JPH0634250B2 - ラベル、タグ等への印字装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はラベル、タグ等の印字紙にバーコード等の印字
情報を操作を簡略化して印字できるようにしたラベル、
タグ等への印字装置の改良に関する。

〔従来の技術〕

読み取りを目的としたバーコード等は、近年において、
開発、製造、小売及び卸売業等における管理に多く使用
されるようになっている。

すなわち、販売時点情報管理システムと言われるシステ
ムにおいては、商品に取付けられるラベル、タグ等に印
刷される読み取りを目的としたバーコード等は商品名、
価格、品質等の内容が含まれており、売筋情報の把握、
在庫確認、オンライン発注作業等の管理に利用されてい
る。

そして、従来にあっては、印字装置にラベル、タグ等へ
の印字紙をセットした時にラベル、タグ等の印字位置、
印字すべき図柄、大きさ等のフォーマットデザインであ
るデザイン情報と、前記した商品名、価格、品質等およ
び印字枚数等の固定情報および可変情報をキーボードま
たはオンラインで入力していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、印字装置は装填されたラベル、タグの測長機
能を有し、この機能によって装填されたラベル、タグの
大きさを測定し目的のラベル、タグの一部の確認を行う
が、目的のラベル、タグの全部の確認やフォーマットデ
ザインの違いまでは検出することができず、従って、前
記した入力操作において、フォーマットデザインの種類
が多くなるほど入力操作の回数が多くなり、入力回数が
多くなるほど入力ミスの頻度が増加し、無駄なラベル、
タグが発生したり入力修正のための費用や時間が多くな
るという問題が発生した。

本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その
目的とするところは、予めラベル、タグ等の印字紙また
は芯材に印字に必要な情報を表示しておき、印字装置の
読取器によってこれを読み取り、この読み取った情報に
基づいて印字できることにより、入力データおよび入力
ミスを最小限に抑えることができるラベル、タグ等への
印字装置を提供せんとするにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のラベル、タグ等への印字装置は前記した問題点
を解決せんとするもので、その手段は、ラベル、タグ等
を移送する移送部と、該移送部にて移送されるラベル、
タグ等の上に所望の情報を印字する印字部と、前記ラベ
ル、タグ等が巻かれている芯材に表示されている情報を
読み取る前記芯材が支持されるリール軸の近傍に取付け
られた読取部と、該読取部によって読み取られたデータ
に基づいて前記所望の情報に変換し、前記印字部を駆動
する制御回路とを具備したものである。

また、前記芯材に表示される情報が、ラベル、タグのＩ
Ｄ（用紙の材質、大きさ等を示す名前）であることを特
徴とし、さらに前記制御回路は前記ラベル、タグのＩＤ
が前記読取部から入力されると、予めＲＯＭに記憶され
ている用紙情報および動作情報を取込み、該情報によっ
て前記移送部、印字部を制御するようにしたことを特徴
とするものである。

〔作 用〕

前記した如く構成した本発明のラベル、タグ等への印字
装置は、印字紙が巻かれた芯材の側面あるいは芯材の内
面に予め形成された読取コードを読取器によって読み取
り、その読み取った情報に基づいて印字するものであ
る。

また、前記読取コードの情報をラベル、タグ等のＩＤと
なし、該ラベル、タグの用紙の種類や大きさ等によって
予め決定してある名前となし、かつ、この名前を読み取
ると、この名前に応じたカットの有無とカット指定枚
数、印字濃度等の用紙情報およびプリントカット位置調
整や印字スピード等の動作情報をＲＯＭから取り込ん
で、前記情報に基づいて移送部と印字部を制御するもの
である。

〔発明の実施例〕

以下、本発明に係るラベル、タグ等への印字装置の一実
施例を図面と共に説明する。

第１図は従来と同様な外形を有する印字装置の一部断面
図を示し、１は印字装置本体、２は第２図に示す芯材２
ａにロール状に巻かれたラベル、タグ等の印字紙にし
て、リール３に装着された状態において印字装置本体１
のリール軸１ａに装填されるように構成されている。そ
して、前記した芯材２ａから引き出された印字紙２は印
字装置本体１内の印字ヘッド１ｂに導入され、該印字ヘ
ッド１ｂの動作によってインクリボン１ｃのインクを転
写し、前記した従来例において説明したと同様な種類の
バーコード等が印字され、印字装置本体１の取出口１ｄ
より外部に排出されるものである。

以上の説明は従来における印字装置のメカ部分について
の説明であるが、印字するための必要な情報（ラベル、
タグ等のＩＤ（用紙の種類や大きさ等によって予め決定
してある名前）、フォーマットデザイン情報、印字の為
の固定情報、印字の為の可変情報）の入力は、従来にあ
っては、前記したようにキーボードまたはオンライン等
を利用して行っていたのに対して、本発明にあっては、
前記印字紙２が巻かれた芯材２ａの側面あるいは芯材２
ａの内面、さらには、印字紙２の裏面あるいは表面等に
予め読み取りを目的とした情報として、前記必要な情報
であるラベル、タグ等のＩＤコードの一部または全部が
直接印刷され、あるいは印刷された印字物を貼付する。
そして、このラベル、タグ等のＩＤコードを読取器によ
って読み取り、その読み取った情報に基づいて印字装置
を制御したり印字に反映するものである。

以下、その具体例を第２図以降と共に説明する。

第２図(a)は印字装置に装填される印字紙２にして、芯
材２ａの側面に読取コード２ｂが記載されたものであ
り、また、第２図(b)は芯材２ａの内面に読取コード２
ｂが記載されたものであり、さらに、第２図(c)は印字
紙２における所望間隔毎の裏面に読取コード２ｂが記載
されたものである。

第３図(a)は前記した第２図(a)の芯材２ａの側面に印字
された読取コード２ｂを読み取るためのフォトカプラよ
りなる読取器４を示し，芯材２ａに形成された読取コー
ド２ｂと対応した位置におけるリール軸１ａの近傍に、
光を照射し、この光の反射光を検出するものである。ま
た、第３図(b)は前記した第２図(b)の芯材２ａの内面に
印字された読取コード２ｂを読み取る読取器４にして、
芯材２ａの内面に形成された読取コードに対応した位置
におけるリール軸１ａに取付けられている。なお、芯材
２ａに巻かれていない印字紙２における裏面の読取コー
ド２ｂを読み取る読取器としては、手に持って読取コー
ド２ｂの表面を移動させることにより読み取ることがで
きる公知のバーコード読取器等と同じ読取器であり、第
２図(c)に開示されている。そして、この読取器４は印
字装置本体１に直接あるいは可変情報を入力するための
コンピュータ等に接続する。

而して、第２図(a)，(b)に示す読取コード２ｂを読み取
る場合には、印字紙２の芯材２ａを印字装置本体１の芯
材１ａに装着し、印字紙２が回転することにより読取器
４が芯材２の側面あるいは内面の読取コード２ｂを読み
取るものである。

次に、印字装置本体１内に組み込まれている電気回路ブ
ロック図を第４図に示す。

５は印字装置本体１を駆動させるためのテンキー等のキ
ースイッチ、４は前記した読取器、６は印字紙２を駒送
りし、あるいはインクリボン１ｃ等を駆動するモータ、
１ｂは印字ヘッドである。７は印字情報を基にイメージ
を作るフォント用ＲＯＭ、８は前記読取コードであるＩ
Ｄコードに対応するフォーマットデザイン情報、固定情
報である前記ラベル、タグ等を移送する移送部および印
字部を制御するための情報（前記ＩＤに応じたカットの
有無とカット指定枚数、印字濃度等の用紙情報およびプ
リントカット位置調整や印字スピード等の動作情報）等
が記録されているＲＡＭ、９は読取器４によって読み取
った読取コード２ｂを利用して、第５図のフローチャー
ト図の動作を行うＣＰＵとプログラムＲＯＭとで構成さ
れた制御回路である。

次に、前記した構成に基づいて動作を説明するに、第２
図(a)の印字紙２にある読取コードを第３図(a)の読取器
４によって読取る事に始まり、該印字紙２上に印字する
迄を説明する。

先ず、印字紙２の芯材２ａをリール３に装着した後、該
リール３を印字装置本体１のリール軸１ａに装填する。
装填後、読取器４によって読取コード２ｂを読むため
に、印字装置本体１を駆動して印字紙２の送りを行い、
あるいは人手によって芯材２ａを回転させると、読取器
４は読取コード２ｂの読取を開始するので、制御回路９
は読取コード２ｂの情報を読み取ったか否かを監視する
（ステップＳ１）。

そして、制御回路９は読取コード２ｂを読み取ったと判
断すると、ＲＡＭ８のテーブルから読み取った読取コー
ド２ｂに対応するラベル、タグ等のフォーマットデザイ
ン等の自動選択を行い、操作者の求めるデータ登録モー
ドにセットする（ステップＳ２）。そして、操作者はキ
ースイッチ５を使用して可変情報の入力を行い、該可変
情報の入力が行われたか否かを監視し（ステップＳ
３）、可変情報の入力が行われたと判断すると、制御回
路９はフォント用ＲＯＭ７にあるフォント情報と照らし
合わせ印字情報を生成する（ステップＳ４）。この印字
情報からの出力によって印字ヘッド１ｂを駆動（ステッ
プＳ５）すると共にインクリボン１ｃのモータ６を駆動
して印字紙２の送りを行う（ステップＳ６）。

そして、印字が終了した後、制御回路９は印字枚数が最
初に設定した所定の枚数に達したか否かを監視し（ステ
ップＳ７）、所定の枚数の印字が行われなかったと判断
すると、前記ステップ５に戻って印字を行う。また、所
定の枚数の印字が終了すると全ての動作は終了するもの
である。また、前記読取部４において読み取る情報がラ
ベル、タグ等のＩＤである場合には、この読み込んだＩ
Ｄに対応する予めＲＭ８に記憶されている用紙情報や動
作情報を読み込み移送部や印字部を制御する。

これにより、印字しようとするラベル、タグを装着する
のみで、印字濃度や印字スピードが決定されると共にフ
ォーマットも決定され、熟練者でない者でも印字作業が
行えるものである。

〔発明の効果〕

本発明は前記したように、印字紙が巻かれた芯材の側面
あるいは芯材の内面に予め印字された読取コードを読取
器によって読み取り、その読取コードに対応する情報を
印字するようにしたので、ラベル、タグ等の変更時の印
字情報の入力データのミスおよび手入力によるミスを確
実に防ぐことができ、従って、正確、かつ、迅速な作業
によってラベル、タグの損失を防止できると共に省力化
を図ることができ、しかも、ラベル、タグ等の管理が生
産から販売までの間において非常に便利になり、しか
も、前記読み取りは芯材が回転することにより自動的に
行われるので、人が光学ペン等を操作せずに行え、従っ
て、読み取り作業が簡単に行え、また、印字しようとす
るラベル、タグを装着するのみで、印字濃度や印字スピ
ードが決定されると共にフォーマットも決定され、熟練
者でない者でも印字作業が行える等の効果を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係るラベル、タグ等の印字装置の一実施例
を示し、第１図は印字装置本体の一部断面正面図、第２
図(a)〜(b)は印字紙の種類を示す斜視図、第３図は読取
器の位置を示す斜視図、第４図は電気回路ブロック図、
第５図は同上のフローチャート図である。 １……印字装置本体、１ａ……リール軸、１ｂ……印字
ヘッド、１ｃ……インクリボン、１ｄ……取出口、２…
…印字紙、２ａ……芯材、２ｂ……読取コード、３……
リール、４……読取器、５……キースイッチ、６……モ
ータ、７……フォント用ＲＯＭ、８……ＲＡＭ、９……
制御回路。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ラベル、タグ等を移送する移送部と、該移
   送部にて移送されるラベル、タグ等の上に所望の情報を
   印字する印字部と、前記ラベル、タグ等が巻かれている
   芯材に表示されている情報を読み取る前記芯材が支持さ
   れるリール軸の近傍に取付けられた読取部と、該読取部
   によって読み取られたデータに基づいて前記所望の情報
   に変換し、前記印字部を駆動する制御回路とを具備した
   ことを特徴とするラベル、タグ等への印字装置。
2. 【請求項２】前記芯材に表示される情報が、ラベル、タ
   グのＩＤ（用紙の材質、大きさ等を示す名前）であるこ
   とを特徴とする前記請求項１記載のラベル、タグ等への
   印字装置。
3. 【請求項３】前記制御回路は前記ラベル、タグのＩＤが
   前記読取部から入力されると、予めＲＯＭに記憶されて
   いる用紙情報および動作情報を取込み、該情報によって
   前記移送部、印字部を制御するようにしたことを特徴と
   する前記請求項１記載のラベル、タグ等への印字装置。