JP4414150B2 - 生分解性軟質装丁用表紙素材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は生分解性軟質発泡シートよりなる生分解性軟質装丁用表紙素材に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にブッククロスないしレザークロスとも呼ばれる装丁用表紙素材としては、従来よりPVC(ポリ塩化ビニル系樹脂)を主体とする樹脂組成物を発泡させて得たものが広く用いられてきたが、PVCに添加される可塑剤のブリーディングによって表面にベタツキが生じ、保管時に貼り付いてしまったり、書籍や手帳等の表紙として使用している間に印刷文字が表面に転写されてしまう等の問題があり、また近年は焼却時のダイオキシン発生による環境衛生上の問題も指摘されている。このような事情から、たとえば下記特許文献1ないし3に示されるように、PVCの代替物としてオレフィン系樹脂を使用した装丁用表紙素材が各種提案されている。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第2568139号公報
【特許文献2】
実用新案登録第2568140号公報
【特許文献3】
特開平8−20661号公報
【0004】
また、基材上に澱粉成分等からなる生分解性樹脂層を積層したシートとして、下記特許文献4ないし7に記載されるようなものが提案されている。
【0005】
【特許文献4】
特許第2739775号公報
【特許文献5】
特表平8−500547号公報
【特許文献6】
特開平10−180973号公報
【特許文献7】
特許第2679837号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1ないし3に代表されるようなオレフィン系樹脂を主体とする表紙素材は風合いが硬く、製本時に内向きまたは外向きに反りが生ずることが多く、このような外観不良から商品価値に劣るものであった。オレフィン系樹脂に発泡剤を加えて発泡樹脂層とすることによりこの欠点をある程度は解消することができるが、発泡樹脂層の表面平滑性が不十分であるため、ウェルダー打ち抜きやウェルダー箔押し等の二次加工特性が損なわれるという新たな問題を生じてしまう。また、ポリエチレン共重合樹脂系では、皮脂による膨潤が発生するという問題が生じる。
【0007】
また、特許文献4ないし7に代表されるような生分解性樹脂シートは、環境問題を生じさせない点において今日的な要請を満たすが、生分解性樹脂層を発泡層としたものにおいてもレザー調の風合いや手触りを与えることができず、手帳や書籍等の装丁用表紙素材としての用途には不向きなものであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解消し、レザー調の風合いや手触り、耐皮脂性を有し、且つ、カレンダー適性や耐久性にも優れて、手帳や書籍等の装丁用表紙素材としての用途に適した生分解性軟質発泡シートを提供することを目的とする。
【0009】
すなわち、請求項1にかかる本発明は、脂肪族・芳香族ポリエステルからなる生分解性樹脂70〜100重量部および澱粉系生分解性樹脂0〜30重量部と発泡剤とを含む組成物を発泡させて得られた発泡層の上に、脂肪族・芳香族ポリエステルからなる生分解性樹脂70〜100重量部および澱粉系生分解性樹脂0〜30重量部とを含む非発泡層が形成されてなる生分解性軟質発泡シートよりなることを特徴とする生分解性軟質装丁用表紙素材である。
【0010】
請求項2にかかる本発明は、脂肪族・芳香族ポリエステルからなる生分解性樹脂70〜100重量部および澱粉系生分解性樹脂0〜30重量部と発泡剤とを含む組成物を発泡させて得られた発泡層が基材上に形成され、該発泡層の上に、脂肪族・芳香族ポリエステルからなる生分解性樹脂70〜100重量部および澱粉系生分解性樹脂0〜30重量部とを含む非発泡層が形成されてなる生分解性軟質発泡シートよりなることを特徴とする生分解性軟質装丁用表紙素材である。
【0012】
請求項3にかかる本発明は、請求項1または2記載の生分解性軟質装丁用表紙素材において、脂肪族・芳香族ポリエステルからなる生分解性樹脂85〜95重量部および澱粉系生分解性樹脂5〜15重量部を有することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態による生分解性軟質発泡シートの概略構成が図1に示されている。
【0014】
符号1は基材であり、紙、織編物、不織布等の任意の材質のものを使用することができるが、生地付きタイプの場合は基材にも生分解性が要求されることから綿・麻等の天然素材又は生分解性樹脂からなる織布を用いることが好ましく、剥がしタイプの場合は剥離性をコントロールする必要性から撥水剤溶液に含浸後乾燥することにより撥水処理されたポリエステルフィラメント糸を使った織布を基材として用いることが好ましい。生地付きタイプの場合は、必要に応じて基材1の裏面にアンダーコートが施される。
【0015】
符号2は発泡層であり、装丁用表紙素材としての用途に適したレザー調のソフトな風合い・手触り・外観を与えるための主要な役割を果たしている。
【0016】
発泡層2は、好ましくは、125〜500g/m(より好ましくは250〜375g/m)の米坪で形成される。発泡層の米坪が小さすぎるとカレンダー適性が損なわれ、装丁用表紙素材としての用途に適した外観(ボリューム感)も考慮すると少なくとも125g/m程度の米坪が必要であるが、米坪が大きくなりすぎると重量が重くなって反発弾性が過大となり、外観が用途に適さないものとなるため、500g/m程度を上限とし、最適な米坪範囲は250〜375g/mである。また、ほぼ同様の理由から、発泡層2の厚さは500〜600ミクロンの範囲とすることが好ましい。発泡倍率は2倍程度とすることが好ましい。
【0017】
発泡層2は、脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂を70〜100重量部、澱粉系生分解性樹脂を0〜30重量部、および発泡剤を含む樹脂組成物を発泡させることにより得られる。生分解性樹脂として、脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂70〜100重量部と澱粉系生分解性樹脂0〜30重量部との組み合わせで用いることにより、装丁用表紙素材としての用途に適したレザー調のソフトな風合いや手触りを与えることができたものであり、特に、生分解性樹脂として脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂85〜95重量部および澱粉系生分解性樹脂5〜15重量部を有することが好適である。
【0018】
発泡層2を構成する樹脂組成物に添加される発泡剤は200℃程度の比較的低温で窒素ガスを発生するものが好ましく、アゾジカルボンアミド(ADCA)、アゾイソブチロニトリル(AIBN)、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)(OBSH)、ジニトロソペンタメチレンテトラミン等が用いられる。特に好適な発泡剤は、ADCAとOBSHの混合物である。発泡剤の添加量は、生分解性樹脂(脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂70〜100重量部と澱粉系生分解性樹脂0〜30重量部との合計量、またはその他の生分解性樹脂を含有する場合はそれも含めた合計量)100重量部に対して1〜10重量部とすることが好ましい。
【0019】
その他の助剤として、エチレンビスステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ステアリン酸亜鉛等の安定剤、あらかじめ脂肪族ポリエステルでマスターバッチ化された顔料、滑剤、充填剤、加工性改良剤、帯電防止剤、酸化防止剤等が、必要に応じて、発泡層2を構成する樹脂組成物に添加される。
【0020】
符号3は非発泡層であり、非発泡層3を発泡層2の上に積層形成することによって、表面強度を向上させるとともに物性を強化させる効果を発揮することができる。
【0021】
非発泡層3は125〜250g/m(より好ましくは125〜150g/m)の米坪で形成することが好ましい。非発泡層の米坪が小さすぎるとカレンダー適性が損なわれることから少なくとも125g/m程度の米坪を必要とするが、発泡層2の米坪にかかわらずレザー調の風合いや手触りが低下してしまうため250g/m程度、より好ましくは150g/m程度を上限とする。また、ほぼ同様の理由から、非発泡層3の厚さは100ミクロン程度とすることが好ましい。
【0022】
非発泡層3は、発泡層2とほぼ同様の樹脂組成物からなるものとすることができ、脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂70〜100重量部と澱粉系生分解性樹脂0〜30重量部とを含む樹脂組成物から形成することができる。このような組成の非発泡層3を上述の米坪および厚みの条件に適合するようにして形成することにより、発泡層2によって与えられるレザー調のソフトな風合いや手触りを損ねることなく、表面強度および物性を向上させることができるだけでなく、箔押し・印刷等の二次加工適性も向上させることができる。
【0023】
非発泡層3を形成する樹脂組成物にも、発泡層2の樹脂組成物と同様、エチレンビスステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ステアリン酸亜鉛等の安定剤、あらかじめ脂肪族ポリエステルでマスターバッチ化された顔料、滑剤、充填剤、加工性改良剤、帯電防止剤、酸化防止剤等の助剤を必要に応じて添加することができる。
【0024】
符号4は表面処理層であり、本発明では必ずしも必須ではないが、これを設けることによって、表面強度をさらに向上させるとともにブリードを防止し、また手触りを向上させる効果がある。たとえば、非発泡層3(非発泡層3が設けられない場合は発泡層2)の表面に生分解性表面処理剤またはウレタン系表面処理剤をグラビアコートした後乾燥することにより表面処理層4を形成することができる。
【0025】
上記したような構成を有する生分解性軟質発泡シートの製造工程について説明すると、基材1上に、発泡層2を形成する樹脂組成物および非発泡層3を形成する樹脂組成物を順次カレンダートッピングして積層した後、乾燥室内にて発泡層樹脂組成物に添加した発泡剤の発泡温度以上に所定時間加熱する。これにより、発泡層樹脂組成物は発泡剤の作用で発泡層2となり、発泡剤を含まない非発泡層樹脂組成物は発泡せずに非発泡層3として発泡層2上に積層形成される。次いで、必要に応じてエンボス加工を施した後、生分解性やウレタン系等の表面処理剤をグラビアコートして表面処理を行って表面処理層4を形成する。以上により、図1に示す構成の生地付きタイプの生分解性軟質発泡シートが製造される。
【0026】
剥がしタイプの生分解性軟質発泡シートを製造するには、図1に示す構成のものから強制的に基材1を剥がして除去することにより、発泡層2の表面に非発泡層3が積層され且つ表面処理層4が形成された構成の生分解性軟質発泡シートとする(図2)。
【0027】
以下、本発明の実施例および比較例を挙げて本発明についてより詳細に説明する。
【0028】
【表1】
Figure 0004414150
【0029】
表1の上段に示す配合による樹脂組成物を発泡層2を形成するための樹脂組成物(発泡層樹脂組成物)として用いるとともに、発泡剤を添加しない他は同一の配合による樹脂組成物を非発泡層3を形成するための樹脂組成物(非発泡層樹脂組成物)として用い、発泡層樹脂組成物を米坪375g/m、非発泡層樹脂組成物を米坪125g/mとして、上述の製造工程により、図1の構成の生分解性軟質発泡シートを製造した。
【0030】
なお、これら実施例および比較例による生分解性軟質発泡シートの製造に際して、カレンダー装置には公知の逆L型カレンダーを用い、発泡層樹脂組成物および非発泡層樹脂組成物を順次基材1上にカレンダートッピングし、その後発泡剤の分解温度以上で加熱して発泡層樹脂組成物中の発泡剤を発泡させた。また、表面処理については、生分解性表面処理剤をグラビアコートした後乾燥することにより表面処理層4を形成した。
【0031】
これら実施例および比較例による生分解性軟質発泡シートについて、カレンダー適性、レザー調の風合いや手触り、発泡性、実用耐久性および生分解性を評価した結果が表1の下段に示されている。
【0032】
カレンダー適性については、樹脂組成物(発泡層樹脂組成物、非発泡層樹脂組成物)を加熱・加圧・溶融してシーティングするカレンダー加工において最低必要要件とされる溶融粘度・滑性・耐熱性の観点から、これらがいずれも良好であったものを○、いずれかの要件が不良でカレンダー加工しがたかったものを△、これらの要件がいずれも不良であってカレンダー加工が実質的に行えなかったものを×で評価した。
【0033】
レザー調風合い・手触りについては、実際に手で触ったときの感触に基づいてレザーとほぼ同様のソフトで高級感に富む風合い・手触りのものを◎、レザーに似た風合い・手触りのものを○、レザーに比べると若干硬い風合い・手触りのものを△、硬すぎてレザー調とは言いがたいものを×で評価した。
【0034】
発泡性については、発泡層2における発泡セルが均一で発泡倍率が高く得られたものを◎、発泡セルは均一であるものの発泡倍率がやや低かったものを○、発泡セルが不均一で発泡倍率が低かったものを△、発泡セルが不均一でシート厚が安定しなかったものを×で評価した。
【0035】
実用耐久性については、一年以上使用しても耐久性に問題が生じないと認められたものを○、一年間程度の使用で物性低下が生ずる恐れが大きいと認められたものを△、物性劣化により一年間の使用に耐えられないと認められたものを×で評価した。
【0036】
生分解性は、実用耐久性と相反する評価項目であり、比較的早期に生分解するものと生分解に長期間を要するものとを双方向の矢印で相対評価した。
【0037】
この表1のNo.1〜No.6は、発泡層2および非発泡層3における生分解性樹脂の脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂と澱粉系生分解性樹脂との配合比を変化させたものであるが、脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂の配合比を大きくするにつれて、カレンダー適性、レザー調風合い・手触りおよび実用耐久性の各評価が良好となる傾向を示し、脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂を75重量部以上含有させたNo.1〜No.3はこれらの評価項目においていずれも優れた結果を示していることが分かる。また、発泡性についてもNo.1〜No.3は概ね優れた結果を示している。これらに比べて、脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂の含有量が50重量部またはそれ以下であって相対的に澱粉系生分解性樹脂の含有量が増大しているNo.4〜No.6は、カレンダー適性、レザー調風合い・手触り、発泡性および実用耐久性のいずれの評価においても劣り、手帳や書籍等の装丁用表紙素材としての用途には不適であることが判明した。
【0038】
以上より、発泡層2および非発泡層3において、生分解性樹脂として脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂75〜100重量部と澱粉系生分解性樹脂0〜25重量部とを組み合わせたものを用いたNo.1〜No.3が本発明の実施例である。
【0039】
なお、発泡性については、生分解性樹脂として脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂90重量部と澱粉系生分解性樹脂10重量物を組み合わせたものを用いた実施例No.2の評価をピークとして、配合比をそれよりも大きくした場合(No.1)もそれよりも小さくした場合(No.3〜No.6)も評価が下がってゆく傾向が見られた。また、生分解性については、脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂の配合比を大きくするにつれて遅くなる傾向にあるものの、澱粉系生分解性樹脂を含有せずに脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂を100重量部とした場合(No.1)も、本発明の生分解性軟質発泡シートの主用途が手帳や書籍等の装丁用表紙素材であることを考慮すれば、実用上十分な生分解性を有すると言えるが、脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂90重量部と澱粉系生分解性樹脂10重量部との組み合わせにした場合(No.2)にはより生分解性が良好となる。したがって、本発明の実施例であるNo.1〜No.3の中でも、とりわけNo.2が最良の結果を示すものと言え、このときの配合比を中心として脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂85〜95重量部と澱粉系生分解性樹脂5〜15重量部との組み合わせにした場合が本発明の特に好適な実施形態であると推測された。
【0040】
なお、表1のNo.7〜No.11は、本発明の実施例であるNo.1〜No.3で用いる脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂に代えて脂肪族ポリエステル生分解性樹脂(No.7〜No.10)、ポリ乳酸(No.11)を用いたものであるが、いずれの評価項目も満足できるものではなく、特にレザー調の風合い・手触りを得ることができず、手帳や書籍等の装丁用表紙素材としての用途には十分に適合しないものであった。このことから、本発明において澱粉系生分解性樹脂と組み合わせて使用すべきもう一種の生分解性樹脂が、脂肪族・芳香族ポリエステル生分解性樹脂でなければならないことが判明した。
【0042】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、生分解性樹脂として脂肪族・芳香族生分解性樹脂と澱粉系生分解性樹脂とを所定の配合比範囲で組み合わせて用いて発泡させた発泡層を有すると共に該発泡層の上に脂肪族・芳香族生分解性樹脂と澱粉系生分解性樹脂とを所定の配合比範囲で組み合わせて用いた非発泡層を有するものとして生分解性軟質発泡シートを形成することにより、レザー調の風合いや手触りを有し、且つ、カレンダー適性や耐久性にも優れて、手帳や書籍等の装丁用表紙素材としての用途に適したものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による生地付きタイプの生分解性軟質発泡シートの概略構成を示す積層断面図である。
【図2】図1のシート構成から基材を除去して得られる剥がしタイプの生分解性軟質発泡シートの概略構成を示す積層断面図である。
1 基材
2 発泡層
3 非発泡層
4 表面処理層

Claims (3)

  1. 脂肪族・芳香族ポリエステルからなる生分解性樹脂70〜100重量部および澱粉系生分解性樹脂0〜30重量部と発泡剤とを含む組成物を発泡させて得られた発泡層の上に、脂肪族・芳香族ポリエステルからなる生分解性樹脂70〜100重量部および澱粉系生分解性樹脂0〜30重量部とを含む非発泡層が形成されてなる生分解性軟質発泡シートよりなることを特徴とする生分解性軟質装丁用表紙素材。
  2. 脂肪族・芳香族ポリエステルからなる生分解性樹脂70〜100重量部および澱粉系生分解性樹脂0〜30重量部と発泡剤とを含む組成物を発泡させて得られた発泡層が基材上に積層され、該発泡層の上に、脂肪族・芳香族ポリエステルからなる生分解性樹脂70〜100重量部および澱粉系生分解性樹脂0〜30重量部とを含む非発泡層が形成されてなる生分解性軟質発泡シートよりなることを特徴とする生分解性軟質装丁用表紙素材。
  3. 脂肪族・芳香族ポリエステルからなる生分解性樹脂85〜95重量部および澱粉系生分解性樹脂5〜15重量部を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の生分解性軟質装丁用表紙素材。
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