JPH0358980A - 液晶性化合物、これを含む液晶組成物、およびこれを使用した液晶素子 - Google Patents

液晶性化合物、これを含む液晶組成物、およびこれを使用した液晶素子

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JPH0358980A
JPH0358980A JP1195636A JP19563689A JPH0358980A JP H0358980 A JPH0358980 A JP H0358980A JP 1195636 A JP1195636 A JP 1195636A JP 19563689 A JP19563689 A JP 19563689A JP H0358980 A JPH0358980 A JP H0358980A
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Yoshimasa Mori
省誠 森
Yoko Yamada
容子 山田
Gouji Tokanai
門叶 剛司
Takao Takiguchi
隆雄 滝口
Takashi Iwaki
孝志 岩城
Shinichi Nakamura
真一 中村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な液晶性化合物、それを含有する液晶組
成物およびそれを使用した液晶素子に関し、さらに詳し
くは電界に対する応答特性が改善された新規な液晶組成
物、およびそれを使用した液晶表示素子や液晶−光シヤ
ツター等に利用される液晶素子に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、液晶は電気光学素子として種々の分野で応用
されている。現在実用化されている液晶素子はほとんど
が、例えばエム シャット(M、Schadt)とダブ
リュ ヘルフリツヒ(W、He1frich)著“アプ
ライド フィジックス レターズ″(AppliedP
hysics  Letters″) Vo、18. 
NCL4 (1971゜2.15) P、127〜12
8の“Voltage DependentOptic
al Activity of  a  Twiste
d  NematicLiquid  Crystal
”に示されたTN (TwistedN e m a 
t i c )型の液晶を用いたものである。
これらは、液晶の誘電的配列効果に基づいており、液晶
分子の誘電異方性のために平均分子軸方向が、加えられ
た電場により特定の方向を向く効果を利用している。こ
れらの素子の光学的な応答速度の限界はミリ秒であると
いわれ、多くの応用のためには遅すぎる。一方、大型平
面デイスプレィへの応用では、価格、生産性などを考え
合せると単純マトリクス方式による駆動が最も有力であ
る。単純マトリクス方式においては、走査電極群と信号
電極群をマトリクス状に構成した電極構成が採用され、
その駆動のためには、走査電極群に順次周期的にアドレ
ス信号を選択印加し、信号電極群には所定の情報信号を
アドレス信号と同期させて並列的に選択印加する時分割
駆動方式が採用されている。
しかし、この様な駆動方式の素子に前述したTN型の液
晶を採用すると走査電極が選択され、信号電極が選択さ
れない領域、或いは走査電極が選択されず、信号電極が
選択される領域(所謂“半選択点”)にも有限に電界が
かかってしまう。
選択点にかかる電圧と、半選択点にかかる電圧の差が充
分に大きく、液晶分子を電界に垂直に配列させるのに要
する電圧閾値がこの中間の電圧値に設定されるならば、
表示素子は正常に動作するわけであるが、走査線数(N
)を増加して行った場合、画面全体(lフレーム)を走
査する間に一つの選択点に有効な電界がかかっている時
間(duty比)が1/Nの割合で減少してしまう。
このために、くり返し走査を行った場合の選択点と非選
択点にかかる実効値としての電圧差は、走査線数が増え
れば増える程小さくなり、結果的には画像コントラスト
の低下やクロストークが避は難い欠点となっている。
この様な現象は、双安定性を有さない液晶(電極面に対
し、液晶分子が水平に配向しているのが安定状態であり
、電界が有効に印加されている間のみ垂直に配向する)
を時間的蓄積効果を利用して駆動する(即ち、繰り返し
走査する)ときに生ずる本質的には避は難い問題点であ
る。
この点を改良するために、電圧平均化法、2周波駆動法
や、多重マトリクス法等が既に提案されているが、いず
れの方法でも不充分であり、表示素子の大画面化や高密
度化は、走査線数が充分に増やせないことによって頭打
ちになっているのが現状である。
この様な従来型の液晶素子の欠点を改善するものとして
、双安定性を有する液晶素子の使用がクラーク(C1a
rk)およびラガウエル(Lag6rwall)により
提案されている(特開昭56−107216号公報、米
国特許第4367924号明細書等)。
双安定性液晶としては、一般にカイラルスメクテイツク
C相(SmC木相)又はH相(SmH’相)を有する強
誘電性液晶が用いられる。
この強誘電性液晶は電界に対して第1の光学的安定状態
と第2の光学的安定状態からなる双安定状態を有し、従
って前述のTN型の液晶で用いられオこ光学変調素子と
は異なり、例えば一方の電界ベクトルに対して第1の光
学的安定状態に液晶が配向し、他方の電界ベクトルに対
しては第2の光学的安定状態に液晶が配向されている。
また、この型の液晶は、加えられる電界に応答して、上
記2つの安定状態のいずれかを取り、且つ電界の印加の
ないときはその状態を維持する性質(双安定性)を有す
る。
以上の様な双安定性を有する特徴に加えて、強誘電性液
晶は高速応答性であるという優れた特徴を持つ。それは
強誘電性液晶の持つ自発分極と印加電場が直接作用して
配向状態の転移を誘起するためであり、誘電率異方性と
電場の作用による応答速度より3〜4オーダー速い。
この様に強誘電性液晶はきわめて優れた特性を潜在的に
有しており、このような性質を利用することにより、上
述した従来のTN型素子の問題点の多(に対して、かな
り本質的な改善が得られる。特に、高速光学光シャッタ
ーや高密度、大画面デイスプレィへの応用が期待される
。このため強誘電性を持つ液晶材料に関しては広(研究
がなされているが、現在までに開発された強誘電性液晶
材料は、低温作動特性、高速応答性等を含めて液晶素子
に用いる十分な特性を備えているとは言い難い。
応答時間τと自発分極の大きさPsおよび粘度ηの間に
は、下記の式[II] (ただし、Eは印加電界である) の関係が存在する。したがって応答速度を速くするには
、 (ア)自発分極の大きさPsを太き(する(イ)粘度η
を小さ(する (つ)印加電界Eを高くする 方法がある。しかじ印加電界は、■C等で駆動するため
上限があり、出来るだけ低い方が望ましい。
よって、実際には粘度ηを小さくするか、自発分極の大
きさPsの値を大きくする必要がある。
一般的に自発分極の大きい強誘電性カイラルスメクチッ
ク液晶化合物においては、自発分極のもたらすセルの内
部電界も大きく、双安定状態をとり得る素子構成への制
約が多(なる傾向にある。又、いたずらに自発分極を大
きくしても、それにつれて粘度も大きくなる傾向にあり
、結果的には応答速度はあまり速くならないことが考え
られる。
また、実際のデイスプレィとしての使用温度範囲が例え
ば5〜40℃程度とした場合、応答速度の変化が一般に
20倍程もあり、駆動電圧および周波数による調節の限
界を越えているのが現状である。
以上述べたように、強誘電性液晶素子を実用化するため
には、粘度が低く高速応答性を有し、かつ応答速度の温
度依存性の小さな強誘電性カイラルスメクチック液晶組
成物が要求される。
一方、代表的な強誘電性液晶セルの構成は、ガラス基板
上にITO等で電極パターンを形成し、その上にSiO
□等で上下基板のショート防止層を形成(約1000人
)、その上にポリイミド(PI ;東し社5P510.
5P710等)膜を400人位の膜厚で形成し、さらに
PI膜をラビング処理したものを上下対称な配向になる
ように向い合わせて構成し、その基板間隔を1〜3μm
に保つものである。
このような条件下で配列した強誘電性液晶は、般に上下
基板間をねじれた状態でつながり、−軸性の配向を示さ
ないことが知られている(スプレー配向)。このような
場合問題点のひとつに、液晶層の透過率が低いことであ
る。
透過光量は分子配向の一軸性を仮定すると、クロスニコ
ル下で入射光I。の強度に対して!の強度を得る。
λ ここで、Δnは屈折率異方性、dはセル厚、λは入射光
の波長、θaは双安定状態間の角度(チルト角)である
前述のセルを用いスプレー配向をとった場合、現状では
θaは56〜8°である。Δndπ/λのコントロール
は物性的に簡単に行えないので、θaを大きくしてIを
太き(したいが、スタティックな配向手法によってはな
かなか達成できない。
このような問題に対して、強誘電性液晶の46項のトル
クを用いることによりθaを広げられることが知られて
いる(1983年SIDでATTにより発表、特開昭6
1−245142号、61−246722号、61−2
46723号、61−246724号、61−2490
24号、61−249025号)。
液晶のΔεが負であると、液晶分子は電界印加により基
板に平行になろうとする。この特性を利用、すなわちス
イッチング時以外にも一定の実効的な電界を印加するこ
とにより、かかるねじれ配列を解消し、θaを増大させ
て透過率を上げることができる(ACスタビライズ効果
)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、強誘電性液晶素子を実用できるように
、前述の問題点を解決すること、すなわち、第一に新規
な液晶化合物を用いることにより、応答特性が優れてい
る液晶組成物および該液晶徂酸物を用いた液晶素子を提
供すること、第二に新規な液晶化合物を用いることによ
り、ACスタビライズ効果をもたせ、表示特性を大きく
向上させられる液晶組成物および該液晶組成物を用いた
液晶素子を提供することにある。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は、下記一般式(I) R,、R2はそれぞれ炭素数1〜18の置換基を有して
もよい非光学活性な直鎖状又は分岐状のアルキル基を表
わす。) で示される液晶性化合物、該液晶性化合物の少なくとも
1種を含有する液晶組成物、および該液晶性化合物を一
対の電極基板間に配置してなる液晶素子を提供するもの
である。
(ここで、Aは−A+  A2  、   A2−p、
A1を表わす。
を表わす。
一般式(I)で示される液晶性化合物のうち、RI +
  R2は好ましくは下記(i)〜(iii )から選
ばれる。
(i)炭素数が1〜18であるn−アルキル基。
(ii ) 〔発明の詳細な説明〕 前記一般式(I)で示される液晶性化合物の合成法の一
例を以下に示す。
(mは1〜7の整数であり、nは2〜9の整数である。
但し、光学活性ではない。) (iii ) Y−A−C−Cffi (rはO〜7の整数であり、S−は0もしくは1である
。tは1〜14の整数である。但し光学活性でない。) i) 一般式(I)において、Xが単結合または一〇−
のとき −R2・ R2 一般式(I) において、 Xが一0C− 一0CO−のとき 1 前記一般式(I) で示される液晶性化合物の具 体的な構造式を以下に示す。
CH3 (1−2) (n=o。
1) iii)一般式(1) %式% (13) (但し、上記式中R1゜ R2,Aは前記定義のとおりである。)(1−10) (1−6) (1−11) (1−7) (1−12) (1−8) (1−13) (1−9) (1−14) (1−15) (1 16) (1−17) (1−18) (1−25) (1 26) (1 27) (1 28) (1−29) す (1 20) (1 21) (1−22) (1−23) (1 30) (1 31) (1−32) (1 33) (1−34) (1−35) (1 37) (1−38) (1 39) (1−45) (1−46) (1−47) (1−48) (1−49) (1−40) (1−41) (1−42) (1−43) (1−44) (1−50) (1−51) (1−52) (1−55) (1−56) (1−57) (1−58) (1−66) (1−,67) (1−60) (1−61) (1−62) (1−63) 本発明の液晶組成物は前記一般式(I)で示される液晶
性化合物の少なくとも1種と、他の液晶性化合物1種以
上とを適当な割合で混合することにより得ることができ
る。
また、本発明による液晶組成物は強誘電性液晶組成物、
特に強誘電性カイラルスメクチック液晶組成物が好まし
い。
本発明で用いる他の液晶性化合物の具体例を下記にあげ
る。
化合物No。
C7H,、O舎OCH2−@−@−Co(−CH2)2
 CHC2H。
(56) 11 c 8H,7−@−@−co−@−co−ecH2)2
 CHOCS H,。
* (62) CH3 C8゜H2,o−@−CH2CH2舎ocH2cHoc
2H5* (70) CH。
H3 (88) (114) CI (120) OCN (123) (124) (125) (126) c 8H,74吾QC6H,3 (133) (134) (135) (136) (137) (127) (128) (129) (130) (131) (132) (144) 05H1,4舎砕C6H13 (145) (146) (147) (148) (149) (150) (157) (158) (159) (160) (161) (162) (151) (152) (153) (154) (155) (156) (163) (164) (165) (166) (167) (168) (169) (170) (171) (172) (173) (174) (181) (182) (183) (184) (185) (186) (175) (176) (177) (178) (179) (180) (187) (188) (189) (190) C7゜H210+CH20+ QC9H19(191) c 、2H2[i 0−@−CH20−@−QC、H1
3(192) (193) (199) (194) (195) (196) (197) (198) 本発明の液晶性化合物と1種以上の上述の液晶性化合物
、あるいは液晶組成物(以下、液晶材料と略す)との配
合割合は液晶材料100重量部当り、本発明の液晶性化
合物を1〜500重量部、好ましくは1〜200重量部
とすることが望ましい。
また、本発明の液晶性化合物を2種以上用いる場合も液
晶材料との配合割合は前述した液晶材料100重量部当
り、本発明の液晶性化合物の2種以上の混合物を1〜5
00重量部、好ましくは1〜200重量部とすることが
望ましい。
さらに、本発明による強誘電性液晶素子における強誘電
性液晶層は、先に示したようにして作製した強誘電性液
晶組成物を真空中、等方性液体温度まで加熱し、素子セ
ル中に封入し、徐々に冷却して液晶層を形成させ、常圧
にもどすことが好ましい。
第1図は強誘電性液晶素子の構成の説明のために、本発
明の強誘電性液晶層を有する液晶素子の一例を示す断面
概略図である。
第1図において、符号lは強誘電性液晶層、2はガラス
基板、3は透明電極、4は絶縁性配向制御層、5はスペ
ーサー、6はリード線、7は電源、8は偏光板、9は光
源を示している。
2枚のガラス基板2には、それぞれIn 2031Sn
O2あるいはITO(インジウム チン オキサイド;
 Indium  Tin  0xide)等の薄膜か
ら成る透明電極3が被覆されている。その上にポリイミ
ドの様な高分子の薄膜をガーゼやアセテート植毛布等で
ラビングして、液晶をラビング方向に並べる絶縁性配向
制御層4が形成されている。また絶縁物質として例えば
シリコン窒化物、水素を含有するシリコン炭化物、シリ
コン酸化物、硼素窒化物、水素を含有する硼素窒化物、
セリウム酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸
化物、チタン酸化物やフッ化マグネシウムなどの無機物
質絶縁層を形成し、その上にポリビニルアルコール、ポ
リイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポ
リパラキシレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポ
リビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル
、ポリアミド、ポリスチレン、セルロース樹脂、メラミ
ン樹脂、ユリャ樹脂、アクリル樹脂やフォトレジスト樹
脂などの有機絶縁物質を配向制御層として、2層で絶縁
性配向制御層4が形成されていてもよく、また無機物質
絶縁性配向制御層あるいは有機物質絶縁性配向制御層単
層であっても良い。この絶縁性配向制御層が無機系なら
ば蒸着法などで形成でき、有機系ならば有機絶縁物質を
溶解させた溶液、またはその前駆体溶液(溶剤に0.1
〜20重量%、好ましくは0.2〜10重量%)を用い
て、スピンナー塗布法、浸漬塗布法、スクリーン印刷法
、スプレー塗布法、ロール塗布法等で塗布し、所定の硬
化条件下(例えば加熱下)で硬化させ形成させることが
できる。
絶縁性配向制御層4の層厚は通常50人〜1μm1好ま
しくは100人〜3000人、さらに好ましくは100
人〜1000人が適している。
この2枚のガラス基板2はスペーサー5によって任意の
間隔に保たれている。例えば所定の直径を持つシリカビ
ーズ、アルミナビーズをスペーサーとしてガラス基板2
枚で挟持し、周囲をシール材、例えばエポキシ系接着材
を用いて密封する方法がある。その他スペーサーとして
高分子フィルムやガラスファイバーを使用しても良い。
この2枚のガラス基板の間に強誘電性液晶が封入されて
いる。
強誘電性液晶が封入された強誘電性液晶層1は、一般に
は0.5〜20μm1好ましくは1〜5μmである。
透明電極3からはリード線によって外部の電源7に接続
されている。
またガラス基板2の外側には偏光板8が貼り合わせであ
る。
第1図は透過型なので光源9を備えている。
第2図は強誘電性液晶素子の動作説明のために、セルの
例を模式的に描いたものである。21aと21bはそれ
ぞれIn2O3,5n02あるいはITO(Indiu
m−Tin  0xide)等の薄膜からなる透明電極
で被覆された基板(ガラス板)であり、その間に液晶分
子層22がガラス面に垂直になるよう配向したSmC*
相又はSmH*相の液晶が封入されている。太線で示し
た線23が液晶分子を表わしており、この液晶分子23
はその分子に直交した方向に双極子モーメント(P土)
24を有している。基板21aと21b上の電極間に一
定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子23のらせ
ん構造がほどけ、双極子モーメント(P±)24がすべ
て電界方向に向(よう、液晶分子23は配向方向を変え
ることができる。液晶分子23は細長い形状を有してお
り、その長軸方向と短軸方向で屈折率異方性を示し、従
って例えばガラス面の上下に互いにクロスニコルの偏光
子を置けば、電圧印加極性によって光学特性が変わる液
晶光学変調素子となることは、容易に理解される。
本発明における光学変調素子で好ましく用いられる液晶
セルは、その厚さを充分に薄<(例えばlOμ以下)す
ることができる。このように液晶層が薄くなるにしたが
い、第3図に示すように電界を印加していない状態でも
液晶分子のらせん構造がほどけ、その双極子モーメント
Paまたはpbは上向き(34a)又は下向き(34b
)のどちらかの状態をとる。このようなセルに、第3図
に示す如く一定の閾値以上の極性の異る電界Ea又はE
bを電圧印加手段31aと31bにより付与すると、双
極子モーメントは電界Ea又はEbの電界ベクトルに対
応して上向き34a又は下向き34bと向きを変え、そ
れに応じて液晶分子は、第1の安定状態33aかあるい
は第2の安定状態33bの何れか一方に配向する。
このような強誘電性液晶素子を光学変調素子として用い
ることの利点は先にも述べたが2つある。
その第1は、応答速度が極めて速いことであり、第2は
液晶分子の配向が双安定性を有することである。第2の
点を例えば第3図によって更に説明すると、電界Eaを
印加すると液晶分子は第1の安定状態33aに配向する
が、この状態は電界を切っても安定である。又、逆向き
の電界Ebを印加すると、液晶分子は第2の安定状態3
3bに配向してその分子の向きを変えるが、やはり電界
を切ってもこの状態に留っている。又与える電界Eaあ
るいはEbが一定の閾値を越えない限り、それぞれ前の
配向状態にやはり維持されている。
以下実施例により本発明について更に詳細に説明するが
、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
以下実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 2−へキシル−5−[4’ −(5−ヘプチル−2−ピ
リミジル)フェニル] −1,3,4−チアジアゾール
(例示化合物1−2)の製造 下記の工程に従い2−へキシル−5−(4’ −(5−
へブチル−2−ピリミジル)フェニルl −1,3゜4
−チアジアゾールを製造した。
工程1)ヘプタノヒドラジドの製造 エタノール20mj!にヘプタン酸エチル15gを溶解
させた溶液に抱水ヒドラジン12.2gを加え、4.5
時間加熱還流により反応させた後、放冷し、析出した結
晶を濾取した。エタノール20m1で再結晶を行い7g
のヘプタノヒドラジドを得た。
工程2) N−ヘプタノイル−N’−4−(5’−へブ
チル−2′−ピリミジル)ベンゾイルヒドラジンの製造 工程1で得たヘプタノヒドラジド2.0gを27m1の
ピリジンに溶解させ、40℃に加熱した溶液に4−(5
′−へブチル−2′−ピリミジル)安息香酸酸クロリド
4.7gを乾燥ベンゼン20mfに溶解させた溶液を滴
下して加えた。室温で1晩撹拌し、反応させた後、反応
溶液を氷水に抽入し酢酸エチルを用いて抽出し、さらに
有機層中の固体を濾取した。得られた固体はジメチルホ
ルムアミドにて再結晶を行い、3.1gのN−ヘプタノ
イル−N′−4−(5′−へブチル−2′−ピリミジル
)ベンゾイルヒドラジンを得た。
工程3)2−へキシル−5−(4’ −(5−へブチル
−2−ピリミジル)フェニル) −1,3゜4−チアジ
アゾールの製造 N−ヘキサノイル−N’−4−(5’−へブチル−2−
ピリミジル)ベンゾイルヒドラジン2.6gのピリジン
溶液20m1に室温にてP 2S 、 1.84gを1
5分間で添加した。その後、100℃に加熱し6時間反
応させた。反応溶液をエタノール10mI!、水200
m1の混合溶液中に注入し、クロロホルム抽出(100
mI!X3)、水洗、無水MgSO4にて脱水後、溶媒
留去して265gの粗結晶を得た。この粗結晶はカラム
クロマトグラフィー(移動相:トルエン/酢酸エチル=
2/1、固定相ニジリカゲル)で精製し、目的の2−ヘ
キシル−5−(4’ −(5−ヘプチル−2−ピリミジ
ル)フェニル] −1,3,4−チアジアゾールを得た
相転移温度(°C) 実施例2 2−へキシル−5−(4’−(4’−ペンチルシクロヘ
キシル)フェニルl −1,3,4−チアジアゾール(
例示化合物1−21)の製造 C6H,3CNHN)(2 工程1)N−ヘプタノイル−N’ −4’ −(4“ペ
ンチルシクロヘキシル)ベンゾイル ヒドラジンの製造 実施例1の工程1の方法により得られたヘプタノヒドラ
ジド2.0gを27m1のピリジンに溶解させ、40°
Cに加熱した溶液に4− (4’ −ペンチルシクロへ
キシル)安息香酸クロリド4.4gを乾燥ベンゼン12
m1に溶解させた溶液を滴下して加えた。室温で1晩撹
拌し反応させた後、反応溶液を氷水に抽太し酢酸エチル
を用いて抽出し、さらに有機層中の固体を濾取した。得
られた固体はジメチルホルムアミドにて再結晶を行い、
4.OgのN−ヘプタノイル−N’ −4’ −(4’
−ペンチルシクロヘキシル)ベンゾイルヒドラジンを得
た。
工程2)2−へキシル−5−[4’−(4’−ペンチル
シクロヘキシル)フェニル)−1゜3.4−チアジアゾ
ールの製造 N−ヘプタノイル−N’ −4’ −(4’−ペンチル
シクロヘキシル)ベンゾイルヒドラジン3.75gのピ
リジン30 m lの溶液に室温にてP2S52.81
gを15分間で添加した。その後、100℃に加熱し6
時間反応させた反応溶液をエタノールxom1.水20
0mj7の混合溶液中に注入し、析出した結晶を濾取し
乾燥して4.6gの粗結晶を得た。得られた粗結晶をま
ずトルエンで再結晶させ、不純物を濾別し、母液をカラ
ムクロマトグラフィー(固定相ニジリカゲル、移動相:
トルエン)で精製し、0.31gの目的物を得た。
相転移温度(0C) 実施例3 2−オクチル−5−[4’−(4’−ペンチルフェニル
)シクロヘキシルl −1,3,4−チアジアゾール(
例示化合物1−23)の製造 下記工程に従い2−オクチル−5−+4’−(4’ペン
チルフエニル)シクロヘキシル] −1,3゜チアジア
ゾールを製造した。
c 6H、、% coc p C8H,7CNHNH2 1 Sm4.Sm5:スメクチック相(未同定)工程1) 
N−オクタノイル−N’−4−(4’−ペンチルフェニ
ル)シクロヘキサンカル ボニルヒドラジンの製造 実施例2の工程1と同様にして得たオクタノイルヒドラ
ジド2.4gを27m1のピリジンに溶解させた溶液を
40°Cに加熱したところへ4− (4’ −ペンチル
フェニル)シクロヘキサンカルボン酸クロリド4.4g
を乾燥ベンゼン12mfに溶解させた溶液を滴下して加
えた。室温で1晩撹拌し反応させた後、反応溶液を氷水
に抽入し酢酸エチルを用いて抽出した。さらに得られた
有機層中の固体を濾取し、ジメチルホルムアミドにて再
結晶を行い、4.6gのN−オクタノイル−N’−4−
(4’−ペンチルフェニル)シクロへキシルカルボニル
ヒドラジンを得た。
工程2)2−オクチル−5−(4’ −(4’−ペンチ
ルフェニル)シクロヘキシル)−1゜3.4−チアジア
ゾールの製造 N−オクタノイル−N’ −4−(4’−ペンチルフェ
ニル)シクロへキシルカルボニルヒドラジン4.55g
のピリジン35mj!の溶液に室温にてP2S、3.1
9gを15分間で添加した。その後、100℃に加熱し
6時間反応させた。反応溶液をエタノール15mj!、
水300m!!の混合溶液中に注入し、クロロホルムに
て抽出し、得られた有機層を水洗し、無水硫酸マグネシ
ウムで脱水後溶媒を留去し5.3gの半固体状の反応生
成物を得た。この生成物をヘキサン/酢酸エチル=10
72を移動相とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、さらにエタノールで再結晶を行い、0.2
gの2−オクチル−5−(4’−(4′−ペンチルフェ
ニル)シクロヘキシル)−1゜3.4−チアジアゾール
を得た。
相転移温度(’C) 実施例4 2−デシル−5−(4’−(5−へブチル−2−ピリミ
ジル)フェニルl −1,3,4−チアシアシー−へブ
チル−2−ピリミジル)フェニルl −1,3゜4−チ
アジアゾールを製造した。
工程1)ウンデカノヒドラジドの製造 エタノール10m1にヘプタン酸エチル2gを溶解させ
た溶液に抱水ヒドラジン2.5gを加え、4.5時間加
熱還流により反応させた後、放冷し、析出した結晶を濾
取した。エタノール10mjl’で再結晶を行い、1g
のウンデカノヒドラジドを得た。
工程2)N−ウンデカノイル−N’ −4−(5’へブ
チル−2′−ピリミジル)ベンゾイルヒドラジンの製造 工程1で得たウンデカノヒドラジド0.4gを27mI
!のピリジンに溶解させ、40℃に加熱した溶液に4−
(5’−へブチル−2′−ピリミジル)安息香酸クロリ
ド0.8gをジオキサン2r+1に溶解させた溶液を滴
下して加えた。室温で1晩撹拌し、反応させた後、反応
溶液を氷水に抽入し、酢酸エチルを用いて抽出し、さら
に有機層中の固体を濾取した。
得られた固体はジメチルホルムアミドにて再結晶を行い
、0.9gのN−ウンデカノイル−N’ −4−(5′
−へブチル−2−ピリミジル)ベンゾイルヒドラジンを
得た。
工程3)2−デシル−5−(4’−(5−へブチル−2
−ピリミジル)フェニルl−1,3,4−チアジアゾー
ルの製造 N−ウンデカノイル−N’−4−(5’−へブチル−2
−ピリミジル)ベンゾイルヒドラジン1.ogのテトラ
ヒドロフラン溶液にLawesson s試薬0.85
gを加え2時間加熱還流した。反応終了後水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えpH6にした後、水150m1を加え
析出した結晶を濾過した。この粗結晶はカラムクロマト
グラフィー(移動相:トルエン/実施例5 下記例示化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物A
を作成した。
例示化合物No、        構造式%式% アジアゾールを得た。
相転移温度(’C) 62 C4゜H210−@−COO−@−QC8HI□68 C3H1□+COO+○C10H21 64 C1oH21O+COO+0C6H43例示化合物No
構  造 式 更に、この液晶組成物Aに対して、以下に示す例示化合
物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物Bを作
成した。
例示化合物Nα 構  造  式 用いてガラス板をはり合わせ、60分間、100℃にそ
れぞれのガラス板上にITO膜を形成し、電圧印加電極
を作成し、さらにこの上にSiO2を蒸着させ絶縁層と
した。− であった。
このセルに実施例5で混合した液晶組成物Bを等方性液
体状態で注入し、等吉相から206C/hで25℃まで
徐冷することにより、強誘電性液晶素子を作成した。
r、p、mのスピンナーで15秒間塗布した。成膜後、
ル下での光学的な応答(透過光量変化0〜90%)を検
知して応答速度(以後光学応答速度という)を測定した
。その結果を次に示す。
この焼成後の被膜には、アセテート植毛布に15°C2
5℃       35℃ 応答速度   838 μsec     399 μ
sec     199 p sec太ビーズを一方の
ガラス板上に散布した後、それぞれのラビング処理軸が
互いに平行となる様にし、接着シール剤[リクソンポン
ド(チッソ@)〕を比較例1 実施例5で混合した液晶組成物Aをセル内に注入する以
外は全〈実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作
成し、光学応答速度を測定した。
その結果を次に示す。
15℃       25℃       35°C応
答速度   939 μsec     435 p 
see     205 p see実施例6 実施例5で使用した例示化合物1−2. 1−7のかわ
りに以下に示す例示化合物を各々以下に示す重量部で混
合し、液晶組成物Cを作成した。
例示化合物No、    構 造 式      重量
部−13 −21 −46 2 この液晶組成物を用いた以外は全〈実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定した。
測定結果を次に示す。
15°C25°C35°C 応答速度 816 μ5ec 385 μ5ec 189μsec 実施例7 実施例6で使用した例示化合物1−13. 1−211
−46のかわりに以下に示す例示化合物を各々以下に示
す重量部で混合し、液晶組成物りを作成した。
例示化合物No、    構 造 式      重量
部−3 ■−31 −51 1 この液晶組成物を用いた以外は全〈実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定した。
測定結果を次に示す。
15°C25°C35°C 応答速度 810 μ5ec 3841t 5ee 185 μsec 実施例8 実施例7で使用した例示化合物1−3. 1−311−
51のかわりに以下に示す例示化合物を各々以下に示す
重量部で混合し、液晶組成物Eを作成した。
例示化合物No、     構 造 式      重
1部−1 2、(ゝ ■−23 −27 0 この液晶組成物を用いた以外は全〈実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定した。
測定結果を次に示す。
15°C25°C35°C 応答速度 819μ5ec 390 μ5ec 187 μsec 実施例9 実施例8で使用した例示化合物1−1. 1−23゜1
−27.1−59のかわりに以下に示す例示化合物を各
々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物Fを作成した
例示化合物No、    構 造 式      重量
部−16 −37 0 この液晶組成物を用いた以外は全〈実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定した。
測定結果を次に示す。
実施例IO 下記例示化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物G
を作成した。
15°0       25℃       35°C
応答速度 821 μ5ec 389 p 5ec 190 μsec 68 64 C1゜H2,O+Coo+QC8H、□C8HIT+C
oo+QC、。H2+ C10H210+Coo+QC6H13例示化合物No
構 巡 式 更に、この液晶組成物Gに対して以下に示す例示化合物
を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物Hを作成
した。
例示化合物No。
構 造 式 %式% 式 重量部 ■−28 −44 0 この液晶組成物を用いた以外は全〈実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定し、スイッチング状態等を観察し
た。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。
測定結果を次に示す。
比較例2 実施例10で混合した液晶組成物Gをセル内に注入する
以外は、全〈実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子
を作成し、光学応答速度を測定した。
その結果を次に示す。
15°C25°C35°C 応答速度   780μsec     362 μs
ec     185 p 5ec15℃      
 25°0       35°C応答速度   68
7 μsec     338 μsec     1
72 μsec実施例11 実施例1Oで使用した例示化合物1−3.1−8゜1−
18. 1−28. 1−44のかわりに以下に示す例
示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物
Iを作成した。
例示化合物No、    構 造 式      重量
部−14 −42 6 −16 −40 この液晶組成物を用いた以外は全〈実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定し、スイッチング状態等を観察し
た。
この液晶素子内の均−配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。
測定結果を次に示す。
15°C25°C35°C 応答速度   675μsec     329μse
c     163μsecまた、駆動時には明瞭なス
イッチング動作が観察され、電圧印加を止めた際の双安
定性も良好であった。
実施例12 実施例11で使用した例示化合物1−14. 1−16
゜1−40.1−42.1−66のがわりに以下に示す
例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成
物Jを作成した。
例示化合物No、    構 造 式     重量部
−2 −23 −33 9 この液晶組成物を用いた以外は全(実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定し、スイッチング状態等を観察し
た。
この液晶素子内の均−配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。
測定結果を次に示す。
実施例13 実施例12で使用した例示化合物1−2. 1−23゜
1−331−36のかわりに以下に示す例示化合物を各
々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物Kを作成した
例示化合物No、     構 造 式      重
量部156C25℃       35°C応答速度 
  679 μsec     331 μsec  
   168 μsecまた、駆動時には明瞭なスイッ
チング動作が観察され、電圧印加を止めた際の双安定性
も良好であった。
−2 −26 −30 0 この液晶組成物を用いた以外は全〈実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定し、スイッチング状態等を観察し
た。
この液晶素子内の均−配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。
測定結果を次に示す。
15°0      25℃       35℃応答
速度   685 μsec     332 μse
c     167 μsec実施例14 実施例13で使用した例示化合物1−5.1−21−2
6.1−30のかわりに以下に示す例示化合物を各々以
下に示す重量部で混合し、液晶組成物りを作成した。
例示化合物No、     構 造 式      重
量部−21 また、駆動時には明瞭なスイッチング動作が観察され、
電圧印加を止めた際の双安定性も良好であった。
−48 −8 1 この液晶組成物を用いた以外は全(実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定し、スイッチング状態等を観察し
た。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。
測定結果を次に示す。
実施例15 下記例示化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物M
を作成した。
例示化合物No、         構造式%式% また、駆動時には明瞭なスイッチング動作が観察され、
電圧印加を止めた際の双安定性も良好であった。
例示化合物No。
構  造  式 更に、この液晶組成物Mに対して以下に示す例示化合物
を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物Nを作成
した。
例示化合物N。
構  造  式 この液晶組成物を用いた以外は全〈実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定し、スイッチング状態等を観察し
た。
この液晶素子内の均−配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。
測定結果を次に示す。
15℃      25°0      35°C応答
速度   451 μsec     235 μse
c     140 μsec比較例3 実施例15で混合した液晶組成物Mをセル内に注入する
以外は、全〈実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子
を作成し、光学応答速度を測定した。
その結果を次に示す。
15°C25°C35°C 応答速度   520 μsec     264μs
ec     155 μsec実施例16 実施例15で使用した例示化合物1−3.1−16゜1
−20.1−47のかわりに以下に示す例示化合物を各
々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物0を作成した
例示化合物No、    構 造 式      重量
部−5 −21 −30 例示化合物No、    構 造 式      重量
部−37 また、駆動時には明瞭なスイッチング動作が観察され、
電圧印加を止めた際の双安定性も良好であった。
−56 9 この液晶組成物を用いた以外は全〈実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定し、スイッチング状態等を観察し
た。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。
測定結果を次に示す。
15℃       25℃       35℃応答
速度   469 μsec     243 μse
c     145 μsec実施例17 実施例16で使用した例示化合物1−5.1−21゜1
−30.L−37,1−56のかわりに以下に示す例示
化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物P
を作成した。
例示化合物No、    構 造 式      重量
部例示化合物No。
構  造  式 この液晶組成物を用いた以外は全(実施例5と同様の方
法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様の方法
で光学応答速度を測定し、スイッチング状態等を観察し
た。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。
測定結果を次に示す。
15°C 25°C 35°C 応答速度 482 μ5ec 247μ5ec 147 μsec また、駆動時には明瞭なスイッチング動作が観察され、
電圧印加を止めた際の双安定性も良好であった。
ジメチルアセトアミド溶液に代えて、ポリビニルアイレ
コール樹脂[クラレ■製PUA−117] 2%水溶液
を用いた他は全(同様の方法で強誘電性液晶素子を作成
し、実施例5と同様の方法で光学応答速度を測定した。
その結果を次に示す。
15℃       25 ’C35゜C787μSe
C380μSeC192μseC実施例18.19より
明らかな様に、素子構成を変えた場合でも本発明に従う
強誘電性液晶組成物を含有する素子は、実施例5と同様
に低温作動特性の非常に改善され、かつ、応答速度の温
度依存性が軽減されたものとなっている。
15°0       25°0       35℃
790 μsec    382 p sea    
、198 μsec実施例19 実施例5で使用したSiO2を用いずに、ポリイミド樹
脂だけで配向制御層を作成した以外は全〈実施例5と同
様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様
の方法で光学応答速度を測”定した。
その結果を次に示す。
実施例20 ΔεがほとんどOであるチッソ社製液晶C5−1014
〔Δε−3−0.4 (sin波、100KHz))と
以下に示す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し
、液晶組成物Qを作成した。
例示化合物No、     構 造 式      重
量部−2 −3 −62 この液晶組成物を用い、液晶層厚を1.5μmとした他
は、全〈実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作
成した。
上記液晶素子を用い、25°Cにおいて直交ニコル下で
チルト角を測定した。次に60KHzの周波数で±8v
の矩形波を印加しながら顕微鏡観察を行い、チルト角を
測定した。また、このときの透過率を測定した。さらに
、コントラスト比も測定した。結果を下記に示す。
直交ニコル下 チルト角 印 加 下 チルト角 l/  透過率 〃   コントラスト比 C5−1014液晶組成物Q 7°      8.10 8.8°     13.9゜ 7.8%     12.5% 8・1      36・l ■−67 C5−1014 1 以上のことがらΔεがほとんど0であるC5−1014
に本発明の液晶性化合物を混合することにより得られた
液晶素子はACスタビライズ効果による表示特性が改善
できることがわかった。
実施例21 実施例20で使用した例示化合物1−2.  l−3゜
1−62.  l−67のかわりに以下に示す例示化合
物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物Rを作
成した。
例示化合物No、    構 造 式      重量
部1−9                     
   2−23 ■−30 この液晶組成物を用い、液晶層厚を1.5μmとした他
は、全〈実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作
成した。
上記液晶素子を用い、25°Cにおいて直交ニコル下で
チルト角を測定した。次に60KHzの周波数で±8v
の矩形波を印加しながら顕微鏡観察を行い、チルト角を
測定した。また、このときの透過率を測定した。さらに
、コントラスト比も測定した。結果を下記に示す。
直交ニコル下 チルト角 印 加 下 チルト角 !/  透過率 l/   コントラスト比 C5−1014液晶組成物R 7°      8.2゜ 8.8°     14.4゜ 7.8%     13.2% 8 : l      42 : 1 ■−47 以上のことがらΔεがほとんどOであるC5−1014
に本発明の液晶性化合物を混合することにより得らtた
液晶素子はACスタビライズ効果による表示特性が改善
できることがわかった。
C5−1014 1 実施例22 実施例21で使用した例示化合物1−9.  l−23
゜1−30.1−47のかわりに以下に示す例示化合物
を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物Sを作成
した。
例示化合物No、    構 造 式     重量部
−21 −37 この液晶組成物を用い、液晶層厚を1.5μmとした他
は、全〈実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作
成した。
上記液晶素子を用い、25℃において直交ニコル下でチ
ルト角を測定した。次に60KH2の周波数で±8vの
矩形波を印加しながら顕微鏡観察を行い、チルト角を測
定した。また、このときの透過率を測定した。さらに、
コントラスト比も測定した。結果を下記に示す。
直交ニコル下 チルト角 印 加 下 チルト角 〃  透過率 〃   コントラスト比 C8−1014液晶組成物8 7°      7.9゜ 8.8°     14.0゜ 7゜8%     13.0% 8 : 1     39 : 1 −66 CS−1014 2 以上のことがらΔεがほとんど0であるCS−1014
に本発明の液晶性化合物を混合することにより得られた
液晶素子はACスタビライズ効果による表示特性が改善
できることがわかった。
〔発明の効果〕
本発明の強誘電性液晶組成物を含有する素子は、スイッ
チング特性が良好で、低温作動特性の改善された液晶素
子、及び応答速度の温度依存性の軽減された液晶素子と
することができる。
また、ACスタビライズ効果による表示方法に用いる場
合、表示特性が大幅に改善できることがわかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は強誘電性液晶を用いた液晶素子の一例の断面概
略図。 第2図および第3図は強誘電性液晶素子の動作説明のた
めに、素子セルの一例を模式的に表わす斜視図。 第1図において、 1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・強
誘電性液晶層2・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・ガラス基板3・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・透明電■ 4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・絶縁性配向
制御層5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・スペーサー■ 第2図において、 1a 1b 2 3 4 第3図において、 1a 1b 3a 3b 34a  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・34b  ・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・リード線 電源 偏光板 光源 入射光 透過光 基板 基板 強誘電性液晶層 液晶分子 双極子モーメント(P土) 電圧印加手段 電圧印加手段 第1の安定状態 第2の安定状態 上向きの双極子モーメント 下向きの双極子モーメント a Eb 上向きの電界 下向きの電界

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I )で表わされる液晶性化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ここで、Aは−A_1−A_2−、−A_2−A_1
    −もしくは−A_1−を表わし、A_1は▲数式、化学
    式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等がありま
    す▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化
    学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等があり
    ます▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼であり、A_2は▲
    数式、化学式、表等があります▼または A_1を表わす。 Xは単結合、−O−、▲数式、化学式、表等があります
    ▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学
    式、表等があります▼を表わす。 R_1、R_2はそれぞれ炭素数1〜18の置換基を有
    してもよい非光学活性な直鎖状又は分岐状のアルキル基
    を表わす。)
  2. (2)請求項(1)記載の液晶性化合物の少なくとも1
    種を含有することを特徴とする液晶組成物。
  3. (3)請求項(2)記載の液晶組成物を一対の電極基板
    間に配置してなることを特徴とする液晶素子。
JP1195636A 1989-07-28 1989-07-28 液晶性化合物、これを含む液晶組成物、およびこれを使用した液晶素子 Pending JPH0358980A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5641427A (en) * 1994-07-26 1997-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Liquid crystal composition, liquid crystal device using the composition liquid crystal apparatus and display method
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US5785890A (en) * 1995-10-12 1998-07-28 Canon Kabushiki Kaisha Liquid crystal composition, liquid crystal device, and liquid crystal display apparatus using same
KR100400972B1 (ko) * 2001-04-25 2003-10-10 주식회사 씨큐브디지탈 클린룸의 천장틀 결합구조
JP2017501234A (ja) * 2014-01-06 2017-01-12 ライゼン・ファーマシューティカルズ・エスアー グルタミナーゼの新規阻害剤

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