JPH0621716Y2 - 自動車用内装材 - Google Patents

自動車用内装材

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JPH0621716Y2
JPH0621716Y2 JP2075489U JP2075489U JPH0621716Y2 JP H0621716 Y2 JPH0621716 Y2 JP H0621716Y2 JP 2075489 U JP2075489 U JP 2075489U JP 2075489 U JP2075489 U JP 2075489U JP H0621716 Y2 JPH0621716 Y2 JP H0621716Y2
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JP
Japan
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surface layer
laminated sheet
layer
back surface
sheet
Prior art date
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JP2075489U
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JPH01148341U (ja
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利彦 市毛
仁一 鶴見
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Lonseal Corp
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Lonseal Corp
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Publication date
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は新規な自動車用内装材に関するものである。
近年、わが国の自動車産業の著しい発展を遂げており、
わが国を代表する基幹産業としての地位を築いている
が、世界的な技術的進歩もまためざましく、これら自動
車産業に使用される部品・材料も日進月歩の進歩を続け
ている。その重要な方向として省エネルギーを目的とす
る軽量化と、生産行程の省力化の2点がある。
本考案の内装材はかかる時代的要求に基いてなされたも
のであり、この内装材を用いることにより著しい省力化
と軽量化とをはかることが可能となるもので、その実施
の一例を図面について説明すると積層シート(A)は熱
可塑性合成樹脂を主成分とするものであって、塩化ビニ
ル樹脂及びその共重合体,エチレン−酢ビ共重合体エチ
レン−酢ビ−塩化ビニルグラフトマーなど一般に軟質系
シートに使用されるものであり、その他に可塑剤,安定
剤,充填剤及び改質剤ポリマーなどを配合した表面層
(1)と裏面層(2)とを積層した非発泡シートであっ
て、表面層(1)はやや硬めの層とし、裏面層(2)は
軟質層である。この場合、表面層(1)及び裏面層
(2)は互いに均質な非発泡状のシートであり、基本的
には同質の配合系であることが好ましいが、異った樹脂
を主成分とするか、異った樹脂を添加した異配合のもの
も使用目的に応じて組合せることができる。この均質な
非発泡状シートの表面層(1)と裏面層(2)とは互い
に硬さが異なることが重要であり、表面層(1)の硬さ
はショアーD硬度で凡そ55〜85の範囲であり、裏面層の
硬さとしてショアーD硬度で凡そ15〜50の範囲であり、
この組合せが適している。
また、この場合表面層(1)と裏面層(2)の厚さの違
いもまた重要であり、その比率が1:2乃至1:5の範
囲のものが適している。
複合板(B)が表面が感熱性接着剤膜(3)で、裏面が
離型性裏打材(4)よりなるものであり、この感熱性接
着剤膜(3)は熱を加えることにより活性化して接着性
を発揮するものであり、又離型性裏打材(4)は離型性
を有する布,紙,合成樹脂板、などいわゆる離型シート
よりなり、その上面に感熱性接着剤を塗膜(3)せしめ
る。
以上の構成よりなる積層シート(A)と複合板(B)と
を積層接着すると共に、積層シート(A)の表面に凹凸
絞模様(5)を形成する。その積層接着の方法は例えば
積層シート(A)の裏面層(2)を加熱ロールに密着さ
せ、かつ表面層(1)を電気ヒーターなどによって絞押
し可能な温度に加熱せしめ、表面層(1)が絞押ロール
と接触するように該積層シート(A)を絞押ロールとバ
ックアップゴムロールとの間隙に垂直又は垂直に近い狂
態で送り込むと同時に、該ロールの同間隙に複合板
(B)も送り込む。その際バックアップゴムロール面に
は離型性裏打材(4)が密着し、感熱接着剤膜(3)を
積層シート(A)の裏面に接触させて該シート(A)が
加熱された熱により感熱接着剤膜(3)を活性化させ、
積層シート(A)と複合板(B)とを積層接着せしめる
と同時に、絞押ロールで積層シート(A)の表面層
(1)に凹凸紋押模様(5)を形成せしめる。
この様にして得られた内装材は使用に際して離型性裏打
材(4)を剥離し、成型基材(6)上に真空成形法で使
用し、真空成形時の熱により成形と同時に成型基材
(6)に接着する。又この成型基材がウレタンフォーム
やポリスチレンフォームなどの合成樹脂フォーム
(6′)の場合には、ウエルダー加工が容易に出来、ウ
エルド肩部(7)の光らないウエルドライン(8)を設
けることが出来る。
以下本考案の具体的な実施例を示す。
配合(1) 塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP 50 エポキシ化大豆油 3 Ba−Cd系液状安定剤 1.2 Ba−Cd系粉末安定剤 0.8 キレーター 0.5 重カル 15 配合(2) 塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP 30 エポキシ化大豆油 3 Ba−Cd系液状安定剤 1.2 Ba−Cd系粉末安定剤 0.8 キレーター 0.5 重カル 15 上記配合(1)によりショアーD硬度35の、厚さ0.55m
/mのシートをカレンダー圧延し裏面層とする。次いで
その上面に上記配合(2)によりショアーD硬度64の、
厚さ0.2m/mのシートを35m/minの速度でカレンダー
圧延して表面層すると同時に、前記裏面層上に積層し、
総厚が0.75m/mの積層シートを得る。この積層シート
の収縮率は縦方向で1.7%であった。
次いで、この積層シートを縦型絞押し機にかけ5Kg/cm2
の蒸気が入っている加熱ロールに裏面層面層を密着させ
ながら送行させ同時に表面を電気ヒーターで、180℃に
加熱する。他方、70μの感熱性接着剤膜を離型紙面上に
形成させた複合板をゴムロール面に離型紙が密着するよ
うにして、上記の加熱積層シートと同時に絞押ロールと
ゴムロールとの間隙に導入させ、複合板を積層シート裏
面に積層あせると同時に積層シートの表面層に凹凸絞押
ロールで絞押した後、冷却して巻取った。
本考案の自動車用内装材は表面層がショアーD硬度で凡
そ55〜85の硬度を有するやや硬めの層であり、裏面層が
ショアーD硬度で凡そ15〜50の硬度を有する軟質である
積層シートであり、且つ該積層シートの裏面に離型性裏
打材を有する感熱性接着剤膜を接着すると共に該積層シ
ートの表面に凹凸絞模様を付して成る積層シートである
ことから、離型性裏打材を剥離した状態でハードポー
ド,樹脂加工厚手紙,段ボール紙などで構成されている
成型基材上に真空成形法により使用し、真空成形時の加
熱により感熱性接着剤膜が活性化するをもって、真空成
形と同時に該基材上に接着することが出来る。このよう
にして得られた成形物は自動車のクオータートリム,ド
アートリムなどに使用される。また、ウレタンフォー
ム,ポリスチレンフォームなどの合成樹脂フォームを基
材とする場合には、ウエルダー加工により簡単にウエル
ド加工が出来る。
この場合、表面が硬めの層であるため、ウエルド肩部が
光らず極めて良好なウエルドラインは得られる。これら
いずれの場合も表面には可塑剤量の少ない又はやや高め
の層が存在するために加熱時の絞戻りや、ウエルドライ
ンの光沢戻りがなく、裏面は軟質層なので基材との接着
がより確実に行われるものである。
又、この裏面の軟質効果は成形基材の表面が不陸状の面
である場合特に有効で、その不陸部分に接着剤膜と共に
軟質裏面が確実に入りこむをもって、より確実な接着が
得られる。
又、積層シートにおける表面層と裏面層との厚さの比率
は実験的結果から凡そ1:2乃至1:5の範囲が好まし
い。即ち表面の硬質層が厚いほど真空成形時のドローダ
ウン(真空成形時に加える熱によって積層シートが垂れ
下る度合)が小さくて好ましいが、逆に表面に凹凸絞模
様を付す場合に絞模様が出にくく、且つウエルド加工時
にウエルド時間を長く設定する必要がある。積層シート
の巻きぐせや波打ちが解消されない,成形基材の微妙な
不陸や凹凸に馴染まない,などの欠点が現われてくる。
また裏面の軟質層が厚いほど成形基材の不陸や凹凸及び
曲げコーナー部への馴染みが良く、且つ表面層の凹凸絞
模様が出やすいが、真空成形時のドローダウンが過大と
なり易く、絞戻り,艶戻りがしやすく、ウエルド加工時
にウエルド肩部の光沢戻りが出易いなどの欠点が出てく
る。
したがって、これらの加工条件,使用条件を全て勘案し
た結果、表面層と裏面層との厚さ比は凡そ1:2乃至
1:5の範囲であることが最適であり、このようにして
得られたものは省エネルギーを目的とする軽量化,生産
工程の省力化に著しく寄与し、所期の目的を達成するこ
とが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので第1図は拡大断面
図、第2図及び第3図は使用状態の断面図であり、図中
(A)は積層シート、(B)は複合板、(1)は表面
層、(2)は裏面層、(3)は感熱性接着剤膜、(4)
は離型性裏打材、(5)は凹凸絞模様である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面層がショアーD硬度で凡そ55〜85の範
    囲であり、裏面層がショアーD硬度で凡そ15〜50の範囲
    で且つ表面層と裏面層との厚さの比が1:2〜1:5の
    範囲である積層シートの裏面に、離型性裏打材を有する
    感熱性接着剤膜を接着すると共に該積層シートの表面に
    凹凸絞模様を付してなる自動車用内装材。
JP2075489U 1989-02-23 1989-02-23 自動車用内装材 Expired - Lifetime JPH0621716Y2 (ja)

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JP2075489U JPH0621716Y2 (ja) 1989-02-23 1989-02-23 自動車用内装材

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JPH01148341U JPH01148341U (ja) 1989-10-13
JPH0621716Y2 true JPH0621716Y2 (ja) 1994-06-08

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