JPH0439392A - 液晶組成物およびこれを含む液晶素子 - Google Patents

液晶組成物およびこれを含む液晶素子

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JPH0439392A
JPH0439392A JP2148971A JP14897190A JPH0439392A JP H0439392 A JPH0439392 A JP H0439392A JP 2148971 A JP2148971 A JP 2148971A JP 14897190 A JP14897190 A JP 14897190A JP H0439392 A JPH0439392 A JP H0439392A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶組成物およびそれを使用した表示素子に
関し、さらに詳しくは、電界に対する応答特性が改善さ
れた新規な液晶組成物、およびそれを使用した液晶表示
素子や液晶−光シャッタ等に利用される液晶素子に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来より、液晶は電気光学素子として種々の分野で応用
されている。現在実用化されている液晶素子はほとんど
が、例えばエム シャット(M、5chadt)とダブ
リュ ヘルフリツヒ(W、He1frich)著″アプ
ライド フィジックス レターズ” (”Applie
dPhysics  Letters”) Vo、18
.  No、4 (1971,2,15) P、127
〜128の”Voltage DependentOp
tical Activity of a Twist
ed NematicLiquid  Crystal
”に示されたTN (TwistedN e m a 
t i c )型の液晶を用いたものである。
これらは、液晶の誘電的配列効果に基づいており、液晶
分子の誘電異方性のために平均分子軸方向が、加えられ
た電場により特定の方向に向く効果を利用している。こ
れらの素子の光学的な応答速度の限界はミリ秒であると
いわれ、多(の応用のためには遅すぎる。一方、大型平
面デイスプレィへの応用では、価格、生産性などを考え
合わせると、単純マトリクス方式による駆動が最も有力
である。単純マトリクス方式においては、走査電極群と
信号電極群をマトリクス状に構成した電極構成が採用さ
れ、その駆動のためには、走査電極群に順次周期的にア
ドレス信号を選択印加し、信号電極群には所定の情報信
号をアドレス信号と同期させて並列的に選択印加する時
分割駆動方式が採用されている。
しかし、この様な駆動方式の素子に前述したTN型の液
晶を採用すると、走査電極が選択され、信号電極が選択
されない領域、或いは走査電極が選択されず、信号電極
が選択される領域(所謂“半選択点“)にも有限に電界
がかかってしまう。
選択点にかかる電圧と、半選択点にかかる電圧の差が充
分に大きく、液晶分子を電界に垂直に配列させるのに要
する電圧閾値がこの中間の電圧値に設定されるならば、
表示素子は正常に動作するわけであるが、走査線数(N
)を増加して行なった場合、画面全体(1フレーム)を
走査する間に一つの選択点に有効な電界がかかっている
時間(duty比)が1/Nの割合で減少してしまう。
このために、くり返し走査を行なった場合の選択点と非
選択点にかかる実効値としての電圧差は、走査線数が増
えれば増える程小さくなり、結果的には画像コントラス
トの低下やクロストークが避は難い欠点となっている。
この様な現象は、双安定性を有さない液晶(電極面に対
し、液晶分子が水平に配向しているのが安定状態であり
、電界が有効に印加されている間のみ垂直に配向する)
を時間的蓄積効果を利用して駆動する(即ち、繰り返し
走査する)ときに生ずる本質的には避は難い問題点であ
る。
この点を改良する為に、電圧平均化法、2周波駆動法や
、多重マトリクス法等が既に提案されているが、いずれ
の方法でも不充分であり、表示素子の大画面化や高密度
化は走査線数が充分に増やせないことによって頭打ちに
なっているのが現状である。
このような従来型の液晶素子の欠点を改善するものとし
て、双安定性を有する液晶素子の使用がクラーク(C1
ark)およびラガウエル(Lagerwall)によ
り提案されている(特開昭56−107216号公報、
米国特許箱4,367.924号明細書等)。
双安定性液晶としては、一般にカイラルスメクテイツク
C相(SmC*相)又はH相(S m H*相)を有す
る強誘電性液晶が用いられる。
この強誘電性液晶は電界に対して第1の光学的安定状態
と第2の光学的安定状態からなる双安定状態を有し、従
って前述のTN型の液晶で用いられた光学変調素子とは
異なり、例えば一方の電界ベクトルに対して第1の光学
的安定状態に液晶が配向し、他方の電界ベクトルに対し
ては第2の光学的安定状態に液晶が配向されている。ま
た、この型の液晶は、加えられる電界に応答して、上記
2つの安定状態のいずれかを採り、且つ電界の印加のな
いときはその状態を維持する性質(双安定性)を有する
以上の様な双安定性を有する特徴に加えて、強誘電性液
晶は高速応答性であるという優れた特徴を持つ。それは
強誘電性液晶の持つ自発分極と印加電場が直接作用して
配向状態の転移を誘起するためであり、誘電率異方性と
電場の作用による応答速度より3〜4オーダー速い。
このように強誘電性液晶はきわめて優れた特性を潜在的
に有しており、このような性質を利用することにより、
上述した従来のTN型素子の問題点の多くに対して、か
なり本質的な改善が得られる。特に、高速光学光シャッ
ターや高密度、大画面デイスプレィへの応用が期待され
る。
この強誘電性液晶層を一対の基板間に挟持した素子で前
述した様な単純マトリクス表示装置とした場合では、例
えば特開昭59−193426号公報、同59−193
427号公報、同60−156046号公報、同60−
156047号公報などに開示された駆動法を適用する
ことができる。
第4図は、本発明の実施例中で用いた駆動法の波形図で
ある。又、第5図は、本発明で用いたマトリクス電極を
配置した強誘電性液晶パネル51の平面図である。第5
図のパネル51には、走査線52とデータ線53とが互
いに交差して配線され、その交差部の走査線52とデー
タ線53との間には強誘電性液晶が配置されている。
第4図(A)中のSsは選択された走査線に印加する選
択走査波形を、SNは選択されていない非選択走査波形
を、Isは選択されたデータ線に印加する選択情報波形
(黒)を、INは選択されていないデータ線に印加する
非選択情報信号(白)を表わしている。又、図中(I 
s −S s )と(IN−3S)は選択された走査線
上の画素に印加する電圧波形で、電圧(Is−3s)が
印加された画素は黒の表示状態をとり、電圧(I N 
−S s )が印加された画素は白の表示状態をとる。
第4図(B)は第4図(A)に示す駆動波形で、第6図
に示す表示を行ったときの時系列波形である。
第4図に示す駆動例では、選択された走査線−1−の画
素に印加される単一極性電圧の最小印加時間Δtが書込
み位相t2の時間に相当し、1ラインクリヤt1位相の
時間が2Δtに設定されている。
さて、第4図に示した駆動波形の各パラメータVS。
V+、Δtの値は使用する液晶材料のスイッチング特性
によって決定される。
第7図は後述するバイアス比を一定に保ったまま駆動電
圧(Vs+V+)を変化させたときの透過率Tの変化、
即ちV−T特性を示したものである。ここではΔt=5
0 μsec、バイアス比V 2 / (v 2 +V
3)=1/3に固定されている。第7図の正側は第4図
で示した(IN−3s)、負側は(I s −S s 
)で示した波形が印加される。
ここで、V、、V3をそれぞれ実駆動閾値電圧及びクロ
ストーク電圧と呼ぶ。但し、V2<V。
〈v3、またΔV=V 3−V 、を電圧マージンと呼
び、マトリクス駆動可能な電圧幅となる。v3はFLC
表示累子駆動上、−船釣に存在すると言ってよい。具体
的には、第4図(A ) (I N−3s )の波形に
おけるVBによるスイッチングを起こす電圧値である。
勿論、バイアス比を大きくすることによりV、の値を大
きくすることは可能であるが、バイアス比を増すことは
情報信号の振幅を大きくすることを意味し、画質的には
ちらつきの増大、コントラストの低下を招き好ましくな
い。
我々の検討ではバイアス比1/3〜1/4程度が実用的
であった。ところで、バイアス比を固定すれば、電圧マ
ージンΔVは液晶材料のスイッチング特性に強く依存し
、ΔVの大きい液晶材料がマトリクス駆動上非常に有利
であることは言うまでもない。
この様なある一定温度において、情報信号の2通りの向
きによって選択画素に「黒」および「白」の2状態を書
き込むことが可能であり、非選択画素はその「黒」また
は「白」の状態を保持することが可能である印加電圧の
上下限の値およびその幅(駆動電圧マージンΔV)は、
液晶材料間で差があり、特有なものである。また、環境
温度の変化によっても駆動マージンはズしていくため、
実際の表示装百の場合、液晶材料や環境温度に対して最
適駆動電圧にしておく必要がある。
しかしながら、実用上この様なマトリクス表示装置の表
示面積を拡大していく場合、各画素における液晶の存在
環境の差(具体的には温度や電極間のセルギャップの差
)は当然大きくなり、駆動電圧マージンが小さな液晶で
は表示エリア全体に良好な画像を得ることが出来なくな
る。
さらに、この様なマトリクス表示装置を実現するために
は、使用される液晶材料の配向特性もまた重要な課題と
なる。
現在広く用いられているTN型液晶材料は簡便なラビン
グ配向処理が行なわれた配向膜を用いて、特定の相状態
(例えばネマチック相状態)に配向される。
これに対し、SmC’液晶材料は同様のラビング配向処
理ではジグザグ欠陥や、液晶セル中のギャップ保持材(
例えばスペーザービーズ等)周辺で配向欠陥が生じやす
いという特徴がある。
さらには、液晶素子構成要素に由来する配向膜表面の凹
凸などによって生じる配向膜のラビング状態の差異によ
り配向欠陥が容易に生じてしまう。
これらは、SmC*相状態が等吉相状態からい(つかの
相転移を経由した相状態である場合が多く、また、ネマ
チック相と比較し、より結晶相に近い相状態であること
にも起因していると、本発明者らは推察している。
そして、重大な問題点となるのは、これらの配向欠陥は
、SmC*mC相料の特徴である双安定性を低下させ、
さらには画質の低下、コントラストの低下、またクロス
トークの増大を招く要因となってしまうことである。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前述した様な従来の液晶素子の問題点を解決
し、高速光シャッターや高密度、大画面デイスプレーへ
の応用が期待されている強誘電性液晶素子を実用できる
ように、簡便なラビング処理によって、容易に配向し、
欠陥の無い均一なモノドメイン配同性を示し、さらに、
駆動電圧マージンが大きく、液晶素子の表示エリア上に
、ある程度の温度バラツキがあっても、全画素が良好に
マトリクス駆動できる駆動温度マージンの広い液晶組成
物および該液晶組成物を使用する液晶素子を提供するこ
とにある。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は、下記一般式〔I〕 (ただし、R,、R2は炭素数1〜16の置換基を有し
てもよい直鎖状または分岐状のアルキル基であり、Zl
は単結合、−o−、−coo−−oco−であり、Xl
はハロゲン原子、−A、−は単結合あるいは舎である。
) で表わされる液晶性化合物の少なくとも1種と、下記一
般式(n) (ただし、R3,R4はそれぞれ置換基を有していても
よい炭素原子数2〜16のアルキル基であり、Z2 +
  Z 3はそれぞれ単結合。
C− で表わされる液晶性化合物の少なくとも1種とを含有す
る液晶組成物、そして前記液晶組成物に、さらに一般式
[III) (ただし、R6は置換基を有していても良い炭素数1〜
18の直鎖状又は分岐状のアルキル基である。
−CO5−、−3CQ−、−CH=CH−COO−テあ
り、z4はぞれ水素原子、F、C1!、Br、CH3,
CNまたはCF3であり、kはOまたはlである。ただ
し、A2が単結合の場合Z2は単結合であり、A3が単
結合でかつkが0の場合Z3は単結合である。) ある。) で表わされる液晶性化合物を少なくとも一種含有させた
液晶組成物および該液晶組成物を一対の電極基板間に配
置してなる液晶素子を提供するものである。
一般式CI)で示される液晶性化合物のうち、好ましい
化合物としては下記[Ia]〜(Ib3式で示される化
合物が挙げられる。
υ (式中、R,、R2,Z、、X、は前述の通りである) 又、さらに上記[1a〕、  (rb)式において、Z
lの好ましい例としては単結合、−〇−であり、X、の
好ましい例としてはC1?、Fであり、特に好ましくは
Fを挙げることができる。
又、一般式CI)で示される液晶性化合物において、R
1+  R2の好ましい例として〔工 〜i〕〜(I−
iii)を挙げることができる。
[I −4]   炭素数1〜16のn−アルキル基H
3 (I −ii )  (CH2)−mCH−Cn Hz
n++(ただし、mは0〜7の整数であり、nは1〜9
の整数であるが、2≦m+n≦14の範囲内にある。) また、前述の一般式(II)で示される液晶性化合物の
うち、好ましい化合物としては、下記(I[a〕〜(U
q)式で示される化合物が挙げられる。
CH。
(1−1ii1 −ecH2)rcH4cH2)so−
CtHzt++(ただし、rは0〜7の整数であり、S
は0もしくは1である。又、tは1〜14の整数である
が、l≦r+s+t≦14の範囲内にある。)(IIa
)〜(II q)式で示される液晶性化合物のうちさら
に好ましい化合物として次に示す(IIaa)〜(II
na)が上げられる。
さらに、より好ましいR3,R4は下記(i)〜(iv
 )から選ばれる。
i)炭素原子数が2〜16のn−アルキル基、より好ま
しくは炭素原子数4〜14のn−アルキル基ii ) CH3 (−CH2) m・CHCn□  Hzn’ +1(た
だしm′は0〜6の整数であり、n′は2〜8の整数で
ある。又、光学活性であっても良い。)iii ) (ただしr′は0〜6の整数であり、S′は0もしくは
1である。又、t′は1〜12の整数である。
又、これは光学活性であっても良い。)iv) (:CH2)−1)’  CH−Cx”  H2x’+
+* (ただしp′は0またはlで、X′は1−1.4の整数
である。) また、前述の一般式Cm)で示される化合物のうち、好
ましい化合物例としては、下記式(m −a)〜[m−
f)で示される化合物が挙げられる。
(R5゜ Z  4 + Z 15 + lは前述の通り) さらに、上記式(III−a:I〜[m−f、]で示さ
れる化合物のうち、特に好ましい化合物例としては式[
n[−a]、式[m、−b )、式1:I[−c]を挙
げることができる。
又、さらに上述の式[m−a]〜(I[[−f)におけ
る24,2.の好ましい例としては、下記(III −
1ll〜[11−v]を挙げることができる。
[n[−i″]  Z4が単結合、  Z5が一〇−C
H2(m−iil Z4が単結合、  Z5が−COO
−CH2(111−iii)Z4が単結合、  Z5が
−OCO[m −1v) Z4が一〇−Z6が−0−C
H2−〔■−v)Z4が一〇−Z5が−COOC)I 
2−一般式N)で表わされる液晶性化合物の代表的な合
成経路を以下に示す。
(式中、RI+ R2+ X l+ ZIは前述の通り
である) 次に、一般式CI)で示される液晶性化合物の代表的な
合成例を以下に示す。
合成例1 (No、1−38の化合物の合成)(収率6
1.6%)を得た。
相転移温度(’C) 2−デシル−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)ピリミジン0.80g (2,42mmole)
をピリジン10m1!に溶かし、水冷撹拌下ヘプタノイ
ルクロライド0.62mf (4,OOmmole)を
滴下した。滴下終了後15分間水冷撹拌した。その後4
5〜56℃に保った水浴上で20分間加熱撹拌した。反
応終了後反応物を氷水150mjl’中に注入し、析出
した結晶を濾取水洗した。この結晶をトルエンに溶かし
、水洗、芒硝乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をトル
エンを溶離液としたシリカゲルカラムクロマトで精製し
、アセトン−メタノール混合溶媒で2度再結晶し、2−
デシル−5−(3−フルオロ−4−ヘプタノイルオキシ
フェニル)ピリミジン0.66g合成例2 (No、1
−44の化合物の合成)2−ウンデシル−5−(3−フ
ルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピリミジン2.00
g (5,81mmole)、吉草酸0.60g (5
,87mmole)、ジクロルメタン50m1を200
mfナスフラスコに入れて溶かし、室温撹拌下N、 N
’−ジシクロへキシルカルボジイミド1.21g (5
,86mmole)、4−ピロリジルピリジン0.lO
gを順次加え、その後4時間45分室温で撹拌した。撹
拌終了後析出したN、 N’−ジシクロヘキシル−ウレ
アを濾去し、濾液を減圧乾固した。残渣をトルエン/酢
酸エチル、100/1の溶離液を用いたシリカゲルカラ
ムクロマトで精製し、アセトン−メタノール混合溶媒で
2度再結晶し、2−ウンデシル−5−(3−フルオロ−
4−ペンタノイルオキシフェニル)ピリミジン1.91
 g (収率76.8%)を得た。
相転移温度(℃) 合成例3(No、1−108の化合物の合成)2−フル
オロ−4−(5−デシル−2−ピリジニル)フェノール
0 、50 g (1、52m M )をピリジン4m
lに溶かし、トランス−4−n−ペンチルシクロヘキサ
ンカルボン酸クロライド0.39g (1,80mM)
を水浴下で滴下した。滴下後、水浴を取り、室温で30
分間撹拌後40〜50℃水浴中で2時間撹拌した。
反応後、氷水100 m I!にあけ、析出した結晶を
濾出した。この結晶を酢酸エチルに溶かし、2N−塩酸
および水で水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、留去し
た。
これをトルエン溶媒のシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、エタノール溶媒で冷凍庫から再結晶し、
目的物0.45g (0,88mM)を得た。
(収率58.2%) 相転移温度(’C) 前記一般式(I)で表わされる液晶性化合物の具体的な
化合物例を以下に示す。
(l si) (i−ss) (l す (l す す (l (l す (i−135) Qr 一般式 で表わされる液晶性化合物の代表 的な合成経路を以下に示す。
方法l) 方法2) H2N−CH2COOH 合は脱離可能な保護基でA2.A3あるいはA4に存在
する水酸基またはカルボキシル基を保護し、チアゾール
環に閉環した後に保護基を脱離させ、その後R3−22
−A2−あるいはR4−Z3モA4−Y1′+−kA3
とすることも可能である。
次に一般式(II)で示される液晶性化合物の代表的な
合成例を以下に示す。
合成例4 (No、2−53の化合物の合成)Bull
、Chem、Soc、Jpn、6Q、  1159 (
1987)と同様の方法で4−メトキシアセトフェノン
をテトラブチルアンモニウムトリブロマイドで臭素化し
、4−メトキシフェナシルブロマイドを得た。Ber。
先4.1542 (1911)の方法にしたがって以下
に示す経路で4−メトキシフェナシルブロマイドより4
−メトキシフェナシルアミン・塩酸塩を合成した。
ヘキサメチレンテトラミン 4−ヘキシルベンゾイルクロライド26.9g (12
0mmole)をピリジン206mI!に溶かし、冷却
撹拌上内温を=10〜−5℃に保って4−メトキシフェ
ナシルアミン・塩酸塩22.2g (110mmole
)を30分間で少しずつ添加した。その後同じ温度で3
0分間撹拌し、その後加熱して1時間還流撹拌を行なっ
た。反応終了後反応物を室温まで冷却し、冷水600m
A’に注入した。析出した結晶を濾取水洗し、エタノー
ルから再結晶して4−へキシルベンゾイル−4′メトキ
シフエナシルアミン19.6g (収率50.5%)を
得た。
4−へキシルベンゾイル−4′−メトキシフェナシルア
ミン19.6 g (55,5mmole )、Law
esson’s試薬24.3g (60,1mmole
)、テトラヒドロフラン97 m lを300m1’ナ
スフラスコに入れ、1時間還流撹拌を行なった。反応終
了後反応物を水酸化ナトリウム19gを水2I!、に溶
かしたものへ注入し、析出した結晶を濾取水洗し、エタ
ノール洗浄後エタノールで再結晶し、2−(4−へキシ
ルフェニル)5−(4−メトキシフェニル)−チアゾー
ル15.9g(収率82.9%)を得た。
2−(4−ヘキシルフェニル)−5−(4−メトキシフ
ェニル)チアゾール13.9g (39,3mmole
)、酢酸76.5mA 、 47%臭化水素酸69.5
rr+1!を300m1三つロフラスコに入れ、内温1
00〜110℃で16時間加熱撹拌を行なった。反応物
を冷水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、5
%炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄した。有機
層を減圧乾固し、残渣をエタノール/クロロホルム=1
/l混合溶媒に溶かして活性炭で脱色し、溶媒を減圧留
去した。残渣をトルエンで2回再結晶し、2−(4−へ
キシルフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)チ
アゾール10.0g (収率75.8%)を得た。
2−(4−へキシルフェニル)−5−(4−ヒドロキシ
フェニル)チアゾール0.60g (1,78mmol
e)をピリジン10 m i’に溶かし、水冷撹拌下ペ
ンタノイルクロライド0.36mj’ (3,03mm
ole)を加えた。添加終了後室温で2時間撹拌し、反
応物を氷水100 m lに注入した。析出した結晶を
濾取水洗し、トルエンに溶かして芒硝乾燥後減圧乾固す
る。残渣をトルエンを溶離液としたシリカゲルカラムク
ロマトで精製し、トルエン−メタノール混合溶媒で再結
晶し、2−(4−へキシルフェニル)−5(4−ペンタ
ノイルオキシフェニル)チアゾール0.64g (収率
85.4%)を得た。この化合物の相転移温度を次に示
す。
合成例5 (No、2−252の化合物の合成)Bul
l、Chem、5ocJpn、60. 1159 (1
987)と同様の方法で4−メトキシアセトフェノンを
テトラブチルアンモニウムトリブロマイドで臭素化し、
4−メトキシフェナシルブロマイドを得た。Ber。
□、1542 (1911)の方法にしたがって以下に
示す経路で4−メトキシフェナシルブロマイドより4−
メトキシフェナシルアミン・塩酸塩を合成した。
ヘキサメチレンテトラミン 96.0      127.7    148.6そ
の後90℃で14時間加熱撹拌を行った。反応終了後、
反応物をエタノール13mA’、水250 m I!の
混合溶媒に注入し、クロロホルム抽出を行った。有機層
を水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、水洗、芒硝乾燥後溶
媒を減圧乾固した。残渣をクロロホルムを溶離液とした
シリカゲルカラムクロマトで精製し、2−(4−オクチ
ルフェニル)−5−(4−メトキシフェニル)チアゾー
ル8.60g (収率21,2%)を得た。
4−オクチルベンゾイルクロライド27.0g (10
7mmole)をピリジン206 m、 lに溶かし、
冷却撹拌上内温を−10〜−5℃に保って4−メトキシ
フェナシルアミン・塩酸塩21.7g (107mmo
le)を30分間で少しずつ添加した。その後同じ温度
で30分間撹拌し、その後加熱して1時間還流撹拌を行
なった。反応終了後反応物を放冷し、室温で撹拌丁丑硫
化リン19.5g (87,8mmole)を10分間
で添加した。
200 m lナスフラスコに2−(4−オクチルフェ
ニル)−5−(4−メトキシフェニル)チアソール8.
20g(21,6mmole)、25%HBr酢酸溶液
8゜mf、57%H1水溶液3mI!を入れ、100℃
テ20時間加熱撹拌した。反応終了後、反応物を水20
0m1に注入し、クロロホルムで抽出を行った。有機層
を水洗、芒硝乾燥後減圧乾固する。残渣をクロロホルム
/酢酸エチル+20/1を溶離液としたシリカゲルカラ
ムクロマトで精製し、2−(4−オクチルフェニル)−
5−(4−ヒドロキシフェニル)チアゾール1.80g
 (収率22.8%)を得た。
を水洗、芒硝乾燥後減圧乾固し、残渣をトルエンを溶離
液としたシリカゲルカラムクロマトで精製し、エタノー
ルで再結晶して2−(4−オクチルフェニル)−5−(
4−へキシルオキシフェニル)チアゾール0.16g 
(収率32.3%)を得た。
この化合物は次の相転移温度を示す。
50.2     83       M3.2   
145.32−(4−オクチルフェニル)−5−(4−
ヒドロキシフェニル)デアゾール0.40g(IJOm
mole)をD M F 20 m f!に溶かし水酸
化カリウム0.09g (1,36m m o l e
 )を加え、100℃で45分間加熱撹拌した。
同じ温度で撹拌しながらヨウ化ヘキシル0.36g(1
、70m m o l e )を加え、その後120℃
で6時間16分加熱撹拌した。反応終了後、反応物を水
100mI!に注入し、酢酸エチルで抽出を行った。有
機層合成例6(例示化合物2−4.8 ) 合成例4と同様の反応経路にてアルキル鎖長の異なる2
−(4−ブチルフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェ
ニル)チアゾールを用い、同様の反応経路にして2− 
(4−ブチルフェニル)−5−(4ヘプタノイルオキシ
フエニル)デアゾールを得た。
合成例7(例示化合物2−192) 合成例4と同様に次に示す経路で合成し7た2(4−へ
キシルフェニル)−5−(3−フルオロ−4ヒドロキシ
フエニル)チアゾールを用いて2−(4ヘキシルフエニ
ル)−5−(3−フルオロ−4−ヘプタノイルオキシフ
ェニル)チアゾールを得た。
この化合物の相転移温度を次に示す。
す 20.5 72.4 128.7 147.5 合成例8(例示化合物2−278) 合成例4と同様の反応経路にてアルキル鎖長の異なる2
−(4−ブチルフェニル)−5−(4−ペンタノイルオ
キシフェニル)チアゾールを得た。
この化合物の相転移温度を次に示す。
この化合物の相転移温jσを次に示す。
97.6 117.0 150.0 合成例9(例示化合物2−279) ルフェニル)−5−(4−ヘキサノイルオキシフェニル
)チアゾール1.81g (収率70.1%)を得た。
この化合物の相転移温度を以下に示す。
2−(4−へキシルフェニル)−5−(4−ヒドロキシ
フェニル)チアゾール2.00g (5,93mmol
e)、ヘキサン酸0 、76 g (6、54m m 
o l e )、ジクロルメタン40m1を200mI
!ナスフラスコに入れ、室温撹拌下N、N’−ジシクロ
へキシルカルボジイミド1.24g (60,1mmo
le)、4−ピロリジノピリジン0.10gを順次加え
、その後室温で7時間撹拌を行った。反応終了後析出し
たN、N’ −ジシクロへキシルウレアを濾去し、濾液
を減圧乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶
離液:トルエン/酢酸エチル: 100/l)で精製し
、トルエンメタノール混合溶媒で再結晶して2−(4−
へキシ合成例10(例示化合物2−280) 合成例4と同様にして2−(4−へキシルフェニル) 
−5−[4−(4−メチルペンタノイルオキシ)フェニ
ルクチアゾールを得た。
CI]3 この化合物の相転移温度を次に示す。
合成例11(例示化合物2−281) チアゾール0.90g (収率68.0%)を得た。こ
の化合物の相転移温度を次に示す。
合成例7で合成した2−(4−へキシルフェニル)′−
5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)チアゾ
ール1 、07 g (3、Ol m m o l e
 )、水酸化カリウム0 、23 g (3、48m 
m o l e )、ブタノール5mlを30mjl’
ナスフラスコに入れて加熱して溶かし、加熱撹拌下ヨウ
化ヘキシル0.74g (3,49mmole)をゆっ
くり加えた。その後90°C付近で5時間加熱撹拌を行
った。反応終了後溶媒を減圧留去し、残渣に水を加えて
析出した結晶を濾取水洗する。この結晶をシリカゲルカ
ラムクロマl−(溶離液・トルエン)で精製し、トルエ
ン−メタノール混合溶媒で再結晶して2−(4−へキシ
ルフェニル)5−(3−フルオロ−4−へキシルオキシ
フェニル)124.5 129.6 合成例】2 (例示化合物2 この化合物の相転移温度を次に示す。
合成例7で合成した3 フルオロ メ トキシ フェナシルアミ ン・塩酸塩を用いて合成例7と同様 にして次に示す経路で2 デシル フル オロ ヘプタノイルオキシフェニル) チアゾ− ルを得た。
前記一般式(n) で表わされる液晶性化合物の 具体的な化合物例を以下に示す。
2]) り り り り り り す す す す IO2) (ノ リ す す (2−i30) す す り り (2−1,78) す (2−24,8) 一般式(III)で示される化合物は、例えば特開昭6
3−22042号公報、特開昭63−122651号公
報などに記載の方法により得ることができる。
代表的な合成例を以下に示す。
合成例13(化合物No、3−28の合成)p−2−フ
ルオロオクチルオキシフェノール1.OOg(4,16
mM)をピリジン10mf、トルエン5mj!に溶解さ
せ、トランス−4−n−ペンチルシクロヘキサンカルボ
ン酸クロライド1 、30 g (6、OOm M )
をトルエン5m!!に溶解した溶液を、5℃以下、20
〜40分間で滴下した。滴下後、室温で一晩撹拌し、白
色沈殿を得た。
反応終了後、反応物をベンゼンで抽出し、さらにこのベ
ンゼン層を蒸留水で洗ったのち、ベンゼン層を硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、ベンゼンを留去した。さらにシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、さらに
エタノール/メタノールで再結晶して、トランス−4−
n−ペンチルシクロヘキサンカルボン酸−p−2−フル
オロオクチルオキシフェニルエステル1.20g (2
,85mM)を得た。(収率68.6%) NMRデータ(ppm) 0.83〜2.83ppm (34HSm)4.0(1
〜4.50ppm (2H,q)7、llppm   
  (4HSs)IRデータ(c m−’ ) 3456.2928゜ 1470、 1248゜ 854゜ 相転移温度(℃) 1742、 1508゜ 2852゜ 1166、 1132゜ 1200゜ (ここで、s3.s4.s、、s6は、SmC木よりも
秩序度の高い相を示す。) 合成例14(化合物No、3−85の合成)十分に窒素
置換された容器に、(−)−2−フルオロヘプタツール
0 、40 g (3、0m m o l )と乾燥ピ
リジン1.OOg(13mmo+)を入れ水冷下で30
分間撹拌した。その溶液にp−トルエンスルホン酸クロ
リド0.69g (3,6mmol)を加え、そのまま
5時間撹拌を続けた。反応終了後、INHCj!lom
!!を加え、塩化メチレン10m1で2回抽出を行った
後、その抽出液を蒸留水10m1で1回洗浄した。得ら
れた塩化メチレン溶液に無水硫酸ナトリウムを適宜加え
て乾燥したのち、溶媒を留去しく+)−2−フルオロヘ
プチルp−トルエンスルホン酸エステル0.59g (
2,Ommol)を得た。
収率は66%である。生成物の比旋光度およびIRデー
タは下記の通りである。
比旋光度[α]賃’ +2.59° (C−1、CHC
l3)。
比旋光度[α〕溜+9.58° (cm 1. CHC
l 3)。
IR(cm−’) : 2900、 2850、 1600、 1450.13
50、 1170、 1090、 980.810、 
 660、 5500 上記のようにして得られた(+)−2−フルオロへブチ
ルp−トルエンスルホン酸エステル0.43g(1,5
mmo?)と5−オクチル−2−(4−ヒドロキシフェ
ニル)ピリミジン0.28g (1,Ommol)に1
−ブタノール0 、2 m lを加えよく撹拌した。
その溶液に、あらかじめ1−ブタノールl 、 Om 
lに水酸化ナトリウム0.048g (1,2mmol
)を溶解させて調製しておいたアルカリ溶液を速やかに
注ぎ5時間半、加熱還流した。反応終了後蒸留水10m
fを加え、ベンゼン10 m lおよび5mfでそれぞ
れ1回づつ抽出を行った後、その抽出液に無水硫酸ナト
リウムを適宜加えて乾燥した。乾燥後、溶媒を留去し、
シリカゲルカラム(クロロホルム)により目的物である
(+)−5−オクチル−2−[4−(2−フルオロへブ
チルオキシ)フェニル]ピリミジン0.17g (0,
43mmol)を得た。
収率は43%であり、以下のような比旋光度およびIR
データが得られた。
比旋光度[α]yJ+ 0.44°  (cm1. C
HCl3”)。
比旋光度[α]溜+4.19°  (c=lSCHCj
!3)。
IR(cm−’) : 2900.2850.1600.1580.1420.
1’250゜1160.800.720.650.55
0゜前記一般式(m)で表わされる液晶性化合物の具体
的な化合物例を以下に示す。
本発明の一般式(I)と一般式(II)で示される液晶
性化合物、それぞれ少なくとも1種と後述するその他の
液晶性化合物1種以上あるいは液晶組成物(以下、液晶
材料と略す。)とを混合する場合、混合して得られた液
晶組成物中に占める本発明の一般式(I)、一般式(I
I)で示される液晶性化合物の割合は次に示す様にする
ことが望ましい。
一般式(I)で示される液晶性化合物/−一般式n)で
示される液晶性化合物/液晶材料0.5〜80%10.
5〜80%/10〜99%より好ましくは、 1〜70%/1〜70%/20〜98%また、本発明の
一般式(I)と一般式(II)で示される液晶性化合物
の一方、もしくは両方において2種以上用いる場合も混
合して得られた液晶組成物中に占める本発明の一般式(
I)、一般式(n)で示される液晶性化合物の割合は、
上述した割合であることが望ましい。
さらに、本発明の一般式(I)と一般式(II)と一般
式(I[[)で示される液晶性化合物と液晶材料とを混
合する場合、混合して得られた液晶組成物中に占める本
発明の一般式(1)、一般式(II)、般式(m)で示
される液晶性化合物の割合は、次に示す様にすることが
望ましい。
一般式(I)で示される液晶性化合物/−一般式n)で
示される液晶性化合物/−一般式m)で示される液晶性
化合物/液晶材料 0.5〜80%10,5〜80%/1〜30%/10〜
98%より好ましくは、 1〜70%/1〜70%/2〜20%/20〜96%さ
らにまた、本発明の一般式(I)と一般式(II)と一
般式(m)で示される液晶性化合物のいずれか、あるい
は全てにおいて2種以上用いる場合も、混合して得られ
た液晶組成物中に占める本発明の一般式(I)、一般式
(II)、一般式(m)で示される液晶性化合物の割合
は、上述した割合であることが望ましい。
又、本発明による液晶組成物は、強誘電性液晶組成物、
特に強誘電性カイラルスメクチック液晶組成物が好まし
い。
本発明で用いる他の液晶性化合物を一般式(IV)〜(
■)で下記に挙げる。
(ただし、R1、R2′は炭素数1〜18の直鎖状又は
分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもし
くは隣接しない2つ以上の−CH2−基は−CHCN−
−C子CH3矢CN−、−CHCf −−CHBr−に
よって置き換えられてもよく、さらにZl’+22′と
直接結合する一CH2−基を除く1つもしくは2つ以上
の−CH2−基は一〇< 、R+’ 、  R2’の少
なくとも一方は光学活性である。z、、z2′は単結合
、−o−、−co−−oc−−oco−であり、al+
 blはO,l又は2であり、a 、 +b )はl又
は2である。)は水素原子、ハロゲン原子、CI]3又
はCF3である。) (V) (ただし、R3、R4′は炭素数1〜18の直鎖状又は
分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもし
くは隣接しない2つ以上の−CH2−基は−CHCN−
、−C子CI]3矢CN −、−CHCjl!−CHB
 r−によって置き換えられてもよく、さらに23′、
24′と直接結合する一CH2−基を除(1つもしくは
2つ以上の−CH□−基は一〇(VI) (ただし、RIs’ + R6′は炭素数1〜18の直
鎖状又は分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の
1つもしくは隣接しない2つ以上の−cH2−基はCH
CN−、−C(CH3)CN−、−CHCA  −CH
B r−によって置き換えられてもよ<、Z5Z6′と
直接結合する一CI−12−基を除く1つもしくZ3.
24′は単結合、−o−、−co−、−oco    
    0 一〇C CH20− CH2 −であり、X がともに単結合であることはない。A。
に単結合であることはない。
Z5 26/ は単結合。
は単結合であり、A2′が単結合の時X3′は単結合で
あり、A 3/が単結合の時X4′は単結合である。
Y2 、Y、、Y4’は水素原子、ハロゲン原子、CH
,又はCF3である。) −OCH2−である。a3.b3はO又はlであるが、
a3+  b3がともに0であることはない。)(■) (ただし、R7、R8′は炭素数1−18の直鎖状又は
分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもし
くは隣接しない2つ以上の−CH2−基は−CHCN−
、−CモCH3矢CN−、−CHCj! −−CHBr
−によって置き換えられてもよく、z728′と直接結
合する一CH2−基を除(1つもしく−0CC)I 2 0−CH2 CH2 −である。C* * は光学活性な不斉炭素原子を示す。) (ここで、R、/は炭素数1−18の直鎖状又は分岐状
のアルキル基であり、R1O’は炭素数1〜16の直鎖
状又は分岐状のアルキル基である。A 5/はあり、 x8′ は単結合。
−CH2C0−である。
(IV) 弐〜(■) 式の好ましい化合物として (rVa) (■e) が挙げられる。
R5′−Z、′舎x3(舎Z6 (VId) (■b) (■C) (■e) さらに、本発明による強誘電性液晶素子における強誘電
性液晶層は、先に示したようにして作製した強誘電性液
晶組成物を真空中、等方性液体温度まで加熱し、素子セ
ル中に封入し、徐々に冷却して液晶層を形成させ、常圧
にもどすことが好ましい。
第1図は強誘電性液晶素子の構成の説明のために、本発
明の強誘電性液晶層を有する液晶素子の一例の断面概略
図である。
第1図において符号1は強誘電性液晶層、2はガラス基
板、3は透明電極、4は絶縁性配向制御層、5はスペー
サー、6はリード線、7は電源、8は偏光板、9は光源
を示している。
2枚のガラス基板2には、それぞれIn2O3゜SnO
2あるいはITO(インジウム ティン オキサイド;
 Indium−Tin  0xide)等の薄膜から
成る透明電極3が被覆されている。その上にポリイミド
の様な高分子の薄膜をガーゼやアセテート植毛布等でラ
ビングして、液晶をラビング方向に並べる絶縁性配向制
御層が形成されている。また絶縁物質として例えばンリ
コン窒化物、水素を含有するシリコン炭化物、シリコン
酸化物、硼素窒化物、水素を含有する硼素窒化物、セリ
ウム酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物
、チタン酸化物やフッ化マグネシウムなどの無機物質絶
縁層を形成し、その土にポリビニルアルコール、ポリイ
ミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリバ
ラキシレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビ
ニルアセクール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポ
リアミド、ポリスチレン、セルロース樹脂、メラミン樹
脂、ユリャ樹脂、アクリル樹脂やフォトレジスト樹脂な
どの有機絶縁物質を配向制御層として、2層で絶縁性配
向制御層が形成されていてもよく、また無機物質絶縁性
配向制御層あるいは有機物質絶縁性配向制御層単層であ
っても良い。この絶縁性配向制御層が無機系ならば蒸着
法などで形成でき、有機系ならば有機絶縁物質を溶解さ
せた溶液、またはその前駆体溶液(溶剤に0.1〜20
重量%、好ましくは0.2〜10重量%)を用いて、ス
ピンナー塗布法、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、スプ
レー塗布法、ロール塗布法等で塗布し、所定の硬化条件
下(例えば加熱下)で硬化させ形成させることができる
絶縁性配向制御層4の層厚は通常30人〜1μm、好ま
しくは40人〜3000人、さらに好ましくは40λ〜
1000人が適している。
この2枚のガラス基板2はスペーサー5によって任意の
間隔に保たれている。例えば所定の直径を持つシリカビ
ーズ、アルミナビーズをスペーサーとしてガラス基板2
枚で挟持し、周囲をシール材、例えばエポキシ系接着材
を用いて密封する方法がある。その他スペーサーとして
高分子フィルムやガラスファイバーを使用しても良い。
この2枚のガラス基板の間に強誘電性液晶が封入されて
いる。
強誘電性液晶が封入された強誘電性液晶層1は、一般に
は0.5〜20μm1好ましくは1〜5μmである。
又、この強誘電性液晶は室温を含む広い温度域(特に低
温側)でSmC*相(カイラルスメクチッりC相)を有
し、かつ素子とした場合には駆動電圧マージン及び駆動
温度マージンが広いことが望まれる。
又、特に素子とした場合、良好な均−配向性を示し、モ
ノドメイン状態を得るには、その強誘電性液晶は等吉相
からch相(コレステリック相)−5mA相(スメクチ
ックA相)−SmC’ (カイラルスメクチックC相)
という相転移系例を有していることが望ましい。
透明電極3からはリード線によって外部電源7に接続さ
れている。
またガラス基板2の外側には偏光板8が貼り合わせであ
る。
第1図は透過型なので光源9を備えている。
第2図は強誘電性液晶素子の動作説明のために、セルの
例を模式的に描いたものである。21aと21bはそれ
ぞれIn2O3,5n02あるいはITO(Indiu
m−Tin  0xide)等の薄膜からなる透明電極
で被覆された基板(ガラス板)であり、その間に液晶分
子層22がガラス面に垂直になるよう配向したSmC*
相又はSmH水相の液晶が封入されている。太線で示し
た線23が液晶分子を表わしており、この液晶分子23
はその分子に直交した方向に双極子モーメント(P土)
24を有している。基板21aと21b上の電極間に一
定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子23のらせ
ん構造がほどけ、双極子モーメント(P土)24がすべ
て電界方向に向くよう、液晶分子23は配向方向を変え
ることができる。液晶分子23は細長い形状を有してお
り、その長軸方向と短軸方向で屈折率異方性を示し、従
って例えばガラス面の上下に互いにクロスニコルの偏光
子を置けば、電圧印加極性によって光学特性が変わる液
晶光学変調素子となることは、容易に理解される。
本発明における光学変調素子で好ましく用いられる液晶
セルは、その厚さを充分に薄((例えば10μ以下)す
ることができる。このように液晶層が薄くなるにしたが
い、第3図に示すように電界を印加していない状態でも
液晶分子のらせん構造がほどけ、その双極子モーメント
Paまたはpbは上向き(34a)又は下向き(34b
)のどちらかの状態をとる。このようなセルに、第3図
に示す如く一定の閾値以上の極性の異る電界Ea又はE
bを電圧印加手段31aと31bにより付与すると、双
極子モーメントは電界Ea又はEbの電界ベクトルに対
応して上向き34a又は下向き34bと向きを変え、そ
れに応じて液晶分子は、第1の安定状態33aかあるい
は第2の安定状態33bの何れか一方に配向する。
このような強誘電性を光学変調素子として用いることの
利点は先にも述べたが2つある。
その第1は、応答速度が極めて速いことであり、第2は
液晶分子の配向が双安定性を有することである。第2の
点を例えば第3図によって更に説明すると、電界Eaを
印加すると液晶分子は第1の安定状態33aに配向する
が、この状態は電界を切っても安定である。又、逆向き
の電界Ebを印加すると、液晶分子は第2の安定状態3
3bに配向してその分子の向きを変えるが、やはり電界
を切ってもこの状態に留っている。又与える電界Eaあ
るいはEbが一定の閾値を越えない限り、それぞれ前の
配向状態にやはり維持されている。
この様な特性を有す強誘電性液晶材料を一対の基盤間に
挟持した素子で、単純マトリクス表示装置とした場合、
例えば特開昭59−193426号公報、同59−19
3427号公報、同60−156046号公報、同60
−156047号公報などに開示された駆動法を適用す
ることができる。
第4図は、本発明の実施例中で用いた駆動法の波形図で
ある。又、第5図は、本発明で用いたマトリクス電極を
配置した強誘電性液晶パネル51の平面図である。第5
図のパネル51には、走査線52とデータ線53とが互
いに交差して配線され、その交差部の走査線52とデー
タ線53との間には強誘電性液晶が配置されている。
第4図(A)中のSs選択された走査線に印加する選択
走査波形を、SNは選択されていない非選択走査波形を
、Isは選択されたデータ線に印加する選択情報波形(
黒)を、INは選択されていないデータ線に印加する非
選択情報信号(白)を表わしている。又、図中(Is−
3−s)と(IN−3S)は選択された走査線上の画素
に印加する電圧波形で、電圧(Is−3s)が印加され
た画素は黒の表示状態をとり、電圧(IN−3s)が印
加された画素は白の表示状態をとる。
第4図(B)は第4図(A)に示す駆動波形で、第6図
に示す表示を行ったときの時系列波形である。
第4図に示す駆動例では、選択された走査線上の画素に
印加される単一極性電圧の最小印加時間Δtが書込み位
相t2の時間に相当し、lラインクリヤ上1位相の時間
が2Δtに設定されている。
さて、第4図に示した駆動波形の各パラメータVs。
Vl、Δtの値は使用する液晶材料のスイッチング特性
によって決定される。
第7図は後述するバイアス比を一定に保ったまま駆動電
圧(Vs+V1)を変化させたときの透過率Tの変化、
即ちV−T特性を示したものである。ここではΔt=5
0μsec、バイアス比V2/(V2十V3)=1/3
に固定されている。第7図の正側は第4図で示した(I
N−3S)、負側は(I s −S s )で示した波
形が印加される。
ここで、vl、v3をそれぞれ実駆動閾値電圧及びクロ
ストーク電圧と呼ぶ。但し、v2〈vIくV3、またΔ
V=V 3−V 、を電圧マージンと呼び、マトリクス
駆動可能な電圧幅となる。v3はFLC表示表示素子駆
動−船釣に存在すると言ってよい。具体的には、第4図
(A)(IN  Ss)の波形におけるVBによるスイ
ッチングを起す電圧値である。勿論、バイアス比を大き
くすることによりV3の値を大きくすることは可能であ
るが、バイアス比を増すことは情報信号の振幅を大きく
することを意味し、画質的にはちらつきの増大、コント
ラストの低下を招き好ましくない。
我々の検討ではバイアス比1/3〜1/4N度が実用的
であった。ところで、バイアス比を固定すれば、電圧マ
ージンΔVは液晶材料のスイッチング特性に強く依存し
、ΔVの大きい液晶材料がマトリクス駆動上非常に有利
であることは言うまでもない。
この様なある一定温度において、情報信号の2通りの向
きによって選択画素に「黒」および「白」の2状態を書
き込むことが可能であり、非選択画素はその「黒」また
は「白」の状態を保持することが可能である印加電圧の
上下限の値およびその幅(駆動電圧マージンΔ■)は、
液晶材料間で差があり、特有なものである。また、環境
温度の変化によっても駆動マージンはズしていくため、
実際の表示装置の場合、液晶材料や環境温度に対して最
適駆動電圧にしておく必要がある。
しかしながら、実用上この様なマトリクス表示装置の表
示面積を拡大していく場合、各画素における液晶の存在
環境の差(具体的には温度や電極間のセルギャップの差
)は当然大きくなり、駆動電圧マージンが小さな液晶で
は表示エリア全体に良好な画像を得ることが出来な(な
る。
以下実施例により本発明について更に詳細に説明するが
、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Aを作
成した。
構 造 式        重量部 構  造  式 重量部 さらにこの液晶組成物Aに対して、以下に示す例示化合
物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物1−A
を作成した。
例示化合物No、    構 造 式     重量部
液晶組成物A 次に、これらの液晶組成物を以下の手順で作成したセル
を用いて、光学的な応答を観察した。
2枚の0 、7 m m厚のガラス板を用意し、それぞ
れのガラス板上にITO膜を形成し、電圧印加電極を作
成し、さらにこの上にSiO2を蒸着させ絶縁層とした
。ガラス板上にシランカップリング剤U信越化学■製K
BM−602] 0.2%イソプロピルアルコール溶液
を回転数2000r、p、mのスピンナーで15秒間塗
布し、表面処理を施した。この後、120℃にて20分
間加熱乾燥処理を施した。
さらに表面処理を行なったITO膜付きのガラス板上に
ポリイミド樹脂前駆体[東し■5P−510]1.0%
ジメチルアセトアミド溶液を回転数300゜r、p、m
のスピンナーで15秒間塗布した。成膜後、60分間、
300℃加熱縮合焼成処理を施した。この時の塗膜の膜
厚は約120人であった。
この焼成後の被膜には、アセテート植毛布によるラビン
グ処理がなされ、その後イソプロピルアルコール液で洗
浄し、平均粒径1.5μmのシリカビーズを一方のガラ
ス板上に散布した後、それぞれのラビング処理軸が互い
に平行となる様にし、接着シール剤[リクソンボンド(
チッソ@)]を用いてガラス板をはり合わせ、60分間
、100℃にて加熱乾燥しセルを作成した。このセルの
セル厚をベレツク位相板によって測定したところ約1.
5μmであった。
このセルに液晶組成物1−Aを等方性液体状態で注入し
、等吉相から20℃/hで25℃まで徐冷することによ
り、強誘電性液晶素子を作成した。
この強誘電性液晶素子を用いて前述した第4図に示す駆
動波形(1/3バイアス比)で、駆動電圧マージンΔV
(V3−V2)を測定した。その結果を次に示す。(尚
、ΔtはV2ζ15Vとなる様に設定) 10℃     25°C4o℃ 駆動電圧マージン13.3V     14.IV  
   12.9V(測定時設定Δt)     (59
0μ5ec)  (203μ5ec)  (82μ5e
c)さらに、25℃における駆動電圧マージン中央値に
電圧を設定して、測定温度を変化させた場合駆動可能な
温度差(以下駆動温度マージンという。)は±4.3℃
であった。
また、25℃におけるこの駆動時のコントラストは13
.0であった。
比較例1 実施例1で使用した液晶組成物1−Aのうち例示化合物
尚2−19.2−54.2−198を混合せずに、Aに
対して例示化合物NQ1−38.1−108のみを実施
例1と同様の重量部にて混合した1−AIと例示化合物
NULL−38,1−iosを混合せずにAに対して例
示化合物N[12−19,2−54,2−198のみを
混合した液晶組成物1−AIを作成した。
液晶組成物1−Aを用いる代わりに、液晶組成物A、1
−AI、]−AIIをセル内に注入する以外は全(実施
例1と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、駆動電
圧マージンΔVを測定した。
駆動電圧マージン(測定時設定Δt) 100c     25℃    40℃A     
 8.8V     8.8V     7.6V(8
50μ5ec)   (255μ5ec)   (86
μ5ec)1−A I    9.2V     9.
IV     8.IV(735μ5ec)   (2
37μ5ec)   (79μ5ec)1−A II 
   lo、8V     11.3V     10
.7V(780μ5ec)   (240μ5ec) 
  (86μ5ec)さらに25℃における駆動温度マ
ージンはA    上1゜4℃ 1−AI    上2゜8℃ 1−An    上3゜6℃ であった。
実施例1と比較例1より明らかな様に、本発明による液
晶組成物1−Aを含有する強誘電液晶素子の方が駆動電
圧マージン及び駆動温度マージンは広がっており、環境
温度の変化や、セルギャップバラツキに対して、画像を
良好に保つ能力に優れている。
実施例2 実施例1で用いた液晶材注入セルの作成時において、ポ
リイミド樹脂の膜厚を60人、120人、180人と変
化させた基板を作成し、さらに、アセテート植毛布によ
るラビング処理の条件、ラビングスピード、ラビング時
植毛布押し込み中等を変更して、ラビング強度(配向規
制力)に強弱をつけた以外は、全〈実施例1と同様の方
法で液晶素子を作成し、素子内の配向性を観察した。
○:アルミナビーズ周辺の一部にスジ状配向欠陥がわず
かにある。
*2)実施例1で用いたセル。
比較例2 実施例2で使用した液晶組成物1−Aに代えて、比較例
1で用いた液晶組成物A、 1−AI、 I−AIIを
用いた以外は、全〈実施例2と同様の方法で液晶素子を
作成し、素子内の配向性を観察した。
液晶組成物Aを使用した素子 *l)ラビング強度は数字が大きい程強い◎:均−良好
な配向性モノトメ・イン状態欠陥全(無し 液晶組成物1 AIを使用した素子 液晶組成物1−AIrを使用した素子 ミナビーズ周辺全てにスジ状配向欠 陥と一部ジグザグ欠陥有り。
X: ジグザグ欠陥が多く確認される。
X: はぼ全面にジグザグ欠陥が生じ、配向不均一 実施例2と比較例2より明らかな様に、本発明による液
晶組成物1−Aは均一的なモノドメイン配向性を示し、
配向性の良好な液晶組成物といえる。
さらにまた、実施例1、比較例1と実施例2、比較例2
より明らかな様に、本発明による液晶組成物を用いるこ
とにより、強誘電性液晶素子の早期実用化が期待できる
*l)比較例1で用いたセル △:配向は均一モノドメイン的だがアル実施例3 実施例Iで使用した例示化合物に加えて、以下に示す例
示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物
3−Aを作成した。
例示化合物No、     構 造 式      重
量部■ −38 液晶組成物A この液晶組成物を用いた以外は全(実施例1と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法
で駆動電圧マージン、駆動温度マージンを測定した。
測定結果を次に示す。
10°0   25℃   40°C 駆動電圧マージン     13.OV     13
.8V     12.8V(測定時設定Δt)   
  (513μ5ec)  (190μ5ec)  (
70μ5ec)駆動温度マージン      ±4.1
℃駆動時コントラスト       12.8比較例3 実施例3で使用した液晶組成物3−Aのうち例示化合物
Nα2−19.2−54.2−198を混合せずに、八
に対して例示化合物Nα1−38.1−108.3−2
8゜3−85のみを実施例3と同様の重量部にて混合し
たIAIと例示化合物N0l−38,l−]08を混合
せずにAに対して例示化合物Nα2−19. 2−54
゜2−198.3−28.3−85のみを混合した液晶
組成物3−AIIを作成した。
液晶組成物3−Aを用いる代わりに、液晶組成物A、 
3−AI、 1−AIIをセル内に注入する以外は全〈
実施例3と同様の方法で強誘電液晶素子を作成し、駆動
電圧マージンΔVを測定した。
駆動電圧マージン(測定時設定Δt) 10’C25°C40℃ A      8.8V     8.8V     
7.6V(850μ5ec)   (255p 5ec
)   (86μ5ec)3−AI    9.OV 
  ’  8.9V     8.0V(694μ5e
c)   (222p 5ec)   (73μ5ec
)3−A n    10.6V     11.OV
     10.4V(705μ5ec)   (23
2μ5ec)   (77μ5ec)さらに25℃にお
ける駆動温度マージンはA    ±1.4℃ 3−AI    ±2.6℃ 3−AII    ±3.5℃ であった。
実施例3と比較例3より明らかな様に、本発明による液
晶組成物3−Aを含有する強誘電液晶素子の方が駆動電
圧マージン及び駆動温度マージンは広がっており、環境
温度の変化や、セルギャップバラツキに対して、画像を
良好に保つ能力に優れている。
実施例4 実施例3で用いた液晶組成物3−Aを使用する以外は、
全〈実施例2と同様の方法で液晶素子を作成し、素子内
の配向性を観察した。
*1)ラビング強度は数字が大きい程強い◎:均−良好
な配向性モノドメイン状態欠陥全く無し ○:アルミナビーズ周辺の一部にスジ状配向欠陥がわず
かにある。
*2)実施例3で用いたセル。
比較例4 実施例4で使用した液晶組成物3−Aに代えて、比較例
3で用いた液晶組成物A、3−AI、3−AIを用いた
以外は、全〈実施例2と同様の方法で液晶素子を作成し
、素子内の配向性を観察した。
液晶組成物Aを使用した素子 液晶組成物3−AI[を使用した素子 液晶組成物3−AIを使用した素子 *l)比較例3で用いたセル △:配向は均一モノドメイン的だがアルミナビーズ周辺
全てにスジ状配向欠 陥と一部ジグザグ欠陥有り。
×:ジグザグ欠陥が多く確認される。
X : はぼ全面にジグザグ欠陥が生じ、配向不均一 実施例4と比較例4より明らかな様に、本発明による液
晶組成物3−Aは均一的なモノドメイン配向性を示し、
配向性の良好な液晶組成物といえる。
さらにまた、実施例3、比較例3と実施例4、比較例4
より明らかな様に、 本発明による液晶組成物 実施例5 を用いることにより、 強誘電性液晶素子の早期実 下記化合物を下記の重量部で混合し、 液晶組成 州北が期待できる。
物Bを作成した。
構 造 式 式 重量部 構 造 式 さらにこの液晶組成物Bに対して、以下に示す例示化合
物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物5−B
を作成した。
例示化合物No、    構 造 式      重量
部例示化合物No。
構  造  式 この液晶組成物を用いた以外は全〈実施例1と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法
で駆動電圧マージン、駆動温度マージンを測定した。
測定結果を次に示す。
100C25°C40°C 駆動電圧マージ:/      12.6V     
12.8V     12.4V(測定時設定Δt) 
    (408μ5ec)  (136μ5ec) 
 (4971sec)駆動温度マージン      ±
3,8℃駆動時コントラスト       12.0比
較例5 実施例5で使用した液晶組成物5−Bのうち例示化合物
Nci2−9.2−53.2−128.2−280を混
合せずに、Bに対して例示化合物Nctl−44,1−
46゜1−99.1−100のみを実施例5と同様の重
量部にて混合した5−BIと例示化合物Ncl−44,
1−46゜1−99.1.−100を混合せずにBに対
して例示化合物N[12−9,2−53,2−128,
2−280のみを混合した液晶組成物5− BIIを作
成した。
液晶組成物5−Bを用いる代わりに、液晶組成物B、5
−BI、5−BIIをセル内に注入する以外は全〈実施
例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、駆動電
圧マージンΔVを測定した。
駆動電圧マージン(測定時設定Δt) 10’c、     25℃    40℃B    
  8.5V     9.OV     8,2V(
508μ5ec)   (158μ5ec)   (5
6μ5ec)5−B I    8.7V     9
.2V     8.1V(435p 5ec)   
(145μ5ec)   (50μ5ec)5−B I
I    10.3V     10.5V     
lO,1V(455μ5ec)   (14,8p 5
ec)   (53μ5ec)さらに25℃における駆
動温度マージンはB   上2゜0°C 3−BI   ±2.2℃ 5−BII   上3゜1℃ であった。
実施例5と比較例5より明らかな様に、本発明による液
晶組成物5−Bを含有する強誘電液晶素子の方が駆動電
圧マージン及び駆動温度マージンは広がっており、環境
温度の変化や、セルギャップバラツキに対して、画像を
良好に保つ能力に優れている。
実施例6 実施例5で用いた液晶組成物5−Bを使用する以外は、
全〈実施例2と同様の方法で液晶素子を作成し、素子内
の配向性を観察した。
比較例5で用いた液晶組成物B、 5−BI、 5i3
11を用いた以外は、全〈実施例6と同様の方法で液晶
素子を作成し、素子内の配向性を観察した。
液晶組成物Bを使用した素子 *1)ラビング強度は数字が大きい程強い◎:均−良好
な配向性モノドメイン状態欠陥全く無し ○:アルミナビーズ周辺の一部にスジ状配向欠陥がわず
かにある。
*2)実施例5で用いたセル。
比較例6 実施例6で使用した液晶組成物5−Bに代えて、液晶組
成物5−Blを使用した素子 液晶組成物5−Bnを使用した素子 較例6より明らかな様に、本発明による液晶組成物を用
いることにより、強誘電性液晶素子の早期実用化が期待
できる。
*1)比較例5で用いたセル △:配向は均一モノドメイン的だがアルミナビーズ周辺
全てにスジ状配向欠 陥と一部ジグザグ欠陥有り。
×: ジグザグ欠陥が多く確認される。
X:はぼ全面にジグザグ欠陥が生じ、配向不均一 実施例6と比較例6より明らかな様に、本発明による液
晶組成物5−Bは均一的なモノドメイン配向性を示し、
配向性の良好な液晶組成物といえる。
さらにまた、実施例5、比較例5と実施例6、比実施例
7 実施例5で使用した例示化合物に加えて、以下に示す例
示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物
7−Bを作成した。
例示化合物No、     構 造 式      重
量部液晶組成物B この液晶組成物を用いた以外は全〈実施例1と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法
で駆動電圧マージン、駆動温度マージンを測定した。
測定結果を次に示す。
10℃   25℃   40℃ 駆動電圧マージ:/      12.3V     
12.6V     12.OV(測定時設定Δt) 
    (328μ5ec)  (120μ5ec) 
 (40μ5ec)駆動温度マージン      ±3
.6℃駆動時コントラスト       12.5比較
例7 実施例7で使用した液晶組成物7−Bのうち例示化合物
尚2−9. 2−53. 2−128.2−280を混
合せずに、Bに対して例示化合物Nα1−44. 1−
46゜1−99.1−100.3−24.3−80.3
−90のみを実施例7と同様の重量部にて混合した7−
Blと例示化合物Nα1−44. 1−46. 1−9
9.  l−1,00を混合せずにBに対して例示化合
物)Ja2−9.2−53゜2−128.2−280.
3−24.3−80.3−90のみを混合した液晶組成
物7−BI[を作成した。
液晶組成物7−Bを用いる代わりに、液晶組成物B、7
−Bl、7−Bnをセル内に注入する以外は全〈実施例
7と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、駆動電圧
マージンΔVを測定した。
駆動電圧マージン(測定時設定Δt) 10℃    25℃    400CB     8
.5V     9.OV     8.2V(508
μ5ec)   (158μ5ec)   (56μ5
ec)7−B I    8.6V     9.lV
     B、IV(385μ5ec)   (135
μ5ec)   (43μ5ec)7−B II   
 lo、IV     lo、2V     9.9V
(420μ5ec)   (141μ5ec)   (
48μ5ec)さらに25℃における駆動温度マージン
はB    上2゜0°C 7−BI    上2゜1℃ 7−Bn    上3゜0℃ であった。
実施例7と比較例7より明らかな様に、本発明による液
晶組成物7〜Bを含有する強誘電液晶素子の方が駆動電
圧マージン及び駆動温度マージンは広がっており、環境
温度の変化や、セルギャップバラツキに対して、画像を
良好に保つ能力に優れている。
実施例8 実施例7で用いた液晶組成物7−Bを使用する以外は、
全〈実施例2と同様の方法で液晶素子を作成し、素子内
の配向性を観察した。
*l)ラビング強度は数字が大きい程強い◎:均−良好
な配向性モノドメイン状態欠陥全く無し ○:アルミナビーズ周辺の一部にスジ状配向欠陥がわず
かにある。
*2)実施例7で用いたセル。
比較例8 実施例8で使用した液晶組成物7−Hに代えて、比較例
7で用いた液晶組成物B、 7−BI、 7−Bnを用
いた以外は、全〈実施例8と同様の方法で液晶素子を作
成し、素子内の配向性を観察した。
液晶組成物Bを使用した素子 液晶組成物7−BIを使用した素子 液晶組成物7−BIIを使用した素子 *1)比較例7で用いたセル △:配向は均一モノドメイン的だがアルミナビーズ周辺
全てにスジ状配向欠 陥と一部ジグザグ欠陥有り。
×: ジグザグ欠陥が多く確認される。
X:はぼ全面にジグザグ欠陥が生じ、配向不均一 実施例8と比較例8より明らかな様に、本発明による液
晶組成物7−Bは均一的なモノドメイン配同性を示し、
配向性の良好な液晶組成物といえる。
さらにまた、実施例7、比較例7と実施例8、比較例8
より明らかな様に、本発明による液晶組成物を用いるこ
とにより、強誘電性液晶素子の早期実用化が期待できる
実施例9 実施例1で使用したポリイミド樹脂前駆体1.5%ジメ
チルアセトアミド溶液に代えて、ポリビニルアルコール
樹脂[クラレ■製PVA−117] 2%水溶液を用い
た他は全く同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実
施例1と同様の方法で光学応答速度を測定した。
その結果を次に示す。
IOoC25℃   40°C 駆動電圧マージ:/      13.5V     
14.3V     ’ 13.lV測定時設定Δt 
     (595It 5ec)  (210μ5e
c)  (84ft 5ec)駆動温度マージン   
   ±4.4°C実施例10 実施例1で使用したSiO□を用いずに、ポリイミド樹
脂だけで配向制御層を作成した以外は全〈実施例1と同
様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様
の方法で光学応答速度を測定した。
その結果を次に示す。
10°C25℃      40°C 駆動電圧マージン     13.IV     14
.OV     12.8V測測定設定△t     
 (582μ5ec)  (2001lsec)  (
81μsec:)駆動温度マージン      ±4.
2°Cまた、素子構成を変えた場合でも、本発明による
液晶組成物を含有する実施例9,10の素子は実施例1
とほぼ同様に良好な配向性を示していた。
実施例9,10より明らかな様に、素子構成を変えた場
合でも、本発明に従う液晶組成物を含有する液晶素子は
、良好な配向性を示し、かつ駆動電圧マージン、駆動温
度マージンが広がっており、環境温度や、セルギャップ
のバラツキに対して、画像を良好に保つ能力に優れてい
る。
実施例It〜26 実施例1で用いた例示化合物及び液晶組成物または実施
例5で用いた例示化合物及び液晶組成物に代えて表1に
示した例示化合物及び液晶組成物を各重量部で用いて、
11−A、  12−A、  1.3−A、  14−
A。
15−A、  1.6−A、  17−A、  18−
A、  19−B、 20B、 2]−B、 22−B
、 23−B、 24−B、 25−B。
26−Bの液晶組成物を得た。これらを用いた他は全〈
実施例1と同様の方法により液晶素子を作成し、実施例
1と同様の方法で駆動電圧マージン、駆動温度マージン
を測定し、スイッチング状態等を観察した。
作成した各々の液晶素子内の均一モノドメイン配向性は
良好であった。
測定結果を表1に示す。
実施例11〜26より明らかな様に、本発明による液晶
組成物を含有する液晶素子は良好な配向性を示し、かつ
駆動電圧マージン、駆動温度マージンが広がっており、
環境温度の変化や、セルギャップのバラツキに対して、
画像を良好に保つ能力に優れている。
さらに、測定時設定パルス幅Δtに着目すると、本発明
による液晶組成物を含有する液晶素子は応答速度の温度
依存性も軽減されている。
このことにより明らかな様に、本発明による液晶組成物
を用いることにより、強誘電性液晶素子の早期実用化が
期待できる。
〔発明の効果〕
本発明による液晶組成物は簡便なラビング処理によって
容易に配向し、かつ欠陥の無い均一なモノドメイン配同
性を示す配向性良好な液晶組成物であり、さらに、本発
明の液晶組成物を用いた液晶素子は、スイッチング特性
が良好で、駆動電圧マージンが大きく、液晶素子の表示
エリア上にある程度の温度バラツキがあっても全画素が
良好にマトリクス電極できる駆動温度マージンの広がっ
た液晶素子とすることができ、強誘電性液晶素子の早期
実用化に大きく寄りすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は液晶を用いた液晶表示素子の一例の断面概略図
。 第2図および第3図は強誘電性液晶素子の動作説明のた
めに、素子セルの例を模式的に表わす斜視図。 第4図は実施例等の中で用いた駆動法の波形図。 第5図はマトリクス電極を配置した液晶パネルの平面図
。 第6図は第4図(B)に示す時系列駆動波形で実際の駆
動を行った時の表示パターンの模式図。 第7図は駆動電圧を変化させた時の透過率の変化を表わ
す(V−T特性図)。 第1図において、 ■ O 第2図において、 1a 1b 液晶層 ガラス基板 透明電極 絶縁性配向制御層 スペーサー リード線 電源 偏光板 光源 透過光 入射光 基板 基板 強誘電性液晶層 24 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・第3図において、 1a 1b 3a 3b 34a  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・34b・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・a b 液晶分子 双極子モーメント(P土) 電圧印加手段 電圧印加手段 第1の安定状態 第2の安定状態 上向きの双極子モーメント 下向きの双極子モーメント 上向きの電界 下向きの電界 唱l−F口(A) SN 宥t−4−口(β) 窄す口 惰ワ日 イ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)下記一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (ただし、R_1、R_2は炭素数1〜16の置換基を
    有してもよい直鎖状または分岐状のアルキル基であり、
    Z_1は単結合、−O−、−COO−、−OCO−であ
    り、X_1はハロゲン原子、−A_1−は単結合あるい
    は▲数式、化学式、表等があります▼である。) で表わされる液晶性化合物の少なくとも1種と、下記一
    般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 (ただし、R_3、R_4はそれぞれ置換基を有してい
    てもよい炭素原子数2〜16のアルキル基であり、Y_
    1は単結合、−OC−または−CO−を示し、Z_2、
    Z_3はそれぞれ単結合、−O−、▲数式、化学式、表
    等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼ま
    たは▲数式、化学式、表等があります▼を示す。A_2
    、A_3はそれぞれ単結合、▲数式、化学式、表等があ
    ります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式
    、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    、▲数式、化学式、表等があります▼また は▲数式、化学式、表等があります▼を示し、A_4は
    ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式
    、表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります
    ▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学
    式、表等があります▼を示す。X_2、X_3はそれぞ
    れ水素原子、F、Cl、Br、CH_3、CNまたはC
    F_3であり、kは0または1である。ただし、A_2
    が単結合の場合Z_2は単結合であり、A_3が単結合
    でかつkが0の場合Z_3は単結合である。) で表わされる液晶性化合物の少なくとも1種とを含有す
    ることを特徴とする液晶組成物。(2)下記一般式〔I
    II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 (ただし、R_5は置換基を有していても良い炭素数1
    〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル基である。 Y_2は単結合、−CO−、−OC−、−CH_2O−
    、−OCH_2−、−COS−、−SCO−、−CH=
    CH−COO−であり、Z_4は単結合、−O−、−C
    O−、−OC−、Z_5は単結合、−O−、▲数式、化
    学式、表等があります▼である。▲数式、化学式、表等
    があります▼は▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼もしくは▲数式、化
    学式、表等があります▼であり、lは1〜12である。 ) で表わされる液晶性化合物の少なくとも1種をさらに含
    有することを特徴とする特許請求の範囲第1項の液晶組
    成物。 (3)特許請求の範囲第1項および第2項記載の液晶組
    成物を1対の電極基板間に配置してなることを特徴とす
    る液晶素子。
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