JPH045832Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、コルゲート管同志又はコルゲート管
と一般の管とを接続するためのコルゲート管用継
手に関する。

（従来の技術） 従来、コルゲート管用継手としては種々なもの
が知られており、その一例としてコルゲート状継
手管の一端に接続フランジが固着されたものがあ
り、継手管の外周に接続されるコルゲート管の一
端が外嵌され、締付バンドによつてコルゲート管
を継手管に締付け固定するようになつている。

また、他の例として、両端部外周に螺状溝を設
けた継手管があり、この継手管に接続されるコル
ゲート管の一端が外嵌され、締付バンドによつて
コルゲート管を外周から締付け固定するようにな
つている。

（考案が解決しようとする課題） ところで、従来の上記継手管を、高圧流体用コ
ルゲート管に使用した場合、継手管の外面にコル
ゲート管の内面が十分に密着せず、締付バンドに
よつても完全な密着度が得られず、内部流体の漏
出を防止できないという問題があつた。

本考案は、上述のような実状に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、最少な締付力
で十分な密着度が得られ、内部流体の漏出を完全
に防止しうると共に、接続作業性の良好なコルゲ
ート管用継手を提供するにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本考案では次の技
術的手段を講じた。

すなわち、本考案は、少くとも内面がコルゲー
ト管２の波状外形に合致した形状寸法の波状部４
とされ、かつ軸線にそつて２分割された継手ハウ
ジング５，６と、継手ハウジング５，６の分割面
７，８の外側に延長して固着された接合フランジ
９，１０及び接合具１１とからなり、継手ハウジ
ング５，６の波状部４の山４Ａ及び谷４Ｂはその
少くとも一方に全周にわたつて小突条１４，１５
が突設されていることを特徴としている。

なお、継手ハウジング５，６の軸線方向一端に
管接続フランジ１２，１３が固着して、コルゲー
ト管２同志又は直管３とコルゲート管２とを接続
しうるようにすることができる。

（作用） 本考案によれば、接続されるコルゲート管２の
端部に、その外周両側から継手ハウジング５，６
を、波状部４がコルゲート管２の山・谷部に合致
するように当てがい、対向する接合フランジ９，
１０を接合具１１たとえばボルトナツトにより接
合して一体化する。このとき、接合具１１により
締付けると、継手ハウジング５，６の小突条１
４，１５が、接合されるコルゲート管２の山・谷
部を全周にわたつて外周から強力に締付け、小さ
な締付力で十分な密着度が得られ、確実にして強
固なコルゲート管２の接続ができ、高圧流体の場
合でも内部流体の漏出を完全に防止される。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。

第１図〜第５図は、本考案に第１実施例を示
し、コルゲート管用継手１は金属製で、コルゲー
ト管２同志又は直管３との接続を行なうものであ
る。このコルゲート管用継手１は、外面が円筒状
で内面がコルゲート管２の波状外形に合致した形
状寸法の波状部４とされ、かつ軸線にそつて２分
割された略半円筒状の継手ハウジング５，６と、
継手ハウジング５，６の分割面７，８の外側に延
長して固着された方形板状の接合フランジ９，１
０及び接合具１１（たとえばボルト・ナツト）
と、継手ハウジング５，６の軸線方向一端に接続
された半円環状の管接続フランジ１２，１３とか
ら成つている。

そして、継手ハウジング５，６の波状部４の山
４Ａ及び谷４Ｂの両方に、全周にわたつて小突条
１４，１５が突設されている。

また、接合フランジ９，１０には、接合具１１
の貫通孔１６が設けられ、第４図及び第５図に示
すように、継手ハウジング５，６の分割面７，８
の波形に合致する波状突起１７が一端に形成され
ると共に接合具１１の貫通孔１８を備えたシート
パツキン１９が、介装されている。なお、接合フ
ランジ９，１０の一端面は、それぞれ管接続フラ
ンジ１２，１３に溶着され、この管接続フランジ
１２，１３には接続ボルト孔２０が設けられてい
る。

直管３の端部には、円環状のフランジ２１が固
着され、このフランジ２１に接続ボルト孔２２が
設けられている。

コルゲート管用継手１の管接続フランジ１２，
１３と、直管３のフランジ２１とは、シートパツ
キン２３を介して接続ボルト２４により接続され
る。

上記実施例において、直管３と接続されるコル
ゲート管２の端部に、その外周両側から継手ハウ
ジング５，６を、波状部４がコルゲート管２の
山・谷部に合致するように当てがい、対向する接
合フランジ９，１０間にシートパツキン１９を介
装して、各貫通孔１６，１８に接合具１１である
締付ボルトを挿通し、ナツトを螺入して、両接合
フランジ９，１０を締付ける。この両接合フラン
ジ９，１０の締付けによつて、両継手ハウジング
５，６の波状部４に形成された小突条１４，１５
により、コルゲート管２の波状部の山・谷が、全
周複数個所外周から押圧着され、十分な密着度が
得られ、シートパツキン１９によつて、継手ハウ
ジング５，６の分割面７，８間がシールされるた
め、内部流体の漏出が完全に防止される。

第６図は、本考案の第２実施例を示し、コルゲ
ート管用継手２５は、コルゲート管２同志を接続
するもので、継手ハウジング５，６の軸線方向の
長さが長くせられると共に、軸線方向両側からコ
ルゲート管２の端部が嵌装され、管接続フランジ
を備えていない点において第１実施例と異なつて
いる。

そして、継手ハウジング５，６、接合フランジ
９，１０等については、第１実施例と同一である
ので、同一符号を付し、詳細説明は省略する。

なお、第２実施例において、コルゲート管２同
志を接続する場合は、接続される両コルゲート管
２の両端部を突き合わせ、両端外周に継手ハウジ
ング５，６の波状部４を挟着状に嵌合させ、両接
合フランジ９，１０間にシートパツキン１９を介
装して、接合具１１により締付け接合すればよ
い。

このようにして接続されたコルゲート管２は、
継手２５によつて確実・強固に接続され、かつ十
分な密着度が得られ、内部流体の漏出を防止でき
る。なお、継手２５は、径の異なるコルゲート管
を接続しうるようにできること当然である。

上記両実施例において、波状部４には、山・谷
両部に小突条１４，１５を突設したが、山又は谷
のいずれか一方とすることができる。また、継手
１，２５の材料は、金属のみならず、非金属材料
たとえば合成樹脂製とすることができ、接続され
るコルゲート管２の材質も金属に限定されるもの
ではないこと勿論である。さらに、継手ハウジン
グ５，６はコルゲート管を二ツ割としたものでも
よい。

（考案の効果） 本考案は、上述のように、少くとも内面がコル
ゲート管２の波状外形に合致した形状寸法の波状
部４とされ、かつ軸線にそつて２分割された継手
ハウジング５，６と、継手ハウジング５，６の分
割面７，８の外側に延長して固着された接合フラ
ンジ９，１０及び接合具１１とからなり、継手ハ
ウジング５，６の波状部４の山４Ａ及び谷４Ｂ又
はその少くとも一方に全周にわたつて小突条１
４，１５が突設されていることを特徴とするもの
であるから、接続されるコルゲート管２を外周か
ら最少の締付力で強力に締付け、小突条１４，１
５により外周から押圧着でき、コルゲート管２の
外周面に十分密着し、内部流体の流出を完全に防
止できるうえ、確実・強固な管接続を簡単かつ迅
速にしてしかも能率的に行なうことができる。

また、継手ハウジング５，６の軸線方向一端に
管接続フランジ１２，１３を固着することによつ
て、コルゲート管２同志はもとより、直管３との
接続が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本考案の第１実施例を示すも
ので、第１図は一部破断正面図、第２図は第１図
の右側面図、第３図は継手ハウジングの波状部断
面拡大図、第４図はシートパツキンの正面図、第
５図は第４図のＡ−Ａ線断面図、第６図は本考案
の第２実施例を示す一部破断正面図である。 ２……コルゲート管、４……波状部、４Ａ……
山、４Ｂ……谷、５，６……継手ハウジング、
７，８……分割面、９，１０……接合フランジ、
１１……接合具、１２，１３……管接続フラン
ジ、１４，１５……小突条。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 少くとも内面がコルゲート管２の波状外形に
   合致した形状寸法の波状部４とされ、かつ軸線
   にそつて２分割された継手ハウジング５，６
   と、継手ハウジング５，６の分割面７，８の外
   側に延長して固着された接合フランジ９，１０
   及び接合具１１とからなり、継手ハウジング
   ５，６の波状部４の山４Ａ及び谷４Ｂ又はその
   少くとも一方に全周にわたつて小突条１４，１
   ５が突設されていることを特徴とするコルゲー
   ト管用継手。 (2) 継手ハウジング５，６の軸線方向一端に管接
   続フランジ１２，１３が固着されている請求項
   １記載のコルゲート管用継手。