JPH0484871A - 納豆の製法 - Google Patents

納豆の製法

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JPH0484871A
JPH0484871A JP2198333A JP19833390A JPH0484871A JP H0484871 A JPH0484871 A JP H0484871A JP 2198333 A JP2198333 A JP 2198333A JP 19833390 A JP19833390 A JP 19833390A JP H0484871 A JPH0484871 A JP H0484871A
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kelp extract
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憲幸 山口
Shinshichirou Takemura
竹村 晋七郎
Mitsuhiro Okada
充弘 岡田
Rieko Suzuki
理恵子 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、納豆菌増殖促進作用を有するとともに、納豆
の品質向上作用を有するこんぶエキスを用いる納豆の製
法およびそれに用いるこんぶエキスに関するものである
〔従来の技術] 従来から、納豆は良質のタンパク質を豊富に含有すると
ともに、炭水化物、脂質、ミネラル、ビタミン等をバラ
ンス良く含んだ栄養価の高い食品であることが知られて
いる。また、最近の研究によって、納豆中に血栓溶解酵
素の存在が認められ、納豆に対する関心が高まっている
。このように優れた食品である納豆は、っぎのようにし
て工業的に製造される。すなわち、水に浸漬した大豆を
蒸煮し、これに納豆菌の胞子懸濁液を噴霧して撹拌し、
これを発泡スチロール製の容器に計量する。ついで、上
記容器の開口を、孔が穿設されたポリスチレン製フィル
ムで被覆し、約40”Cで約20時間発酵させた後、1
0’C以下で1〜2日間熟成して製造される。最近では
、さらに、納豆の旨味を増すため、種々の方法が考え出
されている。
このようなものとして、例えば、こんぶだし汁を用い、
その呈味性成分(グルタミン酸等)で納豆自体に旨味を
付与する方法(特開昭55−58079号公報)が開示
されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の製法では、こんぶだし汁に納豆菌
を混入し、これを蒸煮した大豆に直接噴霧することによ
り納豆を製造するため、噴霧量が多いと大豆が水分過剰
となり、菌体が大豆に付着し難く発酵が不均一になる。
したがって、その噴霧量の上限は、蒸煮大豆に対して1
重量%までに設定されるが、この程度の噴霧量では、こ
んぶだし汁を用いた利点は生じない。すなわち、上記製
法は、こんぶだしの旨味で納豆の味を向上させることを
目的としているものであり、使用するこんぶだし汁も、
こんぶだしの旨味を利用し料理用のだし汁を作る場合と
同様、こんぶを単に水で煮ただけの濃度の薄いもの(屈
折糖度計で、Br1xが1付近の濃度)である。したが
って、上記の噴霧により、こんぶの旨味を多少は納豆に
付与することはできても、こんぶ自体の旨味以上の大幅
な旨味の向上や、栄養価の向上は実現することができな
い。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、納豆
菌の増殖を促進して製造期間の短縮を実現できるととも
に、風味、栄養価等の品質に著しく優れた納豆の製法お
よびそれに用いるこんぶエキスの提供をその目的とする
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、大豆を水に浸漬
する工程と、浸漬した大豆を蒸煮する工程と、蒸煮した
大豆に納豆菌を接種する工程と、上記大豆を発酵させる
工程と、上記発酵させた大豆を熟成させる工程を備え、
上記大豆の水浸漬液にこんぶエキスを含有させる納豆の
製法を第1の要旨(第1の発明)とし、水に浸漬した大
豆を蒸煮する工程と、蒸煮した大豆に納豆菌を接種する
工程と、上記大豆を発酵させる工程と、上記発酵させた
大豆を熟成させる工程を備え、上記納豆菌を、濃縮した
こんぶエキスとともに上記蒸煮した大豆に加えて接種す
る納豆の製法を第2の要旨(第2の発明)とし、こんぶ
をp H2,0〜6.5の酸性水溶液中で抽出した抽出
液からなるこんぶエキスを第3の要旨とし、こんぶをp
 H2,0〜6.5の酸性水溶液中で抽出した抽出液で
あって、活性炭処理または限外濾過処理の少なくとも一
方の処理が施されているこんぶエキスを第4の要旨とす
る。
〔作用〕
本発明者らは、納豆の製造期間の短縮化および納豆自体
の外観、栄養価の大幅な向上を目的として一連の研究を
重ねた。この研究の過程で、こんぶエキスを蒸煮大豆に
噴霧するのではなく、大豆の水浸漬液に添加し含有させ
ると、その添加量も多くすることができるとともに、多
量に噴霧することによる不均一な発酵も生じなくなり、
菌膜が厚(て艷等がよく、粘りも強い高品質の納豆が短
期間で得られるようになることを見出した。また、これ
と併行して行った研究により、納豆菌の接種に際して、
濃縮したこんぶエキスを併用すると、納豆菌の増殖を促
進するプロテアーゼの活性が飛躍的に高まり、大豆のた
んぽ(質がアミノ酸等の呈味性成分によく分解されるた
め、単に、こんぶエキス自体の旨味ではなく、納豆本来
の旨味および栄養価が上記生成呈味成分によって著しく
向上した高品質の納豆が短期間で得られるようになるこ
とを見出し本発明に到達した。なお、本件の第2の発明
における濃縮したこんぶエキスとは、屈折糖度計で測定
したBriχが3.0〜20の範囲の濃度のもののこと
である。また、上記こんぶエキスとして、特に、こんぶ
を特定の酸性域で抽出したものを用いることが、好適で
ある。すなわち、上記抽出液には他のpH域における抽
出分に比べて納豆菌増殖因子が多く抽出されているとと
もに濃度が一般のこんぶだし汁に比べて濃いことから、
納豆菌の増殖が促進され、また納豆自体の外観品質も向
上するようになる。このような酸性抽出液のなかでも、
その抽出液を、活性炭処理、限外濾過処理すると、比較
的高分子の分画に存在するこんぶの不快味成分(こんぶ
特有の香り2色を帯同している)が除去され、風味の一
層の向上効果が得られるようになる。
つぎに、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いるこんぶとは、褐藻類のなかのこんぶ属に
属するもののことをいい、真こんふ、利尻こんぶ、羅臼
こんぶ、三方こんぶ、長こんぶ。
厚葉こんふ、がごめこんふ、はそめこんふ、とろろこん
ぶ等のいかなるこんぶでもよく、また、その産地1等級
も限定されるものではない。
本発明のこんぶエキスは、特に限定されるものではない
。酸性域ばかりでなく、中性域等で上記こんぶを抽出し
たものでもよいが、好適なのは酸性域で抽出したもので
ある。この抽出は、例えばつぎのようにして行われ、本
件における第1の発明に用いられる。すなわち、こんぶ
をpH2,0〜6.5の酸性水溶液に浸漬して、抽出温
度80〜95°C1抽出時間2〜30分の条件で抽出を
行うことによりこんぶエキス(以下「こんぶエキス1」
という)が得られる。このこんぶエキス1をそのまま用
いてもよいし、これに活性炭処理または限外濾過処理の
一方または双方の処理を施したもの(以下「こんぶエキ
ス2」という)を用いてもよい。このように酸性域にp
H調整された水溶液を用いてこんぶを抽出することによ
り、こんぶ中の納豆菌増殖因子(例えばミネラル成分)
が抽出し易くなると同時に、中性域、アルカリ性域での
抽出ではこんぶ自体が溶は出しそれによって水中に抽出
されてしまうアルギン酸等の多I!類や不快味成分の抽
出がな(なり、良好な抽出液が得られる。また、上記抽
出液に、さらに活性炭処理、限外濾過処理を施すことに
より、比較的高分子の分画に存在するこんぶの不快味成
分(こんぶ特有の香り2色を帯同している)が除去され
る。その結果、上記酸性抽出のみを行い活性炭処理、限
外濾過処理のなされていない抽出液を用いたときに、場
合によって生じる不都合(高分子分画成分による納豆自
体の色の褐色化、艷のなさ、香りの生臭さ)をほとんど
完全になくすことができるようになる。このような酸性
抽出液は、そのまま用いてもよいし、中和して用いても
差し支えない。
上記こんぶエキス1の抽出について、より詳しく説明す
ると、抽出用水溶液のpH調整は、特に限定されるもの
ではないが、酢酸、クエン酸等の有機酸を単独でもしく
は併せて用いて調整することが行われ、その酸性度は通
常p H2,0〜6.5に設定される。より好ましいの
はp H4,5〜5.0の範囲である。すなわち、PH
が2.0を下まわると、抽出効率が悪くなるとともに納
豆菌の生育に悪影響を及ぼすこととなり、逆に6.5を
上まわると、こんぶから納豆菌増殖因子の溶出状態が悪
化するからである。また、抽出温度は通常、80〜95
°Cで行われ、抽出所要時間は2〜60分、好適には1
0〜30分に設定される。すなわち、抽出温度が80°
Cを下まわると、抽出効率が低下し、逆に、95°Cを
上まわるとこんぶの不快味成分の溶出が多(なる。また
、抽出所要時間も2分を下まわると抽出効率が低下し、
60分を上まわると不快味成分の溶出が多(なるからで
ある。このような抽出は、乾こんぶ(採取して砂おとし
し天日乾燥したもので、通常、水分を14〜17重量%
含んでいる)1重量部(以下「部」と略す)を、10〜
30部の酸性水溶液中に、上記の温度および時間浸漬す
ることにより行われる。このようにして得られた抽出液
におけるこんぶエキスの抽出濃度は屈折糖度計で測定す
ることにもとづき、通常Br1xが0.5〜3.0にな
っている。
上記こんぶエキス2は、上記こんぶエキスlに対して、
活性炭処理、限外濾過処理の一方もしくは双方を施した
ものである。この場合、活性炭処理に用いる活性炭とし
ては、平均孔径が10〜35人のものを用いることが好
ましく、より好ましいのは20〜30人のものである。
また、上記活性炭処理は、上記活性炭を添加して、50
〜90°Cで20〜40分接触させることが好ましい。
限外濾過処理は、通常、上記活性炭処理を終えた抽出液
ないし未処理抽出液を対象に行われ、分画分子量200
000以下の膜を用いて行われる。これにより高分子分
画成分が確実に除去され、不快味成分のないこんぶエキ
ス2が得られる。
つぎに、上記こんぶエキス1または2を用いた納豆の製
法(本件の第1の発明)を具体的に説明する。まず、大
豆を、こんぶエキスを含有させた水浸漬液に浸漬する。
この場合、こんぶエキスの含有は、通常、水溶液に対し
てこんぶエキスを添加混合することにより行われ、その
含有量は、0゜1〜30%の範囲内に設定される。より
好ましいのは、2.0〜15%の範囲内である。つぎに
、上記浸漬した大豆を蒸煮し、この蒸煮した大豆に納豆
菌を接種する。納豆菌の接種は、通常、蒸煮大豆1kg
に対して、納豆菌の菌数が104〜109個の範囲にな
るように胞子懸濁液を接種することが行われる。より好
ましいのは106〜10’個の範囲である。ついで、接
種を終えたものを35〜42°C1好適には40’Cの
発酵温度で15〜25時間、好適には18時間発酵させ
、その後、0〜15°C1好適には10°Cで24〜4
8時間冷蔵して熟成させる。これによりH的とする納豆
が得られる。
なお、上記の製法では、予めこんぶエキスを添加含有さ
せた水浸漬液に大豆を浸漬しているが、まず大豆を水に
浸漬し、その後これにこんぶエキスを添加含有させるよ
うにしてもよい。
つぎに、濃縮したこんぶエキスを用いる本件の第2の発
明を具体的に説明する。ここで、上記濃縮したこんぶエ
キスは、Br1x3.O〜20のものが好ましい。Br
1xが20を超えると、納豆菌に対する増殖効果は有す
るが、粘性の増加と結晶化によって噴霧に適さない状態
になるからである。上記濃縮したこんぶエキスは、酸性
域、中性域等で前記こんぶを抽出したこんぶエキスを、
例えば減圧濃縮、膜濃縮等の方法によって濃縮すること
により得ることができるが、特に、上記こんふエキスl
または2を濃縮したものが好ましい。すなわち、本件の
第2の発明では、まず、大豆1部に対して水3〜4部を
加えて大豆を浸漬し、これを蒸煮する。つぎに、この蒸
煮した大豆に、上記濃縮したこんぶエキスを混入した納
豆菌の胞子懸濁液を上記製法と同様に接種する。この場
合、10”〜109菌数/dの納豆菌の胞子懸濁液を、
上記濃縮したこんぶエキスで106〜107菌数/dに
なるように希釈したものが用いられる。そして、接種を
終えたものを、上記の温度および時間で発酵、熟成させ
ることにより目的とする納豆が得られる。
[発明の効果] 以上のように、本発明の第1の方法は、大豆の水浸漬液
にこんぶエキスを添加し含有させるため、こんぶエキス
の添加量を多くすることができ、納豆菌の増殖が促進さ
れる。その結果、菌膜が厚くて艶等がよく、粘りも強い
高品質の納豆が短期間で得られるようになる。また、本
発明の第2の方法は、納豆菌を、濃縮したこんぶエキス
とともに、蒸煮した大豆に加えて接種するため、濃縮し
たこんぶエキスによって納豆菌の増殖を促進するプロテ
アーゼの活性が大幅に高められる。その結果、大豆のた
んばく質がアミノ酸等の呈味性成分によく分解されるた
め、得られる納豆は、こんぶエキス自体の旨味だけでは
到達することができない、高度な旨味を有する高栄養価
食品になる。また、このような濃縮こんぶエキスを用い
ると、納豆の製造期間の短縮化も実現できるようになる
特に、上記こんぶエキスとして、こんぶを特定の酸性域
で抽出したものを用いると、その抽出液には他のpH域
における抽出分に比べて納豆菌増殖因子が多く抽出され
ていることから、納豆菌の増殖が促進され、また納豆自
体の外観2品質も一層向上するようになる。このような
酸性抽出液のなかでも、その抽出液を、活性炭処理、限
外濾過処理すると、比較的高分子の分画に存在するこん
ぶの不快味成分(こんぶ特有の香り8色を帯同している
)が除去され、風味の向上効果が得られるようになる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1] 水21を酢酸でp H4,0に調整し、この水中に真こ
んぶ150gを添加し、全体の温度を95°Cに昇温さ
せ、その温度で10分間抽出を行った。
このこんぶ抽出液の抽出濃度は屈折糖度計でBr1x2
.8であった(以下このこんぶ抽出液を「こんぶエキス
l」という)。この得られたこんぶエキス1を1%添加
したスピジエン培地(3M培地)で納豆菌を37°Cで
振盪培養し、12時間後に波長660r+n+で吸光測
定した。吸光度が高くなることは、納豆菌が増殖してい
る(増殖によって濁りを生じる)ことを示している。
(実施例2〜6] 上記こんぶエキス1を濾布を用いて荒濾過した後、その
濾過液に、活性炭(武田薬品工業社製。
白鷺ニューゴールド)を上記こんぶエキスlに対して0
.3%加えた。ついで、これを60°Cに加熱し20分
間撹拌しながら接触処理を行った。この反応後、こんぶ
エキス1の一部を後記の第1表に示す各分画分子量30
00,6000,10000 50000.20000
0の限外濾過処理を行った。そして、これによって得ら
れた各法を1%添加した3M培地で、納豆菌を37°C
で培養し12時間後に波長660nmで吸光測定した。
〔比較例1] こんぶエキスを添加していない3M培地で、納豆菌を3
7°Cで培養し、12時間後に波長660nmで吸光測
定した。
〔比較例2〕 水11に、真こんぶ12gを添加し、全体の温度を80
°Cに昇温させ、その温度で10分間抽出を行った。こ
のこんぶだし汁の抽出濃度は屈折糖度計でBr1x0.
6であった。この得られたこんぶだし汁を1%添加した
3M培地で、納豆菌を37°Cで培養し、12時間後に
波長660nmで吸光測定した。
上記実施例1ないし6および比較例1,2における吸光
度測定の結果を、下記の第1表に示した。
上記第1表の結果から、こんぶエキスを用いた実施例1
ないし6の納豆菌の吸光度は、抽出液を添加しなかった
比較例1の納豆菌の吸光度の3倍以上の値となっており
、こんぶだし汁を用いた比較例2の納豆菌の吸光度の約
2.4倍となっている。これから明らかなように、こん
ぶエキスが納豆菌の増殖を促進することは明らかである
。また、分画分子量3000の実施例2と200000
の実施例6とに、吸光度の大きな差はなく、かつ分画分
子量3000の実施例2は比較例1の吸光度の3倍以上
の値を示すことから、上記の全ての分画(実施例2〜6
)に含まれる分画分子量3000以下に納豆菌の増殖を
促進する成分が含有されていることがわかる。さらに、
こんぶだし汁には納豆菌の増殖を促進する成分がほとん
ど含有されていないことがわかる。
〔実施例7] 水3iに上記実施例1のこんぶエキスlを60−含有さ
せた。これに大豆1kgを10″Cで18時間浸漬し、
蒸煮した後、蒸煮大豆100g当たり106菌数/dの
納豆菌の胞子懸濁液を噴霧し、常法(40°Cで20時
間発酵させたのち、10°Cで48時間熟成させる)に
従って納豆を製造した。
〔実施例8] 上記実施例7のこんふエキス1に代えて上記実施例2の
分画分子量3000以下のこんぶエキスを60m含有さ
せた。それ以外は上記実施例7と同様にして納豆を製造
した。
〔実施例9] 上記実施例7のこんぶエキスlに代えて上記実施例3の
分画分子16000以下のこんぶエキスを60I11含
有させた。それ以外は上記実施例7と同様にして納豆を
製造した。
〔実施例10〕 上記実施例7のこんぶエキス1に代えて上記実施例4の
分画分子量10000以下のこんぶエキスを60d含有
させた。それ以外は上記実施例7と同様にして納豆を製
造した。
〔実施例11) 上記実施例7のこんふエキス1に代えて上記実施例50
分分画分子量10000以下こんぶエキスを60d含有
させた。それ以外は上記実施例7と同様にして納豆を製
造した。
[実施例12] 上記実施例7のこんふエキス1に代えて上記実施例6の
分画分子量200000以下のこんぶエキスを60d含
有させた。それ以外は上記実施例7と同様にして納豆を
製造した。
(比較例3] 水32に大豆1kgを10°Cで18時間浸漬し、その
大豆を蒸煮した後、106菌数/−の納豆菌の胞子懸濁
液を滅菌水で100倍に希釈し、これを上記蒸煮大豆1
00g当たり106個の納豆菌胞子を噴霧し、常法に従
って納豆を製造した。
上記実施例マないし12および比較例3から得られた納
豆を、発酵終了後3日目に、専門パネラ−20名により
、下記に示す品質基準にもとづき5段階評価で官能検査
を実施し、その平均値を後記の第2表に示した。
〈外観〉 5・・・乳白色の菌膜で均一に被われていて光沢のある
もの。
4・・・乳白色の菌膜がやや疎らで光沢のあるもの。
3・・・薄茶色の菌膜で均一に被われていて光沢のある
もの。
2・・・薄茶色の菌膜で均一に被われていて光沢のない
もの。
1・・・茶色の菌膜が疎らで光沢のないもの。
く香り〉 5・・・アンモニア臭がなく、納豆らしい芳香の豊かな
もの。
4・・・アンモニア臭がなく、納豆らしい芳香のあるも
の。
3・・・アンモニア臭がややあるが、納豆らしい芳香の
あるもの。
2・・・アンモニア臭が出て、納豆らしい芳香の少ない
もの。
1・・・アンモニア臭が強く出て、納豆らしい芳香がな
いもの。
く糸引き〉 5・・・粘質物が非常に多く、弾力の強いもの。
4・・・粘質物が多(、弾力の強いもの。
3・・・粘質物がやや少なく、弾力のやや弱いもの。
2・・・粘質物が少なく、弾力のやや弱いもの。
I・−・粘質物が少なく、弾力の弱いもの。
〈旨味〉 5・・・非常に強い。
4・・・強い。
3・・・普通。
2・・・弱い。
l・・・非常に弱い。
〈硬さ〉 5・・・硬い。
4・・・少し硬い。
3・・・普通。
2・・・少し軟らかい。
l・・・軟らかい。
く総合評価〉 5・・・良い。
4・・・やや良い。
3・・・普通。
2・・・やや悪い。
l・・・悪い。
(余  白  ) 上記実施例13および比較例3.4から得られた納豆を
、発酵終了後3日目に、専門パネラ−20名により、前
記に示した品質基準にもとづき5段階評価で官能検査を
実施した。その結果を下記の第3表に示した。
上記第3表の結果から、こんぶエキス1を用いた実施例
13の納豆は、比較例3,4の納豆に比べ、全ての点で
好ましいと評価された。特に、菌膜の厚さ等の外観、糸
引きの強さおよび旨味等の点で優れていると評価された
上記第2表の結果から、こんぶエキスを用いた実施例マ
ないし12の納豆は、比較例3の納豆に比べ、全ての点
で好ましいと評価された。特に、菌膜の厚さ等の外観、
糸引きの強さおよび旨味等の点で優れていると評価され
た。
〔実施例13〕 水3I!、に大豆1kgを10°Cで18時間浸漬し、
その大豆を蒸煮した後、1011菌数/dの納豆菌の胞
子懸濁液を、前記実施例1で得られたこんぶエキス1を
減圧濃縮してBr1x8.Oに濃縮したもので100倍
に希釈し、これを蒸煮大豆100g当たり106菌数/
Id噴霧し、常法に従って納豆を製造した。
〔比較例4] 水31に大豆1kgを10°Cで18時間浸漬し、その
大豆を蒸煮した後、108菌数/dの納豆菌の胞子懸濁
液を上記比較例2で得られたこんぶだし汁で100倍に
希釈し、これを謂煮大豆100g当たり10h菌数/d
噴霧し、常法に従って納豆を製造した。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)大豆を水に浸漬する工程と、浸漬した大豆を蒸煮
    する工程と、蒸煮した大豆に納豆菌を接種する工程と、
    上記大豆を発酵させる工程と、上記発酵させた大豆を熟
    成させる工程を備え、上記大豆の水浸漬液にこんぶエキ
    スを含有させることを特徴とする納豆の製法。
  2. (2)水に浸漬した大豆を蒸煮する工程と、蒸煮した大
    豆に納豆菌を接種する工程と、上記大豆を発酵させる工
    程と、上記発酵させた大豆を熟成させる工程を備え、上
    記納豆菌を、濃縮したこんぶエキスとともに上記蒸煮し
    た大豆に加えて接種することを特徴とする納豆の製法。
  3. (3)上記こんぶエキスが、こんぶをpH2.0〜6.
    5の酸性水溶液中で抽出したものである請求項(1)ま
    たは(2)記載の納豆の製法。
  4. (4)上記こんぶエキスが、こんぶをpH2.0〜6.
    5の酸性水溶液中で抽出し、この抽出液に活性炭処理ま
    たは限外濾過処理の少なくとも一方の処理を施して得ら
    れたものである請求項(1)または(2)記載の納豆の
    製法。
  5. (5)こんぶをpH2.0〜6.5の酸性水溶液中で抽
    出した抽出液からなることを特徴とするこんぶエキス。
  6. (6)こんぶをpH2.0〜6.5の酸性水溶液中で抽
    出した抽出液であつて、活性炭処理または限外濾過処理
    の少なくとも一方の処理が施されていることを特徴とす
    るこんぶエキス。
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Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5241253A (en) * 1975-09-22 1977-03-30 Asahi Shiyokuhin Kk Method of making fermented soybean
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JPS5558079A (en) * 1978-10-21 1980-04-30 Toshimitsu Yanagisawa Preparation of fermented soybean seasoned with tangle
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JPH088839B2 (ja) 1996-01-31

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