JP2641482B2

JP2641482B2 - 蓄積性蛍光体シート用スタッカ

Info

Publication number: JP2641482B2
Application number: JP63065057A
Authority: JP
Inventors: 勇二斎藤; 誠大古田
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1988-03-18
Filing date: 1988-03-18
Publication date: 1997-08-13
Anticipated expiration: 2012-08-13
Also published as: JPH01237644A; US4984780A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は蓄積性蛍光体シート用スタッカに関し、一層
詳細には、複数枚の蓄積性蛍光体シートを一時的に収装
しておくスタッカであって、前記蓄積性蛍光体シートが
載置されるストックプレートを所定方向に変位させるこ
とにより所望の蓄積性蛍光体シートを搬送手段に送り出
すと共に前記ストックプレートの変位作用下に蓄積性蛍
光体シートをその一側部を基準として位置決め可能に構
成した蓄積性蛍光体シート用スタッカに関する。

［発明の背景］最近、蓄積性蛍光体（輝尽性蛍光体）を用いて被写体
の放射線画像を得る放射線画像記録再生システムが注目
されている。ここで、蓄積性蛍光体とは放射線（Ｘ線、
α線、β線、γ線、電子線、紫外線等）を照射するとこ
の放射線エネルギーの一部を蓄積し、後に可視光等の励
起光を照射すると、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発
光する蛍光体をいう。

前記の放射線画像記録再生システムはこの蓄積性蛍光
体を利用したもので、人体等の被写体の放射線画像情報
を一旦蓄積性蛍光体からなる層を有するシート（以下
「蓄積性蛍光体シート」または単に「シート」という）
に蓄積記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の
励起光で走査して輝尽発光光を生じさせ、前記輝尽発光
光を光電的に読み取って電気信号を得、この電気信号に
基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材料
あるいはCRT等の表示装置に可視像として出力させるも
のである。なお、ここで前記のように写真感光材料等の
記録材料あるいはCRT等の表示装置に可視像として表す
ことも再生と称する。

そこで、このような放射線画像記録再生システムにお
いて、放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート
からその放射線画像を読み取るために具体的には次のよ
うな方法が採用されている。

すなわち、画像読取装置では、蓄積性蛍光体シート上
をレーザビーム等の光ビームで二次元的に走査し、これ
によって発光する輝尽発光光をフォトマルチプライヤ等
の光検出器で時系列的に検出して画像情報を得る。そし
て、前記光ビームの二次元的走査は、通常、一次元的に
前記蓄積性蛍光体シートに光ビームを偏向して照射し主
走査を行うと共に、前記シートを主走査方向と略直交す
方向にベルトコンベア等で機械的に搬送し、これによっ
て副走査を行い達成している。

ところで、前記画像読取装置において、カセッテから
取り出されて画像情報を読み取られた蓄積性蛍光体シー
トは消去部に搬送され残存する画像情報を消去された後
に前記カセッテに収納されて再利用される。この場合、
前記カセッテは蓄積性蛍光体シートが取り出されて後、
再度収納されるまで画像読取装置に装填しておくことに
なる。従って、前記蓄積性蛍光体シートに対して画像情
報の消去作業等を行っている間、次段の蓄積性蛍光体シ
ートに対する読取作業等を遂行することが出来ず、結
局、当該画像読取装置を効率的に使用することが出来な
い。

そこで、前記の問題点を解決するために、前記画像読
取装置に複数枚の蓄積性蛍光体シートを保持可能なスタ
ッカを設けるよう構成することが考えられている。すな
わち、前記スタッカは、例えば、画像情報の読取、消去
作業が終了した蓄積性蛍光体シートを複数枚保持する。
これにより画像読取装置にカセッテを装填しこのカセッ
テに収装されている蓄積性蛍光体シートを取り出して
後、スタッカに予め収容されている消去済の蓄積性蛍光
体シートを当該カセッテに収納してこれを前記装置から
取り外すことが出来る。従って、前記画像読取装置には
次段の蓄積性蛍光体シートを収装するカセッテを装填し
てこの蓄積性蛍光体シートに担持される画像情報の読取
作業を行うことが可能であり、当該装置を効率的に使用
することが出来る。

この場合、前記スタッカはその一端側から蓄積性蛍光
体シートを収納し、これを当該スタッカの他端側から取
り出すよう構成されている。従って、前記画像読取装置
にはスタッカの両端側に夫々蓄積性蛍光体シート用の搬
送手段を配設しなければならず、この搬送手段のために
当該画像読取装置自体が相当に大型化してしまう。

また、前記スタッカから蓄積性蛍光体シートを取り出
す際、特に当該蓄積性蛍光体シートの幅員方向の位置ず
れを惹起することがある。このように位置ずれを惹起し
た蓄積性蛍光体シートでは搬送手段等を介して円滑に搬
送することが困難となるばかりか、当該スタッカから取
り出した蓄積性蛍光体シートを画像情報の読取作業に供
する場合に読取位置がずれ、この読取作業を正確に遂行
出来ないという不都合が露呈している。

［発明の目的］本発明は前記の不都合を克服するためになされたもの
であって、複数枚のストックプレートにより蓄積性蛍光
体シートを収納保持する受容部を画成し、前記複数のス
トックプレートの中、所望のストックプレートにより画
成される蓄積性蛍光体シートの受容部を搬送手段に対し
て位置決めすべく変位させる第１の変位手段を設け、さ
らに前記第１変位手段の作用下に選択されたストックプ
レートを前記搬送手段側に変位させる第２の変位手段と
を設け、前記第２変位手段を介して蓄積性蛍光体シート
を搬送手段に送り出す際、位置決め手段を介して前記蓄
積性蛍光体シートの幅方向の位置決めをなすよう構成
し、これによって当該スタッカを組み込む装置を可及的
に小型化すると共に、前記蓄積性蛍光体シートを円滑に
幅寄せすることにより常に所望の位置に位置決めして容
易に取り出し可能とし、しかも読取位置もずれることな
く正確な画像読取動作を遂行することが出来る蓄積性蛍
光体シート用スタッカを提供することを目的とする。

［目的を達成するための手段］前記の目的を達成するために、本発明は、複数枚の蓄
積性蛍光体シートを収容するとともに、シート体搬送手
段により前記蓄積性蛍光体シートの搬入および搬出を同
一の搬送口で行うスタッカであって、シート体収納用空間である複数のシート受容部を画成
する複数個のストックプレートと、前記複数個のストックプレートをそれぞれ移動自在に
保持する保持部材と、所望の前記シート受容部を選択して前記シート体搬送
手段に位置決めするために、前記保持部材を介して前記
複数個のストックプレートを一体的に変位させる第１の
変位手段と、前記シート体搬送手段に位置決めされた前記シート受
容部に収納されている前記蓄積性蛍光体シートを該シー
ト体搬送手段に送り出すために、該蓄積性蛍光体シート
が載置されている単一の前記ストックプレートに係合し
て該単一のストックプレートを前記シート体搬送手段側
に変位させる第２の変位手段と、を備えることを特徴とする。

また、本発明は、シート受容部は蓄積性蛍光体シート
用位置決め手段を有し、前記位置決め手段はストックプ
レートがシート体搬送手段に対して変位する動作に同期
して蓄積性蛍光体シートをストックプレートの所定位置
へと幅寄せする位置決め部材を備えることを特徴とす
る。

［実施態様］次に、本発明に係る蓄積性蛍光体シート用スタッカに
ついて好適な実施態様を挙げ、添付の図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。

第１図において、参照符号10は本発明に係る蓄積性蛍
光体シート用スタッカを組み込む画像読取再生装置を示
し、当該画像読取再生装置10は実質的に垂直方向に延在
する筐体12を含む。当該筐体12の内部には第１の装填部
16と第２の装填部18とが設けられる。前記第１装填部16
にはカセッテ20あるいは図示しないシート用マガジンを
介して蓄積性蛍光体シートＳが装填されると共に、第２
装填部18にはフイルム用マガジン22を介してフイルムＦ
が装填可能である。前記第１装填部16には吸着盤24を含
む開蓋機構が設けられ、前記吸着盤24はカセッテ20の蓋
部材25を吸引して開蓋するよう機能する。さらに、前記
第１装填部16の蓄積性蛍光体シートＳの取り出し側には
吸着盤26を含む枚葉機構を配設する。前記枚葉機構を構
成する吸着盤26により吸着された蓄積性蛍光体シートＳ
は所定の軌道に沿って枚葉された後、第１の搬送手段28
に供給される。前記第１搬送手段28は実質的にローラ対
30からなり、前記ローラ対30は前記蓄積性蛍光体シート
Ｓを挟持すべく吸着盤26に接近する方向に変位可能であ
ると共に、挟持した蓄積性蛍光体シートＳを第２搬送手
段32に送給すべく前記吸着盤26から離間する方向に変位
可能である。

前記第２搬送手段32は大径なドラム34と当該ドラム34
に摺接する第１の搬送ベルト36と第２の搬送ベルト38と
を含む。第１搬送ベルト36は図示するように３つのロー
ラに懸架されてその一部がドラム34に摺接する。一方、
前記第２搬送ベルト38は前記ドラム34と摺接する部位か
ら鉛直上方向に指向して延在した後に略直角に屈曲して
筐体12の上壁面に沿って水平方向へと延在している。当
該屈曲部位には大径なローラ40が配設されて前記屈曲状
態を実質的に確保する。第２搬送ベルト38とドラム34と
の摺接部位近傍には第１の切換ガイド部材42が配設され
ると共に当該第２搬送ベルト38の垂直部位には第３の搬
送ベルト44が摺接し、水平部位には第４の搬送ベルト46
が摺接する。前記第４搬送ベルト46先端部から若干離間
して消去部48が配設される。

当該消去部48はナトリウムランプ、タングステンラン
プあるいはクセノンランプ等の消去用光源50と、前記蓄
積性蛍光体シートＳを案内するガイド板52と、当該ガイ
ド板52の下方に配設されるローラ対54とを含む。なお、
前記ローラ対54の下方にはトレー56が配設されており、
当該トレー56は第１装填部16にシート用マガジンを装填
した際に当該シート用マガジンに積層して収納される複
数枚の蓄積性蛍光体シートＳに対する画像情報の読取作
業および消去部48における前記画像情報の消去作業を終
了した後に、当該蓄積性蛍光体シートＳを収納するもの
である。

一方、前記第２搬送手段32の下方には第３の搬送手段
58を構成するガイド板60が設けられ、このガイド板60の
下端部近傍にローラ対62を配設する。また、前記第３搬
送手段58近傍に補助消去部64を設けておく。

前記ローラ対62の下方に第４の搬送手段66が設けられ
る。すなわち、前記第４搬送手段66は鉛直下方向に指向
して延在する比較的長尺な第５の搬送ベルト68と、当該
第５搬送ベルト68の上部側に摺接する短尺な第６の搬送
ベルト70と、前記第５搬送ベルト68の下部側に摺接する
第７の搬送ベルト72とを含む。前記第５搬送ベルト68の
中間部位には比較的大径なローラ74が摺接すると共に、
当該ローラ74の近傍には第２の切換ガイド部材76が配設
される。この場合、前記第２切換ガイド部材76を駆動し
て、図中、破線で示す部位に揺動変位させることによ
り、その先端部はローラ対78に臨ませることが可能であ
る。実際、当該第４搬送手段66により搬送される蓄積性
蛍光体シートＳをローラ対78を介してスタッカ80に導入
することが出来る。

第２図乃至第４図に示すように、前記スタッカ80は所
定間隔離間して傾斜配設される保持部材82a、82bを含
み、前記保持部材82a、82bは下部に係合する連結部材84
を介して互いに連結される。前記連結部材84は底板部84
aと側板部84b、84cとから屈曲形成されており、前記側
板部84b、84cが複数のスペーサ85を介して夫々保持部材
82a、82bに取着される。また、前記側板部84bには外方
に指向してローラ86a、86bを取着すると共に、側板部84
cにローラ88a、88bを取着する（第２図並びに第３図参
照）。この場合、前記ローラ86a、86bは側板90aに画成
される長孔92a、92bに夫々転動自在に係合し、同様にし
て前記ローラ88a、88bは側板90bの長孔94a、94bに係合
する。

一方、前記保持部材82a、82bの互いに対向する面部に
は、図示を省略したが、第４図中、水平方向に対して右
上方（矢印Ｂ方向）に傾斜して夫々複数の溝部が形成さ
れ、前記保持部材82aの溝部と保持部材82bの溝部とに複
数のストックプレート96の両側部を摺動自在に係合す
る。その際、夫々のストックプレート96は平行に配設さ
れ、保持部材82a、82bの端部に取着される係止部材98
a、98bにより係止される。従って、前記保持部材82a、8
2bとストックプレート96により複数のシート受容部100
が画成されることになる（第４図参照）。なお、前記保
持部材82aの複数の溝部間には夫々のシート受容部100内
に膨出する膨出部102a、102bが形成されると共に、保持
部材82bの複数の溝部間には同様に膨出部104a、104bが
形成される。

第３図に示すように、前記ストックプレート96には複
数の孔部106が画成されており、当該孔部106には、図
中、二点鎖線で示すように、ストッパ部材108が係合す
る。この場合、前記ストッパ部材108は前記孔部106の
中、隣接する２つの孔部に係合し、当該ストッパ部材10
8により蓄積性蛍光体シートＳを所定の位置に保持する
ものである。従って、前記ストッパ部材108を孔部106を
介してストックプレート96の所定部位に係合することに
より蓄積性蛍光体シートＳの大きさに対応して当該蓄積
性蛍光体シートＳを所定の部位に位置決め停止させるこ
とが出来る。また、前記ストックプレート96の保持部材
82a側にはカム形状の位置決め部材110a、110bが揺動自
在に係合し、保持部材82b側には位置決め部材112a、112
bが揺動自在に係合する。実際、前記位置決め部材110
a、110b並びに112a、112bはその一端側に形成される係
止部114a、114b並びに116a、116bを介してストックプレ
ート96に回動自在に係合しており、他端側には突部118
a、118b並びに120a、120bが保持部材82a並びに82b側に
指向して突出形成される。前記突部118a、118bは前記ス
トックプレート96の変位作用下に保持部材82aに形成さ
れる膨出部102a、102bに当接すると共に突部120a、120b
は保持部材82bに形成される膨出部104a、104bと当接可
能である。この場合、前記位置決め部材110a、110b、11
2a、112baは夫々突部118a、118b、120a、120bが膨出部1
02a、102b、104a、104bに当接することで矢印方向に揺
動して当該ストックプレート96上に載置される蓄積性蛍
光体シートＳの幅員方向の位置決めを行うよう機能す
る。従って、前記蓄積性蛍光体シートＳの幅員が狭小な
場合には、第３図に二点鎖線で示すように、位置決め部
材112aに連結部材122を介して補助位置決め部材124を接
続することにより当該蓄積性蛍光体シートＳを位置決め
することが出来る。なお、前記連結部材122としてスト
ッパ部材108を使用出来、補助位置決め部材124としては
実質的に位置決め部材110a、110b、112a、112bを用いる
ことが可能である。

さらに、前記ストックプレート96の一端側両側部には
略コ字状を呈する係合部126a、126bが形成されており、
当該係合部126a、126bは後述する変位手段と係合する。
さらにまた、前記ストックプレート96の一端部には切欠
部128a、128b、128cが形成されており、当該切欠部128a
乃至128cはストックプレート96がローラ対78側に変位し
た際にローラ対78が臨入するよう構成されている。

次に、前記保持部材82a、82bおよびストックプレート
96を矢印A₁およびA₂方向に変位させるための第１の変位
手段130について説明する。すなわち、第２図に示すよ
うに、前記第１変位手段130はモータ132を含み、前記モ
ータ132から延在する回転駆動軸132aにスプロケット134
が取着され、当該スプロケット134にはチェーン136が張
架される。また、前記チェーン136は前記スプロケット1
34の下方に配設されるスプロケット138に張架されてお
り、当該チェーン136の両端部は螺子部材140を介して連
結される。前記螺子部材140にはアングル部材142が係合
すると共にナット部材144、146が螺合する。この場合、
前記ナット部材144、146は前記アングル部材142を挟持
している。前記アングル部材142は連結部材84に取着さ
れるローラ86aに回動自在に係合する。なお、前記モー
タ132の回転駆動軸132aには連結ロッド148が同軸的に取
着されており、当該連結ロッド148は保持部材82b方向に
指向して延在し、当該保持部材82b側に配設される図示
しない変位手段に連結される。この場合、前記変位手段
は前述した第１変位手段130と略同様に構成されてお
り、従って、ここではその説明を省略する。

次いで、前記ストックプレート96を矢印Ｂ方向に変位
させる第２の変位手段150について説明する。前記第２
変位手段150は回転駆動源152を含み、当該回転駆動源15
2の図示しない回転駆動軸には円板154が軸着される。前
記円板154には偏心してピン部材156が突設されている。
従って、回転駆動源152の駆動作用下に円板154を回転さ
せると前記ピン部材156は所定の軌道上を旋回すること
になる。このピン部材156に揺動部材158が係合する。す
なわち、前記揺動部材158は屈曲形状を呈し、その屈曲
部位において、例えば、側板90aにピン160を介して回動
自在に係合しており、その一端側には長孔162が形成さ
れる。当該長孔162に前記ピン部材156が臨入する。前記
揺動部材158の他端側には係合ピン164が取着され、前記
係合ピン164は複数のストックプレート96の中、第１変
位手段130の作用下に選択された１枚のストックプレー
ト96の係合部126aに係合可能である。前記揺動部材158
には連結部材166の一端側が取着されており、当該連結
部材166の他端側は保持部材82b側に指向して延在し、前
記揺動部材158と略同様の形状を呈し且つ対称的に配設
される揺動部材168に取着している。前記揺動部材168に
は係合ピン170が取着され、この係合ピン170はストック
プレート96の係合部126bに当接可能である。

一方、前記第４搬送手段66の下方には一組の可動ガイ
ド板172a、172bが配設される。前記可動ガイド板172a、
172bは、第１図に示すように、ピン部材からなる支点17
4を中心として矢印方向に揺動自在である。前記可動ガ
イド部材172a、172bの下方先端部はローラ対176に対峙
する。さらに、前記ローラ対176の下方には湾曲する一
組のガイド板178a、178bが設けられ、このガイド板178
a、178bは蓄積性蛍光体シートＳおよびフイルムＦを副
走査搬送手段180に案内するよう機能する。

前記副走査搬送手段180は複数の孔部（図示せず）を
有するエンドレス状の副走査用搬送ベルト182と、当該
副走査用搬送ベルト182により搬送される蓄積性蛍光体
シートＳおよびフイルムＦを前記孔部を介して当該副走
査用搬送ベルト182側に吸引するための第１のサクショ
ンボックス184と第２のサクションボックス186とからな
る。前記第１サクションボックス184および第２サクシ
ョンボックス186は図示しない真空ポンプ等に接続され
る。なお、前記副走査用搬送ベルト182はガイド板178
a、178b側から供給された蓄積性蛍光体シートＳ等を一
旦ガイド板188側に搬送した後に前記とは逆の方向に副
走査搬送するものである。その際、ガイド板188の近傍
には前記蓄積性蛍光体シートＳ等の撓曲に起因する浮き
上がりを防止するローラ190が配設される。

副走査搬送手段180の上方には蓄積性蛍光体シートＳ
に担持された画像情報を読み取ると共に、前記読み取ら
れた画像情報をフイルムＦに露光する画像読取記録機構
192が配設される。前記画像読取記録機構192はレーザ光
源194を含み、このレーザ光源194のレーザ光導出側には
レーザ光196を反射するミラー198が設けられており、こ
のミラー198によって反射されたレーザ光196は光変調器
200を通過してミラー202に至る。この場合、前記光変調
器200はフイルムＦに対する画像記録時にのみ駆動され
るものであり、蓄積性蛍光体シートＳの画像を読み取る
際には駆動されない。さらに、前記ミラー202によって
反射されたレーザ光196を蓄積性蛍光体シートＳ上に走
査させるためのガルバノメータミラー204と集光用反射
ミラー206が設けられる。

レーザ光196の蓄積性蛍光体シートＳ上の走査位置に
は主走査線に沿って光ガイド208が配設され、前記光ガ
イド208の上部にフォトマルチプライヤ210が装着され
る。前記フォトマルチプライヤ210には画像情報処理回
路212が接続される。従って、前記フォトマルチプライ
ヤ210によって得られた電気信号は画像情報処理回路212
に送られ画像処理が行われた後、図示しない記憶手段等
に記憶される。なお、前記画像読取記録機構192の作用
下に画像を読み取られた蓄積性蛍光体シートＳは第４搬
送手段66、第３搬送手段58、第２搬送手段32等を介して
前述した消去部48に送給される。

一方、前記第２装填部18は、前述したように、フイル
ムＦを収装する着脱自在なマガジン22を含む。当該マガ
ジン22のフイルム取出用開口部近傍には吸着盤214を含
む枚葉機構が配設される。前記吸着盤214はマガジン22
内に積層されるフイルムＦを枚葉してローラ対216に供
給するよう構成される。前記ローラ対216に臨み且つこ
のローラ対216から若干離間して一組のガイド板218a、2
18bが設けられる。ガイド板218a、218bの一端部は可動
ガイド板172a、172bに臨み、前記ローラ対216に供給さ
れたフイルムＦは当該ローラ対216の駆動作用下にガイ
ド板218a、218bを介して前述した一組の可動ガイド板17
2a、172b間に搬送されることになる。さらに、前記フイ
ルムＦは前記蓄積性蛍光体シートＳと略同様に副走査方
向（矢印D₂方向）に搬送されると共に、画像読取記録機
構192を介して前記蓄積性蛍光体シートＳから読み取っ
た画像情報に基づき、光変調器200を駆動してレーザ光1
96を変調し、再生のための画像が露光される。前記画像
が露光されたフイルムＦは再度ローラ対176側に搬送さ
れて後、可動ガイド板172a、172bの揺動作用下に第４搬
送手段66と略平行に配設されるフイルム用搬送手段220
に送給されるよう構成されている。

前記フイルム用搬送手段220は所定間隔離間して配設
されるローラ対222、224、226、228を含み、前記ローラ
対222と224との間には一組のガイド板230a、230bが配設
される。さらに、前記ローラ対224と226との間に一組の
ガイド板232a、232bを配設し、ローラ対226と228との間
に湾曲形状を呈する一組のガイド板234a、234bを設けて
いる。この場合、筐体12には前記ローラ対228の近傍に
フイルム取出用開口部236が形成され、この開口部236を
介して画像再生終了後のフイルムＦを前記筐体12に着脱
自在に装着されるレシーブマガジン240側に送給してい
る。

なお、筐体12に自動現像装置を並設し、ローラ228に
より搬送されるフイルムＦを開口部236から自動現像装
置内に送り込み、このフイルムＦを自動的に現像するこ
とも可能である。

本発明に係る蓄積性蛍光体シート用スタッカおよびこ
れを組み込む画像読取再生装置は基本的には以上のよう
に構成されるものであり、次にその作用並びに効果につ
いて説明する。

先ず、画像読取再生装置10の第１装填部16に蓄積性蛍
光体シートＳを装填したカセッテ20あるいは図示しない
シート用マガジンを装填する。この場合、本実施態様に
おいては、カセッテ20を第１装填部16に装填するものと
する。そこで、実際の動作では前記カセッテ20の蓋部材
25を開蓋機構を構成する吸着盤24により吸引保持して開
蓋する。

次に、前記開蓋したカセッテ20内に収納される蓄積性
蛍光体シートＳを枚葉機構を構成する吸着盤26により枚
葉すると共に、第１搬送手段28を構成するローラ対30を
前記吸着盤26側に変位させる。その際、前記ローラ対30
を矢印方向に回転駆動しておく。これによって、前記蓄
積性蛍光体シートＳはローラ対30に挟持され、当該ロー
ラ対30を第２搬送手段32を構成する第１搬送ベルト36側
に変位させることにより前記蓄積性蛍光体シートＳは第
２搬送手段32に送給されることになる。前記第２搬送手
段32において前記蓄積性蛍光体シートＳはドラム34と第
１搬送ベルト36とにより挟持された後に前記ドラム34と
第２搬送ベルト38に挟持されて第３搬送手段58に送給さ
れる。さらに、前記蓄積性蛍光体シートＳは第３搬送手
段58を構成するローラ対62から第４搬送手段66の第５搬
送ベルト68と第６搬送ベルト70との間に送給される。

そこで、第２切換ガイド部材76を、第１図中、破線で
示す方向に揺動変位させて前記蓄積性蛍光体シートＳを
ローラ対78を介してスタッカ80の複数のシート受容部10
0の中、所望のシート受容部100に収納する。

すなわち、モータ132の駆動作用下に回転駆動軸132a
並びにスプロケット134を所定方向に回転させ、当該ス
プロケット134に張架されるチェーン136を変位させる。
前記チェーン136には螺子部材140が取着され、当該螺子
部材140はアングル部材142に係合する。従って、前記チ
ェーン136の変位に伴ってアングル部材142並びに当該ア
ングル部材142が係着されるローラ86aが側板90aに画成
される長孔92aに沿って転動変位し、結局、前記ローラ8
6aが取着される連結部材84を介して保持部材82a、82bが
矢印A₁若しくはA₂方向に変位するに至る。この場合、前
記連結部材84に取着されるローラ86bが側板90aに画成さ
れる長孔92bに沿って転動すると共に、側板90b側に配設
されるローラ88a、88bが当該側板90bに画成される長孔9
4a、94bに沿って転動変位することは勿論である。

このように、保持部材82a、82bを矢印A₁若しくはA₂方
向に変位させることにより所望のシート受容部100を画
成するストックプレート96を前記ローラ対78に対峙させ
る。従って、ローラ対78の回転作用下にシートＳが搬送
されてくれば、このシートＳはそれに臨む当該ストック
プレート96上に移送されることになる。

次いで、前記スタッカ80の保持部材82a、82bを前記と
同様にして矢印A₁若しくはA₂方向に再度変位させ、他の
画像情報を担持する蓄積性蛍光体シートＳが予め収納さ
れているシート受容部100を選択してこれを画成するス
トックプレート96をローラ対78に対峙させる。これによ
って前記蓄積性蛍光体シートＳを載置しているストック
プレート96の係合部126a、126bが夫々第２変位手段150
の係合ピン164、170と当接可能となる。

そこで、前記第２変位手段150の回転駆動源152を駆動
して円板154を矢印方向に回転させる。この結果、前記
円板154の回転作用下にピン部材156が所定の軌道上を変
位し、このため、当該ピン部材156と係合する揺動部材1
58の一端側がピン160を中心として揺動し、その他端側
は矢印Ｃ方向に揺動するに至る。その際、前記揺動部材
158は連結部材166を介して保持部材82bに配設される揺
動部材168と連結しているため、前記揺動部材158の揺動
作用下に揺動部材168も揺動する。これによって、前記
揺動部材158、168に取着される係合ピン164、170がスト
ックプレート96の係合部126a、126bに夫々当接して当該
ストックプレート96を矢印Ｂ方向に変位させるに至る。

この時、前記ストックプレート96の変位作用下に前記
蓄積性蛍光体シートＳが位置決めされる。すなわち、ス
トックプレート96が矢印Ｂ方向に変位すると、このスト
ックプレート96に取着される位置決め部材110a、110bの
突部118a、118bが保持部材82aの膨出部102a、102bと当
接すると共に、位置決め部材112a、112bの突部120a、12
0bが保持部材82bの膨出部104a、104bに当接する。従っ
て、前記位置決め部材110a、110bと112a、112bとが夫々
矢印方向に揺動して当該ストックプレート96上に配置さ
れる蓄積性蛍光体シートＳを挟持し、この蓄積性蛍光体
シートＳの幅員方向の位置決めが行われる。

前記ストックプレート96が矢印Ｂ方向に変位すると、
切欠部128a乃至128cにローラ対78が臨入する。当該スト
ックプレート96に載置される蓄積性蛍光体シートＳはス
トッパ部材108により前記切欠部128a乃至128cを覆う部
位に配置されているため、切欠部128a乃至128cに臨入し
たローラ対78によって前記蓄積性蛍光体シートＳの端部
が挟持されるに至る。次に、前記ローラ対78の駆動作用
下に前記蓄積性蛍光体シートＳを第４搬送手段66に送給
して当該第４搬送手段66により一旦上方に移送した後、
これを下方へと移送する。この場合、可動ガイド板172
a、172bを、第１図中、二点鎖線で示す部位に揺動させ
ておき、前記蓄積性蛍光体シートＳを当該可動ガイド板
172a、172b間に臨入させる。

前記可動ガイド板172a、172b間に送給された蓄積性蛍
光体シートＳはローラ対176に挟持され、当該ローラ対1
76の駆動作用下にガイド板178a、178bを介して副走査搬
送手段180に移送される。前記副走査搬送手段180におい
て前記蓄積性蛍光体シートＳは副走査用搬送ベルト182
の作用下に矢印D₁方向に搬送され、一旦ガイド板188上
に送給されるに至る。前記蓄積性蛍光体シートＳの後端
側が画像読取記録機構192を通過すると前記副走査用搬
送ベルト182を前記と逆の方向に回転駆動し、前記蓄積
性蛍光体シートＳを矢印D₂方向に変位させる。その際、
図示しない真空ポンプが駆動されて前記第１サクション
ボックス184および第２サクションボックス186により前
記蓄積性蛍光体シートＳの一端側は副走査用搬送ベルト
182側に吸引保持される。

このようにして蓄積性蛍光体シートＳを矢印D₂方向に
搬送すると共に、画像読取記録機構192を駆動してレー
ザ光源194から導出されるレーザ光196をミラー198、202
で反射させてガルバノメータミラー204に到達させ、こ
のガルバノメータミラー204の揺動作用下にレーザ光196
を前記蓄積性蛍光体シートＳ上で主走査方向にスキャン
させる。その際、光変調器200は駆動されることはな
い。画像記録のために用いられるものであるからであ
る。これによって蓄積性蛍光体シートＳから放出される
輝尽発光光を直接あるいは反射ミラー206を介して光ガ
イド208に入射させ、フォトマルチプライヤ210によって
電気信号に変換して画像情報処理回路212に送給する。
このように、蓄積性蛍光体シートＳはレーザ光196によ
り二次元的に走査されることになる。

こうして画像読取走査が終了した蓄積性蛍光体シート
Ｓはガイド板178a、178b並びにローラ対176を介して可
動ガイド板172a、172b間に送給される。この場合、前述
したように、前記可動ガイド板172a、172bを図示しない
駆動源の駆動作用下に、図中、二点鎖線で示す部位に揺
動変位させておき、前記蓄積性蛍光体シートＳを第４搬
送手段66を構成する第５搬送ベルト68と第７搬送ベルト
72との間に案内し、当該第４搬送手段66により上方に移
送する。

さらに、前記蓄積性蛍光体シートＳは第３搬送手段5
8、第２搬送手段32を介して上方へと搬送された後に略
直角に屈曲して搬送され、消去部48に到達する。前記消
去部48では消去用光源50が点灯されており、その消去光
は蓄積性蛍光体シートＳに残存する画像情報を消去す
る。前記消去部48において画像情報を消去された蓄積性
蛍光体シートＳは第２搬送手段32により再度下方へと搬
送され、第３搬送手段58へと移送される。この場合、前
記第４搬送手段66を構成する第２切換ガイド部材76を、
図中、破線で示す方向に揺動した状態にしておくと共
に、保持部材82a、82bを前記と同様にモータ132の駆動
作用下に第１変位手段130を介して矢印A₁方向に変位さ
せて所望のシート受容部100を選択しておき、前記蓄積
性蛍光体シートＳを第２切換ガイド部材76、ローラ対78
を介してスタッカ80のシート受容部100内に収納する。
第１装填部16にマガジンを装填した際には前記画像情報
が消去された蓄積性蛍光体シートＳは消去部48の下方に
配設されるトレー56に収納されることになる。

なお、前述したように、蓄積性蛍光体シートＳを取り
出されたカセッテ20には、予めスタッカ80の所定のシー
ト受容部100に収納されている画像情報消去済の蓄積性
蛍光体シートＳが搬入される。すなわち、前記スタッカ
80の保持部材82a、82bをモータ132の駆動作用下に再度
矢印A₁若しくはA₂方向に変位させて画像情報が消去され
た後の蓄積性蛍光体シートＳをローラ対78に対峙させ
る。そして、この蓄積性蛍光体シートＳを前記と同様に
ストックプレート96の矢印Ｂ方向への変位作用下にロー
ラ対78に挟持させ、第４搬送手段66に送給する。前記第
４搬送手段66に送給されて前記蓄積性蛍光体シートＳは
上方へと移送されて第３搬送手段58に到達する。そこ
で、前記第３搬送手段58の近傍に設けられる補助消去部
64により前記蓄積性蛍光体シートＳに残存する画像を完
全に消去して後、これを第２搬送手段32に搬送する。そ
の際、前記第２搬送手段32を構成する第１切換ガイド部
材42を、図中、破線で示す部位に揺動変位させておく。
従って、前記蓄積性蛍光体シートＳは前記第１切換ガイ
ド部材42に案内されて第１搬送ベルト36を介して第１搬
送手段28を構成するローラ対30に挟持される。次いで、
前記ローラ対30をカセッテ20側に変位させると共に矢印
と反対の方向に回転させて前記蓄積性蛍光体シートＳを
カセッテ20内に収装する。

一方、蓄積性蛍光体シートＳが副走査搬送手段180か
らローラ対176を介して第４搬送手段66に送給された際
に、第２装填部18の近傍に配設される枚葉機構が駆動さ
れ、当該枚葉機構を構成する吸着盤214によりマガジン2
2内に積層して収納されるフイルムＦを枚葉する。前記
吸着盤214により枚葉されたフイルムＦはローラ対216に
挟持され、当該ローラ対216の駆動作用下にガイド板218
a、218bを介して可動ガイド板172a、172b間に送給され
る。さらに、前記フイルムＦは蓄積性蛍光体シートＳと
同様にローラ対176により挟持搬送されてガイド板178
a、178bを介して副走査搬送手段180に送給される。前記
副走査搬送手段180に搬送されたフイルムＦは副走査用
搬送ベルト182の作用下に矢印D₁方向に移送され、一旦
ガイド板188側に搬送される。次いで、前記副走査用搬
送ベルト182を前記とは逆の方向に回転駆動してフイル
ムＦを矢印D₂方向に搬送する。その際、前記蓄積性蛍光
体シートＳと同様にフイルムＦは夫々のサクションボッ
クス184、186の作用下に副走査用搬送ベルト182側に吸
引された状態で移送される。

前記フイルムＦが矢印D₂方向に移送される際、画像読
取記録機構192が再度駆動される。すなわち、レーザ光
源194から導出されたレーザ光196はミラー198により反
射され、光変調器200に到達する。ここで、前記光変調
器200には画像情報処理回路212により処理されて図示し
ない記憶手段に記憶された前記蓄積性蛍光体シートＳの
画像信号データが予め送給されている。従って、前記光
変調器200に到達したレーザ光196は当該光変調器200に
より前記画像信号データに基づいて変調され、この変調
されたレーザ光196はミラー202によって反射されガルバ
ノメータミラー204に到達する。このように当該ガルバ
ノメータミラー204に到達したレーザ光196はその揺動作
用下に主走査方向に偏向されて前記フイルムＦに照射さ
れる。このようにして前記フイルムＦは副走査方向に搬
送されると共に主走査方向においてはレーザ光196が主
走査されるため、前記蓄積性蛍光体シートＳから読み取
った画像がフイルムＦ上に露光されるに至る。なお、前
記フイルムＦに画像を再生する作業を行っている際には
フォトマルチプライヤ210は滅勢した状態にしておく。

前記画像再生終了後のフイルムＦは副走査搬送手段18
0からガイド板178a、178b並びにローラ対176を介して可
動ガイド板172a、172b間に移送される。この場合、前記
可動ガイド板172a、172bを、図中、実線で示す部位に揺
動変位させて前記フイルムＦをフイルム用搬送手段220
を構成するローラ対222に挟持させる。前記ローラ対222
に挟持されたフイルムＦはその駆動作用下に上方に搬送
され、ローラ対224、226を介して搬送されて後、ガイド
板234a、234bにより湾曲するように案内されてローラ対
228、開口部236を介してレシーブマガジン240内に送給
される。従って、このレシーブマガジン240に所定枚数
のフイルムＦは収納された後、前記レシーブマガジン24
0を遮光状態で筐体12から取り出し、図示しない現像装
置に前記フイルムＦを装填して現像処理を施せばよい。

この場合、本実施態様によれば、蓄積性蛍光体シート
Ｓを一時的に収納しておくスタッカ80に対して同一の方
向から蓄積性蛍光体シートＳの挿入、取り出しを行うと
共に、前記スタッカ80から蓄積性蛍光体シートＳを取り
出す際には前記蓄積性蛍光体シートＳをその側部を基準
として位置決めすることが可能である。

すなわち、前記スタッカ80を構成する複数のシート受
容部100の中、所望のシート受容部100を第１変位手段13
0の作用下に選択した際に、当該シート受容部100を画成
し且つ蓄積性蛍光体シートＳを載置するストックプレー
ト96の係合部126aが第２変位手段150を構成する係合ピ
ン164と実質的に係合可能な位置に至る。従って、前記
第２変位手段150の駆動作用下に、蓄積性蛍光体シート
Ｓをスタッカ80に対して送給すると共に、前記ストック
プレート96上に載置されている蓄積性蛍光体シートＳを
ローラ対78に対し送り出すことが可能となる。さらに、
前記ストックプレート96を変位させることにより、当該
ストックプレート96の両側部近傍に配設される位置決め
部材110a、110b、112a、112bが保持部材82a、82bに形成
される膨出部102a、102b、104a、104bに夫々当接して矢
印方向に変位し、前記蓄積性蛍光体シートの幅方向の位
置決めをするよう構成している。従って、前記スタッカ
80に対する蓄積性蛍光体シートＳの収容および取り出し
を同一方向とすることが可能となり、そのための搬送手
段を単一のものと出来、当該スタッカ80を配設する画像
読取再生装置10自体を小型化することが可能となる。し
かも、前記スタッカ80から取り出される蓄積性蛍光体シ
ートＳは所定の位置に位置決めされるため、これを第４
搬送手段66等により円滑に且つ正確に搬送することが出
来る。

［発明の効果］以上のように、本発明によれば、画像読取装置等に組
み込まれ且つ蓄積性蛍光体シートを一時的に収納するス
タッカに保持部材と当該保持部材に摺動自在に係合して
複数のシート受容部を画成するための複数枚のストック
プレートとを設けている。そして、前記ストックプレー
トにより画成される複数のシート受容部の中、所望のシ
ート受容部を搬送手段に対して位置決めすると共に、当
該ストックプレートを前記搬送手段側に変位させる際、
位置決め手段の作用下にストックプレート上に載置され
ている蓄積性蛍光体シートの幅方向の位置決めを行うよ
う構成している。このため、所望の蓄積性蛍光体シート
をスタッカから取り出す際には前記蓄積性蛍光体シート
を収納するシート受容部を選択して、そのストックプレ
ートをスタッカに対して蓄積性蛍光体シートの挿入、取
出作用を営む搬送手段側に変位させればよい。従って、
当該スタッカに対する蓄積性蛍光体シートの挿入および
取出を行う搬送手段を単一のものに出来、当該スタッカ
を配設する画像読取装置等自体を小型化することが可能
となる。さらに、当該スタッカ内に収納される蓄積性蛍
光体シートを画像読取作業等に供すべく取り出す際に、
幅方向に対して位置決め出来るため、当該蓄積性蛍光体
シートの搬送および読取作業等を円滑且つ正確に行うこ
とが可能となる効果が得られる。

以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明し
たが、本発明はこの実施態様に限定されるものではな
く、例えば、シート体のスタッカに対する挿入、取出の
際、スタッカを変位させることなく、シート体を搬送す
るローラ対を矢印A₁−A₂方向に変位させることも可能で
ある等、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の
改良並びに設計の変更が可能なことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る蓄積性蛍光体シート用スタッカを
組み込む画像読取再生装置の概略説明図、第２図は本発明に係る蓄積性蛍光体シート用スタッカの
斜視説明図、第３図は第２図に示す蓄積性蛍光体シート用スタッカの
一部省略平面図、第４図は第２図並びに第３図に示す蓄積性蛍光体シート
用スタッカの一部省略側面図である。 10……画像読取再生装置、16、18……装填部 48……消去部、80……スタッカ 82a、82b……保持部材、96……ストックプレート 130、150……変位手段、180……副走査搬送手段 192……画像読取記録機構

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】複数枚の蓄積性蛍光体シートを収容すると
ともに、シート体搬送手段により前記蓄積性蛍光体シー
トの搬入および搬出を同一の搬送口で行うスタッカであ
って、シート体収納用空間である複数のシート受容部を画成す
る複数個のストックプレートと、前記複数個のストックプレートをそれぞれ移動自在に保
持する保持部材と、所望の前記シート受容部を選択して前記シート体搬送手
段に位置決めするために、前記保持部材を介して前記複
数個のストックプレートを一体的に変位させる第１の変
位手段と、前記シート体搬送手段に位置決めされた前記シート受容
部に収納されている前記蓄積性蛍光体シートを該シート
体搬送手段に送り出すために、該蓄積性蛍光体シートが
載置されている単一の前記ストックプレートに係合して
該単一のストックプレートを前記シート体搬送手段側に
変位させる第２の変位手段と、を備えることを特徴とする蓄積性蛍光体シート用スタッ
カ。
【請求項２】請求項１記載のスタッカにおいて、シート
受容部は蓄積性蛍光体シート用位置決め手段を有し、前
記位置決め手段はストックプレートがシート体搬送手段
に対して変位する動作に同期して蓄積性蛍光体シートを
ストックプレートの所定位置へと幅寄せする位置決め部
材を備えることを特徴とする蓄積性蛍光体シート用スタ
ッカ。