JPH04320249A - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、放射線画像情報が蓄積
記録された蓄積性蛍光体シートをカセッテから取り出し
た後に前記放射線画像情報の読み取りと残存放射線エネ
ルギの放出とを行い、さらにこのカセッテ内に収容する
放射線画像情報読取装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、蓄積性蛍光体を利用して、人体等
の被写体の放射線画像情報を一旦この蓄積性蛍光体のシ
ートに蓄積記録し、これを励起光で走査して輝尽発光せ
しめ、この輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を
得、この画像信号を処理して診断適正のよい被写体の放
射線画像を得る放射線画像情報記録再生システムが提案
されている（特開昭５５−１２４２９号、同５６−１１
３９５号、同５５−１６３４７２号、同５６−１０４６
４５号、同５５−１１６３４０号等参照）。

【０００３】このシステムにおいて、最終的な画像はハ
ードコピーとして再生したものでもよいし、ＣＲＴ上に
可視像として再生したものでもよい。とにかく、このよ
うな放射線画像情報記録再生システムにおいては、蓄積
性蛍光体シートは最終的に画像情報を記録せず、上記の
ような最終的な記録媒体に画像を与えるために一時的に
画像情報を担持するものであるから、この蓄積性蛍光体
シートを繰り返し使用するようにしてもよく、またその
ように繰り返し使用すれば極めて経済的である。なお、
このように蓄積性蛍光体シートを再使用するには、輝尽
発光光が読み取られた後の蓄積性蛍光体シートに残存す
る放射線エネルギを、例えば、特開昭５６−１１３９２
号、同５６−１２５９９号に示されるような方法によっ
て放出させて残存放射線画像を消去し、この蓄積性蛍光
体シートを再度放射線画像記録用に使用するようにすれ
ばよい。

【０００４】上記観点に基づき、蓄積性蛍光体シートに
蓄積記録された放射線画像情報を読み取る読取部と、画
像読み取りが行われた後のシート上の残存放射線エネル
ギを放出させる消去部とが備えられた放射線画像情報読
取装置が提案されている。

【０００５】この場合、放射線画像情報の記録読取作業
の効率化を図るべく、放射線画像情報が蓄積記録された
蓄積性蛍光体シートを収容するカセッテが、カセッテ保
持部に装填された後に、前記シートが、このカセッテか
ら取り出されて読取部および消去部に搬送され、さらに
前記カセッテ内に送り込まれるよう構成された放射線画
像情報読取装置が提案されている（特開昭６２−１６４
０３９号、同６２−９０８４１号等参照）。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の放
射線画像情報読取装置では、カセッテ保持部に装着され
たカセッテから蓄積性蛍光体シートを取り出すための搬
出機構と、画像情報の読み取りおよび消去終了後のシー
トを再び前記カセッテ内に収容するための搬入機構とが
必要となる。このため、カセッテ保持部の構造が複雑化
するとともに、製造コストが高騰するという問題がある
。

【０００７】本発明は、この種の問題に鑑みなされたも
のであり、カセッテ保持部に装填されたカセッテから蓄
積性蛍光体シートを取り出す作業や、読み取りおよび消
去終了後のシートをこのカセッテに収容する作業を、簡
単な構成で、しかも容易に遂行することが可能な放射線
画像情報読取装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された
放射線画像情報に励起光を照射してこのシートから発せ
られた輝尽発光光を読み取って画像信号を得る読取部と
、画像読み取りが行われた後のシート上の残存放射線エ
ネルギを放出させる消去部と、前記シートを前記読取部
および消去部を経由して搬送する搬送系と、前記シート
が収容されたカセッテを着脱自在なカセッテ保持部とを
備え、前記カセッテ保持部は、カセッテの挿入端部側を
水平方向から下方に傾斜させて前記カセッテ内のシート
を前記搬送系に落下供給するとともに、前記カセッテの
挿入端部側を水平方向から上方に傾斜させて画像情報消
去後のシートを前記搬送系から前記カセッテ内に落下収
容可能なカセッテ回転手段を備えることを特徴とする。

【０００９】

【作用】本発明の放射線画像情報読取装置では、カセッ
テ保持部に装填されたカセッテの挿入端部側が、カセッ
テ回転手段の作用下に水平方向から下方に傾斜されるた
めに、このカセッテ内の蓄積性蛍光体シートが、その傾
斜に沿って搬送系側に落下供給されて読取部に至り、こ
こでシートに蓄積記録されている画像情報が読み取られ
る。次に、このシートは、消去部に搬送されて残存放射
線画像情報の消去が行われた後に、再度カセッテ側に搬
送される。その際に、カセッテの挿入端部側が、カセッ
テ回転手段によって水平方向から上方に傾斜されており
、前記画像情報消去後のシートがその傾斜に沿ってカセ
ッテ内に落下収容される。このため、シートをカセッテ
から取り出す作業や、このカセッテに収容する作業が、
特別な機構を使用することなく、簡単な構成で容易にか
つ確実に遂行される。

【００１０】

【実施例】本発明に係る放射線画像情報読取装置につい
て実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に
説明する。

【００１１】第１図において、参照符号１０は、本実施
例に係る放射線画像情報読取装置を示す。この放射線画
像情報読取装置１０は、蓄積性蛍光体シート１２に蓄積
記録された放射線画像情報に励起光を照射してこのシー
ト１２から発せられた輝尽発光光を読み取って画像信号
を得る読取部１４と、画像読み取りが行われた後のシー
ト１２上の残存放射線エネルギを放出させる消去部１６
と、前記シート１２を前記読取部１４および消去部１６
を経由して搬送する搬送系１８と、前記シート１２が収
容されたカセッテ２０を着脱自在なカセッテ保持部２２
とを備える。

【００１２】このカセッテ保持部２２は、カセッテ２０
を水平方向から上方および下方に所定の角度、例えば１
５°ずつ傾斜可能な回転部材（カセッテ回転手段）２４
を備え、この回転部材２４は、装置本体１０ａの上部隅
角部に支点２６を介して回転自在にかつ遮光状態を維持
して装着される（図２参照）。回転部材２４の円弧状端
部には、カセッテ２０を挿入するための挿入口２８が形
成され、この挿入口２８に近接して蓋体開閉手段３０が
配置されている。

【００１３】図３に示すように、この蓋体開閉手段３０
は、ピン３２を支点に揺動自在な係止部材３４を備える
。この係止部材３４のカセッテ２０側の一端部に爪部３
６が設けられるとともに、前記係止部材３４の他端部に
は、下方に広がる傾斜部位３８が形成される。この蓋体
開閉手段３０の近傍には、互いに対向して蓄積性蛍光体
シート１２を検出するための光センサ等の検出手段４０
が配置される（図２参照）。

【００１４】回転部材２４には、搬送系１８を構成する
ローラ対４２が装着されており、このローラ対４２を回
転駆動させるためのベルト４４に、テンションローラ４
６が係合している。このベルト４４は、比較的大径なロ
ーラ４８を介して直線上に延びている。搬送系１８は、
途中に消去部１６を配置して読取部１４まで続いている
。読取部１４の下方には、湾曲するガイド板５０と、蓄
積性蛍光体シート１２を挟持して矢印Ａ方向および矢印
Ｂ方向に搬送する二組のニップローラ５２、５４とが配
置されている。

【００１５】読取部１４は、前記ニップローラ５２、５
４間の蓄積性蛍光体シート１２に対して走査光としての
レーザビームＬを照射する光学ユニット５６と、前記蓄
積性蛍光体シート１２に蓄積記録された画像情報をレー
ザビームＬによる輝尽発光光として読み取るフォトマル
チプライヤ５８を含む集光ユニット６０とを備えている
。

【００１６】消去部１６は、蛍光灯等の消去用光源６２
を備え、この消去用光源６２からの消去光によって蓄積
性蛍光体シート１２に残存する放射線エネルギの消去が
行われる。

【００１７】カセッテ２０は、蓄積性蛍光体シート１２
を収容するカセッテ本体６４と、このカセッテ本体６４
内からシート１２を取り出すとともに、このシート１２
をカセッテ本体６４内に搬入するための開閉自在な蓋体
６６とを備える。この蓋体６６は、ピン６８を介してカ
セッテ本体６４に対して揺動可能であり、蓋体開閉手段
３０を構成する係止部材３４の爪部３６が係合する部位
は、図３中、図面に垂直な方向に突出成形されている。 なお、係止部材３４の傾斜部位３８は、カセッテ本体６
４の上部に係合している。

【００１８】次に、このように構成される放射線画像情
報読取装置１０の動作について説明する。

【００１９】まず、放射線画像が蓄積記録された蓄積性
蛍光体シート１２を収容したカセッテ２０が、カセッテ
保持部２２を構成する回転部材２４の挿入口２８に装填
されると、蓋体開閉手段３０を構成する係止部材３４の
傾斜部位３８にこのカセッテ本体６４の上部が係合する
（図３ａ参照）。このため、係止部材３４が、ピン３２
を支点にして矢印方向に揺動し、爪部３６により蓋体６
６の外方に突出する部位が押圧されてこの蓋体６６がピ
ン６８を支点にして開放される（図３ｂ参照）。ここで
、回転部材２４の挿入口２８が、水平方向から上方に傾
斜して配置されているため、カセッテ２０は、蓋体６６
の開放された端部側を下方に傾斜させている。従って、
カセッテ２０内の蓄積性蛍光体シート１２は、このカセ
ッテ２０の傾斜に沿って搬送系１８を構成するローラ対
４２側に落下供給される。

【００２０】そこで、蓄積性蛍光体シート１２が、検出
手段４０により検出されるため、その検出信号を介して
搬送系１８が駆動される。そして、蓄積性蛍光体シート
１２は、ローラ対４２、ベルト４４等によって読取部１
４側に搬送される。その際に、この搬送系１８の駆動に
同期して信号等が装置本体１０ａの外部に表示され、作
業者が、カセッテ２０を水平方向から下方に傾斜させる
（図２中、二点鎖線参照）。

【００２１】読取部１４に搬送された蓄積性蛍光体シー
ト１２は、ニップローラ５２、５４に挟持されてガイド
板５０に沿って一旦矢印Ａ方向に搬送される。次に、ニ
ップローラ５２、５４が前記とは逆方向に回転駆動され
て、蓄積性蛍光体シート１２は、矢印Ｂ方向に所定の速
度で副走査搬送される。これに同期して光学ユニット５
６が駆動され、レーザビームＬが、ニップローラ５２、
５４間の蓄積性蛍光体シート１２に対して主走査方向に
照射される。これによって、蓄積性蛍光体シート１２か
ら得られる輝尽発光光がフォトマルチプライヤ５８を含
む集光ユニット６０により集光されて、電気信号に変換
される。

【００２２】画像の読み取られた蓄積性蛍光体シート１
２は、消去部１６まで搬送された後、消去用光源６２に
より残存放射線画像情報の消去が行われ、さらに搬送系
１８を介してカセッテ２０側に搬送される。この時、カ
セッテ２０は、装置本体１０ａ内に挿入されている部分
を上方にして傾斜しており、搬送系１８によって搬送さ
れてきた蓄積性蛍光体シート１２は、このカセッテ２０
内にその開放する端部側から落下収容される。

【００２３】蓄積性蛍光体シート１２を収容したカセッ
テ２０が、回転部材２４の挿入口２８から取り出される
と、係止部材３４の傾斜部位３８がカセッテ本体６４か
ら離脱して、この係止部材３４が、ピン３２を支点にし
て矢印方向とは逆方向に揺動する。このため、爪部３６
が蓋体６６から離間して、この蓋体６６がカセッテ本体
６４を閉塞する。

【００２４】カセッテ２０が取り外された回転部材２４
は、図示しないばね等を介して挿入口２８側を上方に傾
斜させる位置（図２中、実線参照）まで回転される。

【００２５】この場合、本実施例では、カセッテ２０が
カセッテ保持部２２を構成する回転部材２４に装填され
る際に、その開閉される端部側（挿入端部側）が水平方
向から下方に傾斜される。このため、このカセッテ２０
内の蓄積性蛍光体シート１２が、その傾斜に沿って搬送
系１８側に落下供給され、この搬送系１８の駆動作用下
に読取部１４に搬送される。一方、残存放射線画像情報
の消去が行われた蓄積性蛍光体シート１２がカセッテ２
０側に搬送される際に、このカセッテ２０の開閉される
端部側が、回転部材２４の揺動作用下に水平方向から上
方に傾斜されている。このため、画像情報消去後の蓄積
性蛍光体シート１２は、カセッテ２０の傾斜に沿ってこ
のカセッテ２０内に落下収容される。従って、カセッテ
２０内から蓄積性蛍光体シート１２を取り出して搬送系
１８に送り出す機構や、画像情報消去後の蓄積性蛍光体
シート１２を搬送系１８から受け取ってカセッテ２０内
に収容する機構等が不要になる。これにより、放射線画
像情報読取装置１０全体の構成が簡素化するとともに、
製造コストを安価にすることができ、しかもカセッテ２
０からの蓄積性蛍光体シート１２の取り出し作業および
このカセッテ２０へのシート１２の収容作業が確実に遂
行されるという効果が得られる。

【００２６】なお、本実施例に係る放射線画像情報読取
装置１０では、カセッテ２０が装置本体１０ａの前方に
突出しているが、図４に示す放射線画像情報読取装置８
０のように、このカセッテ２０を装置本体８０ａの前面
より内方に配置させることができる（前述した実施例と
同一符号を付して詳細な説明は省略する）。この放射線
画像情報読取装置８０では、特に設置占有面積が小さく
てよいという利点が得られる。

【００２７】

【発明の効果】本発明に係る放射線画像情報読取装置に
よれば、以下の効果が得られる。

【００２８】カセッテ保持部に装填されたカセッテの挿
入端部側が、カセッテ回転手段の作用下に水平方向から
下方および上方に傾斜されるため、蓄積性蛍光体シート
をこのカセッテ内から搬送系側に落下供給するとともに
、残存放射線画像情報消去後の蓄積性蛍光体シートを再
度カセッテ内に落下収容することができ、カセッテから
のシート取出機構や、このカセッテ内へのシート収容機
構等が不要になる。このため、放射線画像情報読取装置
全体の構成が一挙に簡素化し、かつ製造コストの高騰を
有効に阻止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る放射線画像情報読取装置の概略構
成図である。

【図２】前記放射線画像情報読取装置の要部説明図であ
る。

【図３】前記放射線画像情報読取装置にカセッテを装填
する際の説明図である。

【図４】他の放射線画像情報読取装置の概略構成図であ
る。

【符号の説明】

１０…放射線画像情報読取装置 １２…蓄積性蛍光体シート １４…読取部 １６…消去部 １８…搬送系 ２０…カセッテ ２２…カセッテ保持部 ２４…回転部材 ２８…挿入口 ３０…蓋体開閉手段 ３４…係止部材 ４２…ローラ対 ５２、５４…ニップローラ ５６…光学ユニット ８０…放射線画像情報読取装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された放射
   線画像情報に励起光を照射してこのシートから発せられ
   た輝尽発光光を読み取って画像信号を得る読取部と、画
   像読み取りが行われた後のシート上の残存放射線エネル
   ギを放出させる消去部と、前記シートを前記読取部およ
   び消去部を経由して搬送する搬送系と、前記シートが収
   容されたカセッテを着脱自在なカセッテ保持部とを備え
   、前記カセッテ保持部は、カセッテの挿入端部側を水平
   方向から下方に傾斜させて前記カセッテ内のシートを前
   記搬送系に落下供給するとともに、前記カセッテの挿入
   端部側を水平方向から上方に傾斜させて画像情報消去後
   のシートを前記搬送系から前記カセッテ内に落下収容可
   能なカセッテ回転手段を備えることを特徴とする放射線
   画像情報読取装置。