JPH0454512B2 - - Google Patents

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JPH0454512B2
JPH0454512B2 JP27208285A JP27208285A JPH0454512B2 JP H0454512 B2 JPH0454512 B2 JP H0454512B2 JP 27208285 A JP27208285 A JP 27208285A JP 27208285 A JP27208285 A JP 27208285A JP H0454512 B2 JPH0454512 B2 JP H0454512B2
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JP
Japan
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wastewater
oxygen
catalyst
water
liquid phase
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JP27208285A
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JPS62132589A (ja
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Yoshiaki Harada
Akio Nakashiba
Teizo Okino
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/936,230 priority patent/US4699720A/en
Priority to CA000524359A priority patent/CA1295754C/en
Priority to EP86116707A priority patent/EP0224905B1/en
Priority to DE86116707T priority patent/DE3689105T2/de
Priority to CN86108846A priority patent/CN1017522B/zh
Publication of JPS62132589A publication Critical patent/JPS62132589A/ja
Publication of JPH0454512B2 publication Critical patent/JPH0454512B2/ja
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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、懸濁物、アンモニア及びCOD成分
の2種以上を含む廃水を湿式酸化処理方法に関す
る。 従来の技術とその問題点 近年、水質保全の観点から化学的酸素要求物質
(本願明細書においてはCOD成分という)のみな
らず、窒素成分(特にアンモニアア態窒素)の除
去も重要視されつつある。本発明者らは、この様
な現状に鑑みて種々実験及び研究を重ねた結果、
廃水中のCOD成分とアンモニアを同時に分解除
去し得る実用的な処理技術を確立した(特公昭59
−19757号、特公昭57−42391号、特公昭59−
29317号、特公昭57−33320号等)。しかしながら、
処理廃水中に500乃至数万ppm程度の高濃度の懸
濁物(以下SSという)が含まれている場合には、
未分解のSSが廃水処理装置を構成する機器類に
付着して、例えば熱交換器表面における伝熱係数
の低下、反応器内に充填した触媒表面への付着に
よる圧力損失の増加及び触媒活性低下等を生じる
傾向が認められるので、SSの濃度、組成等によ
つては、その全部又は一部を処理に先立つて除去
する必要がある。 一方、現在一般に広く採用されている生物処理
法により高濃度のSSを含有する廃水を処理する
場合には、SSの大部分を予め取り除いた後処理
を行なうか、又は予め取り除くことなく処理した
後余剰汚泥として系外に取り出し、焼却、溶融、
埋立て、海洋投棄、肥料化等を行なつている。し
かしながら、各下水処理場からの発生分も含め
て、廃水処理に伴う汚泥の発生量は、毎年増加の
一途をたどつている。従つて、汚泥の発生量及び
処分量をできるだけ減少させる方策や、絶え間な
く発生する汚泥を経済的に処理し得る恒久的処分
方法の確立が切望されている。 問題点を解決するための手段 本発明者は、技術の現状に鑑みて上記の先願発
明を更に改良して高濃度SSをも同時に分解し得
る廃水処理方法を完成すべく、引続き鋭意研究を
重ねた結果、触媒の不存在下に行なう液相酸化工
程と特定の触媒の存在下に行なう液相酸化工程と
を組合せることにより、その目的を達成し得るこ
とを見出し、本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は、以下の2つの廃水処理方法を
提供するものである。 懸濁物、アンモニア及びCOD成分の2種以
上を含む廃水を湿式酸化処理するに際し、 () 触媒の不存在下且つ酸素含有ガスの存在
下に廃水を液相酸化する工程、及び () ハニカム構造の担体上に鉄、コバルト、
ニツケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウ
ム、イリジウム、白金、銅、金及びタングス
テン並びにこれ等金属の水に不溶性又は難溶
性の化合物の少なくとも1種を担持した触媒
体の存在下且つ酸素含有ガスの存在下に上記
工程()からの処理水を液相酸化する工程 を備えたことを特徴とする湿式酸化処理方法
(以下この方法を本願発明という)。 懸濁物、アンモニア及びCOD成分の2種以
上を含む廃水を湿式酸化処理するに際し、 () 触媒の不存在下且つ酸素含有ガスの存在
下に廃水を液相酸化する工程、 () ハニカム構造の担体上に鉄、コバルト、
ニツケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウ
ム、イリジウム、白金、銅、金及びタングス
テン並びにこれ等金属の水に不溶性又は難溶
性の化合物の少なくとも1種を担持した触媒
体の存在下且つ酸素含有ガスの存在下に上記
工程()からの処理水を液相酸化する工
程、及び () 粒状担体上に鉄、コバルト、ニツケル、
ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジ
ウム、白金、銅、金及びタングステン並びに
これ等金属の水に不溶性又は難溶性の化合物
の少なくとも1種を担持した触媒体の存在下
且つ酸素含有ガスの存在下に上記工程()
からの処理水を液相酸化する工程 を備えたことを特徴とする廃水の湿式酸化処理
方法(以下この方法を本願発明という)。 なお、本発明において、廃水に含まれるアンモ
ニアとは、水中解離によりアンモニウムイオンを
形成し得るアンモニウム化合物をも包含するもの
である。又、COD成分は、フエノール、シアン
化物、チオシアン化物、油分、チオ硫酸、亜硫
酸、硫化物、亜硝酸、有機塩素化合物(トリクロ
ロエチレン、テトラクロロエチレン、トリクロロ
エタン、塩化メチレン等)等をも包含する。更に
又、懸濁物SSとは、JIS K 0102に規定された
物質及び日本水道協会による下水試験方法に定め
られた浮遊物並びにその他の固形で可燃性の物質
(硫黄等)をいう。 本発明方法は、上記の各成分(アンモニア、
COD成分及びSS)の2種又は3種を含む廃水の
処理に好適である。この様な廃水の具体例として
は、下水汚泥、下水汚泥濃縮水、し尿、脱硫・脱
シアン廃液、石炭のガス化・液化排水、重質油類
ガス化排水、食品工場排水、アルコール製造工場
排水、化学工場排水等が挙げられるが、これ等に
限定されるものではない。 本願発明の第一工程(以下−()工程と
する)では、触媒を使用することなく、酸素含有
ガスの存在下に排水を液相酸化する。本工程で使
用する酸素含有ガスとしては、空気、酸素富化ガ
ス、酸素、更にはシアン化水素、硫化水素、アン
モニア、硫黄酸化物、有機硫黄化合物、窒素酸化
物、炭化水素等の1種又は2種以上を含有する酸
素含有廃ガス等が挙げられる。これ等ガスの供給
量は、廃水中(又は廃水中及び廃ガス中)のSS、
アンモニア及びCOD成分の全量を窒素、炭酸ガ
ス、水等にまで酸化分解するに必要な理論酸素量
の1〜1.5倍量、より好ましくは1.05〜1.2倍量の
酸素が供給される様にするのが良い。酸素含有廃
ガスを酸素源とする場合には、ガス中の有害成分
も同時に処理し得るという利点が得られる。酸素
含有廃ガスを使用する場合に酸素の絶対量が不足
であれば、空気、酸素富化空気又は酸素により不
足量を補うのが良い。なお、酸素含有ガスは、I
−()工程に供給される廃水に対して全量供給
する必要はなく、I−()工程と次工程とに分
散して供給しても良い。例えば、I−()工程
においては、通常SSの10〜70%程度、COD成分
の10〜60%程度及びアンモニアの0〜15%程度が
分解されるので、理論酸素量の0.4〜0.7倍量に相
当する酸素含有ガスを供給し、残余を次工程で供
給しても良い。I−()工程における反応時の
温度は、通常100〜370℃、より好ましくは200〜
300℃程度である。反応時の温度が高い程、供給
ガス中の酸素分率が高い程、また操作圧力が高い
程、被処理成分の分解率が高くなり、反応器内で
の廃水滞留時間が短縮され且つ次工程での反応条
件が緩和されるが、反面において設備費が大とな
るので、廃水の種類、次工程における反応条件と
の兼ね合い、要求される処理の程度、全体として
の運転費及び設備費等を総合的に考慮して定めれ
ば良い。反応時の圧力は、所定の反応温度におい
て廃水が液相を保つ最低限の圧力以上であれば良
い。 次いで、本発明の第二工程(以下−()
工程とする)では、I−()工程から処理水を
ハニカム構造の担体上に担持された触媒の存在下
に再度液相酸化する。ハニカム構造担体として
は、開口部が四角形、五角形、六角形、円形等の
任意の形状のもので良い。単位容量当りの面積、
開口率等も限定されるものではないが、通常単位
容量当りの面積200〜800m2/m3程度、開口率40〜
80%程度のものを使用する。担体の材質として
は、チタニア、ジルコニア等が例示される。触媒
有効成分としては、鉄、コバルト、ニツケル、ル
テニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、
白金、銅、金及びタングステン、並びにこれ等の
酸化物、更には二塩化ルテニウム、二塩化白金等
の塩化物、硫化ルテニウム、硫化ロジウム等の硫
化物等の水に対し不溶性乃至難溶性の化合物が挙
げられ、これ等の1種又は2種以上が担体上に担
持される。担持量は、特に限定されないが、通常
担体重量の0.05〜25%程度、好ましくは0.5〜3
%程度である。反応塔容積は、液の空間速度が
0.3〜10 1/Hr(空塔基準)程度、より好ましく
は0.5〜4 1/Hr(空塔基準)程度となる様に
するのが良い。前述の如く、I−()工程にお
いて必要酸素の全量が廃水に供給される場合に
は、−()工程では酸素含有ガスの供給を行
なう必要はなく、I−()工程において全必要
酸素量の一部のみが供給される場合にのみ、残余
の酸素量に相当する酸素含有ガスの供給を行な
う。−()工程における反応温度は、通常100
〜370℃程度、より好ましくは200〜300℃程度と
する。反応時の圧力は、やはり所定の反応温度に
おいて廃水が液相を保ち得る最低圧力以上とすれ
ば良い。かくして、I−()工程では酸化分解
されなかつた残余のSS、COD成分及びアンモニ
アが実質上分解される。 −()工程で得られた処理水中に硫酸ソー
ダ等の分解生成物が含まれていて、再利用のため
に脱塩を必要とする場合には、第三工程(−
()工程とする)として、−()工程からの
加圧状態の処理水を直接逆浸透圧装置に送り、浄
水と濃縮水とに分離する。浄水は、例えば工業用
水等の各種の目的に再利用することが出来、又、
濃縮水は廃水原水に混合して再度本発明による処
理に供したり、濃縮水から硫酸ソーダ等の有用物
を回収したりすることが出来る。 本願発明の第一工程(以下−()工程と
する)はI−()工程と同様の条件で触媒の不
存在下且つ酸素含有ガスの存在下に廃水の液相酸
化を行なう。 本願発明の第二工程(以下−()工程と
する)において使用する触媒体は、−()工
程で使用する触媒体と同様である。但し、本願発
明では、引続き次工程において粒状触媒の存在
下に再度液相酸化を行なうので、−()工程
における反応条件は、−()工程よりも温和
なものとすることができる。−()工程にお
ける反応温度は、通常100〜300℃程度、より好ま
しくは200〜290℃程度であり、圧力は、所定の反
応温度において−()工程からの処理水が液
相を保持し得る最低圧力以上であれば良い。−
()工程に送られる廃水に対し酸素含有ガスの
一部のみを供給する場合には、残余の酸素量に相
当する酸素含有ガスを−()工程で供給する
か又は−()工程と次工程に分けて供給する。
後者の場合には、理論必要酸素量の0.3〜0.7倍量
に相当する酸素含有気体を−()工程で供給
し、その残余を次工程で供給すれば良い。 本願発明の第三工程(以下−()工程と
する)では、−()工程からの処理水を粒状
担体上に担持された触媒の存在下且つ酸素含有ガ
スの存在下に更に液相酸化処理する。反応温度
は、通常100〜300℃程度、より好ましくは200〜
290℃程度である。触媒有効成分としては、−
()工程における触媒有効成分と同様なものを
使用することができる。触媒有効成分は、常法に
従つて、アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、
チタニア、ジルコニア、活性炭等の粒状担体或い
はニツケル、ニツケル−クロム、ニツケル−クロ
ム−アルミニウム、ニツケル−クロム−鉄等の金
属多孔粒状担体等に担持させた状態で使用する。
尚、本願において“粒状”とは、球状、ペレツト
状、円柱状、破砕片状、粉末状等の種々の形状の
ものを包含する。触媒有効成分の担持量は、担体
重量の通常0.05〜25%程度、より好ましくは0.5
〜3%程度である。反応装置は、固定床形式のも
のを使用し、その容積は、液の空間速度が0.5〜
10 1/Hr(空塔基準)、より好ましくは1〜4
1/Hr(空塔基準)となる様にするのが良い。 −()で得られた加圧状態の処理水は、必
要ならば、前記と同様にして更に浸透圧装置に送
られ、浄水と濃縮水とに分離される(これを−
()工程とする)。−()工程は、−()
工程と同様にして行なうことができる。 尚、本発明及びの各工程においては、処理
水のPHが8〜11.5程度、より好ましくは9〜11程
度の範囲で特に液相酸化が良好に進行するので、
廃水の種類によつては、例えば水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化カルシウム等のアル
カリ性物質により予め廃水のPH調整を行なつた
り、又、−()工程、−()工程及び−
()工程での処理水に同様にアルカリ物質を添
加してそのPH調整を行なうことが好ましい。又、
各工程に供される廃水又は処理水の当初のPHが8
〜11.5程度であつても、反応の進行に伴つて液の
PHが大巾に低下し、有害成分の分解率が低下して
触媒必要量が増大したり、触媒の消耗若しくは劣
化が促進されたり、或いは酸性液による反応器、
配管、熱交換器等の損傷が大となつたりすること
がある。従つて、反応系中の液のPHが常に約5以
上となる様に、且つ−()工程及び−()
出口での液のPHが約5〜8となるように反応系に
適宜上記と同様のアルカリ物質を添加することが
望ましい。 以下添附図面を参照しつつ本発明を更に詳細に
説明する。 第1図は、本願発明の実施の一例を示すフロ
ーチヤートである。SS、アンモニア及びCOD成
分を含む廃水は、廃水貯槽1からポンプ3により
ライン5を経て圧送され、圧縮機7により昇圧さ
れてライン9から圧送される酸素含有ガスと混合
された後、ライン11、熱交換器13を経てライ
ン15に至る。廃水は、熱交換器13における熱
交換により所定温度以上となつている場合には、
ライン17及び19を経て第1の反応装置21に
送給され、所定温度に達していない場合には、ラ
イン23、加熱炉25、ライン27及びライン1
9を経て反応装置21に送給される。廃水には、
必要に応じ、通常水溶液の形態で、アルカリ物質
がアルカリ物質貯槽29、ライン31、ポンプ3
3、ライン35及びライン37を経て、添加され
る。第1の反応装置21内では、触媒を使用する
ことなく、酸素含有ガスの存在下に廃水の液相酸
化が行なわれる。 第1の反応装置21からの処理水は、ハニカム
構造の担体上に触媒有効成分を担持させた触媒体
を充填する第2の反応装置39に送られ、ここで
再度液相酸化に供される。第1の反応装置21か
らの処理水には、圧縮機7からの酸素含有ガスを
ライン41を経て供給しても良く、また貯槽9か
らのアルカリ物質をライン31、ポンプ33、ラ
イン35及びライン43を経て添加しても良い。
尚、アルカリ物質は、第1の反応装置21及び第
2の反応装置39の適宜の位置(図示せず)に供
給しても良い。 第2の反応装置39において液相酸化された処
理水は、ライン45を経て熱交換器13に入り、
ここで未処理の廃水に熱エネルギーを与えた後、
ライン47を経て冷却器49に入り、冷却され
る。冷却器49を出た処理水は、ライン51を経
て気液分離器53においてライン55からの気体
とライン57からの液体とに分離される。ライン
57からの液体は、加圧状態のまま逆浸透装置5
9に入り、ライン61からの清澄水とライン63
からの濃縮水とに分離される。濃縮水は、ライン
63から廃水貯槽1に返送される。 第2図は、本願発明の実施の一例を示すフロ
ーチヤートである。第2図において、第1図にお
けると同一の機構は、同一番号で示されている。
廃水貯槽1からの廃水は、第1の熱交換器13及
び第2の熱交換器65により加熱され、ライン6
7を経て、加熱炉25において更に加熱され或い
は加熱されることなく、第1の反応装置69に入
る。第1の反応装置69において無触媒状態で液
相酸化された処理水は、第2の反応装置71にお
いてハニカム構造の触媒体の存在下に液相酸化さ
れ、次いで第3の反応装置73内で粒状触媒体の
存在下に更に液相酸化される。第3の反応装置7
3を出た処理水は、ライン75を経て気液分離器
53により、ライン77からの気体とライン79
からの液体とに分離される。ライン77からの気
体は、熱交換器13において廃水に熱エネルギー
を与えた後、ライン81から系外に放出される。
一方、ライン79からの液体は、第2の熱交換器
65において廃水を更に加熱した後、ライン83
を経て冷却器49に入り、冷却された後、ライン
85を経て加圧状態のまま逆浸透装置59に入
り、ライン61からの清澄水とライン63からの
濃縮水とに分離される。 尚、本願発明において、第1図のライン45
からの処理水を第2図の気液分離器53と同様の
気液分離器に送り、以後第2図と同様のフローに
より処理しても良い。また、同様に、本願発明
において、第2図のライン75からの処理水を第
1図の熱交換器13と同様の熱交換器に送り、以
後第1図と同様のフローにより処理しても良い。 発明の効果 本発明によれば、アンモニア及びCOD成分の
みならず、高濃度の懸濁物を含む廃水を効率良く
処理することができる。 また、廃水の脱色、脱臭及び殺菌も同時に行な
われる。 実施例 以下実施例を示し、本発明の特徴とするところ
をより一層明らかにする。 実施例 1 第1図に示すフローに従つて、本願発明によ
り、生し尿を液相酸化処理した。該生し尿の組成
は、第1表に示す通りであり、スイングデイスク
スクリーン(開口径3mm)により粗大なプラスチ
ツク片、紙片等を除いた。
【表】 I−()工程: 生し尿に20%水酸化ナトリウム溶液を加えてPH
約9に調整した後、空間速度1.0 1/Hr(空塔基
準)及び質量速度2.39t/m2Hrで第1の反応装置
21の下部に供給した。一方、空間速度89.8
1/Hr(空塔基準、標準状態換算)で空気を第1
の反応装置21の下部に供給した。この状態で温
度280℃、圧力90Kg/cm2・Gの条件下に廃水の無
触媒液相酸化処理を行なつた。 本工程で得られた処理水の組成を第2表に示
す。
【表】 −()工程: 開口形状が正方形(一辺の長さ3.5mm)であり、
セルピツチ4.5mm、開口率59.3%のチタニアハニ
カム担体に担体重量の2%のルテニウムを担持さ
せたハニカム触媒体をI−()工程での空塔容
積量と同量となる様に充填した第2の反応装置3
9に上記I−()工程からの処理水を供給し、
20%水酸化ナトリウム水溶液を加えた後、液相酸
化を行なつた。反応温度及び圧力は、I−()
工程と同様とした。 本工程で得られた処理水の組成を第3表に示
す。
【表】 −()工程: −()工程からの処理水を熱交換器13及
び冷却器49により冷却した後、気液分離器53
に送り、液相側圧力として65Kg/cm2に調整した状
態で、逆浸透装置59に導いた。かくして、逆浸
透装置59への給水量100重量部から清澄水85重
量部と濃縮水15重量部とを得た。 清澄水の水質を第4表に示す。
【表】 濃縮水は、ライン63を経て廃水貯槽1に返送
した。 気液分離器53からの排気組成は、
NH30.01ppm以下、SOX0.01ppm以下であり、
NOXは検出されなかつた。 高濃度のSSを含む廃水の処理を延べ5000時間
行なつた後にも、触媒体へのSSの析出及び付着
並びに各成分の分解率の低下は認められず、引続
き廃水処理を支障なく行なうことができた。 実施例 2 第2図に示すフローに従つて本願発明によ
り、生し尿を液相酸化処理した。生し尿の組成
は、実施例1の場合と同様であつた。 先ず−()工程及び−()工程は、実施
例1のI−()工程及び−()工程と同様に
して行なつた。 −()工程及び−()工程を合せた触媒
充填量は、実施例1の−()工程と同じであ
るが、−()工程と−()の充填比率は
1:1であり、−()工程及び−()のい
ずれもルテニウム2重量%を担持した触媒体を使
用した。−()工程及び−()における他
の条件は、実施例1のI−()工程と同様とし
た。 又、−()出口での液のPHが7.6となる様
に、−()工程入口において20%水酸化ナト
リウム水溶液を供給した。 各工程出口における水質を第5表に示す。
【表】 なお、気液分離器53からの排気中には、
NH3、SOX及びNOXは検出されなかつた。 実施例 3〜8 第2図に示すフローに従つて本願発明によ
り、実施例1と同様の生し尿を液相酸化処理し
た。 −()、−()及び−()のいずれに
おいても、温度250℃、圧力70Kg/cm2・Gの条件
を採用した。液空間速度は、−()工程で1.0
1/Hr(空塔基準)、−()及び−()を
合せて0.67 1/Hr(空塔基準)であり、−
()工程と−()での触媒充填比率は1:1
であつた。 −()工程及び−()で使用した触媒
は、第6表に示す通りである。 上記以外の条件は、実施例2と同様とした。
−()工程及び−()で得られた処理水の水
質を第6表に示す。
【表】 いずれの実施例においても、−()工程出
口での水質は、実施例2のそれとほぼ同様であつ
た。 又、気分離器53からの排気中には、NH3
SOX及びNOXは、検出されなかつた。 実施例 9〜12 第2図に示すフローに従つて本願発明によ
り、実施例1と同様の生し尿を液相酸化処理し
た。 −()、−()及び−()のいずれに
おいても、温度280℃、圧力90Kg/cm2・Gであつ
た。液空間速度は、−()及び−()では
2.0 1/Hr、−()工程では1.0 1/Hr(い
ずれも空塔基準)であり、質量速度は−()
工程において2.8t/m2・Hrであつた。即ち、−
()工程でのハニカム触媒(ジルコニア担体使
用)の充填量は、−()での粒状触媒(ジル
コニア担体使用)の充填量の2倍であつた。 送入空気は、−()工程入口において理論
酸素量の0.7倍に相当する量を、−()工程入
口において理論酸素量の0.5倍に相当する量をそ
れぞれ供給した。 又、−()工程入口及び−()入口にお
いて、−()出口でのPHが約7.5となる様に、
20%水酸化ナトリウム水溶液を連続的に供給し
た。 上記以外の条件は、実施例2と同様とした。各
工程で得られた処理水の水質並びに−()及
び−()工程で使用した触媒を第7表及び第
8表に示す。
【表】
【表】 いずれの実施例においても、気液分離器53か
らの排気は、NH3、NOX及びSOXを実質的に含
んでいなかつた。 実施例 13〜22 −()及び−()工程で使用する触媒を
第9表及び第10表に示すものとした以外は、実施
例9〜12と同様にして生し尿の液相酸化処理を行
なつた。 第9表及び第10表に各工程での処理水の水質を
示す。 なお、いずれの実施例においても、気液分離器
53からの排気中にはNH3、NOX及びSOXは検
出されなかつた。
【表】
【表】 実施例 23 第2図に示すフローに従つて、下記第11表に示
す組成の下水汚泥濃縮液を本願発明により液相
酸化処理した。処理条件は、空気量を理論酸素量
に相当する量の1.2倍量とする以外は、実施例2
と同様とした。
【表】
【表】
【表】 各工程における処理水の水質を第12表に示す。
【表】 なお、−()出口での処理水柱のSSにつき
分析を行なつたところ、98%が不燃物であつたの
で、該処理水を第2図のライン85の途中に設け
た高圧沈降槽(図示せず)に送り、SSを分離し
た後、逆浸透装置59に送入した。 気液分離器53からの排気からは、NH3
NOX及びSOXは検出されなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明の実施態様を示す
フローチヤートである。 1……廃水貯槽、3……ポンプ、7……圧縮
機、13……熱交換器、21……第1の反応装
置、25……加熱炉、29……アルカリ物質貯
槽、33……ポンプ、39……第2の反応装置、
49……冷却器、53……気液分離器、59……
逆浸透装置、65……第2の熱交換器、69……
第1の反応装置、71……第2の反応装置、73
……第3の反応装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 懸濁物、アンモニア及びCOD成分の2種以
    上を含む廃水を湿式酸化処理するに際し、 () 触媒の不存在下且つ酸素含有ガスの存在下
    に廃水を液相酸化する工程、及び () ハニカム構造の担体上に鉄、コバルト、ニ
    ツケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、
    イリジウム、白金、銅、金及びタングステン並
    びにこれ等金属の水に不溶性又は難溶性の化合
    物の少なくとも1種を担持した触媒体の存在下
    且つ酸素含有ガスの存在下に上記工程()か
    らの処理水を液相酸化する工程 を備えたことを特徴とする湿式酸化処理方法。 2 懸濁物、アンモニア及びCOD成分の2種以
    上を含む廃水を湿式酸化処理するに際し、 () 触媒の不存在下且つ酸素含有ガスの存在下
    に廃水を液相酸化する工程、 () ハニカム構造の担体上に鉄、コバルト、ニ
    ツケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、
    イリジウム、白金、銅、金及びタングステン並
    びにこれ等金属の水に不溶性又は難溶性の化合
    物の少なくとも1種を担持した触媒体の存在下
    且つ酸素含有ガスの存在下に上記工程()か
    らの処理水を液相酸化する工程、及び () 粒状担体上に鉄、コバルト、ニツケル、ル
    テニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウ
    ム、白金、銅、金及びタングステン並びにこれ
    等金属の水に不溶性又は難溶性の化合物の少な
    くとも1種を担持した触媒体の存在下且つ酸素
    含有ガスの存在下に上記工程()からの処理
    水を液相酸化する工程 を備えたことを特徴とする廃水の湿式酸化処理方
    法。
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