JP3820612B2 - 排気管継手及びこれに用いて好適なガスケット - Google Patents

排気管継手及びこれに用いて好適なガスケット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等において、その排気ガスを導く排気管に対する継手及びこの継手に用いて好適なガスケットに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
自動車エンジンの排気ガスを導く排気管は、継手を介して適宜連結されるが、この継手には種々のものが提案されているが、通常、連結しようとする両排気管のそれぞれの端部にフランジを溶接等により固着して、両フランジ間にガスケットを配置し、このガスケットを両フランジを介して押圧するようにして、両フランジをボルトなどにより締め付ける継手が用いられている。
【0003】
ところで上記のような継手では、フランジの管端部への全周溶接を要し、作業工数が多くかかる上に、振動等における両排気管の相対変位でフランジに機械的ストレスが加わることにより、フランジと排気管との溶接部に疲労が生じ、亀裂等の発生により排気ガスの漏洩等の不都合が生じる虞がある。
【0004】
また、実開平2−98292号に記載の継手では、ガスケットが外装された内管を外管内に差し込んで、内管に設けられた突起と外管に形成された切欠きとを係合させ、外管の一端部を緊締するクランプによりガスケットを径方向に締め付けているが、このような差し込み継手によれば、上記のような不都合を解消し得るが、突起と切欠きとの係合により内管と外管との軸方向移動を規制するため、ガスケットの軸方向の圧縮を所望に行い難く、より好ましい確実な密封性を得ることは困難である。
【0005】
そしてまた、内管に設けられた突起を外管に形成された切欠きに係合させて軸方向移動を規制することなしに、クランプとドーム状の突起と係合させて、クランプの締め付けにより外管と内管との軸方向の相対移動を行わせる差し込み排気管継手も提案されているが、この継手では、クランプの縁を、ドーム状の突起を押し潰すようにして、当該突起に押し付け、これにより外管と内管との軸方向の相対移動を行わせるため、この相対移動を十分に得るためには、クランプ及び突起のかなりの強度とクランプによる相当の締め付け力とを必要とする。
【0006】
一方、差し込み式の排気管継手において、外管の環状段部と一端部が外管の一端部内に配されるガスケットは、その圧縮前は、通常、その断面形状が方形又は円形であるため、これを押圧して変形させて、外管の環状段部と内管の環状段部との間の空間に密に配するためには、径方向の十分な圧縮に加えて、外管と内管との軸方向の相対移動を十分に行わせて、軸方向にも十分に圧縮することが好ましい。しかるに、上述したような従来のいずれの差し込み継手でも、この相対移動を十分に行わせ難く、したがって、従来のガスケットでは所望の密閉性と耐久性が得られ難い。
【0007】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡単に製造し得る上に、亀裂等の発生による排気ガスの漏洩をなくすことができ、加えて、過大な締め付け力を加えることなしに所望に外管と内管との軸方向の相対移動を行わせることができ、ガスケットによる確実な密封性を得ることができる排気管継手を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的とするところは、外管と内管との軸方向の相対移動をそれ程多く必要とせず、したがって、本発明の継手にはもちろんのことであるが、従来の差し込み継手に用いても十分な密閉性と耐久性とを得ることができるガスケットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、外管と、一端部が外管の一端部内に配された内管と、外管の環状段部と内管の環状段部との間に配されたガスケットと、外管の一端部を緊締する緊締手段とを具備しており、外管は、その一端部に、小径部と、この小径部に環状段部を介して設けられた大径部と、径方向かつ外方向に伸びて大径部に一体的に設けられた鍔部とを具備しており、外管の大径部には、軸方向に伸びた切欠が形成されており、内管は、その一端部に、外管の小径部内に配された小径部と、この小径部に環状段部を介して設けられて、外管の大径部内に配された大径部と、この大径部に一体的に設けられて、外管の切欠に配された楔状受部材とを具備しており、緊締手段は、楔状受部材と鍔部との間に配された一対の半環状部材と、一対の半環状部材を互いに連結して円環状にした連結手段とを具備しており、一方の半環状部材は、一方の側端面が鍔部に当接する半環状帯部と、この半環状帯部の一端に一体的に設けられて、楔状受部材の一方の楔面に当接する半楔状押圧部とを具備しており、他方の半環状部材は、一方の側端面が鍔部に当接する半環状帯部と、この半環状帯部の一端に一体的に設けられて、楔状受部材の他方の楔面に当接する半楔状押圧部とを具備している排気管継手によって達成される。
【0010】
また、本発明によれば前記目的は、外管と、一端部が外管の一端部内に配された内管と、外管の環状段部と内管の環状段部との間に配されたガスケットと、外管の一端部を緊締する緊締手段とを具備しており、外管は、その一端部に、小径部と、この小径部に環状段部を介して設けられた大径部と、径方向かつ外方向に伸びて大径部に一体的に設けられた鍔部とを具備しており、外管の大径部には、軸方向に伸びた少なくとも一対の切欠が軸対称に形成されており、内管は、その一端部に、外管の小径部内に配された小径部と、この小径部に環状段部を介して設けられて、外管の大径部内に配された大径部と、この大径部に一体的に設けられて、外管の切欠のそれぞれに配された楔状受部材とを具備しており、緊締手段は、一対の楔状受部材と鍔部との間に配された少なくとも一対の半環状部材と、一対の半環状部材を互いに連結して円環状にする連結手段とを具備しており、一方の半環状部材は、一方の側端面が鍔部に当接する半環状帯部と、この半環状帯部の各端に一体的に設けられて、各楔状受部材の一方の楔面に当接する半楔状押圧部とを具備しており、他方の半環状部材は、一方の側端面が鍔部に当接する半環状帯部と、この半環状帯部の各端に一体的に設けられて、各楔状受部材の他方の楔面に当接する半楔状押圧部とを具備している排気管継手によっても達成される。
【0011】
本発明において好ましい例では、各半環状帯部の両端のそれぞれに、径方向かつ外方向に伸びた相互連結部を一体的に設け、この相互連結部において、連結手段によって一対の半環状部材を互いに連結するようにしてもよく、ここで、連結手段は、各半環状帯部の両端のそれぞれの相互連結部をボルト締めするボルト−ナット組み合わせ体を具備していても、半環状帯部の一端の相互連結部をボルト締めするボルト−ナット組み合わせ体と、半環状帯部の他端の相互連結部をヒンジ連結するヒンジ機構とを具備していてもよい。なお、半環状帯部の他端の相互連結部をヒンジ連結する場合においても、連結手段は、当該他端の相互連結部をボルト締めするボルト−ナット組み合わせ体を具備していてもよい。
【0012】
本発明の緊締手段は、外管の一端部を緊締すると共に、この外管の一端部の緊締おいて、外管の環状段部と内管の環状段部とを相互に接近させて、これによりガスケットを軸方向に圧縮するようになっている。
【0013】
本発明の前記目的は、外管の環状段部と、一端部が外管の一端部内に配された内管の環状段部との間に配され、当該外管の環状段部と内管の環状段部とを相互に軸方向に近接させることにより圧縮、変形されるようにして用いられる排気管継手用のガスケットであって、外管の内面に接触するための環状外面と、内管の外面に接触するための環状内面とを有して、環状の本体と、それぞれ環状の傾斜面をもって、本体の両側面に一体的に形成された環状突起とを具備しており、環状の本体の外面と一方の環状突起の外面とは、面一に配されて環状外面を形成しており、環状の本体の内面と他方の環状突起の内面とは、面一に配されて環状内面を形成しているガスケットによっても達成される。
【0014】
排気管継手への適用において、本ガスケットは、一方の環状突起の傾斜面が内管の環状段部の外面に、他方の環状突起の傾斜面が外管の環状段部の内面にそれぞれ対面して配される。本発明のガスケットにおいては、環状の本体を、その断面形状において、実質的に矩形に、環状突起のそれぞれを、その断面形状において、実質的に台形にそれぞれ形成するとよい。本発明の他の好ましい例では、一方の環状突起の環状の傾斜面は、他方の環状突起の環状の傾斜面と実質的に平行に配されている。また、本発明のガスケットは、外管の環状段部と一端部が外管の一端部内に配された内管の環状段部との間に、軸方向に圧縮されることなしに配された場合、内管の環状段部の外面と一方の環状突起の傾斜面との間及び外管の環状段部の内面と他方の環状突起の傾斜面との間にそれぞれ隙間が生じるように形成されていてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施例に何等限定されないのである。
【0016】
【実施例】
図1から図13において、本例の排気管継手1は、円筒状の外管2と、一端部9が外管2の一端部3内に配された円筒状の内管4と、外管2の環状段部5と内管4の環状段部6との間に配された円環状のガスケット7と、外管2の一端部3を緊締する緊締手段8とを具備している。
【0017】
外管2は、その一端部3に、小径部11と、小径部11に環状段部5を介して設けられた大径部12と、径方向かつ外方向に伸びて大径部12の一端13に一体的に設けられた鍔部14とを具備している。外管2の大径部12には、一端13において開口して軸方向に伸びた一対の矩形状の切欠15及び16が軸対称に形成されている。本例の外管2の大径部12には、一対の切欠15及び16に加えて、一端13において開口して軸方向に伸びた一対のスリット17及び18が軸対称であって、切欠15及び16に対して円周方向において角度的に90度離れて形成されている。なお、切欠15及び16並びにスリット17及び18は、鍔部14をも分断するように、鍔部14まで伸びている。
【0018】
内管4は、その一端部9に、外管2の小径部11内に配された小径部21と、小径部21に環状段部6を介して設けられて、外管2の大径部12内に配された大径部22と、大径部22に一体的に設けられて、外管2の切欠15及び16のそれぞれに配された楔状受部材23及び24とを具備している。
【0019】
楔状受部材23及び24のそれぞれは、大径部22に溶接により固着された基部31と、基部31に一体的に立設された楔状部32とを有しており、楔状部32は、互いに約90度の角度をもって連結された一対の板部33及び34からなる。板部33及び34の一方の面が楔面35及び36として構成されている。
【0020】
緊締手段8は、一対の楔状受部材23及び24と鍔部14との間に配された一対の半環状部材41及び42と、一対の半環状部材41及び42を互いに連結して円環状にする連結手段43とを具備している。半環状部材41は、一方の側端面44が鍔部14に当接する半環状帯部45と、半環状帯部45の各端46及び47に一体的に設けられて、楔状受部材の23及び24のそれぞれの板部33及び34の楔面35及び36に当接する半楔状押圧部48と、半環状帯部45の両側端面44及び49を補強する鍔部51及び52とを具備しており、半環状部材42は、半環状部材41と同様に構成されており、一方の側端面53が鍔部14に当接する半環状帯部54と、半環状帯部54の各端55及び56に一体的に設けられて、楔状受部材23及び24のそれぞれの板部34及び33の楔面36及び35に当接する半楔状押圧部57と、半環状帯部54の両側端面53及び58を補強する鍔部59及び60とを具備している。
【0021】
各半環状帯部45及び54の両端46及び47並びに55及び56のそれぞれには、径方向かつ外方向に伸びて半楔状押圧部48及び57と共に一体的に相互連結部61及び62が設けられており、連結手段43は、相互連結部61及び62において、相互連結部61及び62に形成された貫通孔63及び64に挿通されたボルト63とボルト63に螺合したナット64とにより一対の半環状部材41及び42を互いに連結している。
【0022】
ガスケット7は、耐熱性の材料で形成されており、圧縮、変形される前は、図11及び図12に詳細に示すように、環状の本体71と、環状の傾斜面72及び73をもって、本体71の両側面に一体的に形成された環状突起74及び75とを具備しており、環状の本体71は、断面形状において、実質的に矩形に形成されており、環状突起74及び75のそれぞれは、断面形状において、実質的に台形に形成されており、ガスケット7は、外管2の大径部12の内面81に接触するための環状外面82と、内管4の小径部21の外面83に接触するための環状内面84とを有しており、本体71の外面85と一方の環状突起74の外面86とは、面一に配されて環状外面82を形成しており、本体71の内面87と他方の環状突起75の内面88とは、面一に配されて環状内面84を形成しており、一方の環状突起74の環状の傾斜面72は、他方の環状突起75の環状の傾斜面73と実質的に平行に配され、互いに対面する外管2の環状段部5の内面91と環状突起75の傾斜面73との間及び互いに対面する内管4の環状段部6の外面92と環状突起74の傾斜面72との間にそれぞれ隙間93及び94が生じるように形成されている。このような形状のガスケット7は、緊締手段8による外管2の一端部3の緊締おいて、図13に詳細に示すように、外管2の環状段部5と内管4の環状段部6との相互接近により軸方向に圧縮、変形されて、環状段部5と環状段部6との間の空間に密に充填され、ここで外管2と内管4との間の確実な密封を行う。
【0023】
以上の排気管継手1では、切欠15及び16のそれぞれに楔状受部材23及び24のそれぞれが嵌まるようにして、内管4の一端部9が外管2の一端部3内に挿着され、次に、楔状受部材23及び24と鍔部14との間における外管2の一端部3の外面に半環状部材41及び42が装着され、ボルト63のナット64への螺入により、外管2の一端部3が縮径されるように半環状部材41及び42によって締め付けられ、この締め付けにおいて、半環状帯部45及び55の鍔部14への当接と、半楔状押圧部48及び57の楔面35及び36への当接とにより、鍔部14と楔状受部材23及び24とが相互に軸方向に離反され、而して環状段部5と環状段部6との間の空間が軸方向に縮小され、これにより、内管4の小径部21の外面に装着されて環状段部5と環状段部6との間の環状の空間に予め配されたガスケット7は、軸方向に圧縮されて環状段部5と環状段部6との間の空間に密に充填され、ここで外管2と内管4との間の確実な密封を行うようになっている。そして差し込み式の排気管継手1では、半楔状押圧部48及び57の楔面35及び36への当接により、外管2と内管4とを互いに軸方向に相対的に移動させているため、締め付け力を軸方向移動に効果的に用いることができる。
【0024】
また環状突起74及び75を有した本例のガスケット7によれば、外管2の環状段部5と内管4の環状段部6との相互接近による軸方向圧縮において、当該相互接近量を少なくすることができる。言い換えれば、通常の相互接近量でもって、ガスケット7をより十分に圧縮、変形させて環状段部5と環状段部6との間の空間により確実に密に充填することができる。
【0025】
なお前記では、楔状受部材23及び24のそれぞれを、基部31と、一対の板部33及び34とで構成したが、これに代えて、楔面35及び36と同等の楔面を有する例えば三角柱体、四角柱体等で楔状受部材23及び24のそれぞれを構成してもよい。また、半環状帯部45及び55の一端の相互連結部61をボルト−ナット組み合わせ体によりボルト締めする一方、半環状帯部45及び55の他端の相互連結部62をヒンジ機構によりヒンジ連結してもよく、更に、ヒンジ連結される半環状帯部45及び55の他端の相互連結部62をボルト−ナット組み合わせ体によりボルト締めしてもよい。このように半環状帯部45及び55の他端の相互連結部62をヒンジ連結すると、排気管継手1の組み立てが更に容易となり好ましい。
【0026】
また前記では、軸対称に一対の切欠15及び16と楔状受部材23及び24とを設けて、ガスケット7に対する圧縮力を軸対称に生じさせるようにしたが、これに代えて、3個以上の切欠と楔状受部材とを設けて、これによりガスケット7に対する圧縮力を周方向において更に均等に生じさせるようにしてもよく、また逆に、一個のみの切欠と楔状受部材とを設けて、ガスケット7に対する圧縮力を生じさせるようにしてもよい。
【0027】
ところで、緊締手段8、鍔部14、切欠15及び16並びに楔状受部材23及び24を有し、外管2を径方向に締め付けると共に、外管2の環状段部5と内管4の環状段部6とを相互に軸方向に近接させることによりガスケット7を圧縮、変形させる手段(以下、圧縮、変形手段という)を具備した排気管継手1に用いて好適な上記のようなガスケット7は、例えば、図14、図18又は図21に示すような圧縮、変形手段102を具備した差し込み排気管継手101に用いてもよい。
【0028】
図14に示す圧縮、変形手段102は、スリット17及び18と、鍔部14と、一対のスリット17及び18のそれぞれを通って外管2外に伸びかつ内管4の大径部22に溶接により固着して設けられた一対の逆L形金具103と、一端104が鍔部14の根元に当接し、他端105がL形金具103に当接して外管2の大径部12の外周面に配された押圧部材106と、押圧部材106を大径部12に締付け保持する締付けバンド107とを具備してなる。締付けバンド107は、バンド本体111と、バンド本体111に一体に形成されており、バンド本体111に対して外方向に折り曲げられた一対の対向した耳部112及び113と、耳部112及び113に形成された貫通孔に挿通されたボルト114と、ボルト114に螺合されたナット115とを具備しており、ナット115へのボルト114の螺合によるバンド本体111の縮径で、図15、図16又は図17に示すような断面円弧状又はジグザグに曲折された押圧部材106をその軸方向の長さを伸ばすように、大径部12の外周面に締め付けると同時に、押圧部材106の軸方向の伸長により、外管2の環状段部5と内管4の環状段部6とを相互に軸方向に近接させて、ガスケット7を圧縮、変形させている。
【0029】
図18に示す圧縮、変形手段102は、図14に示す圧縮、変形手段102の押圧部材106を省いて、これに代えて、バンド本体111に押圧部材106と同様の機能を行わせるようにしたものであり、図19又は図20に示す断面円弧状又はジグザグに曲折されたバンド本体111を、ナット115へのボルト114の螺合により、縮径させると共にその軸方向の長さを伸ばし、これによりバンド本体111を大径部12の外周面に締め付けて、同時に、バンド本体111の軸方向の伸長により、外管2の環状段部5と内管4の環状段部6とを相互に軸方向に近接させて、ガスケット7を圧縮、変形させている。
【0030】
図21に示す圧縮、変形手段102は、それぞれスリット17及び18に配されて、締め付け前は、図22に示すように内方に曲折された一対の舌部121を一体的に具備したバンド本体111を有した締付けバンド107を具備しており、ナット115へのボルト114の螺合により、バンド本体111を縮径させて、これを大径部12の外周面に締め付け、同時に、一対の舌部121を、その軸方向の長さを伸ばし、一対の舌部121の軸方向の伸長により、外管2の環状段部5と内管4の環状段部6とを相互に軸方向に近接させて、ガスケット7を圧縮、変形させている。
【0031】
以上の図14、図18又は図21に示すような圧縮、変形手段102を具備した差し込み排気管継手101にガスケット7を用いても、外管2の環状段部5と内管4の環状段部6との相互接近による軸方向圧縮において、当該相互接近量を少なくすることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の排気管継手によれば、全周溶接等を必要としないため、簡単に製造し得る上に、溶接部の亀裂等の発生による排気ガスの漏洩をなくすことができ、加えて、過大な締め付け力を加えることなしに所望に外管と内管との軸方向の相対移動を行わせることができ、ガスケットを所望に確実に圧縮することができる結果、ガスケットによる確実な密封性を得ることができる。
【0033】
また、本発明のガスケットによれば、外管と内管との軸方向の相対移動をそれ程多く必要とせず、したがって、本発明の継手にはもちろんのことであるが、従来の継手に用いても十分な密閉性と耐久性とを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例の一部破断平面図である。
【図2】図1に示す実施例の一部破断側面図である。
【図3】図1に示す実施例の外管の一部破断平面図である。
【図4】図3に示す外管の一部破断側面図である。
【図5】図3に示す外管の正面図である。
【図6】図1に示す実施例の内管の一部破断平面図である。
【図7】図6に示す内管の一部破断側面図である。
【図8】図1に示す実施例の半環状部材の平面図である。
【図9】図8に示す半環状部材の側面図である。
【図10】図8に示す半環状部材の正面図である。
【図11】図1に示す実施例のガスケットの圧縮、変形前の説明図である。
【図12】図1に示す実施例において、ガスケットの圧縮、変形前の一部拡大説明図である。
【図13】図1に示す実施例の一部拡大説明図である。
【図14】本発明による好ましい一実施例のガスケットを他の排気管継手に用いた一部破断平面図である。
【図15】図14に示す排気管継手の締め付け前の一部破断側面図である。
【図16】図14に示す排気管継手において他の例の締め付け前の一部破断平面図である。
【図17】図14に示す排気管継手において更に他の例の締め付け前の一部破断側面図である。
【図18】本発明による好ましい一実施例のガスケットを更に他の排気管継手に用いた一部破断平面図である。
【図19】図18に示す排気管継手において締め付け前の一部破断平面図である。
【図20】図18に示す排気管継手において他の例の締め付け前の一部破断平面図である。
【図21】本発明による好ましい一実施例のガスケットを更に他の排気管継手に用いた一部破断平面図である。
【図22】図21に示す排気管継手において締め付け前の一部破断平面図である。
【符号の説明】
1 排気管継手
2 外管
4 内管
5、6 環状段部
7 ガスケット
8 緊締手段
14 鍔部
15、16 切欠
23、24 楔状受部材
41、42 半環状部材
43 連結手段
71 本体
72、73 傾斜面
74、75 環状突起

Claims (7)

  1. 外管と、一端部が外管の一端部内に配された内管と、外管の環状段部と内管の環状段部との間に配されたガスケットと、外管の一端部を緊締する緊締手段とを具備しており、外管は、その一端部に、小径部と、この小径部に環状段部を介して設けられた大径部と、径方向かつ外方向に伸びて大径部に一体的に設けられた鍔部とを具備しており、外管の大径部には、軸方向に伸びた切欠が形成されており、内管は、その一端部に、外管の小径部内に配された小径部と、この小径部に環状段部を介して設けられて、外管の大径部内に配された大径部と、この大径部に一体的に設けられて、外管の切欠に配された楔状受部材とを具備しており、緊締手段は、楔状受部材と鍔部との間に配された一対の半環状部材と、一対の半環状部材を互いに連結して円環状にした連結手段とを具備しており、一方の半環状部材は、一方の側端面が鍔部に当接する半環状帯部と、この半環状帯部の一端に一体的に設けられて、楔状受部材の一方の楔面に当接する半楔状押圧部とを具備しており、他方の半環状部材は、一方の側端面が鍔部に当接する半環状帯部と、この半環状帯部の一端に一体的に設けられて、楔状受部材の他方の楔面に当接する半楔状押圧部とを具備している排気管継手。
  2. 外管と、一端部が外管の一端部内に配された内管と、外管の環状段部と内管の環状段部との間に配されたガスケットと、外管の一端部を緊締する緊締手段とを具備しており、外管は、その一端部に、小径部と、この小径部に環状段部を介して設けられた大径部と、径方向かつ外方向に伸びて大径部に一体的に設けられた鍔部とを具備しており、外管の大径部には、軸方向に伸びた少なくとも一対の切欠が軸対称に形成されており、内管は、その一端部に、外管の小径部内に配された小径部と、この小径部に環状段部を介して設けられて、外管の大径部内に配された大径部と、この大径部に一体的に設けられて、外管の切欠のそれぞれに配された楔状受部材とを具備しており、緊締手段は、楔状受部材と鍔部との間に配された少なくとも一対の半環状部材と、一対の半環状部材を互いに連結して円環状にする連結手段とを具備しており、一方の半環状部材は、一方の側端面が鍔部に当接する半環状帯部と、この半環状帯部の各端に一体的に設けられて、各楔状受部材の一方の楔面に当接する半楔状押圧部とを具備しており、他方の半環状部材は、一方の側端面が鍔部に当接する半環状帯部と、この半環状帯部の各端に一体的に設けられて、各楔状受部材の他方の楔面に当接する半楔状押圧部とを具備している排気管継手。
  3. 各半環状帯部の両端のそれぞれには、径方向かつ外方向に伸びる相互連結部が一体的に設けられており、連結手段は、相互連結部において、一対の半環状部材を互いに連結している請求項1又は2に記載の排気管継手。
  4. 連結手段は、各半環状帯部の両端のそれぞれの相互連結部をボルト締めするボルト−ナット組み合わせ体を具備している請求項3に記載の排気管継手。
  5. 連結手段は、半環状帯部の一端の相互連結部をボルト締めするボルト−ナット組み合わせ体と、半環状帯部の他端の相互連結部をヒンジ連結するヒンジ機構とを具備している請求項3に記載の排気管継手。
  6. 連結手段は、半環状帯部の他端の相互連結部をボルト締めするボルト−ナット組み合わせ体を具備している請求項5に記載の排気管継手。
  7. 緊締手段は、外管の一端部の緊締において、外管の環状段部と内管の環状段部とを相互に接近させて、これによりガスケットを軸方向に圧縮するようになっている請求項1から6のいずれか一項に記載の排気管継手。
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