JPH04368356A - N,n−ジメチル−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの製造方法。 - Google Patents

N,n−ジメチル−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの製造方法。

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JPH04368356A
JPH04368356A JP16864291A JP16864291A JPH04368356A JP H04368356 A JPH04368356 A JP H04368356A JP 16864291 A JP16864291 A JP 16864291A JP 16864291 A JP16864291 A JP 16864291A JP H04368356 A JPH04368356 A JP H04368356A
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JP
Japan
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formula
dimethyl
amino
methyl
propanol
Prior art date
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Pending
Application number
JP16864291A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Senda
千田 修治
Hiroyuki Yuasa
湯浅 博之
Tetsuo Komata
哲夫 小俣
Eiichiro Fukuzaki
英一郎 福崎
Kenji Komori
研二 古森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Publication of JPH04368356A publication Critical patent/JPH04368356A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、N,N−ジメチル−
3−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(発明の背景)周知のように、網翅目ゴ
キブリ亜目に属するチャバネゴキブリ(Blattel
la germanica) は、日本全土、更には人
の往来にともなって世界中に分布拡大しており、家屋内
の湿潤した場所を好み、夜間に活動して食をとる。また
、腐った動植物質、汚物を好むので衛生害虫として嫌わ
れている。
【0003】この衛生害虫であるチャバネゴキブリ(B
lattella germanica) の駆除方法
としては、台所等の壁面や柱にディールドリン系の殺虫
剤を塗布する方法が知られているが、毒性が強く人体に
害を与える恐れがあった。
【0004】したがって、農薬、殺虫剤に代わる新しい
方法として、現在誘引剤により昆虫等を誘引して捕獲或
いは殺虫する方法が広く利用されつつあり、特に、強力
な誘引剤として昆虫等のフェロモンを用いる方法が注目
されており、その研究開発が盛んに行われている。
【0005】チャバネゴキブリ(Blattella 
germanica)の集合フェロモンとしては、佐久
間らによりN,N−ジメチル−3−アミノ−2−メチル
−2−プロパノール塩酸塩(式4)が報告されている。 (日本応用動物昆虫学会要旨集,1988)
【0006】
【化4】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、N,N
−ジメチル−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノー
ル塩酸塩(式4)は、古くから知られた既知化合物であ
りながら、工業的生産方法に適した製造方法は、これま
で特開平2−282350号公報で開示される方法のみ
にすぎなかった。この方法は、グリシンアルキルエステ
ルをホルムアルデヒド又はパラホルムアルデヒドと反応
させ、シアン化ホウ素ナトリウムと反応させてN,N−
ジメチルグリシンアルキルエステルを得た後に、このN
,N−ジメチルグリシンアルキルエステルを無水エーテ
ル類溶剤中にてメチルリチウム又はハロゲン化メチルマ
グネシウムと反応させることからなるN,N−ジメチル
−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの製造方
法であった。しかしながら、同方法でも後処理時に多量
の塩が析出し、収率を上げるのは難しい。
【0008】この発明は上記課題に鑑みて成されたもの
であり、チャバネゴキブリ(Blattella ge
rmanica) の集合フェロモンN,N−ジメチル
−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノール塩酸塩(
式4)の中間合成体であるN,N−ジメチル−3−アミ
ノ−2−メチル−2−プロパノール(式3)を、極めて
容易に且つ高収率で製造することができ、従って工業的
生産方法に適したN,N−ジメチル−3−アミノ−2−
メチル−2−プロパノールの製造方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【化3】
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明者らは鋭意研究を行った結果、2,2−ジ
メチルオキシラン(式1)を、アルコール溶媒を用いジ
メチルアミン(式2)と反応させることにより、チャバ
ネゴキブリの集合フェロモンN,N−ジメチル−3−ア
ミノ−2−メチル−2−プロパノール塩酸塩(式4)の
合成中間体であるN,N−ジメチル−3−アミノ−2−
メチル−2−プロパノール(式3)を極めて容易に且つ
高収率で製造(式5)することができることを見い出し
、この発明を完成した。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【発明の構成】この発明に於いて、使用する2,2−ジ
メチルオキシラン(式1)としては公知の方法で調製し
たものを使用すればよく、その方法としては、例えばイ
ソブチレンを過酸化物で酸化する方法、1−クロロ−2
−メチルプロパノールあるいは2−クロロ−2−メチル
プロパノールを塩基で処理する方法などが既に報告され
ており(Beilstein, 17, P11, S
yst.No.2362) 、これらの方法を用いれば
よい。
【0017】
【化1】
【0019】この発明において原料として使用するジメ
チルアミン(式2)としては、容易に合成しうる2,2
−ジメチルアミンを用いる。
【0020】
【化2】
【0021】このジメチルアミンの合成方法としては種
々の方法が知られているが、例えば塩化アンモニウムと
ホルムアルデヒドを加熱する方法や、塩酸塩を塩基によ
りフリー化する方法などが知られている。
【0022】この発明で使用するアルコール系溶媒とし
ては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール或
いはブタノール等が挙げられる。
【0023】この発明で、2,2−ジメチルオキシラン
(式1)をアルコール溶媒を用い、ジメチルアミンと反
応させる反応の態様としては、例えば2,2−ジメチル
オキシランのアルコール溶液にジメチルアミンを吹き込
む方法、2,2−ジメチルオキシランのアルコール溶液
を混合する方法、あるいは、ジメチルアミンのアルコー
ル溶液に、2,2−ジメチルオキシランを滴下する方法
が採用できる。
【0024】この反応において用いる2,2−ジメチル
オキシランに対するジメチルアミンの量は0.1 〜1
0当量、望ましくは0.5 〜5当量が望ましい。その
理由は0.1 当量未満とすると、収率が悪くなり、1
0当量を超えると、後処理時、多量のジメチルアミン加
処理を困難とし、結局、いずれの場合も好ましくないか
らである。
【0025】反応温度は室温〜150 ℃で行うのが望
ましい。この反応温度は用いる溶媒の沸点及び反応速度
に基づいて定められる。尚、用いる溶媒の沸点以上とす
る場合には、オートクレーブが用いられる。
【0026】以上の反応工程(式5)が終了した後に、
反応液を濃縮し、残留物を蒸留精製することにより、所
望とするN,N−ジメチル−3−アミノ−2−メチル−
2−プロパノールが得られる。
【0027】
【化5】
【0028】このようにして得られたN,N−ジメチル
−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノール(式3)
に塩化水素を反応させることにより、チャバネゴキブリ
の集合フェロモンであるN,N−ジメチル−3−アミノ
−2−メチル−2−プロパノール塩酸塩(式4)を得る
ことができる。
【0029】
【化3】
【0030】
【化4】
【0031】
【実施例】以下この発明の実施例について説明する。 (実施例1)N,N−ジメチルオキシラン7.2 gを
エタノール50mlに溶解し、室温化で22.6gのジ
メチルアミンをふき込んだ。反応液を50℃で2時間反
応した後、溶媒を除き、減圧にて蒸留し、N,N−ジメ
チル−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノール8g
(69%)を得た。沸点74〜76℃/120mmHg
 。尚、分析値としては、IR:3300(m),29
00(s),2850(s),1440(w),125
0(s),1090(s),1020(s) であった
。また、H−NMR:1.16(6H,S),2.27
(2H,S),2.36(6H,S)ppmであった。 また、元素分析の結果、C:61.32%, N:11
.84%, H:12.95%(尚、理論値はC:61
.49%, N:11.94%, H:12.90%)
 であった。このIR分析、H−NMR分析及び元素分
析の結果、得られた反応生成物はN,N−ジメチル−3
− アミノ−2− メチル−2− プロパノールである
と同定された。
【0032】(実施例2)N,N−ジメチルオキシラン
7.2 gをエタノール20mlに溶解させたものに、
ジメチルアミン25gをエタノール20mlに溶解させ
たものを混合し、オートクレーブにより110 ℃まで
加熱する。1時間反応後、溶媒を除去し、減圧にて蒸留
することにより、N,N−ジメチル−3−アミノ−2−
メチル−2−プロパノール9.4 g(80%)を得た
。沸点および分析値は実施例1の場合とほぼ同様で得ら
れた反応生成物はN,N−ジメチル−3− アミノ−2
− メチル−2− プロパノールであると同定された。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
2,2−ジメチルオキシランをアルコール溶媒下、ジメ
チルアミンと反応させるという極めて簡単な方法である
のでチャバネゴキブリの集合フェロモンであるN,N−
ジメチル−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノール
塩酸塩の合成中間体としてのN,N−ジメチル−3−ア
ミノ−2−メチル−2−プロパノールを極めて容易に且
つ高収率で製造することができるから、工業的生産方法
として極めて実用性が高いという効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  2,2−ジメチルオキシラン(式1)
    をアルコール系溶媒下でジメチルアミン(式2)と反応
    させることを特徴とするN,N−ジメチル−3−アミノ
    −2−メチル−2−プロパノール(式3)の製造方法。 【化1】 【化2】 【化3】
JP16864291A 1991-06-12 1991-06-12 N,n−ジメチル−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの製造方法。 Pending JPH04368356A (ja)

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JP16864291A JPH04368356A (ja) 1991-06-12 1991-06-12 N,n−ジメチル−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの製造方法。

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JP16864291A JPH04368356A (ja) 1991-06-12 1991-06-12 N,n−ジメチル−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの製造方法。

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JP16864291A Pending JPH04368356A (ja) 1991-06-12 1991-06-12 N,n−ジメチル−3−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの製造方法。

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001031631A (ja) * 1999-06-11 2001-02-06 F Hoffmann La Roche Ag ノイラミニダーゼ阻害剤の調製方法

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