JPH0452933B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、カセツテに収納されている蓄積性
蛍光体板を取出して励起光で走査し、この蓄積性
蛍光体板に記録されている放射線潜像を読み取る
放射線画像読取装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来の放射線画像を得る写真法に代わる方法と
して、例えば特開昭56−11395号公報に示される
ように、放射線源から出て被写体を透過した放射
線を蓄積性蛍光体板に吸収せしめ、しかる後、こ
の蓄積性蛍光体板をある種のエネルギーで励起し
て、この蓄積性蛍光体板が蓄積している放射線エ
ネルギーを蛍光として放射せしめ、この蛍光を検
出することによつて放射線潜像を読み取る放射線
画像記録読取装置が提案されている。

また、このような放射線画像記録読取装置とし
て、特開昭58−66934号公報に示されるように、
蓄積性蛍光体板上に被写体の透過放射線潜像を蓄
積記録する画像記録部と、この蓄積性蛍光体板上
に蓄積記録された画像を読取る画像読取部と、さ
らに蓄積性蛍光体板上の残存放射線エネルギーを
放出させる消去手段とを有し、再び蓄積性蛍光体
板上に被写体の透過放射線潜像を蓄積記録するこ
とができるようにするものがある。

［発明が解決しようとする課題］ これらは、いずれも蓄積性蛍光体板に放射線潜
像を蓄積記録し、これを搬送しながら励起光で走
査し、蓄積性蛍光体板に記録されている放射線潜
像を読み取るものである。

このように、蓄積性蛍光体板に放射線潜像を蓄
積記録し、その後蓄積性蛍光体板に記録されてい
る放射線潜像を読み取るものは装置が大型化す
る。また、少量処理する場合等には、蓄積性蛍光
体板に放射線潜像を蓄積記録して一旦カセツテに
収納しておき、このカセツテを別の場所に配置さ
れた専用の放射線画像読取装置にセツトして蓄積
性蛍光体板に記録されている放射線潜像を読み取
るようにしたほうが効率的であることがある。

ところが、このような専用の放射線画像読取装
置では、放射線潜像を蓄積記録した蓄積性蛍光体
板を収納したカセツテをセツトするだけで、自動
的にカセツテから蓄積性蛍光体板を取出して放射
線潜像を読み取り、この読み取りが終了すると再
びカセツテに収納することが必要である。

しかも、極力装置が小型化でき、またサイズの
異なる蓄積性蛍光体板を収納したカセツテもセツ
トして、放射線潜像を読み取ることができ、装置
の汎用性を図ることが必要になる。

この発明は、かかる実情を背景にしてなされた
もので、カセツテから蓄積性蛍光体板を取出して
放射線潜像を読み取り、残像消去して再びカセツ
テに回収でき、しかも読取専用装置として極力小
型で、かつ汎用性がある放射線画像読取装置を提
供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 前記課題を解決するために、この発明の放射線
画像読取装置は、ハウジング内の下方位置に配置
され、放射線による撮影済の蓄積性蛍光体板が収
納されたカセツテをハウジング外部からセツト可
能で、かつこのカセツテに収納された蓄積性蛍光
体板を取出して搬送する給送機構と、 この給送機構の上方で前記ハウジングの中央位
置に配置され、前記蓄積性蛍光体板を平でかつ搬
送方向前側を高くして傾斜させてその蓄積性蛍光
体板の自重で位置決め板に突当て読取基準面を設
定する搬送台と、この搬送台に蓄積性蛍光体板を
吸着保持する手段と、前記搬送台を往復動させ前
記蓄積性蛍光体板を前記給送機構から離れる方向
へ搬送する手段とを有する搬送機構と、 この搬送機構の上方位置にボツクスに内蔵して
配置され、前記搬送機構で搬送される蓄積性蛍光
体板を励起光で走査し、放射線潜像の読み取りを
行なう画像読取機構と、 この画像読取機構の上方でハウジングの上方位
置に断熱性ボツクスに内蔵して配置され、この断
熱性ボツクスにハウジング外部から強制的に空気
を導入して冷却する手段と、前記搬送機構から前
記画像読取機構の側方を通つて前記断熱性ボツク
スに搬入された蓄積性蛍光体板の残像の消去を行
なう手段とを有する残像消去機構と、 この残像消去機構で残像が消去され、前記搬入
と反対環から搬出される蓄積性蛍光体板を、前記
画像読取機構の搬入側と反対の側方を通つて搬送
して前記給送機構にセツトされたカセツテ内に回
収する回収機構とを有することを特徴としてい
る。

［作用］ この発明の放射線画像読取装置では、放射線潜
像を蓄積記録した蓄積性蛍光体板を収納したカセ
ツテをセツトすると、自動的にカセツテから蓄積
性蛍光体板を取出して放射線潜像を読み取り、こ
の読み取りが終了すると残像消去して再びカセツ
テに収納する。

［実施例］ 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。

第１図はこの発明の一実施例の概略構成を示す
側面断面図、第２図は蓄積性蛍光体板を搬送する
搬送機構の平面図である。

放射線画像読取装置は、ハウジング１内の下方
位置に配置され、放射線による撮影済の蓄積性蛍
光体板が収納されたカセツテ７をハウジング外部
からセツト可能で、かつこのカセツテ７に収納さ
れた蓄積性蛍光体板１０を取出して搬送する給送
機構Ａと、この給送機構Ａの上方でハウジング１
の中央位置に配置され、蓄積性蛍光体板１０を平
らでかつ搬送方向前側を高くして傾斜させてその
蓄積性蛍光体板１０の自重で位置決め板に突当て
読取基準面を設定する搬送台１４と、この搬送台
１４に蓄積性蛍光体板１０を吸着保持する手段
と、搬送台１０を往復動させ蓄積性蛍光体板１０
を給送機構Ａから離れる方向へ搬送する手段とを
有する搬送機構Ｂと、この搬送機構Ｂの上方位置
にボツクス２２内に内蔵して配置され、搬送機構
Ｂで搬送される蓄積性蛍光体板１０を励起光で走
査し、放射線潜像の読み取りを行なう画像読取機
構Ｃと、この画像読取機構Ｃの上方でハウジング
１の上方位置に断熱性ボツクス２８に内蔵して配
置され、この断熱性ボツクス２８にハウジング外
部から強制的に空気を導入して冷却する手段と、
搬送機構Ｂから画像読取機構Ｃの側方を通つて断
熱性ボツクス２８に搬入された蓄積性蛍光体板１
０の残像の消去を行なう手段とを有する残像消去
機構Ｄと、この残像消去機構Ｄで残像が消去さ
れ、搬入と反対側から搬出される蓄積性蛍光体板
１０を画像読取機構Ｃの搬入側と反対の側方を通
つて搬送して給送機構Ａにセツトされたカセツテ
７内に回収する回収機構Ｅとを有している。

蓄積性蛍光体板を送る給送機構Ａは、揺動リン
ク２と、カセツテ開閉手段３と、磁石リンク４、
吸盤５及び搬送ローラ６とから構成されている。
カセツテ７はハウジング１の側部に設けられた遮
光蓋８を開き、カセツテ挿入口９からカセツテ開
閉手段３に挿入される。カセツテ７には放射線に
よる撮影済の蓄積性蛍光体板１０が収納されてい
る。

カセツテ開閉手段３はカセツテ７を載置して上
下動し、この位置規制は図示しないセンサにより
行なわれる。またカセツテ開閉手段３は揺動リン
ク２により移動し、カセツテ７の蓋７ａが図示し
ない開放機構により開放される。前記磁石リンク
４はカセツテ７の蓋７ａを所定のｃ点の位置まで
開放し、蓄積性蛍光体板１０を取り出せる状態に
する。

そして吸盤５は図示しない遊星ギヤにより作動
し、カセツテ７方向へ移動してカセツテ７内の撮
影済の蓄積性蛍光体板１０を吸着し、蓄積性蛍光
体板１０の先端部を搬送ローラ６に挿入して吸着
状態を解除する。この搬送ローラ６にはワンウエ
イクラツチが設けられており、回転により蓄積性
蛍光体板１０を搬送機構Ｂ方向へ搬送する。

前記蓄積性蛍光体板を搬送する搬送機構Ｂは、
次のように構成されている。すなわち、ガイドシ
ヤフト１１とボールネジシヤフト１２が平行でか
つ所定角度先端方向、すなわち搬送方向前側が高
くなるように傾斜して配設されており、このボー
ルネジシヤフト１２は駆動モータ１３の駆動によ
り回転する。

ガイドシヤフト１１とボールネジシヤフト１２
上には搬送台１４が往復動可能に配置される。こ
の搬送台１４はガイドローラ１５を介してガイド
シヤフト１１に支持され、またボールベアリング
１６を介してボールネジシヤフト１２に支持され
ている。搬送台１４は駆動モータ１３の駆動によ
り、ボールネジシヤフト１２が回転すると、ボー
ルベアリング１６がボールネジシヤフト１２上を
移動する。これにより、搬送台１４はガイドロー
ラ１５により案内され、ガイドシヤフト１１及び
ボールネジシヤフト１２上を往復動する。

また、搬送台１４の移動方向の両端部には位置
決め板１７ａ，１７ｂがロータリソレノイド１８
ａ，１８ｂにより回転可能に設けられている。下
方に位置する位置決め板１７ａは、蓄積性蛍光体
板１０が搬送台１４上を滑り降りたとき、この位
置決め板１７ａに当接する。これにより、蓄積性
蛍光体板１０はガイドシヤフト１１の軸方向と平
行となり、常に先端の位置がサイズ別に自動的に
揃えられ、これで読取基準面が設定されるように
なつている。

この搬送台１４の下部には適数個の吸引手段１
９が設けられており、搬送台１４上に載置された
蓄積性蛍光体板１０を吸着する。この吸引手段１
９は第２図に示すように、蓄積性蛍光体板１０の
サイズに対応した位置に配設されている。

そしてこの吸引手段１９のうち前記給送機構Ａ
で検出されたカセツテ７のサイズに対応したもの
が、電磁弁を開き吸引するように構成されてい
る。

搬送吸着盤２０は読み取りが終了した蓄積性蛍
光体板１０を吸着して搬送ローラ２１へ送る。こ
の搬送ローラ２１はワンウエイクラツチが内蔵さ
れており、搬送吸着盤２０が吸引を止めても搬送
ローラ２１間のバネ圧により蓄積性蛍光体板１０
を狭持する。

前記放射線潜像を読み取る画像読取機構Ｃは搬
送機構Ｂの上方に配設され、防塵性を配慮してボ
ツクス２２で覆いユニツト化されている。ボツク
ス２２の内部にはアルゴンレーザ２３、ガルバノ
ミラー２４、ｆ・Θレンズ２５、ミラー２６、フ
オトマル２７等から構成されている。なお、図示
しないレーザ電源及び発信器は熱を発生するた
め、分割ユニツトされ、冷却フアンにて排気して
いる。

蓄積性蛍光体板１０が搬送機構Ｂの作動で上方
へ移動して所定に位置に達すると、アルゴンレー
ザ２３からのレーザビームはガルバノミラー２４
等より、蓄積性蛍光体板１０上を走査する。この
ため、蓄積性蛍光体板１０から蛍光が生じる。こ
の光をガラスフアイバー等で集められ、フオトマ
ル２７により電気変換される。これにより得られ
た情報は信号処理部で出力信号を処理し、蓄積性
蛍光体板１０に記録されている放射線潜像を再生
する。

前記蓄積性蛍光体板の放射線潜像の残像を消去
する残像消去機構Ｄは、画像読取機構Ｃの上方に
配設され、断熱材で形成されたボツクス２８で覆
われている。このボツクス２８には蓄積性蛍光体
板１０の挿入口２９と、排出口３０とが開口いて
いる。この挿入口２９はシヤツタ３１で、また排
出口２９はシヤツタ３２で開閉される。さらに、
下部には空気を取り入れる吸入口３３が開口し、
上部にはダクト３４が接続されている。排気ダク
ト３４の開口部には排気フアン３５が設けられて
いる。

ボツクス２８の内部には消去台３６が設けら
れ、この上方にはフイルタ３７、消去ランプ３８
が配設されている。消去ランプ３８は例えばハロ
ゲンランプが用いられ、蓄積性蛍光体板１０の残
像の消去を行なう。この消去ランプ３８が発生す
る高熱はボツクス２８で覆われて遮断されてお
り、他の機構に悪影響を及ぼさないようになつて
いる。この熱の放出は排気ダクト３４から外部に
排出され、内部が高温となることを防止してい
る。

フイルタ３７はモータ３９により作動する図示
しない揺動機構によつて前後左右に揺動して、蓄
積性蛍光体板１０の残像の消去ムラをなくすよう
になつている。

前記消去台３６はアオリ手段４０の作動軸４１
で片持支持されている。このアオリ手段４０を操
作すると、作動軸４１により消去台３６の一方が
持上がり、蓄積性蛍光体板１０の種類に関係なく
一定の位置に揃うようになつている。またこの蓄
積性蛍光体板１０の位置決めは、位置決め板４２
により行なわれ、搬送の際に蓄積性蛍光体板１０
のサイズに関係なく確実に搬送できるようにして
いる。この位置決め板４２は消去台３６に回動可
能に設けられており、蓄積性蛍光体板１０をボツ
クス２８から排出するときに回動して開く。

前記蓄積性蛍光体板を収納する回収機構Ｅは搬
送ローラ４３，４４，４５、ガイド４６，４７．
４８及びストツパ４９から構成されている。この
搬送ローラ４３，４４，４５、ガイド４６，４
７，４８は前記残像消去機構Ｄから給送機構Ａに
わたつて配設されており、蓄積性蛍光体板１０の
回収路が形成されている。蓄積性蛍光体板１０は
この回収路により前記給送機構Ａのカセツテ開閉
手段３に載置さているカセツテ７に収納される。

前記ストツパ４９はカセツテ開閉手段３の上方
に設けられており、カセツテ７の蓋７ａが磁石リ
ンク４により下方位置に移動してきた後に、降下
する。そしてカセツテ開閉手段３が揺動して蓋７
ａをストツパ４９に押し付けることによりカセツ
テ７が閉じるようになつている。

次に、この実施例の作動について説明する。

矢印Ｘ方向からカセツテ７がカセツテ挿入口９
の遮光蓋８を押し開き、カセツテ開閉手段３上に
載置する。カセツテ開閉手段３はこのカセツテ７
のサイズに応じて所定の位置まで降下してセツト
される。そしてカセツテ開閉手段３がカセツテ７
をａ点まで移動して蓋を開く、磁石リンク４でｃ
点まで移動して蓄積性蛍光体板１０を取り出せる
状態にする。吸盤５はｂ点でこの蓄積性蛍光体板
１０を吸着し、その先端部を搬送ローラ６に導
く、そして搬送ローラ６が回転し、蓄積性蛍光体
板１０が搬送機構Ｂへ送られる。

この搬送機構Ｂへ送られた蓄積性蛍光体板１０
は、搬送台１４上に載置されるが、搬送台１４が
傾斜しているため面上を滑り、後端を位置決め板
１７ａに当接し、自動的に揃えられる。次に、蓄
積性蛍光体板１０のサイズに対応した吸引手段１
８が作動して蓄積性蛍光体板１０を吸引する。し
たがつて、蓄積性蛍光体板１０は搬送台１４に密
着する。この状態で駆動モータ１２が駆動すると
搬送台１４はガイドシヤフト１１、ボールネジシ
ヤフト１２上を斜め上方で、給送機構Ａから離れ
る方向へ移動する。

そして蓄積性蛍光体板１０が所定の読み取りに
達すると、上端の位置決め板１７ｂを回動して倒
し、読み取りの妨害をしないようにする。この移
動の際に、アルゴンレーザ２３からのレーザビー
ムを搬送台１４に密着した蓄積性蛍光体板１０に
照射され、これによる励起光をガラスフアイバー
等で集められ、フオトマル２７により電気変換さ
れ、このた情報は信号処理部で出力信号を処理
し、蓄積性蛍光体板１０に記録されている放射線
潜像を再生する。

この読み取りが終了すると駆動モータ１２の回
転速度が上り、速送りとなり所定位置まで移動し
て停止する。そして位置決め板１７ａ，１７ｂが
回動して元の位置に復帰した後に、吸引手段１９
の吸引を解除する。この後に、搬送吸着盤２０が
蓄積性蛍光体板１０を吸着して搬送ローラ２１に
送る。この搬送ローラ２１の作動により蓄積性蛍
光体板１０が残像消去機構Ｄに接近すると、シヤ
ツタ３１が開き挿入口２９から消去台３６上に載
置される。ここで蓄積性蛍光体板１０の残像は、
消去ランプ３８の光を揺動するフイルタ３７を通
して照射して消去される。

このとき、発生する熱は排気フアン３５の作動
により、排気ダクト３４から排出され、ボツクス
２８内が高温にならないようにしている。

消去された蓄積性蛍光体板１０はアオリ手段４
０の作動により、一方の基準面に揃えられる。そ
して位置決め板４２を傾倒して、シヤツタ３２を
開いて排出口３０から取り出される。蓄積性蛍光
体板１０は搬送ローラ４３，４４，４５を通つ
て、カセツテ７に回収される。

このとき、カセツテ７の蓋７ａはｂ点に位置に
戻り、蓄積性蛍光体板１０の先端が確実に収納す
るように作動する。蓄積性蛍光体板１０が収納さ
れたカセツテ７は磁石リンク４により、最初の位
置に戻る。そして、ストツパ４９が所定の位置ま
で降下し、かつカセツテ開閉手段３が揺動リンク
２により押動されて蓋７ａを閉じる。

このようにしてカセツテ７に収納された蓄積性
蛍光体板１０は、カセツテ挿入口９から自動的に
取出され、再度撮影可能な状態になる。

［発明の効果］ 前記のように、この発明は、放射線潜像読取専
用の放射線画像読取装置であり、しかもハウジン
グ内の下方位置にカセツテから蓄積性蛍光体板を
取出して送る給送機構を、この給送機構の上方で
ハウジングの中央位置に搬送機構を、この搬送機
構の上方位置に画像読取機構を、さらにこの画像
読取機構の上方でハウジングの上方位置に残像消
去機構を、この残像消去機構の搬入と反対側から
搬出される蓄積性蛍光体板を、前記画像読取機構
の搬入側と反対の側方を通つて搬送して前記給送
機構にセツトされたカセツテ内に回収する回収機
構を有しており、放射線潜像を蓄積記録した蓄積
性蛍光体板を収納したカセツテをセツトするだけ
で、自動的にカセツテから蓄積性蛍光体板を取出
して放射線潜像を読み取り、この読み取りが終了
すると再びカセツテに収納することができる。

また、ハウジング内の下方位置に給送機構が配
置され、このカセツテから取出された蓄積性蛍光
体板は搬送機構で、画像読取機構の下側を搬送さ
れ、さらに画像読取機構の側方から上方の残像消
去機構へ搬入され、この残像消去機構の搬入と反
対側から蓄積性蛍光体板が搬出され、画像読取機
構の搬入側と反対の側方を通つて搬送して給送機
構にセツトされたカセツテ内に回収され、蓄積性
蛍光体板の搬送路が画像読取機構を囲むように形
成されており、蓄積性蛍光体板の帆走距離が短縮
され、極力装置を小型化できる。

さらに、搬送機構ではサイズの異なる蓄積性蛍
光体板を簡単な構造で位置決めして搬送すること
ができ、これにより画像読取機構で精度よく放射
線潜像の読み取りが可能であり、装置の汎用性が
図られる。

また、画像読取機構がボツクスに内蔵して配置
され、この画像読取機構の上方でハウジングの上
方位置に残像消去機構が断熱性ボツクスに内蔵し
て配置され、この断熱性ボツクスにハウジング外
部から強制的に空気を導入して冷却する手段を有
するから、残像消去機構を効果的に冷却すること
ができ、しかも熱影響を受けやすい画像読取機構
への熱伝達が軽減され、画像読取機構と残像消去
機構を近接して配置することが可能となり、装置
を極力小型にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の概略構成を示す
断面側面図、第２図は蓄積性蛍光体板を搬送する
搬送機構の平面図である。 Ａ……給送機構、Ｂ……搬送機構、Ｃ……画像
読取機構、Ｅ……回収機構、１０……蓄積性蛍光
体板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハウジング内の下方位置に配置され、放射線
   による撮影済の蓄積性蛍光体板が収納されたカセ
   ツテをハウジング外部からセツト可能で、かつこ
   のカセツテに収納された蓄積性蛍光体板を取出し
   て搬送する給送機構と、 この給送機構の上方で前記ハウジングの中央位
   置に配置され、前記蓄積性蛍光体板を平でかつ搬
   送方向前側を高くして傾斜させてその蓄積性蛍光
   体板の自重で位置決め板に突当て読取基準面を設
   定する搬送台と、この搬送台に蓄積性蛍光体板を
   吸着保持する手段と、前記搬送台を往復動させ前
   記蓄積性蛍光体板を前記給送機構から離れる方向
   へ搬送する手段とを有する搬送機構と、 この搬送機構の上方位置にボツクスに内臓して
   配置され、前記搬送機構で搬送される蓄積性蛍光
   体板を励起光で走査し、放射線潜像の読み取りを
   行なう画像読取機構と、 この画像読取機構の上方でハウジングの上方位
   置に断熱性ボツクスに内蔵して配置され、この断
   熱性ボツクスにハウジング外部から強制的に空気
   を導入して冷却する手段と、前記搬送機構から前
   記画像読取機構の側方を通つて前記断熱性ボツク
   スに搬入された蓄積性蛍光体板の残像の消去を行
   なう手段とを有する残像消去機構と、 この残像消去機構で残像が消去され、前記搬入
   と反対側から搬出される蓄積性蛍光体板を、前記
   画像読取機構の搬入側と反対の側方を通つて搬送
   して前記給送機構にセツトされたカセツテ内に回
   収する回収機構をと有することを特徴とする放射
   線画像読取装置。