JPH0469020B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はストリツプ鋳造装置のロール等のロー
ルを駆動同期する方法並びに装置に関する。

連続ストリツプ鋳造装置又はストリツプ材料ロ
ール装置は通常は１個のモータ駆動装置によつて
駆動する。１組のロールの同期は通常は駆動装置
と鋳造又はロール装置との間の溝付ローラー歯車
によつて行なう。駆動装置と各ロールの回転速度
比に適合させるために減速装置を必要とする。

減速装置と溝付きローラー歯車との組み合せ又
は減速の必要のない時の溝付きローラー歯車は特
別な構造であり、製造は高価であり、修理の問題
点が多い。溝付きローラー歯車の故障の場合は装
置の休止期間が長い。

更に、同期運転すべきロールの直径は狭い公差
範囲とする必要がある。しかし、既知のロール装
置、特にロール型のストリツプ鋳造装置ではロー
ルの摩耗が著しい。ある時間後にはロールを取外
して再研摩する必要がある。ロールの摩耗は不均
等であるため、ロールの直径は実際上必要な量よ
り多くの量において減少せしめられることにな
る。通常、新らしいロールの購入費は経常費の大
きな部分を占める。

本発明の目的は前述の方法を提供し、上述の欠
点は生ぜず、ロール間の正しい同期を保ち得るよ
うにすることである。本発明の方法と装置によれ
ば故障の可能性は著しく小さい。

上述の目的を達するための本発明の方法は、各
ロールを夫々のモータで歯車装置を介して駆動し
モータの回転速度を調整する。個々のモータ駆動
装置によつて、故障の可能性は著しく少なくな
る。例えば、既知の装置でモータが停止すれば、
全ユニツトは静止する。本発明による別個のモー
タ駆動装置では、作動間モータが故障しても、特
にストリツプ鋳造の場合は、故障モータに接続し
たロールは少なくとも鋳造の終りまでは回転を続
ける。

本発明によつてモータ同期のための２種の方法
がある。

各モータ駆動装置の回転速度は手動又は自動で
制御できる。ロールの同期回転を得るパラメータ
は特に所要ロール速度とロール直径である。調整
のためには例えばプロセス計算機によつて行ない
得る。

同期駆動を得るための実施例は、ロールのモー
タ駆動装置を滑動カツプリング付きマイター歯車
と所要に応じて別の軸を介して結合する。滑動カ
ツプリングは低回転モーメント型であつても両ロ
ールを所要速度で緩速運転することが可能であ
る。これによつて、緩速無負荷運転間に両駆動ユ
ニツトを同期させる。鋳造の開始に際して、速く
回転するロールを滑動カツプリングによつて遅く
回転するロールの速度に一致させ、鋳造間はロー
ル周辺速度な完全の等速回転を行なう。この場
合、両ロールの直径は重要ではなく、異なる直径
のロールを使用でき、経費の著しい節約になる。
通常の場合の再研摩では２〜３mmロール外面から
削り取る。ロールはこの方法で４〜６回再研摩で
きる。本発明の方法によれば、直径の異なるロー
ルを使用できる。即ち、最大直径の新しいロール
と繰返し研摩後の最小直径のロールとを組合せて
作業可能である。各ロールを夫々のロールの条件
に応じて加工できることはロール面の使用寿命を
著しく長くする。

本発明のロール駆動同期方法を実施する装置
は、各ロールを歯車付き可変速度モータ駆動装置
に連結する。モータ駆動装置は電気又は液圧作動
とすることができる。液圧モータ駆動装置は使用
上故障が少ない。歯車装置として、市販の減速歯
車、通常は遊星歯車装置を使用でき、安価であ
り、故障は少ない。マイター歯車、滑動カツプリ
ング、両マイター歯車間の軸は市販品を使用で
き、安価である。

本発明の目的と構成と利点とを明らかにするた
めの例示とした実施例並びに図面について説明す
る。

図は駆動装置Ａによつてストリツプ鋳造装置Ｒ
を駆動する例を示し、ストリツプ鋳造装置Ｒには
上部ロール１と下部ロール２を有し、両ロール間
にロール間隙３を形成する。両ロール１，２はフ
レーム４内の軸受に支持され、図示しない装置に
よつてロールを上下してロール間隙３の巾を定め
る。

両ロール１，２はフレーム４の駆動装置Ａの側
にカツプリング素子５を有し、各素子５は駆動ス
ピドル６に係合する。スピンドル６はロール１，
２の高さを駆動装置Ａに無関係に変更可能とす
る。このために、駆動装置Ａの側とストリツプ鋳
造装置Ｒの側とに自在接手７を設ける。自在接手
７の一方の部分８はスピンドル６に固着し、他方
の部分１１はカツプリング素子５の端板９と、駆
動装置Ａの端板１０とに夫々固着する。

駆動装置Ａには２組の駆動ユニツト１４を有
し、スタンド１２に上下に配置する。両駆動ユニ
ツト１４は本発明によつてカルダン軸１５、滑動
カツプリング１６、マイター歯車１７を介して互
に連結する。

マイター歯車１７はモータ１８に連結する。モ
ータ１８の駆動する遊星歯車１９の軸２０はスタ
ンド１２の孔を通つて端板１０を固着する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明によるストリツプ鋳造装置の駆動装
置の図である。 Ａ：駆動装置、Ｒ：ストリツプ鋳造装置、１，
２：ロール、３：ロール間隙、４：フレーム、
５：カツプリング素子、６：スピンドル、７：自
在接手、１４：駆動ユニツト、１５：カルダン
軸、１６：滑動カツプリング、１７：マイター歯
車、１８：モータ、１９：遊星歯車。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ストリツプ鋳造装置のロール等のロールを駆
   動し、同期させる方法において、各ロール１，２
   を歯車装置１９を経て夫々モータ駆動装置１８で
   駆動し、モータ駆動装置１８の回転速度を調整す
   ることを特徴とする、ロール駆動同期方法。 ２ モータ駆動装置１８の同期のためには、ロー
   ル１，２のアイドル運転間にモータ駆動装置１８
   に結合したマイター歯車１７と、マイター歯車１
   ７間の滑動カツプリング装置１６と、マイター歯
   車１７の組を連結する軸１５によつて行なう、特
   許請求の範囲第１項記載の方法。 ３ モータ駆動装置１８の同期のためにはロール
   速度とロール直径の関数として作動する手動又は
   自動の回転速度調整装置によつて行なう、特許請
   求の範囲第１項記載の方法。 ４ ストリツプ鋳造装置のロール等の駆動同期装
   置において、歯車装置１９を有する調整可能なモ
   ータ駆動装置１８を前記各ロールにそれぞれ連結
   したことを特徴とする、ロール駆動同期装置。 ５ 前記モータ駆動装置を電気的又は液圧作動と
   する、特許請求の範囲第４項記載の装置。 ６ 前記歯車装置１９を遊星歯車等の減速歯車装
   置とする、特許請求の範囲第４項又は第５項記載
   の装置。 ７ 前記モータ駆動装置１８には歯車装置１９と
   反対側に、滑動カツプリング１６付きの別の歯車
   装置１７を結合し、上記別の歯車装置を他のモー
   タ駆動装置１８の他の組の別の歯車装置１７の軸
   に結合する、特許請求の範囲第４項ないし第６項
   のうちのいずれか一項に記載の装置。 ８ 前記別の歯車装置１７をマイター歯車とす
   る、特許請求の範囲第７項記載の装置。 ９ 前記各モータ駆動装置１８には回転速度調整
   用制御ユニツトを有する、特許請求の範囲第４項
   ないし第６項のうちのいずれか一項に記載の装
   置。 １０ 前記制御ユニツトはロール速度及びロール
   直径の関数として調整可能とする、特許請求の範
   囲第９項記載の装置。