JPH0495505A - ラジアルタイヤ - Google Patents
ラジアルタイヤInfo
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
を司るベルトの改良によって、耐久性の向上を図ったラ
ジアルタイヤに関するものである。
めの平行排列をなすスチールコードやスチールモノフィ
ラメントによる補強素子が、通常等間隔に埋設されたゴ
ム引き層として一般に用いられる。
触の下で並置し、とくに互いにラッピングワイヤで拘束
するか又は接着剤で結合した補強ストリップを車両用ゴ
ムタイヤのベルト補強層に用いることが特開昭63−2
40402号公報に開示されている。
にあっては、隣接ワイヤが全長に沿って互いに接触する
排列であると否とに拘らず、ベルトの幅端にて各補強素
子の端末に面するゴムがタイヤの接地変形の度毎につつ
かれるため、はじめに微細なりラックを生じ、やがて補
強素子の隣接相互間にまたがって成長し、その後ベルト
の積層相互間にもつながって急拡大し、いわゆるベルト
セパレーションに至るき裂進展速度は格段に速く、これ
がラジアルタイヤの耐久性を決定づける。
そのためには補強素子の隣接相互間の間隔の広い方がも
ちろん有利である反面、タイヤの軽量化の強い要請に加
えて必要とされる補強手段の簡素化のため、補強素子の
線径を細くすることがのぞまれるのでその結果、同等の
タイヤ強度を保持するために、当然乍ら補強素子の打ち
込みを多くする外はなく、補強素子の間隔は却って狭く
なり、クラックの成長抑制とは相客れないがこの点につ
いて上掲公開公報にも何ら触れるところがない。
て発生する微細なりシックの、その後の成長進展に由来
する、タイヤ耐久性の劣化に対して有効適切な解決を与
えることが、この種の補強部材に課される問題であり、
この課題に対して有利に適合し得るように改良したベル
トをそなえるラジアルタイヤを与えることがこの発明の
目的である。
ノフィラメントによる補強素子のゴム引き層としてタイ
ヤのトレッド補強に供したベルトをそなえているラジア
ルタイヤにおいて、ゴム引き層内を占める個々に独立し
た上記補強素子の少な(とも大部分を互いに拘束なく全
長にわたって接触する数本以内の束毎に区分して、束と
これに隣接する補強素子との間の分散間隔(δ)を広げ
た補強素子のの並置排列に成ることを特徴とする、ラジ
アルタイヤ。
前記東が異なる本数の補強素子よりなる場合の何れにあ
っても、上記の目的に適合するが、ベルトによるタイヤ
補強に必要とされる補強素子の総本数の如何によって、
束の区分上の剰余となる補強素子が含まれることがあり
得るので、束の区分からはみ出した補強素子については
、異なる本数の補強素子よりなる束もそうであるがタイ
ヤの全長にわたってほぼ均整となるような分散配置とす
るを可とする。
による補強素子のゴム引き層を用意するためとくに、櫛
歯形ロールを改良したカレンダがけロールによってペル
トドリートをまずつくる。
ントを数本毎、例えば2本宛の束の区分毎の並置排列を
もってカレンダがけロールによりゴムシートと合体する
ように役立てる。
の周溝を有し、二〇周溝は区分束の隣接相互間をへたて
るためのカラー状櫛歯によって区画し、周溝は、互いに
拘束なく接触する個々の独立した2本の補強素子の区分
束と対応した溝幅を有する。
ルト補強に用いるとき、補強素子のタイヤの赤道面に対
する必要な傾斜に応じてトリート幅を斜め裁ちし、つい
でトリートの幅端の耳同志を再接合したゴムストリップ
とし、ライナーとともに原反コイルに巻きとって、タイ
ヤの造成工程に供される。
はすでに述べたように補強素子の端末によってこれに面
するゴム中に、タイヤの変形の反覆の度毎にくり返され
るつつきが微細なりラックを生しさせ、これが補強素子
の表面に沿って進む初期段階はともかくとして、従来の
技術に従い等間隔で補強素子が並行排列された場合にい
ち早く補強素子の隣接相互間にまたがって成長し始める
や、忽ちにしてベルトの積層相互間につながって急拡大
しベルトセパレーションに進展する不利があったのに対
し、この発明にあっては、束と束また束に属さない補強
素子が混在するときその補強素子と束との間の分散間隔
が、等間隔排列の場合に比しはるかに広がるため、この
分散間隔を隔てて隣接する補強素子間で初期段階以降に
おけるクラックの成長が分散間隔に応じて遅れることと
なるのでその後にヘルドセパレーションに急進展するよ
うなベルトの積層相互間へのき裂拡大は有効に抑制され
る。
の補強素子のみを束として、タイヤの全周に渡ってほぼ
均整になる様な分散配置としても、束とこれに隣接する
補強素子との間隔が従来の技術に従い等間隔排列とした
場合の補強素子の間隔に比べて広がることから、ベルト
セパレーションに急進展するベルトの積層相互間へのき
裂の拡大は抑制される。しかしながらその効果は著しい
ものとは言えない場合もあるから、束の区分に関しては
全周の少なくとも半数以上の補強素子を対象とする。こ
うすることで効果も著しいものとなる。
本数が多い程分散間隔は広くできて有利な反面、東向の
補正素子端末の未接着部分が連なって大きくなって、東
向に起るき裂進展の不利を伴うことからせいぜい数本の
束にすることが必要で、この東向で隣接する補強素子を
全長にわたって接触させるのは、相互すきまができる排
列ではその分、分散間隔がせまくなるからである。
用車用ラジアルタイヤ1のトレッド補強用ベルト2とし
て、在来例における補強素子の等間隔排列による場合と
この発明に関して上記したペルトドリートを用いた場合
における補強素子の種々な排列とを、対比して第2図〜
第6図に図解し、図中3がスチールモノフィラメント4
がその区分束である。
に示した在来例で、ゴム引き層中におけるスチールモノ
フィラメント3の排列が何れも等間隔Sであるのに対し
、同しく各下段(b)でこの発明の場合の異なる事例を
示すようにスチールモノフィラメント3の数本毎の区分
束4として、等間隔Sに比しより広い分散間隔δに排列
されている。なお第3図ら)の例で区分束4,4′はス
チールモノフィラメント3の本数が交互に異なる事例を
示した。なお、ここでは円形断面のスチールモノフィラ
メントを用いたが楕円断面等いずれの断面形状のスチー
ルフィラメントを用いてもよい。
子を用いて試作した次の表1に示す各供試タイヤlを内
圧1.9 kgf 7cm”荷重455 kgの条件下
でドラム試験機にかけ速度80km/hで6万一走行さ
せたのちに解剖して、ベルト2の幅端近くに生じた亀裂
長さを測定して、その成績を表1にあわせ掲げた。
周の半数未満を束に区分した場合の例を第5図(b)に
、全周の半数以上を束に区分した例を第6図(b)にそ
れぞれ示した。表2にその結果を示す。
子はタイヤ赤道面に対して24°で互いに交錯しており
、トレッド側の層がカーカス側の層よりやや幅が狭くな
っている。
層にのみ発生しており、従ってその測定結果もトレッド
側の層のみについてである。
側のベルトにのみ通用することももちろん可とするもの
である。
ク・パス用ラジアルタイヤのトレッド補強用ベルトにつ
き、内圧7.00kgf /cm2荷重2600kgの
条件の下でドラム試験機にかけ、速度60km/hで1
0万km走行させたのち、解剖して、ベルトの幅端近く
に生じた亀裂長さを測定して、その結果を表3に示した
。
し、全周の半数未満を束に区分した例を第10図(b)
に、全周の半数以上を束に区分した例を第11図(b)
にそれぞれ示し、表4に成績を示した。
子はトレッド側から各々左18°左18°右18°右5
0°とタイヤ赤道面に対して傾斜している。
ら2枚めの層にのみ発生しており、従ってその測定結果
もそのベルトのみについてである。
レッド側から2枚めのベルトにのみ用いることはもちろ
ん可である。
とされて来たベルトの幅端でのセパレーションの原因で
あるき裂の成長を、ベルトの補強素子に用いるモノフィ
ラメントの数本宛に区分した束の形の排列で有効に阻み
タイヤの耐久性を向上する−ことができる。
図第4図、第5図及び第6図は、補強素子の比較図、 第7図はトラック・バス用の供試タイヤの断面図、 第8図、第9図第10図及び第11図は補強素子配列の
比較図である。 1・・・ラジアルタイヤ 2・・・トレッド補強用ベルト 3・・・スチールモノフィラメント 4.4′・・・束 δ・・・分散間隔第2図 第3図 第4図 第9図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、タイヤの赤道面に対し斜めの平行排列をなすスチー
ルモノフィラメントによる補強素子のゴム引き層として
タイヤのトレッド補強に供したベルトをそなえているラ
ジアルタイヤにおいて、 ゴム引き層内を占める個々に独立した上記 補強素子の少なくとも大部分を互いに拘束なく全長にわ
たって接触する数本以内の束毎に区分して、束とこれに
隣接する補強素子との間の分散間隔(δ)を広げた補強
素子の並置排列に成ること を特徴とする、ラジアルタイヤ。 2、束が同一本数の補強素子よりなる、請求項第1項に
記載したラジアルタイヤ。 3、束が異なる本数の補強素子よりなる、請求項第1項
に記載したラジアルタイヤ。
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