JPS584624B2 - 立体模様を有する化粧板およびその製造方法 - Google Patents

立体模様を有する化粧板およびその製造方法

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JPS584624B2
JPS584624B2 JP52090773A JP9077377A JPS584624B2 JP S584624 B2 JPS584624 B2 JP S584624B2 JP 52090773 A JP52090773 A JP 52090773A JP 9077377 A JP9077377 A JP 9077377A JP S584624 B2 JPS584624 B2 JP S584624B2
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JP
Japan
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pattern
substrate
layer
foamed resin
decorative board
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JP52090773A
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JPS5424984A (en
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松尾哲郎
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印刷模様と発泡樹脂による凹凸模様を組み合わ
せて得られる立体模様を有する化粧板およびその製造方
法に関するものである。
発泡樹脂を用いた凹凸模様を有する化粧板は、従来から
種々のものが発明されており、例えば、最も広く実用化
されているものとしては基板上に発泡樹脂層を設けてこ
の樹脂層に機械的に凹凸模様を付ける方法がある。
しかしながらこの方法では基板を軟化することができな
いために、発泡樹脂層の厚み以上の凹凸模様を形成する
ことができず、発泡樹脂層を厚くすると価格的に高くな
り、又、運搬、梱包、施工の各面で種々の支障を期だす
ととがある。
一方、発泡抑制剤等を使用するケミカルエツジングは細
かい凹凸模様を形成できる利点があるが、発泡樹脂層を
あまり厚くできず、且つ前述した方法と同様に発泡樹脂
層の厚さよりも大きな凹凸を形成でき々い欠点がある。
本発明はこのような欠点をなくして基板表面に設けた発
泡樹脂層の厚み以上の凹凸模様を形成するために、軟質
繊維板、鉱物質繊維板、硅酸カルシウム板、石膏ボード
等のポーラスで厚みが比較的犬なる基板の表面に、発泡
樹脂液の塗布前に予め熱可塑性樹脂を塗布して少くとも
その一部を基板表層部に含浸させておくことを特長とす
るもので、この熱可塑性樹脂塗布層表面に発泡樹脂層を
一体的に層着し、加熱により可塑化した基板の熱可塑性
樹脂含浸表層部内に達する凹部模様を発泡樹脂層を介し
て押圧、形成してなる化粧板およびその製造方汰を提供
するものである。
次に本発明の実施例を図面について説明する。
1は軟質繊維板、鉱物質繊維板、硅酸カルシウム板、石
膏ボード等のポーラスで厚みが比較的大であり且つ樹脂
液の含浸可能な板状物よりなる基板で、その表層部に全
面に亘って熱可塑性樹脂含浸層2を設け、該層2の表面
に発泡樹脂被覆層3を一体的に層着してある。
4はエンボスローラ等によって発泡樹脂被覆層3の表面
から押圧、形成して得られ次凹凸模様で、その凹部模様
4aは全面的又は部分的に熱可塑性樹脂含浸層2や内部
に達する深さを有し、その内底面と凸部模様4bの表面
の少くとも一方に印刷模様5を設けてある。
このように構成した化粧板の製造方法を述べると、まず
、基板1の表面に熱可塑性樹脂を塗布する。
基板1は前述したように比較的ポーラスであるから、樹
脂液は容易に該基板1の表層部に浸透し、含浸される。
この場合、:塗布された樹脂液が全て基板に含浸される
必要はなく、凹部模様が形成されるに必要な深さまで會
浸させればよク、..残りの熱可塑性樹脂液は基板界回
に残留させてもよい。
こうして塗布された熱可塑性樹脂液を乾燥し、しかるの
ち、その表面に発泡樹脂液を塗布する。
発泡樹脂液としては、次のような組成物が使用される 即ち、その樹脂組成物としてポリ塩化ビニール、ポリ酢
酸ビニール、塩化ビニール−酢酸ビニール共重合体、ポ
リウレタン等の高分子化合物をフタル酸エステル,.二
塩基酸エステルその他のポリエステル系可塑剤でゾル化
し、必要に応じて.タンカル(CaCO3)等の充填剤
、チタン等の顔料、安定剤等を加えたものが使用され、
これに発泡剤としてアゾ・ジ・カルボン酵アミド(アゾ
化合物の例)又はジ・ニトロソ・ペンタメチレン・テト
ラミン(Nニトロソ化合物の例)或いはオキシビスベン
ゼン・スルホニルヒドラジッド(スルホンヒドラジド化
合物の例)等が混入されてなるものである。
さらにこれらの発泡剤に塩化パラフィン.三酸化アンチ
モン、水酸化アルミ等の難燃剤を添加してもよい。
このような発泡樹脂液を前述したように基板1の熱可塑
性樹脂含浸層2の表面に塗布後、加熱することによって
発泡させるものであるが、これに先立って該発泡樹脂液
を発泡温度以下の温度で乾燥して膜状物に形成し、この
膜状物表面に印刷模様を施しておいてもよい。
発泡樹脂液の加熱発泡に際しては、基板1の厚みが大な
るために、壁紙等のように基板の表裏両面から加熱して
も無意味で1、従って基板の表面側から赤外線ヒータ等
により加熱して発泡させる。
この加熱によって基板表面に残留している熱可塑性樹脂
液は可塑化されてさらに基板表層部内に浸透、含浸させ
ることができる。
この時、含浸した熱可塑性樹脂液はその軟化温度が発泡
樹脂の発泡温度より低いので、まず該熱可塑性樹脂含浸
層2が可塑化され、次いで発泡樹脂の発泡により熱が遮
断されるが、発泡樹脂被覆層3により放熱が妨げられ含
浸層は可塑状態に保持される。
このように、熱可塑性樹脂が可塑化するために該樹脂を
含浸した基板表層部は軟化しており、又、この時発泡層
を形成している樹脂は溶融状態にある。
この林態でエンボスロール等の模様付け部材を基板牟寧
.に押圧させると、その凸部模様が発泡樹脂被覆層3か
ら熱可塑性樹脂含浸層2の内部にまで容易に圧入して基
板表層部を凹ませ、凹部模様4aを形成することができ
る。
この際、エンポスロール等の凸部模様にインクを塗布し
て凹部模様4aを形成すると共に転写する方法を採用す
ると、その印刷模様と凹部模様4aとが一致した模様が
得られる。
又、凹部裸様4aを形成したのちに凸部模様4bの表面
に印刷すると、該印刷模様と凸部模様が一致した模様が
得られる。
このような印刷模様は目的とする模様或いは化粧板の用
途に応じて適宜選択し、又、これらを任意に組合わせて
もよい。
次に本発明の具体的な実施例を示す。
実施例 9mm厚の軟質繊維板の表面に酢ビ系合成樹脂エマルジ
ョンを,150g/m2の割合で塗布し、次いで300
℃以上の温度を保持した加熱ロールを通過させて表面を
乾燥した。
この軟質繊維板表面に設けた合成樹脂層上にペースト状
発泡樹脂を300g/m2の割合で塗布し、140〜1
60℃の温度で約20秒間乾燥して該樹脂を発泡させる
ことなく厚さが0.4mmの平滑な膜状物に形成した。
この膜状物表面にグラビア印刷を施し、次いで赤外線加
熱装置により80秒間加熱して軟質繊維板表面を180
℃Kまで達せしめ、塗布した発泡樹脂を約2倍の厚みに
まで発泡させた。
この発泡後、約10秒間経過させたのち上下ロール間の
間隔を9mmとなるように調整したエンボスロールを通
過させたところ、エンボス深さ0.8mm、模様部にお
ける軟質繊維板の凹みが0. 4 mmの凹凸模様を有
する化粧板が得られた。
以上のように本発明によれば、表面に設けた発泡樹脂被
覆層から基板に含浸させた熱可塑性樹脂含浸表層部内に
達する凹部模様を形成するので、繊維板その他の比較的
厚みの大な基板に適用することによって発泡樹脂被覆層
が薄くてもそれ以上の深さを有する凹凸模様を形成でき
、従って立体感が大なる該凹凸模様の割には化粧板の厚
みが従来品に比べて薄くし得るので、運搬、梱包、施工
その他の取扱いが容易となるものであり、さらに基板に
熱可塑性樹脂を含浸させているので、発泡樹脂層と基板
とが強固に一体化された化粧板を得ることができると共
に該発泡樹脂層が溶融状態で且つ基板が熱可塑性樹脂に
より軟化されている時に凹凸模様が形成されるために、
エンボスロール等を加熱する必要がなく、しかも低加圧
で凹凸模様を形成でき、発泡樹脂層に割れ等が生じるこ
となく美麗な模様が得られるものである。
又、前述したように、基板表層部が軟化した状態で凹凸
模様が形成されるために、基板を破壊させることなく、
従って鉱物質繊維板等の脆弱な板状物にも本発明方法を
適用できる利点を有し、その上、基板に凹部を設けるよ
うに凹凸模様を形成した場合でも基板の熱可塑性樹脂含
浸表層部が硬化することによって基板のスプリングバッ
クを防止し得るので、時間の経過と共に凹凸模様が浅く
なることはなく、又、印刷模様を発泡層形成前、凹凸模
様形成時、凹凸模様形成後の3時点のいずれの時にでも
施すことが可能であり、これらの印刷時点を組み合わす
こともできるために、各種の意匠効果を与えるデザイン
が比較的容易に構成でき、得られた化粧板はその表面化
粧性に極めて優れていると共に比較的薄い発泡樹脂層に
も拘らず、凹部の深みの大なる立体感に富んだ外観を呈
するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明方法によって得られる化粧板の断面図であ
る。 1・・・基板、2・・・熱可塑性樹脂含浸層、3・・・
発泡樹脂被覆層、4・・・凹凸模様、5・・・印刷模様

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表層部に熱可塑性樹脂含浸層を設けた基板の表面に
    適宜の印刷模様を設けた発泡樹脂被覆層が一体的に層着
    され、且つ該被覆層から前記基板の熱可塑性樹脂含浸層
    内に達する凹模様が部分的に形成されていることを特徴
    とする立体模様を有する化粧板。 2 発泡樹脂被覆層上面に設けた印刷模様と凹模様部を
    一致させたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の立体模様を有する化粧板。 3 発泡樹脂被覆層上面に設けた印刷模様と凸模様部を
    一致させたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の立体模様を有する化粧板。 4 基板表面に熱可塑性樹脂液を塗布して少なくともそ
    の一部を基板の表層部に含浸させ、次いで発泡樹脂液を
    基板表面に塗布したのち加熱することにより熱可塑性樹
    脂を軟化させて基板表層部を可塑化すると共に発泡樹脂
    液を発泡させて被覆層を形成し、該被覆層が冷却する前
    に被覆層表面に適宜の印刷模様を施すと同時に該被覆層
    上面より基板表層部を模様状に凹ませるように押圧する
    ことを特徴とする立体模様を有する化粧板の製造方法。 5 基板表面に熱可塑性樹脂液を塗布して少なくともそ
    の一部を基板の表層部に含浸させ、次いで発泡樹脂液を
    塗布したのち、発泡樹脂液を発泡させることなく乾燥さ
    せて樹脂膜を形成し、該樹脂膜上に印刷模様を施したの
    ち加熱発泡させて被覆層を形成し、しかるのち該被覆層
    上面より基材表層部を模様上に凹ませるように押圧する
    ことを特徴とする立体模様を有する化粧板の製造方法。
JP52090773A 1977-07-27 1977-07-27 立体模様を有する化粧板およびその製造方法 Expired JPS584624B2 (ja)

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JPS5424984A JPS5424984A (en) 1979-02-24
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61191432U (ja) * 1985-05-22 1986-11-28
JPH0123568B2 (ja) * 1984-11-30 1989-05-08 Shoei Kako Kk
JPH026607A (ja) * 1988-09-02 1990-01-10 Shoei Kako Kk ヘルメットの帽体

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4873475A (ja) * 1971-12-31 1973-10-03
JPS5196866A (en) * 1975-02-21 1976-08-25 Ototsumoyoojusuru horienkabinirukeijushihatsuhoseihinno seizohoho

Patent Citations (2)

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