JP5391436B2 - 積層シートを用いた製品 - Google Patents

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Description

本発明は、書籍の装丁、バインダー、手帳若しくはダイアリの表紙、カバン又は袋等に使用される積層シートを用いた製品に関する。
従来、書籍の装丁、バインダー、手帳若しくはダイアリの表紙、カバン又は袋等に使用される積層シートは、次のように形成される。すなわち、まず、レーヨン、ナイロン、ポリエチレン、アクリル製の布あるいは不織布から成る基層と、高周波ウエルダーにて焼切り可能であるとともに、表面に文字や模様などの印刷が施されていたり、シボが形成されていたり、処理剤が塗られたりと様々な加工が施されたトップ層と、基層とトップ層との間に挟まれてこれらと熱圧着された発泡剤入りシートと、から成るシート状の部材を形成する。次に、シート状の部材を熱処理し、発泡剤入りシートを発泡させる。これにより、基層とトップ層との間に発泡層が挟まれた構造の発泡シート部材が形成される。この後、発泡層から基層を切除することにより積層シートが形成される。このように形成された積層シートは、ウエルダーで所定の形状に切断され、発泡層の切断面には接着剤で紙や布などが張り付けられ、書籍の装丁や手帳の表紙などに使用される。
しかしながら、従来の積層シートでは、発泡剤入りシートを加熱し、発泡層を形成する段階までは基層が必要であるが、基層は布あるいは不織布から成るため、ウエルダーで切断することができない。このため、ウエルダーで焼切り成形する場合は、積層シートをウエルダーで焼切る前に、発泡シート部材から基層を面方向に切除しなければならない。しかしながら、基層を切除してしまうと、強度が弱くなり、特に、応力が集中しやすい曲げ部分に経年的に細かい割れ目が発生するといった課題がある。
一方、基層を切除しないで製品を製造する場合は、積層シート同士の接合に際しては、縫製することにより製造しなければならず、製造効率が悪いという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたもので、製品の強度及び耐久性を保持し、製造効率を向上させることができる積層シートを用いた製品を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の製品は、高周波ウエルダーにて焼切り可能な素材より成る基層及びトップ層と、基層及びトップ層の間に発泡剤入りシートを挟み加熱することにより、発泡剤入りシートが発泡して形成される発泡層と、が一体的に積層された積層シートを高周波ウエルダーにて一度に焼切ることにより形成されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記基層が、高周波ウエルダーにて焼切り可能な不織布または熱硬化性樹脂であることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、発泡層及びトップ層のみならず、基層を高周波ウエルダーにて焼切り可能な素材としたことにより、積層シートに基層を付けたまま高周波ウエルダーにて処理することができるため、発泡層から基層を切除する必要がない。これにより、強度を保持しつつ、積層シートを用いた各種製品の製造効率を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、基層を、高周波ウエルダーにて焼切り可能な不織布又は熱硬化性樹脂とすることにより、基層を高周波ウエルダーで焼切ることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1(a)及び(b)は本発明の実施形態に係る積層シートの断面図であり、(a)は発泡前の状態を、(b)は発泡後の状態をそれぞれ示す。
積層シート10は、合成皮革として使用することができるもので、基層12と、トップ層14と、基層12とトップ層14とに挟まれた発泡剤入りシート16を加熱して形成される発泡層18と、から成る。基層12は、高周波ウエルダーにて焼切り可能な不織布や、ポリ塩化ビニールなどの熱可塑性樹脂やポリウレタンなどの熱硬化性樹脂から成り、その厚みは0.1〜0.3mm、好適には0.2mmの厚みを有する。また、トップ層14はポリ塩化ビニールより成り、その厚みは0.1〜0.3mm、好適には0.15mmの厚みを有する。また、発泡剤入りシート16は、ポリ塩化ビニールに発泡剤を混合したものから成り、0.25〜0.4mmの厚みを有し、発泡して発泡層18が形成された後には、発泡層18の厚みは0.6〜0.9mmとなる。三層の積層シート10としての仕上がりの厚みは、0.8〜1.5mmとなる。
次に、図2〜図4に基づいて、本発明の積層シート10の製造方法について説明する。
図2は、発泡剤入りシート16の製造工程を示す側面図であり、図3は、トップ層14と基層12及び発泡剤入りシート16とを圧着する工程を示す側面図であり、図4は、基層12、発泡剤入りシート16及びトップ層14の三層構造を成したシートを発泡させる工程を示す側面図である。
(1)まず、発泡剤入りシート16を製造するために、図2に示す装置のミキサー20の上部からポリ塩化ビニール樹脂、可塑剤、安定剤等と発泡剤とを投入して混合し、ミキサー20の下部から混合物16’を排出する。ミキサー20の下部には基層12が巻付けられたローラ23が配設されており、ローラ23から巻き出される基層12上に混合物16’が載置されながら、コンベヤベルト21で搬送される。基層12上の混合物16’は、コンベヤベルト21に沿って設けられるローラ22によって均一な厚みのシート状に伸ばされていくことにより、基層12に張り合わされ、基層12と一体と成ってローラ26に巻き取られる。
(2)次に、トップ層14に印刷、シボ加工及び表面処理剤などを施し、トップ層14の表面を加工する。
(3)次に、図3に示すように、ローラ24に巻かれたトップ層14を上部に、また、ローラ26に巻かれた基層12及び発泡剤入りシート16を下部にそれぞれ配置し、発泡剤入りシート16上にトップ層14が載置されるように、ローラ24及び26からそれぞれ巻き出し、圧着ローラ28によって、トップ層14と発泡剤入りシート16とを熱圧着していく。
(4)最後に、図4に示すように、基層12、発泡剤入りシート16及びトップ層14が圧着された積層シート10を、コンベヤ31で搬送し、加熱オーブン30に通していく。積層シート10は、加熱オーブン30を通過中に190〜240℃で加熱され、発泡剤入りシート16が発泡して発泡層18が形成されていく。
以上のようにして構成された積層シートは、高周波ウエルダーにて焼き切り可能であるために、製品の形状に合わせて高周波ウエルダーで切り抜くことができる。切り抜いた後の製品は、基層12を含んでいるために強度及び耐久性に優れたものとすることができる。また、積層シート同士を重ね合わせて接合する場合には、高周波ウエルダーで溶着することができるために作業性が良く、製造効率を向上させることができる。
以上の積層シートは、書籍の装丁、バインダー、手帳若しくはダイアリの表紙、カバンまたは袋等に使用することができる。
(a)は本発明の実施形態に係る積層シートの発泡前の状態を示す断面図、(b)はその発泡後の状態を示す断面図である。 発泡剤入りシートの製造工程を示す側面図である。 トップ層と基層及び発泡剤入りシートとを圧着する工程を示す側面図である。 基層、発泡剤入りシート及びトップ層の三層構造を成した積層シートを発泡させる工程を示す側面図である。
符号の説明
10 積層シート
12 基層
14 トップ層
16 発泡剤入りシート
18 発泡層

Claims (2)

  1. 高周波ウエルダーにて焼切り可能な素材より成る基層及びトップ層と、基層及びトップ層の間に発泡剤入りシートを挟み加熱することにより、発泡剤入りシートが発泡して形成される発泡層と、が一体的に積層された積層シートを高周波ウエルダーにて一度に焼切ることにより形成されることを特徴とする積層シートを用いた製品。
  2. 前記基層は、高周波ウエルダーにて焼切り可能な不織布または熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1記載の積層シートを用いた製品
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