JPH048258Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH048258Y2
JPH048258Y2 JP1985049478U JP4947885U JPH048258Y2 JP H048258 Y2 JPH048258 Y2 JP H048258Y2 JP 1985049478 U JP1985049478 U JP 1985049478U JP 4947885 U JP4947885 U JP 4947885U JP H048258 Y2 JPH048258 Y2 JP H048258Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound insulation
insulating plate
sound insulating
sound
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985049478U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61166139U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985049478U priority Critical patent/JPH048258Y2/ja
Publication of JPS61166139U publication Critical patent/JPS61166139U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH048258Y2 publication Critical patent/JPH048258Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等に利用されるエンジンの遮
音構造に関するものである。
〔従来の技術〕
この種のエンジンの遮音構造の従来例として
は、実開昭57−202716号公報に開示された構造が
知られている。この構造は、騒音発生面に形成さ
れた空隙を防音カバーにより密閉して騒音を遮蔽
するものであり、上記防音カバーは鉄板等の剛板
で形成されると共に、ボルト締めによつて騒音発
生側に締付け固定されている。
ところが、上記のように鉄板等の剛板によつて
防音カバーを形成した構成では、上記ボルト締結
部において、前記空隙の密封性を維持し且つ騒音
源からの振動がボルトを介し防音カバーへ伝達さ
れるのを防ぐため、弾性シール部材をボルト締結
部や開口部等の部材接続部間に介装する必要が生
じ、そのため構造が複雑となり、部品点数が増大
する等といつた欠点を有する。また、防音カバー
を振動吸収性の低い剛板で形成したことにより、
防音カバー自体が振動しやすくなつて、騒音低減
の効果が満足しうるものではなかつた。
このような欠点を解消するものとして、実開昭
52−146654号公報には、弾性材料からなる防音カ
バーが、シリンダヘツドを覆うヘツドカバーの外
周に形成された係合部に係合されて固定される構
造が開示されている。この構成では、防音カバー
のヘツドカバー外周部への取り付けが係合構造に
よりなされるので、取付部品等が不要になるう
え、防音カバーが弾性材料からなるため、振動吸
収性に優れ高い騒音低減効果が得られる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上記防音カバーを備えた構成では、
ヘツドカバーと防音カバーとが係合しあう部分の
シール性が良くなく、騒音低減の効果が十分発揮
されないという問題点を有している。
本考案は、上記従来の問題点を考慮してなされ
たものであつて、遮音構造を構成するために必要
な部品点数を少なくすると共に、シール性の良い
遮音構造を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るエンジンの遮音構造は、エンジン
の騒音発生面を弾性体からなる遮音板で覆い、こ
の騒音発生面と遮音板との間に所定間隔の空隙を
形成した遮音構造に於いて、以下の手段を講じて
いることを特徴としている。
すなわち、上記エンジンの遮音構造は、上記遮
音板とその外側から押圧する押え枠とを上記騒音
発生面の遮音板取付部に対し締結手段により共締
め固着すると共に、上記騒音発生面中央部付近か
ら突出したブラケツト固定用ボスを、前記遮音板
に形成した嵌合孔に挿通させており、上記嵌合孔
の径が上記ブラケツト固定用ボスの外径より小さ
く認定され、前記ブラケツト固定用ボスの外周に
形成した環状溝により上記遮音板の嵌合孔内周縁
部が係止されている。
〔作用〕
上記の構成では、遮音板とその外側から押圧す
る押え枠とがエンジンの騒音発生面の遮音板取付
部に対し締結手段により共締めされて取り付けら
れているので、締結手段による締結力を遮音板取
付部全体に作用させて遮音板のシール性を向上さ
せることができるうえ、押え枠を用いることによ
り、締結点を少なくして部品点数を削減すること
ができる。しかも、押え枠の取り外しが容易にな
り、メインテナンス性も確保される。
また、上記ブラケツト固定用ボスの環状溝に嵌
合孔の内周縁部で係止されているので、遮音板が
安定して保持されるようになる。
これにより、遮音板自体に、ボルト締結部等に
おけるシール機能及び騒音源の振動に対する吸
収・緩衝機能を兼備され、且つ前記ボスに遮音板
の振動(ブレ)防止部材としての機能を持たせる
ことができる。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図乃至第3図に基づい
て説明すれば、以下の通りである。
エンジンブロツク1の騒音発生面をなす外側面
は、上半平面部2a,2aと下半曲面部2b,2
bとで形成され、エンジンブロツク1の底部には
オイルパン3がボルト締めにより固設されてい
る。前記上半平面部2aにはオルタネーター等の
各種補機を取付けるためのブラケツト固定用ボス
4…が突設されている一方、前記下半曲面部2
b,2bにはエンジンマウント等を取付けるため
の複数のブラケツト固定用ボス5…が各々突設さ
れている。また上半平面部2a,2aと下半曲面
部2b,2bの周縁には、この上半平面部および
下半曲面部をそれぞれ囲むように突出して形成さ
れた枠状の遮音板取付部6が形成されている。こ
の遮音板取付部6には、第2図に示すように、所
定の間隔で複数の遮音板取付用ネジ孔6a…が設
けられており、このネジ孔6a部…で遮音板7を
固定し得るように構成されている。
上記遮音板7はゴム等の弾性体で形成され、遮
音板取付用ネジ孔6aおよびブラケツト固定用ボ
ス4…,5…の位置に対応する箇所には、各々貫
通孔6b…、及び嵌合孔4b…,5b…が穿ち設
けられている。上記の嵌合孔4b,5bは、第3
図に示したように、その孔径が前記各ブラケツト
固定用ボス4…,5…の外径より若干小さく設定
されており(d2<d1)、かつ前記ブラケツト固定
用ボス4…,5…の外周に形成された環状溝4
c,5cに、前記遮音板7の嵌合孔4b,5bの
内周縁部が嵌合して係止されることにより、この
遮音板7が中央部付近でも支持され得るように構
成されている。これにより、エンジンブロツク1
の騒音発生面と遮音板7との間に所定間隔の空隙
を形成した状態で遮音板7が支持され、エンジン
からの振動を受けても、遮音板7の中央部付近等
は前記騒音発生面に接触することのないように保
持される。
上記遮音板7の外側から押圧してエンジンブロ
ツク1の前記遮音板取付部6に密接させるための
押え枠8には、前記遮音板取付部6の遮音板取付
用ネジ孔6a、及び遮音板7の貫通孔6bと対応
するそれぞれの箇所にビス孔6c…が設けられて
いて、複数のビス9…により、前記遮音板取付部
6に対して遮音板7および押え枠8を共締めして
固着されている。なお、遮音板7と押え枠8を共
締めするための締結手段は上記のビスに限るもの
ではなく、ボルトその他の締結手段であつても良
い。
前記エンジンブロツク1の騒音発生面から突出
しているブラケツト固定用ボス4…,5…は、遮
音板7の嵌合孔4b…,5b…を通過し、その先
端部が押え枠8の枠内に位置していて、それぞれ
各種補機10及びエンジンマウント用ブラケツト
11がボルトにより取付けられている。
エンジンブロツク1の下部に設けられたオイル
パン3は、別の弾性体で形成された遮音板12で
覆われ、このオイルパン3の底角部を支持する内
側突起部12a…によつてオイルパン3の周壁と
の間に所定間隔の空隙が形成されている。
上記の構成において、騒音源であるエンジンブ
ロツク1の前記上半平面部2a,2aと下半曲面
部2b,2bの前面、及びオイルパン3の周面に
は空隙が形成され、この空隙は遮音板7及び12
により密閉されている。遮音板7及び12はゴム
等の弾性体で形成されているので、取付面相互間
が密接状態となり、上記の密封が完全になされ
る。
また、遮音板7,12は柔軟性を保有している
ので、ビス9等の締結部において密封性が損なわ
れることはなく、十分な遮音機能を具備すると共
に、エンジンブロツク1の振動を吸収して緩衝機
能を発揮し、上記振動が遮音板7,12から外部
に伝達されるようなことはない。しかも、ブラケ
ツト固定用ボス4…,5…等の突出各部の変形に
対して、上記密封性が損なわれることなく柔軟に
対応し得るものである。
さらに、押え枠8によりビス9…の締結力を遮
音板取付部6全体に作用させることができるの
で、締結点を要所に設けてビス9…の数を少なく
することができる。このように締結点を少なくし
たことで、遮音板7の取り外しが簡単になり、エ
ンジンの保守や遮音板7の交換等を容易に行うこ
とができるようになる。
尚、本実施例では遮音板7をゴムで形成してい
るが、この弾性体の材質については具体的に限定
するものでない。また、この遮音板7を弾性体で
形成することは、エンジンの振動に伴い、その可
塑性によつて時間の経過と共に伸展し、エンジン
ブロツク1外側面等との接触によつて発生する騒
音が問題となるが、本実施例では、ブラケツト固
定用ボス4…,5…が、その外周に形成された環
状溝4c,5cに遮音板7の嵌合孔4b,5bを
嵌合係止させて確実に遮音板7の保持を行うこと
により、ゴムで形成された遮音板7の振動(ブ
レ)止め機能を兼備して上記の騒音発生を防止し
得るものである。
〔考案の効果〕
本考案に係るエンジンの遮音構造は以上のよう
に、遮音板とその外側から押圧する押え枠とをエ
ンジンの騒音発生面の遮音板取付部に対し締結手
段により共締め固着すると共に、上記騒音発生面
中央部付近から突出したブラケツト固定用ボス
を、前記遮音板に形成した嵌合孔に挿通させてお
り、上記嵌合孔の径が上記ブラケツト固定用ボス
の外径より小さく設定され、前記ブラケツト固定
用ボスの外周に形成した環状溝により上記遮音板
の嵌合孔内周縁部が係止されている構成を採用す
ることにより、以下の各効果を奏する。
すなわち、遮音板の軽量化と、騒音発生面上の
空隙を完全に密封することにより得られる優れた
遮音機能とを発揮することができる。
また、ボルト締結部等におけるシール部材や、
騒音源の振動に対処するための緩衝部材等といつ
た各種の部材を別に設ける必要がない。その結
果、部品点数が少なく簡単な構造で有効な遮音効
果を達成し得る。しかも、押え枠により締結手段
の締結力を遮音板取付部に有効に作用させること
ができ、これによつて、締結手段の締結点を少な
くし、締結手段となるビス等の削減を図るととも
に、遮音板の取り外しを容易にしてメインテナン
ス性を確保することができる。
さらに、エンジンブロツク側から突出したブラ
ケツト固定用ボスに遮音板の振動(ブレ)止め機
能を兼備させたので、特別なブレ止め部材を配備
する必要がない。従つて、遮音板が時間の経過と
共に伸展したときに、遮音板とエンジン外壁等と
の接触によつて発生しがちな騒音を有効に抑制す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部縦断正面
図、第2図は第1図の分解斜視図、第3図は本考
案で使用する遮音板とブラケツト固定用ボスとの
係止構造を示す説明図である。 1はエンジンブロツク、2aは上半平面部、2
bは下半曲面部、4,5はブラケツト固定用ボ
ス、4b,5bは嵌合孔、4c,5cは環状溝、
6は遮音板取付部、6aは遮音板取付用ネジ孔、
6bは貫通孔、7は遮音板、8は押え枠、9はビ
ス(締結手段)、10は各種補機、11はエンジ
ンマウント用ブラケツトである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンの騒音発生面を弾性体からなる遮音板
    で覆い、この騒音発生面と遮音板との間に所定間
    隔の空隙を形成した遮音構造に於いて、 上記遮音板とその外側から押圧する押え枠とを
    上記騒音発生面の遮音板取付部に対し締結手段に
    より共締め固着すると共に、上記騒音発生面中央
    部付近から突出したブラケツト固定用ボスを、前
    記遮音板に形成した嵌合孔に挿通させており、上
    記嵌合孔の径が上記ブラケツト固定用ボスの外径
    より小さく設定され、前記ブラケツト固定用ボス
    の外周に形成した環状溝により上記遮音板の嵌合
    孔内周縁部が係止されていることを特徴とするエ
    ンジンの遮音構造。
JP1985049478U 1985-04-03 1985-04-03 Expired JPH048258Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985049478U JPH048258Y2 (ja) 1985-04-03 1985-04-03

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985049478U JPH048258Y2 (ja) 1985-04-03 1985-04-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61166139U JPS61166139U (ja) 1986-10-15
JPH048258Y2 true JPH048258Y2 (ja) 1992-03-03

Family

ID=30566719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985049478U Expired JPH048258Y2 (ja) 1985-04-03 1985-04-03

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH048258Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7205105B2 (ja) * 2018-08-09 2023-01-17 トヨタ自動車株式会社 エンジンカバー

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52146654U (ja) * 1976-04-30 1977-11-07
JPS5582593U (ja) * 1978-12-04 1980-06-06
JPS5775141U (ja) * 1980-10-27 1982-05-10

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61166139U (ja) 1986-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2585095Y2 (ja) 自動車部品の騒音防止装置
JPH05203019A (ja) エンジンのフロントカバー構造
RU96121600A (ru) Устройство подавления наведенных звуковых помех для видеодисплейного прибора
JPH048258Y2 (ja)
JP2880075B2 (ja) オイルパンの取付構造
JP3710670B2 (ja) 回転電機の振動低減装置
JPH05332254A (ja) 横型圧縮機の据付装置
JPH0413496Y2 (ja)
JPH09291965A (ja) ショックアブソーバのマウント構造
JPH0121854Y2 (ja)
JPS601235Y2 (ja) エンジン防音カバ−
JPS6029647Y2 (ja) 内燃機関の騒音防止装置
JP3598807B2 (ja) オイルパンカバー
JPH0213727Y2 (ja)
JPH0729230Y2 (ja) エンジンの振動低減装置
JPS6040843Y2 (ja) 内燃機関のクランクケ−ス
JPH037625Y2 (ja)
JPS6215476Y2 (ja)
JPH0141883Y2 (ja)
JPS6023491Y2 (ja) カバ−類の弾性支持装置
JPS6342779Y2 (ja)
JPH0623700Y2 (ja) 内燃機関のオイルパン
JP2570735Y2 (ja) リフレックスリフレクタの取付構造
JPS593155Y2 (ja) 遮音板の取付装置
JPH0712676Y2 (ja) 遮音カバー付内燃機関