る ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案は、エンジン上方に配設されるロッカカバーの少なくとも上 方と側方を大略覆う第1のエンジンカバーとエンジン上方に配設される吸気マニ ホールドの少なくとも上方と側方を大略覆う第2のエンジンカバーとから構成さ れるエンジンの遮音カバーにおいて、該第2のエンジンカバーの前縁部が該第1 のエンジンカバーの後縁部に所定の隙間を有して上方に略平行に重合するように 各々のエンジンカバーをエンジン本体に固定すると共に、前記重合部の長さを前 記隙間に対して十分長く形成する構成とした。
【0007】
【作用】
かかる構成において、ロッカカバーの少なくとも上方と側方を大略覆う第1の エンジンカバーと吸気マニホールドの少なくとも上方と側方を大略覆う第2のエ ンジンカバーとがエンジン本体に固定されるので、該第1のエンジンカバーと第 2のエンジンカバーとがエンジン本体に近接させて保持されることとなり、もっ てエンジンの放射音を効率よく低減でき、且つコンパクト化が図れる。
【0008】 また、隙間からの音の漏洩に関しては、隙間がある値より小さい場合は漏洩量 は殆ど無視できる値となるが、第2のエンジンカバーの前縁部が第1のエンジン カバーの後縁部に所定の隙間を有して上方に略平行に重合するように該エンジン カバーを固定したので、所定の隙間を十分小さな値とすることにより音漏れの絶 対量を減少させることが可能となる。さらに、前記重合部の長さを前記隙間に対 して十分長く形成したので、長い管路抵抗により音の漏洩を更に少なくすること が可能となる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明する。 図1は本考案に係るV型エンジン1の平面図であるが、該V型エンジン1には 、図示しない燃料ポンプより燃料メインギャラリー2を介して燃料が供給される 。ここで、該燃料メインギャラリー2は各シリンダヘッド4,5上方に載置され た各ロッカカバー6,7の間のバンク8にて、第1ギャラリー11及び第2ギャラ リー12に分岐している。そして、第1ギャラリー11にはV型エンジン1の車両搭 載時に車両前方側(図示矢印F)に位置するシリンダヘッド4に配設される気筒 の燃料噴射弁13が取付けられ、また第2ギャラリー12には車両搭載時に車両後方 側に位置するシリンダヘッド5に配設される気筒の燃料噴射弁14が取付けられて いる。尚、本実施例に係るV型エンジン1は車両後方側に位置するシリンダヘッ ド5の上方に吸気コレクタ10が配設され、吸気マニホールド9により吸気が供給 されている。
【0010】 そして、本考案に係る構成として、図2及び図3に示すように、車両前方側に 位置するシリンダヘッド4のロッカカバー6上方を覆う第1のエンジンカバー21 と車両後方側に位置するシリンダヘッド5のロッカカバー7及び吸気コレクタ10 上方を覆う第2のエンジンカバー22とが配設されている。 第1のエンジンカバー21及び第2のエンジンカバー22は、共に耐熱合成樹脂製 の外表面部61と吸音材よりなる内表面部62とより構成されており、各々ロッカカ バー6及びロッカカバー7上方に配設される吸気マニホールド9,吸気コレクタ 10等に設けられた締結口23,24にボルト25及び26により固定される。
【0011】 第1のエンジンカバー21は、図4に示すように、車両前方側のバンクのロッカ カバー6上方及び前方を覆う天板部21aと該ロッカカバー6の側方部を覆う側板 部21bとから構成されており、該第1のエンジンカバー21が配設された時に、天 板部21aの端部21cと側板部21bの端部21dがロッカカバー6を支持しているフ ランジ部15から上方を略覆うような形状となっている。
【0012】 一方、第2のエンジンカバー22は、図5に示すように、車両後方側のバンクの ロッカカバー7と吸気マニホールド9と吸気コレクタ10との上方及び後方を覆う 天板部22aと側方部を覆う側板部22bとから構成されており、該第2のエンジン カバー22は配設された時に、天板部22aの端部22cと側板部22bの端部22dがロ ッカカバー7を支持しているフランジ部16から上方を略覆うような形状となって いる。また、側板部22bの前端部22eが前記第1のエンジンカバー21の側板部21 bの後端部21eに合致するような形状となっている。
【0013】 さらに、第2のエンジンカバー22の天板部22aの前縁部22fが第1のエンジン カバー21の天板部21aの後縁部21gに隙間29を有して上方に略平行に重合する形 状となっているおり、本実施例にあっては、図6に示すように、該重合部30にお いて、前記重合部30の長さLを略20mm,前記隙間の幅tを略5mmとして、該 長さLを幅tに対して十分大きく形成してある。
【0014】 そして、以上説明したような第1のエンジンカバー21及び第2のエンジンカバ ー22を装着されたV型エンジン1を車両41に搭載する際は、図7に示すように、 前記エンジンカバー21,22の各端部21c,21d,22c及び22dがエンジンルーム 42を覆っている車両側壁パネル43より下方に位置するように搭載される。尚、44 はフードを表す。
【0015】 次に本実施例に係る作用を説明する。 かかる構成において、第1のエンジンカバー21をロッカカバー6に固定し、第 2のエンジンカバー22をロッカカバー7及び吸気マニホールド9,吸気コレクタ 10に固定することにより、該第1のエンジンカバー21と第2のエンジンカバー22 とを騒音発生源であるエンジン本体1に近接させて保持させることとなり、もっ て該V型エンジン1から発せられる放射音を効率よく低減でき、且つコンパクト 化が図れる。
【0016】 ここで、V型エンジン1の放射音の発生箇所毎の寄与率は、例えばV型6気筒 エンジンを4000rpmで回転させた場合、表1に示すようなものであり、ロ ッカカバー上方及び前方、また吸気マニホールド上方及び前方からの放射音が大 きい。
【0017】
【表1】
【0018】 本実施例に係る第1のエンジンカバー21の天板部21aと第2のエンジンカバー 22の天板部22aにあっては、天板部22aの前縁部22fが第1のエンジンカバー21 の天板部21aの後縁部21gに5mmの隙間29を有して上方に略平行に重合する形 状となっており、さらに、該重合部30にあっては、図6に示すように、重合部30 の長さLを略20mmとし、該長さLを幅tに対して十分大きく形成してあるので 、該隙間29からの音漏れの絶対量を減少させることが可能となると共に、前記重 合部30の長さL(略20mm)を前記隙間29(幅5mm)に対して十分長く形成し たので、長い管路抵抗により音の漏洩を更に少なくすることが可能となる。
【0019】 従って、該隙間29からの遮音性も良く、該第1のエンジンカバー21と該第2の エンジンカバー22とがそれぞれ重合して、凹型状に形成されて、V型エンジン1 のフランジ部15及び16から上方の、ロッカカバー6及び7の上方と吸気マニホー ルド10の上方を包囲しているので、前記ロッカカバー6及びロッカカバー7から の上方への放射音を効率的に遮音する。
【0020】 尚、幅tと漏洩量Sとの関係は、隙間tがある値より小さい場合は漏洩量Sは 殆ど無視できる値となり(図8参照)、また重合部の長さLが長い程漏洩量Sは 減少する(図9参照)。 また、第1のエンジンカバー21のロッカカバー6の側方部を覆う側板部21bと 第2のエンジンカバー22のロッカカバー7と吸気マニホールド9と吸気コレクタ 10との側方部を覆う側板部22bとは、側板部22bの前端部22eと側板部21bの後 端部21eとにおいて合致するような形状となっており、ロッカカバー6,7及び 吸気マニホールド9と吸気コレクタ10との側方部を完全に覆う形状となっている ので、前記ロッカカバー6及びロッカカバー7からの前方への放射音も効率的に 遮音する。
【0021】 即ち、例えばV型6気筒エンジンを4000rpmで回転させた場合、図10及 び図11に示すように、エンジン上方1mにおける騒音レベル及びエンジン前方1 mにおける騒音レベルは従来例(実線で図示)に較べて点線で示すように、大幅 に小さくなっている。 また、第1のエンジンカバー21及び第2のエンジンカバー22の各端部21c,21 d,22c及び22dをエンジンルーム42を覆っている車両側壁パネル43より下方に 位置するように搭載することにより、該端部21c,21d,22c及び22dから漏れ る若干の放出音は、インナーフェンダーとアウターフェンダーとにより構成され る二重構造の遮音壁構造により比較的遮音されることとなる。即ち、1枚の鋼板 製のフード44には該第1のエンジンカバー21及び第2のエンジンカバー22の作用 により騒音は殆ど伝達されず、もって車外騒音の低減がより効果的に図れるもの である。
【0022】 また、エンジンカバーを第1のエンジンカバー21と第2のエンジンカバー22と に分割したことにより、当該エンジンカバー21及び22を製造する際の型が小さく て済み、型コストの低減が図れ、もって製造時の製造コストが大幅に低減できる と共に、成形時における製造バラツキも型が小さくなることにより相対的に小さ くなり、当該製造バラツキも小さく抑えることが可能となる。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によると、エンジン上方に配設されるロッカカバ ーの少なくとも上方と側方を第1のエンジンカバーにより大略覆い、エンジン上 方に配設される吸気マニホールドの少なくとも上方と側方を第2のエンジンカバ ーにより大略覆い、さらに、第2のエンジンカバーの前縁部と第1のエンジンカ バーの後縁部とにより重合部を形成し、当該重合部の長さを隙間に対して十分長 く形成するようにしたので、エンジン騒音の大きいエンジン上方及び側方が前記 カバーにより略覆われ、該V型エンジンから発せられる放射音を効率よく低減で き、且つコンパクト化が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るV型エンジンの概略平
面図
【図2】本考案の一実施例に係るカバーを載置した状態
のV型エンジンの概略側面図
【図3】同上実施例に係るカバーを載置した状態のV型
エンジンの概略斜視図
【図4】同上実施例における第1のエンジンカバーの側
面図
【図5】同上実施例における第2のエンジンカバーの側
面図
【図6】図2におけるA部拡大図
【図7】本考案の一実施例に係るカバーを載置した状態
のV型エンジンを車両に搭載した状態を示す部分断面図
【図8】隙間の幅tと漏洩量Sとの関係を示す特性図
【図9】重合部の長さLと漏洩量Sとの関係を示す特性
【図10】同上実施例に係るV型エンジンの上方1mにお
ける騒音低減効果を示す騒音レベル特性図
【図11】同上実施例に係るV型エンジンの前方1mにお
ける騒音低減効果を示す騒音レベル特性図
【符号の説明】
1 V型エンジン 4 シリンダヘッド 5 シリンダヘッド 6 ロッカカバー 7 ロッカカバー 21 第1のエンジンカバー 21a 天板部 21g 後縁部 22 第2のエンジンカバー 22f 前端部 29 隙間 30 重合部

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】エンジン上方に配設されるロッカカバーの
    少なくとも上方と側方を大略覆う第1のエンジンカバー
    とエンジン上方に配設される吸気マニホールドの少なく
    とも上方と側方を大略覆う第2のエンジンカバーとから
    構成されるエンジンの遮音カバーにおいて、 該第2のエンジンカバーの前縁部が該第1のエンジンカ
    バーの後縁部に所定の隙間を有して上方に略平行に重合
    するように各々のエンジンカバーをエンジン本体に固定
    すると共に、前記重合部の長さを前記隙間に対して十分
    長く形成したことを特徴とするエンジンの遮音装置。
JP5606091U 1991-07-18 1991-07-18 エンジンの遮音装置 Pending JPH0510753U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5606091U JPH0510753U (ja) 1991-07-18 1991-07-18 エンジンの遮音装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP5606091U JPH0510753U (ja) 1991-07-18 1991-07-18 エンジンの遮音装置

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JPH0510753U true JPH0510753U (ja) 1993-02-12

Family

ID=13016544

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5606091U Pending JPH0510753U (ja) 1991-07-18 1991-07-18 エンジンの遮音装置

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JP (1) JPH0510753U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010223032A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Honda Motor Co Ltd エンジンカバーを備える内燃機関

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010223032A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Honda Motor Co Ltd エンジンカバーを備える内燃機関

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