JPH0690418B2

JPH0690418B2 - 放射線画像情報読取再生装置

Info

Publication number: JPH0690418B2
Application number: JP62252959A
Authority: JP
Inventors: 久豊加藤; 俊孝阿賀野
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1987-10-07
Filing date: 1987-10-07
Publication date: 1994-11-14
Anticipated expiration: 2009-11-14
Also published as: US4864135A; JPH0194335A

Description

【発明の詳細な説明】（発明の分野）本発明は放射線画像情報記録再生システムにおいて用い
られる、放射線画像情報の読取りと再生を同一装置内に
おいて同一の走査系により行なう放射線画像情報読取再
生装置に関するものである。

（従来の技術）ある種の蛍光体に放射線（Ｘ線，α線，β線，γ線，電
子線，紫外線等）を照射すると、この放射線エネルギー
の一部が蛍光体中に蓄積され、この蛍光体に可視光等の
励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーに応じて蛍
光体が輝尽発光を示すことが知られており、このような
性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体（輝尽性蛍光体）と呼
ばれる。

この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線
画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体に記録し、この
蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の励起光で走査して輝
尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光を光電的に読
み取って画像信号を得、この画像信号に基づき被写体の
放射線画像を写真感光材料等の記録材料、CRT等に可視
像として出力させる放射線画像情報記録再生システムが
本出願人によりすでに提案されている。（特開昭55−12
429号，同56−11395号，同55−163472号，同56−104645
号，同55−116340号など。）上記システムにおける蓄積性蛍光体シートは、放射線画
像情報を蓄積記録すると共にその記録された画像情報を
上記励起光走査によって読み取るまでの間一時的に担持
するものであり、従って画像情報の読み取りが終了した
後は、該シートに残存している画像情報を消去してその
シートを再使用することが望ましい。

ところで上記放射線画像情報記録再生システムにおいて
は、近年システム全体をできるだけ小型化し、製造コス
トを低減させるという要請に基づいて種々の改良がなさ
れている。本出願人は、この改良のひとつとして、同一
の副走査手段を用いて、同一装置内で蓄積性蛍光体シー
トを蓄積記録された画像情報の読取りと再生を行なうこ
とによりそれ以前は別体に設けられていた読取装置と再
生装置を一体化させてシステム全体を小型化するととも
に製造コストを低減させることのできる放射線画像情報
読取再生装置を提供した（特願昭62−5263）。

（発明が解決しようとする問題点）上記のように、同一の副走査手段を用いて読取装置と再
生装置を一体化させたことにより、蓄積性蛍光体シート
を読み取って画像信号を得、この画像信号に基づいて被
写体の放射線画像を再生出力するには一体の装置で行な
えることとなったが、従来のＸ線フィルムを用いて被写
体のＸ線透過画像を得るシステムも依然として多数用い
られており、また従来のシステムを蓄積性蛍光体シート
を用いるシステムに置き換えても、過去においてＸ線透
過画像が記録された多量のＸ線フィルムが既に保存され
ている。更に、CT、US等の診断機器も多く使用されてお
り、これらの機器の出力画像を記録したフィルムも多数
ある。これらのフィルムに記録された画像情報を光電的
に読み取り、蓄積性蛍光体シートから読み取った画像信
号と同様に画像処理を施し、記憶し、再生出力できるこ
とが望ましい。

従来は、上記目的のためには、蓄積性蛍光体シートを用
いたシステムとは別個に放射線画像が記録されたフィル
ムを光電的に読み取るフィルム読取装置を用いなければ
ならず、蓄積性蛍光体シートを用いたシステムのみを改
良して小型化しても全体としての小型化およびコストの
低減には限界があった。

本発明は、蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された画像情
報を読み取り画像信号を得る読取装置と、この画像信号
に基づく画像を再生出力する再生装置を一体化するだけ
でなく、さらにフィルムに記録された画像情報を読み取
るフィルム読取装置をも一体化してこのフィルム読取装
置で読み取られた画像信号に基づく画像も再生出力でき
るようにし、フィルムの読取りを含めたシステム全体を
小型化するとともに製造コストを低減させることのでき
る放射線画像情報読取再生装置を提供することを目的と
するものである。

（問題点を解決するための手段）本発明による第１の放射線画像情報読取再生装置は、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートを
収納し、収納した該蓄積性蛍光体シートを搬出する蓄積
性蛍光体シート供給部、放射線画像が記録された現像済フィルムを供給するフィ
ルム供給部、記録シートを収納し、収納した該記録シートを１枚ずつ
搬出する記録シート供給部、光ビームを光偏向器により偏向して前記蓄積性蛍光体シ
ート上を主走査せしめる蛍光体シート読取用主走査手
段、光ビームを光偏向器により偏向して前記フィルム上
を主走査せしめるフィルム読取用主走査手段、光ビーム
を光偏向器により偏向して前記記録シート上を主走査せ
しめる記録用主走査手段、前記蓄積性蛍光体シート、前
記フィルム、および前記記録シートを前記主走査方向と
略直交する方向に搬送して副走査する副走査手段、前記
蛍光体シート読取用主走査手段のビーム光が前記蓄積性
蛍光体シート上に照射された位置から発せられた、前記
蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された放射線画像情報を
担持する輝尽発光光を検出する輝尽発光光検出手段、お
よび前記フィルムに照射され、このフィルムに記録され
た放射線画像により強度変調された前記フィルム読取用
主走査手段のビーム光を検出する光ビーム検出手段を備
え、前記蓄積性蛍光体シートまたは前記フィルムを走査
して前記輝尽発光光検出手段または光ビーム検出手段に
より放射線画像情報を得るとともに、前記記録用主走査
手段の光ビームをこの得られた放射線画像情報に基づい
て変調して前記記録シート上に該放射線画像情報を記録
する光走査部、前記蓄積性蛍光体シート供給部から搬出された蓄積性蛍
光体シートを前記光走査部へ搬送し、次いで前記光走査
部から搬出する蓄積性蛍光体シート搬送手段、前記フィルム供給部から搬出された現像済フィルムを前
記光走査部へ搬送し、次いで前記光走査部から搬出する
フィルム搬送手段、および前記記録シート供給部から搬出された記録シートを前記
光走査部に搬出した後光走査部から搬出する記録シート
搬送手段からなることを特徴とするものである。

また、前記光走査部において画像情報が記録された記録
シートは最終的には自動現像機に送られて現像されるも
のであり、本発明の放射線画像情報読取再生装置は自動
現像を行なう機構を一体的に備えていてもよい。そこで
本発明の第２の装置は前述した蓄積性蛍光体シート供給
部，フィルム供給部，記録シート供給部，光走査部，蓄
積性蛍光体シート搬送手段，フィルム搬送手段ととも
に、放射線画像情報が記録された記録シートを現像する
自動現像部、および前記記録シート供給部から搬出され
た記録シートを前記光走査部に搬送し、次いで前記自動
現像部に搬送する記録シート搬送手段を備えたことを特
徴とするものである。

さらに本発明の放射線画像情報読取再生装置は、画像情
報が記録された記録シートを装置の外部にある自動現像
機に送るのに先立って一旦収納手段に収納するようにし
たものであってもよい。そこで本発明の第３の装置は、
前述した蓄積性蛍光体シート供給部，フィルム供給部，
記録シート供給部，光走査部，蓄積性蛍光体シート搬送
手段，フィルム搬送手段とともに、光走査部において記
録の終了した記録シートを収納する記録シート収納部お
よび前記記録シート供給部から搬出された記録シートを
前記光走査部に搬送し、次いで前記記録シート収納部へ
搬送する記録シート搬送手段を備えたことを特徴とする
ものである。なお、光走査部の前記蛍光体シート読取用
主走査手段、前記フィルム読取用主走査手段、および前
記記録用主走査手段はその１部または全部が共通であっ
てもよい。

（作用）本発明の放射線画像情報読取再生装置は、蓄積性蛍光体
シートに蓄積記録された画像情報の読取りと、画像の再
生記録とを、同一副走査系を用いることによって一体化
し、さらにフィルムに記録された画像情報の読取りも同
一副走査系を用いて行なうようにしたため、フィルムの
読取りを含めたシステム全体を小型化することができ
る。また、本装置においては、少なくとも副走査手段
は、蓄積性蛍光体シートの読取り、フィルムの読取り、
および再生記録の三者に共用されるため１つでよく、シ
ステム全体の製造コストを低減させることができる。さ
らには蓄積性蛍光体シート搬送手段、フィルム搬送手
段、および記録シート搬送手段の一部を共用するように
すればシステムの小型化、低コスト化を一層図ることが
できる。

（実施例）以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。

第１図は本発明の一実施例による放射線画像情報読取再
生装置の概要を示す側面概略図である。

本装置は、蓄積性蛍光体シート１を収納可能な複数のカ
セッテ２を着脱自在に保持する蓄積性蛍光体シート供給
部10、現像済フィルム91を、案内板92に乗せて、この案
内板92と遮光板93の間に挿入することにより、この装置
内にフィルム91を供給することのできるフィルム供給部
90、複数の記録シート３を収納可能な記録シート供給用
マガジン４を着脱自在に保持する記録シート供給部40、
蓄積性蛍光体シート１またはフィルム91を走査して画像
情報を読み取るとともに、読み取られた画像情報を記録
シート３に記録する光走査部20、光走査部20において読
取りが終了した蓄積性蛍光体シート１に残存する画像情
報を消去する消去部30、光走査部20において記録が終了
した記録シート３を現像する自動現像部70を備えてい
る。

この装置内部は、蓄積性蛍光体シート１や記録シート４
が外光に感光しないように必要な遮光が施されている。

上記の構成を有する本装置において、まず蓄積性蛍光体
シート１に蓄積記録された画像情報を読み取る場合につ
いて説明する。

図示しない外部の撮影装置において内部に保持した蓄積
性蛍光体シート１に撮影の行なわれたカセッテ２が前記
蓄積性蛍光体シート供給部10に装填される。本実施例の
装置においては、一例として２枚のカセッテ２が蓄積性
蛍光体シート供給部10により保持可能となっている。こ
のカセッテ２は蓄積性蛍光体シートに放射線を照射して
画像情報に記録（撮影）を行なう際にシートが外光によ
り感光するのを防ぐために遮光性を有するものとなって
おり、蓄積性蛍光体シートを収納するカセッテ本体2aと
開閉可能な蓋部2bからなっている。この蓋部2bは、カセ
ッテ２が蓄積性蛍光体シート供給部10内に装填される際
には閉じられているが、蓄積性蛍光体シート供給部10内
において、内部の蓄積性蛍光体シート１が取り出される
際には、吸着盤等の開蓋手段11が図示のように蓋部2bを
開く。

上記蓄積性蛍光体シート供給部10には上述のように２枚
のカセッテが上下方向に互いに平行に重ねられて収納さ
れており、各カセッテ２からそれぞれ蓄積性蛍光体シー
ト１の取り出しが行なわれるが、以下、蓄積性蛍光体シ
ート供給部10内に保持されたカセッテ２のうちの上位に
あるカセッテ２を例にとって蓄積性蛍光体シート１の取
り出しおよび搬送について説明する。

図示の装置は、蓄積性蛍光体シート供給部10内の任意の
カセッテ２から蓄積性蛍光体シート１を取り出し、光走
査部20および消去部30にこの順に搬送する。エンドレス
ベルト，ローラ，ガイド板等からなる蓄積性蛍光体シー
ト搬送手段50が設けられており、この蓄積性蛍光体シー
ト搬送手段50の一部には、蓄積性蛍光体シート供給部10
内のカセッテ２のうちの任意のカセッテの端部に選択的
に臨接するように上下動可能な移動搬送部51が形成され
ている。第２図はこの移動搬送部の一部拡大斜視図であ
る。上記のように蓄積性蛍光体シート供給部10内の最上
位のカセッテ２から蓄積性蛍光体シート１の取り出しを
行なう際には、この移動搬送部51は図示の位置であるそ
の上位に位置して前記上位のカセッテ２と隣接する。

蓋部2bが開かれたカセッテ２内には吸着手段12が進入し
てカセッテ２内部の蓄積性蛍光体シート１を吸着して取
り出し、移動搬送部51のベルトコンベア51d,ローラ51f
に渡し、さらにベルトコンベア51dおよびローラ51eによ
り挾持される。なお蓄積性蛍光体シート１はカセッテ２
内において蓄積性蛍光体層の形成された表側の面が下に
なるように保持されている。このようにカセッテ２から
取り出された蓄積性蛍光体シート１は、移動搬送部51の
可動ガイド板51cが実線に示す位置でローラ51aおよび51
bにより矢印A₁方向に搬送された後、蓄積性蛍光体シー
ト搬送手段50により矢印A₂〜A₄方向に搬送されて光走査
部20内に搬入される。

光走査部20は、蓄積性蛍光体シート１に対しては画像情
報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート１をレーザービ
ーム21で走査し、その走査によって励起された、該シー
ト１から発せられる輝尽発光光をフォトマルチプライヤ
ー等の輝尽発光光検出手段22で光電的に読み取って可視
像出力用の電気的な画像信号を生ぜしめるものとして作
動する。図中23は一例としてHe−Neレーザ光源、24はガ
ルバノメータミラー等の光偏向器、25は蓄積性蛍光体シ
ート１から発せられた輝尽発光光を光電読取手段の光ガ
イド22a（該光ガイド22aは輝尽発光光を全反射させなが
らフォトマルチプライヤー等の光検出器22bに導く役目
をする）に向けて反射させる反射ミラーである。なおAO
M等の光変調器26は、レーザビーム21が蓄積性蛍光体シ
ート１に対して走査を行なう際には作動を停止してい
る。

光走査部20に搬入された蓄積性蛍光体シート１は蓄積性
蛍光体シート搬送手段50により矢印A₅方向に搬送され、
この搬送方向と略垂直に偏向されるレーザビーム21によ
って蓄積性蛍光体シート全面が２次元的に走査されて輝
尽発光光が生ぜしめられ、この輝尽発光光が前記光ガイ
ド22aを介して光検出器22bにより検出される。光検出器
22bにおいて、輝尽発光光は電気信号に変換され、得ら
れた電気信号は画像情報処理回路27に送られて画像処理
が行なわれた後、メモリ29に記憶される。なお、本実施
例においては光走査部20内にある蓄積性蛍光体シート搬
送手段50が副走査手段となっている。

なお、放射線画像情報の読み取りにおいては、上記説明
した可視像出力用の画像信号を得る読み取り（本読み）
に先立って、予め上記蓄積性蛍光体シートに蓄積記録さ
れている放射線画像情報の概略を読み取る先読みを行な
い、この先読みによって得られた画像情報に基づいて上
記本読みを行なう際の読取条件等を決定し、この読取条
件に従って前記本読みを行なう方法が知られている。

この様な先読みを行なう方法としては、例えば上記本読
みに用いられるレーザビーム（励起光）のエネルギーよ
りも低いエネルギーの励起光を用いて蓄積性蛍光体シー
ト１を走査し、この走査によって発せられる輝尽発光光
を同じく輝尽発光光検出手段によって読み取る方法（例
えば特開昭58−67240号公報参照）等が存在する。

本発明における光走査部は、上記本読みのみを行なう部
分の外、本読みと先読みの双方を行なう部分であっても
良い。例えば蓄積性蛍光体シート１を矢印A₅方向に搬送
してまず先読みを行ない、続いて蓄積性蛍光体シートを
スイッチバックにより矢印A₆方向に逆送し、読取り開始
位置に戻し、再びA₅方向に搬送して本読みを行なうよう
にすればよい。なお、光走査部に配される各光学部材は
上記のものに限られるものではなく、例えば輝尽発光光
検出手段として、主走査線に沿って長尺のフォトマルチ
プライヤーを配し、輝尽発光光の検出を行なってもよい
（特願昭60−156255号等参照）上記のように光走査部20
内において画像情報の読取りの終了した蓄積性蛍光体シ
ート１は蓄積性蛍光体シート搬送手段50により消去部30
に向けて矢印A₇方向に搬送される。なお、光走査部20と
消去部30の間には第１の振分手段52および第２の振分手
段111が設けられているが蓄積性蛍光体シート１が搬送
される際にはこの第１および第２の振分手段52,111は図
中実線で示す位置にあって蓄積性蛍光体シート１を消去
部30へ案内する。

消去部30は、上記読取終了後の蓄積性蛍光体シート１に
残存している放射線画像情報を消去する（蓄積性蛍光体
に残存している放射線エネルギーを放出させる）ための
ものである。即ち、蓄積性蛍光体シート１に蓄積記録さ
れた放射線画像情報は、読取後その一部が未だ蓄積性蛍
光体シート１に残存しており、この蓄積性蛍光体シート
１を再使用するためにこの残存画像情報の消去が消去部
30において行なわれる。本実施例における消去部30に
は、蛍光灯，タングステンランプ，ナトリウムランプ，
クセノンランプ，ヨウ素ランプ等の消去用光源31が設け
られ、蓄積性蛍光体シート１は矢印A₈方向に搬送されつ
つこれらの消去用光源31による光照射を受けて蓄積性蛍
光体シート１上の残存放射線エネルギーの放出が行なわ
れる。なおこの消去部30における消去方法は公知のいか
なるものであっても良く、加熱あるいは光照射と加熱を
併用して消去を行なうこともできる。

前記消去部30において消去の終了した蓄積性蛍光体シー
ト１は蓄積性蛍光体シート搬送手段50により矢印A₉,A₁₀
の方向に搬送される。蓄積性蛍光体シート１はさらに前
述した移動搬送部51の可動ガイド板51cが破線で示す位
置に動いた状態でA₂方向に搬送され移動搬送部51を一旦
通過し、可動ガイド板51cが実線で示す位置に動いた状
態でA₁₁方向にスイッチバックしてガイド板51cに案内さ
れローラ51a,51bに挾持されてA₁₂方向に搬送され、さら
にベルトコンベア51dおよびローラ51e,51fにより、蓄積
性蛍光体シート供給部10内の上位の空のカセッテ２内に
搬入される。

次に、放射線画像が記録された現像済フィルム91に記録
された画像情報を読み取る場合について説明する。

図示しない外部の記録装置および現像装置で記録・現像
され、放射線画像情報が記録された現像済フィルム91が
フィルム供給部90からこの装置内に供給される。本実施
例の装置においては、フィルム91を一枚ずつ装置外部か
ら供給するように構成されているが、たとえば記録シー
ト供給用マガジン４および記録シート供給部40と同様
に、複数枚のフィルム91をマガジンに収納し、この収納
したマガジンを装置内に装填し、この装填したマガジン
からフィルム91を１枚ずつ取り出すように構成してもよ
い。

フィルム供給部90から挿入されたフィルム91は、フィル
ム搬送手段100により、ローラ94a,94bの間を通過し、図
の矢印B₁,B₂,B₃の方向に搬送されて光走査部20内に搬送
される。

光走査部20に搬送されたフィルム91は、フィルム搬送手
段100により矢印B₄方向に搬送され、この搬送方向と略
垂直に偏向されるレーザビーム21によってフィルム全面
が２次元的に走査され、このフィルム91に記録された画
像情報により強度変調されたレーザビーム21が長尺のフ
ォトマルチプライヤー等の光ビーム検出手段28で光電的
に読み取られ画像信号が得られる。

この光ビーム検出手段28は、長尺フォトマルチプライヤ
ーでなく、たとえば輝尽発光光検出手段22と同様に光ガ
イドとフォトマルチプライヤーの組合せでも良いが、レ
ーザビーム21の波長に感度をもつ光学部材で構成され
る。

レーザビーム21でフィルム91を走査する際、前述の蓄積
性蛍光体シートを走査する隙と同様に、光変調器26は作
動を停止している。光ビーム検出手段28で得られた画像
信号は、画像情報処理回路27に送られて画像処理が行わ
れる。なお、光走査部20においては、フィルム搬送手段
100は、蓄積性蛍光体シート搬送手段50と共通であり、
この共通部分が副走査手段となっている。

上記のように光走査部20内において画像情報読取りの終
了したフィルム91はフィルム搬送手段100によりフィル
ム排出部110に向けて矢印B₇,B₈の方向に搬送される。こ
の搬送の途中には第１の振分手段52がおよび第２の振分
手段111が設けられているが、フィルム91が搬送される
際には、第１の振分手段52は図中実線で示す位置にあ
り、かつ第２の振分手段111は図中破線で示す位置にあ
ってフィルム91をローラ112a,112bの間に案内し、フィ
ルム91はローラ112a,112bの間を通過してこの装置の外
部に排出され、トレー114に収納される。

以上のようにして蓄積性蛍光体シート１またはフィルム
91から読み取った画像信号に基づいて記録シート３に画
像を再生する場合について次に説明する。

前記記録シート供給部40内のマガジン４から吸着手段41
により記録シート３が１枚取り出され、近傍の記録シー
ト搬送手段60に渡される。この記録シート搬送手段60は
記録シート３を受け取って前記光走査部20に搬送すると
ともに光走査部20を通過した記録シート３を前記現像部
70に搬送するものであり、その一部は蓄積性蛍光体シー
ト搬送手段50およびフィルム搬送手段100と共通となっ
ている。記録シート搬送手段60により記録シート３は矢
印C₁,C₂方向に搬送せしめられて光走査部20に搬入さ
れ、光走査部20内を矢印C₃方向に搬送されつつ先程蓄積
性蛍光体シート１またはフィルム91から読み取られた画
像情報の記録が行なわれる。

光走査部20は、記録シート３が搬送される際には前述し
た蓄積性蛍光体シート１またはフィルム91から読取ら
れ、画像処理が行なわれ、メモリ29に記憶された画像情
報に応じて光変調器26が駆動せしめられるとともに、輝
尽発光光検出手段22および光ビーム検出手段28の駆動が
停止される。記録シート３は光変調器26により変調され
た後、光偏向器24によって偏向された記録光であるレー
ザビーム21に走査されることにより、蓄積性蛍光体シー
ト１またはフィルム91に記録されていた画像情報が全面
に再生される。

光走査部20において画像情報の再生が終了した記録シー
ト３は記録シート搬送手段60により矢印C₇,C₈方向に搬
送されて前記現像部70へと搬送される。なお、その際第
１の振分手段52は図中破線で示す位置に回動して記録シ
ート３を現像部70へと案内する。

現像部70において、記録シート３は、現像ゾーン71,定
着ゾーン72,水洗ゾーン73,乾燥ゾーン74に順に送られて
現像処理が施され、トレー75に収納される。

このように、本実施例装置においては、光走査部20にお
いて主走査手段、副走査手段を共用して蓄積性蛍光体シ
ートに対する画像情報の読取り、フィルムに対する画像
情報の読取り、および記録シートに対する画像情報の再
生をともに行なうことができるので、フィルムの読取り
を含めたシステム全体を小型化することができ、製造コ
ストを低減させることができる。また上述した実施例に
おいては蓄積性蛍光体シート供給部10は複数のカセッテ
を保持可能であるため、光走査部において読取りまたは
再生が行なわれている間にも撮影済のカセッテを挿填し
て待機させておくことができるため便利である。

なお、蓄積性蛍光体シート搬送手段50の移動搬送部51は
蓄積性蛍光体シート供給部10の任意のカセッテ２に隣接
するように矢印Ｃ方向に移動するが、この移動搬送部51
の移動に伴なって移動搬送部51の上下のローラ53a,53b,
54a,54b,55a,55bも上下方向に移動し、各ローラ間の間
隔を常に蓄積性蛍光体シートの長さよりも小さく保つよ
うになっている。また上述した実施例においては１枚の
蓄積性蛍光体シートまたは１枚のフィルムの読取りを行
なった後、直ちに１枚の記録シートに読取られた画像情
報の記録を行なう場合を例として説明したが、メモリ29
の容量を大きくし、光走査部において、まず複数の蓄積
性蛍光体シートの読取りを連続して行ない、読取られた
画像情報をすべて一旦記憶しておき、次に複数の記録シ
ートに対して続けて画像情報の記録を行なうようにして
もよい。また、読取りを行なったすべての画像情報につ
いて記録シートにハードコピーとして再生をしなくとも
CRT表示装置等に一旦画像情報を表示し、必要な画像の
み記録シートにハードコピーとして再生することもでき
る。

ところで蓄積性蛍光体シートおよびフィルムは前述のよ
うにまず外部の撮影装置において撮影が行なわれるが、
読み取られた画像情報を再生する際には、被写体（被検
者）に関する情報、例えば性別，氏名，撮影年月日，撮
影部位等被写体個有の情報を画像情報と共に表示する必
要が生じる。そこで従来はこれらのID情報を、撮影時に
IDターミナル等特別なID入力手段によりIDカード等に入
力しておき、入力された情報を画像情報再生時に再生装
置に伝えて、画像情報に加えて再生面上に表示するよう
になっている。しかしながらその場合には特別の入力手
段が必要であるため、システム全体が複雑になるととも
に入力操作が面倒であるという不都合がある。本発明の
装置はシステム全体を簡略化することを主旨とするもの
であるから、ID情報についても、IDターミナル等複雑で
大がかりな装置を用いることなく読取り、再生面上に表
示することが望ましい。例えば通常各被写体について撮
影時に作成される撮影指示書を利用し、この読取再生装
置にこの指示書中の被写体のID情報が記載されている部
分を読取る撮像管や固体撮像素子を設け、これらの読取
手段を用いてID情報を画像信号として読み取り、この画
像信号を一旦記録して、別途読み取られた放射線画像情
報とともに記録シート上に再生するようにしてもよい。

次に第３図を参照して本発明の他の装置について説明す
る。なお前述した実施例による装置と同一の部分には同
一番号を付し、その説明を省略する。

図示の装置において蓄積性蛍光体シート供給部10′は１
つのカセッテ２のみを保持するものとなっており、蓄積
性蛍光体シート供給部10′においてカセッテ２内から蓄
積性蛍光体シート１が取り出されると、このカセッテ２
は空のまま直ちに蓄積性蛍光体シート収納部120に装填
される。カセッテ２から取り出された蓄積性蛍光体シー
ト１は蓄積性蛍光体シート搬送手段50により光走査部2
0,消去部30に順次送られて画像情報の読取りおよび消去
が行なわれる。消去の終了した蓄積性蛍光体シート１
は、蓄積性蛍光体シート搬送手段50により、シート収納
部120に空の状態で待機しているカセッテ２に搬入さ
れ、装置外に取り出されて新たな撮影に供されることの
できるものとなる。

また、カセッテ２は、現像済フィルム91の収納にも兼用
される。前述した蓄積性蛍光体シート供給部10′は、フ
ィルム供給部90′を兼用し、このフィルム供給部90′に
おいてカセッテ２内からフィルム91が取り出されると、
上記蓄積性蛍光体シート１の読取りの場合と同様に、こ
のカセッテ２は空のまま直ちに蓄積性蛍光体シート収納
部120が兼用するフィルム収納部140に装填される。カセ
ッテ２から取り出されたフィルム91は、蓄積性蛍光体シ
ート搬送手段50が兼用するフィルム搬送手段100により
光走査部20に送られて画像情報の読取りが行なわれる。
この読取りの終了したフィルム91は、フィルム搬送手段
100により、フィルム収納部140に空の状態で待機してい
るカセッテ２に搬入され、装置外に取り出される。尚、
フィルム91の搬送、読取り、収納を行なう際には、消去
部30の消去用光源31は不要のため消灯されている。

記録シート供給部40内のマガジン４からは光走査部20に
おいて蓄積性蛍光体シート１またはフィルム91の読取り
が終了する毎に記録シート３が１枚ずつ取り出されて記
録シート搬送手段60により光走査部20に送られる。記録
シート３は、光走査部20において蓄積性蛍光体シート１
またはフィルム91から読み取られた画像情報が記録され
た後、記録シート収納用マガジン５を着脱自在に保持す
る記録シート収納部80へと搬送される。すなわち、記録
シート搬送手段60はその一部であるローラ61が、図中実
線で示す位置と破線で示す位置を移動することにより、
蓄積性蛍光体シート１およびフィルム91と記録シート３
の搬送路を切り換えるようになっており、光走査部20か
ら蓄積性蛍光体シート１またはフィルム91が搬出される
際にはローラ61は図中実線で示す位置にあって蓄積性蛍
光体シート１またはフィルム91を消去部30に向けて案内
するが、光走査部20から記録シート３が搬出される際に
はローラ61は図中破線で示す位置に移動して記録シート
３を記録シート収納部80に案内する。記録シート３を収
納した記録シート収納用マガジン５は、適宜外部の自動
現像機に運ばれる。

なお、本装置においても記録シート収納部80を設ける代
りに自動現像部70′を設け、光走査部20から搬出された
記録シート３を自動現像部70′に直接搬送してもよい。
その場合に自動現像部70′を光走査部20の下方に配せば
装置全体の設置スペースを小さくまとめることができる
ので好ましい。また自動現像部は他の部分と一体であっ
ても記録シート搬送手段を介して別体であってもよい
が、図示のように他の部分と同一筐体130内に一体に組
み入れられるようにすれば温調等の制御が行ない易いと
いう長所がある。また、蓄積性蛍光体シート収納部120
に装填されるカセッテは必ずしも蓄積性蛍光体シート供
給部10′から取り出されたカセッテでなくてもよく、別
途空のカセッテをシート収納部120に装填するようにし
てもよい。また蓄積性蛍光体シート供給部10′および収
納部120には必ずしもカセッテが装着される必要はな
く、複数の蓄積性蛍光体シートを収容可能なマガジン，
トレー等が装填されてもよい。シート収納部120にトレ
ーを用いる場合には消去部30は必ずしも設ける必要はな
く、蓄積性蛍光体シートが収納されたトレーを取り出
し、別途消去を行なうようにしてもよい。さらに、いず
れの実施例においても蓄積性蛍光体シート供給部，フィ
ルム供給部，記録シート供給部，光走査部，消去部等の
配置や具体的な構造等は前述したものに限られるもので
はない。例えば光走査部においては蓄積性蛍光体シー
ト、フィルム、および記録シートの副走査手段が少なく
とも共通に用いられればよく、蛍光体シート読取用主走
査手段、フィルム読取用主走査手段、および記録用主走
査手段はそれぞれ独立して設けてもよく、また、読取，
記録で両主走査手段の光偏向器は共用し、読取用光源、
記録用光源を別々に設け、ミラー等により切り換えるよ
うにしてもよい。

尚、上記記録シートとしては、通常の銀塩フィルムのほ
か、熱現像感光材、インスタントフィルム、感熱シート
等を使用してもよい。この場合、現像部は使用した記録
シートに適合した構成のものが用いられる。

（発明の効果）以上説明したように、本発明の放射線画像情報読取再生
装置によれば、従来はそれぞれ独立して別体に設けられ
ていた、蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された画像情報
の読取りと、画像の再生記録とを、同一の副走査手段を
用いることによって一体化し、さらにフィルムに記録さ
れた画像の読み取りも同一の副走査手段を用いて行なえ
るようにしたため、フィルムの読取りを含めたシステム
全体を小型化し、製造コストを低減させることができ
る。

また主走査手段の光偏向器や光源も読取り，再生共通に
１つだけ設けることもでき、また蓄積性蛍光体シート、
フィルム、記録シートの搬送手段も一部共通にすること
ができるため、製造コストを大きく低減させることが可
能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による放射線画像情報読取再
生装置を示す側面概略図、第２図は移動搬送部の一部拡大斜視図、第３図は本発明の他の実施例による装置を示す側面概略
図である。１…蓄積性蛍光体シート２…カセッテ、３…記録シート４…記録シート供給用マガジン５…記録シート収納用マガジン 10,10′…蓄積性蛍光体シート供給部 20…光走査部、22…輝尽発光光検出手段 28…光ビーム検出手段、29…メモリ 30…消去部、40…記録シート供給部 50…蓄積性蛍光体シート搬送手段 60…記録シート搬送手段 70,70′…自動現像部、80…記録シート収納部 90,90′…フィルム供給部 91…フィルム、100…フィルム搬送手段 110…フィルム排出部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍
光体シートを収納し、収納した該蓄積性蛍光体シートを
搬出する蓄積性蛍光体シート供給部、放射線画像が記録された現像済フィルムを供給するフィ
ルム供給部、記録シートを収納し、収納した該記録シートを１枚ずつ
搬出する記録シート供給部、光ビームを光偏向器により偏向して前記蓄積性蛍光体シ
ート上を主走査せしめる蛍光体シート読取用主走査手
段、光ビームを光偏向器により偏向して前記フィルム上
を主走査せしめるフィルム読取用主走査手段、光ビーム
を光偏向器により偏向して前記記録シート上を主走査せ
しめる記録用主走査手段、前記蓄積性蛍光体シート、前
記フィルム、および前記記録シートを前記主走査方向と
略直交する方向に搬送して副走査する副走査手段、前記
蛍光体シート読取用主走査手段のビーム光が前記蓄積性
蛍光体シート上に照射された位置から発せられた、前記
蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された放射線画像情報を
担持する輝尽発光光を検出する輝尽発光光検出手段、お
よび前記フィルムに照射され、このフィルムに記録され
た放射線画像により強度変調された前記フィルム読取用
主走査手段の光ビームを検出する光ビーム検出手段を備
え、前記蓄積性蛍光体シートまたは前記フィルムを走査
して前記輝尽発光光検出手段または光ビーム検出手段に
より放射線画像情報を得るとともに、前記記録用主走査
手段の光ビームをこの得られた放射線画像情報に基づい
て変調して前記記録シート上に該放射線画像情報を記録
する光走査部、前記蓄積性蛍光体シート供給部から搬出された蓄積性蛍
光体シートを前記光走査部へ搬送し、次いで前記光走査
部から搬出する蓄積性蛍光体シート搬送手段、前記フィルム供給部から搬出された現像済フィルムを前
記光走査部へ搬送し、次いで前記光走査部から搬出する
フィルム搬送手段、および前記記録シート供給部から搬出された記録シートを前記
光走査部に搬送した後光走査部から搬出する記録シート
搬送手段からなる放射線画像情報読取再生装置。
【請求項２】前記蛍光体シート読取用主走査手段の前記
光偏向器、前記フィルム読取用主走査手段の前記光偏向
器、および前記記録用主走査手段の前記光偏向器が共通
であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の放
射線画像情報読取再生装置。
【請求項３】前記蛍光体シート読取用主走査手段の前記
光ビームの光源、前記フィルム読取用主走査手段の前記
光ビームの光源、および前記記録用主走査手段の前記光
ビームの光源が共通であることを特徴とする特許請求の
範囲第２項記載の放射線画像情報読取再生装置。
【請求項４】前記蓄積性蛍光体シート搬送手段、前記フ
ィルム搬送手段、および前記記録シート搬送手段の少な
くとも一部が共通であることを特徴とする特許請求の範
囲第１項記載の放射線画像情報読取再生装置。
【請求項５】放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍
光体シートを収納し、収納した該蓄積性蛍光体シートを
搬出する蓄積性蛍光体シート供給部、放射線画像が記録された現像済フィルムを供給するフィ
ルム供給部、記録シートを収納し、収納した該記録シートを１枚ずつ
搬出する記録シート供給部、光ビームを光偏向器により偏向して前記蓄積性蛍光体シ
ート上を主走査せしめる蛍光体シート読取用主走査手
段、光ビームを光偏向器により偏向して前記フィルム上
を主走査せしめるフィルム読取用主走査手段、光ビーム
を光偏向器により偏向して前記記録シート上を主走査せ
しめる記録用主走査手段、前記蓄積性蛍光体シート、前
記フィルム、および前記記録シートを前記主走査方向と
略直交する方向に搬送して副走査する副走査手段、前記
蛍光体シート読取用主走査手段のビーム光が前記蓄積性
蛍光体シート上に照射された位置から発せられた、前記
蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された放射線画像情報を
担持する輝尽発光光を検出する輝尽発光光検出手段、お
よび前記フィルムに照射され、このフィルムに記録され
た放射線画像により強度変調された前記フィルム読取用
主走査手段のビーム光を検出するビーム光検出手段を備
え、前記蓄積性蛍光体シートまたは前記フィルムを走査
して前記輝尽発光光検出手段または光ビーム検出手段に
より放射線画像情報を得るとともに、前記記録用主走査
手段の光ビームをこの得られた放射線画像情報に基づい
て変調して前記記録シート上に該放射線画像情報を記録
する光走査部、前記放射線画像情報が記録された前記記録シートを現像
する自動現像部、前記蓄積性蛍光体シート供給部から搬出された蓄積性蛍
光体シートを前記光走査部へ搬送し、次いで前記光走査
部から搬出する蓄積性蛍光体シート搬送手段、前記フィルム供給部から搬出された現像済フィルムを前
記光走査部へ搬送し、次いで前記光走査部から搬出する
フィルム搬送手段、および前記記録シート供給部から搬
出された記録シートを前記光走査部に搬送し、次いで前
記自動現像部に搬送する記録シート搬送手段からなる放
射線画像情報読取再生装置。
【請求項６】前記光走査部、および前記自動現像部が同
一筐体内に一体的に配されていることを特徴とする特許
請求の範囲第５項記載の放射線画像情報読取再生装置。
【請求項７】前記蛍光体シート読取用主走査手段の前記
光偏向器、前記フィルム読取用主走査手段の前記光偏向
器、および前記記録用主走査手段の前記光偏向器が共通
であることを特徴とする特許請求の範囲第５項記載の放
射線画像情報読取再生装置。
【請求項８】前記蛍光体シート読取用主走査手段の前記
光ビームの光源、前記フィルム読取用主走査手段の前記
光ビームの光源、および前記記録用主走査手段の前記光
ビームの光源が共通であることを特徴とする特許請求の
範囲第７項記載の放射線画像情報読取再生装置。
【請求項９】前記蓄積性蛍光体シート搬送手段、前記フ
ィルム搬送手段、および前記記録シート搬送手段の少な
くとも一部が共通であることを特徴とする特許請求の範
囲第５項記載の放射線画像情報読取再生装置。
【請求項１０】放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性
蛍光体シートを収納し、収納した該蓄積性蛍光体シート
を搬出する蓄積性蛍光体シート供給部、放射線画像が記録された現像済フィルムを供給するフィ
ルム供給部、記録シートを収納し、収納した該記録シートを１枚ずつ
搬出する記録シート供給部、光ビームを光偏向器により偏向して前記蓄積性蛍光体シ
ート上を主走査せしめる蛍光体シート読取用主走査手
段、光ビームを光偏向器により偏向して前記フィルム上
を主走査せしめるフィルム読取用主走査手段、光ビーム
を光偏向器により偏向して前記記録シート上を主走査せ
しめる記録用主走査手段、前記蓄積性蛍光体シート、前
記フィルム、および前記記録シートを前記主走査方向と
略直交する方向に搬送して副走査する副走査手段、前記
蛍光体シート読取用主走査手段のビーム光が前記蓄積性
蛍光体シート上に照射された位置から発せられた、前記
蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された放射線画像情報を
担持する輝尽発光光を検出する輝尽発光光検出手段、お
よび前記フィルムに照射され、このフィルムに記録され
た放射線画像により強度変調された前記フィルム読取用
主走査手段のビームを光を検出するビーム光検出手段を
備え、前記蓄積性蛍光体シートまたは前記フィルムを走
査して前記輝尽発光光検出手段または光ビーム検出手段
により放射線画像情報を得るとともに、前記記録用主走
査手段の光ビームをこの得られた放射線画像情報に基づ
いて変調して前記記録シート上に該放射線画像情報を記
録する光走査部、前記光走査部において記録の終了した前記記録シートを
収納する記録シート収納部、前記蓄積性蛍光体シート供給部から搬出された蓄積性蛍
光体シートを前記光走査部へ搬送し、次いで前記光走査
部から搬出する蓄積性蛍光体シート搬送手段、前記フィルム供給部から搬出された現像済フィルムを前
記光走査部へ搬送し、次いで前記光走査部から搬出する
フィルム搬送手段、および前記記録シート供給部から搬
出された記録シートを前記光走査部に搬送し、次いで前
記記録シート収納部へ搬送する記録シート搬送手段から
なる放射線画像情報読取再生装置。
【請求項１１】前記蛍光体シート読取用主走査手段の前
記光偏向器、前記フィルム読取用主走査手段の前記光偏
向器、および前記記録用主走査手段の前記光偏向器が共
通であることを特徴とする特許請求の範囲第10項記載の
放射線画像情報読取再生装置。
【請求項１２】前記蛍光体シート読取用主走査手段の前
記光ビームの光源、前記フィルム読取用主走査手段の前
記光ビームの光源、および前記記録用主走査手段の前記
光ビームの光源が共通であることを特徴とする特許請求
の範囲第11項記載の放射線画像情報読取再生装置。
【請求項１３】前記蓄積性蛍光体シート搬送手段、前記
フィルム搬送手段、および前記記録シート搬送手段の少
なくとも一部が共通であることを特徴とする特許請求の
範囲第10項記載の放射線画像情報読取再生装置。