JPH0411789Y2 - - Google Patents

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JPH0411789Y2
JPH0411789Y2 JP11449586U JP11449586U JPH0411789Y2 JP H0411789 Y2 JPH0411789 Y2 JP H0411789Y2 JP 11449586 U JP11449586 U JP 11449586U JP 11449586 U JP11449586 U JP 11449586U JP H0411789 Y2 JPH0411789 Y2 JP H0411789Y2
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は表面の汚れ難い合成壁紙に関し、詳し
くは表層にポリエチレンを被覆した塩化ビニル系
樹脂を基材とした合成壁紙に関する。 従来の技術 従来、塩化ビニル系樹脂フイルムを基材とした
合成壁紙が、柔軟な感触、落着いた雰囲気を与
え、また種々の模様がつけられ立体的かつ多彩感
のあるものにすることができることから広く用い
られている。ところが、このような壁紙の最大の
欠点は汚れ易くまた洗浄し難いことである。特に
発泡加工やシボ加工した壁紙は表面の微細な凹凸
や深い絞りのため汚れが目立ち易い。このため従
来、種々の保護被覆フイルムを発泡加工又はシボ
加工壁紙にラミネートしたり、保護樹脂をコート
することが提案されており、保護被覆フイルムの
材質としてポリエステルフイルム、アクリルフイ
ルム、ポリ塩化ビニルフイルムやポリ弗化ビニル
フイルムがある。 ポリ塩化ビニル系樹脂シート(以下「PVCシ
ート」と略記する)を基材とし発泡加工及びシボ
加工するとき、発泡加工は250℃以下、好ましく
は100〜240℃で数十秒から数分間行われ、更に殆
んど同時にシボロールによるシボ加工が行われ、
その温度は160℃以下好ましくは100〜150℃で加
工するのが一般的である。しかし、例えばポリエ
ステルフイルムを保護フイルムとして用いるとき
は、接着剤を介してPVCシートと積層し、加熱
発泡加工、シボ加工を行うことになるが、PVC
シートの加工に適した前述の温度では、ポリエス
テルフイルムが変形して加工が困難となり、硬く
伸びにくいポリエステルフイルムに影響されて基
材PVCシートの発泡倍率が充分に大きくならず、
かつシボ加工の模様を明確に施すことができな
い。 またポリ弗化ビニルフイルムを保護フイルムと
して用いる場合にも、ポリ弗化ビニルフイルムの
最適成形加工温度が170〜230℃と高いので、
PVCシートの加工温度では満足なものが得られ
ない。 一方、アクリルフイルムやポリ塩化ビニルフイ
ルムのラミネート壁紙はポリエステルフイルムや
ポリ弗化ビニルフイルムの場合の如く加工上の問
題はないが、ポリ塩化ビニルフイルムの場合には
ラミネート効果は殆んどなく、またアクリルフイ
ルムのラミネート壁紙は未ラミネート壁紙と比較
すると感触が硬く、耐汚染性、耐薬品性、汚れの
洗浄性は逆に悪くなる。 考案が解決しようとする問題点 本考案は上述のような現状に鑑み、従来の
PVC基材壁紙の特徴を損うことなく、汚れ難く、
耐薬品性に秀れかつ、汚れの洗浄性の良い壁紙を
提供することにある。 問題を解決するための手段 本考案は添付図面に示すようにPVCシート1
にエチレンコポリマー系樹脂2を介してポリエチ
レン系樹脂3をラミネートした積層体もしくはこ
れを更に発泡加工、シボ加工して合成壁紙とした
ものである。 ここにいうPE系樹脂とは、高密度ポリエチレ
ン中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン及びそれらの共重合体、又は、これらに添加量
10重量%以下で紫外線吸収剤、顔料、難燃剤、抗
酸化剤、金属フイラー等を添加したものである。 またエチレンポリマー系樹脂とは、酢酸ビニル
エチレン系共重合体、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体を
いう。しかもモノマー含有量としては、好ましく
は15重量%、さらに好ましくは20重量%以上が望
ましい。これは15重量%末満の場合、PVC製壁
紙との熱接着性が悪く実用上好ましくないからで
ある。 これら各層のフイルムの全厚さは薄い方が望ま
しい。特に、限定はしないが約70μ以下、望まし
くは30μ以下である。但し余り薄すぎるとラミ加
工時の加工性が悪くなり、又耐汚染性、耐薬品性
及び汚れ洗浄性の面からも8μ以上が望ましい。
PE層の厚さは40μ以下、3μ以上あればよい。エチ
レンコポリマー層の厚さは10μ以下、3μ以上であ
ればよいが、PVCとの接着力の面から望ましく
は5μ以上である。 これらのフイルムの製造方法を以下に記す。 フイルムの製造方法としては、通常共押出フイ
ルム製造法と言われる方法で、Tダイ方式又は、
サーキユラー・ダイ方式のいずれでも良い。つま
り2種の樹脂を各々の押出機より一つの共押出ダ
イの中に押し込み、該共押出ダイ中にて複合流動
させ複合フイルムを押出成形する。又は、ダイ入
口部直前の導管部にて合流させ、単層ダイにて押
出成形してもよい。該ダイがTダイ形式の時は、
ダイより押出された溶融物を冷却ロール熱処理ロ
ールを通して捲き取りフイルムを造る。この時、
ダイより押出された後に冷却バスを通してもよ
い。またダイより押出された後に幅出し機を用い
てもよい。さらに冷却ロール後、2軸方向に加熱
延伸してもよい。 またダイがサーキユラー方式の場合は、ダイよ
り円筒状に押出された溶融物は空冷され、カツタ
ーで切り開かれ、平らなフイルムとして引取られ
る。この際、ダイより押出された後、インフレー
シヨン工程が入つてもよい。 本考案は、このようにして得られた2層フイル
ムをPVC基材壁紙に熱接着させた壁紙、又はさ
らにその後発泡加工し、カレンダーロールに通し
て約0.4mm厚さのシートを造ると同時に、予め接
着剤を塗布した厚紙(0.15mm難燃裏打紙)に貼着
して、紙材付き発泡性樹脂シートを造る。この紙
付き基材シートと前記ラミネート用2層フイルム
を140℃に加熱した加熱炉中に通して予熱後、130
℃に加熱した熱ロールに巻き、押圧密着させて貼
り合わせた。上記貼り合せ体を製造直後に、水冷
された最大凹凸段差3mmの金属製シボロールとバ
ツクアツプロールとの間に挾持して強圧を加え、
合成樹脂層を得た。このフイルムは透明で柔軟な
ものであつた。 次にラミネート用フイルムを貼り合わせる壁紙
用基材シートの製造方法をのべる。該壁紙シート
は発泡壁紙とする。これは発泡性合成樹脂と厚紙
部よりなる。発泡性合成樹脂の組成は以下の通り
である。 PVC 100部(クレハ化学製:S901) DOP 50(大ハ化学) Ca/Zn系安定剤
2.0(アデカ・アーガス社製:MARKSR−71) 炭酸カルシウム15.0(白石工業製:白艶華CC) アゾジカルボンアミド(発泡剤)
5.0(永和化成製:ビニホールAC# 3) 上記組成物を150℃のミキシングロールで混練
し、これをシボ加工し、厚紙に貼着して壁紙を提
供するものである。 実施例 1 (1) PE表層 住友化学:スミカセン F114−1 (2) エチレンコポリマー層 三井ポリケミカル:エバフレツクスP2807 押出温度は、PEは230℃、エチレンコポリマー
は160℃、ダイス温度は210℃とした。ダイスはT
ダイ形2層共押出ダイ(1.3m巾)にを用い、積
層押出した。この積層押出品を60℃に加熱したロ
ールで引取り冷却した。さらに80℃に加熱したロ
ールで緩和処理して、厚さがPE層15μ、エチレン
コポリマー層10μ、合計25μのラミネート用積層
フイルムシボ模様を形成する。これを約160℃に
加熱した加熱炉に導き、発泡を完了させる。ここ
でえられた積層発泡壁紙は表層の透明フイルムの
下の凹凸模様が透かして見え、立体感にすぐれた
発泡壁紙が得られた。えられた壁紙はシボロール
の凹凸が忠実に再現された凹凸感にとんだもので
あつた。 実施例 2 (1) PE表層 東然石油化学:東然ポリエチレンY6111 (2) エチレンコポリマー層 日本ユニカー:NUCコポリマーDPDJ−9169 押出温度は、PEは240℃、エチレンコポリマー
は165℃、ダイス温度は220℃とした。ダイスは、
サーキユラー形2層共押出ダイ(口径15cm)にて
積層押出をした。さらにダイ流出直後インフレー
シヨンを行い110cm巾のフイルムを得た。厚さは
PE層20μ、コポリマー層10μ、合計30μのラミネ
ートフイルムを得た。該フイルムは透明で柔軟な
ものであつた。 次に該ラミネートフイルムと、実施例1に記載
したと同一の壁紙用基材シートを140℃に加熱し
た加熱炉中に通して予熱した後に、130℃に加熱
した熱ロールに導き押圧密着させて貼り合わせ
た。その直後に、金属製シボロールとバツクアツ
プロールとの間にはさんだ強圧を加え、合成樹脂
層にシボ模様を形成した。これを約160℃に加熱
した加熱炉に導き、発泡を完了させる。ここで得
た積層発泡壁紙は、基材発泡壁紙の立体感のある
凹凸模様がそのまま発現され、かつ柔軟性を有す
るものであつた。 実施例1及び2で得られた壁紙の汚れテスト、
耐薬品性テスト及び硬度を測定した。硬度はラバ
ーテスター(Asker社製)ダイプCを用いた。そ
の結果を第1表、第2表、第3表に示す。
【表】
【表】
【表】 考案の効果 第1表、第2表、第3表より本発明による壁紙
は市販アクリルフイルム被覆の壁紙よりも耐汚染
性、耐薬品性、柔軟性に優れていることがわか
る。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の壁紙の断面図である。 1……PVCシート、2……エチレンコーポリ
マー系樹脂、3……ポリエチレン系樹脂。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ポリエチレン系樹脂をエチレンコポリマー系
    樹脂を介して塩化ビニル系樹脂シートに積層し
    てなる合成壁紙。 2 発泡加工及びシボ加工した実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の合成壁紙。
JP11449586U 1986-07-28 1986-07-28 Expired JPH0411789Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11449586U JPH0411789Y2 (ja) 1986-07-28 1986-07-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11449586U JPH0411789Y2 (ja) 1986-07-28 1986-07-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6323032U JPS6323032U (ja) 1988-02-16
JPH0411789Y2 true JPH0411789Y2 (ja) 1992-03-24

Family

ID=30997283

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JP11449586U Expired JPH0411789Y2 (ja) 1986-07-28 1986-07-28

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