JP7141078B2 - 印刷装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ラベル発行を行うラベルプリンタ等に用いて好適な印刷装置及びプログラムに関するものである。
従来、精肉、鮮魚、青果、各種加工食品等の商品には、商品情報を記載したラベルが貼付される。商品情報には、商品名の他、消費期限、加工日時、価格、単価、原材料、食品添加物、アレルギー性物質等がある。
そして前記商品情報を記載したラベル等を印刷する印刷装置(例えばラベルプリンタ)では、複数箇所に同じ商品情報を印刷するような場合がある。例えば、原材料に「そば」を印刷し、同時にアレルギー性物質に「そば」を表示するような場合である。このような場合、例え同じ内容の商品情報であっても、それぞれ別々に設定し、記憶しておく必要があった。
特開2011-16300号公報
しかしながら、上述のように、同じ内容の商品情報を複数記載しているような場合において、商品情報の設定(新しい商品を販売する際のその商品の情報の登録等)や変更(既存商品に利用されていた原材料等の変更等)等の編集が必要になった場合、その複数箇所の数だけ記憶内容の編集(設定や変更)を行う必要が生じ、編集作業工数(設定作業工数や変更作業工数)が多くなって煩雑になってしまう虞があり、また編集作業時の作業ミス(例えば、変更によって原材料に「そば」を追加したのに、アレルギー性物質に「そば」の追加を忘れる等)の可能性を増大してしまう虞もあった。
また、上述のように、同じ商品情報をそれぞれ別々に設定し、それぞれ別々に記憶することにすると、その分、記憶手段への記憶情報量が増大してしまう虞もあった。例えば、原材料に「そば」、アレルギー性物質にも「そば」の設定が必要な場合、両者を記憶手段へ記憶しなければならない。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、商品情報の設定や変更等の編集を、容易且つ確実に行うことができる印刷装置及びプログラムを提供することにある。
本発明は、出力条件に基づいて商品情報中のアレルギー情報を印刷する印刷装置であって、前記出力条件は、検索キーワードと、出力態様とを有し、前記商品情報中に前記検索キーワードが含まれているか否かを検索する検索手段と、前記検索した検索キーワードにアレルギーに関する検索キーワードがあると判断した場合、アレルギー情報表示スペースに前記アレルギー情報を含むラベルを印刷し、前記検索した検索キーワードにアレルギーに関する検索キーワードが無いと判断した場合、アレルギー情報表示スペースを省略し、前記アレルギー情報を含むラベルよりも上下方向の長さが短いラベルを印刷する印刷手段と、前記商品情報の内、栄養成分に関する情報を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力した栄養成分に関する情報が十分であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が前記入力した栄養成分に関する情報が不十分であると判定した場合、前記入力手段による入力操作を終了させない又は前記印刷手段によるラベルの印刷を実行させない制御手段と、を有することを特徴としている。
また本発明は、上記特徴に加え、前記検索手段は前記商品情報の内の原材料欄を検索するものであり、前記印刷手段は、検索元となる原材料欄を印刷する第1のラベルと、検索結果に基づいてラベル長を可変する第2のラベルとを、それぞれ別々に分けて印刷することを特徴としている。
また本発明は、前記商品情報を変更する変更手段を備え、前記検索手段は、前記変更手段により文字列が変更されることに応じて、当該文字列周辺の検索キーワードが、他に含まれているか否かを検索し、前記検索キーワードが検索できた場合に、当該検索キーワード周辺の文字列を前記変更手段により変更された文字列へ編集することを特徴としている。
本発明によれば、商品情報の変更をスムーズ且つ間違いなく行うことができる。
また本発明は、前記検索手段が、一対の検索キーワードの間の文字列を抽出し、前記出力条件が、前記抽出した文字列を、前記一対の検索キーワードと共に出力するか、或いは前記一対の検索キーワードを除いて出力するかの情報を、さらに有することを特徴としている。
これによって、一対の検索キーワードの間の文字列の抽出と編集とを、スムーズ且つ間違いなく行うことができる。
また本発明は、出力条件に基づいて商品情報中のアレルギー情報を印刷する印刷装置を動作させるプログラムであって、前記出力条件は、検索キーワードと、出力態様とを有し、前記商品情報中に前記検索キーワードが含まれているか否かを検索する検索ステップと、前記検索した検索キーワードにアレルギーに関する検索キーワードがあると判断した場合、アレルギー情報表示スペースに前記アレルギー情報を含むラベルを印刷し、前記検索した検索キーワードにアレルギーに関する検索キーワードが無いと判断した場合、アレルギー情報表示スペースを省略し、前記アレルギー情報を含むラベルよりも上下方向の長さが短いラベルを印刷する印刷ステップと、前記商品情報の内、栄養成分に関する情報を入力する入力ステップと、前記入力ステップによって入力した栄養成分に関する情報が十分であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップが前記入力した栄養成分に関する情報が不十分であると判定した場合、前記入力ステップによる入力操作を終了させない又は前記印刷ステップによるラベルの印刷を実行させない制御ステップと、を有することを特徴としている。
本発明によれば、商品情報の設定や変更等の編集を、容易且つ確実に行うことができる。
印刷装置1の斜視図である。 印刷装置1の構成を示すブロック図である。 図3(a)は出力条件ファイル150の一例を示す図,図3(b)は複数出力条件ファイル170の一例を示す図、図3(c)は双方向出力条件ファイル175の一例を示す図である。 商品毎の商品情報ファイル100の一例を示す図である。 検索キーワードの一部を構成するアレルギー性物質と、そのイメージ表示の関係を示す表である。 区切り文字選択画面G11を示す図である。 第1イメージ設定画面G12を示す図である。 第2イメージ設定画面G13を示す図である。 ラベルを印刷する際の工程の一例を示す動作フロー図である。 検索キーワードを抽出して印刷したラベル180を示す図である。 抽出した検索キーワードを別の出力態様で表示したラベル190を示す図である。 フォーマット情報ファイル250の一例を示す図である。 ラベルを発行する際の工程の一例を示すフロー図である。 ラベル画像g14を表示した画面G14の一例を示す図である。 ラベル画像g14の拡大図である。 ラベル画像g15の一例を示す図である。 ラベル画像g16の一例を示す図である。 アレルギー対象品目を示す図である。 図19(a)はラベル画像g17、図19(b)は棚札ラベルt1、図19(c)はフォーマット情報ファイルf1を示す図である。 図20(a)は底面ラベルs1、図20(b)はラベル210を示す図である。 アレルギー性物質が見つからなかった場合のラベル211を示す図である。 栄養成分設定画面g18を示す図である。 エラー画面g19を示す図である。 栄養成分設定画面g20を示す図である。 栄養成分表示部分a45,a46の表示例を示す図である。 図26(a)はレシートr1、図26(b)は棚札ラベルt1を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる編集装置(具体的には印刷装置であり、以下「ラベル印刷装置」というが、計量値付機、商品データ処理装置でもある)1の斜視図である。このラベル印刷装置1は、計量値付けラベル印刷装置であり、例えば販売店のバックヤードに設置され、各種商品又は商品容器に貼付するラベル(印刷媒体)を発行する装置である。同図に示すように、ラベル印刷装置1は、基台部3の上面に、表示手段5とキー操作部7とを設置し、また基台部3の前面にラベル発行口11を設置し、さらに商品計量用のはかり部9をケーブル(無線でも良い)で接続して構成されている。
図2は上記ラベル印刷装置1の構成を示すブロック図である。ラベル印刷装置1は、制御部20と、はかり部9と、印字部40と、操作部50と、読取部60とを備えている。はかり部9はロードセル9aを備え、商品の重量を計量する。印字部40は印字機構部41を有している。印字機構部41は、ラベルの印字を行い、印字したラベルを前記図1に示すラベル発行口11から排出(発行)する。操作部50はキー操作部7と、表示手段(操作表示部)5(5a,5b)とを備える。キー操作部7はテンキーと印字キーとを備える。テンキーは数字の入力を受け付ける。印字キーは印字指示の入力を受け付ける。表示手段5は液晶表示器5aにタッチパネル5bが積層された構造となっており、同一面でデータの表示と入力とができるようになっている。液晶表示器5aは各種データの表示を行う。タッチパネル5bは操作者の指が触れると、触れた位置を検出し、検出した位置に応じた入力を受け付ける。読取部60はスキャナ61を備え、バーコード等の情報を読み取る。
制御部20は、CPU21と、ロードセル制御部22と、印字制御部23と、操作制御部24と、表示制御部25と、ROM26と、RAM27と、読取制御部28とを備えている。CPU21はバスを介して制御部20が備える各部と相互に接続されている。
CPU21は、ROM26が記憶する制御プログラムとRAM27が記憶する各種情報を読み出し、読み出した制御プログラムと各種情報とに基づいて各部の制御を行う。またCPU21は、必要な情報をRAM27に記憶させる。ROM26は、例えば、CPU21において実行される各種プログラム(このプログラムには、下記する図9の処理をCPU21に実行させるキーワード検索印刷用のプログラムを含んでいる)等の各種情報を記憶している。ロードセル制御部22は、はかり部9が備えるロードセル9aの制御を行う。印字制御部23は印字部40の制御を行う。操作制御部24は、キー操作部7と、タッチパネル5bの制御を行う。タッチパネル5bは、液晶表示器5aに表示された下記する画面G1等の所定部分をタッチすることで、所望の操作を指示する。表示制御部25は、液晶表示器5aの制御を行う。RAM27は、CPU21が用いる情報を記憶する一時記憶領域である。またRAM27は、各種ファイル(後述)を記憶する記憶手段である。読取制御部28は、読取部60が備えるスキャナ61の制御を行う。
〔第1実施形態〕
図4は、RAM27に記憶する商品毎の商品情報ファイル100の一例を示す図である。この商品情報ファイル100は、品名「○○○弁当」に関する商品情報ファイルであり、その品名、原材料、食品添加物、単価、加工日時、消費期限、保存温度、栄養成分表示、宣伝文等の各種商品情報を有している。またこの商品情報ファイル100には、下記する出力条件ファイル150(170,175)と関連付けるための検索出力の情報も設定可能としている。全商品の商品情報ファイル100は、ラベル印刷装置1の上位機種にあたる管理装置等によって適宜更新される。なおこの商品情報ファイル100の中には、アレルギー性物質に関する情報(下記する出力情報)は記憶されていない。
図3(a)は、RAM27に記憶する、出力条件ファイル150の一例を示す図である。出力条件ファイル150には、検索するキーワードと、検索する範囲と、出力(印刷)する態様と、イメージの有無等が記載されている。即ち、同図において、検索キーワードは、商品情報〔更にはその中の印刷情報(商品情報中の下記するラベルに印刷する情報)〕中の文字等の検索を行うキーワードである。検索キーワード中の「/」は、検索する複数のキーワードを区切るマークであり、区切られたそれぞれの文字列が検索キーワードとなる。検索キーワードとして、同一の内容であっても、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、フォントの相違、半角全角等を限定して(区別して)検索するようにしても良い。検索範囲は、印刷情報中の検索する範囲であり、例えば、原材料欄のみ、原材料欄と食品添加物欄のみ、印刷情報全体、原材料欄と商品名のみ、食品添加剤欄のみ、等がある。出力態様は、ラベルに印刷する出力情報の態様を示すものであり、検索キーワードと同一の態様で印刷する場合は「同一」、異なる態様で印刷する場合は具体的な態様を、またイメージも合わせて印刷する場合はそのイメージ番号が記載されている。出力態様として、文字のフォントや太さや色等の設定も可能である。イメージ欄は、イメージ情報(検索キーワードを絵やマーク等のイメージで表示したもの)の有無を表示している。パターン欄は、検索キーワードと出力態様間の変換状態を示すものであり、同一の場合は「同一出力」、変換する場合は「変換出力」、2つの検索キーワードの間の文字等のみを出力する場合は「中間出力」、2つの検索キーワードをそれらの間の文字と共にそれら全体を出力する場合は「同一出力」等としている。例えば番号「001」の欄は、検索キーワードを「卵/たまご/タマゴ」(卵又はたまご又はタマゴの何れか1つ)、検索範囲を「原材料欄」、出力態様を「たまご」と「イメージNo.001」、パターン(検索キーワードと出力態様間の変換状態)を「たまご」については変換出力(但し、検索キーワード中の「たまご」については同一出力)、イメージNo.001については変換出力、としている。上述したように、検索キーワードには、イメージ情報があるものについては、イメージ情報が紐付けられている。
図3(b)は、RAM27に記憶する、複数出力条件ファイル170の一例を示す図である。この複数出力条件ファイル170は、前記出力条件ファイル150を用いて検索した検索キーワードが複数あった場合の出力条件を表にしたものである。複数出力条件ファイル170には、検索キーワードと、出力態様と、区切り文字等が記載されている。複数出力条件ファイル170における検索キーワードとしては、前記出力条件ファイル150の番号(即ち、前記出力条件ファイル150で検索した後の検索キーワードの番号)を用いる。出力態様としては、「文字、イメージ、表(●)」の何れの態様で印刷するかを示す。区切り文字等は、複数の検索キーワードを印刷する際の検索キーワード間の区切り文字(印刷時の分離情報)や、印刷位置の条件等を示す。
図5は、検索キーワードの一部を構成するアレルギー性物質と、そのイメージ表示の関係を示す表である。この表の内容も、前記RAM27に記憶されている。一部のアレルギー性物質については、ラベルに、文字で表示するだけではなく、アレルギー性物質が含まれていることを視覚に訴えるため、そのイメージ表示も行うようにしている。そこで図5においては、各アレルギー性物質と、それら各々のイメージ表示を関連付けて記憶することとしている。
図6は、前記検索キーワードを検索範囲中から検索する際に、1単位の文字列を決めるための区切り文字(分離情報)を選択して設定する区切り文字(セパレーター、分離情報)選択画面G11を示す図である。この画面は、前記表示手段5に表示される。同図に示すように、区切り文字選択画面G11には、区切り文字g11として、「スペース」、「カンマ」、「ポイント」、「セミコロン」等が表示され、所望の区切り文字g11を押下(タッチ、以下同様)して選択できるように構成されている。即ち、所望の区切り文字g11を押下・選択した後に、確定ボタンg12を押下すれば、選択された区切り文字g11が確定する。確定した区切り文字は、出力条件として出力条件ファイル150に記録される(図3(a)には示さず)。この例では、「カンマ」を選択したものとする。従って、検索範囲に記載された文字の内、「カンマ」と「カンマ」で挟まれた文言(左右両端の文字列は、先端又は終端にカンマが無くても良い)を1単位の文字列として扱い、抽出を行う。
なお、前記図6に示す区切り文字選択画面G11と同様の画面を用いて、ラベルに検索キーワードを印刷する際に、各検索キーワードを区切るための区切り文字を選択・設定することもできる。即ち、検索した検索キーワードが複数ある場合に、出力情報に、前記複数の検索キーワードを分離する区切り文字(前記印刷時の分離情報)を含めることができる。この例の場合は、「スラッシュ」を選択したものとする。
図7,図8は、アレルギー性物質のイメージを設定する際に用いる第1,第2イメージ設定画面G12、G13を示す図である。この画面は、前記表示手段5に表示される。図7に示すように、この例では、検索キーワードとして、「卵」を表示している。即ち、図7に示す第1イメージ設定画面G12に「卵」を設定した後、第2イメージ設定画面G13に移動して、イメージ番号「000001」の卵のイメージを押下して選択することで、両者が紐付けられる。これによって、図3(a)に示す番号「001」のイメージ欄が「あり」になり、また出力態様欄にイメージ番号が付加(紐付け)される。
次に、図9は、所望の商品の印刷情報からアレルギー性物質を検索して編集し、ラベルに印刷する際の工程の一例を示す動作フロー図である。同図において、まず、CPU21は、ラベル印刷装置1の表示手段5(タッチパネル5b)やキー操作部7やスキャナ61を操作することで、ラベルを発行しようとする商品に関する各種情報(例えば商品コードや品名等)を入力し、また必要に応じてその商品をはかり部9に載置することで計量し、これら各データをRAM27に記憶する(ステップST1-1)。
次に、前記入力した品名に関する商品情報ファイル100を呼び出し、その商品情報中から印刷に用いる印刷情報を取得する(ステップST1-2)。
次に、前記出力条件ファイル150を用いて、各検索キーワードを検索し、その商品に含まれているアレルギー性物質を抽出する(ステップST1-3)。
次に、前記出力条件ファイル150を用いて、各検索キーワードに対応するイメージがあるか否かを求め、対応するイメージがある場合は、抽出した検索キーワードにそのイメージを紐付ける(ステップST1-4)。
そして、前記印刷情報と共に、出力情報(前記商品に含まれているアレルギー性物質とアレルギー性物質に対応するイメージ)を、ラベルに印刷し、ラベル発行口11から発行する(ステップST1-5)。なお、一般に、ラベルに印刷する前に、印刷する表示内容(ラベルイメージ)は、表示手段5に表示され、その内容を確認した後に、その画面に表示されているラベル発行ボタンやキー操作部7の印字キー等を押下することで、前記印刷が行われる。
なおこの例では、卵や小麦等のアレルギー性物質の他に、「一部に~を含む」等のアレルギー性物質以外の検索キーワードも検索することとしているので、アレルギー性物質と共に、例えば「一部に~を含む」を抽出していた場合、その出力態様は、「キーワード含まず」なので、「~」の部分のみをその出力位置に印刷する。また、例えば「熱量~kcal」を抽出していた場合、その出力態様は、「キーワード含む」なので、例えば「熱量250kcal」をその出力位置に印刷する。このように、本実施形態では、アレルギー性物質を抽出する検索手段(ステップST1-3を実行するCPU21等)が一対の検索キーワードの間の文字列も抽出する。また上述のように、出力条件には、前記抽出した文字列を、前記一対の検索キーワードと共に出力するか、或いは前記一対の検索キーワードを除いて出力するかの情報をさらに有している。
図10は、前記検索キーワードを抽出して印刷したラベル180を簡略に示す図である。ラベル180に、上記した設定で、抽出印字を行う流れ(特に前記ステップST1-3~5)を以下に説明する。
(1)商品情報中から取得した印刷情報(商品名や原材料や食品添加物等)の中から、アレルギー性物質を抽出する。具体的には、図10のラベル180(実際にはラベル180を印刷する基になるRAM27に記憶されている情報)において、検索範囲は原材料欄であり、また区切り文字(カンマ)で区切られた文字列を1単位の文字列として、出力条件ファイル150中のアレルギー性物質の文言を抽出する。この例の場合は、ラベル180のデータ中の原材料欄から順番に「002小麦、003そば、001卵」が抽出される。
(2)抽出した文字列を、前記出力条件ファイル150の番号順に並べ替え、「001卵、002小麦、003そば」とする。そして並べ替えた文字列を、それらの出力位置に印刷するが、その時、区切り文字は「スラッシュ」なので、各アレルギー性物質をスラッシュで区切って印刷する。なお、もし同一のアレルギー性物質が重複して検索された場合は、1つだけ印刷を行う。
(3)抽出したアレルギー性物質に紐付くイメージがある場合は、そのイメージを取得し、それらの出力位置に印刷する。
なお上記ラベル180では、アレルギー性物質を、文字列とイメージで表示したが、イメージがある場合、文字列とイメージの内の何れか一方のみを印刷しても良い。
図11は、前記抽出した検索キーワードを別の出力態様で表示したラベル190を簡略に示す図である。このラベル190において前記ラベル180と相違する点は、アレルギー性物質を、イメージの代わりに、表を用いて表示した点である。このラベル190の場合も、文字列と表とで表示したが、何れか一方のみを印刷しても良い。
ここでさらに、前記商品情報ファイル100と前記出力条件ファイル150(170,175)の関連付けについて説明する。即ち、図3(a),(b),(c)等に記載の各種出力情報ファイル150(170,175)は、図4に記載の商品情報ファイル100と関連付けて利用することができる。このため上述のように、図4に示す商品情報ファイル100には、検索出力の項目を設けておき、ここに所望の出力情報ファイルを入力・記憶させることができる構成としている。そして図4に示すように、検索出力の欄に、「出力条件ファイル031」を入力・設定すると、当該設定条件を満たす検索結果が「⇒⇒⇒」の後段に、即座に表示される。即ち、この例の場合は、設定した「出力条件ファイル031」が、「一部に~含む」であり、検索範囲が「印刷情報全体」で、且つ出力態様が「キーワード間文字抽出+キーワード含まず」という設定になっているため、この条件に該当する、原材料の後段にある「そば・大豆~」の文字列が検索・抽出されることになる。このように、商品情報ファイル100に出力条件を設定できる構成としておけば、その設定と同時に検索結果を確認することができる。
以上説明したように、本実施形態は、出力条件に基づいて商品情報(商品名や原材料や食品添加物等)を編集するラベル印刷装置1であって、前記出力条件は、検索キーワードと、出力態様とを有し、前記商品情報中に前記検索キーワードが含まれているか否かを検索する検索手段(ステップST1-3を実行するCPU21等)を備え、前記検索した検索キーワードと前記出力条件に基づく出力態様で、前記商品情報を編集する構成としている。このラベル印刷装置によれば、商品情報の編集を、スムーズ且つ間違いなく行うことができる。即ち、本実施形態によれば、文字列の検索・編集機能を備えることにより、重複する文字列を別々の分類で作成する必要がなくなり、同じ文字列を編集する場合には、一方を編集することで、他方を検索・編集することができる。例えば、商品の内容量の変更や材料の変更に伴い、商品情報の複数箇所に変更や修正が必要になった場合であっても、編集箇所は一か所で良く、編集が容易になるばかりか、一方は編集したが他方は編集しなかった、というような事態を防止できる。
また本実施形態は、印刷情報(商品名や原材料や食品添加物等)と共に、出力条件に基づいた出力情報(印刷情報の中から抽出される情報)を、ラベル(印刷媒体)に印刷するラベル印刷装置1であって、前記出力条件は、検索キーワードと、出力態様とを有し、一方、前記印刷情報中に前記検索キーワードが含まれているか否かを検索する検索手段(ステップST1-3を実行するCPU21等)を備え、前記検索した検索キーワードに基づく出力態様で、前記出力情報を前記ラベルに印刷する構成としている。このラベル印刷装置1によれば、出力情報を、印刷情報と重複して別途設定、変更等する必要がなくなり、これによってこれら各情報の設定や変更をスムーズ且つ間違いなく行えるようになる。
また本実施形態では、前記出力条件が、検索範囲をさらに備えているので、印刷情報中の検索不要な範囲を検索する必要がなくなって効率的な検索を行うことが可能になる。
また本実施形態では、前記出力条件が、前記印刷情報中の文字列を、検索する1単位ずつの文字列に区切る分離情報(上記例の場合、カンマ)を有しているので、検索したいキーワードを確実に抽出することができる。
〔第2実施形態〕
次に、前記ラベル印刷装置1を用いて他の形式でラベルを印刷する第2実施形態を前記第1実施形態とは別の見方で説明する。この例では、商品を「サラダ」とし、またアレルギー性物質からなる出力情報を、「特定商品情報」ということとし、この特定商品情報として「そば」だけがあるものとする。またこの例の場合、イメージや表は無いものとする。
図12は、RAM27に記憶する、ラベル印字位置のフォーマット情報ファイル250の一例を示す図である。同図において、エリアAには商品名、エリアBには原材料、エリアCには食品添加物、エリアDには消費期限、エリアEには加工日時、エリアFには保存温度、エリアGには価格、エリアHにはアレルギー性物質が対応する。即ちこのフォーマット情報ファイル250は、上記出力位置(ラベル座標)と同等の情報を意味している。
図13は、所望の商品の印刷情報からアレルギー性物質(特定商品情報)を検索してラベルに印刷する際の工程の一例を示す動作フロー図である。同図において、まず、CPU21は、ラベル印刷装置1の表示手段5(タッチパネル5b)やキー操作部7やスキャナ61を操作することで、ラベルを発行しようとする商品に関する各種情報(例えば商品コードや品名等)を入力し、また必要に応じてその商品をはかり部9に載置することで計量し、これら各データをRAM27に記憶する(ステップST2-1)。この例では、品名「サラダ」を入力し、またこの品名「サラダ」の単価は、計量しない、1パック単位の価格であるとする。
次に、前記入力した品名に関する商品情報ファイル100を呼び出し、その商品情報の中から印刷情報を取得する(ステップST2-2)。そして取得した印刷情報の中に、前記特定商品情報が存在するか否かを検索する(ステップST2-3)。この例の場合、原材料の中に「そば」があるので、これを特定商品情報として検出する。
次に、前記印刷情報と特定商品情報を用いて、表示手段5の画面に印字しようとするラベルの画像(ラベル画像)を表示する(ステップST2-4)。図14はラベル画像g14を表示した表示手段5の画面G14の一例を示す図である。同図に示すように、表示手段5の画面G14には、商品の名称や価格等の各種情報の他に、ラベル画像g14が表示される。ラベル画像g14には、前記印刷情報と特定商品情報(「原材料の一部にそばを含む」)が印刷されている。図15は、前記ラベル画像g14の部分を拡大して示す図である。同図において、「そば」は、原材料を表示している部分の右側下部の位置a14と、最下部左側のアレルギー性物質を表示する位置a24の2か所に表示されている。そしてこの例では、前記2か所の位置a14,a24に表示された「そば」の文字の色彩を相互に異ならせて表示している。例えば、原材料の位置a14に表示する抽出元の特定商品情報「そば」は赤色、アレルギー性物質の位置a24に表示する抽出先の特定商品情報「そば」は青色で表示する。即ち、両文字列を異なる態様で出力(表示)している。これによって、作業者は、抽出された特定商品情報「そば」がどの抽出元から抽出(参照)され、どこの抽出先に表示されたかを、容易に特定することが可能になる。
そしてこの画面G14中に表示したラベル発行ボタンb14やキー操作部7の印字キー等を押下すれば(ステップST2-5)、前記ラベル画像g14と同様のラベルが印字され、ラベル発行口11から発行される(ステップST2-6)。
図16は、前記ステップ2-3において、特定商品情報を複数検出した場合の、表示手段5の画面中に表示するラベル画像g15の一例を示す図である。同図に示す例の場合は、特定商品情報「そば」が、品名の欄と、原材料の欄と、付属品の欄の3か所にあるので、前記ステップST2-3では、3つの特定商品情報が検出される。そこで、3つの特定商品情報が検索されたことを作業者に認識させるために、ラベル画像g15では、その下欄に、「(1)そばサラダ(抽出元:品名)、(2)そば(抽出元:原材料)、(3)そばサラダ用ドレッシング(抽出元:付属品)」のように、各特定商品情報を、その抽出元とともに表示する。この欄の部分を、特定商品情報表示選択部h15という。この特定商品情報表示選択部h15は、特定商品情報を複数検索した場合に、その旨を報知する報知手段である。この例の場合は、アレルギー性物質を特定商品情報としているので、特定商品情報表示選択部h15中の、(2)の原材料の欄からの抽出が最も正しい(間違いのない)抽出元である。そしてこの(2)欄を押下(タッチ)すれば、(2)欄の抽出元が選択され、図16のラベル画像g15が、図15のラベル画像g14と同様に、前記特定商品情報表示選択部h15が消去され、且つ原材料の欄の特定商品情報「そば」のみが赤色、アレルギー性物質の位置a25に表示される抽出先の特定商品情報「そば」が青色に表示される。その後、ステップST2-5,ST2-6に移行する。このように、特定商品情報が複数検索された場合に、複数の特定商品情報を選択可能に表示手段5に表示することにすれば、より適切な参照元を特定することが可能になる。なおこの例では、検索範囲を印刷情報全体としたが、検索範囲として上述の第1実施形態のように、「原材料欄」等に限定すれば、さらに容易に的確な検索を行うことができる。
また、上記図16に示す例では、特定商品情報が複数検索された場合に、複数の特定商品情報を選択可能に表示手段5に表示することとしたが、その代わりに、特定商品情報が複数検索された場合に、その旨を、例えばポップアップ画面や、音,音声等の他の各種報知手段によって報知するように構成しても良い。
また上記例では、特定商品情報(検索キーワード)として、アレルギー性物質の例を示したが、特定商品情報は、他の各種材料であっても良い。また抽出方法としては、上記例のように、具体的な材料名を予め記憶しておく代わりに、例えば、(s1)抽出開始文字から予め定められた文字数のものを抽出する方法や、(s2)抽出開始文字から予め定められた抽出終了文字までを抽出する方法等が考えられる。以下具体的に説明する。
(s1)の具体例としては、例えば、抽出開始文字から8文字(スペースも1文字としてカウント)のものを抽出するとして、原材料を表示する部分、例えば「白飯、もち米、にんじん、キャベツ、牛肉、・・・・・、栄養成分(脂質 0.14g、炭水化物 0.21g、ナトリウム 0.57g、β-カロテン 1620μg、ビタミンB2 0.30mg、ビタミンB12 20μg)・・・・・」の文字列を検索範囲とした場合は、この条件に合致する「脂質 0.14g」が抽出される。
また(s2)の具体例としては、例えば、特定商品情報(特定文字、抽出開始文字)を「脂質」とし、且つ、抽出終了文字を「g」として、原材料を表示する部分、例えば「白飯、もち米、ニンジン、キャベツ、牛肉、・・・・・、栄養成分(脂質 0.14g、炭水化物 0.21g、ナトリウム 0.57g、β-カロテン 1620μg、ビタミンB2 0.30mg、ビタミンB12 20μg)・・・・・」の文字列を検索範囲とした場合は、この条件に合致する「脂質 0.14g」が抽出される。
図17は、さらに他の抽出方法を用いて、表示手段5の画面に表示するラベル画像g16の一例を示す図である。なお、同図に示す矢印は、下記する第3実施形態の説明のための矢印であり、実際にはラベル画像g16上には表示されていない。同図に示す例の場合、栄養成分を特定商品情報とするため、抽出最終文字を「kcal」及び「g」として、原材料名の部分の文字列を検索範囲とし、この条件に合致する「エネルギー100kcal、たんぱく質○○g、・・・・・」を抽出し、これを成分として部分a26に表示している。そして、抽出元となっている栄養成分を表示する(エネルギー100kcal、たんぱく質○○g、・・・・・)の部分a16を赤色、抽出先となっている成分を分離して表示する部分a26を青色で表示している。この例の場合も、作業者は、抽出された特定商品情報である成分が、どこの抽出元から抽出(参照)され、どこの抽出先に表示されたかを、容易に特定することが可能になる。
以上、第2実施形態で説明したように、ラベル印刷装置1は、商品情報(商品情報ファイル100に記憶された商品の情報)を記憶する記憶手段(RAM27)と、前記商品情報の中から特定商品情報(例えば「そば」)を検索する検索手段(図13のステップST2-3を実行するCPU21等)と、前記検索された特定商品情報を印刷し、発行する発行手段(図13のステップST2-6を実行するCPU21等)と、を備えて構成されている。これによって、商品情報(さらには印刷情報)の中の特定商品情報が、ラベル等を印刷する際に複数箇所で必要であっても、この特定商品情報を検索手段を用いて検索して求めることができる。このためこの特定商品情報を重複して記憶しておく必要がなくなるので、記憶手段への記憶情報量を削減することができる。また特定商品情報を重複して設定、変更等する必要がなくなり、その設定、変更の手間や間違いを防止することができる。
また第2実施形態で説明したように、ラベル印刷装置1は、前記印刷して発行される印刷物のイメージを表示する表示手段5を備え、前記表示手段5には、前記抽出手段が抽出した特定商品情報の抽出元と抽出先とを表示させることとしているので、表示手段5に、抽出された特定商品情報がどの抽出元から抽出(参照)されたかを、容易に特定することが可能になる。
〔第3実施形態〕
次に、前記ラベル印刷装置1を用いて、他の方式によって編集し、ラベルを印刷する第3実施形態を説明する。例えば前記(s2)の抽出方法の場合、事前に決められた範囲の中から「脂質」を検索し、検索された「脂質」に続く「0.14g」を含む「脂質 0.14g」の文字列を抽出するように構成したが、この実施形態では、何れかの文字列を変更した際に、変更した文字列と同一の別の文字列も同様に変更・置換するように構成している。
図3(c)は、この実施形態に用いる双方向出力条件ファイル175の一例を示す図である。この双方向出力条件ファイル175も、RAM27に記憶されている。双方向出力条件ファイル175には、検索するキーワードと、検索する範囲と、置換する範囲と、出力(印刷)する態様等が記載されている。同図において、検索キーワードは、文字列を変更した際に検索を行うキーワードであり、例えば、番号「001」では、「kcal」の直前の文字列(3文字)を変更した場合は、「kcal」を検索キーワードとし、番号「002」では、文字列を変更した場合は、変更文字の前後の単語を検索キーワードとしている。検索範囲は、商品情報中の検索する範囲であり、例えば、番号「001」,「002」では、「商品情報ファイル全体」を検索キーワードとしている。置換範囲は、置換する文字の範囲を示しており、番号「001」の場合は、「kcal」の直前の3文字を、番号「002」の場合は、変更文字を、置換範囲としている。出力態様は、出力情報の態様を示すものであり、例えば、番号「001」,「002」では、変更した文字をそのまま反映したものを出力することとしている。
第3実施形態による編集方法を、図4を用いて具体的に説明する。具体的には、「100kcal」の何れか1つの文字列「100」を変更することで、他の「100kcal」の文字列「100」の部分も自動的に変更・置換する制御である。
即ち、図4に示す「○○○弁当」の商品情報ファイル100には、栄養成分表示の内容情報の一部に「エネルギー100kcal」、宣伝文の内容情報の一部に「カロリー控えめ!100kcal」がそれぞれ別々に記憶されている。
そしてこの制御は、前記双方向出力条件ファイル175の番号「001」を用いて行うものとする。例えば、タッチパネル(変更手段)5bを用いて、宣伝文の文字列「100」を、文字列「200」に変更した場合、当該変更した文字列周辺の「kcal」を検索キーワードにして、この検索キーワードが他に含まれているか否かを検索し、栄養成分表示の部分に検索キーワード「kcal」が検索できるので、この検索キーワード周辺の文字列「100」を前記変更した文字列「200」へ編集する。即ち、栄養成分表示の「100kcal」も、「200kcal」に変更する。逆に、タッチパネル5bを用いて、栄養成分表示の「100」を、「200」に変更した場合も、「kcal」を検索キーワードにして、宣伝文の「100kcal」も、「200kcal」に変更する。即ち、どちらか一方の「100kcal」の情報を変更すると、それ以外の「100kcal」も連動して変更・編集が行われる。即ち、「栄養成分表示」と「宣伝文」との間に、主従の関係はなく、双方向の関係で関連付けられる。
次に、第3実施形態による編集方法を、図17を用いてさらに説明する。具体的には、タッチパネル(変更手段)5bを用いて、「100kcal」の何れか1つの文字列「100」を変更することで、他の「100kcal」の文字列「100」の部分も自動的に変更・置換する制御である。この制御は、前記双方向出力条件ファイル175の番号「002」を用いて行うものとする。例えば、上記番号「001」を用いた制御では、事前に「検索キーワード」の文字列や「置換条件」を設定しておく必要があったが、この例の場合は、例えば、栄養成分表示の文字列「100」を文字列「200」へ変更すると、自動的に、変更した文字列「200」の文字の前後(文字列周辺)の単語(前に位置する「エネルギー」と、後ろに位置する「kcal」)を特定してこれらを検索キーワードとし、特定された単語が当該商品情報ファイルの他の部分で利用されているか否かを検索し、部分a26にある「エネルギー100kcal」を抽出し、当該検索キーワード周辺の文字列「100」を自動的に「200」に変更する。一方、前に位置する「エネルギー」は見当たらないが、後ろに位置する「kcal」は図17の部分a36でも利用されていることを抽出した場合は、当該変更を行うか否かを問う通知、例えば「宣伝文でkcalを使用していることが分かりました。宣伝文へ200を反映させますか?」のような変更の可否を問う出力(表示)を行うことも可能である。「はい」、「いいえ」の選択肢も同時に表示させることにより、「はい」を選択した場合は、図17の部分a36も「100」から「200」へ置換する。この例の場合も、図17に矢印で示すように、何れかの「100」を、「200」に変更した場合、それ以外の「100」も連動して変更・編集が行われる。即ち、変更する文字の間に、主従の関係はなく、双方向の関係で関連付けられる。
以上、第3実施形態で説明したように、ラベル印刷装置1は、商品情報を変更する変更手段(タッチパネル5b)を備え、検索手段(CPU21等)は、前記変更手段により文字列が変更されることに応じて、当該文字列周辺の検索キーワードが、他に含まれているか否かを検索し、前記検索キーワードが検索(抽出)できた場合に、当該検索キーワード周辺の文字列を前記変更手段により変更された文字列へ編集するように構成されている。これによっても、商品情報の変更をスムーズ且つ間違いなく行うことができる。即ち、本実施形態によれば、検索キーワードの検索・文字列の編集機能を備えることにより、重複する文字列を別々の分類で作成する必要がなくなり、同じ文字列を編集する場合には、一方を編集することで、他方を編集することができる。例えば、商品の内容量の変更や材料の変更に伴い、商品情報の複数箇所に変更や修正が必要になった場合であっても、編集箇所は一か所で良く、編集が容易になるばかりか、一方は編集したが他方は編集しなかった、というような事態を防止できる。
〔アレルギー表示の表示方法について〕
次に、アレルギー表示の表示方法について説明する。アレルギー表示を行うには、商品表示法の規定に従う必要があり、図18にその一覧表を示すように、全27種のアレルギー対象商品の内、特定原材料と呼ばれる7品目についてはその表示が義務付けられている。
そして、本発明においては、操作者が、原材料データの中に、表示義務のあるアレルギー品目と、表示義務のないアレルギー品目とを混在させて入力して、この原材料欄を作成した場合であっても、自動的に、CPU21がアレルギー対象品目を検索して、表示義務のあるアレルギー品目が先に来るようにその順序を入れ替える編集を行い、原材料名情報を編集するように構成しても良い。このような優先制御は、アレルギー対象品目27品が事前に登録(記憶)されており、且つ事前に各アレルギー品目に対して重み付けがされていることで、実現できる。
例えば、ある商品情報の原材料名として、以下の順番で原材料名を入力したとする。
原材料名(入力時=データ未確定時):いくら、あわび、かに、カシューナッツ、オレンジ、小麦
この入力に対してCPU21は、自動で順番を入れ替え、以下の順番の原材料名に編集する制御を行う。
原材料名(登録完成=データ確定時):かに、小麦、いくら、あわび、カシューナッツ、オレンジ
上記のように並び順を変更する前には、その旨を操作者に報知し、変更する・しないを判断させるように構成しても良い。これにより、操作者が意図して並びに工夫を入れている場合は「変更しない」を選択し入力時の並び順でデータを確定させることができ、一方、例えば表示義務の有無の判断ができない初心者等は「変更する」を選択し、表示義務のあるものから優先的に並ぶようにデータを編集することができる。この報知により、初心者は、表示義務の有無を知るきっかけにもなる。もちろん、優先制御は、並び替えに限定されず、表示義務のあるアレルギー品目のみを強調した態様に変更したり、日本語が読めない人でも分かるように絵に変換したりする等、様々な形で重み付け表示を行うことができる。
ところで、アレルギー表示の表示方法において、その表示が個別表示で作られたデータであれば、これを一括表示に切替える編集ができる構成にしても良い。その際、このような切替えのための「一括表示ボタン」等を設けることもできる。即ち、例えば、商品情報の原材料名を個別表示で作成していた場合、「一括表示ボタン」を押下可能な状態で表示し、このボタンを押下することで、各原材料名中に点在しているアレルギー品目をCPU21が検索し、原材料名全体の最後尾にまとめて抽出・表示することもできる。「一括表示ボタン」を使って一括表示を行っている場合は、当然、元の個別表示に戻すこともできる。このような要求を行うため、例えば「一括表示ボタン」を「個別表示ボタン」に切り替えて表示しておく。これらボタンは、商品情報の作成時の画面でも、印刷時の画面でも、どこに表示しても良い。これによって操作者は、状況に応じて、アレルギー表示の表示方法を切替えることができる。
また、エネルギーは、100ml当たりが5kcal未満である場合には、「カロリーゼロ」、「ノンカロリー」、「0kcal」等と謳うことが認められている。そこで、「エネルギー」や「kcal」を検索キーワードとして、前後の数値を抽出する場合には、閾値である「5kcal未満」であるか否かを判断し、未満であれば、上記のように別の表現として表示をし、未満でなければ当該数値をそのまま表示するように構成することもできる。この制御はエネルギーに限定されず、どのような項目であっても、事前に閾値を設定しておくことで、その表示の態様を変えることができる。
ところで、上記各実施形態では、ラベル印刷装置1が発行するラベルとして、商品に貼付される商品ラベルを例として示したが、他の各種ラベルであってもよいことは言うまでもない。発行される他のラベルとして、例えば、当該商品が陳列される棚やテーブル等に貼付される棚札ラベル等がある。この棚札ラベルの発行には、商品ラベルと共通する商品情報ファイルを利用するが、印字される内容は同一ではなく、多くの場合、商品ラベルよりも情報量は少なくなる。本願発明を用いれば、このような棚札ラベルの編集のために、商品情報ファイル内に棚札ラベルのための分類を設ける必要は無く、本願発明の検索・抽出・編集機能を活かし、商品ラベル用の情報の一部を抜粋(検索)して使用することで、棚札ラベルを編集することができる。
〔第4実施形態〕
図19は、ラベル印刷装置1が発行するラベルが前記棚札ラベルである場合の例を示す図であり、同図(a)は表示手段5の画面に表示(出力)したラベル画像g17、同図(b)は棚札ラベルt1、同図(c)はフォーマット情報ファイルf1を示している。なお、同図(a)に示すラベル画像g17は、印字部40によって印刷(出力)するラベルでもあり、このラベルは商品に貼付される。
この例の場合、検索キーワードに該当するアレルギー性物質を、検索範囲である原材料欄(添加物を含む)から検索するとして、図19(a)に示すように、原材料欄の「小麦、乳成分、たまご、大豆、豚肉、りんご」を検出した場合、これらの表示部分(文字列)を、他の文字列と異なる態様、具体的にこの例では白黒反転させて表示する。これによって、どこから抽出された文字列であるかを容易に特定することができる。もちろん、この例の場合は、アレルゲンを強調しているため、注意喚起の効果も兼ねている。なお上記例では、他の文字列との異なる態様として、白黒反転を用いたが、それ以外にも、色彩の変更、大きさの変更など、他の種々の異なる態様が考えられる。
一方、棚札ラベルt1への印刷は、図19(c)に示すフォーマット情報ファイルf1を用いて行う。フォーマット情報ファイルf1中のエリアIには、アレルギー性物質、エリアJには商品名、エリアKには重量単位、エリアLには税込価格、エリアMには税抜き価格が対応する。このフォーマット情報ファイルf1中のエリアは、必要に応じて、種々切替えができる。そしてこの例の場合、図19(b)に示すように、棚札ラベルt1の最上部にアレルギー性物質が印刷・表示される。もし、上記検索の結果、アレルギー性物質が1つもなかった場合であって、印字部40としてラベル長を変更できる台紙レスラベルプリンタなどを用いていたような場合は、棚札ラベルt1の最上段のエリアI即ちアレルギー性物質を印刷するスペースは省略され、その分、棚札ラベルt1の上下方向の長さを短くする。これによって、無駄な用紙の消費を防止できる。なお、印刷した棚札ラベルt1の強度が弱い場合は、その裏面に補強シートを貼り付け、その強度を強くして商品陳列棚に設置するのが好ましい。
即ち、この実施形態においては、検索手段が、商品情報内に検索キーワードに該当する文字列を検索した場合、当該文字列を他の文字列と異なる態様で出力する出力手段(表示手段5や印字部40)を備えているので、検索した文字列を特定し易くなる。
〔第5実施形態〕
図20は、ラベル印刷装置1を用いてラベルを印刷する他の例を示す図であり、同図(a)は底面ラベルs1、同図(b)はラベル210を示している。底面ラベルs1は、一般に商品の底面に貼付されるラベルであり、主として原材料などが表示されている。ラベル210は商品の所望の位置(一般には表面)に貼付されるラベルであり、その商品に関する各種情報の内主要なものが表示された商品ラベルである。言い換えれば、ラベル210は、商品の表示すべき各種情報の内、原材料などの情報を省略して表示したラベルである。
この例の場合、検索キーワードに該当するアレルギー性物質を、検索範囲である原材料欄から検索するとして、図20(a)に示す原材料欄(添加物を含む)から、「小麦、乳成分、大豆、鶏肉」を検出する。
一方、ラベル210には、商品名、価格、消費期限などの他に、商品名の直上位置に、アレルギー性物質を印刷・表示する。アレルギー性物質を表示した部分の上には、「特定アレルゲン情報」の文字列を印字する。
もし、上記検索の結果、アレルギー性物質が1つもなかった場合は、図21に示すラベル211のように、アレルギー性物質を印刷するスペースは省略され、その分、ラベル211の上下方向の長さを短くする。即ち、印字部40として台紙レスラベルプリンタなどを用いていたような場合は、検索キーワードの有無に応じてラベル長を増減できる。これによって、無駄な用紙の消費を防止できる。
なおこの実施形態では、検索キーワードを、アレルギーに関する文字列としたが、その代わりに、またはそれと共に、検索キーワードを栄養成分に関する文字列としても良い(上記第4実施形態も同様である)。
この例のように、出力態様として、アレルギーに関する文字列もしくは栄養成分に関する文字列を、商品情報に含まれる商品名と隣接する位置に出力する構成とすれば、アレルギーに関する情報もしくは栄養成分に関する情報が、確認し易くなる。
ところで、食品表示法に基づいて以下の事項I~Vを守らなければならない。上記図19に示すラベル画像g17や、図20,21に示すラベル210,211も、下記する事項I~Vに則っている。
I:(1) カロリー、(2) たんぱく質、(3) 脂質、(4) 炭水化物、(5) 食塩相当量、の全て項目を印刷すること。即ち例えば、5つの項目の内の2つだけ印刷、というような印刷はできない。
II:(1) →(2) →(3) →(4) →(5)、の順で印刷すること。
III:「栄養成分表示」のタイトルを付すこと。
IV:枠で囲んで強調印刷すること。
V:「100g当り」などの「単位」を印刷すること(他には、パック当り、個当りなどで印刷することも可能)。
一方、上記ラベルを作成する操作者の中には、上記I~Vの食品表示法の内容を知らない、または失念している場合もあり、例えば上記項目(1)と(2)のみを入力し、項目(3)~ (5) を入力しないで設定を終了しようとするような場合が生じる。
上記事項Iを守るための実施形態として、下記する第6-1実施形態と第6-2実施形態)を記載する。即ち、第6-1実施形態は、栄養項目成分(1)~(5)の全てが揃わない状態で設定を終了しようとした場合には、残りの項目の入力を促す手段(制御)であり、第6-2実施形態は、栄養項目成分(1)~(5)の全てが揃わない状態で設定を終了しようとした場合には、残りの項目に数値「0」を入力する手段(制御)である。以下両実施形態について、実際の操作画面を例に、当該制御を具体的に説明する。
〔第6-1実施形態〕
図22は、印刷情報(商品情報)の内、栄養成分を設定する(紐付ける)ための画面g18を示す図である。同図に示す画面g18は、栄養成分設定画面であり、設定しなければならない上記5つの栄養項目成分(1)~(5)が、各番号1~5に対応して表示されている。各番号1~5にはそれぞれ名称とデータ1が表示されている。各データ1の下部には、置数欄a41が設けられ、数値を入力することができる。図22では、「カロリー」と「たんぱく質」と「脂質」の3種がすでに入力済みである状態を示している。
そして、仮に、図22に示す画面g18において、「炭水化物」と「食塩相当量」の欄を空欄のまま、確定(=完了)ボタンa43が押下されると、図23に示すような画面(エラー画面)g19がポップアップ画面として表示され、当該設定が正しくないことを報知する。これによって、操作者は、自己の操作に間違いがあることを、確実に認識できる。
そして、画面g19中の、いいえボタンa45を押下すると、エラー画面g19が消去され、図22に示す栄養成分設定画面g18に戻る。これによって不足していた「炭水化物」と「食塩相当量」の欄に数値を入力することができる。
一方、画面g19中の、はいボタンa47を押下すると、現在のデータを保存して、画面g19(元の画面g18を含む)を閉じ、栄養を設定する画面から抜ける。このときの「はい」は、「ラベル発行できませんがよろしいですか?」に対する解答であるため、当然ラベル発行を行うことはできない。ラベルが発行できないとは、図示しないラベル発行画面へ遷移したとしても、「発行」ボタンが表示されない、または操作できない状態や、表示・操作はできるが例えば「栄養成分が正しく設定されていません」のような表示が報知され、ラベル発行が実行されないような状態を意味する。
〔第6-2実施形態〕
図22に示す画面g18において、「炭水化物」と「食塩相当量」の欄を空欄のまま、確定(=完了)ボタンa43が押下されると、「空欄=0」とみなして、自動的に「炭水化物」と「食塩相当量」の欄に数値「0」を置数する。図24は、このときの画面(栄養成分設定画面)g20を示す図である。
数値「0」が入力(置数)される際の画面遷移としては、例えば以下のようなパターン(1),(2)がある。
(1) 上記確定ボタンa43が押下されると、同時に数値「0」が入力(確定)され、この栄養を設定する画面から抜ける。このときは、引き続きラベル発行工程を行うことができる。
(2) 上記確定ボタンa43が押下されると、上記図23に示す画面g19と同様のポップアップ画面が生成・表示され、例えば、「炭水化物、食塩相当量が空欄だったので、「0」とします」のようなメッセージと、「はいボタン」及び「いいえボタン」が表示される。そして、「はいボタン」が押下された場合は、図24に示すような、「炭水化物」と「食塩相当量」の欄にそれぞれ数値「0」が置数された画面g20が表示される。この画面g20において、確定ボタンa44が押下されると、この栄養を設定する画面から抜ける。このときは、引き続きラベル発行工程を行うことができる。一方、「いいえボタン」が押下されると、図22に示す空欄のままの栄養成分設定画面g18となる。
以上説明したように、第6実施形態によれば、全ての栄養成分項目が置数されないと、設定を終了することができない、または印刷することができないため、上記食品表示法の上記事項Iを守ることができる。
次に、上記事項II~Vを守るための実施形態として、図25の例を示す。図25(a),(b)は、それぞれラベルに表示される栄養成分表示部分a45,a46の例を示す図である。
図25(a)の栄養成分表示部分a45においては、上記項目IIの「(1) →(2) →(3) →(4) →(5)、の順で印刷すること」の順序を守っている。一方、図25(b)の栄養成分表示部分a46においては、炭水化物と食塩相当量がともに「0」であり、且つ並んでいる項目なので、順番を守りながらまとめることができ、「炭水化物、食塩相当量 0g」と表示しているが、このような表示も上記項目IIの順序を守っている。なお、前記栄養成分設定画面g18などにおいて、各番号1~5に対応して置数(入力)される順番がどのような順番であっても、項目IIを守るため、栄養項目成分(1)~(5)の印刷の順番は変わらない。また、項目III~Vの「栄養成分表示」のタイトル、枠で囲むこと、「単位」についても、図25(a),(b)に示す栄養成分表示部分a45,a46は、これらを守った状態で印刷されている。
〔第7実施形態〕
上記各例では、ラベル印刷装置1を用いてラベルや棚札を印刷する場合について説明したが、印刷装置は、ラベル印刷装置に限定されず、他の各種印刷装置であっても良い。例えば、値付プリンター、POSレジスタ等であってもよい。値付プリンターは、デパートの地下などのショーケース上などでよく利用されており、顧客の要望で量り売りするための印刷装置であり、計量部を備え、測った量に応じた金額を算出しラベルやレシートを発行するものである。
また印刷装置の対象媒体は、ラベルや棚札に限定されず、それら以外の対象媒体、例えば、レシートや通常紙媒体などであってもよい。
図26はPOSレジスタによって印刷されるレシートの例を示す図であり、同図(a)はレシートr1、同図(b)はこのレシートr1と共にラベル印刷装置1から発行される前記棚札ラベルt1を示している。同図に示すように、POSレジスタにおいて会計後に発行されるレシートr1には、店名や日時などの下に、買い上げた商品名とそれらの数量や価格などを商品毎に一覧表示し、さらにその下に小計、買上点数、合計、お釣りなどが印刷されている。
そして、前記棚札ラベルt1にアレルギー性物質を表示するために検索キーワードを用いて検索していた前記アレルギー性物質の情報を用いて、前記レシートr1の位置E1または位置E2または位置E3に、アレルギー牲物質を表示する。図26においては、位置E1にアレルギー性物質を表示した場合を示している。アレルギー牲物質の表示は、位置E1に図示したようなイメージ表示(アイコン)でも良いし、文字列でも良い。
位置E1は買い上げた全商品に関する記載の上であり、位置E3は買い上げた全商品に関する記載の下であり、位置E2は買い上げた何れかの商品の真下(場合によっては真上でも良い)である。位置E1と位置E3に表示する場合のアレルギー性物質は、表示された全商品についてのアレルギー性物質であり、位置E2に表示する場合のアレルギー性物質は、その直上(又は直下)に表示された商品についてのアレルギー性物質である。このようにレシートr1にアレルギー性物質を印字すれば、各商品に貼付したラベルを確認しなくても、レシートr1を確認するだけで、容易にアレルギー性物質の有無を確認することができる。
なお、レシートr1にアレルギー性物質を表示(印刷)するか否か、また何れのアレルギー性物質を表示するか否かなどは、所定の条件のもとで適宜選択可能とすることが望ましい。またレシートr1にアレルギー性物質を表示する代わりに、POSレジスタなどに設置された客用表示画面にアレルギー性物質を表示する方法もある。以下に、アレルギー性物質を表示する方法について記載する。
(方法1)
POSレジスタで特定された顧客情報(会員カードの読取など)に基づいて、予め設定されたアレルギー性物質の情報をレシートr1に印刷して報知する。ここで予め設定されたアレルギー性物質とは、例えば、当該会員やその家族などにとってアレルギー反応を有するアレルギー性物質であって、予め登録した物質をいう。これによって、その会員にとって必要なアレルギー性物質に関する情報のみを表示することができる。
(方法2)
POSレジスタで登録された商品の内、アレルギー性物質を含む商品情報を、レシートr1の代わりに、またはそれと共に、POSレジスタの客用表示画面に表示(報知)するように構成しても良い。このように構成すれば、精算の際(その前または後)に、購入する商品についてアレルギー性物質の有無を顧客が確認できる。
(方法3)
POSレジスタで登録された商品の内、アレルギー性物質を含む商品情報を、客用表示画面に表示(報知)し、当該アレルギー性物質のレシートr1などへの出力の要否を、顧客もしくは店員に入力させるように構成しても良い。例えば、客用表示画面に、「アレルギー性物質を含む商品が登録されました。レシートに印刷しますか?」と、「はい」、「いいえ」の文字列を表示する。そして、「はい」ボタンをタッチなどして選択した場合は、前記図26(a)に示すような、レシートr1の位置E1または位置E2または位置E3などに、アレルギー性物質を印刷する。一方、「いいえ」ボタンをタッチなどして選択した場合は、前記図26(a)に示すようなレシートr1において、アレルギー性物質を含む商品情報を印刷しない。なおこの場合、レシートr1の末尾などに、「アレルギー情報は非印字」などの注意書きを行っても良い。
上記方法1,2,3に示すように、アレルギー性物質をレシートr1に印字することに制限を設けたのは、以下の理由による。即ち、アレルギー性物質を全て印字したレシートr1を発行した場合、アレルギー性物質の情報を必要としない顧客にとっては不要な情報となるばかりか、レシート長が長くなり、また印字情報が増えてレシートr1が見づらくなるなどのためである。そこで、上記方法1,2,3を用いることで、アレルギー性物質の情報が必要な顧客のみにこれをレシートに印字することとしたのである。特に上記方法3の制御であれば、顧客情報(会員カード等)を特定しなくても、その都度顧客にアレルギー性物質の情報の印字の要否を選択させることができるので、様々な顧客に柔軟に対応することができる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの構成であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
以上の説明に関し、さらに以下の項を開示する。
(付記1)
商品情報を記憶する記憶手段と、
前記商品情報の中から特定商品情報を検索する検索手段と、
前記検索手段で検索された特定商品情報を含む商品情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された商品情報を印刷し、発行する発行手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
商品情報の中の特定商品情報が、ラベル等を印刷する際に複数箇所で必要であっても、この特定商品情報を検索手段を用いて検索することで求めることができる。このため特定商品情報を重複して記憶しておく必要がなくなるので、記憶手段への記憶情報量を削減することができる。
また特定商品情報を重複して設定、変更等する必要がなくなり、その設定、変更等の手間や間違いを防止することができる。
(付記2)
前記印刷して発行される印刷物のイメージを表示する表示手段を備え、
前記表示手段には、前記抽出手段が抽出した特定商品情報の抽出元と抽出先とを表示させることを特徴とする付記1に記載の印刷装置。
これによって、表示手段に、抽出された特定商品情報がどの抽出元から抽出(参照)され、どの抽出先に表示されたかを、容易に特定することが可能になる。
(付記3)
前記検索手段が前記特定商品情報を複数検索した場合、その旨を報知する報知手段を備えることを特徴とする付記1又は2に記載の印刷装置。
これによって、特定商品情報が複数あることを確認でき、何れを抽出元にするか等の判断を容易に行うことができる。
(付記4)
前記検索手段が前記特定商品情報を複数検索した場合、前記表示手段は、前記複数の特定商品情報を選択可能に表示することを特徴とする付記2又は3に記載の印刷装置。
これによって、適切な参照元を特定することができる。
1 ラベル印刷装置(編集装置、印刷装置、計量値付機、商品データ処理装置)
3 基台部 5 表示手段
5a 液晶表示器 5b タッチパネル
7 キー操作部 9 はかり部
9a ロードセル 11 ラベル発行口
20 制御部 21 CPU
22 ロードセル制御部 23 印字制御部
24 操作制御部 25 表示制御部
26 ROM 27 RAM
28 読取制御部 40 印字部
41 印字機構部 50 操作部
60 読取部 61 スキャナ
100 商品情報ファイル 150 出力条件ファイル
170 複数出力条件ファイル 175 双方向出力条件ファイル
180 ラベル 190 ラベル
250 フォーマット情報ファイル エリアA 商品名
エリアB 原材料 エリアC 食品添加物
エリアD 消費期限 エリアE 加工日時
エリアF 保存温度 エリアG 価格
エリアH アレルギー性物質 G1 画面
G11 区切り文字選択画面 G12 第1イメージ設定画面
G13 第2イメージ設定画面 G14 画面
a14 原材料を表示している位置 a24 アレルギー性物質の位置
a26 成分を分離して表示する部分 b14 ラベル発行ボタン
g11 区切り文字 g12 確定ボタン
g14 ラベル画像 g15 ラベル画像
g16 ラベル画像 h15 特定商品情報表示選択部

Claims (5)

  1. 出力条件に基づいて商品情報中のアレルギー情報を印刷する印刷装置であって、
    前記出力条件は、検索キーワードと、出力態様とを有し、
    前記商品情報中に前記検索キーワードが含まれているか否かを検索する検索手段と、
    前記検索した検索キーワードにアレルギーに関する検索キーワードがあると判断した場合、アレルギー情報表示スペースに前記アレルギー情報を含むラベルを印刷し、前記検索した検索キーワードにアレルギーに関する検索キーワードが無いと判断した場合、アレルギー情報表示スペースを省略し、前記アレルギー情報を含むラベルよりも上下方向の長さが短いラベルを印刷する印刷手段と、
    前記商品情報の内、栄養成分に関する情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力した栄養成分に関する情報が十分であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記入力した栄養成分に関する情報が不十分であると判定した場合、前記入力手段による入力操作を終了させない又は前記印刷手段によるラベルの印刷を実行させない制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記検索手段は前記商品情報の内の原材料欄を検索するものであり、
    前記印刷手段は、検索元となる原材料欄を印刷する第1のラベルと、検索結果に基づいてラベル長を可変する第2のラベルとを、それぞれ別々に分けて印刷することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記商品情報を変更する変更手段を備え、
    前記検索手段は、前記変更手段により文字列が変更されることに応じて、当該文字列周辺の検索キーワードが、他に含まれているか否かを検索し、
    前記検索キーワードが検索できた場合に、当該検索キーワード周辺の文字列を前記変更手段により変更された文字列へ編集することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記検索手段は、一対の検索キーワードの間の文字列を抽出し、
    前記出力条件は、前記抽出した文字列を、前記一対の検索キーワードと共に出力するか、或いは前記一対の検索キーワードを除いて出力するかの情報を、さらに有することを特徴とする請求項1乃至3の内の何れか1項に記載の印刷装置。
  5. 出力条件に基づいて商品情報中のアレルギー情報を印刷する印刷装置を動作させるプログラムであって、
    前記出力条件は、検索キーワードと、出力態様とを有し、
    前記商品情報中に前記検索キーワードが含まれているか否かを検索する検索ステップと、
    前記検索した検索キーワードにアレルギーに関する検索キーワードがあると判断した場合、アレルギー情報表示スペースに前記アレルギー情報を含むラベルを印刷し、前記検索した検索キーワードにアレルギーに関する検索キーワードが無いと判断した場合、アレルギー情報表示スペースを省略し、前記アレルギー情報を含むラベルよりも上下方向の長さが短いラベルを印刷する印刷ステップと、
    前記商品情報の内、栄養成分に関する情報を入力する入力ステップと、
    前記入力ステップによって入力した栄養成分に関する情報が十分であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップが前記入力した栄養成分に関する情報が不十分であると判定した場合、前記入力ステップによる入力操作を終了させない又は前記印刷ステップによるラベルの印刷を実行させない制御ステップと、
    を有することを特徴とする印刷装置を動作させるプログラム。
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