JPH0457796B2 - - Google Patents

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JPH0457796B2
JPH0457796B2 JP3099889A JP3099889A JPH0457796B2 JP H0457796 B2 JPH0457796 B2 JP H0457796B2 JP 3099889 A JP3099889 A JP 3099889A JP 3099889 A JP3099889 A JP 3099889A JP H0457796 B2 JPH0457796 B2 JP H0457796B2
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mol
water
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aqueous solution
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JP3099889A
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Satoshi Takizawa
Hiroshi Sonobe
Koji Kono
Kaoru Kondo
Takao Obokata
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DIC Hercules Chemicals Inc
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DIC Hercules Chemicals Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は優れた性能を有する紙塗工用樹脂及び
これを用いた紙塗加用組成物に関する。 〔従来の技術〕 印刷用紙として広く用いられている塗工紙は、
従来より抄き上げた紙にクレー、炭酸カルシウム
等の顔料やラテツクス、デンプン等の接着剤を主
成分とする組成物を塗工することによつて製造さ
れている。 この塗工紙は、近年の高速化、精密化、多色化
等に代表される印刷技術の目ざましい進歩にとも
なつて、より高度な印刷適性が要求されている。 特に印刷時のインキの付着状態を示すインキ受
理性、オフセツト印刷時の湿し水に対する耐水
性、及び輪転印刷におけるインキ乾燥の際に要求
される耐ブリスター性の向上が強く要求されてい
る。 これに応えて従来、印刷時に必要な上記性能を
付与するためにポリアミド−尿素−ホルムアルデ
ヒド樹脂(特公昭44−11667号広報参照)やポリ
アミド−尿素−エピロハドリン−ホルムアルデヒ
ド樹脂(特公昭61−42931号参照)或いはポリア
ミド−尿素−ホルムアルデヒド樹脂のポリアミド
の酸成分として脂環式二塩基性カルボン酸を使用
すること(特開昭62−101621号公報参照)が提案
されている。 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながらこれらの技術はいずれも上記三性
能をバランスよく向上せしめる点については十分
でなく、インキ受理性、耐水性、耐ブリスター性
がバランスよく、より優れている樹脂の開発が望
まれている。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは前記課題を解決するため鋭意研究
の結果、ポリアミド−尿素−ホルムアルデヒド系
樹脂に脂環式エポキシ化合物を導入することによ
り目的が達成できることを見出し本発明に到達し
た。 すなわち本発明は、ポリアルキレンポリアミン
と二塩基性カルボン酸系化合物と尿素類と脂環式
エポキシ化合物とホルムアルデヒド、エピハロヒ
ドリンもしくはジアルデヒドの1種以上との反応
生成物である水溶性樹脂からなる紙塗工用樹脂、
及びこれを用いた紙塗工用組成物を提供しようと
するものである。 本発明に用いられるポリアルキレンポリアミン
としては、分子中に少なくとも2個の第一アミノ
基と少なくとも1個の第二アミノ基とを有する化
合物が好ましい。その代表的な例を挙げると、ポ
リエチレンポリアミン、ポリプロピレンポリアミ
ン、ポリブチレンポリアミンなどであるが、その
うちでもポリエチレンポリアミンが好ましく、さ
らに好ましくはジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミンまたはテトラエチレンペンタミン
である。 これらポリアルキレンポリアミンは一種類のみ
でもよく、また二種類以上の併用でもよい。 また、エチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミンなどのジアミンやジ
メチルアミン、モノエターノルアミン、ベンジル
アミンなどのモノアミンをポリアルキレンポリア
ミン100モルに対して60モル以下の範囲で併用す
ることもできる。 本発明において用いる二塩基性カルボン酸系化
合物には、二塩基性カルボン酸、その半エステル
及びジエステルが含まれる。 二塩基性カルボン酸としては、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、マレイン酸、イソフタル
酸、フタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタ
ル酸、ヘキサヒドロフタル酸、シクロヘキサン−
1,4−ジカルボン酸、メチルテトラヒドロフタ
ル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸等の二塩基性
カルボン酸及びこれらの無水物があげられる。 二塩基性カルボン酸の半エステルとしては、上
記の二塩基性カルボン酸の半エステルがあげられ
る。 二塩基性カルボン酸ジエステルとしては、コハ
ク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、アジピン酸
ジメチル、アジピン酸ジエチルなどの脂肪族二塩
基性カルボン酸ジエステル、さらには、イソフタ
ル酸ジメチル、テレフタル酸ジオクチルなどの芳
香族二塩基性カルボン酸ジエステルなどがあげら
れるが、特に炭素数1〜3の低級アルコールのエ
ステルが好ましい。 これらは一種のみで用いても、二種以上併用し
てもよい。 また、酢酸、ステアリン酸、安息香酸のような
一塩基性カルボン酸及び/またはそのエステルも
併用することができる。 本発明で用いる尿素類としては、尿素、チオ尿
素、グアニル尿素、メチル尿素、ジメチル尿素等
を挙げることができるが、これらの中で尿素が好
ましい。 本発明で用いる脂環式エポキシ化合物とは、シ
クロヘキサン環に直接、間接にエポキシ基が結合
した化合物をいう。なおここで間接とは、例えば
グリシジル基のようなエポキシ基をシクロヘキサ
ン環とともに含有することを表わす。具体例とし
てシクロヘキセンオキサイド、ビニルシクロヘキ
センジオキサイド、ビス(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)アジペート、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−シクロヘ
キサン−カルボキシレート、2−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−
エポキシ)シクロヘキサン−メタ−ジオキサン、
ビス−グリシジル−ヘキサヒドロ−フタレート、
2,2−ビス(4′−グリシジルオキシシクロヘキ
シル)プロパンなどがあげられる。 本発明におけるポリアルキレンポリアミン、二
塩基性カルボン酸系化合物、尿素類、脂環式エポ
キシ化合物の各反応成分の比率はポリアルキレン
ポリアミン1モルに対し二塩基性カルボン酸系化
合物0.1〜2モル、尿素類0.5〜10モル、脂環式エ
ポキシ化合物0.05〜2モルの範囲が好ましい。 反応に関しては、ポリアルキレンポリアミン、
二塩基性カルボン酸系化合物及び尿素類は任意の
順序で反応させることができる。 例えばポリアルキレンポリアミンと二塩基性カ
ルボン酸系化合物を60〜300℃、好ましくは80〜
200℃で1〜10時間反応させて縮合反応をおこな
い、ついで尿素を加えて90〜180℃で脱アンモニ
ア反応を0.5〜10時間にわたつて行うことができ
る。 また、ポリアルキレンポリアミンと尿素とを90
〜180℃で0.5〜10時間にわたつて脱アンモニア反
応させた後、二塩基性カルボン酸系化合物を加え
て60〜300℃、好ましくは80〜200℃で1〜10時間
縮合反応を行うこともできる。 ポリアルキレンポリアミン、二塩基性カルボン
酸系化合物及び尿素はそれぞれ分割して反応させ
ることもできる。すなわち、例えばポリアルキレ
ンポリアミンと尿素とを脱アンモニア反応させた
後、二塩基性カルボン酸系化合物を加えて縮合反
応を行い、ついで再び尿素を加えて脱アンモニア
反応を行うこともできるし、また、ポリアルキレ
ンポリアミンと二塩基性カルボン酸系化合物より
縮合反応を行つた後、尿素を加えて脱アンモニア
反応を行い、ついで再び二塩基性カルボン酸系化
合物を加えて縮合反応を行うこともできる。 脂環式エポキシ化合物は、上記三者の反応の任
意の段階(各反応または各反応の中間)において
添加し反応させることができる。例えばポリアル
キレンポリアミンと二塩基性カルボン酸系化合物
の縮合反応の際に脂環式エポキシ化合物を添加し
てもよいし、縮合後の尿素との反応の際に添加し
てもよい。或いはポリアルキレンポリアミンと尿
素の脱アンモニア反応の際に添加してもよく、脱
アンモニア反応後の二塩基性カルボン酸系化合物
との縮合反応の際に添加してもよい。また、ポリ
アルキレンポリアミンと脂環式エポキシ化合物を
反応させた後、二塩基性カルボン酸系化合物と縮
合させてもよい。 以上によつて得られたポリアルキレンポリアミ
ン−二塩基性カルボン酸系化合物−尿素−脂環式
エポキシ化合物の縮合物を水に溶解させた後、エ
ピハロヒドリン、ホルムアルデヒド及びグリオキ
ザールやグルタルアルデヒド等のジアルデヒドを
公知の方法で反応させ、反応性基を導入する。 エピハロヒドリン、ホルムアルデヒドもしくは
ジアルデヒドは、これらのうち1種類のみを用い
てもよく、また2種以上を併用してもよい。 エピハロヒドリンとしては、エピクロルヒドリ
ン、エピブロムヒドリン等があげられる。これら
を単独で使用する場合には、その使用量は原料で
あるポリアルキレンポリアミン1モルに対して
0.1〜3モルが好ましい。 また、ホルムアルデヒドまたはジアルデヒドの
単独使用量としてはポリアルキレンポリアミン1
モルに対して0.1〜3モルが好ましい。 2種類以上を併用するときの使用量としては、
ポリアルキレンポリアミン1モルに対して0.1〜
4モルが好ましい。 なお、ポリアルキレンポリアミン−二塩基性カ
ルボン酸系化合物−尿素の縮合物を水に溶解させ
た後、エピハロヒドリン、ホルムアルデヒド、ジ
アルデヒド等を反応させた化合物に、脂環式エポ
キシ化合物を反応させることもできる。 さらに、インキ受理性向上のため例えば3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライドのごときカチオン化剤を通常、
アミノ基の当量数の総和1当量に対し4当量以下
反応させたり、高濃度のコーテイングカラーの低
年度化による流動性、作業性、生産性向上のため
例えば亜硫酸ナトリウムのごときアニオン化剤を
通常、アミン基の当量数の総和1当量に対し0.02
〜2当量程度既知の方法で反応させることもでき
る。 本発明の塗工用樹脂は通常、固形分10〜80重量
%、好ましくは30〜60重量%の水溶液の形態をと
つている。 本発明の紙塗工用樹脂の用途は印刷適性向上剤
が主たる用途であるが、その他の用途に使用する
こともできる。 また、本発明の紙塗工用樹脂は単独でも使用さ
れるが、好ましくは顔料、接着剤及び必要により
補助材料等を添加して紙塗工用組成物にして使用
される。 この場合に用いられる接着剤としては澱粉、変
性澱粉(酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化
澱粉、酵素変性澱粉、アルフアー化澱粉、カチオ
ン化澱粉等)、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパ
ク、酵母タンパク、セルロース誘導体(カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス等)等の天然高分子化合物あるいはその誘導
体、及びスチレン−ブタジエン系樹脂、(メタ)
アクリレート−ブタジエン系樹脂、(メタ)アク
リレート系樹脂、ポリビニルアルコール、酢酸ビ
ニル系樹脂、アクリルアミド系樹脂、スチレン−
(メタ)アクリレート系樹脂、スチレン−マレイ
ン酸系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂等の合
成高分子化合物が例示される。 また、顔料としてはクレー、タルク、重質炭酸
カルシウム、軽質炭酸カルシウム、サチンホワイ
ト、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バ
リウム、亜硫酸カルシウム、合成シリカ、酸化亜
鉛等の無機顔料およびスチレン系ポリマー、尿素
系ポリマー等の有機顔料があり、これらのうちの
1種類又は2種類以上を混合して使用することが
できる。 本発明の紙塗工用組成物は、上記の顔料、接着
剤のほか分散剤、滑剤、耐水化剤、インキ受理性
向上剤、増粘剤、減粘剤、消泡剤、抑泡剤、防腐
剤、防カビ剤、保水剤、螢光増白剤、染料、導電
剤などの各種助剤も必要に応じて適宜配合するこ
とができる。 組成物中のそれぞれの配合量は顔料を100重量
部としたときに、紙塗工用樹脂が0.05〜5重量
部、接着剤が固形分として5〜50重量部の範囲で
あることが好ましい。 本発明の紙塗工用組成物を製造するには、例え
ば顔量を分散剤とももに水中に分散させ、これに
接着剤、及び必要に応じて粘土調節剤等の助剤を
加え、これに本発明の印刷適性向上剤を加え撹拌
し、そしてさらに必要に応じて苛性ソーダ等でPH
を調節して調製する。 本発明の紙塗工用組成物は、従来より公知の方
法で基紙上に塗工される。すなわち、ブレードコ
ーター、エアーナイフコーター、バーコーター、
ロールコーター、サイズプレスコーター、ドクト
ルコーター、ブラシコーター、カーテンコータ
ー、グラビアコーター、キヤストコーター、チヤ
ンプレツクスコーター等通常用いられる方法で塗
工され、オンマシンコーテイング、オフマシンコ
ーテイングのいずれであつてもよい。また、一層
塗工であつても多層塗工であつてもよく、さらに
片面塗工、両面塗工のいずれも可能である。 塗工後の乾燥は例えばガスヒーター、電気ヒー
ター、蒸気加熱ヒーター、熱風加熱等の通常の方
法で行われ、乾燥後は必要に応じてスーパーカレ
ンダー、水カレンダー、グロスカレンダー等の仕
上げ工程によつて光沢を付与することが可能であ
り、その他一般的な加工手段はいずれも使用する
ことができる。 〔実施例〕 次に本発明を実施例、比較例によつて説明す
る。 実施例 1 温度計、コンデンサーおよび撹拌棒を備えた四
つ口フラスコにトリエチレンテトラミン248g
(1.7モル)、シクロヘキセンオキサイド42g
(0.43モル)およびアジピン酸62g(0.43モル)
を加えて160℃で1.5時間縮合反応を行い発生する
水を系外に除去した。ついでこれを120℃に冷却
した後、尿素357g(6.0モル)を加えて120℃で
4時間脱アンモニア反応を行つた。しかる後、こ
れに水を加えて70%水溶液とした。次に37%ホル
マリン水溶液138g(1.7モル)を加え50%硫酸水
溶液にてPHを5に調整し、70℃で4時間撹拌しな
がら保持した。さらに水を加えて固形分60%の水
溶性樹脂を得た。以下、この樹脂水溶液を「A」
と略記する。 実施例 2 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテト
ラミン292g(2モル)、アジピン酸ジメチル209
g(1.2モル)、シクロヘキセンオキサイド59g
(0.6モル)とを加えて140℃で2時間縮合反応を
行い、発生するメタノールを系外に除去した。つ
いでこれを120℃に冷却した後、尿素360g(6モ
ル)を加えて120℃で4時間脱アンモニア反応を
行つた。しかる後、これに水を加えて50%水溶液
とした。次に37%ホルマリン水溶液162g(2モ
ル)及び亜硫酸ナトリウム38g(0.3モル)を加
え50%硫酸水溶液にてPHを6に調整し、65℃で5
時間撹拌しながら保持した。さらに水を加えて固
形分30%の水溶性樹脂を得た。以下、この樹脂水
溶液を「B」と略記する。 実施例 3 実施例1と同様の反応容器にジエチレントリア
ミン258g(2.5モル)を仕込み、さらにテレフタ
ル酸ジメチル155g(0.8モル)とテトラヒドロ無
水フタル酸25g(0.2モル)を加えて140℃で3時
間縮合反応を行い、発生するメタノール及び水を
系外に除去した。ついで、これを120℃に冷却し
た後、尿素270g(4.5モル)及び3,4−エポキ
シシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−シ
クロヘキサン−カルボキシレート101g(0.4モ
ル)を加えて、120℃で4時間脱アンモニア反応
を行つた。しかる後、水を加えて60%水溶液とし
た。次に、これに37%ホルマリン水溶液81g(1
モル)、次いでエピクロルヒドリン93g(1モル)
を加え、50%硫酸水溶液にてPHを5に調整し、80
℃で3時間保ちつつ撹拌した、さらに水を加えて
固形分50%の水溶性樹脂を得た。以下、この樹脂
水溶液を「C」と略記する。 実施例 4 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテト
ラミン350g(2.4モル)及び尿素72g(1.2モル)
を仕込み、撹拌しながら150℃で90分間脱アンモ
ニア反応を行つた。ついで、これを120℃まで冷
却してからアジピン酸175g(1.2モル)とシクロ
ヘキセンオキサイド59g(0.6モル)とを加えて
160℃で2時間縮合反応を行い、発生する水を系
外に除去した。ついで、これを120℃に冷却した
後、尿素288g(4.8モル)を加えて、120℃で5
時間脱アンモニア反応を行つた。しかる後、これ
に水を加えて70%水溶液とした。次に、37%ホル
マリン146g(1.8モル)を加え、50%硫酸水溶液
にてPHを5に調整し、70℃で3時間撹拌しながら
保持した。しかる後、水を加えて固形分60%の水
溶性樹脂を得た。以下、この樹脂水溶液を「D」
と略記する。 実施例 5 実施例1と同様の反応容器にジエチレントリア
ミン206g(2モル)とモノエタノールアミン
12.2g(0.2モル)を仕込み、さらにテレフタル
酸ジメチル194g(1モル)及びシクロヘキセン
オキサイド49g(0.5モル)を加えて135℃で2.5
時間縮合反応を行い、発生するメタノールを系外
に除去した。ついで、これを120℃に冷却した後、
尿素176g(2.93モル)を加えて、120℃で3時間
脱アンモニア反応を行つた。しかる後、これに水
を加えて60%水溶液とした。次に、エピクロルヒ
ドリン117g(1.26モル)を加えて55℃で2時間
反応を続けた。しかる後、30℃に冷却して37%ホ
ルマリン水溶液68g(0.84モル)を加え、50%硫
酸水溶液にてPHを4に調整し、65℃で3時間保ち
つつ撹拌した。さらに水を加えて固形分50%の水
溶性樹脂を得た。以下、この樹脂水溶液を「E」
と略記する。 実施例 6 実施例1と同様の反応容器にジエチレントリア
ミン124g(1.2モル)とメチルビス−3−アミノ
プロピルアミン116g(0.8モル)を仕込み、さら
にアジピ酸ジメチル70g(0.4モル)及びアジピ
ン酸88g(0.6モル)を加えて、150℃で3時間縮
合反応を行い、発生するメタノール及び水を系外
に除去した。ついで、これを120℃まで冷却した
後、尿素192g(3.2モル)及びビニルシクロヘキ
センジオキサイド70g(0.5モル)を加えて、120
℃で4時間脱アンモニア反応を行つた。しかる
後、これに水を加えて60%水溶液とした。次に、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチル
アンモニウムクロライドの60%水溶液(商品名エ
ピノツクスSC−60デイツク・ハーキユレス社製)
63g(0.2モル)を加えて70℃で3時間撹拌しな
がら保持した。 さらに37%ホルマリン水溶液81g(1モル)を
加え、50%硫酸水溶液にてPHを4に調整し、70℃
で4時間撹拌下に保持した。さらに水を加えて固
形分50%の水溶性樹脂を得た。以下、この樹脂水
溶液を「F」と略記する。 実施例 7 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテト
ラミン467g(3.2モル)、テトラヒドロ無水フタ
ル酸61g(0.4モル)及びテレフタル酸ジメチル
78g(0.4モル)を仕込み160℃で1時間縮合反応
を行い、発生するメタノール及び水を系外に除去
した。ついで、これを100℃に冷却し、シクロヘ
キセンオキサイド78g(0.8モル)を加えて1時
間110℃に保持した。ついで、尿素624g(10.4モ
ル)を加えて120℃に昇温し、そのまま6時間脱
アンモニア反応を行つた。しかる後、これに水を
加えて60%水溶液とした。 次に、37%ホルマリン水溶液292g(3.6モル)
を加え、50%硫酸水溶液にてPHを5に調整し、70
℃で6時間撹拌下に保持した。さらに水を加えて
固形分50%の水溶性樹脂を得た。以下、この樹脂
水溶液を「G」と略記する。 実施例 8 実施例1と同様の反応容器にジエチレントリア
ミン113g(1.1モル)、ダルタル酸ジメチル160g
(1モル)とを加えて135℃で3時間縮合反応を行
い、発生するメタノールを系外に除去した。つい
で、これを120℃まで冷却した後、尿素120g(2
モル)及び2,2−ビス(4′−グリシジルオキシ
シクロヘキシル)プロパン70g(0.2モル)を加
えて120℃で脱アンモニア反応を行つた。しかる
後、これに水を加えて50%水溶液とした。次に、
37%ホルマリン81g(1モル)及び40%グリオキ
ザール73g(0.5モル)を加え、30%水酸化ナト
リウム水溶液にてPHを8に調整し、70℃で4時間
撹拌しながら保持した。さらに水を加えて固形分
30%の水溶性樹脂を得た。以下、この樹脂水溶液
を「H」と略記する。 実施例 9 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテト
ラミン292g(2モル)及び尿素60g(1モル)
を仕込み撹拌しながら150℃で2時間脱アンモニ
ア反応を行つた。ついでこれを120℃まで冷却し
た後、アジピン酸146g(1モル)を加えて160℃
で90分間縮合反応を行い、発生する水を系外に除
去した。 ついで、これを120℃に冷却した後、尿素240g
(4モル)を加えて120℃で4時間脱アンモニア反
応を行つた。しかる後、これに水を加えて60%水
溶液とした。 次に、シクロヘキセンオキサイド98g(1モ
ル)を加え、60℃で1時間撹拌を続けた。その後
30℃まで冷却し、37%ホルマリン水溶液122g
(1.5モル)を加えて50%硫酸水溶液でPH5に調整
し、70℃で3時間撹拌しながら保持した。さらに
水を加えて固形分50%の水溶性樹脂を得た。以
下、この樹脂水溶液を「I」と略記する。 実施例 10 実施例1と同様の反応容器にジエチレントリア
ミン103g(1モル)、トリエチレンテトラミン
146g(1モル)、ビス−グリシジル−ヘキサヒド
ロ−フタレート85g(0.3モル)及び尿素60g
(1モル)を仕込み、撹拌しながら、150℃で2時
間脱アンモニア反応を行つた。ついでこれを100
℃まで冷却してからアジピン酸ジメチル97g
(0.5モル)と無水コハク酸50g(0.5モル)とを
加えて140℃で3時間縮合反応を行い、発生する
メタノール及び水を系外に除去した。 ついで、これを120℃まで冷却した後、尿素238
g(3.96モル)を加えて130℃で4時間脱アンモ
ニア反応を行つた。しかる後、これに水を加えて
50%水溶液とした。 次に、37%ホルマリン水溶液321g(3.96モル)
を加えて30%水酸化ナトリウム水溶液にてPH9に
調整し、70℃で5時間撹拌しながら保持した。さ
らに、水を加えて固形分30%の水溶性樹脂を得
た。以下、この樹脂水溶液を「J」と略記する。 実施例 11 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテト
ラミン292g(2モル)と尿素300g(5モル)及
び2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,
5−スビロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン
−メタージオキサン106g(0.4モル)を仕込み、
撹拌しながら120℃で2時間脱アンモニア反応を
行つた。ついでアジピン酸ジメチル174g(1モ
ル)を加えて110℃で3時間縮合反応を行い、発
生するメタノールを系外に除去した。しかる後、
これに水を加えて60%水溶液とした。 次に、エピクロルヒドリン93g(1モル)を加
えて55℃で2時間反応を続けた後、亜硫酸水素ナ
トリウム52g(0.5モル)及び水を加えて固形分
50%の水溶性樹脂を得た。以下、この樹脂水溶液
を「K」と略記する。 比較例 1 シクロヘキセンオキサイド59g(0.6モル)を
除いた以外は、実施例4と同様の反応を行い、固
形分60%の水溶性樹脂を得た。以下、この樹脂水
溶液を「L」と略記する。 比較例 2 シクロヘキセンオキサイドの代わりに、1,2
−ブチレンオキサイド72g(1モル)を用いる以
外は、実施例9と同様の反応を行い、固形分50%
の水溶性樹脂を得た。以下、この樹脂水溶液を
「M」と略記する。 実施例 12 以上で得られた樹脂水溶液(実施例1〜11比較
例1、2)及び市販品(エピノツクスP−9006デ
イツク・ハーキユレス(株)社製)(比較例3、これ
を「N」と略記する)を下記に示すごとき塗工液
配合割合に従つて、印刷適性向上剤として配合せ
しめた後、濃度が60%となるように水を加え、さ
らに、30%苛性ソーダ水溶液によりPH9に調整し
た各種の紙用塗工組成物を調整した。なお、印刷
適性向上剤を配合しない紙用塗工組成物(比較例
4、無添加と略記)も同様に調製した。 「ウルトラホワイト90」(米国エンゲルハルト・
ミネラルズ社製クレー) 85部 「カービタル90」(イー・シー・シー・ジヤパン
(株)製炭酸カルシウム) 15部 「JSR−0692」(日本合成ゴム(株)製ラテツクス)
10部 「日食MS−4600」(日本食品化工(株)製澱粉)
5部 「アロンT−40」(東亞合成化学工業(株)製分散剤)
0.4部 印刷適性向上剤 0.8部 なお、上記「部」はいずれも固形分重量であ
る。 かくして得られた塗工組成物をアプリケータを
使用して、坪量75/cm2の原紙に塗工量が片面に付
き約12g/cm2となるように片面及び両面コートを
行つた。100℃で1分間、熱風乾燥機中で乾燥さ
せてから温度60℃、線圧75g/cmなる条件で2回
カレンダー処理を行つた。得られたコート紙は20
℃、相対湿度65%なる条件下で24時間調湿した
後、片面コート紙を用いてインク受理性、ウエツ
ト・ピツク、ドライ・ピツク等のRI印刷適性を
測定した。また、両面コート紙を用いて対ブリス
ターを測定した。さらに塗工液の調製直後の粘度
について測定した。 これらの測定結果を第1表に示す。各試験方法
は次の通りである。 塗工液の粘度 B型粘度計(形式:BM型、東京計器製作所
製)を用いて、60rpmにて塗工液調製直後に25
℃で測定した。 インキ受理性 RI印刷試験機(明製作所製)を使用し、コ
ート面を給水ロールで湿潤させた後、印刷をし
て、インキの受理性を肉眼で観察し、優5〜劣
1に至る等級を段階的に判定した。 ウエツト・ピツク RI印刷試験機を使用し、コート面を給水ロ
ールで湿潤させた後、印刷をして、紙むけ状態
を肉眼で観察し、優5〜劣1に至る等級を段階
的に判定した。 ドライ・ピツク RI印刷試験機で印刷をして、紙むけ状態を
肉眼で観察し、優5〜劣1に至る等級を段階的
に判定した。 耐ブリスター性 RI印刷試験機を用いて、オフ輪用インキを
両面コート面の両面に「ベタ刷り」した後、
300℃のシリコンオイルを満たした恒温槽に3
秒間浸透した。このときのブリスターの発生状
態を肉眼で観察し、優5〜劣1に至る等級を段
階的に判定した。
【表】
〔発明の効果〕
本発明は近年、特に希求されていたインキ受理
性、耐水性及び耐ブリスター性をバランスよく向
上せしめるものであり、紙の印刷適性を向上する
のに好適な水溶性の紙塗工用樹脂及びその組成物
を提供するものであり、その工事的効果は大き
い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリアルキレンポリアミンと二塩基性カルボ
    ン酸系化合物の尿素類と脂環式エポキシ化合物と
    ホルムアルデヒド、エピハロヒドリンもしくはジ
    アルデヒドの1種以上との反応生成物である水溶
    性樹脂からなる紙塗工用樹脂。 2 顔料100重量部に対し請求項1記載の紙塗工
    用樹脂0.05〜5重量部と接着剤5〜50重量部(固
    形分として)を含む紙塗工用組成物。
JP3099889A 1989-02-13 1989-02-13 紙塗工用樹脂及びこれを用いた紙塗工用組成物 Granted JPH02216297A (ja)

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