JPH0123568B2 - - Google Patents

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JPH0123568B2
JPH0123568B2 JP59253683A JP25368384A JPH0123568B2 JP H0123568 B2 JPH0123568 B2 JP H0123568B2 JP 59253683 A JP59253683 A JP 59253683A JP 25368384 A JP25368384 A JP 25368384A JP H0123568 B2 JPH0123568 B2 JP H0123568B2
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JP
Japan
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sub
density
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Expired
Application number
JP59253683A
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English (en)
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JPS61132605A (ja
Inventor
Eitaro Kamata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shoei Kako Co Ltd
Original Assignee
Shoei Kako Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shoei Kako Co Ltd filed Critical Shoei Kako Co Ltd
Priority to JP25368384A priority Critical patent/JPS61132605A/ja
Publication of JPS61132605A publication Critical patent/JPS61132605A/ja
Publication of JPH0123568B2 publication Critical patent/JPH0123568B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、主として自動二輪車、自動車等の車
両の乗員に用いられるヘルメツトの帽体、特に、
ドーム状をなす硬質のシエルと、このシエル内に
嵌装される衝撃吸収ライナとからなる帽体に関す
る。
(2) 従来の技術 従来、ヘルメツトの帽体におけるフオームスチ
レン等の合成樹脂よりなる衝撃吸収ライナは、各
部の密度が一様な一層からなつている。
(3) 発明が解決しようとする課題 上記衝撃吸収ライナは、これを高密度にする
と、大きな衝撃吸収容量が得られる反面、傷害を
もたらさない程度の比較的軽い衝撃力に対する緩
衝機能が劣るので、軽い衝撃力でも使用者の頭部
に響き、使用感を損う問題を生じる。これと反対
に、低密度にすると、軽い衝撃力に対する緩衝機
能は良好となるが、衝撃吸収容量に不足を来たす
問題を生じる。
ところが従来の帽体では、衝撃吸収ライナが一
層のみで構成されるため、ヘルメツトの用途、使
用条件に応じて衝撃吸収ライナの密度を選定して
いたが、衝撃吸収容量及び使用感を同時に満足さ
せることが困難であつた。
また実開昭58−4624号公報に示される如く、衝
撃吸収ライナの周方向の一部を高密度ライナ部
に、またその他部を低密度ライナ部にそれぞれ構
成したものも知られているが、そのものにおいて
も各ライナ部は一層だけで構成されているので、
特に高密度ライナ部については、比較的軽い衝撃
力に対する緩衝機能が劣り使用感を損ない、また
低密度ライナ部については衝撃吸収容量に不足を
来たすという問題があり、個々のライナ部におい
て使用感及び衝撃吸収容量を同時に満足させるこ
とは困難である。
本発明は上記に鑑み提案されたもので、衝撃吸
収容量が大であると共に、軽い衝撃力に対しても
優れた緩衝機能を発揮し得る簡単有効な前記ヘル
メツトの帽体を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、ドーム
状をなす硬質のシエルと、このシエル内に嵌装さ
れる衝撃吸収ライナとからなる、ヘルメツトの帽
体において、衝撃吸収ライナを、外周面の適所に
凹部を有する主ライナと、前記凹部を埋めて主ラ
イナに結着され且つ主ライナよりも高密度の副ラ
イナとから構成して、それら主、副ライナのの境
界部をシエルで覆つたことを特徴とする。
(2) 作用 上記構成によれば、衝撃吸収ライナの、主、副
ライナが厚さ方向に重なり合う部分においては、
装着者の頭部に近い低密度の主ライナが比較的軽
い衝撃力に対して良好な衝撃機能を発揮すると共
に、外表面に近い高密度の副ライナが主ライナと
協働して大きな衝撃エネルギを吸収することによ
り、二段階の衝撃吸収特性が得られて小衝撃力か
ら大衝撃力まで効果的に吸収することができる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、ヘルメツトの帽体1は、ドーム状のシ
エル2と、このシエル2の内面に嵌装される同じ
くドーム状の衝撃吸収ライナ3とから構成され、
シエル2は硬質強化樹脂製であり、衝撃吸収ライ
ナ3はフオームスチレン製である。
また衝撃吸収ライナ3は、前頭部外面に凹部4
aを有する比較的低密度の主ライナ4と、その凹
部4aを埋めて主ライナ4と結着される比較的高
密度の副ライナ5とから構成され、その主、副ラ
イナ4,5の境界部はシエル2によつて覆われ
る。
尚、主、副ライナ4,5の積層部は、衝撃吸収
ライナ3の前頭部にほかに、頂部、後頭部、側頭
部等に設けてもよい。
このような衝撃吸収ライナ3の製造方法として
は、主、副ライナ4,5を個別に成形してから、
それらを圧入嵌合して相互に結着する方法もある
が、次の方法が品質及び経済性の上で有利であ
る。
先ず、その製造に際して用いられる成形装置に
ついて述べると、第2図において、成形型は、固
定の雌型6と、昇降可能の雄型7とからなり、両
型6,7は閉じられたとき、その間に前記衝撃吸
収ライナ3の成形のためのキヤビテイ8を画成す
る。各型6,7は中空になつており、それらの中
空部6a,7aに連なる蒸気供給装置9、冷却水
供給装置10及び冷却空気供給装置11が各型
6,7に接続され、また各型6,7には中空部6
a,7aとキヤビテイ8間を連通する多数の細孔
12,12…;13,13…がそれぞれ穿設され
る。
雌型6には、前記主ライナ4の頂部に当る部分
からキヤビテイ8に予備発泡粒子を送入するため
の第1インジエクタ15が取付けられる。
さらに雌型6には、前記凹部4aに対応する部
分でキヤビテイ8に出没可能の芯型19と、その
芯型19からキヤビテイ8に発泡粒子を送入する
ための第2インジエクタ16とが設けられ、芯型
19にも中空部6aとキヤビテイ8間を連通する
多数の細孔14,14…が穿設される。
第2インジエクタ16は、芯型19に一体的に
連結されると共に雌型6に摺動自在に支承され、
そして流体圧シリンダ20の駆動ピストンに連結
される。この流体圧シリンダ20の駆動ピストン
を往復動させると、第2インジエクタ16を介し
て芯型19をキヤビテイ8への突出位置と、それ
からの退去位置とに移動することができる。
さて、衝撃吸収ライナ3の成形に際しては、最
初に、第2図に示すように雌雄両型6,7を閉
じ、芯型19をキヤビテイ8に突出させた状態
で、第1インジエクタ15を通してキヤビテイ8
に予備発泡粒子17を充填し、次いで、蒸気供給
装置9を作動して各型6,7の中空部6a,7a
に高温の水蒸気を供給する。すると、その水蒸気
が細孔12,13,14からキヤビテイ8に進入
して第1予備発泡粒子17を加熱、膨脹させる
が、その加熱時間を制御して第2予備発泡粒子1
7が相互に局部的に融着を起こす段階で、水蒸気
の供給を停止すると共に、冷却水供給装置10を
作動して中空部6a,7aに冷却水を供給するこ
とにより第1予備発泡粒子17の膨脹を一時抑制
する。このような水冷に代えて、冷却空気供給装
置11を作動して空冷を行つてもよい。
それから流体圧シリンダ20の操作により芯型
19を後退させて凹部4aをつくり、第2インジ
エクタ16を通してその凹部4aに予備発泡倍数
が比較的小さい第2予備発泡粒子18を充填す
る。そして、再び蒸気供給装置9を作動し、高温
の水蒸気の作用により第1、第2両予備発泡粒子
17,18を加熱、膨脹させ、粒子相互を全面的
に融着する。
こうして、第1予備発泡粒子17により前記主
ライナ4が成形され、第2予備発泡粒子18によ
り前記副ライナ5が成形されるが、前者の粒子1
7は予備発泡倍数が大きく、後者の粒子18は予
備発泡倍数が小さいため、主ライナ4は低密度、
副ライナ5は高密度に成形されることになる。
その後、冷却水供給装置10及び冷却空気供給
装置11を順次作動して水冷、空冷、放冷の過程
を経てから型開きを行い、キヤビテイ8から成形
品、即ち衝撃吸収ライナ3を取出す。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、ドーム状をなす
硬質のシエルと、このシエル内に嵌装される衝撃
吸収ライナとからなる、ヘルメツトの帽体におい
て、衝撃吸収ライナを、外周面の適所に凹部を有
する主ライナと、前記凹部を埋めて主ライナに結
着され且つ主ライナよりも高密度の副ライナとか
ら構成して、それら主、副ライナの境界部をシエ
ルで覆つたので、衝撃吸収ライナの、主、副ライ
ナが厚さ方向に重なり合う部分においては、装着
者の頭部に近い低密度の主ライナが比較的軽い衝
撃力に対して良好な衝撃機能を発揮すると共に、
外表面に近い高密度の副ライナが主ライナと協働
して大きな衝撃エネルギを吸収することにより、
二段階の衝撃吸収特性が得られて小衝撃力から大
衝撃力まで効果的に吸収することができ、したが
つて衝撃吸収容量及び使用感を同時に満足させる
ことができる。しかも主、副ライナの境界部はシ
エルによつて覆われ外部に露出しないから体裁が
良好であり、その上、副ライナの主ライナ凹部か
らの剥離、脱落をシエルによつて阻止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
はヘルメツトの帽体の要部破断側面図、第2図及
び第3図は上記帽体における衝撃吸収ライナの成
形工程図である。 1……帽体、2……シエル、3……衝撃吸収ラ
イナ、4……主ライナ、4a……凹部、5……副
ライナ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ドーム状をなす硬質のシエルと、このシエル
    内に嵌装される衝撃吸収ライナとからなる、ヘル
    メツトの帽体において、衝撃吸収ライナを、外周
    面の適所に凹部を有する主ライナと、前記凹部を
    埋めて主ライナに結着され且つ主ライナよりも高
    密度の副ライナとから構成して、それら主、副ラ
    イナの境界部をシエルで覆つたことを特徴とす
    る、ヘルメツトの帽体。
JP25368384A 1984-11-30 1984-11-30 ヘルメツトの帽体 Granted JPS61132605A (ja)

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JP25368384A JPS61132605A (ja) 1984-11-30 1984-11-30 ヘルメツトの帽体

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JP22061288A Division JPH026607A (ja) 1988-09-02 1988-09-02 ヘルメットの帽体

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JPS61132605A JPS61132605A (ja) 1986-06-20
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JPH0392729U (ja) * 1989-12-29 1991-09-20

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS584624B2 (ja) * 1977-07-27 1983-01-27 大建工業株式会社 立体模様を有する化粧板およびその製造方法

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JPS6018413Y2 (ja) * 1981-06-26 1985-06-04 理夫 新井 ヘルメツト

Patent Citations (1)

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JPS584624B2 (ja) * 1977-07-27 1983-01-27 大建工業株式会社 立体模様を有する化粧板およびその製造方法

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