JPH04359249A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料用の処理液及びそれを用いた処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料用の処理液及びそれを用いた処理方法

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JPH04359249A
JPH04359249A JP3159918A JP15991891A JPH04359249A JP H04359249 A JPH04359249 A JP H04359249A JP 3159918 A JP3159918 A JP 3159918A JP 15991891 A JP15991891 A JP 15991891A JP H04359249 A JPH04359249 A JP H04359249A
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政和 森垣
Shigeru Nakamura
茂 中村
Yoshihiro Fujita
佳弘 藤田
Hiroyuki Kawamoto
博之 川本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料(以下、単に感光材料ということあり。)の処
理に使用される処理液及びそれを用いた処理方法に関し
、特にホルムアルデヒド蒸気圧が低減され、色素画像の
安定化に優れた処理液及びそれを用いた処理方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】一般にハロゲン化銀カラー写真感光材料
の処理の基本工程は、発色現像工程と脱銀工程である。 発色現像工程では発色現像主薬により露光されたハロゲ
ン化銀が還元されて銀を生ずるとともに、酸化された発
色現像主薬は発色剤(カプラー)と反応して色素画像を
与える。次の脱銀工程においては、漂白剤と通称される
酸化剤の作用により、発色現像工程で生じた銀が酸化さ
れ、しかるのち、定着剤と通称される銀イオンの錯イオ
ン形成剤によって溶解される。この脱銀工程を経ること
によって、カラー感光材料には色素画像のみができあが
る。 【0003】通常は、これらの工程の後、水洗処理が行
われ、不要の処理液成分が除去される。カラーペーパー
や反転カラーペーパーの場合には、以上で処理が終了し
乾燥工程へと進むのが一般的であるが、カラーネガフィ
ルムやカラー反転フィルムの処理においては、この他に
安定化工程が必要である。これらの処理の最終工程にあ
る安定浴には、ホルマリン(ホルムアルデヒド37%水
溶液)が使用されており、その目的が処理後の感光材料
中の残存マゼンタカプラーに起因するマゼンタ色素の褪
色防止であることは周知のとおりである。このようなホ
ルマリンを含有する安定浴の調製の際や安定液の付着し
た感光材料の乾燥の際には、若干のホルムアルデヒドの
蒸気が発生する。 【0004】ホルムアルデヒドの吸入は人体に有害であ
ることが知られており、日本産業衛生学会はホルムアル
デヒドの作業環境許容濃度として0.5ppmを勧告し
ている。このため、作業環境改善の観点から安定浴中の
ホルムアルデヒド濃度の低減やホルマリン代替物への転
換の努力がなされて来ている。 【0005】ホルマリン代替物としては、例えば特開昭
63−244036号公報には、ヘキサメチレンテトラ
ミン系化合物が記載されている。この化合物を用いれば
、確かにホルムアルデヒド蒸気圧は減少するが、本来の
目的であるマゼンタ色素の褪色防止能が不十分で室温で
も数週間で顕著な褪色が発生する。 【0006】また、米国特許第4786583号、同4
859574号明細書等に尿素やグアニジン、メラミン
等のN−メチロール化合物が記載されている。更に、特
開昭61−75354号、同61−42660号、同6
2−255948号、特開平1−295258号、同2
−54261号等に1−(ジヒドロキシアミノメチル)
ベンゾトリアゾール類、特開平1−230043号等に
N−(モルホリノメチル)又はN−(ピペリジノメチル
)ヘテロ環チオンが、特開平2−153350号にビス
(アルキルアミノ)メタン、ビス(アニリノ)メタンが
記載されている。 【0007】しかしながら、これらの化合物は、ホルマ
リンと比較してホルムアルデヒド蒸気圧が低減されるも
のは画像保存性が悪く、画像保存性を改良するに必要な
量を使用したものはホルマリン並みのホルムアルデヒド
蒸気圧であり、画像保存性の改良効果とホルムアルデヒ
ド蒸気圧の低減とを同時に満足させるものではなかった
。 【0008】しかもホルマリン並に画像保存性の改良効
果を示すためホルムアルデビドより多くのモル量を添加
した場合には、副作用が生じやすい欠点がある。このよ
うな副作用としてはステインの発生、イエロー色素、シ
アン色素や感光材料中に存在する他の色素の保存性の悪
化、感光材料に付着することによる処理済みの画像汚染
がある。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】従って、マゼンタ色素
の褪色防止能が十分で、且つホルムアルデヒド蒸気圧を
低くする技術の開発が強く望まれていた。即ち、本発明
の第一の目的は、人体に有害な化合物を実質的に放出し
ない処理液を提供することである。更に、本発明の第二
の目的は、安全で且つ処理後の感光材料の画像保存性に
優れた処理方法を提供することである。また、本発明の
第三の目的は、画像保存性に優れ、且つ処理液の濁りや
沈殿生成等の弊害が発生しない優れた処理方法を提供す
ることである。また、本発明の第四の目的は、低コスト
で、且つ画像保存性に優れた処理方法を提供することで
ある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究し
た結果、下記一般式(I)で表される化合物の少なくと
も一種と下記一般式(A)で表わされる化合物の少なく
とも一種を含有する処理液によって、またこれらを含有
する処理液でハロゲン化銀カラー写真感光材料を処理す
ることによって上記目的が達成できることがわかった。 一般式(I) 【0011】 【化5】 【0012】(上記一般式(I)において、Xは、含窒
素ヘテロ芳香環を形成するのに必要な非金属原子群を表
す。) 一般式(A) 【0013】 【化6】 【0014】(上記一般式(A)において、X0 は含
窒素ヘテロ芳香環を形成するのに必要な非金属原子群を
表わす。RaおよびRbは同一でも異なってもよく、そ
れぞれアルキル基またはアルケニル基を表わす。Raと
Rbは互いに結合して4〜8員環を形成してもよい。)
【0015】一般式(I)で表される化合物と一般式(
A)で表される化合物との併用は、一般式(A)で表さ
れる化合物単独と比較しても本発明の効果は極めて大き
いものである。本発明の処理液は、ホルムアルデヒド蒸
気圧が大巾に低減された作業環境を提供できるものであ
り、あらゆる感光材料の処理に使用することができる。 【0016】以下に、本発明の化合物を更に詳細に説明
する。一般式(I)において、Xは含窒素ヘテロ芳香環
を形成するのに必要な非金属原子群を表わし、この結果
得られる含窒素ヘテロ芳香環としては、例えば、ピロー
ル環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環
、テトラゾール環、これらの環にベンゼンが縮環した環
(例えば、インダゾール環、インドール環イソインドー
ル環、ベンツイミダゾール環、ベンツトリアゾール環)
、ヘテロ環が縮環した環(例えば、プリン環)、脂環が
縮環した環(例えば、4,5,6,7−テトラヒドロイ
ンダゾール環)などが挙げられる。これらの含窒素ヘテ
ロ芳香環は置換基を有してもよく、これらの置換基とし
ては、例えば、アルキル基(例えば、メチル、エチル、
n−プロピル、ブチル、シクロプロピル、ヒドロキシメ
チル、メトキシメチル)、アルケニル基(例えば、アリ
ル)、アリール基(例えば、フェニル、4−tert−
ブチルフェニル)、ヘテロ環基(例えば、5−ピラゾー
ル、4−ピラゾール)、ハロゲン原子(例えば、塩素、
臭素、弗素)、ニトロ基、シアノ基、スルホ基、カルボ
キシル基、ホスホ基、アシル基(例えば、アセチル、ベ
ンゾイル、プロパノイル)又はスルホニル基(例えば、
メタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスル
ホニル、トルエンスルホニル)、スルフィニル基(例え
ば、ドデカンスルフィニル)、アシルオキシ(例えば、
アセトキシ)、アルコキシカルボニル基(例えば、メト
キシカルボニル、ブトキシカルボニル)、カルバモイル
基(例えば、カルバモイル、N−エチルカルバモイル)
、スルファモイル基(例えば、スルファモイル、N−エ
チルスルファモイル)、アミノ基、アルキルアミノ基(
例えば、メチルアミノ、ジメチルアミノ)、アシルアミ
ノ基(例えば、アセチルアミド、ベンゾイルアミド)、
スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド)、
イミド基(例えば、スクシンイミド)、ウレイド基(例
えば、メチルウレイド)、スルファモイルアミノ基(例
えば、N−メチルスルファモイルアミノ)、ウレタン基
(例えば、メトキシカルボニルアミノ)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ)、アルキルチオ基(例
えば、メチルチオ、オクチルチオ)、アリールオキシ基
(例えば、フェノキシ)、アリールチオ基(例えば、フ
ェニルチオ)、ヘテロ環チオ基(例えば、ベンゾチアゾ
リルチオ)、ヘテロ環オキシ基(1−フェニルテトラゾ
ール−5−オキシ)が挙げられる。 【0017】一般式(I)で表される化合物のうち、炭
素数の総和が20以下のものが好ましく、より好ましく
は15以下、更に好ましくは10以下である。また、X
によって形成される含窒素ヘテロ芳香環は非縮合の単環
が好ましく、更に好ましくはピラゾール環、トリアゾー
ル環である。トリアゾール環である場合は1,2,4−
トリアゾール環である場合が好ましい。これらの環は無
置換のもの、またはアルキル基、アルケニル基、アルコ
キシ基、アルキルチオ基、ハロゲン原子、アミド基から
選択された基が置換されたものが好ましい。特に好まし
くは、無置換のものである。以下に、本発明の一般式(
I)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。 【0018】 【化7】 【0019】 【化8】 【0020】 【化9】 【0021】 【化10】 【0022】 【化11】 【0023】これらの化合物は市販されており、容易に
入手することができる。 【0024】一般式(A)においてX0 は含窒素ヘテ
ロ芳香環を形成するのに必要な非金属原子群を表わし、
この結果得られる含窒素ヘテロ芳香環としては、上述し
たXで形成される含窒素ヘテロ芳香環として列記したも
のが挙げられる。これらの含窒素ヘテロ芳香環も置換基
を有してもよく、これらの置換基としても、Xで形成さ
れる含窒素ヘテロ芳香環が有してもよい置換基として列
記したものが挙げられる。 【0025】RaおよびRbは同一でも異なってもよく
、それぞれアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−
プロピル、ブチル、シクロプロピル、ヒドロキシエチル
、メトキシエチル)およびアルケニル基(例えば、アリ
ル)を表わす。これらの基は置換基で置換されていても
よく、例えば上記Xによって形成された環に置換しても
よい基として列記した置換基や、更にヒドロキシル基、
トリアルキルシリル基などが挙げられる。RaとRbは
互いに結合して4〜8員環を形成してもよい。RaとR
bが互いに結合して4〜8員環を形成する場合には、R
aおよびRbのアルキル基、アルケニル基が直接結合し
てもよいし、酸素原子、窒素原子、硫黄原子等を介して
結合してもよい。代表例としては、ピロリジン環、ピペ
リジン環、モルホリン環、ピペラジン環、ピロリン環、
ピロール環、イミダゾール環、イミダゾリン環、イミダ
ゾリジン環、1、4−オキサジン環、1、4−チアジン
環、アゼチジン環などが挙げられる。これらの環も上記
Raの基が置換してもよい基として列記した置換基で置
換していてもよい。 【0026】一般式(A)で表される化合物のうち、X
0 によって形成される含窒素ヘテロ芳香環は非縮合の
単環が好ましく、更に好ましくはピラゾール環、トリア
ゾール環である。トリアゾール環である場合は1,2,
4−トリアゾール環である場合が好ましい。これらの含
窒素ヘテロ芳香環は無置換のもの、またはアルキル基、
アルケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロゲ
ン原子、アミド基から選択された基で置換されたものが
好ましい。特に好ましくは、無置換のものである。一方
、RaおよびRbは−N(Ra)(Rb)に対応する下
記一般式(II)で示される二級アミンのうち酸解離定
数pKa(室温(約25℃)下、水中での値)が8以上
になるような二級アミンでのRa及びRbであることが
好ましい。 一般式(II) 【0027】 【化12】 【0028】以下に、一般式(II)で表される化合物
の具体例及びそのpKaを示すが、これらに限定される
ものではない。 【0029】 【化13】 【0030】 【化14】 【0031】 【化15】 【0032】 【化16】 【0033】RaおよびRbの内、より好ましいものは
RaとRbが互いに結合して5〜6員環を形成した場合
であり、更に好ましいものは5〜6員の飽和環を形成し
た場合であり、この形成された環がピロリジン環、ピペ
リジン環、モルホリン環、ピペラジン環である場合は特
に好ましく、ピペラジン環を形成する場合が最も好まし
い。一般式(A)で表される化合物のうち、本発明の効
果の点で優れたものは下記一般式(A−I)で表すこと
ができる。 一般式(A−I) 【0034】 【化17】 【0035】上記一般式(A−I)において、X0 は
一般式(A)で定義したX0 を表し、X0 ’はX0
 と同じ意味を表す。一般式(A)で表される化合物は
、水溶性であることが好ましく、総炭素数では30以下
であることが好ましく、更に好ましくは20以下、特に
好ましくは16以下である。以下に、本発明の一般式(
A)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。 【0036】 【化18】 【0037】 【化19】 【0038】 【化20】 【0039】 【化21】 【0040】 【化22】 【0041】 【化23】 【0042】 【化24】 【0043】 【化25】 【0044】 【化26】 【0045】 【化27】 【0046】 【化28】 【0047】本発明の一般式(A)で表される化合物は
、J. Org. Chem.,vol.35,P88
3(1970年)、Chem. Ber.,vol.8
5,P820(1952 年)、米国特許第4,599
,427 号等に記載の方法、またはそれに準じた方法
で合成することができる。以下に本発明の化合物の代表
的な合成例を示す。 【0048】合成例1(化合物  A−22)撹拌器、
温度計及び冷却管のついた500mlの三口フラスコに
ピラゾール68g、メタノール80mlを加え、50℃
で加熱撹拌した。これに95%パラホルムアルデヒド3
1.6g、28%のNaOCH3 含有メタノール0.
67g及びメタノール70mlの混合液を滴下し、50
℃で1時間加熱撹拌した。この三口フラスコを水冷し、
ピペラジンの6水和物97.1gを少量づつ添加した後
、約1時間撹拌した。反応液をロ過し、そのロ液を減圧
濃縮した。得られた濃縮物を酢酸エチルエステル300
mlとn−ヘキサン50mlの混合溶媒で晶析し、無色
の結晶として化合物(A−22)を得た。(収量;10
0g、融点;109〜112℃)化学構造は、元素分析
、各種スペクトルで確認した。 【0049】合成例2(化合物  A−23)撹拌器、
温度計及び冷却管のついた500mlの三口フラスコに
1,2,4−トリアゾール69.1g、メタノール17
0mlを加え、50℃で加熱撹拌した。これに95%パ
ラホルムアルデヒド31.6g、28%のNaOCH3
 含有メタノール0.67g及びメタノール67mlの
混合液を滴下し、50℃で1時間加熱した。この三口フ
ラスコを水冷し、ピペラジンの6水和物97.1gを少
量づつ添加した後、約1時間撹拌した。この時、反応の
進行とともに結晶が析出する。反応後、水冷し、析出し
た結晶をロ過して取り出し、冷却したメタノールで水洗
することによって無色の結晶として化合物(A−23)
を得た。(収量;103g、融点;205〜209℃)
化学構造は、元素分析、各種スペクトルで確認した。他
の化合物も同様に合成することができる。 【0050】一般式(A)で表される化合物の含有量は
、処理液1リットル当り1.0×10−4〜0.5モル
が好ましく、更に好ましくは0.001〜0.1モルで
あり、より好ましくは0.001〜0.03モルである
。一般式(I)で表される化合物の含有量は、一般式(
A)で表される化合物1モルに対し、0.01〜100
モルが好ましく、より好ましくは0.1〜20モル、最
も好ましくは1〜10モルである。本発明の一般式(A
)で表される化合物は水溶液中では部分的に加水分解を
生じることがある。本発明の処理液中においてはこれら
の加水分解物や更にはこれらの縮合体等を含有しても構
わない。この様な化合物として以下のようなものがある
。 【0051】 【化29】 【0052】式中、X0 、Ra及びRbは一般式(A
)で定義した基を表す。X0 ’はX0 と同義である
。本発明において好ましい一般式(A−1)で表される
化合物においては、以下のようなものがある。 【0053】 【化30】 式中、X0 及びX0 ’は一般式(A−1)で定義し
た基を表す。 【0054】一般式(I)で表される化合物と、一般式
(A)で表される化合物とを処理液中に含有させるには
、一般式(I)で表される化合物と、一般式(A)で表
される化合物とを処理液中に添加することによって達成
できるが、以下の方法によっても同様に一般式(I)で
表される化合物と、一般式(A)で表される化合物とを
処理液中に含有させることができる。 【0055】■  ホルムアルデヒド、ホルマリン、パ
ラホルムアルデヒド等のホルムアルデヒド誘導体、一般
式(I)で表される化合物及び一般式(II)で表され
る化合物を処理液中に添加することによって液中で生じ
た一般式(A)で表される化合物と過剰に添加した一般
式(I)で表される化合物を存在させる。■  一般式
(I)で表される化合物のN−メチロール体と、一般式
(II)で表される化合物及び一般式(I)で表される
化合物を処理液中に添加して調合する。この場合も、一
般式(I)で表される化合物のN−メチロール体と一般
式(II)で表される化合物が液中で反応して一般式(
A)の化合物を生じる。■  一般式(II)で表され
る化合物のN−メチロール体と、これと当モル以上の一
般式(I)で表される化合物を処理液中に添加して調合
する。■  上記■〜■で一度水溶液状態で得られたも
のを処理液に添加する。などの多くの方法があり、本発
明においては何れの方法を用いても構わない。 【0056】これらのうち、■は最も簡便で製造コスト
も低く、有用であり好ましい。上記反応において、一般
式(II)で表される化合物が二級アミンとして1当量
(1分子中に1つの二級アミンを有する)の場合にはホ
ルムアルデヒド、一般式(I)で表される化合物、一般
式(II)で表される化合物がそれぞれ1モルずつ反応
して一般式(A)で表される化合物を生成する。例えば
、■において、一般式(II)で表される化合物として
II−21を用い、一般式(I)で表される化合物とし
てI−4を用いた場合、ホルムアルデヒド、II−21
、I−4が1モルずつ反応し、A−26が1モルの割合
で生成する。この場合、本発明の態様にするには、少な
くともホルムアルデヒドよりも一般式(I)で表される
化合物を過剰に(1.01〜100倍モル)添加すれば
よい。また、一般式(II)で表される化合物は、好ま
しくはホルムアルデヒドよりも過剰に添加することが好
ましく、従って、一般式(I)で表される化合物は、一
般式(II)で表される化合物よりも過剰に添加するこ
とが好ましい。同様に、ホルムアルデヒドと一般式(I
)あるいは一般式(II)の化合物があらかじめ反応し
てN−メチロール体となった場合が、それぞれ■及び■
であり、やはり一般式(I)の化合物を過剰に添加する
必要がある。 【0057】また、一般式(II)の化合物が1分子あ
たり2つの二級アミンを有する場合、すなわち2当量の
場合には、1当量の場合に比べ一般式(II)の化合物
は、半分のモル数でよく、例えば、II−22を用いた
場合には、ホルムアルデヒド、II−22、I−4がそ
れぞれ2モル、1モル、2モルで反応しA−35が1モ
ルの割合で生成する。従って、本発明の態様にするには
、少なくともホルムアルデヒドに対して一般式(I)で
表される化合物を過剰に(1.01〜100倍モル)添
加すればよい。また、一般式(II)で表される化合物
は、好ましくはホルムアルデヒドに対して1/2モル以
上添加することが好ましく、従って一般式(I)で表さ
れる化合物は、一般式(II)で表される化合物に対し
て2.02〜200倍モル添加すればよい。 【0058】本発明の処理液は感光材料の処理工程のう
ち、どの工程に用いてもよい。本発明の処理液とは、本
発明のそれぞれの化合物を含有させることで、発色現像
により形成された色素画像を安定化させる効果(特に、
マゼンタ色素の経時による褪色を防止する効果)を有す
る処理液を言い、補充液も包含するものである。好まし
くは、発色現像後に使用される処理液であり、具体的に
は、漂白液、漂白定着液、定着液、停止液、調整液、水
洗液、リンス液及び安定液等であり、より好ましくは安
定液、停止液、調整液及び漂白液である。さらに好まし
くは、安定液、調整液及び漂白液であり、特に好ましく
は安定液である。本発明のそれぞれの化合物は、各工程
の補充液に添加してもよく、本発明の好ましい態様であ
る。本発明における補充液とは、連続処理時によりその
処理液の組成を維持するために補充する処理液である。 本発明のそれぞれの補充液は、感光材料の処理や自動現
像機内での経時中の劣化によって減少する化合物の処理
液への補給と、逆に処理によって感光材料から溶出する
化合物の濃度をコントロールすることにより、性能を一
定に保つように調整される。従って、減少する化合物は
処理液よりも高濃度に、また後者の化合物は低濃度にす
る。また、処理や経時により濃度変化を起こしにくい化
合物は、通常処理液とほぼ同濃度で含有される。 【0059】以下、本発明の化合物を添加することので
きる処理液及び本発明の処理液を用いた処理方法におい
て使用されるその他の処理液について説明する。なお、
安定液以外に本発明の化合物を使用する場合には、安定
液には本発明の化合物を含有しなくてもよく、その場合
にはその処理液自体はカラー画像の安定化効果を有しな
くので安定液なる呼称は適当でないが、便宜上以下同一
に呼称する。 【0060】まず、本発明のそれぞれの化合物を含有す
るのに好ましい安定液及び調整液について説明する。本
発明における安定液とは、従来カラーネガフイルムやカ
ラー反転フイルムの最終処理工程に用いられている安定
液や水洗代替安定液であり、最終工程が水洗工程やリン
ス工程の場合のその前浴の安定化工程に用いられている
安定液も包含するものであるが、最終工程で使用するの
が好ましい。 【0061】安定液には、処理後の感光材料の乾燥時の
水滴ムラを防止するため、種々の界面活性剤を含有する
ことが好ましい。これらの界面活性剤としては、ポリエ
チレングリコール型非イオン性界面活性剤、多価アルコ
ール型非イオン性界面活性剤、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩型アニオン性界面活性剤、高級アルコール硫酸エ
ステル塩型アニオン性界面活性剤、アルキルナフタレン
スルホン酸塩型アニオン性界面活性剤、4級アンモニウ
ム塩型カチオン性界面活性剤、アミン塩型カチオン性界
面活性剤、アミノ塩型両性界面活性剤、ベタイン型両性
界面活性剤があるが、ノニオン性界面活性剤を用いるの
が好ましく、特にアルキルフェノールエチレンオキサイ
ド付加物が好ましい。アルキルフェノールとしては特に
オクチル、ノニル、ドデシル、ジノニルフェノールが好
ましく、またエチレンオキサイドの付加モル数としては
特に8〜14が好ましい。さらに消泡効果の高いシリコ
ン系界面活性剤を用いることも好ましい。 【0062】また安定液には、水アカの発生や処理後の
感光材料に発生するカビの防止のために、種々の防バク
テリア剤、防カビ剤を含有させることが好ましい。これ
らの防バクテリア剤、防カビ剤の例としては特開昭57
−157244号及び同58−105145号に示され
るようなチアゾリルベンゾイミダゾール系化合物、特開
昭57−8542号に示されるようなイソチアゾロン系
化合物、トリクロロフェノールに代表されるようなクロ
ロフェノール系化合物、ブロモフェノール系化合物、有
機スズや有機亜鉛化合物、酸アミド系化合物、ダイアジ
ンやトリアジン系化合物、チオ尿素系化合物、ベンゾト
リアゾール系化合物、アルキルグアニジン化合物、ベン
ズアルコニウムクロライドに代表されるような4級アン
モニウム塩、ペニシリンに代表されるような抗生物質等
、ジャーナル・アンティバクテリア・アンド・アンティ
ファンガス・エイジェント(J. Antibact.
 Antifung. Agents)  Vol 1
. No.5,p.207〜223(1983)に記載
の汎用の防バイ剤等が挙げられるこれらは2種以上併用
してもよい。また、特開昭48−83820号記載の種
々の殺菌剤も用いることができる。 【0063】また安定液には、各種キレート剤を含有さ
せることが好ましい。好ましいキレート剤としては、エ
チレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸な
どのアミノポリカルボン酸や1−ヒドロキシエチリデン
−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミン四酢酸、ジ
エチレントリアミン−N,N,N’,N’−テトラメチ
レンホスホン酸などの有機ホスホン酸、あるいは、欧州
特許345172A1に記載の無水マレイン酸ポリマー
の加水分解物などをあげることができる。 【0064】また、本発明の化合物の他に色素画像を安
定化させる化合物、例えば、ヘキサメチレンテトラミン
及びその誘導体、ヘキサヒドロトリアジン及びその誘導
体、ジメチロール尿素、有機酸やpH緩衝剤を併用して
もよい。また、その他必要に応じて塩化アンモニウムや
亜硫酸アンモニウム等のアンモニウム化合物、Bi、A
lなどの金属化合物、蛍光増白剤、硬膜剤、米国特許4
786583号に記載のアルカノールアミンや、後述の
定着液や漂白定着液に含有することができる保恒剤を含
有させることも好ましい。これらの内、特開平1−23
1051号明細書に記載のスルフイン酸化合物(例えば
、ベンゼンスルフイン酸、トルエンスルフイン酸、ある
いはこれらのナトリウム、カリウム等の塩)が好ましく
、これらの添加量としては安定液1リットルあたり1×
10−5〜1×10−3モルが好ましく、特に3×10
−5〜5×10−4モルがより好ましい。安定液として
は、pHは通常4〜10の範囲で用いられるが、6〜9
が好ましい。安定液の補充量は処理される感光材料1m
2 当り200〜1500ml好ましく、特に300〜
600mlがより好ましい。安定液の処理温度としては
30〜45℃が好ましい。また、処理時間は短い場合に
おいて本発明の効果が顕著となり10秒〜2分、特に1
0〜60秒が好ましい。更に、10秒〜25秒において
最も効果が顕著となるので好ましく、画像保存性を劣化
させることなく短時間処理を行うことが可能である。 【0065】調整液とは漂白促進液といわれることもあ
る処理液である。調整液としては、本発明の化合物以外
には、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、シクロヘキ
サンジアミン四酢酸のようなアミノポリカルボン酸キレ
ート剤;亜硫酸ナトリウム、亜硫酸アンモニウムのよう
な亜硫酸塩及びチオグリセリン、アミノエタンチオール
、スルホエタンチオールなど漂白液のところで説明する
各種漂白促進剤を含有させることができる。またスカム
防止の目的で、米国特許4,839,262号に記載の
エチレンオキシドで置換された脂肪酸のソルビタンエス
テル類、米国特許4,059,446号及びリサーチ・
ディスクロージャー誌191巻、19104(1980
)に記載されたポリオキシエチレン化合物等を含有させ
ることが好ましい。これらの化合物は、調整液1リット
ル当たり0.1g〜20gの範囲で使用することができ
るが、好ましくは1g〜5gの範囲である。調整浴のp
Hは、通常3〜11の範囲で用いられるが、好ましくは
4〜9、更に好ましくは4.5〜7である。調整浴での
処理時間は、20秒〜5分であることが好ましい。より
好ましくは20秒〜100秒であり、最も好ましくは2
0秒〜60秒である。また、調整浴の補充量は、感光材
料1m2 当たり30ml〜3000mlが好ましいが
、特に50ml〜1500mlであることが好ましい。 調整浴の処理温度は20℃〜50℃が好ましいが、特に
30℃〜40℃であることが好ましい。 【0066】通常、ハロゲン化銀カラー写真感光材料は
像様露光を施した後、ネガ型及び直接ポジ型の感光材料
は、発色現像を行い、反転ポジ型の感光材料は、黒白現
像、反転処理等を経てから発色現像を行う。本発明に使
用することのできる発色現像液は、芳香族第一級アミン
カラー現像主薬を主成分として含有するアルカリ水溶液
である。好ましいカラー現像主薬はp−フェニレンジア
ミン誘導体であり、代表例を以下に示すがこれらに限定
されるものではない。 D−1  N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン
D−2  2−メチル−N,N−ジエチル−p−フェニ
レンジアミン D−3  4−[N−エチル−N−(β−ヒドロキシエ
チル)アミノ]アニリン D−4  2−メチル−4−[N−エチル−N−(β−
ヒドロキシエチル)アミノ]アニリン D−6  4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
[β−(メタンスルホンアミド)エチル]アニリンD−
7  4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−メト
キシエチルアニリン D−8  4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(4−ヒドロキシブチル)アニリン 上記のp−フェニレンジアミン誘導体のうち特に好まし
くは、D−4及びD−6である。また、これらのp−フ
エニレンジアミン誘導体は硫酸塩、塩酸塩、亜硫酸塩、
p−トルエンスルホン酸塩などの塩であってもよい。芳
香族第一級アミンカラー現像主薬の使用量は、発色現像
液1リットル当り0.001〜0.1モルの濃度が好ま
しく、より好ましくは0.01〜0.06モルの濃度で
ある。 【0067】また発色現像液には保恒剤として、亜硫酸
ナトリウム、亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、重
亜硫酸カリウム、メタ亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸カ
リウム等の亜硫酸塩や、カルボニル亜硫酸付加物を必要
に応じて添加することができる。これらの保恒剤の好ま
しい添加量は、発色現像液1リットル当り0.5〜10
g、さらに好ましくは1〜5gである。また、前記芳香
族第一級アミンカラー現像主薬を直接、保恒する化合物
として、特開昭63−5341号や同63−10665
5号に記載の各種ヒドロキシルアミン類(中でもスルホ
基やカルボキシ基を有する化合物が好ましい。)、特開
昭63−43138号に記載のヒドロキサム酸類、同6
3−146041号に記載のヒドラジン類やヒドラジド
類、同63−44657および同63−58443号に
記載のフエノール類、同63−44656号に記載のα
−ヒドロキシケトン類やα−アミノケトン類、同63−
36244号記載の各種糖類などを挙げることができる
。また、上記化合物と併用して、特開昭63−4235
号、同63−24254号、同63−21647号、同
63−146040号、同63−27841号および同
63−25654号等に記載のモノアミン類、同63−
30845号、同63−14640号、同63−431
39号等に記載のジアミン類、同63−21647号、
同63−26655号および同63−44655号に記
載のポリアミン類、同63−53551号に記載のニト
ロキシラジカル類、同63−43140号及び同63−
53549号に記載のアルコール類、同63−5665
4号に記載のオキシム類および同63−239447号
に記載の3級アミン類を使用することができる。その他
保恒剤として、特開昭57−44148号および同57
−53749号に記載の各種金属類、同59−1805
88号に記載のサリチル酸類、同54−3582号に記
載のアルカノールアミン類、同56−94349号に記
載のポリエチレンイミン類、米国特許第3,746,5
44号に記載の芳香族ポリヒドロキシ化合物等を必要に
応じて含有しても良い。特に芳香族ポリヒドロキシ化合
物の添加が好ましい。 【0068】本発明に使用される発色現像液は、好まし
くはpH9〜12、より好ましくは9〜11.0である
。上記pHを保持するためには、各種緩衝剤を用いるの
が好ましい。緩衝剤の具体例としては、炭酸ナトリウム
、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、
リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸二ナト
リウム、リン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸
カリウム、四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、四ホウ酸カ
リウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル
酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5
−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−ス
ルホサリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロ
キシ安息香酸カリウム(5−スルホサリチル酸カリウム
)などを挙げることができる。緩衝剤の添加量は、発色
現像液1リットル当り0.1モル以上であることが好ま
しく、特に0.1〜0.4モルであることが特に好まし
い。 【0069】その他、発色現像液中にはカルシウムやマ
グネシウムの沈澱防止剤として、あるいは発色現像液の
安定性向上のために、各種キレート剤を用いることが好
ましい。キレート剤としては有機酸化合物が好ましく、
例えばアミノポリカルボン酸類、有機ホスホン酸類、ホ
スホノカルボン酸類をあげることができる。これらの代
表例としてはジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジ
アミン四酢酸、N,N,N−トリメチレンホスホン酸、
エチレンジアミン−N,N,N’,N’−テトラメチレ
ンホスホン酸、トランスシクロヘキサンジアミン四酢酸
、1,2−ジアミノプロパン四酢酸、ヒドロキシエチル
イミノジ酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エ
チレンジアミンオルトヒドロキシフエニル酢酸、2−ホ
スホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒド
ロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、N,N’−
ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N
,N’−ジ酢酸などが挙げられる。これらのキレート剤
は必要に応じて2種以上併用してもよい。キレート剤の
添加量は発色現像液中の金属イオンを封鎖するのに充分
な量であればよく、例えば発色現像液1リットル当り0
.1g〜10g程度である。 【0070】発色現像液には、必要により任意の現像促
進剤を添加することができる。しかしながら、本発明に
おける発色現像液は、公害性、調液性および色汚染防止
の点で、ベンジルアルコールを実質的に含有しない場合
が好ましい。ここで「実質的に」とは発色現像液1リッ
トル当り2ml以下、好ましくは全く含有しないことを
意味する。その他の現像促進剤としては、特公昭37−
16088号、同37−5987号、同38−7826
号、同44−12380号、同45−9019号、米国
特許第3,818,247号等に記載のチオエーテル系
化合物、特開昭52−49829号および同50−15
554号に記載のp−フエニレンジアミン系化合物、特
開昭50−137726号、特公昭44−30074号
、特開昭56−156826号、同52−43429号
等に記載の4級アンモニウム塩類、米国特許第2,49
4,903号、同第3,128,182号、同第4,2
30,796号、同第3,253,919号、特公昭4
1−11431号、米国特許第2,482,546号、
同第2,596,926号、同第3,582,346号
等に記載のアミン系化合物、特公昭37−16088号
、同42−25201号、米国特許第3,128,18
3号、特公昭41−11431号、同42−23883
号、米国特許第3,532,501号等に記載のポリア
ルキレンオキサイド、その他1−フエニル−3−ピラゾ
リドン類、イミダゾール類等を必要に応じて添加するこ
とができる。現像促進剤の添加量は発色現像液1リット
ル当り0.01g〜5g程度である。 【0071】本発明においては、さらに必要に応じて、
任意のカブリ防止剤を添加できる。カブリ防止剤として
は、塩化ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウムのよ
うなアルカリ金属ハロゲン化物および有機カブリ防止剤
が使用できる。有機カブリ防止剤としては、例えばベン
ゾトリアゾール、6−ニトロベンズイミダゾール、5−
ニトロイソインダゾール、5−メチルベンゾトリアゾー
ル、5−ニトロベンゾトリアゾール、5−クロロ−ベン
ゾトリアゾール、2−チアゾリル−ベンズイミダゾール
、2−チアゾリルメチル−ベンズイミダゾール、インダ
ゾール、ヒドロキシアザインドリジン、アデニンのよう
な含窒素ヘテロ環化合物を代表例としてあげることがで
きる。カブリ防止剤の添加量は発色現像液1リットル当
り0.001g〜1g程度である。本発明に使用される
発色現像液には、蛍光増白剤を含有してもよい。蛍光増
白剤としては、4,4’−ジアミノ−2,2’−ジスル
ホスチルベン系化合物が好ましい。蛍光増白剤の添加量
は発色現像液1リットル当り0〜5g、好ましくは0.
1g〜4gである。また、必要に応じてアルキルスルホ
ン酸、アリールスルホン酸、脂肪族カルボン酸、芳香族
カルボン酸等の各種界面活性剤を添加してもよい。 【0072】発色現像補充液には、発色現像液に含有さ
れる化合物が含まれる。発色現像補充液の役割は、感光
材料の処理や自動現像機内での経時中の劣化によって減
少する化合物の発色現像液への補給と、逆に処理によっ
て感光材料から溶出する化合物の濃度をコントロールす
ることにより、現像性能を一定に保つことである。従っ
て、前者の化合物は発色現像タンク液よりも高濃度に、
また後者の化合物は低濃度になっている。前者の化合物
としては発色現像主薬や保恒剤であり、補充液中にはタ
ンク液の1.1〜2倍量含まれる。また、後者の化合物
としてはハロゲン化物(例えば臭化カリウム)を代表と
する現像抑制剤であり、補充液中にはタンク液の0〜0
.6倍含まれる。補充液中のハロゲン化物濃度としては
通常0.006モル/リットル以下であるが、低補充化
するほど濃度を減少させる必要があり、全く含まない場
合もある。また、処理や経時により濃度変化を起こしに
くい化合物は、通常発色現像タンク液とほぼ同濃度で含
有される。この例としてはキレート剤や緩衝剤である。 更に、発色現像補充液のpHは、処理によるタンク液の
pH低下を防ぐ為、タンク液よりも0.05〜0.5程
度高くする。このpHの差も補充量の減少と共に大きく
する必要がある。発色現像液の補充量は、感光材料1m
2 当たり3000ml以下で行われるが、100ml
〜1500mlであることが好ましく、最も好ましくは
100ml〜600mlである。 【0073】発色現像液での処理温度は20〜50℃が
適当であり、好ましくは30〜45℃である。処理時間
は20秒〜5分が適当であり、好ましくは30秒〜3分
20秒であり、更に好ましくは1分〜2分30秒である
。また、発色現像浴は必要に応じて2浴以上に分割し、
最前浴あるいは最後浴から発色現像補充液を補充し、現
像時間の短縮化や更に補充量の低減を実施してもよい。 【0074】本発明の処理方法はカラー反転処理にも好
ましく用いうる。反転処理は、黒白現像後に、必要に応
じて反転処理を施してから、カラー現像を行う。このと
きに用いる黒白現像液としては、通常知られているカラ
ー感光材料の反転処理に用いられる黒白第1現像液と呼
ばれるもので、黒白ハロゲン化銀感光材料の処理液に用
いられている黒白現像液に添加使用されているよく知ら
れた各種の添加剤を含有させることができる。代表的な
添加剤としては、1−フエニル−3−ピラゾリドン、メ
トールおよびハイドロキノンのような現像主薬、亜硫酸
塩のような保恒剤、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム
、炭酸カリウム等のアルカリからなる促進剤、臭化カリ
ウムや2−メチルベンツイミダゾール、メチルベンツチ
アゾール等の無機性もしくは有機性の抑制剤、ポリリン
酸塩のような硬水軟化剤、微量のヨウ化物やメルカプト
化合物からなる現像抑制剤をあげることができる。 【0075】上記の黒白現像液又は発色現像液を用いて
自動現像機で処理を行う際、現像液(発色現像液及び黒
白現像液)が空気と接触する面積(開口面積)はできる
だけ小さい方が好ましい。例えば、開口面積(cm2 
)を現像液の体積(cm3 )で割った値を開口率とす
ると、開口率は0.01(cm−1)以下が好ましく、
0.005以下がより好ましい。 【0076】現像液は再生して使用することができる。 現像液の再生とは、使用済みの現像液をアニオン交換樹
脂や電気透析を行ったり、あるいは再生剤と呼ばれる処
理薬品を加えることにより現像液の活性を上げ、再び処
理液として使用することである。この場合、再生率(補
充液中のオーバーフロー液の割合)は、50%以上が好
ましく、特に70%以上が好ましい。現像液再生を用い
た処理としては、現像液のオーバーフロー液を再生後、
補充液とする。再生の方法としては、アニオン交換樹脂
を用いるの好ましい。特に好ましいアニオン交換樹脂の
組成及び樹脂の再生方法に関しては、三菱化成工業(株
)発行のダイアイオン・マニュアル(I)(1986年
第14版)に記載のものをあげることができる。また、
アニオン交換樹脂のなかでは特開平2−952号や特開
平1−281152号に記載された組成の樹脂が好まし
い。 【0077】本発明において、発色現像された感光材料
は、脱銀処理される。ここでいう脱銀処理とは、基本的
には漂白処理と定着処理からなるが、これらを同時に行
う漂白定着処理及びこれらの処理を組み合わせて構成さ
れる。代表的な脱銀処理工程は以下のものが挙げられる
。 ■  漂白−定着 ■  漂白−漂白定着 ■  漂白−水洗−定着 ■  漂白−漂白定着−定着 ■  漂白定着 ■  定着−漂白定着 特に、上記の工程のなかでも、工程■、■、■、■が好
ましく、工程■については、例えば特開昭61−753
52号に開示されている。工程■については特開昭61
−143755号や特願平2−216389号に開示さ
れている。また、上記の工程に適用される漂白浴、定着
浴等の処理浴の槽構成は1槽であつても2槽以上(例え
ば2〜4槽、この場合向流補充方式が好ましい)であつ
てもよい。上記の脱銀工程は発色現像後に、リンス浴、
水洗浴や停止浴等を介して行ってもよいが、ネガ型感光
材料の際には発色現像後に直ちに行うことが好ましく、
反転処理の際には発色現像後に調整浴を介して行うのが
好ましい。 【0078】漂白液には、上述したように本発明の化合
物を含有することができる。本発明の漂白液の主成分と
して含有される漂白剤としては、赤血塩、塩化第二鉄、
重クロム酸塩、過硫酸塩、臭素酸塩等の無機化合物及び
アミノポリカルボン酸第二鉄錯塩、アミノポリホスホン
酸第二鉄錯塩の一部有機系化合物を挙げることができる
。本発明では環境保全、取い扱い上の安全性、金属の腐
食性等の点からアミノポリカルボン酸第二鉄錯塩を使用
するのが好ましい。 【0079】以下に、本発明におけるアミノポリカルボ
ン酸第二鉄錯塩の具体例を挙げるが、これらに限定され
るものではない。併せて、酸化還元電位を記す。 No.       化合物            
                         
     酸化還元電位              
                         
               (mV vs.NHE
,pH=6)1.  N−(2−アセトアミド)イミノ
二酢酸第二鉄錯塩          1802.  
メチルイミノ二酢酸第二鉄錯塩           
                 2003.  イ
ミノ二酢酸第二鉄錯塩               
                   2104. 
 1,4−ブチレンジアミン四酢酸第二鉄錯塩    
            2305.  ジエチレンチ
オエーテルジアミン四酢酸第二鉄錯塩        
  2306.  グリコールエーテルジアミン四酢酸
第二鉄錯塩              2407. 
 1,3−プロピレンジアミン四酢酸第二鉄錯塩   
           2508.  エチレンジアミ
ン四酢酸第二鉄錯塩                
        1109.  ジエチレントリアミン
五酢酸第二鉄錯塩                 
     8010. トランス−1,2−シクロヘキ
サンジアミン四酢酸第二鉄酸塩  80【0080】上
記における漂白剤の酸化還元電位は、トランスアクシヨ
ンズ・オブ・ザ・フアラデイ・ソサイエテイ(Tran
sactions of the Faraday S
ociety)、55巻(1959年)、1312〜1
313頁に記載してある方法によつて測定して得られる
酸化還元電位で定義される。本発明において、迅速処理
の観点と本発明の効果を両立して有効に発揮する観点か
ら酸化還元電位が150mV以上の漂白剤が好ましく、
より好ましくは酸化還元電位が180mV、最も好まし
くは200mV以上の漂白剤である。酸化還元電位が高
すぎると漂白カブリを生じることから上限としては70
0mV以下、好ましくは500mV以下である。これら
のなかでも、特に好ましいのは、化合物No. 7の1
,3−プロピレンジアミン四酢酸第二鉄錯塩である。 【0081】アミノポリカルボン酸第二鉄錯塩は、ナト
リウム、カリウム、アンモニウム等の塩で使用するが、
アンモニウム塩が最も漂白の速い点で好ましい。漂白液
での漂白剤の使用量は、漂白液1リットル当り好ましく
は0.01〜0.7モルであり、処理の迅速化や経時ス
テインの低減の上で0.15〜0.7モルが好ましい。 特に好ましいのは0.30〜0.6モルである。また漂
白定着液での漂白剤の使用量は漂白定着液1リットル当
り0.01〜0.5モルであり、好ましくは0.02〜
0.2モルである。また、本発明において、酸化剤は単
独で使用しても2種以上併用してもよく、2種以上併用
する場合は、合計で上記濃度範囲となるようにすればよ
い。なお、漂白液でアミノポリカルボン酸第二鉄錯塩を
使用する場合、前述のような錯塩の形で添加することも
できるが、錯形成化合物であるアミノポリカルボン酸と
第二鉄塩(例えば、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、硝酸第二
鉄、硫酸第二鉄アンモニウム、燐酸第二鉄)とを共存さ
せて処理液中で錯塩を形成させてもよい。この錯形成に
よる場合は、アミノポリカルボン酸を、第二鉄イオンと
の錯形成に必要とする量よりもやや過剰に添加してもよ
く、過剰に添加するときには通常0.01〜10%の範
囲で過剰にすることが好ましい。 【0082】上記のような漂白液は、一般的にpH2〜
7.0で使用される。処理の迅速化を図る上では、漂白
液においてpHを2.5〜5.0が好ましく、更に好ま
しくは3.0〜4.8、特に好ましくは3.5〜4.5
とするのがよく、補充液は、通常2.0〜4.2として
用いるのがよい。本発明において、pHを前記領域に調
節するには、公知の酸を使用することができる。このよ
うな酸としては、pKa2〜5.5の酸が好ましい。本
発明におけるpKaは酸解離定数の逆数の対数値を表わ
し、イオン強度0.1モル/dm、25℃で求められた
値を示す。漂白液にpKaが2.0〜5.5の範囲にあ
る酸を0.5モル/リットル以上含有させることが、漂
白カブリや低温経時による補充液の沈澱を防止すること
ができることから好ましい。このpKa2.0〜5.5
の酸としては、リン酸などの無機酸、酢酸、マロン酸、
クエン酸等の有機酸のいずれであつてもよいが、上記の
改良により効果を有効に示すpKa2.0〜5.5の酸
は有機酸である。また、有機酸にあつてもカルボキシル
基を有する有機酸が特に好ましい。pKaが2.0〜5
.5の有機酸は一塩基性酸であつても多塩基性酸であつ
てもよい。多塩基性酸の場合、そのpKaが上記2.0
〜5.5の範囲にあれば金属塩(例えばナトリウムやカ
リウム塩)やアンモニウム塩として使用できる。また、
pKa2.0〜5.5の有機酸は2種以上混合使用する
こともできる。但し、ここでいう酸にはアミノポリカル
ボン酸、その塩及びそのFe錯塩は除く。 【0083】本発明に使用することのできるpKa2.
0〜5.5の有機酸の好ましい具体例を挙げると、酢酸
、モノクロル酢酸、モノブロモ酢酸、グリコール酸、プ
ロピオン酸、モノクロルプロピオン酸、乳酸、ピルビン
酸、アクリル酸、酪酸、イソ酪酸、ピバル酸、アミノ酪
酸、吉草酸、イソ吉草酸等の脂肪族系一塩基性酸;アス
パラギン、アラニン、アルギニン、エチオニン、グリシ
ン、グルタミン、システイン、セリン、メチオニン、ロ
イシンなどのアミノ酸系化合物;安息香酸およびクロロ
、ヒドロキシ等のモノ置換安息香酸、ニコチン酸等の芳
香族系一塩基性酸;シユウ酸、マロン酸、コハク酸、酒
石酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、オキサロ酢酸
、グルタル酸、アジピン酸等の脂肪族系二塩基性酸;ア
スパラギン酸、グルタミン酸、シスチン等のアミノ酸系
二塩基性酸;フタル酸、テレフタル酸等の芳香族二塩基
性酸;クエン酸などの多塩基性酸など各種有機酸を列挙
することができる。これらの中でもヒドロキシル基及び
カルボキシル基を有する一塩基性酸が好ましく、特にグ
リコール酸と乳酸が好ましい。グリコール酸と乳酸の使
用量は、漂白液1リットル当り0.2〜2モル、好まし
くは0.5〜1.5モルである。これらの酸は本発明の
効果をより顕著に発揮させ、また臭気もなく漂白カブリ
を抑制するので好ましい。また、酢酸とグリコール酸又
は乳酸を併用することで沈澱と漂白カブリを同時に解決
する効果が顕著になることから好ましい。酢酸とグリコ
ール酸又は乳酸の併用比率としては1:2〜2:1が好
ましい。これらの酸の全使用量は、漂白液とした状態で
1リットル当り0.5モル以上が適当である。好ましく
は1.2〜2.5モル/リットルである。さらに好まし
くは1.5〜2.0モル/リットルである。 【0084】漂白液のpHを前記領域に調節する際、前
記の酸とアルカリ剤(例えば、アンモニア水、KOH、
NaOH、イミダゾール、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン)を併用してもよい。中でも、アンモニ
ア水が好ましい。また、漂白液のスタート液を補充液か
ら調節する際の漂白スタータに用いるアルカリ剤として
は、炭酸カリウム、アンモニア水、イミダゾール、モノ
エタノールアミン又はジエタノールアミンを用いること
が好ましい。また漂白スタータを用いないで補充液をそ
のまま、あるいは希釈して使用してもよい。 【0085】本発明において、漂白液またはその前浴に
は、各種漂白促進剤を添加することができる。このよう
な漂白促進剤については、例えば、米国特許第3,89
3,858号明細書、ドイツ特許第1,290,821
号明細書、英国特許第1,138,842号明細書、特
開昭53−95630号公報、リサーチ・デイスクロー
ジヤー第17129号(1978年7月号)に記載のメ
ルカプト基またはジスルフイド基を有する化合物、特開
昭50−140129号公報に記載のチアゾリジン誘導
体、米国特許第3,706,561号明細書に記載のチ
オ尿素誘導体、特開昭58−16235号公報に記載の
沃化物、ドイツ特許第2,748,430号明細書に記
載のポリエチレンオキサイド類、特公昭45−8836
号公報に記載のポリアミン化合物などを用いることがで
きる。特に好ましくは英国特許第1,138,842号
明細書、特願平1−11256号に記載のようなメルカ
プト化合物が好ましい。本発明における漂白液には、漂
白剤および上記化合物の他に、臭化物、例えば臭化カリ
ウム、臭化ナトリウム、臭化アンモニウムまたは塩化物
、例えば塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニ
ウムなどの再ハロゲン化剤を含むことができる。再ハロ
ゲン化剤の濃度は処理液とした状態で1リットルあたり
0.1〜5.0モル、好ましくは0.5〜3.0モルで
ある。また、金属腐食防止剤として、硝酸アンモニウム
を用いることが好ましい。硝酸アンモニウムの好ましい
添加量は漂白液1リットルあたり0.1〜1モル、特に
好ましくは0.2〜0.5モルである。 【0086】本発明においては、補充方式を採用するこ
とが好ましく、漂白液の補充量は感光材料1m2 当り
、600ml以下が好ましく、更に好ましくは100〜
500mlである。また漂白処理時間は120秒以下、
好ましくは50秒以下であり、より好ましくは40秒以
下である。なお、処理に際し、アミノポリカルボン酸第
二鉄錯塩を使用した漂白液にはエアレーシヨンを施して
、生成するアミノポリカルボン酸鉄(II)錯塩を酸化
することが好ましい。これにより酸化剤が再生され、写
真性能はきわめて安定に保持される。本発明における漂
白液での処理には、処理液の蒸発分に相当する水を供給
する、いわゆる蒸発補正を行うことが好ましい。特に、
発色現像液や高電位の漂白剤を含有する漂白液において
好ましい。このような水の補充を行う具体的方法として
は、特に制限はないが、中でも特開平1−254959
号、同1−254960号公報記載の、漂白槽とは別の
モニター水槽を設置し、モニター水槽内の水の蒸発量を
求め、この水の蒸発量から漂白槽における水の蒸発量を
算出し、この蒸発量に比例して漂白槽に水を補充する方
法や特願平2−46743号、同2−47777号、同
2−47778号、同2−47779号、同2−117
972号明細書記載の液レベルセンサーやオーバーフロ
ーセンサーを用いた蒸発補正方法が好ましい。 【0087】本発明において漂白液により処理された後
の感光材料は、定着能を有する処理液で処理される。こ
こでいう定着能を有する処理液とは、具体的には定着液
及び漂白定着液である。漂白能を有する処理が、漂白定
着液で行なわれるときは、前述の■の工程のようにそれ
が定着能を有する処理を兼ねてもよい。漂白液での漂白
処理後に漂白定着液で処理する前述の■や■の工程では
漂白液と漂白定着液の漂白剤を異なるものにしてもよい
。前述の■の工程のように間に水洗工程を有する場合に
はその液にも本発明の化合物を含有させてもよい。 【0088】定着能を有する処理液には定着剤が含有さ
れる。定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸ア
ンモニウム、チオ硫酸アンモニウムナトリウム、チオ硫
酸カリウムのようなチオ硫酸塩、チオシアン酸ナトリウ
ム、チオシアン酸アンモニウム、チオシアン酸カリウム
のようなチオシアン酸塩(ロダン塩)、チオ尿素、チオ
エーテル等をあげることができる。なかでも、チオ硫酸
アンモニウムを用いることが好ましい。定着剤の量は定
着能を有する処理液1リットル当り0.3〜3モル、好
ましくは0.5〜2モルである。また、定着促進の観点
から、チオ硫酸塩に前記チオシアン酸アンモニウム(ロ
ダンアンモニウム)、チオ尿素、チオエーテル(例えば
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール)を併用す
ることも好ましい。これらのうちチオ硫酸塩とチオシア
ン酸塩とを併用することが最も好ましい。特に、チオ硫
酸アンモニウムとチオシアン酸アンモニウムとの併用が
好ましい。併用するこれらの化合物の量は、定着能を有
する処理液1リットル当り0.01〜1モル、好ましく
は、0.1〜0.5モルで使用するのがよいが、場合に
より、1〜3モル使用することで定着促進効果を大巾に
高めることもできる。 【0089】定着能を有する処理液には、保恒剤として
亜硫酸塩(例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、
亜硫酸アンモニウム)、ヒドロキシルアミン類、ヒドラ
ジン類、アルデヒド化合物の重亜硫酸塩付加物(例えば
アセトアルデヒド重亜硫酸ナトリウム、特に好ましくは
特願平1−298935号記載の化合物)又は特開平1
−231051号明細書に記載のスルフイン酸化合物な
どを含有させることができる。さらに、各種の蛍光増白
剤や消泡剤あるいは界面活性剤、ポリビニルピロリドン
、メタノール等の有機溶剤を含有させることができる。 【0090】さらに定着能を有する処理液には処理液の
安定化の目的で各種アミノポリカルボン酸類や、有機ホ
スホン酸類等のキレート剤の添加が好ましい。好ましい
キレート剤としては、1−ヒドロキシエチリデン−1,
1−ジホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N’,
N’−テトラメチレンホスホン酸、ニトリロトリメチレ
ンホスホン酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、1,
2−プロピレンジアミン四酢酸をあげることができる。 この中でも、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホ
スホン酸及びエチレンジアミン四酢酸が特に好ましい。 キレート剤の添加量としては、処理液1リットル当り0
.01〜0.3モル、好ましくは0.1〜0.2モルで
ある。 【0091】定着液のpHとしては、5〜9が好ましく
、さらには7〜8が好ましい。また、漂白定着液におい
ては、4.0〜7.0が好ましく、更に好ましくは、5
.0〜6.5である。また、漂白液又は第一の漂白定着
浴で処理された後の漂白定着液のpHとしては、6〜8
.5が好ましく、さらには6.5〜8.0が好ましい。 定着能を有する処理液をこのようなpH領域に調整する
ため、また緩衝剤として、pKaが6.0〜9.0の範
囲の化合物を含有することが好ましい。これらの化合物
としては、イミダゾール、2−メチル−イミダゾールの
如きイミダゾール類が好ましい。これらの化合物は好ま
しくは、処理液1リットルあたり0.1〜10モル、好
ましくは0.2モル〜3モルである。 【0092】漂白定着液はその他に前述した漂白液に含
有することのできる化合物を含有することができる。本
発明において、処理開始時の漂白定着液(スタート液)
は、前記した漂白定着液に用いられる化合物を水に溶解
して調製されるが、別途調製された漂白液と定着液を適
量混合して調製してもよい。補充方式を採用する場合の
定着液または漂白定着液の補充量としては感光材料1m
2 あたり100〜3000mlが好ましいが、より好
ましくは300〜1800mlである。漂白定着液の補
充は漂白定着補充液として補充してもよいし、特開昭6
1−143755号や特願平2−216389号記載の
ように漂白液と定着液のオーバーフロー液を使用して行
ってもよい。また、前述の漂白処理同様、処理液補充と
ともに、蒸発分に相当する水を補充しつつ漂白定着処理
を行うことが好ましい。 【0093】また、本発明において定着能を有する処理
の合計処理時間は0.5〜4分、好ましくは0.5〜2
分、特に好ましくは0.5〜1分である。本発明におい
て漂白、漂白定着、定着の組合せよりなる脱銀工程の全
処理時間の合計は、好ましくは45秒〜4分、さらに好
ましくは1分〜2分である。また、処理温度は25〜5
0℃、好ましくは35〜45℃である。 【0094】本発明の定着能を有する処理液は公知の方
法で銀回収を行うことができ、このような銀回収を施し
た再生液を使用することができる。銀回収法としては、
電気分解法(仏国特許第2,299,667号記載)、
沈澱法(特開昭52−73037号、独国特許第2,3
31,220号記載)、イオン交換法(特開昭51−1
7114号、独国特許第2,548,237号記載)及
び金属置換法(英国特許第1,353,805号記載)
等が有効である。これらの銀回収法はタンク液中からイ
ンラインで行うと迅速処理適性が更に良好となるため好
ましい。 【0095】定着能を有する処理工程の後には、通常、
水洗処理工程を行う。定着能を有する処理液で処理後、
実質的な水洗を行わず本発明の安定液を用いた安定化処
理を行う簡便な処理方法を用いることもできる。水洗水
には、前述の安定液に含有させることのできる界面活性
剤、防バクテリア剤、防カビ剤、殺菌剤、キレート剤や
定着能を有する処理液に含有することができる保恒剤等
を含有することができる。水洗工程や安定化工程は、多
段向流方式が好ましく、段数としては2〜4段が好まし
い。補充量としては単位面積当り前浴からの持込量の1
〜50倍、好ましくは2〜30倍、より好ましくは2〜
15倍である。これらの水洗工程に用いられる水として
は、水道水が使用できるが、イオン交換樹脂などによつ
てCa、Mgイオン濃度を5mg/リットル以下に脱イ
オン処理した水、ハロゲン、紫外線殺菌灯等より殺菌さ
れた水を使用するのが好ましい。また、各処理液の蒸発
分を補正するための水は、水道水を用いてもよいが、上
記の水洗工程に好ましく使用される脱イオン処理した水
、殺菌された水とするのがよい。 【0096】また、水洗工程または安定化工程のオーバ
ーフロー液は前浴である定着能を有する浴に流入させる
方法を用いることにより、廃液量を低減させることがで
きるので好ましい。処理においては、漂白液、漂白定着
液、定着液のみならず、他の処理液(例えば、発色現像
液、水洗水、安定液)でも蒸発による濃縮を補正するた
めに、適当量の水または補正液ないし処理補充液を補充
することが好ましい。 【0097】本発明では、漂白処理以降の乾燥工程に入
るまでの処理液での総処理時間が1分〜3分、好ましく
は1分20秒〜2分の時に、特に効果を有効に発揮する
。本発明においては、乾燥温度は50〜65℃が好まし
く、特に50〜60℃がより好ましい。乾燥時間は30
秒〜2分が好ましく、特に40秒〜80秒がより好まし
い。 【0098】本発明における感光材料は、支持体上に少
なくとも青感色性層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲ
ン化銀乳剤層の少なくとも1層が設けられていればよく
、ハロゲン化銀乳剤層および非感光性層の層数および層
順に特に制限はない。典型的な例としては、支持体上に
、実質的に感色性は同じであるが感光度の異なる複数の
ハロゲン化銀乳剤層からなる感光性層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料であり、感光性層は青色光、緑
色光および赤色光のいずれかに感色性を有する単位感光
性層であり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料にお
いては、一般に単位感光性層の配列が、支持体側から順
に赤感色性層、緑感色性層、青感色性層の順に設置され
る。しかし、目的に応じて上記設置順が逆であつても、
また同一感色性層中に異なる感色性層が挟まれたような
設置順をもとり得る。上記、ハロゲン化銀感光層の間お
よび最上層、最下層には各種の中間層等の非感光性層を
設けてもよい。中間層には、特開昭61−43748号
、同59−113438号、同59−113440号、
同61−20037号、同61−20038号明細書に
記載されるようなカプラー等が含まれていてもよく、通
常用いられるように混色防止剤、紫外線吸収剤やステイ
ン防止剤などを含んでいてもよい。 【0099】各単位感光性層を構成する複数のハロゲン
銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるいは
英国特許第923,045号に記載されるように高感度
乳剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いること
ができる。通常は、支持体に向つて順次感光度が低くな
るように配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤層
の間には非感光性層が設けられていてもよい。また、特
開昭57−112751号、同62−200350号、
同62−206541号、同62−206543号等に
記載されているように支持体より離れた側に低感度乳剤
層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよい。 具体例として支持体から最も遠い側から、低感度青感光
性層(BL)/高感度青感光性層(BH)/高感度緑感
光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL)/高感度赤
感光性層(RH)/低感度赤感光性層(RL)/の順、
またはBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、また
はBH/BL/GH/GL/RL/RHの順等に設置す
ることができる。また特公昭55−34932号公報に
記載されているように、支持体から最も遠い側から青感
光性層/GH/RH/GL/RLの順に配列することも
できる。また特開昭56−25738号、同62−63
936号明細書に記載されているように、支持体から最
も遠い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順
に配列することもできる。また特公昭49−15495
号公報に記載されているように上層を最も感光度の高い
ハロゲン化銀乳剤層、中層をそれよりも低い感光度の高
いハロゲン化銀乳剤層、下層を中層よりもさらに感光度
の低いハロゲン化銀乳剤層を配置し、支持体に向つて感
光度が順次低められた感光度の異なる3層から構成され
る配列が挙げられる。このような感光度の異なる3層か
ら構成される場合でも、特開昭59−202464号に
記載されているように、同一感色性層中において支持体
より離れた側から中感度乳剤層/高感度乳剤層/低感度
乳剤層の順に配置されてもよい。上記のようにそれぞれ
の感光材料の目的に応じて種々の層構成・配列を選択す
ることができる。 【0100】感光材料の支持体および支持体の下塗り層
およびバツク層を除く全構成層の乾燥膜厚は漂白カブリ
、経時ステイン等の観点から12.0〜20.0μであ
ることが好ましい。より好ましくは12.0〜18.0
μである。感光材料の膜厚は、測定する感光材料は25
℃、50%RHの条件下に感光材料作製後7日間保存し
、まず初めに、この感光材料の全厚みを測定し、次いで
支持体上の塗布層を除去したのち再度その厚みを測定し
、その差を以つて上記感光材料の支持体を除いた全塗布
層の膜厚とする。この厚みの測定は、例えば接触型の厚
電変換素子による膜厚測定器(Anritus Ele
ctric Co.Ltd., K−402BStan
d.) を使用して測定することができる。なお、支持
体上の塗膜層の除去は次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使
用して行うことができる。また、走査型電子顕微鏡を使
用し、上記感光材料材の断面写真を撮影(倍率は3,0
00倍以上が好ましい)し、支持体上の全厚みを実測す
ることもできる。 【0101】本発明における感光材料の膨潤率[(25
℃、H2 O中での平衡膨潤膜厚−25℃、55%RH
での乾燥全膜厚/25℃、55%RHでの乾燥全膜厚)
×100]は50〜200%が好ましく、70〜150
%がより好ましい。膨潤率が上記数値よりはずれるとカ
ラー現像主薬の残存量が多くなり、また写真性能、脱銀
性などの画質、膜強度などの膜物性に悪影響を与えるこ
とになる。 【0102】さらに、本発明における感光材料の膜膨潤
速度は、発色現像液中(38℃、3分15秒)にて処理
した時に到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膨潤膜厚
とし、この1/2 の膜厚に到達するまでの時間を膨潤
速度T1/2 と定義したときに、T1/2 が15秒
以下であるのが好ましい。より好ましくは9秒以下であ
る。 【0103】本発明に用いられる感光材料の写真乳剤層
に含有されるハロゲン化銀は、ヨウ臭化銀、ヨウ塩臭化
銀、塩臭化銀、臭化銀、塩化銀いずれであつてもよい。 好ましいハロゲン化銀は約0.1〜30モル%のヨウ化
銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀もしくはヨウ塩臭化
銀である。特に好ましいのは2〜25モル%のヨウ化を
含むヨウ臭化銀である。 【0104】写真乳剤のハロゲン化銀粒子は、立方体、
八面体、十四面体のような規則的な結晶を有するもの、
球状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、双晶
面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの複合
形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン
以下の微粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに至る
までの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳
剤でもよい。 【0105】本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤
は、例えばリサーチ・デイスクロージヤー(RD)No
.17643(1978 年12月)、22〜23頁、
“I.乳剤製造(Emulsion preparat
ion andtypes)”および同No. 187
16(1979年11月)、648頁、グラフキデ著「
写真の物理と化学」、ポールモンテル社刊(P.Gla
fkides ,Chimie  et  Physi
que Photographique  Paul 
 Montel , 1967)、ダフイン著「写真乳
剤化学」、フオーカルプレス社刊(G.F.Duffi
n ,Photographic Emulsion 
Chemistry (Focal Press,19
66))、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、
フオーカルプレス社刊( V.L.Zelikman 
 et  alMakingand  Coating
  Photographic  Emulsion 
,Focal Press ,1964)などに記載さ
れた方法を用いて調製することができる。 【0106】米国特許第3,574,628号、同第3
,655,394号及び英国特許第1,413,748
号などに記載された単分散乳剤も好ましい。またアスペ
クト比が約5以上であるような平板状粒子も本発明に使
用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フオトグラフイク
・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutof
f,Photographic  Science a
nd Engineering)、第14巻、248〜
257頁(1970年);米国特許第4,434, 2
26号、同第4,414,310号、同第4,430,
048号、同第4,439,520号および英国特許第
2,112,157号などに記載の方法により調製する
ことができる。 【0107】結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、相状構造
をなしていてもよい。また、エピタキシヤル接合によつ
て組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、
また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の
化合物と接合されていてもよい。また種々の結晶形の粒
子の混合物を用いてもよい。 【0108】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤は、リサーチ・デイスクロ
ージヤーNo. 17643(1978年12月)、同
No.18716(1979年11月)および、同No
. 307105(1989年11月)に記載されてお
り、その該当箇所を後掲の表にまとめた。本発明に使用
できる公知の写真用添加剤も上記の3つのリサーチ・デ
イスクロージヤー(RD)に記載されており、下記に関
連する記載箇所を示した。   添加剤の種類    〔RD17643 〕  〔
RD18716 〕  〔RD307105〕 1. 
化学増感剤        23頁        6
48 頁右欄         866頁 2. 感度
上昇剤                      
648 頁右欄 3. 分光増感剤、    23〜2
4頁        648 頁右欄      86
6 〜868 頁    強色増感剤        
              〜649 頁右欄 4.
 増  白  剤        24頁      
  647 頁右欄         868頁 5.
 かぶり防止      24〜25頁       
 649 頁右欄      868 〜870 頁 
   剤、安定剤  6. 光吸収剤、      25〜26頁    
    649 頁右欄         873頁 
   フィルター                 
     〜650 頁左欄    染料、紫外     線吸収剤  7. ステイン        25頁右欄    
    650 頁左欄         872頁 
     防止剤                 
           〜右欄 8. 色素画像   
       25頁        650 頁左欄
         872頁    安定剤  9. 硬  膜  剤        26頁   
     651 頁左欄      874 〜87
5 頁10. バインダー        26頁  
      651 頁左欄      873 〜8
74 頁11. 可塑剤、          27頁
        650 頁右欄         8
76頁    潤滑剤 12. 塗布助剤、      26〜27頁    
    650 頁右欄      875 〜876
 頁    表面活性剤 13. スタチツク        27頁     
   650 頁右欄      876 〜877 
頁        防止剤 14. マツト剤                 
                       87
8 〜879 頁【0109】本発明には種々のカラー
カプラーを併用することができ、その代表的な具体例は
、前出のRDNo.17643、VII −C〜G及び
RDNo.307105 、VII −C〜Gに記載さ
れた特許に記載されている。 【0110】イエローカプラーとしては、例えば米国特
許第3,933,501号、第4,022,620号、
同第4,326,024号、同第4,401,752号
、同第4,248,961号、特公昭58−10739
号、英国特許第1,425,020号、同第1,476
,760号、米国特許第3,973,968号、同第4
,314,023号、同第4,511,649号、欧州
特許第249,473A号等に記載のものが好ましい。 【0111】マゼンタカプラーとしては2当量及び/又
は4当量の5−ピラゾロン系及びピラゾロアゾール系の
化合物が好ましく、米国特許第4,310,619号、
同第4,351,897号、欧州特許第73,636号
、米国特許第3,061,432号、同第3,725,
064号、RDNo. 24220(1984年6月)
、特開昭60−33552号、RDNo. 24230
(1984年6月)、特開昭60−43659号、同6
1−72238号、同60−35730号、同55−1
18034号、同60−185951号、米国特許第4
,500,630号、同第4,540,654号、同第
4,556,630号、WO(PCT)88/0479
5号等に記載のものが更に好ましい。 【0112】本発明では4当量マゼンタカプラーの少な
くとも1種を使用した際に有効な効果を発揮する。4当
量マゼンタカプラーで好ましいものは、下記一般式(M
)の4当量5−ピラゾロン系マゼンタカプラー又は下記
一般式(m)で表される4当量ピラゾロアゾール系マゼ
ンタカプラーである。 【0113】 【化31】 【0114】一般式(M)中、R4 はアルキル基、ア
リール基、アシル基、またはカルバモイル基を表わす。 Arは置換又は無置換のフェニル基を表わす。尚、R4
 、Arのいずれかが、二価或いはそれ以上の多価の基
となり二量体等の多量体を形成してもよく、また高分子
主鎖とカップリング母核とを連結してポリマーカプラー
を形成してもよい。一般式(m)中、R5 は水素原子
または置換基を表し、Zは窒素原子を2〜4個含む5員
のアゾール環を形成するに必要な非金属原子群を表し、
該アゾール環は置換基を有してもよく、縮合環を有して
もよい。尚、R5 又は該アゾール環を置換する基のい
ずれかが、二価或いはそれ以上の多価の基となり二量体
等の多量体を形成してもよく、また高分子主鎖とカップ
リング母核とを連結してポリマーカプラーを形成しても
よい。 【0115】R4 のアルキル基は炭素数1〜42の直
鎖又は分岐鎖のアルキル基、アラルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、シクロアルキル基は又はシクロアル
ケニル基を表わし、アリール基は炭素数6〜46のアリ
ール基を表わし、アシル基は炭素数2〜32の脂肪族ア
シル基又は炭素数7〜46の芳香族アシル基を表わし、
カルバモイル基は炭素数2〜32の脂肪族カルバモイル
基又は炭素数7〜46の芳香族カルバモイル基を表わす
。これらの基は置換基を有していても良く、それらは炭
素原子、酸素原子、窒素原子又はイオウ原子で連結する
有機置換基又はハロゲン原子である。これらの置換基と
しては、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ
基、ヒドロキシ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基
、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシ
カルボニル基、カルバモイル基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カル
バモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカ
ルボニルアミノ基、アシルアミノ基、アルキルアミノ基
、アニリノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、
アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、ア
リールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモ
イル基、スルホニル基、スルフィニル基、アゾ基、ホス
ホニル基、アゾリル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子等が挙げられる。 【0116】R4 は更に詳しくは、アルキル基 (例
えばメチル、エチル、ブチル、プロピル、オクタデシル
、イソプロピル、t−ブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、メトキシエチル、エトキシエチル、t−ブト
キシエチル、フェノキシエチル、メタンスルホニルエチ
ル、2−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)
 エチル) 、アリール基 (例えばフェニル、2−ク
ロロフェニル、2−メトキシフェニル、2−クロロ−5
−テトラデカンアミドフェニル、2−クロロ−5−(3
−オクタデセニル−1−サクシンイミド) フェニル、
2−クロロ−5−オクタデシルスルホンアミドフェニル
、2−クロロ−5−[2−( 4−ヒドロキシ−3−t
ert−ブチルフェノキシ) テトラデカンアミドフェ
ニル〕)、アシル基 (例えばアセチル、ピバロイル、
テトラデカノイル、2−(2,4−ジ−tert−ペン
チルフェノキシ) アセチル、2−(2,4−ジ−te
rt−ペンチルフェノキシ) ブタノイル、ベンゾイル
、3−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシアセ
トアミド) ベンゾイル) 、カルバモイル基 (例え
ばN−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモ
イル、N−ヘキサデシルカルバモイル、N−メチル−N
−フェニルカルバモイル、N−[3−{1−(2,4−
ジ−tert−ペンチルフェノキシ)ブチルアミド}]
フェニルカルバモイル) を表わす。R4 は好ましく
はアリール基、アシル基である。 【0117】Arは置換又は無置換のフェニル基を表わ
す。置換基としてはハロゲン原子、アルキル基、シアノ
基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基もしくはア
シルアミノ基が好ましい。詳しく述べると、Arは例え
ばフェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、2
,5−ジクロロフェニル基、2,4−ジメチル−6−メ
トキシフェニル基、2,6−ジクロロ−4−メトキシフ
ェニル基、2,6−ジクロロ−4−エトキシカルボニル
フェニル基、2、6−ジクロロ−4−シアノフェニル基
または4−[2−(2,4−ジ−tert−アミルフェ
ノキシ) ブチルアミド]フェニル基である。好ましく
は置換フェニル基であり、更には少なくとも1個以上の
ハロゲン原子(特に塩素原子)が置換したフェニル基の
場合が好ましく、特に2,4,6−トリクロロフェニル
基または2,5−ジクロロフェニル基が好ましい。 【0118】一般式(m)で表されるピラーゾロアゾー
ル系マゼンタカプラーのうち、好ましいものは、1H−
イミダゾ〔1,2−b〕ピラゾール、1H−ピラゾロ〔
1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾール、1H−ピラ
ゾロ〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール及び1
H−ピラゾロ〔1,5−d〕テトラゾール骨格であるも
のであり、それぞれ下記一般式〔m−1〕、〔m−2〕
、〔m−3〕及び〔m−4〕で表される。 【0119】 【化32】 【0120】 【化33】 【0121】 【化34】 【0122】 【化35】 【0123】一般式(m)及びこれらの式におけるR5
 、R51、R52及びR53について説明する。R5
 及びR51は、水素原子又は置換基を表し、置換基と
しては、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテ
ロ環基、シアノ基、ヒドロキシ基、スルホ基、ニトロ基
、カルボキシ基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アシルアミノ基、アルキルアミノ基、アニリノ
基、ウレイド基、スルフアモイルアミノ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基
、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルフアモイル
基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環
オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキ
シ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニルアミ
ノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、スルフイニル基、ホ
スホニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
アゾリル基が挙げられる。これらの基は置換基を有して
いても良く、このような置換基としてはR4 が有して
もよい置換基を挙げることができる。また、R5 及び
R51は二価の基又はそれ以上の多価の基となり二量体
等の多量体を形成してもよく、また高分子主鎖とカップ
リング母核とを連結してポリマーカプラーを形成しても
よい。 【0124】さらに詳しくは、R5 及びR51は各々
水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子
)、アルキル基(直鎖、分岐鎖、環状であってもよく、
アルキル基はアラルキル基、アルキニル基、シクロアル
キル基を包含する。好ましくは炭素数1〜32。例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル
、トリデシル、2−メタンスルホニルエチル、3−(3
−ペンタデシルフエノキシ)プロピル、3−{4−{2
−〔4−(4−ヒドロキシフエニルスルホニル)フエノ
キシ〕ドデカンアミド}フエニル}プロピル、2−エト
キシトリデシル、トリフルオロメチル、シクロペンチル
、3−(2,4−ジ−t−アミルフエノキシ)プロピル
)、アルケニル基(例えば、アリル)、アリール基(例
えば、フエニル、4−t−ブチルフエニル、2,4−ジ
−t−アミルフエニル、4−テトラデカンアミドフエニ
ル)、ヘテロ環基(例えば、2−フリル、2−チエニル
、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ
基、ヒドロキシ基、スルホ基、ニトロ基、カルボキシ基
、アミノ基、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ、2−メトキシエトキシ、2−ドデシルオキシエトキ
シ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリールオキシ
基(例えば、フエノキシ、2−メチルフエノキシ、4−
t−ブチルフエノキシ、3−ニトロフエノキシ、3−t
−ブチルオキシカルバモイルフエノキシ、3−メトキシ
カルバモイルフェノキシ)、アシルアミノ基(例えば、
アセトアミド、ベンズアミド、テトラデカンアミド、2
−(2,4−ジ−t−アミルフエノキシ)ブタンアミド
、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフエノキシ)
ブタンアミド、2−{4−(4−ヒドロキシフエニルス
ルホニル)フエノキシ}デカンアミド)、アルキルアミ
ノ基(例えば、メチルアミノ、ブチルアミノ、ドデシル
アミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、アニ
リノ基(例えば、フエニルアミノ、2−クロロアニリノ
、2−クロロ−5−テトラデカンアミノアニリノ、2−
クロロ−5−ドデシルオキシカルボニルアニリノ、N−
アセチルアニリノ、2−クロロ−5−{α−(3−t−
ブチル−4−ヒドロキシフエノキシ)ドデカンアミド}
アニリノ)、ウレイド基(例えば、フエニルウレイド、
メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、スルフ
アモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプロピルスルフ
アモイルアミノ、N−メチル−N−デシルスルフアモイ
ルアミノ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オ
クチルチオ、テトラデシルチオ、2−フエノキシエチル
チオ、3−フエノキシプロピルチオ、3−(4−t−ブ
チルフエノキシ)プロピルチオ)、アリールチオ基(例
えば、フエニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチル
フエニルチオ、3−ペンタデシルフエニルチオ、2−カ
ルボキシフエニルチオ、4−テトラデカンアミドフエニ
ルチオ)、アルコキシカルボニルアミノ基(例えば、メ
トキシカルボニルアミノ、テトラデシルオキシカルボニ
ルアミノ)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホ
ンアミド、ヘキサデカンスルホンアミド、ベンゼンスル
ホンアミド、p−トルエンスルホンアミド、オクタデカ
ンスルホンアミド、2−メトキシ−5−t−ブチルベン
ゼンスルホンアミド)、カルバモイル基(例えば、N−
エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、
N−(2−ドデシルオキシエチル)カルバモイル、N−
メチル−N−ドデシルカルバモイル、N−{3−(2,
4−ジ−t−アミルフエノキシ)プロピル}カルバモイ
ル)、スルフアモイル基(例えば、N−エチルスルフア
モイル、N,N−ジプロピルスルフアモイル、N−(2
−ドデシルオキシエチル)スルフアモイル、N−エチル
−N−ドデシルスルフアモイル、N,N−ジエチルスル
フアモイル)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニ
ル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエ
ンスルホニル)、アルコキシカルボニル基(例えば、メ
トキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル、ドデシル
オキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニル)、
ヘテロ環オキシ基(例えば、1−フエニルテトラゾール
−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、ア
ゾ基(例えば、フエニルアゾ、4−メトキシフエニルア
ゾ、4−ピバロイルアミノフエニルアゾ、2−ヒドロキ
シ−4−プロパノイルフエニルアゾ)、アシルオキシ基
(例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基(例え
ば、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フエニルカル
バモイルオキシ)、シリルオキシ基(例えば、トリメチ
ルシリルオキシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、アリ
ールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フエノキシカ
ルボニルアミノ)、イミド基(例えば、N−スクシンイ
ミド、N−フタルイミド、3−オクタデセニルスクシン
イミド)、ヘテロ環チオ基(例えば、2−ベンゾチアゾ
リルチオ、2,4−ジ−フエノキシ−1,3,5−トリ
アゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ)、スルフイニ
ル基(例えば、ドデカンスルフイニル、3−ペンタデシ
ルフエニルスルフイニル、3−フエノキシプロピルスル
フイニル)、ホスホニル基(例えば、フエノキシホスホ
ニル、オクチルオキシホスホニル、フエニルホスホニル
)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フエノキシ
カルボニル)、アシル基(例えば、アセチル、3−フエ
ニルプロパノイル、ベンゾイル、4−ドデシルオキシベ
ンゾイル)、アゾリル基(例えば、イミダゾリル、ピラ
ゾリル、3−クロロ−ピラゾール−1−イル、トリアゾ
リル)を表わす。 【0125】R5 、R51として好ましくは、アルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アルキルチオ基、ウレイド基、ウレタン基、アシルアミ
ノ基を挙げることができる。R52は、R51と同様の
基であり、好ましくは水素原子、アルキル基、アリール
基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、スルフアモイル基、スルフイニル基、アシル基お
よびシアノ基である。またR53は、R51と同義の基
であり、好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基
、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル基
、カルバモイル基、アシル基であり、より好ましくは、
アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルチオ基
およびアリールチオ基である。 【0126】本発明では、一般式(M)の4当量5−ピ
ラゾロン系マゼンタカプラーを使用した際に特に有効に
効果を発揮する。以下に、好ましい4当量マゼンタカプ
ラーの具体例を以下に列挙する。 【0127】 【化36】 【0128】 【化37】 【0129】 【化38】 【0130】 【化39】 【0131】 【化40】 【0132】 【化41】 【0133】 【化42】 【0134】 【化43】 【0135】 【化44】 【0136】 【化45】 【0137】 【化46】 【0138】 【化47】 【0139】 【化48】 【0140】 【化49】 【0141】本発明において、4当量マゼンタカプラー
の塗布量は、感光材料1m2 当り0.4×10−3〜
3.5×10−3モルであることが好ましい。なお、本
発明においては2当量マゼンタカプラーと併用しても問
題はない。 【0142】シアンカプラーとしては、フエノール系お
よびナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,
052,212号、同第4,146,396号、同第4
,228,233号、同第4,296,200号、同第
2,369,929号、同第2,801,171号、同
第2,772,162号、同第2,895,826号、
同第3,772,002号、同第3,758,308号
、同第4,334,011号、同第4,327,173
号、西独特許公開第3,329,729号、欧州特許第
121,365A号、同第249,453A号、米国特
許第3,446,622号、同第4,333,999号
、同第4,753,871号、同第4,451,559
号、同第4,427,767号、同第4,690,88
9号、同第4,254,212号、同第4,296,1
99号、特開昭61−42658号等に記載のものが好
ましい。 【0143】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーは、RDNo. 17643のVII 
−G項、米国特許第4,163,670号、特公昭57
−39413号、米国特許第4,004,929号、同
第4,138,258号、英国特許第1,146,36
8号、特願平2−50137号に記載のものが好ましい
。また、米国特許第4,774,181号に記載のカツ
プリング時に放出された蛍光色素により発色色素の不要
吸収を補正するカプラーや、米国特許第4,777,1
20号に記載の現像主薬と反応して色素を形成しうる色
素プレカーサー基を離脱基として有するカプラーを用い
ることも好ましい。 【0144】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
第2,125,570号、欧州特許第96,570号、
西独特許(公開)第3,234,533号に記載のもの
が好ましい。 【0145】ポリマー化された色素形成カプラーの典型
例は、米国特許第3,451,820号、同第4,08
0,211号、同第4,367,282号、同第4,4
09,320号、同第4,576,910号、英国特許
第2,102,173号等に記載されている。 【0146】カツプリングに伴って写真的に有用な残基
を放出するカプラーも好ましく使用できる。現像時に画
像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーと
しては、英国特許第2,097,140号、同第2,1
31,188号、特開昭59−157638号、同59
−170840号に記載のものが好ましい。 【0147】その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号等に記載の競争カプラー、欧州特許第173,30
2A号に記載の離脱後復色する色素を放出するカプラー
、RDNo. 11449、同No. 24241、特
開昭61−201247号等に記載の漂白促進剤放出カ
プラー、米国特許第4,553,477号等に記載のリ
ガンド放出カプラー、特開昭63−75747号に記載
のロイコ色素を放出するカプラー、米国特許第4,77
4,181号に記載の蛍光色素を放出するカプラー等が
挙げられる。 【0148】本発明に使用するカプラーは、種々の公知
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,
027号などに記載されており、水中油滴分散法に用い
られる常圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶剤の
具体例としては、フタル酸エステル類(ジブチルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフエニル)フタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフエニル)イソフタレート、ビス(1,
1−ジエチルプロピル)フタレートなど)、リン酸また
はホスホン酸のエステル類(トリフエニルホスフエート
、トリクレジルホスフエート、2−エチルヘキシルジフ
エニルホスフエート、トリシクロヘキシルホスフエート
、トリ−2−エチルヘキシルホスフエート、トリドデシ
ルホスフエート、トリブトキシエチルホスフエート、ト
リクロロプロピルホスフエート、ジ−2−エチルヘキシ
ルフエニルホスホネートなど)、安息香酸エステル類(
2−エチルヘキシルベンゾエート、ドデシルベンゾエー
ト、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエート
など)、アミド類(N,N−ジエチルドデカンアミド、
N,N−ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシルピ
ロリドンなど)、アルコール類またはフエノール類(イ
ソステアリルアルコール、2,4−ジ−tert−アミ
ルフエノールなど)、脂肪族カルボン酸エステル類(ビ
ス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチルアゼ
レート、グリセロールトリブチレート、イソステアリル
ラクテート、トリオクチルシトレートなど)、アニリン
誘導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−ter
tオクチルアニリンなど)、炭化水素類(パラフイン、
ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレンなど)な
どが挙げられる。また補助溶剤としては、沸点が約30
℃以上、好ましくは50℃以上約160℃以下の有機溶
剤などが使用でき、典型例としては酢酸エチル、酢酸ブ
チル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、2−エトキシエチルアセテート、ジメチ
ルホルムアミドなどが挙げられる。 【0149】ラテツクス分散法の工程、効果および含浸
用のラテツクスの具体例は、米国特許第4,199,3
63号、西独特許出願(OLS)第2,541,274
号、同第2,541,230号などに記載されている。 【0150】また、これらのカプラーは前記の高沸点有
機溶媒の存在下または不存在下でローダブルラテツクス
ポリマー(例えば米国特許第4,203,716号)に
含浸させて、または水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリ
マーに溶かして親水性コロイド水溶液に乳化分散させる
ことができる。好ましくは、国際公開番号WO88/0
0723号明細書の第12〜30頁に記載の単独重合体
または共重合体が用いられる。特にアクリルアミド系ポ
リマーの使用が色像安定化等の上で好ましい。 【0151】本発明に使用できる適当な支持体は、例え
ば、前述のRDNo.17643の28頁及び同No.
 18716の647頁右欄から648頁左欄に記載さ
れている。本発明は、種々の感光材料に適用することが
できる。特に一般用若しくは映画用のカラーネガフィル
ム、スライド若しくはテレビ用の反転フィルムに使用す
るのが好ましい。 【0152】 【実施例】以下に実施例をもって本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 【0153】実施例1 後述の多層カラー感光材料である試料101を作製し下
記の処理を行った。試料101の支持体を除く乾燥膜厚
は22μmであり、膨潤速度T1/2 は9秒であった
。試料101に階段状の露光を与え、これを自動現像機
を用いて以下により処理を行った。補充をしつつ処理を
継続し、安定浴での補充量の合計がタンク容量の3倍に
達した時点で、表Aの各安定時間にて処理した試料10
1を用いて画像保存性を調べた。尚、安定工程の時間は
処理ラックの長さを変えることで行った。処理工程及び
処理液組成を以下に示す。 【0154】             処理工程       工程        処理時間    処
理温度    補充量*   タンク容量      
                        (
℃)      (ml)  (リットル)    発
色現像      3分5秒    38.0    
600      17    漂    白    
    50秒    38.0    140   
     5    漂白定着        50秒
    38.0      −          
5    定    着        50秒   
 38.0    420        5    
水洗(1)      20秒    38.0   
 980        3    水洗 (2)  
    20秒    38.0      −   
       3    安    定      表
Aに記載  38.0    560        
3    乾    燥          1分  
    60     *補充量は感光材料1m2 当
たりの量水洗液は(2) から(1) への向流方式で
あり、水洗水のオーバーフロー液は全て定着浴へ導入し
た。漂白定着浴への補充は、自動現像機の漂白槽の上部
並びに定着槽の上部に切りかきを設け、漂白槽、定着槽
への補充液の供給により発生するオーバーフロー液の全
てが漂白定着浴に流入されるようにした。尚、現像液の
漂白工程への持ち込み量、漂白液の漂白定着工程への持
ち込み量、漂白定着液の定着工程への持ち込み量及び定
着液の水洗工程への持ち込み量は感光材料1m2 当た
りそれぞれ65ml、50ml、50ml、50mlで
あつた。また、クロスオーバーの時間はいずれも3秒で
あり、この時間は前工程の処理時間に包含される。以下
に処理液の組成を示す。 【0155】   (発色現像液)      単位(g)     
         スタート液      補充液  
  ジエチレントリアミン五酢酸          
          2.0      2.0   
 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−       
     3.3      3.3      ジホ
スホン酸     亜硫酸ナトリウム             
                 3.9     
 5.1    炭酸カリウム           
                     37.5
    39.0    臭化カリウム       
                         
  1.4      0.4    ヨウ化カリウム
                         
       1.3mg      −    ヒド
ロキシルアミン硫酸塩               
       2.4      3.3    2−
メチル−4−〔N−エチル−N−          
  4.5      6.0      (β−ヒド
ロキシエチル)アミノ〕      アニリン硫酸塩     水を加えて                
                  1000ml 
 1000ml      pH          
                         
 10.05    10.15【0156】     (漂白液)          単位(g) 
             スタート液      補
充液    1,3−ジアミノプロパン四酢酸    
            130      195 
   第二鉄アンモニウムー水塩     臭化アンモニウム             
                   80    
  120    硝酸アンモニウム        
                        1
5        25    ヒドロキシ酢酸   
                         
      50        75    酢酸 
                         
                  40     
   60    水を加えて           
                       10
00ml  1000ml        pH〔アン
モニア水で調整〕                 
 4.3      4.0【0157】(漂白定着液
)上記漂白スタート液と下記定着スタート液の15対8
5(容量比)の混合液(pH7.0) 【0158】   (定着補充液)                
                  単位(g)  
  亜硫酸アンモニウム              
                55    チオ硫
酸アンモニウム水溶液               
     840ml    (700g/リットル)     イミダゾール               
                     50  
  エチレンジアミン四酢酸            
              40    水を加えて
                         
         1000ml    pH〔アンモ
ニア水、 酢酸で調整〕              
  7.45  (定着スタート液)   定着補充液を水道水で3倍に希釈した液(pH7.
4)【0159】(水洗水)水道水をH型強酸性カチオ
ン交換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトI
R−120B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(
同アンバーライトIRA−400)を充填した混床式カ
ラムに通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度
を3mg/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソシ
アヌール酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナトリ
ウム150mg/リットルを添加した。この液のpHは
6.5〜7.5の範囲にあった。 【0160】   (安定液)  単位(g)           
       スタート液/補充液共通    p−ト
ルエンスルフィン酸                
      0.1      ナトリウム     ポリオキシエチレン−p−モノノニル    
        0.2      フェニルエーテル     (平均重合度  10)     エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩   
       0.05    画像安定化剤  (表
Aに記載)                  表A
に記載    水を加えて             
                     1000
ml      pH               
                         
7.2  【0161】〔画像保存性の評価〕上記の処
理後の各試料を、富士写真フイルム(株)製写真濃度計
FSD103にてマゼンタ濃度を測定した後、60℃相
対湿度20%の条件にて2週間経時させ再び同様に濃度
を測定した。処理後のマゼンタ濃度が1.5であった濃
度段における濃度の減少量によりマゼンタ褪色を評価し
た。(M  褪色) 【0162】〔ホルムアルデヒド蒸気圧の測定〕上記の
処方にて各安定液を調液し、20m2 の小部屋に置い
た小型自動現像機に入れ、稼働状態で2時間経過した時
点での小部屋中のホルムアルデヒド蒸気をスペルコ社製
ホルムアルデヒド捕集管に捕集しガスクロマトグラフに
より定量した。(HCHO  濃度) 表Aに、使用した各化合物の種類と量及び各評価結果を
示す。 【0163】 【表1】 【0164】 【表2】 【0165】表Aから判るように、従来用いられてきた
ホルムアルデヒドを含む安定液はホルムアルデヒドガス
を発生する。液中でのホルムアルデヒド濃度を下げれば
そのガス濃度も下がるが、これは作業環境許容濃度から
して全く不十分であるばかりか、褪色防止効果の減退を
招く。また公知の代替物であるヘキサメチレンテトラミ
ンを用いた場合には、多量の使用にもかかわらず褪色防
止効果は不十分である。また本発明の一般式(A)で表
される化合物のみを用いた場合、あるいは一般式(I)
で表される化合物を公知の画像安定化剤であるホルムア
ルデヒドと組み合わせて用いた場合においても、十分と
は言えない。前者では、ホルムアルデヒドガスの低減化
が不十分であり、また後者ではホルムアルデヒドガスの
低減化は達成されるものの、短時間処理における画像安
定化が不十分となる。しかるに、本発明の一般式(A)
の化合物と一般式(I)の化合物を併用した場合には、
ホルムアルデヒドガスの発生が殆ど無く、かつ短時間処
理においてもホルマリンを凌ぐすぐれた画像安定化効果
が得られることが判る。 【0166】試料101の作製は以下の様に行った。ま
た、以下に示した試料102から105を用いて上記の
各処理を行ったところ、同様な効果が得られた。なお、
添加物を示す記号は下記に示す意味を有する。ただし、
複数の効用を有する場合はそのうちの一つを代表して載
せた。UV;紫外線吸収剤、Solv;高沸点有機溶剤
、ExF;染料、ExS;増感色素、ExC;シアンカ
プラー、ExM;マゼンタカプラー、ExY;イエロー
カプラー、Cpd;添加剤また、塗布量はハロゲン化銀
およびコロイド銀についてはg/m2 単位で表した銀
の量を、またカプラー、染料、添加剤およびゼラチンに
ついてはg/m2 単位で表した量を、また増感色素に
ついては同一層内のハロゲン化銀1モルあたりのモル数
で示した。 【0167】(試料101の作製)下塗りを施した三酢
酸セルロースフィルム支持体上に、下記に示すような組
成の各層よりなる多層カラー感光材料である試料101
を作製した。 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀                  
    0.24ゼラチン             
               2.02UV−3  
                       4.
4×10−2UV−4               
          8.8×10−2UV−5   
                     10.0
×10−2Solv−2              
          0.30第2層(中間層) ゼラチン                     
       1.51【0168】第3層(低感度赤
感乳剤層)沃臭化銀乳剤(AgI 10 モル%、コア
シェル比 1:2 の内部高AgI型、球相当径0.9
3μm、球相当径の変動係数43%、板状粒子、直径/
厚み比2.0 )塗布銀量    1.80 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI型、球相当径0.45μm、球
相当径の変動係数 5%、14面体粒子) 塗布銀量    0.75 沃臭化銀乳剤(AgI 6モル%、コアシェル比 1:
2 の内部高AgI型、球相当径0.62μm、球相当
径の変動係数12%、板状粒子、直径/厚み比2.0 
)塗布銀量    0.52 ゼラチン                     
       5.20ExS−12        
            5.16×10−3ExS−
1                      2.
84×10−3ExS−3             
         3.80×10−4ExS−13 
                    4.6×1
0−4ExC−10                
        0.84ExC−3        
               3.6×10−2Ex
C−4                      
 5.0×10−2ExY−4           
            4.2×10−2Solv−
1                        
0.38Solv−2               
         0.76第4層(高感度赤感乳剤層
) 沃臭化銀乳剤(AgI10.0モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI 型、球相当径0.98μm、
球相当径の変動係数43%、板状粒子、直径/厚み比3
.0 )塗布銀量    0.88 ゼラチン                     
       0.86ExS−12        
            0.13×10−3ExS−
1                      0.
70×10−3ExS−3             
         0.92×10−4ExS−13 
                   0.12×1
0−4ExC−10                
    2.90×10−2ExC−4       
               6.20×10−2E
xC−5                     
 6.60×10−2Solv−1         
               0.18【0169】
第5層(中間層) ゼラチン                     
       0.94Cpd−5         
             3.20×10−2ポリエ
チルアクリレートラテックス    0.24Solv
−1                     5.
0×10−2Solv−2             
        2.1×10−2第6層(低感度緑感
乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 6.0モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI 型、球相当径0.60μm、
球相当径の変動係数15%、板状粒子、直径/厚み比2
.0 )塗布銀量    0.68 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI 型、球相当径0.45μm、
球相当径の変動係数10%、14面体粒子) 塗布銀量    0.32 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI 型、球相当径0.52μm、
球相当径の変動係数23%、板状粒子、直径/厚み比2
.0 )塗布銀量    0.23 ゼラチン                     
       1.77ExS−14        
            2.21×10−3ExS−
4                      2.
19×10−3ExS−15            
        2.32×10−3ExM−8   
                       0.
48ExM−2                  
     3.1×10−2ExM−6       
                   0.15Ex
M−9                      
 2.0×10−2ExY−4           
            3.1×10−2Solv−
1                        
0.40第7層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 10 モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI 型、球相当径0.93μm、
球相当径の変動係数43%、板状粒子、直径/厚み比3
.0 )塗布銀量    0.57 沃臭化銀乳剤(AgI 10 モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI 型、球相当径0.75μm、
球相当径の変動係数33%、板状粒子、直径/厚み比3
.5 )塗布銀量    0.38 ゼラチン                     
       1.21ExS−14        
            1.06×10−3ExS−
4                      1.
05×10−3ExS−15            
        1.11×10−3ExM−10  
                   5.1×10
−2ExM−11                 
    0.9×10−2ExM−12       
              1.7×10−2ExM
−6                       
2.4×10−2Cpd−5            
           1.4×10−2Solv−1
                        0
.21Solv−2                
     3.0×10−2【0170】第8層(イエ
ローフィルター層)黄色コロイド銀         
             0.12ゼラチン    
                        1
.58Cpd−5                 
         0.13Solv−1      
                  0.21Sol
v−2                     8
.6×10−2ポリエチルアクリレートラテックス  
  0.31第9層(低感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 10 モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI 型、球相当径0.98μm、
球相当径の変動係数43%、板状粒子、直径/厚み比3
.0 )塗布銀量    0.25 沃臭化銀乳剤(AgI 4モル%、コアシェル比 1:
2 の内部高AgI 型、球相当径0.35μm、球相
当径の変動係数13%、14面体粒子) 塗布銀量    0.11 沃臭化銀乳剤(AgI 8モル%、コアシェル比 1:
2 の内部高AgI 型、球相当径0.55μm、球相
当径の変動係数 8%、8面体粒子) 塗布銀量    0.14 ゼラチン                     
       1.77ExY−1         
                 0.97ExY−
2                       6
.9×10−2Cpd−5             
          1.2×10−2Solv−1 
                       0.
32第10層(中間層) ゼラチン                     
       0.56ExY−2         
                 0.15Solv
−1                       
 0.26第11層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 10 モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI 型、球相当径1.45μm、
球相当径の変動係数23%、板状粒子、直径/厚み比3
.0 )塗布銀量    0.87 沃臭化銀乳剤(AgI 10 モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI 型、球相当径0.75μm、
球相当径の変動係数23%、板状粒子、直径/厚み比2
.5 )塗布銀量    0.42 ゼラチン                     
       2.05ExY−1         
                 0.23Cpd−
5                       2
.7×10−3Solv−1            
         7.7×10−2ポリエチルアクリ
レートラテックス    0.48【0171】第12
層(中間層) 微粒子沃臭化銀乳剤(AgI 1.0モル%、均一Ag
I型、球相当径0.07μm) 塗布銀量    0.26 ゼラチン                     
       0.74UV−1          
                  0.11UV−
2                        
    0.17Solv−4           
          1.9×10−2ポリエチルアク
リレートラテックス 8.7×10−2第13層(保護
層) ゼラチン                     
       0.47B−1  (直径 1.5μm
)         3.0×10−2B−2  (直
径 1.5μm)         3.6×10−2
B−3                      
     1.8×10−2W−5         
                  1.8×10−
2H−1                     
         0.24【0172】こうして作製
した試料には、上記の他に、1,2−ベンズイソチアゾ
リン−3−オン(ゼラチンに対して平均200 ppm
 )、n−ブチル−p−ヒドロキシベンゾエート(同約
1,000 ppm )、および2−フェノキシエタノ
ール(同約10,000 ppm)が添加された。さら
にB−4、B−5、F−1、F−2、F−3、F−4、
F−5、F−6、F−7、F−8、F−9、F−10、
F−11、F−12、F−13および鉄塩、鉛塩、金塩
、白金塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている
。各層には上記の成分の他に、界面活性剤W−2、W−
6、W−4を塗布助剤や乳化分散剤として添加した。 【0173】(試料102の作製)下塗りを施した三酢
酸セルロースフィルム支持体上に、下記に示すような組
成の各層よりなる多層カラー感光材料である試料102
を作製した。 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀          銀塗布量    
0.20ゼラチン                 
           2.20UV−1      
                      0.1
1UV−2                    
        0.20Cpd−1        
               4.0×10−2Cp
d−2                      
 1.9×10−2Solv−1          
              0.30Solv−2 
                    1.2×1
0−2第2層(中間層) 微粒子沃臭化銀(AgI 1.0モル%、球相当径O.
O7μm) 銀塗布量    0.15 ゼラチン                     
       1.00ExC−4         
              6.0×10−2Cpd
−3                       
2.0×10−2【0174】第3層(第1赤感乳剤層
)沃臭化銀乳剤(AgI 5.0モル%、表面高AgI
型、球相当径 0.9μm、球相当径の変動係数21%
、平板状粒子、直径/厚み比7.5) 銀塗布量    0.42 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、内部高AgI型
、球相当径 0.4μm、球相当径の変動係数18%、
十四面体粒子) 銀塗布量    0.40 ゼラチン                     
       1.90ExS−1         
          4.5×10−4モルExS−2
                   1.5×10
−4モルExS−3                
   4.0×10−5モルExC−1       
                   0.65Ex
C−3                      
 1.0×10−2ExC−4           
            2.3×10−2Solv−
1                        
0.32第4層(第2赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 8.5モル%、内部高AgI型
、球相当径 1.0μm、球相当径の変動係数25%、
板状粒子、直径/厚み比3.0 ) 銀塗布量    0.85 ゼラチン                     
       0.91ExS−1         
          3.0×10−4モルExS−2
                   1.0×10
−4モルExS−3                
   3.0×10−5モルExC−1       
                   0.13Ex
C−2                      
 6.2×10−2ExC−4           
            4.0×10−2Solv−
1                        
0.10第5層(第3赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI  11.3モル%、内部高Ag
I型、球相当径 1.4μm、球相当径の変動係数28
%、板状粒子、直径/厚み比6.0 ) 銀塗布量    1.50 ゼラチン                     
       1.20ExS−1         
          2.0×10−4モルExS−2
                   6.0×10
−5モルExS−3                
   2.0×10−5モルExC−2       
                8.5×10−2E
xC−5                     
  7.3×10−2ExC−6          
             1.0×10−2Solv
−1                       
 0.12Solv−2              
          0.12【0175】第6層(中
間層) ゼラチン                     
       1.00Cpd−4         
              8.0×10−2Sol
v−1                     8
.0×10−2第7層(第1緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 5.0モル%、表面高AgI型
、球相当径 0.9μm、球相当径の変動係数21%、
平板状粒子、直径/厚み比7.0) 銀塗布量    0.28 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、内部高AgI型
、球相当径 0.4μm、球相当径の変動係数18%、
十四面体粒子) 銀塗布量    0.16 ゼラチン                     
       1.20ExS−4         
          5.0×10−4モルExS−5
                   2.0×10
−4モルExS−6                
   1.0×10−4モルExM−1       
                   0.50Ex
M−2                      
    0.10ExM−5            
           3.5×10−2Solv−1
                        0
.20Cpd−16                
     3.0×10−2第8層(第2緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 8.5モル%、内部高AgI型
、球相当径 1.0μm、球相当径の変動係数25%、
板状粒子、直径/厚み比3.0 ) 銀塗布量    0.57 ゼラチン                     
       0.45ExS−4         
          3.5×10−4モルExS−5
                   1.4×10
−4モルExS−6                
   7.0×10−5モルExM−1       
                   0.12Ex
M−2                      
 7.1×10−3ExM−3           
            3.5×10−2Solv−
1                        
0.15Cpd−16               
      1.0×10−2【0176】第9層(中
間層) ゼラチン                     
       0.50Solv−1        
             2.0×10−2第10層
(第3緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI  11.3モル%、内部高Ag
I型、球相当径 1.4μm、球相当径の変動係数28
%、板状粒子、直径/厚み比6.0 ) 銀塗布量    1.30 ゼラチン                     
       1.20ExS−4         
          2.0×10−4モルExS−5
                   8.0×10
−5モルExS−6                
   8.0×10−5モルExM−4       
                5.8×10−2E
xM−6                     
  5.0×10−3ExC−2          
             4.5×10−3Cpd−
5                       1
.0×10−2Solv−1            
            0.25第11層(イエロー
フィルター層) ゼラチン                     
       0.50Cpd−6         
              5.2×10−2Sol
v−1                      
  0.12第12層(中間層) ゼラチン                     
       0.45Cpd−3         
                 0.10【017
7】第13層(第1青感乳剤層)沃臭化銀乳剤(AgI
 2モル%、均一AgI型、球相当径  0.55μm
、球相当径の変動係数25%、平板状粒子、直径/厚み
比7.0 ) 銀塗布量    0.20 ゼラチン                     
       1.00ExS−7         
          3.0×10−4モルExY−1
                         
 0.60ExY−2               
        2.3×10−2Solv−1   
                     0.15
第14層(第2青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI  19.0モル%、内部高Ag
I型、球相当径 1.0μm、球相当径の変動係数16
%、八面体粒子) 銀塗布量    0.19 ゼラチン                     
       0.35ExS−7         
          2.0×10−4モルExY−1
                         
 0.22Solv−1              
       7.0×10−2第15層(中間層) 微粒子沃臭化銀(AgI 2モル%、均一AgI型、球
相当径O.13μm) 銀塗布量    0.20 ゼラチン                     
       0.36【0178】第16層(第3青
感乳剤層)沃臭化銀乳剤(AgI  14.0モル%、
内部高AgI型、球相当径 1.7μm、球相当径の変
動係数28%、板状粒子、直径/厚み比5.0) 銀塗布量    1.55 ゼラチン                     
       1.00ExS−8         
          1.5×10−4モルExY−1
                         
 0.21Solv−1              
       7.0×10−2第17層(第1保護層
) ゼラチン                     
       1.80UV−1          
                  0.13UV−
2                        
    0.21Solv−1           
          1.0×10−2Solv−2 
                    1.0×1
0−2第18層(第2保護層) 微粒子塩化銀(球相当径  0.07μm)銀塗布量 
   0.36 ゼラチン                     
       0.70B−1  (直径 1.5μm
)         2.0×10−2B−2  (直
径 1.5μm)            0.15B
−3                       
    3.0×10−2W−1          
                 2.0×10−2
H−1                      
        0.35Cpd−7        
                  1.00【01
79】こうして作製した試料には上記の他に、1,2−
ベンズイソチアゾリン−3−オン(ゼラチンに対して平
均200 ppm )、n−ブチル−p−ヒドロキシベ
ンゾエート(同約1,000 ppm )、および2−
フェノキシエタノール(同約10,000 ppm)が
添加された。さらにB−4、B−5、W−2、W−3、
F−1、F−2、F−3、F−4、F−5、F−6、F
−7、F−8、F−9、F−10、F−11、F−12
、F−13および鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、イリジウ
ム塩、ロジウム塩が含有されている。 【0180】(試料103の作製)下塗りを施した三酢
酸セルロースフィルム支持体上に、下記に示すような組
成の各層よりなる多層カラー感光材料である試料103
を作製した。 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀                  
    0.15ゼラチン             
               1.90ExM−6 
                      5.0
×10−3第2層(中間層) ゼラチン                     
       2.10UV−3          
               3.0×10−2UV
−4                       
  6.0×10−2UV−5           
              7.0×10−2ExF
−1                       
4.0×10−3Solv−2           
          7.0×10−2第3層(低感度
赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 2モル%、内部高AgI型、球
相当径 0.3μm、球相当径の変動係数29%、正常
晶、双晶混合粒子、直径/厚み比2.5 ) 銀塗布量    0.50 ゼラチン                     
       1.50ExS−2         
              1.0×10−4ExS
−1                       
3.0×10−4ExS−3            
           1.0×10−5ExC−8 
                         
0.11ExC−1                
          0.11ExC−9      
                 3.0×10−2
ExC−6                    
   1.0×10−2Solv−1        
             7.0×10−3第4層(
中感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 4モル%、内部高AgI型、球
相当径0.55μm、球相当径の変動係数20%、正常
晶、双晶混合粒子、直径/厚み比1.0 ) 銀塗布量    0.85 ゼラチン                     
       2.00ExS−2         
              1.0×10−4ExS
−1                       
3.0×10−4ExS−3            
           1.0×10−5ExC−8 
                         
0.16ExC−4                
       8.0×10−2ExC−1     
                     0.17
ExC−6                    
   1.5×10−2ExY−3         
              2.0×10−2ExY
−4                       
1.0×10−2F−3              
             1.0×10−4Solv
−1                       
 0.10第5層(高感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI  10モル%、内部高AgI型
、球相当径 0.7μm、球相当径の変動係数30%、
双晶混合粒子、直径/厚み比2.0) 銀塗布量    0.70 ゼラチン                     
       1.60ExS−2         
              1.0×10−4ExS
−1                       
3.0×10−4ExS−3            
           1.0×10−5ExC−10
                     7.0×
10−2ExC−11               
      8.0×10−2ExC−6      
                 1.5×10−2
Solv−1                   
     0.15Solv−2          
           8.0×10−2【0181】
第6層(中間層) ゼラチン                     
       1.10P−2           
                   0.17Cp
d−4                      
    0.10Cpd−9            
              0.17Solv−1 
                    5.0×1
0−2第7層(低感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 2モル%、内部高AgI型、球
相当径 0.3μm、球相当径の変動係数28%、正常
晶、双晶混合粒子、直径/厚み比2.5 ) 銀塗布量    0.30 ゼラチン                     
       0.50ExS−9         
              5.0×10−4ExS
−5                       
2.0×10−4ExS−6            
           0.3×10−4ExM−6 
                      3.0
×10−2ExM−1               
           0.20ExY−3     
                  3.0×10−
2Cpd−16                  
   7.0×10−3Solv−1        
                0.20第8層(中
感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 4モル%、内部高AgI型、球
相当径0.55μm、球相当径の変動係数20%、正常
晶、双晶混合粒子、直径/厚み比4.0 ) 銀塗布量    0.70 ゼラチン                     
       1.00ExS−9         
              5.0×10−4ExS
−5                       
2.0×10−4ExS−6            
           3.0×10−5ExM−6 
                      3.0
×10−2ExM−1               
           0.25ExM−3     
                  1.5×10−
2ExY−3                   
    4.0×10−2Cpd−16       
              9.0×10−3Sol
v−1                      
  0.20第9層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI  10モル%、内部高AgI型
、球相当径 0.7μm、球相当径の変動係数30%、
正常晶、双晶混合粒子、直径/厚み比2.0 ) 銀塗布量    0.50 ゼラチン                     
       0.90ExS−9         
              2.0×10−4ExS
−5                       
2.0×10−4ExS−6            
           2.0×10−5ExS−10
                     3.0×
10−4ExM−6                
       1.0×10−2ExM−7     
                  3.9×10−
2ExM−4                   
    2.6×10−2Cpd−5        
               1.0×10−2Cp
d−14                     
2.0×10−4F−3              
             2.0×10−4Solv
−1                       
 0.20Solv−2              
       5.0×10−2【0182】第10層
(イエローフィルター層)ゼラチン         
                   0.90黄色
コロイド                     
5.0×10−2Cpd−4            
              0.20Solv−1 
                       0.
15第11層(低感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 4モル%、内部高AgI型、球
相当径 0.5μm、球相当径の変動係数15%、8面
体粒子)銀塗布量    0.40 ゼラチン                     
       1.00ExS−11        
             2.0×10−4ExY−
3                       9
.0×10−2ExY−1             
             0.90Cpd−5   
                    1.0×1
0−2Solv−1                
        0.30第12層(高感度青感乳剤層
) 沃臭化銀乳剤(AgI  10モル%、内部高AgI型
、球相当径 1.3μm、球相当径の変動係数25%、
正常晶、双晶混合粒子、直径/厚み比4.5 ) 銀塗布量    0.50 ゼラチン                     
       0.60ExS−11        
             1.0×10−4ExY−
1                        
  0.12Cpd−5              
         1.0×10−3Solv−1  
                   4.0×10
−2【0183】第13層(第1保護層) 微粒子沃臭化銀(平均粒径0.07μm、AgI 1モ
ル%)0.20 ゼラチン                     
       0.80UV−4          
                  0.10UV−
5                        
    0.10UV−2             
               0.20Solv−3
                     4.0×
10−2P−2                  
         9.0×10−2第14層(第2保
護層) ゼラチン                     
       0.90B−1(直径 1.5μm) 
             0.10B−2(直径 1
.5μm)              0.10B−
3                        
   2.0×10−2H−1           
                   0.40【0
184】更に、保存性、処理性、圧力耐性、防黴・防菌
性、帯電防止性、及び塗布性をよくするために、下記の
Cpd−8、Cpd−10、Cpd−11、Cpd−1
2、Cpd−13、P−1、W−2、W−4、W−5を
添加した。上記の他に、n−ブチル−p−ヒドロキシベ
ンゾエートが添加された。さらにB−4、F−1、F−
4、F−5、F−6、F−7、F−9、F−10、F−
11、F−13および、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、イ
リジウム塩、ロジウム塩が含有されている。 【0185】(試料104の作製)下塗りを施した三酢
酸セルロースフィルム支持体上に、下記に示すような組
成の各層よりなる多層カラー感光材料である試料104
を作製した。 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀                  
    0.15ゼラチン             
               2.33ExM−4 
                         
0.11UV−3                 
        3.0×10−2UV−4     
                    6.0×1
0−2UV−5                  
       7.0×10−2Solv−1    
                    0.16S
olv−2                    
    0.10ExF−2            
           1.0×10−2ExF−3 
                      4.0
×10−2ExF−1               
        5.0×10−3Cpd−12   
                  1.0×10−
3第2層(低感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、均一AgI型、
球相当径 0.4μm、球相当径の変動係数30%、板
状粒子、直径/厚み比3.0 ) 塗布銀量    0.35 沃臭化銀乳剤(AgI 6.0モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI型、球相当径0.45μm、球
相当径の変動係数23%、板状粒子、直径/厚み比2.
0 )塗布銀量    0.18 ゼラチン                     
       0.77ExS−2         
              2.4×10−4ExS
−1                       
1.4×10−4ExS−6            
           2.3×10−4ExS−3 
                      4.1
×10−6ExC−1               
           0.09ExC−9     
                  4.0×10−
2ExC−12                  
   8.0×10−2ExC−8         
                 0.08第3層(
中感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 6.0モル%、コアシェル比 
1:2 の内部高AgI型、球相当径0.65μm、球
相当径の変動係数23%、板状粒子、直径/厚み比2.
0 )塗布銀量    0.80 ゼラチン                     
       1.46ExS−2         
              2.4×10−4ExS
−1                       
1.4×10−4ExS−6            
           2.4×10−4ExS−3 
                      4.3
×10−6ExC−1               
           0.19ExC−9     
                  2.0×10−
2ExC−12                  
      0.10ExC−8          
                0.19ExC−6
                       2.
0×10−2ExM−5              
         2.0×10−2UV−4    
                     5.7×
10−2UV−5                 
        5.7×10−2第4層(高感度赤感
乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 9.3モル%、コアシェル比 
3:4 :2 の多重構造粒子、AgI含有量内部から
24,0 ,6 モル%、球相当径0.75μm、球相
当径の変動係数23%、板状粒子、直径/厚み比2.5
 )塗布銀量    1.49 ゼラチン                     
       1.38ExS−2         
              2.0×10−4ExS
−1                       
1.1×10−4ExS−6            
           1.9×10−4ExS−3 
                      1.4
×10−5ExC−1               
        8.0×10−2ExC−11   
                  9.0×10−
2ExC−6                   
    2.0×10−2Solv−1       
                 0.20Solv
−2                       
 0.53【0186】第5層(中間層) ゼラチン                     
       0.62Cpd−4         
                 0.13ポリエチ
ルアクリレートラテックス 8.0×10−2Solv
−1                     8.
0×10−2第6層(低感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、均一AgI型、
球相当径0.33μm、球相当径の変動係数37%、板
状粒子、直径/厚み比2.0 ) 塗布銀量    0.19 ゼラチン                     
       0.44ExS−16        
             1.5×10−4ExS−
4                       4
.4×10−4ExS−6             
          9.2×10−5ExM−1  
                        0
.17ExM−5                 
      3.0×10−2Solv−1     
                   0.13Cp
D−16                     
1.0×10−2第7層(中感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、均一AgI型、
球相当径0.55μm、球相当径の変動係数15%、板
状粒子、直径/厚み比4.0 ) 塗布銀量    0.24 ゼラチン                     
       0.54ExS−16        
             2.1×10−4ExS−
4                       6
.3×10−4ExS−6             
          1.3×10−4ExM−1  
                        0
.15ExM−5                 
      4.0×10−2ExY−4      
                 3.0×10−2
Solv−1                   
     0.13Cpd−16          
           1.0×10−2第8層(高感
度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 8.8モル%、銀量比 3:4
 :2 の多重構造粒子、AgI含有量内部から24,
 0 , 3 モル%、球相当径0.75μm、球相当
径の変動係数23%、板状粒子、直径/厚み比1.6 
) 塗布銀量    0.49 ゼラチン                     
       0.61ExS−4         
              4.3×10−4ExS
−6                       
8.6×10−5ExS−5            
           2.8×10−5ExM−1 
                      8.0
×10−2ExM−6               
        3.0×10−2ExY−4    
                   3.0×10
−2ExC−1                  
     1.0×10−2ExC−11      
               1.0×10−2So
lv−1                     
   0.23Solv−2            
         5.0×10−2Cpd−16  
                   1.0×10
−2Cpd−5                  
     1.0×10−2【0187】第9層(中間
層) ゼラチン                     
       0.56Cpd−4         
              4.0×10−2ポリエ
チルアクリレートラテックス 5.0×10−2Sol
v−1                     3
.0×10−2UV−1              
           3.0×10−2UV−2  
                       4.
0×10−2第10層(赤感層に対する重層効果のドナ
ー層)沃臭化銀乳剤(AgI 8.0モル%、コアシェ
ル比 1:2 の内部高AgI型、球相当径0.65μ
m、球相当径の変動係数25%、板状粒子、直径/厚み
比2.0 )塗布銀量    0.67 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、均一AgI型、
球相当径 0.4μm、球相当径の変動係数30%、板
状粒子、直径/厚み比3.0 ) 塗布銀量    0.20 ゼラチン                     
       0.87ExS−16        
             6.7×10−4ExM−
2                        
  0.16Solv−1             
           0.30Solv−5    
                 3.0×10−2
第11層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀                  
 9.0×10−2ゼラチン            
                0.84Cpd−1
5                        
0.13Solv−1               
         0.13Cpd−4       
                8.0×10−2C
pd−12                    
 2.0×10−3H−1             
                 0.25【018
8】第12層(低感度青感乳剤層)沃臭化銀乳剤(Ag
I 4.5モル%、均一AgI型、球相当径 0.7μ
m、球相当径の変動係数15%、板状粒子、直径/厚み
比7.0 ) 塗布銀量    0.50 沃臭化銀乳剤(AgI 3.0モル%、均一AgI型、
球相当径 0.3μm、球相当径の変動係数30%、板
状粒子、直径/厚み比7.0 ) 塗布銀量    0.30 ゼラチン                     
       2.18ExS−7         
              9.0×10−4ExC
−1                       
   0.14ExY−3             
             0.17ExY−1   
                       1.
09Solv−1                 
       0.54第13層(中間層) ゼラチン                     
       0.40ExY−2         
                 0.19Solv
−1                       
 0.19第14層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI  10.0モル%、内部高Ag
I型、球相当径 1.0μm、球相当径の変動係数25
%、多重双晶板状粒子、直径/厚み比2.0 ) 塗布銀量    0.40 ゼラチン                     
       0.49ExS−7         
              2.6×10−4ExY
−3                       
1.0×10−2ExY−1            
              0.20ExC−1  
                     1.0×
10−2Solv−1               
      9.0×10−2【0189】第15層(
第1保護層) 微粒子沃臭化銀乳剤(AgI 2.0モル%、均一Ag
I型、球相当径0.07μm) 塗布銀量    0.12 ゼラチン                     
       0.63UV−1          
                  0.11UV−
2                        
    0.18Solv−4           
          2.0×10−2Cpd−7  
                        0
.10ポリエチルアクリレートラテックス 9.0×1
0−2第16層(第2保護層) 微粒子沃臭化銀乳剤(AgI 2.0モル%、均一Ag
I型、球相当径0.07μm) 塗布銀量    0.36 ゼラチン                     
       0.85B−1  (直径 1.5μm
)         8.0×10−2B−2  (直
径 1.5μm)         8.0×10−2
B−3                      
     2.0×10−2W−5         
                  2.0×10−
2H−1                     
         0.18【0190】こうして作製
した試料には上記の他に、1,2−ベンズイソチアゾリ
ン−3−オン(ゼラチンに対して平均200 ppm 
)、n−ブチル−p−ヒドロキシベンゾエート(同約1
,000 ppm )、および2−フェノキシエタノー
ル(同約10,000 ppm)が添加された。さらに
B−4、B−5、F−1、F−2、F−3、F−4、F
−5、F−6、F−7、F−9、F−10、F−11、
F−12、F−13および鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。各層には
上記の成分の他に、界面活性剤W−2、W−6、W−4
を塗布助剤や乳化分散剤として添加した。 【0191】(試料105の作製)下塗りを施した三酢
酸セルロースフィルム支持体上に、下記に示すような組
成の各層を重層塗布し、多層カラー感光材料である試料
105を作製した。 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀                銀 
   0.18ゼラチン              
              1.40第2層(中間層
) 2,5−ジ−t−ペンタデシル ハイドロキノン                  
  0.18ExM−6              
            0.18ExC−4    
                      0.0
20ExF−1                  
     2.0×10−3UV−3        
                    0.060
UV−4                     
       0.080UV−5         
                   0.10So
lv−1                     
   0.10Solv−2            
            0.020ゼラチン    
                        1
.04第3層(第1赤感乳剤層) 乳剤A                      
  銀    0.25乳剤B           
             銀    0.25ExS
−2                       
6.9×10−5ExS−3            
           1.8×10−5ExS−1 
                      3.1
×10−4ExC−1               
           0.17ExC−9     
                     0.02
0ExC−8                   
       0.17UV−3          
                  0.070UV
−4                       
     0.050UV−5           
                 0.070Sol
v−1                      
  0.060ゼラチン              
              0.87第4層(第2赤
感乳剤層) 乳剤G                      
  銀    1.00ExS−2         
              5.1×10−5ExS
−3                       
1.4×10−5ExS−1            
           2.3×10−4ExC−1 
                         
0.20ExC−4                
          0.050ExC−9     
                     0.01
5ExC−8                   
       0.20UV−3          
                  0.070UV
−4                       
     0.050UV−5           
                 0.070ゼラチ
ン                        
    1.30第5層(第3赤感乳剤層) 乳剤D                      
  銀    1.60ExS−2         
              5.4×10−5ExS
−3                       
1.4×10−5ExS−1            
           2.4×10−4ExC−1 
                         
0.097ExC−4               
           0.010ExC−11   
                     0.08
0Solv−1                  
      0.22Solv−2         
               0.10ゼラチン  
                         
 1.63【0192】第6層(中間層) Cpd−4                    
      0.040Solv−1        
                0.020ゼラチン
                         
   0.80第7層(第1緑感乳剤層) 乳剤A                      
  銀    0.15乳剤B           
             銀    0.15ExS
−6                       
3.0×10−5ExS−5            
           1.0×10−4ExS−4 
                      3.8
×10−4ExM−6               
           0.021ExM−1    
                      0.2
6ExM−3                   
       0.030ExY−3        
                  0.025So
lv−1                     
   0.10Cpd−16            
            0.010ゼラチン    
                        0
.63第8層(第2緑感乳剤層) 乳剤C                      
  銀    0.45ExS−6         
              2.1×10−5ExS
−5                       
7.0×10−5ExS−4            
           2.6×10−4ExM−1 
                         
0.094ExM−3               
           0.026ExY−3    
                      0.0
18Solv−1                 
       0.16Cpd−16        
             8.0×10−3ゼラチン
                         
   0.50第9層(第3緑感乳剤層) 乳剤E                      
  銀    1.20ExS−6         
              3.5×10−5ExS
−5                       
8.0×10−5ExS−4            
           3.0×10−4ExM−6 
                         
0.013ExM−7               
           0.065ExM−4    
                      0.0
19Solv−1                 
       0.25Solv−2        
                0.10ゼラチン 
                         
  1.54【0193】第10層(イエローフィルタ
ー層)黄色コロイド銀               
 銀    0.050Cpd−4         
                 0.080Sol
v−1                      
  0.030ゼラチン              
              0.95第11層(第1
青感乳剤層) 乳剤A                      
  銀    0.080乳剤B          
              銀    0.070乳
剤F                       
 銀    0.070ExS−7         
              3.5×10−4ExY
−3                       
   0.042ExY−1            
              0.72Solv−1 
                       0.
28ゼラチン                   
         1.10第12層(第2青感乳剤層
) 乳剤G                      
  銀    0.45ExS−7         
             2.1×10−4ExY−
1                        
  0.15ExC−9              
         7.0×10−3Solv−1  
                      0.0
50ゼラチン                   
         0.78第13層(第3青感乳剤層
) 乳剤H                      
  銀    0.77ExS−7         
              2.2×10−4ExY
−1                       
   0.20SolV−1            
            0.070ゼラチン    
                        0
.69【0194】第14層(第1保護層) 乳剤I                      
  銀    0.20UV−1          
                  0.11UV−
2                        
    0.17Solv−1           
          5.0×10−2ゼラチン   
                         
1.00第15層(第2保護層) H−1                      
        0.40B−1(直径  1.7 μ
m)         5.0×10−2B−2(直径
  1.7 μm)            0.10
B−3                      
        0.10Cpd−7        
                  0.20ゼラチ
ン                        
    1.20【0195】更に、全層に保存性、処
理性、圧力耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性
をよくするために、W−1、W−2、W−3、B−4、
B−5、F−1、F−2、F−3、F−4、F−5、F
−6、F−7、F−8、F−9、F−10、F−11、
F−12、F−13及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。使用した
乳剤A〜I(沃臭化銀乳剤)は以下の通りである。 【0196】 【表3】 【0197】次に上記の試料101〜105で用いた化
合物の化学構造式又は化学名を下に示した。 【0198】 【化50】 【0199】 【化51】 【0200】 【化52】 【0201】 【化53】 【0202】 【化54】 【0203】 【化55】 【0204】 【化56】 【0205】 【化57】 【0206】 【化58】 【0207】 【化59】 【0208】 【化60】 【0209】 【化61】 【0210】 【化62】 【0211】 【化63】 【0212】 【化64】 【0213】 【化65】 【0214】 【化66】 【0215】 【化67】 【0216】 【化68】 【0217】 【化69】 【0218】 【化70】 【0219】 【化71】 【0220】 【化72】 【0221】 【化73】 【0222】 【化74】 【0223】 【化75】 【0224】実施例2 下記の処理工程及び処理液をシネ式自動現像機を用いて
行った。実施例1と同様に、各安定液にて試料101の
処理を行い、画像保存性の試験を行った。 【0225】                       処理方
法      工程      処理時間  処理温度
  補充量* タンク容量             
               (℃)  (ml) 
  (リットル)    発色現像  3分15秒  
  38      20    20    漂  
  白  3分30秒    38      25 
   40    水    洗  1分10秒   
 24  1200    20    定    着
  3分20秒    38      25    
30    水  洗■  1分05秒    24 
     −      10    水  洗■  
1分00秒    24  1200    10  
  安    定  1分05秒    38    
  25    10    乾    燥  3分2
0秒    55         *補充量は35m
m巾1m長さ当たり          水洗は■から
■への向流配管方式【0226】次に、処理液の組成を
記す。 (発色現像液)                  
  スタート液(g)     補充液(g)   ジ
エチレントリアミン五酢酸          1.0
          1.1  1−ヒドロキシエチリ
デン            3.0        
  3.2    −1,1−ジホスホン酸   亜硫酸ナトリウム               
     4.0          4.4  炭酸
カリウム                     
  30.0         37.0  臭化カリ
ウム                       
 1.4          0.3  沃化カリウム
                        1
.5 mg        −  ヒドロキシルアミン
硫酸塩            2.4       
   2.8  4−〔N−エチル−N−β−    
      4.5          6.0   
 ヒドロキシエチルアミノ〕−     2−メチルアニリン硫酸塩   水を加えて                  
       1000 ml      1000 
ml   pH                  
             10.05       
 10.15 【0227】 (漂白液)                    
    スタート液(g)     補充液(g)  
 エチレンジアミン四酢酸            1
00.0        120.0    第二鉄ナ
トリウム三水塩   エチレンジアミン四酢酸            
 10.0         10.0    二ナト
リウム塩   臭化アンモニウム               
   140.0        160.0  硝酸
アンモニウム                   
30.0         35.0  3−メルカプ
ト−1,2,4−        0.05     
    0.15   トリアゾール   アンモニア水(27%)            
    6.5 ml        4.0 ml 
  水を加えて                  
      1000 ml        1000
 ml   pH                 
               6.0       
   5.7【0228】 (定着液)                    
    スタート液(g)     補充液(g)  
 エチレンジアミン四酢酸             
 0.5          0.7    二ナトリ
ウム塩   亜硫酸ナトリウム               
     7.0          8.0  重亜
硫酸ナトリウム                  
5.0          5.5  チオ硫酸アンモ
ニウム              240.0 ml
     280.0 ml     水溶液(700
g/リットル)  水を加えて           
              1000 ml    
  1000 ml  pH            
                    6.7  
        6.6【0229】 (安定液)                    
    スタート液(g)     補充液(g)  
 ホルマリン                   
     0. 3 ml        0. 33
 ml(ホルムアルデヒド換算           
   4. 0 mmol     4. 4 mmo
l )  表Bに記載の化合物           
           表Bに記載の量  ポリオキシ
エチレン−p−            0.2 g 
       0.22 g     モノノニルフェ
ニルエーテル      (平均重合度  10)   エチレンジアミン四酢酸            
  0.05 g       0.055 g   
 二ナトリウム塩   水を加えて                  
        1.0 リットル 1.0リットル 
 pH                      
          7.2          7.
3【0230】処理後のフイルムを実施例1と同様にし
て濃度測定を行なった後、60℃相対湿度70%の条件
下で2週間経時させ、中濃度部(マゼンタ濃度で1.5
)及び最低濃度部での濃度変化を調べた。試料により、
中濃度部でのマゼンタの褪色、及び最低濃度部でのイエ
ローのステイン発生が認められ、これを表Bに記載した
。 また、各安定液を50リットルのスケールで調合した際
の作業場所におけるホルムアルデヒドガスの濃度を実施
例1と同様に測定した結果も合わせて表Bに記した。 尚、ホルムアルデヒド、一般式(I)の化合物、及び一
般式(II)の化合物を混合すると、当量ずつ反応し一
般式(A)の化合物を生成する。例えば、No.13に
おいては、II−21が1モルで2級アミン1当量であ
るため4mmolの化合物A−26が生成し、過剰のI
−4が12mmol存在する。また、No.8において
は、II−22が1モルで2級アミン2当量であるため
2mmolの化合物A−35が生成し、過剰のI−4が
やはり12mmol存在する。 【0231】 【表4】 【0232】表Bよりわかるように、本発明(No.7
〜14)を用いれば、ホルムアルデヒドガス濃度を低減
し、かつマゼンタ色素の褪色やイエローステインの生成
を抑制することができる。 【0233】実施例3 下記の濃縮安定補充液を1リットル調整し、ポリエチレ
ン製で内容量1.2リットルの瓶に充填した。   (濃縮安定補充液)     p−トルエンスルフィン酸         
             5.0  g      
ナトリウム     ポリオキシエチレン−p−モノノニル    
      22.0  g      フェニルエー
テル     (平均重合度  10)     エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩   
       5.0  g    画像安定化剤  
(表Cに記載)                  
表Cに記載    水を加えて           
                         
1.0リットル      pH          
                         
     7.2調製した濃縮液を40℃で経時させた
後1ヶ月、6ヶ月の時点で,液の濁りの有無を目視にて
調べた。得られた結果を表Cに示す。 【0234】 【表5】 【0235】尚、表Cにおける経時後の液濁りの評価基
準は以下の通りである。 ◎  :濁り、沈殿等なし ○  :極微かに濁りが発生 △  :濁りの他に容器の底に僅かに沈殿発生×  :
容器の底に5mm以上の沈殿層が生成【0236】ホル
ムアルデヒドの場合、容器の底に白色の浮遊物が溜まっ
た。公知のホルマリン代替物を含む試料2及び3は1ヶ
月の経時では、極微かな濁りしかなかったが、更に長期
に保存すると、やはり白色の沈降物が溜まってきた。ま
た本発明の一般式(A)で表される化合物を単独で用い
た場合にも、これらに比べるとかなりよくなるものの、
やはり長期の保存では少しずつ沈降物を生じた。これに
対し本発明の一般式(A)で表される化合物と、一般式
(I)で表される化合物を併用すると、長期の保存にお
いても、液の状態に全く変化なく、優れた安定性が達成
されることが判る。 【0237】実施例4 下塗りを施した厚み 127μの三酢酸セルロースフィ
ルム支持体上に、下記の組成の各層より成る多層カラー
反転感光材料試料401を作製した。数字はm2 当り
の添加量を表わす。尚、添加した化合物の効果は記載し
た用途に限らない。 【0238】第1層:ハレーション防止層黒色コロイド
銀                      0.
20gゼラチン                  
          1.9 g紫外線吸収剤U−1 
                 0.04g紫外線
吸収剤U−2                  0
.1 g紫外線吸収剤U−3            
      0.1 g紫外線吸収剤U−4     
             0.1 g紫外線吸収剤U
−6                  0.1 g
高沸点有機溶媒Oil−1            0
.1 g染料E−1の微結晶固体分散物       
 0.1 g第2層:中間層 ゼラチン                     
       0.40g化合物Cpd−D     
                5 mg化合物Cp
d−L                     5
 mg化合物Cpd−M              
       3 mg高沸点有機溶媒Oil−3  
          0.1 g染料D−4     
                     0.4m
g第3層:中間層 表面及び内部をかぶらせた微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒
径0.06μm、変動係数18%、AgI含量 1モル
%)銀量    0.05g ゼラチン                     
       0.4 g【0239】第4層:低感度
赤感性乳剤層乳剤A                
      銀量    0.1 g乳剤B     
                 銀量    0.
4 gゼラチン                  
          0.8 gカプラーC−1   
                   0.15gカ
プラーC−2                   
   0.05gカプラーC−9          
            0.05g化合物Cpd−D
                    10 mg
高沸点有機溶媒Oil−2            0
.1 g第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤B                      
銀量    0.2 g乳剤C           
           銀量    0.3 gゼラチ
ン                        
    0.8 gカプラーC−1         
             0.2 gカプラーC−2
                      0.0
5gカプラーC−3                
      0.2 g高沸点有機溶媒Oil−2  
          0.1 g第6層:高感度赤感性
乳剤層 乳剤D                      
銀量    0.4 gゼラチン          
                  1.1 gカプ
ラーC−1                    
  0.3 gカプラーC−3           
           0.7 g添加物P−1   
                     0.1 
g第7層:中間層 ゼラチン                     
       0.6 g添加物M−1       
                 0.3 g混色防
止剤Cpd−K                2.
6mg紫外線吸収剤U−1             
     0.1 g紫外線吸収剤U−6      
            0.1 g染料D−1   
                       0.
02g化合物Cpd−D              
       5 mg化合物Cpd−L      
               5 mg化合物Cpd
−M                     5 
mg【0240】第8層:中間層 表面及び内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.
06μm、変動係数16%、AgI含量 0.3モル%
)銀量    0.02g ゼラチン                     
       1.0 g添加物P−1       
                 0.2 g混色防
止剤Cpd−N                0.
1 g混色防止剤Cpd−A            
    0.1 g第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤E                      
銀量    0.1 g乳剤F           
           銀量    0.2 g乳剤G
                      銀量 
   0.2 gゼラチン             
               0.5 gカプラーC
−7                      0
.05gカプラーC−8              
        0.20g化合物Cpd−B    
                0.03g化合物C
pd−D                    1
0 mg化合物Cpd−E             
       0.02g化合物Cpd−F     
               0.02g化合物Cp
d−G                    0.
02g化合物Cpd−H              
      0.02g高沸点有機溶媒Oil−1  
          0.1 g高沸点有機溶媒Oil
−2            0.1 g第10層:中
感度緑感性乳剤層 乳剤G                      
銀量    0.3 g乳剤H           
           銀量    0.1 gゼラチ
ン                        
    0.6 gカプラーC−7         
             0.2 gカプラーC−8
                      0.1
 g化合物Cpd−B               
     0.03g化合物Cpd−E       
             0.02g化合物Cpd−
F                    0.02
g化合物Cpd−G                
    0.05g化合物Cpd−H        
            0.05g高沸点有機溶媒O
il−2            0.01g【024
1】第11層:高感度緑感性乳剤層乳剤I      
                銀量    0.5
 gゼラチン                   
         1.0 gカプラーC−4    
                  0.3 gカプ
ラーC−8                    
  0.1 g化合物Cpd−B          
          0.08g化合物Cpd−E  
                  0.02g化合
物Cpd−F                   
 0.02g化合物Cpd−G           
         0.02g化合物Cpd−H   
                 0.02g高沸点
有機溶媒Oil−1            0.02
g高沸点有機溶媒Oil−2            
0.02g第12層:中間層 ゼラチン                     
       0.6 g染料D−1        
                  0.1 g染料
D−2                      
    0.05g染料D−3           
               0.07g第13層:
イエローフィルター層 黄色コロイド銀              銀量  
  0.07gゼラチン              
              1.1 g混色防止剤C
pd−A                0.01g
高沸点有機溶媒Oil−1            0
.01g染料E−2の微結晶固体分散物       
 0.05g第14層:中間層 ゼラチン                     
       0.6 g【0242】第15層:低感
度青感性乳剤層乳剤J               
       銀量    0.2 g乳剤K    
                  銀量    0
.3 g乳剤L                  
    銀量    0.1 gゼラチン      
                      0.8
 gカプラーC−5                
      0.2 gカプラーC−10      
              0.4 g第16層:中
感度青感性乳剤層 乳剤L                      
銀量    0.1 g乳剤M           
           銀量    0.4 gゼラチ
ン                        
    0.9 gカプラーC−5         
             0.3 gカプラーC−6
                      0.1
 gカプラーC−10               
     0.1 g第17層:高感度青感性乳剤層 乳剤N                      
銀量    0.4 gゼラチン          
                  1.2 gカプ
ラーC−6                    
  0.6 gカプラーC−10          
          0.1 g第18層:第1保護層 ゼラチン                     
       0.7 g紫外線吸収剤U−1    
              0.04g紫外線吸収剤
U−2                  0.01
g紫外線吸収剤U−3               
   0.03g紫外線吸収剤U−4        
          0.03g紫外線吸収剤U−5 
                 0.05g紫外線
吸収剤U−6                  0
.05g高沸点有機溶媒Oil−1         
   0.02gホルマリンスカベンジャー Cpd−C                    
  0.2 gCpd−I             
         0.4 g染料D−3      
                    0.05g
化合物Cpd−N                 
   0.02g【0243】第19層:第2保護層 コロイド銀                  銀量
    0.1mg微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.
06μm、AgI含量 1モル%) 銀量    0.1 g ゼラチン                     
       0.4 g第20層:第3保護層 ゼラチン                     
       0.4 gポリメチルメタクリレート(
平均粒径1.5 μ)0.1 g メチルメタクリレートとアクリル酸の4:6の共重合体
(平均粒径1.5 μ)              
  0.1 gシリコーンオイル          
          0.03g界面活性剤W−1  
                  3.0mg界面
活性剤W−2                   
 0.03g【0244】また、すべての乳剤層には上
記組成物の他に添加剤F−1〜F−8を添加した。さら
に各層には上記組成物の他にゼラチン硬化剤H−1及び
塗布用、乳化用界面活性剤W−3、W−4、W−5、W
−6、W−7を添加した。更に防腐、防黴剤としてフェ
ノール、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2
−フェノキシエタノール、フェネチルアルコールを添加
した。 【0245】 【表6】 【0246】 【表7】 【0247】 【化76】 【0248】 【化77】 【0249】 【化78】 【0250】 【化79】 【0251】 【化80】 【0252】 【化81】 【0253】 【化82】 【0254】 【化83】 【0255】 【化84】 【0256】 【化85】 【0257】 【化86】 【0258】 【化87】 【0259】 【化88】 【0260】 【化89】 【0261】 【化90】 【0262】 【化91】 【0263】上記試料401を35mm幅にスリットし
、市販のフイルムと同じフォーマットでパーフォレーシ
ョン加工した後に均一な露光を与え、下記に示す処理工
程に従い、吊り下げ式自動現像機を用いて処理を行った
。       処理工程      時間      温
度      補充量*   タンク容量      
第一水洗      1        38    
  7.5        4      反    
転      1        38      1
.0        4      発色現像    
  4        38      1.0   
   12      調    整      2 
       38      1.0       
 4      漂    白      4    
    38      0.5      12  
    定    着      3        
38      1.0      12      
第二水洗(1)   1        38    
    ──        4      第二水洗
(2)   1        38      7.
5        4      安    定   
   0.3    38      0.7    
    4      乾    燥      2 
       50       *補充量は感光材料
1m2 当たりの量第二水洗(2)のオーバーフロー液
は第二水洗(1) 浴に導いた。 【0264】各処理液の組成は、以下の通りであった。   (黒白現像液)              スタ
ート液    補充液  単位(g)    ニトリロ
−N,N,N        2.0        
  2.0      −トリメチレンホス       ホン酸・5ナトリウ       ム塩     ジエチレントリアミン        3.0
          3.0      五酢酸5ナト
リウム     亜硫酸カリウム              
30            30    ハイドロキ
ノン・モノ        20          
  25      スルホン酸カリウム     炭酸カリウム               
 33            36    1−フェ
ニル−4−メ        2.0        
  2.2      チル−4−ヒドロキ     シメチル−3−ピラ       ゾリドン     臭化カリウム               
 2.5            −    チオシア
ン酸カリウム        1.2        
  1.2    沃化カリウム          
      2.0 mg       2.0 mg
    水を加えて                
1000 ml     1000 ml      
pH(25℃)            9.60  
      9.80      pHは塩酸又は水酸
化カリウムで調整した。 【0265】   (反転液)              スタート
液/補充液共通    単位(g)    ニトリロ−
N,N,N          2.0      −
トリメチレンホス       ホン酸・5ナトリウ       ム塩     塩化第一スズ・2水塩          1
.0    p−アミノフェノール         
 0.1    水酸化ナトリウム         
     8.0    氷酢酸          
              15ml    亜硫酸
アンモニウム            20    水
を加えて                  100
0 ml       pH(25℃)       
       6.60    pHは酢酸又はアンモ
ニア水で調整した。 【0266】   (発色現像液)            スタート
液      補充液  単位(g)    ニトリロ
−N,N,N        2.0        
  2.0      −トリメチレンホス       ホン酸・5ナトリウ       ム塩     ジエチレントリアミン        2.0
          2.0      五酢酸5ナト
リウム       塩     亜硫酸ナトリウム            7
.0          8.0    リン酸3カリ
ウム・1       2水塩                
    36            36    臭
化カリウム                1.0 
           −    沃化カリウム   
             90 mg       
    −    水酸化ナトリウム        
    3.0          3.5    シ
トラジン酸                1.5 
         1.5    N−エチル−(β−
メ      10.5        10.5  
    タンスルホンアミド       エチル)−3−メチ       ル−4−アミノアニ       リン硫酸塩     3,6−ジチアオクタ        3.5
          3.5      ン−1,8−
ジオール     水を加えて              10
00 ml       1000 ml      
pH  (25℃)        11.90   
   12.15    pHは塩酸又は水酸化カリウ
ムで調整した。 【0267】   (調整液)                  
スタート液/補充液共通    単位(g)    エ
チレンジアミン四酢酸          8.0  
    ・2ナトリウム塩・2       水塩     亜硫酸ナトリウム             
   12    2−メルカプト−1,3,    
      0.5      4−トリアゾール     水を加えて                
  1000 ml       pH(25℃)  
                6.00    p
Hは塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。 【0268】   (漂白液1)                ス
タート液/補充液共通    単位(g)    エチ
レンジアミン四酢酸            3   
 エチレンジアミン四酢酸        150  
    第二鉄アンモニウム       ・2水塩         2−メルカプト−1,3,        0
.5      4−トリアゾール     臭化アンモニウム             
 120    硝酸アンモニウム         
       25    水を加えて       
               1.0リットル   
   pH(25℃)               
 5.00      pHは酢酸又はアンモニア水で
調整した。 【0269】   (定着液)              スタート
液/補充液共通    単位(g)    エチレンジ
アミン四酢酸          1.7      
・2ナトリウム・2       水塩     ベンズアルデヒド−            
  20      −o−スルホン酸       ナリウム     重亜硫酸ナトリウム            
  15    チオ硫酸アンモニウ        
    250ml      ム(700 g /リ
ットル )    水を加えて           
           1.0リットル      p
H(25℃)                6.0
0    pHは酢酸又はアンモニア水で調整した。 【0270】   (安定液)  単位(g)           
     スタート液/補充液共通    ポリオキシ
エチレン−p−モノノニル            0
.2      フェニルエーテル     (平均重合度  10)     エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩   
       0.05    画像安定化剤  (表
Dに記載)                  表D
に記載    水を加えて             
                       1.
0リットル      pH            
                         
   7.8    【0271】得られた試料を実施
例1と同じように、画像保存性試験を行った。画像保存
性試験は80°C、3日の条件で行った。また、明るい
所で試料の目視観察を行い、ムラの有無を調べた。 【0272】 【表8】 【0273】表Dに示される様に、公知のホルマリン代
替安定化剤を含む安定液においては、画像安定化効果を
出すために多い量で使用すると乾燥後のフイルムのパー
フォレーション部を中心に乾燥ムラが発生するという問
題が発生した。これに対して、本発明の安定液は、非常
に少ないホルマリン量で充分な褪色防止効果を持つこと
がわかる。また、処理後のフイルムに液が付着したまま
乾燥工程に入ることで乾燥ムラを起こし易い吊り下げ式
自動現像機での処理においても、ムラの発生が起きず、
優れた処理性を示すことがわかる。 【0274】また、上記処理において漂白液1の代わり
に漂白液2を用いて同様のテストを行ったところ、同様
の結果が得られた。 【0275】   (漂白液2)              スター
ト液/補充液共通    単位(g)    1,3−
ジアミノプロパ            3     
 ン四酢酸     1,3−ジアミノプロパ        12
0      ン四酢酸第二鉄アンモ       ニウム・2水塩     グリコール酸               
     40    酢酸            
                30    臭化ア
ンモニウム              120   
 硝酸アンモニウム                
25    水を加えて              
        1.0リットル      pH(2
5℃)                4.00  
    pHは酢酸又はアンモニア水で調整した。 【0276】実施例5 実施例1と同じ試験を処理ステップのみ以下の様に変え
て行った。       工程        処理時間    処
理温度    補充量*   タンク容量      
                        (
℃)      (ml)  (リットル)    発
色現像      3分5秒    38.0    
600      17    漂    白    
    50秒    38.0    140   
     5    漂白定着        50秒
    38.0      −          
5    定    着        50秒   
 38.0    420        5    
水洗            30秒    38.0
    980        3    安定 (1
)    表Aに記載  38.0      −  
        3    安定(2)    安定(
1)  38.0    560        3 
                   に同じ   
 乾    燥      1分30秒    50安
定液は(2)から(1)への向流方式である。また水洗
水のオーバーフロー液は全て定着浴へ導入した。ここで
用いた水洗水は通常の水道水をそのまま用いた。その他
は実施例1に同じである。画像保存性、ホルムアルデヒ
ド蒸気の測定を行ったところ、実施例1と同様の結果が
得られた。 【0277】実施例6 実施例4と同じ処理をその調整浴及び安定液を以下の様
に変更して行った。ここで、最終の安定工程の時間は1
分とし、調整工程の時間を表Eのごとく変えて処理を行
った。   (調整液)  単位(g)           
     スタート液/補充液共通    エチレンジ
アミン四酢酸                   
     8.0      ・2ナトリウム塩・2       水塩     2−メルカプト−1,3,         
             0.5      4−ト
リアゾール     画像安定化剤  (表Eに記載)      
            表Eに記載      水を
加えて                      
            1.0リットル      
pH(25℃)                  
            7.5【0278】   (安定液)                  
      スタート液/補充液共通  単位(g) 
   ポリオキシエチレン−p−モノノニル     
       0.2      フェニルエーテル     (平均重合度  10)     エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩   
       0.05    水を加えて     
                         
      1.0リットル      pH(25℃
)                        
      7.2【0279】実施例1と同じ方法を
用いて、得られた処理済フィルムの画像保存性及びホル
ムアルデヒド蒸気圧を評価した。 【0280】 【表9】 【0281】表Eに示されるように、本発明の化合物を
調整浴に含ませることにより、高い画像安定化効果とと
もに、ホルムアルデヒドガスが実質上出ないという、安
全な作業環境が達成されることが判る。特に一般式(A
)で表される化合物単独においてもホルムアルデヒドガ
スは低下するが、完全ではなく、これに加えて、一般式
(I)で表される化合物を併用することにより完全な抑
止が達成されることがわかる。 【0282】実施例7 実施例1の試料101に於いて、マゼンタカプラーEx
M−8の代わりにM−1又はM−17のマゼンタカプラ
ーを等モルで置き換えた以外は、実施例1と同様の試料
201及び202について同じ試験を行ったところ、同
様な結果が得られた。 【0283】実施例7 感光材料として、特開平2−90151号実施例2の試
料201、特開平2−93641号実施例1の感材1及
び実施例3の感材9を用いて、実施例1の処理No.1
4〜No.20で処理を行なったところ、ホルムアルデ
ヒド蒸気圧が少なく、且つ色素画像の堅牢性が優れ、感
光材料の汚れも生じなかった。 【0284】 【発明の効果】本発明を実施することにより、ホルムア
ルデヒド蒸気圧が少なく、且つ色素画像の退色防止効果
が優れ、感光材料の汚れも生じない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式(I)で表される化合物の
    少なくとも一種と下記一般式(A)で表わされる化合物
    の少なくとも一種を含有することを特徴とするハロゲン
    化銀カラー写真感光材料用処理液。 一般式(I) 【化1】 (上記一般式(I)において、Xは、含窒素ヘテロ芳香
    環を形成するのに必要な非金属原子群を表す。)一般式
    (A) 【化2】 (上記一般式(A)において、X0 は含窒素ヘテロ芳
    香環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。Ra
    およびRbは同一でも異なってもよく、それぞれアルキ
    ル基またはアルケニル基を表わす。RaとRbは互いに
    結合して4〜8員環を形成してもよい。)
  2. 【請求項2】
      下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも一
    種と下記一般式(A)で表わされる化合物の少なくとも
    一種を含有する処理液で処理することを特徴とするハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。 一般式(I) 【化3】 (上記一般式(I)において、Xは、含窒素ヘテロ芳香
    環を形成するのに必要な非金属原子群を表す。)一般式
    (A) 【化4】 (上記一般式(A)において、X0 は含窒素ヘテロ芳
    香環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。Ra
    およびRbは同一でも異なってもよく、それぞれアルキ
    ル基またはアルケニル基を表わす。RaとRbは互いに
    結合して4〜8員環を形成してもよい。)
  3. 【請求項3】
      ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、4当量マゼン
    タカプラーの少なくとも一種を含有することを特徴とす
    る請求項2記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処
    理方法。
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