JP6721983B2 - ノズル管内部収容物の撤去工法 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズル管内部収容物の撤去工法に関するものである。
下記特許文献1には、可燃性ガスや毒性ガス等を収容する危険物貯蔵タンクの保守点検作業において用いる、タンクの付属品の取替用装置が開示されている。このタンクの付属品の取替装置は、例えば、液化天然ガス(LNG)貯蔵タンクおいて故障した静電容量式液面計を撤去する場合に用いられる。静電容量式液面計は、タンク内部に挿入されたガイド管(ノズル管)と、ノズル管内部に収容された液面計センサ(収容物)と、を有する。液面計センサは、フランジを有する内管部材から成る複数のユニットであり、タンクの高さにあわせて複数直列に連結されている。
従来では、液面計センサ(収容物)を撤去する場合、先ず、ガイド管の端部を囲むように筒状シール装置(グローブボックスチャンバー)を取り付ける。次に、筒状シール装置の上部に、液面計センサが通過できるだけの開口面積を有するバルブを取り付け、さらにバルブの上部に、少なくとも液面計センサの1ユニットを収納できる密閉空間を有する円筒状の取替筒(パイプチャンバー)を取り付ける。取替筒の内部には、液面計センサを引き上げるワイヤロープ及びフックが設けられており、液面計センサの1ユニットを吊り上げて取替筒に収容した後、バルブを閉じることで、筒状シール装置と縁切りした状態で液面計センサを取替筒から外に取り出すことができる。
特開平1−23392号公報
上記従来技術では、筒状シール装置の上部にバルブを取り付け、取替筒と縁切りできる構成となっているが、筒状シール装置は、バルブの荷重を支える必要がある。バルブは、液面計センサが通過できるだけの開口面積を有する大型のものであり、例えば、200kg程度ある。このため、筒状シール装置に強度が必要となり、重量が増え、組み立て等において施工上の問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、バルブを取り付けることなく、危険性ガスの噴出を防止して安全に施工できるノズル管内部収容物の撤去工法の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、ノズル管の内部の収容物を撤去するノズル管内部収容物の撤去工法であって、前記収容物は、フランジを介して着脱可能に連結された複数の内管部材を含み、前記ノズル管の端部を囲うようにチャンバーを設置する第1工程と、前記ノズル管の端部を介して前記複数の内管部材を吊り上げ、前記チャンバーの内部に前記複数の内管部材の少なくとも一つを収容する第2工程と、前記吊り上げた前記複数の内管部材を一対の割型フランジで挟み込んで前記ノズル管の端部に支持させる第3工程と、前記複数の内管部材のうち前記一対の割型フランジで挟み込まれた内管部材よりも上方に連結されている内管部材を撤去する第4工程と、を有し、前記第3工程において、前記内管部材を挟み込む前記一対の割型フランジの割面に第1シール材を配置すると共に、前記ノズル管の端部に取り付けられる前記一対の割型フランジの取付面に第2シール材を配置する、という手段を採用する。
また、本発明においては、前記割面は、前記内管部材の外周面に沿った曲面と、前記一対の割型フランジの合せ面となる平面と、を含み、前記第1シール材は、前記一対の割型フランジとは別に前記内管部材の外周面に取り付けられ、前記内管部材を前記一対の割型フランジで挟み込んだときに前記曲面に当接する筒状シール部と、前記一対の割型フランジの前記平面に予め取り付けられた板状シール部と、を含む、という手段を採用する。
また、本発明においては、前記板状シール部は、前記平面にビス止めされている、という手段を採用する。
また、本発明においては、前記板状シール部は、シール面よりも深い位置にビスを配置する座ぐりを有する、という手段を採用する。
また、本発明においては、前記筒状シール部は、一端から他端まで形成された切れ目を有する、という手段を採用する。
また、本発明においては、合せ面となる平面と、前記平面よりも窪んだ曲面と、を含む割面を備える割型フランジであって、前記平面に板状シール部が取り付けられている、という手段を採用する。
本発明では、ノズル管の端部を囲うように設置したチャンバーの内部に、ノズル管に収容された複数の内管部材の少なくとも一つを収容した後、当該複数の内管部材を一対の割型フランジで挟み込んでノズル管の端部に支持させる。このとき、内管部材を挟み込む一対の割型フランジの割面に第1シール材を配置すると共に、ノズル管の端部に取り付けられる一対の割型フランジの取付面に第2シール材を配置するため、内管部材と一対の割型フランジとの隙間、及び、一対の割型フランジとノズル管の端部との隙間からの危険性ガスの噴出を防止することができる。
したがって、本発明では、チャンバーにバルブを取り付けることなく、ノズル管の内部と縁切りした状態で、複数の内管部材のうち一対の割型フランジで挟み込まれた内管部材よりも上方に連結されている内管部材を安全に撤去することができる。
本発明の実施形態における割型フランジの平面図である。 本発明の実施形態における割型フランジの割面を示す正面図である。 図2の矢視A−A断面図である。 本発明の実施形態における一対の割型フランジの割面に配置される筒状シール部43の(a)平面図、(b)右側面図である。 本発明の実施形態における一対の割型フランジを組み合わせたときの平面図である。 本発明の実施形態におけるノズル管内部収容物の撤去工法の第1工程を示す図である。 本発明の実施形態におけるノズル管内部収容物の撤去工法の第2工程及び第3工程を示す図である。 本発明の実施形態におけるノズル管内部収容物の撤去工法の第4工程を示す図である。 本発明の実施形態におけるノズル管内部収容物の撤去工法の第4工程の後に繰り返される第2工程を示す図である。 本発明の実施形態におけるタンクの要部を示す縦断面図である。
本発明の実施形態におけるノズル管内部収容物の撤去工法(以下、本手法と称する)及び割型フランジについて図面を参照して説明する。
先ず、図10を参照して、本手法を適用するタンク100の概要について説明する。
図10は、本発明の実施形態におけるタンク100の要部を示す縦断面図である。
タンク100は、液化天然ガス(以下、LNGと称する)を貯蔵するタンクであり、内部にLNGが気化した可燃性ガス(CH等)が充満している。タンク100は、内部のLNGの液面高さを計側するために、タンク上部の踊り場105にタンク屋根を貫通して設けられたノズル管101と、ノズル管101の内部に収容された液面計センサ110(収容物)と、を有する。
ノズル管101の上端部には、フランジ101aが設けられており、フランジ101aを介してアダプタ管102が取り付けられている。また、アダプタ管102の上部には、コネクタ管103が取り付けられている。コネクタ管103には、液面の計測データを不図示のコントロールルームに伝送する伝送ケーブル104が接続されている。
液面計センサ110は、フランジ111aを介して着脱自在に連結された複数の内管部材111と、一端が複数の内管部材111のそれぞれに接続され、他端が伝送ケーブル104に接続されたケーブル112と、を含む。ケーブル112は、内管部材111とノズル管101との間のLNGの存在により変化する静電容量の計測データを伝送するものである。なお、複数の内管部材111のうち最上段の内管部材111には、アイナット111bが取り付けられている。
次に、図1〜図5を参照して、本手法に用いられる割型フランジ1の構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態における割型フランジ1の平面図である。図2は、本発明の実施形態における割型フランジ1の割面2を示す正面図である。図3は、図2の矢視A−A断面図である。図4は、本発明の実施形態における一対の割型フランジ1の割面2に配置される筒状シール部43の(a)平面図、(b)右側面図である。図5は、本発明の実施における一対の割型フランジ1を組み合わせたときの平面図である。
割型フランジ1は、図1に示すように、略半円弧状に分割された蓋体である。この割型フランジ1は、蓋本体10と、リブ20と、支持サポート30と、を有する。
蓋本体10は、略半円弧状に形成された板体である。蓋本体10の外周縁には、周方向において間隔をあけて複数の貫通孔11が形成されている。貫通孔11には、図1に示すノズル管101のフランジ101aに、割型フランジ1を取り付けるためのボルト52が挿入される(図5参照)。
リブ20は、図1に示すように、割型フランジ1の割面2に沿って蓋本体10に接合された板体である。リブ20は、蓋本体10に対し立設している。リブ20には、図1及び図2に示すように、長手方向に間隔をあけて複数の貫通孔21が形成されている。貫通孔21には、図5に示すように、内管部材111を一対の割型フランジ1で挟み込んだときに、一対の割型フランジ1を組み合わせるためのボルト50が挿入される。なお、ボルト50の向きは、右手でナット51を回し易いように、左右で向きを変えている。すなわち、一対の割型フランジ1の左半面においては、ナット51が図5において紙面下側(作業者の右手側)に配置され、また、一対の割型フランジ1の右半面においては、ナット51が図5において紙面上側(作業者の右手側)に配置されている。
支持サポート30は、図1に示すように、リブ20の背面側において、蓋本体10に接合された板体である。支持サポート30は、蓋本体10に対して立設している。支持サポート30は、図5に示すように、内管部材111を一対の割型フランジ1で挟み込んだときに、内管部材111のフランジ111aの下面に当接可能な位置に配置されている。
割型フランジ1は、図1に示すように、合せ面となる平面2aと、平面2aよりも窪んだ曲面2bと、を含む割面2を備える。
曲面2bは、図5に示すように、内管部材111の外周面に沿った半円弧形状に形成されている。曲面2bの曲率半径は、内管部材111の外周面の半径よりも僅かに大きく、内管部材111のフランジ111aの半径よりも小さい。
平面2aは、曲面2bの両側に形成されている。平面2aには、図1及び図2に示すように、板状シール部41が取り付けられている。板状シール部41は、シールゴムであり、後述する筒状シール部43と共に、第1シール材40を構成する。板状シール部41のシール面41aには、図2に示すように、複数の貫通孔41a1が形成されている。貫通孔41a1は、リブ20の貫通孔21と連通可能な位置及び大きさを有する。
板状シール部41は、隣り合う貫通孔41a1の間に配置されたビス42によって、リブ20に対してビス止めされている。板状シール部41は、図3に示すように、シール面41aよりも深い位置にビス42を配置する座ぐり41a2を有する。本実施形態のビス42は、皿ねじであり、座ぐり41a2は、皿ねじのヘッド部に対応した円錐状に形成されている。座ぐり41a2の大きさ(深さ)は、板状シール部41の潰し代に応じて設計されている。なお、板状シール部41は、落下防止のため、ビス42だけでなく接着剤も併用して平面2aに取り付けられている。
筒状シール部43は、図5に示すように、内管部材111を挟み込む一対の割型フランジ1の割面2に挟まれるシールゴムであるが、板状シール部41とは異なり、割型フランジ1には取り付けられていない。すなわち、筒状シール部43は、一対の割型フランジ1とは別に内管部材111の外周面に取り付けられ、内管部材111を一対の割型フランジ1で挟み込んだときに曲面2bに当接するものである。すなわち、曲面2bは、平面2aのようにネジ孔22(図3参照)を形成することが困難であり、ビス止めが難しく、また、接着剤のみではシール材の落下の懸念があるためである。
筒状シール部43は、図4(a)に示すように、切れ目43aと、落下防止ピース43bと、を有する。切れ目43aは、図4(b)に示すように、筒状シール部43の一端43Aから他端43Bまで形成されている。本実施形態の切れ目43aは、筒状シール部43の長手方向の中央部において凹凸が合わさるパズル状(蟻溝状)に形成されている。落下防止ピース43bは、筒状シール部43の一端43Aの外周面から半径方向に突出して設けられている。落下防止ピース43bには、落下防止用のロープを固縛可能な貫通孔43b1が形成されている。
筒状シール部43は、図5に示すように、落下防止ピース43bをリブ20の上に載せた状態で、一対の割型フランジ1の割面2に挟まれる。落下防止ピース43bに固縛した不図示のロープは、後述するチャンバー60(図6参照)の適切な箇所に固縛される。これにより、筒状シール部43の落下が防止される。
割型フランジ1は、図2に示す取付面3を有し、ノズル管101のフランジ101aに取り付け可能な構成となっている。取付面3には、上述した複数の貫通孔11が形成されている。蓋本体10の底面には、段差3aが形成されている。段差3aは、後述する第2シール材90(図7参照)を取付面3に沿って配置するための位置決め溝である。
なお、上記構成の割型フランジ1は、後述する本手法において着脱を繰り返すため、図5に示すボルト50,52をマシンボルトとすることが好ましい。
続いて、図6〜図9を参照して、本手法の手順(工程)について説明する。
図6は、本発明の実施形態におけるノズル管内部収容物の撤去工法の第1工程を示す図である。図7は、本発明の実施形態におけるノズル管内部収容物の撤去工法の第2工程及び第3工程を示す図である。図8は、本発明の実施形態におけるノズル管内部収容物の撤去工法の第4工程を示す図である。図9は、本発明の実施形態におけるノズル管内部収容物の撤去工法の第4工程の後に繰り返される第2工程を示す図である。
本手法は、図10に示すコネクタ管103及びアダプタ管102を撤去した後、図6に示すように、ノズル管101の端部を囲うようにチャンバー60を設置する(第1工程)。チャンバー60は、グローブボックスチャンバー61と、パイプチャンバー62とを含む。先ず、ノズル管101の外周面に、不図示のシール材を介してグローブボックスチャンバー61を気密に取り付け、作業用空間を形成する。グローブボックスチャンバー61の作業用空間には、作業用工具や上述した割型フランジ1等を収容しておく。
グローブボックスチャンバー61の側面には、手袋62aが内向きに気密に取り付けられている。さらに、グローブボックスチャンバー61の側面には、内部監察用としてのぞき窓63が設けられている。また、グローブボックスチャンバー61の上面には、パイプチャンバー62を気密に取り付けるためのフランジ64が設けられている。このグローブボックスチャンバー61は、内部を不活性ガス雰囲気(例えば、窒素ガス雰囲気)に置換可能な不図示のパージ手段を有する。
次に、グローブボックスチャンバー61のフランジ64に、パイプチャンバー62を気密に取り付け、少なくとも内管部材111の一つを収容できる収容空間を形成する。また、パイプチャンバー62の内部には、内管部材111を吊り上げるためのワイヤーロープ65を配置する。パイプチャンバー62の上端は、蓋体66によって閉塞されている。蓋体66には、ワイヤーロープ65を通すためのワイヤーシール部材66aが設けられている。一方、パイプチャンバー62の下端には、フランジ67が設けられており、バルブを介することなくグローブボックスチャンバー61のフランジ64と接続されている。
また、踊り場105には、吊架構70を設置する。そして、吊架構70には、複数のギヤードトロリー71を吊設する。パイプチャンバー62の直上のギヤードトロリー71には、ワイヤーロープ65を巻き上げ可能なウインチ72を支持させる。また、パイプチャンバー62の両サイドのギヤードトロリー71には、パイプチャンバー62の荷重を受けるチェーンブロック73を支持させる。
ワイヤーロープ65の下端には、吊り上げ用の天秤80を取り付ける。天秤80は、パイプチャンバー62をグローブボックスチャンバー61に連結する前に、ワイヤーロープ65の下端に予め取り付ける。次に、吊り上げ用治具81をノズル管101の内部に挿入し、内管部材111のアイナット111bに引っ掛ける。吊り上げ用治具81の一端を内管部材111側に引っ掛けたら、吊り上げ用治具81の他端を天秤80の下面のアイナットに固縛する。2個目の吊り上げ用治具81は、対角の位置に固縛する。
次に、本手法は、図7に示すように、ノズル管101の端部を介して複数の内管部材111を吊り上げ、チャンバー60の内部に複数の内管部材111の少なくとも一つを収容する(第2工程)。そして、吊り上げた複数の内管部材111を一対の割型フランジ1で挟み込んでノズル管101の端部に支持させる(第3工程)。詳しくは、ワイヤーロープ65を介して複数の内管部材111を1ユニット分吊り上げ、2段目の内管部材111の上端のフランジ111aとノズル管101のフランジ101aとの間に、割型フランジ1を挿入し、複数の内管部材111の荷重を割型フランジ1を介してノズル管101の端部で支持させる。
この第3工程においては、内管部材111を挟み込む一対の割型フランジ1の割面2に第1シール材40を配置すると共に、ノズル管101の端部に取り付けられる一対の割型フランジ1の取付面3に第2シール材90を配置する。詳しくは、先ず、第2工程で吊り上げられた2段目の内管部材111の外周面に、図4に示す筒状シール部43を取り付ける。筒状シール部43は、一端43Aから他端43Bまで形成された切れ目43aを有する。このため、筒状シール部43は、切れ目43aを開くことで筒体からシート体に展開できる。このように筒状シール部43を展開することで、内管部材111の外周面を側方から容易に覆うことができ、グローブボックスチャンバー61の限られた作業用空間での施工性が良くなる。
次に、筒状シール部43を取り付けた2段目の内管部材111を、図5に示すように、一対の割型フランジ1で挟み込む。具体的には、リブ20に形成された複数の貫通孔21に、ボルト50を挿通し、ナット51で締め付けることで、内管部材111を一対の割型フランジで挟み込む。筒状シール部43は、内管部材111を一対の割型フランジ1で挟み込んだときに曲面2bに当接することで、内管部材111の外周面と曲面2cとの隙間を気密にシールする。また、合せ面となる平面2aには、予め板状シール部41が取り付けられており、内管部材111を一対の割型フランジ1で挟み込んだときに互いのシール面41aが当接することで、一対の割型フランジ1の割面2の隙間を気密にシールする。
板状シール部41は、合せ面となる平面2aに予め取り付けられているため、筒状シール部43のようにシール材を配置する作業を一手間を省くことができる。この板状シール部41は、図3に示すように、平面2aにビス止めされている。平面2aは、曲面2bと異なり、ネジ孔22を形成し易いため、板状シール部41をビス止めでき、板状シール部41の落下を確実に防止することができる。特にLNGを貯蔵するタンク100では、底面が、薄い鋼板から形成されているため、シール材の落下による影響が大きく、板状シール部41のビス止めは有効である。また、板状シール部41は、シール面41aよりも深い位置にビス42を配置する座ぐり41a2を有するため、シール材の潰し代を確保することができ、一対の割型フランジ1の割面2の隙間を確実にシールすることができる。
そして、図7に示すように、内管部材111を挟み込む一対の割型フランジ1と、ノズル管101のフランジ101aとの間に第2シール材90を挟み込む。具体的には、図5に示す蓋本体10に形成された複数の貫通孔11に、ボルト52を挿通し、ナット53で締め付けることで、第2シール材90を一対の割型フランジ1とノズル管101のフランジ101aとの間に挟み込む。第2シール材90は、環状に形成されたシールゴムであり、図1に示す段差3aによって位置決めされると共に、取付面3に沿って配置されることで、一対の割型フランジ1とノズル管101のフランジ101aとの隙間を気密にシールする。
次に、本手法は、図8に示すように、複数の内管部材111のうち一対の割型フランジ1で挟み込まれた内管部材111よりも上方に連結されている内管部材111を撤去する(第4工程)。詳しくは、1段目の内管部材111と2段目の内管部材111との連結を解除し、1段目の内管部材111をパイプチャンバー62に収容する。次に、2段目の内管部材111に治具82を取り付け、2段目の内管部材111の開口を気密に閉塞する。この治具82には、吊り上げ用のアイナット82aが設けられている。2段目の内管部材111に治具82を取り付けたら、不図示のパージ手段によってチャンバー60内を不活性ガスでパージした後、パイプチャンバー62をグローブボックスチャンバー61から取り外し、1段目の内管部材111をパイプチャンバー62と共に撤去する。
このとき、内管部材111を挟み込む一対の割型フランジ1の割面2に第1シール材40が配置されると共に、ノズル管101の端部に取り付けられる一対の割型フランジ1の取付面3に第2シール材90が配置されているため、内管部材111と一対の割型フランジ1との隙間、及び、一対の割型フランジ1とノズル管101の端部との隙間からの可燃性ガスの噴出を防止することができる。
したがって、本手法によれば、グローブボックスチャンバー61にバルブを取り付けることなく、ノズル管101の内部と縁切りした状態で、複数の内管部材111のうち一対の割型フランジ1で挟み込まれた2段目の内管部材111よりも上方に連結されている1段目の内管部材111をパイプチャンバー62と共に安全に撤去することができる。
次に、本手法では、図9に示すように、2段目の内管部材111を撤去するべく、1段目の内管部材111を下したパイプチャンバー62を、再びグローブボックスチャンバー61に接続する。このとき、ワイヤーロープ65の下端は、天秤80を取り外し、治具82のアイナット82aを吊り上げ可能なフック83とする。パイプチャンバー62をグローブボックスチャンバー61に接続したら、不図示のパージ手段によってチャンバー60内を不活性ガスでパージした後、一対の割型フランジ1を取り外し、上述した手順を繰り返し(図7に戻り)、最下段の内管部材111まで撤去する。最後に、ノズル管101の端部を、不図示の蓋体で閉塞して、液面計センサ110の撤去が終了する。
このように、上述の本実施形態によれば、ノズル管101の内部の液面計センサ110を撤去するノズル管内部収容物の撤去工法であって、液面計センサ110は、フランジ111aを介して着脱可能に連結された複数の内管部材111を含み、ノズル管101の端部を囲うようにチャンバー60を設置する第1工程と、ノズル管101の端部を介して複数の内管部材111を吊り上げ、チャンバー60の内部に複数の内管部材111の少なくとも一つを収容する第2工程と、吊り上げた複数の内管部材111を一対の割型フランジ1で挟み込んでノズル管101の端部に支持させる第3工程と、複数の内管部材111のうち一対の割型フランジ1で挟み込まれた内管部材111よりも上方に連結されている内管部材111を撤去する第4工程と、を有し、第3工程において、内管部材111を挟み込む一対の割型フランジ1の割面2に第1シール材40を配置すると共に、ノズル管101の端部に取り付けられる一対の割型フランジ1の取付面3に第2シール材90を配置する、という手段を採用することによって、バルブを取り付けることなく、可燃性ガスの噴出を防止して安全に施工することが可能となる。そして、グローブボックスチャンバー61の重量の低減によって、施工性の向上が図られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、LNGタンクに本発明を適用したが、他の可燃性ガスを噴出するタンク(例えば、LPGタンク等)に本発明を適用してもよい。また、薬品等を収容し、毒性ガス等の危険性ガスを噴出するタンクにも本発明を適用することができる。
また、例えば、上記実施形態では、割型フランジの割面の曲面に第1シール材を予め取り付けない構成について説明したが、シール材の落下による影響が少ないタンクにおいては、曲面にも第1シール材を予め取り付けてもよい。
1 割型フランジ
2 割面
2a 平面
2b 曲面
3 取付面
40 第1シール材
41 板状シール部
41a シール面
41a2 座ぐり
42 ビス
43 筒状シール部
43a 切れ目
43A 一端
43B 他端
60 チャンバー
90 第2シール材
101 ノズル管
101a フランジ
110 液面計センサ(収容物)
111 内管部材
111a フランジ

Claims (3)

  1. ノズル管の内部の収容物を撤去するノズル管内部収容物の撤去工法であって、
    前記収容物は、フランジを介して着脱可能に連結された複数の内管部材を含み、
    前記ノズル管の端部を囲うようにチャンバーを設置する第1工程と、
    前記ノズル管の端部を介して前記複数の内管部材を吊り上げ、前記チャンバーの内部に前記複数の内管部材の少なくとも一つを収容する第2工程と、
    前記吊り上げた前記複数の内管部材を一対の割型フランジで挟み込んで前記ノズル管の端部に支持させる第3工程と、
    前記複数の内管部材のうち前記一対の割型フランジで挟み込まれた内管部材よりも上方に連結されている内管部材を撤去する第4工程と、を有し、
    前記第3工程において、前記内管部材を挟み込む前記一対の割型フランジの割面に第1シール材を配置すると共に、前記ノズル管の端部に取り付けられる前記一対の割型フランジの取付面に第2シール材を配置し、
    前記割面は、
    前記内管部材の外周面に沿った曲面と、
    前記一対の割型フランジの合せ面となる平面と、を含み、
    前記第1シール材は、
    前記一対の割型フランジとは別に前記内管部材の外周面に取り付けられ、前記内管部材を前記一対の割型フランジで挟み込んだときに前記曲面に当接する筒状シール部と、
    前記一対の割型フランジの前記平面に予め取り付けられた板状シール部と、を含み、
    前記板状シール部は、前記平面にビス止めされると共に、シール面よりも深い位置にビスを配置する座ぐりを有する、ことを特徴とするノズル管内部収容物の撤去工法。
  2. 前記筒状シール部は、一端から他端まで形成された切れ目を有する、請求項1に記載のノズル管内部収容物の撤去工法。
  3. 前記筒状シール部は、落下防止用のロープを固縛可能な貫通孔が形成された落下防止ピースを有し、
    前記落下防止ピースは、前記一対の割型フランジで挟み込まれたときに、前記一対の割型フランジの上に載る、請求項1または2に記載のノズル管内部収容物の撤去工法。
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