JPH0478752B2 - - Google Patents
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- JPH0478752B2 JPH0478752B2 JP6575485A JP6575485A JPH0478752B2 JP H0478752 B2 JPH0478752 B2 JP H0478752B2 JP 6575485 A JP6575485 A JP 6575485A JP 6575485 A JP6575485 A JP 6575485A JP H0478752 B2 JPH0478752 B2 JP H0478752B2
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Description
(産業上の利用分野)
この発明は、高周波ウエルダーによつて溶着、
溶断が可能な合成皮革の製法に関するものであ
る。 (従来の技術) 合成皮革を材料として、袋物、鞄、衣料などを
製造するには、所定形状に裁断した合成皮革の周
縁を糸で縫着するか、または接着剤で接着するか
などの方法が使用されているが、多数の手間を要
すると共に縫着、接着の部分の外観がよくない。
この問題を解決するものとして高周波ウエルダー
によつて溶着、溶断する方法が採用されている。
高周波ウエルダーに好適な樹脂としてポリ塩化ビ
ニルが知られているが、ポリ塩化ビニルを使用し
た合成皮革は、表面の感触が冷たく、かつベタ付
きがあり、温度の変化による寸法安定性が悪く、
特に耐寒耐折性に劣つて極寒時に表面にヒビ割れ
を生ずるので高級品とはなり得ない。 (解決しようとする問題点) 上記のポリ塩化ビニルを使用した合成皮革の欠
点を解消するものとして、基布に発泡ポリウレタ
ン層を設けた合成皮革が知られているが、この合
成皮革は、基布にナイロン繊維を使用した場合に
は、基布面を重ね合わせて高周波ウエルダーによ
つて溶着することができるとしても、高周ウエル
ダーによる溶断はできない。また上記の合成皮革
は発泡ポリウレタン層の目付量が多い場合にはカ
ールを生ずるという欠点がある。 (問題点を解決するための手段) この発明は、離型材に、ポリエステル系ポリウ
レタンと塩化ビニル・酢酸ビニル共合体との混合
樹脂(混合樹脂中のビニル系共重合体20〜50重量
%)からなる表面層を設け、この表面層に発泡ポ
リウレタンの中間層を設け、この中間層に接着剤
を介してポリ塩化ビニルからなる裏面層を接着
し、しかるのち表面層より離型材を剥離すること
を特徴とする高周波ウエルダー溶断可能な合成皮
革の製法である。 この発明の方法を説明するに先立つて、この発
明によつて得られる合成皮革の構造を図面によつ
て説明すると、1は表面層、2は中間層、3は接
着剤層、4は裏面層である。 合成皮革の表面層1を形成する樹脂は、ポリエ
ステル系ポリウレタンと塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体(塩化ビニル含有率85〜99%)の混合樹
脂で、その混合割合は混合樹脂全量に対してビニ
ル系共重合体が20〜50重量%である。混合樹脂中
のビニル系共重合体が20重量%未満であると高周
波ウエルダーによる表面層の溶断ができず、50重
量%を越えると表面層が硬くなり、かつ耐寒耐折
性が低下する。表面層の固形分付量は24〜45g/
m2、好ましくは30〜33g/m2である。表面層の固
形分付量が24g/m2未満であると希望する任意の
シボ状態にならない。また45g/m2を越えると高
周波ウエルダーによる溶断がうまくできず、かつ
表面層に小さなシワが得られず外観が劣る。 合成皮革の中間層2を形成する発泡ポリウレタ
ンは、ポリエーテル系ポリウレタンに、有機結晶
(水和物)50%とポリエステルベヒクル50%とを
混合した発泡助剤、および三級アミン誘導体系触
媒、顔料等を混合した発泡性組成物を加熱によつ
て発泡させたものである。発泡ポリウレタンの固
形分付量は100〜500g/m2、好ましくは200〜250
g/m2である。100g/m2未満であるとち密な気
泡が発生しにくく、また500g/m2を越えると中
間層の厚みが不均一となる。 合成皮革の裏面層4を形成するポリ塩化ビニル
は、従来公知のものであり、これに可塑剤、無機
充填剤、安定剤、粘度調整剤、顔料等を配合した
組成物である。このポリ塩化ビニル組成物の固形
分付量は、200〜500g/m2、好ましくは210〜250
g/m2であり、200g/m2未満であると裏面層に
も離型紙を使用した場合に剥離しにくくなる。
500g/m2を越えると外装材として不適当である。 上記中間層2と裏面層4とを接着するための接
着剤層3は、発泡ポリウレタンとポリ塩化ビニル
の双方に接着性を有するものであり、ポリアミド
系樹脂を溶媒に溶解した接着剤液が使用される。
接着剤の固形分付量は2〜10g/m2、好ましくは
3〜6g/m2である。2g/m2未満であると裏面
層のポリ塩化ビニル中の可塑剤が接着剤層に移行
することによつて発泡ポリウレタンの接着性が低
下することになり、また10g/m2を越えても接着
性を向上させるものではない。 合成皮革を製造するには、上記表面層1、中間
層2とを転写法によつて一体化させる。すなわち
ポリプロピレンなどのフイルム、またはシリコー
ン加工などを施した紙などの離型材に、上記表面
層の混合樹脂溶液を塗布して乾燥し、この表面層
に中間層となる発泡ポリウレタン溶液を塗布して
乾燥する。また上記離型材上に形成された中間層
に裏面層を接着するには、上記と同じく転写法に
よることが好ましい。すなわち別の離型材に、裏
面層となるポリ塩化ビニル組成物を塗布し、乾燥
によつてゲル化し、この裏面層の上に接着剤液を
塗布、乾燥し、この接着剤層をさきの中間層に重
ね合わせたのち両者を圧着し、適温にて熟成して
一体化し、しかるのちに上記離型材を剥離する。
上記のように転写法を使用することによつて表面
層、裏面層を平滑または均一なシボ模様となり、
また製造過程中における各層の寸法安定性が保持
される。なお、離型材上に形成された中間層に裏
面層を接着するに際して、裏面層を転写法による
ことなく、中間層に直接に接着剤液を介して裏面
層を接着させてもよい。 (実施例) ポリプロピレンフイルムからなる離型材に、ポ
リエステル系ポリウレタン(不揮発分30重量%、
100%モジユラス40Kg/cm2)70重量部と塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体(塩化ビニル含有率90
%、平均重合度800)30重量部との混合樹脂、お
よび顔料15重量部を、メチルエチルケトン40重量
部とトルエン30重量部との混合溶剤に溶解した粘
度5000cpsの混合樹脂溶液をクリアランスコータ
によつて固形分付量110g/m2に塗布し、90℃で
乾燥して表面層を形成する。この表面層上に、ポ
リエーテル系ポリウレタン100重量部、有機結晶
水和物(ポリエステルベヒクル50%含有)の発泡
助剤10重量部、三級系アミン誘導体1.2重量部、
顔料2重量部からなる粘度23000cpsのポリウレタ
ン組成物をクリアランスコータによつて固形分付
量190g/m2に塗布し、温度120℃で乾燥と同時に
発泡させて中間層を形成する。一方、別のポリプ
ロピレンフイルムからなる離型材に、ポリ塩化ビ
ニル(平均重合度1650)100重量部、フタル酸系
可塑剤(商品名PL200、三菱ガス化学社製)70重
量部、炭酸カルシウム10重量部、粘度調整剤(商
品名ECON100、日本ゼオン社製)2重量部、Ba
−Zn系安定剤4重量部及び顔料8重量部を混合
したプラスチゾル組成物(粘度5000cps)をクリ
アランスコータによつて固形分付量215g/m2に
塗布し、第1チヤンバ140℃、第2チヤンバ170℃
に速度12m/分で通過させてプラスチゾル組成物
の乾燥、ゲル化させて厚み0.2mmの裏面層を形成
させる。次いでこの裏面層上に、ポリアミド系接
着剤をメタノール、トルエン、メチルエチルケト
ン(混合割合40:40:20)の混合溶剤に溶解し粘
度200cpsに調整した接着剤液をグラビアロールコ
ータで固形分付量3.6g/m2に塗布し、温度120
℃、速度15m/分で乾燥して接着剤層を形成す
る。 次いで、裏面層の離型材を剥離しながら接着剤
層を前記発泡ポリウレタンからなる中間層に重ね
合わせ、ニツプ圧3Kg/cm2、ロールクリアランス
0.3mmで貼着し、さらに60℃、1時間熟成したの
ち、裏面層を表面として巻返して室温にて48時間
熟成し、しかるのち表面層の離型剤を剥離して合
成皮革を得た。上記合成皮革の裏面層同士を重ね
合わせてベークライト製絶縁板(厚み0.5mm)に
載置し、幅1.0mmの金型を有する高周波ウエルダ
ーをもつて4秒間通電し、溶着及び溶断を行なつ
た。表面層成分の配合割合と高周ウエルダー試験
の結果を下記第1表に示す。
溶断が可能な合成皮革の製法に関するものであ
る。 (従来の技術) 合成皮革を材料として、袋物、鞄、衣料などを
製造するには、所定形状に裁断した合成皮革の周
縁を糸で縫着するか、または接着剤で接着するか
などの方法が使用されているが、多数の手間を要
すると共に縫着、接着の部分の外観がよくない。
この問題を解決するものとして高周波ウエルダー
によつて溶着、溶断する方法が採用されている。
高周波ウエルダーに好適な樹脂としてポリ塩化ビ
ニルが知られているが、ポリ塩化ビニルを使用し
た合成皮革は、表面の感触が冷たく、かつベタ付
きがあり、温度の変化による寸法安定性が悪く、
特に耐寒耐折性に劣つて極寒時に表面にヒビ割れ
を生ずるので高級品とはなり得ない。 (解決しようとする問題点) 上記のポリ塩化ビニルを使用した合成皮革の欠
点を解消するものとして、基布に発泡ポリウレタ
ン層を設けた合成皮革が知られているが、この合
成皮革は、基布にナイロン繊維を使用した場合に
は、基布面を重ね合わせて高周波ウエルダーによ
つて溶着することができるとしても、高周ウエル
ダーによる溶断はできない。また上記の合成皮革
は発泡ポリウレタン層の目付量が多い場合にはカ
ールを生ずるという欠点がある。 (問題点を解決するための手段) この発明は、離型材に、ポリエステル系ポリウ
レタンと塩化ビニル・酢酸ビニル共合体との混合
樹脂(混合樹脂中のビニル系共重合体20〜50重量
%)からなる表面層を設け、この表面層に発泡ポ
リウレタンの中間層を設け、この中間層に接着剤
を介してポリ塩化ビニルからなる裏面層を接着
し、しかるのち表面層より離型材を剥離すること
を特徴とする高周波ウエルダー溶断可能な合成皮
革の製法である。 この発明の方法を説明するに先立つて、この発
明によつて得られる合成皮革の構造を図面によつ
て説明すると、1は表面層、2は中間層、3は接
着剤層、4は裏面層である。 合成皮革の表面層1を形成する樹脂は、ポリエ
ステル系ポリウレタンと塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体(塩化ビニル含有率85〜99%)の混合樹
脂で、その混合割合は混合樹脂全量に対してビニ
ル系共重合体が20〜50重量%である。混合樹脂中
のビニル系共重合体が20重量%未満であると高周
波ウエルダーによる表面層の溶断ができず、50重
量%を越えると表面層が硬くなり、かつ耐寒耐折
性が低下する。表面層の固形分付量は24〜45g/
m2、好ましくは30〜33g/m2である。表面層の固
形分付量が24g/m2未満であると希望する任意の
シボ状態にならない。また45g/m2を越えると高
周波ウエルダーによる溶断がうまくできず、かつ
表面層に小さなシワが得られず外観が劣る。 合成皮革の中間層2を形成する発泡ポリウレタ
ンは、ポリエーテル系ポリウレタンに、有機結晶
(水和物)50%とポリエステルベヒクル50%とを
混合した発泡助剤、および三級アミン誘導体系触
媒、顔料等を混合した発泡性組成物を加熱によつ
て発泡させたものである。発泡ポリウレタンの固
形分付量は100〜500g/m2、好ましくは200〜250
g/m2である。100g/m2未満であるとち密な気
泡が発生しにくく、また500g/m2を越えると中
間層の厚みが不均一となる。 合成皮革の裏面層4を形成するポリ塩化ビニル
は、従来公知のものであり、これに可塑剤、無機
充填剤、安定剤、粘度調整剤、顔料等を配合した
組成物である。このポリ塩化ビニル組成物の固形
分付量は、200〜500g/m2、好ましくは210〜250
g/m2であり、200g/m2未満であると裏面層に
も離型紙を使用した場合に剥離しにくくなる。
500g/m2を越えると外装材として不適当である。 上記中間層2と裏面層4とを接着するための接
着剤層3は、発泡ポリウレタンとポリ塩化ビニル
の双方に接着性を有するものであり、ポリアミド
系樹脂を溶媒に溶解した接着剤液が使用される。
接着剤の固形分付量は2〜10g/m2、好ましくは
3〜6g/m2である。2g/m2未満であると裏面
層のポリ塩化ビニル中の可塑剤が接着剤層に移行
することによつて発泡ポリウレタンの接着性が低
下することになり、また10g/m2を越えても接着
性を向上させるものではない。 合成皮革を製造するには、上記表面層1、中間
層2とを転写法によつて一体化させる。すなわち
ポリプロピレンなどのフイルム、またはシリコー
ン加工などを施した紙などの離型材に、上記表面
層の混合樹脂溶液を塗布して乾燥し、この表面層
に中間層となる発泡ポリウレタン溶液を塗布して
乾燥する。また上記離型材上に形成された中間層
に裏面層を接着するには、上記と同じく転写法に
よることが好ましい。すなわち別の離型材に、裏
面層となるポリ塩化ビニル組成物を塗布し、乾燥
によつてゲル化し、この裏面層の上に接着剤液を
塗布、乾燥し、この接着剤層をさきの中間層に重
ね合わせたのち両者を圧着し、適温にて熟成して
一体化し、しかるのちに上記離型材を剥離する。
上記のように転写法を使用することによつて表面
層、裏面層を平滑または均一なシボ模様となり、
また製造過程中における各層の寸法安定性が保持
される。なお、離型材上に形成された中間層に裏
面層を接着するに際して、裏面層を転写法による
ことなく、中間層に直接に接着剤液を介して裏面
層を接着させてもよい。 (実施例) ポリプロピレンフイルムからなる離型材に、ポ
リエステル系ポリウレタン(不揮発分30重量%、
100%モジユラス40Kg/cm2)70重量部と塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体(塩化ビニル含有率90
%、平均重合度800)30重量部との混合樹脂、お
よび顔料15重量部を、メチルエチルケトン40重量
部とトルエン30重量部との混合溶剤に溶解した粘
度5000cpsの混合樹脂溶液をクリアランスコータ
によつて固形分付量110g/m2に塗布し、90℃で
乾燥して表面層を形成する。この表面層上に、ポ
リエーテル系ポリウレタン100重量部、有機結晶
水和物(ポリエステルベヒクル50%含有)の発泡
助剤10重量部、三級系アミン誘導体1.2重量部、
顔料2重量部からなる粘度23000cpsのポリウレタ
ン組成物をクリアランスコータによつて固形分付
量190g/m2に塗布し、温度120℃で乾燥と同時に
発泡させて中間層を形成する。一方、別のポリプ
ロピレンフイルムからなる離型材に、ポリ塩化ビ
ニル(平均重合度1650)100重量部、フタル酸系
可塑剤(商品名PL200、三菱ガス化学社製)70重
量部、炭酸カルシウム10重量部、粘度調整剤(商
品名ECON100、日本ゼオン社製)2重量部、Ba
−Zn系安定剤4重量部及び顔料8重量部を混合
したプラスチゾル組成物(粘度5000cps)をクリ
アランスコータによつて固形分付量215g/m2に
塗布し、第1チヤンバ140℃、第2チヤンバ170℃
に速度12m/分で通過させてプラスチゾル組成物
の乾燥、ゲル化させて厚み0.2mmの裏面層を形成
させる。次いでこの裏面層上に、ポリアミド系接
着剤をメタノール、トルエン、メチルエチルケト
ン(混合割合40:40:20)の混合溶剤に溶解し粘
度200cpsに調整した接着剤液をグラビアロールコ
ータで固形分付量3.6g/m2に塗布し、温度120
℃、速度15m/分で乾燥して接着剤層を形成す
る。 次いで、裏面層の離型材を剥離しながら接着剤
層を前記発泡ポリウレタンからなる中間層に重ね
合わせ、ニツプ圧3Kg/cm2、ロールクリアランス
0.3mmで貼着し、さらに60℃、1時間熟成したの
ち、裏面層を表面として巻返して室温にて48時間
熟成し、しかるのち表面層の離型剤を剥離して合
成皮革を得た。上記合成皮革の裏面層同士を重ね
合わせてベークライト製絶縁板(厚み0.5mm)に
載置し、幅1.0mmの金型を有する高周波ウエルダ
ーをもつて4秒間通電し、溶着及び溶断を行なつ
た。表面層成分の配合割合と高周ウエルダー試験
の結果を下記第1表に示す。
【表】
なお溶着はJIS−K6772に準じて測定した。
上記実施例2の合成皮革の物性を測定した結果
を下記第2表に示す。
を下記第2表に示す。
【表】
(発明の効果)
この発明によつて得られた合成皮革は、高周波
ウエルダーによつて溶着することができるばかり
でなく溶断することもできる。また合成皮革の表
面層は、ベタ付くことがなく、耐寒耐折強度、耐
薬品性に優れている。従つて袋物、鞄などの製作
が容易である。
ウエルダーによつて溶着することができるばかり
でなく溶断することもできる。また合成皮革の表
面層は、ベタ付くことがなく、耐寒耐折強度、耐
薬品性に優れている。従つて袋物、鞄などの製作
が容易である。
図面はこの発明で得られる合成皮革の断面図で
ある。 1:表面層、2:中間層、3:接着剤層、4:
裏面層。
ある。 1:表面層、2:中間層、3:接着剤層、4:
裏面層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 離型材に、ポリエステル系ポリウレタンと塩
化ビニル・酢酸ビニル共重合体との混合樹脂(混
合樹脂中のビニル系共重合20〜50重量%)からな
る表面層を設け、この表面層に発泡ポリウレタン
の中間層を設け、この中間層に接着剤を介してポ
リ塩化ビニルからなる裏面層を接着し、しかるの
ち表面層より離型材を剥離することを特徴とする
高周波ウエルダー溶断可能な合成皮革の製法。 2 表面層の混合樹脂中の塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体が塩化ビニル成分85〜99%である特許
請求の範囲第1項記載の高周波ウエルダー溶断可
能な合成皮革の製法。 3 中間層の発泡ポリウレタンがポリエーテル系
ポリウレタンである特許請求の範囲第1項または
第2項に記載の高周波ウエルダー溶断可能な合成
皮革の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6575485A JPS61225379A (ja) | 1985-03-28 | 1985-03-28 | 高周波ウエルダ−溶断可能な合成皮革の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6575485A JPS61225379A (ja) | 1985-03-28 | 1985-03-28 | 高周波ウエルダ−溶断可能な合成皮革の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61225379A JPS61225379A (ja) | 1986-10-07 |
JPH0478752B2 true JPH0478752B2 (ja) | 1992-12-14 |
Family
ID=13296127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6575485A Granted JPS61225379A (ja) | 1985-03-28 | 1985-03-28 | 高周波ウエルダ−溶断可能な合成皮革の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61225379A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19931323B4 (de) * | 1999-07-07 | 2008-10-16 | Benecke-Kaliko Ag | Verbundgebilde mit einer oder mehreren Polyurethanschichten, Verfahren zu deren Herstellung und ihre Verwendung |
JP5391436B2 (ja) * | 2008-04-01 | 2014-01-15 | 白金化成株式会社 | 積層シートを用いた製品 |
CN108004794A (zh) * | 2018-01-22 | 2018-05-08 | 上海固柯胶带科技有限公司 | 一种无溶剂型聚氨酯皮革及其制备方法 |
-
1985
- 1985-03-28 JP JP6575485A patent/JPS61225379A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61225379A (ja) | 1986-10-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |