JPH046921Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、複数種類の商品名、価格、製造年
月日、販売年月日、製造時間等の商品情報を記憶
したメモリから指定した商品の商品情報を読み出
し、これを所定のフオーマツトでラベルに印字す
るラベルプリンタに関する。

（従来技術とその問題点） 従来のラベルプリンタには、使用ラベルの種類
に応じて印字フオーマツトが種々変更できるよう
にしたものがある。その変更は、専ら印字フオー
マツトを指定する指定コードを入力することによ
つて行つていたので、かかる指定コードの入力装
置を必要とし、装置構成を複雑にするという問題
があつた。また印字フオーマツトが幾種類もある
時は、各指定コードを覚えておかなければならな
いので、変更操作が非常に煩わしく、また指定コ
ードの入力ミスも生じ易いという問題があつた。

（考案の目的） この考案は、こうした問題を解消するために案
出したもので、印字フオーマツトの指定コードを
入力しなくとも、所望の印字フオーマツトに自動
的に変更することができ、したがつて、印字フオ
ーマツトの指定コードの入力装置や印字フオーマ
ツトの変更操作等を必要としない取り扱いの容易
なラベルプリンタを提供することを目的とする。

（考案の構成の概略） 例えばデリカテツセンや惣菜等の販売において
は、品名、価格、製造年月日、販売年月日、製造
時間等の商品情報を印字した第１図Ａに示すよう
なラベルと、価格や製造時間等の印字欄を削除し
た第１図Ｂに示すようなラベルの２種類のものが
商品の種類によつて使い分けされている。こうし
たラベルの印字フオーマツトは、価格や製造時間
等の商品情報の有無によつて一義的に決定するこ
とができる。

そこでこの考案では、印字されたりされなかつ
たりする商品情報が印字情報として有効に登録さ
れているか否かを判断し、有効に登録されていれ
ばこれを印字し、そうでなければ、即ち、登録さ
れていないか、或いは前述の商品情報の例では、
製造時間として24時以上の数値が登録されている
とか、例えば9999円等の如く価格としては通常使
用されない値が登録されている場合は、当該商品
情報の印字欄を削除した印字フオーマツトで印字
するようにする。

これにより、例えば上記の例においては、価格
情報の有効・無効によつて、第１図Ａと第１図Ｂ
の何れかの印字フオーマツトを選択することがで
きるのである。

（実施例の構成） 第２図は、この考案にかかるラベルプリンタの
一実施例の各部の機能をブロツク線図で表したも
ので、特にここでは、第１図に示すような印字フ
オーマツトで印字するラベルプリンタを例にとつ
て示している。

この図において、Ｋはテンキーｋ−１やフアン
クシヨンキーｋ−２を備えた入力手段で、品名、
価格、製造時間、製造年月日、販売年月日等の商
品情報は、所定のキー操作によつて登録できるよ
うにされている。Ｍはこれらの商品情報を記憶す
る記憶部で、この記憶部には、入力された商品情
報を記憶する記憶手段としてのデータメモリｍ−
１と、各種の文字パターンを記憶した文字パター
ンメモリｍ−２と、読み出した商品情報を文字パ
ターン化したものを一時的に記憶する印字メモリ
ｍ−３とが備えられている。Ｄはキー入力した数
値を表示する表示部、Ｐはドツトプリンタ、Ｃは
上記各部を集中制御するマイクロプロセツサであ
る。

またこのマイクロプロセツサＣには、データメ
モリｍ−１から順次一行分の情報を読み出す読出
手段Ｆと、読み出された一行分の情報が印字情報
として有効であるか否かを判断し、この判断に応
じて上記一行分の情報の印字又は非印字の処理を
行う手段とが備えられている。

第３図は、上記実施例に係るプリンタの印字動
作の一例を示したフローチヤートである。この印
字動作は、キー入力部Ｋにある発行キーｋ−２１
の操作によつてスタートするようになつている。

まず、発行キーｋ−２１を操作すると、ステツ
プでラベルを送り出すモータ（図示せず）を作
動させ、続いてステツプでラベルを検出するセ
ンサ（図示せず）の信号を読み込んで印字位置に
おけるラベルの有無を判断する。そしてラベルが
有れば、ステツプでデータメモリｍ−１から製
造年月日と販売年月日とに関する日付情報を読み
出し、これに基づいて次のステツプでラベル印
字を行う。このラベル印字は、第４図のフローチ
ヤートに示すような手順で実行される。即ちまず
ステツプにおいて、読み出した情報を文字パタ
ーンに交換し、これを印字メモリｍ−３に記憶す
る。続いてステツプにおいて、移動するラベル
が印字開始位置に到達したか否かをチエツクす
る。このチエツクは、ラベル送りに同期してカウ
ントするクロツクパルス数に基づいて行われる。
ラベルが印字開始位置に到達してチエツクの結果
がYESになると、次のステツプで印字メモリ
ｍ−３に記憶したドツトパターンに基づいて印字
ヘツドを駆動し、これによりラベル印字が行われ
る。

こうして日付情報に関するラベル印字が終了す
ると、次にステツプにおいて、価格情報が有効
であるか否かを判断し、有効であれば続くステツ
プで価格と製造時間とに関する情報をデータメ
モリｍ−１から読み出し、これに基づいて次のス
テツプ７で前記同様の手順でラベル印字を行う。
即ち、このルートを通る時は、第１図Ａに示すよ
うなラベルフオーマツトで印字される。また価格
情報が無効であればこれらのステツプ，をパ
スして次のステツプに移行する。即ち、このル
ートを通る時は、製造時間と価格の双方の印字欄
が削除された第１図Ｂに示すようなラベルフオー
マツトで印字される。

ところで、価格情報が登録されていない時は、
通常は無効と判断され、ステツプ，の処理は
パスされて、第１図Ｂに示すようなラベルフオー
マツトで印字されるが、価格情報が登録されてい
ない場合でも、第１図Ａに示すようなラベルフオ
ーマツトで印字して、価格印字欄は空白のまま残
して置きたいときがある。このような時は、価格
情報が登録されていなくても有効と判断するよう
にステツプの判断基準を変更すれば良い。即
ち、価格として通常使用しない数値、例えば、
9999円が登録されている時のみ無効と判断するよ
うにし、価格情報登録されていないか、或いは０
円を含む上記数値（9999円）以外の数値が登録さ
れている時は、有効と判断するようにステツプ
の判断基準を変更するのである。

こうして製造年月日、販売年月日等の日付情報
或いはこれらの日付情報と価格、製造時間等に関
する情報との印字が終了すると、次のステツプ
で、データメモリｍ−１から品名情報（例えば、
サンドイツチ等）を読み出し、これに基づいて続
くステツプで前記同様の手順によつてラベル印
字を行う。

こうしてラベル印字が終了すると、次にステツ
プでラベルを検出するセンサ（図示せず）の信
号を読み込んで、印字されたラベルが１ラベルピ
ツチ送られたか否かを繰り返しチエツクする。そ
して、ラベルが１ラベルピツチ送られてチエツク
の結果がNOになると、前述のモータを停止して
印字動作を終了する。

尚、以上の実施例では、価格情報が無効の時は
製造時間の印字欄も共に削除するようにしたが、
製造時間の印字欄を残したい時は、価格印字欄と
製造時間印字欄とを上下に配置するようにすれば
良い。またこの例では、価格情報についての有
効・無効を判断するようにしているが、これに限
定されるものではなく、種々の商品情報に対して
も適用できるものであることは明らかである。

（考案の効果） 以上説明したようにこの考案によると印字フオ
ーマツトを指定せずとも入力された商品情報の有
効・無効によつて印字フオーマツトが変えられる
ので、印字フオーマツトを指定する指定コードの
入力装置を必要とせず、取り扱いの容易なラベル
プリンタを得ることができる。また印字フオーマ
ツトの指定コードを覚えなければならない煩わし
さから開放され、さらには指定コードの入力ミス
による印字の失敗等もなくなる等の効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るラベルプリンタで印字
したラベルの一例を示す平面図、第２図はこの考
案に係るラベルプリンタの実施例の構成の概略を
示すブロツク線図、第３図は上記実施例の印字動
作の一例を示すフローチヤート、第４図は第３図
における印字処理サブルーチンの詳細な動作手順
を示すフローチヤートである。 Ｋ……入力手段、ｍ−１……データメモリ（記
憶手段）、ｍ−３……印字メモリ、Ｃ……マイク
ロプロセツサ、Ｄ……表示部、Ｐ……プリンタ、
Ｆ……読出手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラベルに設けられた複数行の印字欄に商品情報
   を印字するラベルプリンタにおいて、商品情報を
   入力する入力手段と、入力された情報を記憶する
   記憶手段と、該記憶手段から順次所定の一行分の
   情報を読み出す読出手段と、読み出された一行分
   の情報が印字情報として有効であるか否かを判断
   し、この判断に応じて上記一行分の情報の印字又
   は非印字の処理を行う手段と、有効と判断された
   一行分の情報を文字パターンに変換する手段と、
   変換した文字パターンを記憶する印字メモリと、
   該印字メモリの内容に基づいてラベルに印字する
   印字手段とを備えたことを特徴とするラベルプリ
   ンタ。