JPH05204084A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH05204084A
JPH05204084A JP3292292A JP3292292A JPH05204084A JP H05204084 A JPH05204084 A JP H05204084A JP 3292292 A JP3292292 A JP 3292292A JP 3292292 A JP3292292 A JP 3292292A JP H05204084 A JPH05204084 A JP H05204084A
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JP
Japan
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group
formula
general formula
aromatic
heterocyclic
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Application number
JP3292292A
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English (en)
Inventor
Hisashi Okada
久 岡田
Morio Yagihara
盛夫 八木原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05204084A publication Critical patent/JPH05204084A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】写真特性に悪影響を及ぼすことなく、金属混入
によるスポット状汚染を防止したハロゲン化銀写真感光
材料を提供することである。 【構成】支持体上に少なくとも一層の感光性ハロゲン化
銀乳剤層と、特定のアミノ化合物を少なくとも一種含有
することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料に関するもので、詳しくは感光材料の製造、加工、
保存、処理等の工程で混入する金属による汚染を防止し
たハロゲン化銀写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光材料の製造、加工、保存、処理工程
において、感光材料に悪作用を及ぼす金属または金属化
合物の混入による汚染を避けるため、多大の努力が払わ
れて来ているのは当業者にとってはよく知られている。
しかしながら多くの努力にもかかわらず、これらの金属
は微細粒子となって大気中より、あるいは懸濁液、また
は溶液となって感光材料と接触し処理後の結果、画像と
して好ましくないステイン、スポット、色汚染、調子変
化等を与える。これら感光材料に悪作用を及ぼす金属ま
たは金属化合物は、特に鉄、アルミニウム、クロム、ニ
ッケル、銅、亜鉛等であるが、これらに限定されるもの
ではなく、更にマグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウムのようなアルカリ土類金属も含まれる。
【0003】非常に微細になった金属例えば鉄は、容易
にFe(II)、Fe(III) に酸化され、ハロゲン化銀と接触し
て減感させたり、あるいはFeのFe(II)への酸化あるいは
Fe(II)からFe(III) への酸化は電子の放出を伴い、これ
によってハロゲン化銀を増感させ、処理後の銀画像にス
ポット状の汚染を生じる。また、カラー感光材料におい
ては、前記銀画像スポットがカラー画像に変換され、ス
ポット状のカラー汚染像が形成される。またこれら金属
はハロゲン化銀乳剤に影響するばかりでなく、写真的に
有用な添加剤(カプラー、拡散転写用色素の如き色付与
化合物、増感色素、カブリ防止剤、退色防止剤、硬膜
剤、バインダー等)と反応してステイン、スポット、色
汚染、調子変化等の画像に好ましくない影響を与える事
があった。
【0004】更に、例えば処理液調整には通常天然水
(井戸水、水道水など)が使用されるが、これらの水に
は存在した地質によってカルシウム、マグネシウム等の
アルカリ土類金属、その他が溶解しており、地質によっ
てその含有量も大巾に異なることが知られている。(地
質調査所化学分析成果表通産省地質調査所発行、水質調
査法丸善書(株)発行)
【0005】処理液中に混入したこれら金属イオンの一
部は感光材料の現像時に影響を与え、結果として、画像
濃度の低下、階調の変化、色にごり等写真性に悪作用を
及ぼすことがあった。このような写真感光材料に対して
極めて有害な物質の影響を防止することが要求され、従
来より数多くの提案がなされている。
【0006】例えば特公昭43−10243号、同58
−27487号、特開昭49−120628号、同56
−5537号、特公平3−7089号、特開平3−41
441号、米国特許2239284号、同338207
1号、同3488707号、同3778268号、英国
特許948443号、同952162号、同12211
38号、同1283497号、同1322812号、同
1350302号、同1350303号、同14134
92号等にキレート剤などが記載されているが、これら
はある種の写真感光材料に限られるか、あるいはその防
止効果が小さい。また、潜像の退行、カブリ形成、写真
感光材料の機械的性質の劣化、共存する他の写真用添加
剤、あるいは現像処理液等の好ましくない作用を呈する
等の欠点を有しており満足すべきものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第一
の目的は、写真特性になんら悪影響を及ぼすことなく、
金属混入によるスポット状汚染を防止したハロゲン化銀
写真感光材料を提供することである。本発明の第二の目
的は、処理液中に存在する金属イオンによって生じる写
真性劣化の防止、水質差による処理の均一性の低下を防
止したハロゲン化銀写真感光材料を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の方
法によって達成された。即ち、支持体上に少なくとも一
層の感光性ハロゲン化銀乳剤層と、下記一般式(I)、
(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII) 又は(V
III)で表される化合物を少なくとも一種含有するハロゲ
ン化銀写真感光材料によって達成される。 一般式(I)
【0009】
【化10】
【0010】式中、Xは−C(=X11)−N(Ra)−R
b 、−N(Rc)−C(=X12)−Rd 、−SO2 NRe
(Rf)、−N(Rg)SO2 Rh または−SRi(X11およ
びX12は酸素原子または硫黄原子を表す。Ra 、Rc 、
Re 、Rg は水素原子、ヒドロキシ基、脂肪族基、芳香
族基またはヘテロ環基を表す。Rb 、Rf 、Ri は水素
原子、脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。R
d 、Rh は脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、−N(R
j)−Rk(Rj およびRk はRb と同義である。)または
−ORm(Rm は脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を
表す。)を表す。L1 は脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環
基および/またはそれらの組み合わせから成る基を含む
二価の連結基を表す。R11およびR12はそれぞれ水素原
子、脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。 一般式(II)
【0011】
【化11】
【0012】式中、R21およびR22は一般式(I)のR
11と同義である。Zはヘテロ環基を表す。L2 は二価の
連結基を表す。mは0または1を表す。 一般式(III)
【0013】
【化12】
【0014】式中、L3 は脂肪族基、芳香族基、ヘテロ
環基および/またはそれらの組み合わせから成る基を含
む二価の連結基を表す。A31はカルボキシ基、ホスホノ
基、スルホ基またはヒドロキシ基を表す。R31、R32
33、R34、R35、R36およびR37は、水素原子、脂肪
族基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。R38およびR
39は、水素原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アシル基、スルファ
モイル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、スルホニル基、スルフィ
ニル基を表す。また、R38とR39は連結して環を形成し
てもよい。pおよびqは0または1を表す。 一般式(IV)
【0015】
【化13】
【0016】式中、A41、A42およびA43は、一般式(I
II)におけるA31と同義である。L41、L42およびL43
は一般式(I)におけるL1 と同義である。Yは酸素原
子または硫黄原子を表す。s、t、uおよびvはそれぞ
れ0または1を表す。R41は置換基を表す。aは0、
1、2、3または4を表す。 一般式(V)
【0017】
【化14】
【0018】式中、X51、X52、X53およびX54は、水
素原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、−L51−A
51(L51は一般式(I)におけるL1 と同義である。A
51はカルボキシ基、ホスホノ基、スルホ基、ヒドロキシ
基、カルボンアミド基、カルバモイル基、スルホンアミ
ド基、スルファモイル基、ヒドロキサム酸基、アルコキ
シ基またはアルキルチオ基を表す。)または次の置換基
を表わす。
【0019】
【化15】
【0020】Bはアリール基またはヘテロ環基を形成す
るのに必要な原子群を表す。A52は水素原子、カルボキ
シ基、ホスホノ基、スルホ基、ヒドロキシ基、カルボン
アミド基、カルバモイル基、スルホンアミド基、スルフ
ァモイル基、ヒドロキサム酸基、アルコキシ基、アルキ
ルチオ基またはアミノ基を表す。W51はアルキレン基お
よび/またはアリーレン基を含む二価の連結基を表す。
但し、X51、X52、X53およびX54の少なくとも一つは
化6を表す。 一般式(VI)
【0021】
【化16】
【0022】式中、W61はチオエーテル基とアルキレン
基及び/またはアリーレン基を含有した二価の連結基を
表す。L61、L62、L63およびL64はアルキレン基を表
す。A61、A62、A63およびA64はそれぞれカルボキシ
基、ホスホノ基、スルホ基またはヒドロキシ基を表す。 一般式(VII)
【0023】
【化17】
【0024】式中、W71は総炭素数4以上のアルキレン
基を表す。L71、L72、L73およびL74はアルキレン基
を表す。A71、A72、A73およびA74はそれぞれカルボ
キシ基、ホスホノ基、スルホ基またはヒドロキシ基を表
す。 一般式(VIII)
【0025】
【化18】
【0026】式中、Jは水素原子またはヒドロキシ基を
表す。M8 は水素原子またはカチオンを表す。G81およ
びG82はヒドロキシ基、カルボキシ基、ホスホノ基、ス
ルホ基、アミノ基、またはエーテル基を置換基として有
する脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。xは
0または1を表す。一般式(I)で表される化合物につ
いて以下に詳細に説明する。一般式(I)においてXは
−C(=X11)−N(Ra)−Rb 、−N(Rc)−C(=
12)−Rd 、−SO2 NRe(Rf)、−N(Rg)SO2
Rh または−SRi(X11およびX12は酸素原子または硫
黄原子を表す。Ra 、Rc 、Re 、Rg は水素原子、ヒ
ドロキシ基、脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表
す。Rb 、Rf 、Ri は水素原子、脂肪族基、芳香族基
またはヘテロ環基を表す。Rd 、Rhは脂肪族基、芳香
族基、ヘテロ環基、−N(Rj)−Rk(Rj およびRk は
Rb と同義である。)または−ORm(Rm は脂肪族基、
芳香族基またはヘテロ環基を表す。)を表す。Li は脂
肪族基、芳香族基、ヘテロ環基および/またはそれらの
組み合わせから成る基を含む二価の連結基を表す。R11
およびR12はそれぞれ水素原子、脂肪族基、芳香族基ま
たはヘテロ環基を表す。Ra 、Rb 、Rc 、Rd 、Re
、Rf 、Rg 、Rh 、Ri 、Rj 、Rk およびRm で
表される脂肪族基は直鎖、分岐または環状のアルキル
基、アルケニル基またはアルキニル基であり、炭素数1
ないし10のものが好ましい。脂肪族基としてより好ま
しくはアルキル基であり、特に炭素数1ないし4のアル
キル基が好ましい。Ra 、Rb 、Rc 、Rd 、Re 、R
f 、Rg 、Rh 、Ri 、Rj 、Rk およびRm で表され
る芳香族基、単環または二環のアリール基であり、例え
ばフェニル基、ナフチル基が挙げられ、フェニル基がよ
り好ましい。
【0027】Ra 、Rb 、Rc 、Rd 、Re 、Rf 、R
g 、Rh 、Ri 、Rj 、Rk およびRm で表されるヘテ
ロ環基はN、OまたはS原子のうち少なくとも一つを含
む3ないし10員の飽和もしくは不飽和のヘテロ環であ
り、これらは単環であってもよいし、更に他の芳香環も
しくはヘテロ環と縮合環を形成してもよい。ヘテロ環と
して好ましくは5ないし6員の芳香族ヘテロ環基であ
り、例えば、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾ
ール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、
ピリダジン、トリアゾール、トリアジン、インドール、
インダゾール、プリン、チアジアゾール、オキサジアゾ
ール、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサ
リン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、アクリジ
ン、フェナントロリン、フェナジン、テトラゾール、チ
アゾール、オキサゾールなどが挙げられる。芳香族ヘテ
ロ環基としてより好ましくは、ピロール、イミダゾー
ル、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ト
リアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、キノ
キサリン、テトラゾール、チアゾール、オキサゾールで
あり、特にピロール、イミダゾール、ピリジン、トリア
ゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、キノキサ
リン、テトラゾール、チアゾール、オキサゾールであ
る。
【0028】Ra 、Rb 、Rc 、Rd 、Re 、Rf 、R
g 、Rh 、Ri 、Rj 、Rk およびRm は置換基を有し
ていてもよく、置換基としては例えばアルキル基(例え
ばメチル基、エチル基)、アラルキル基(例えばフェニ
ルメチル基)、アルケニル基(例えばアリル基)、アル
キニル基、アルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ
基)、アリール基(例えばフェニル基、p−メチルフェ
ニル基)、アミノ基(例えばジメチルアミノ基)、アシ
ルアミノ基(例えばアセチルアミノ基)、スルホニルア
ミノ基(メタンスルホニルアミノ基)、ウレイド基、ウ
レタン基、アリールオキシ基(例えばフェニルオキシ
基)、スルファモイル基(例えばメチルスルファモイル
基)、カルバモイル基(例えばカルバモイル基、メチル
カルバモイル基)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ
基)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ基)、スル
ホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原
子(例えば塩素原子、臭素原子、フッ素原子)、シアノ
基、スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ基、アリールオ
キシカルボニル基(例えばフェニルオキシカルボニル
基)、アシル基(例えばアセチル基、ベンゾイル基)、
アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル
基)、アシルオキシ基(例えばアセトキシ基)、カルボ
ンアミド基、スルホンアミド基、ニトロ基、ヒドロキサ
ム酸基、ヘテロ環基などが挙げられる。上記置換基で炭
素原子を有する場合、好ましくは炭素数1〜10のもの
であり、より好ましくは1〜4のものである。また、R
a とRb 、Rc とRd 、Re とRf 、Rg とRh 、Rj
とRk はそれぞれ連結して環を形成してもよい。連結し
て形成される環としては、例えばモルホリン環、ピペリ
ジン環、ピロリジン環、ピラジン環などが挙げられる。
【0029】L1 は脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基お
よび/またはそれらの組み合わせから成る基を含む二価
の連結基を表す。二価の連結基としては炭素数1ないし
10のアルキレン基、炭素数6ないし10のアリーレン
基、炭素数7ないし10のアラルキレン基または−O
−、−S−、−CO−、−NR0 −(R0 は水素原子、
脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基またはヒドロキシ
基)、−SO2 −とアルキレン基またはアリーレン基の
組み合わせから成る基が好ましい。更に可能な場合には
これらの組み合わせでもよい。また、これらの二価の連
結基は置換基を有してもよく置換基として例えば、Ra
の置換基として挙げたものが適用できる。L1 の好まし
い具体例として以下のものが挙げられ、特にメチレン
基、エチレン基が好ましい。
【0030】
【化19】
【0031】R11およびR12はそれぞれ水素原子、脂肪
族基、芳香族基、またはヘテロ環基を表す。R11および
12で表される脂肪族基は直鎖、分岐または環状のアル
キル基、アルケニル基またはアルキニル基であり、炭素
数1ないし10のものが好ましい。脂肪族基としてより
好ましくはアルキル基であり、特に炭素数1ないし4の
アルキル基が好ましい。R11およびR12で表される芳香
族基は、単環または二環のアリール基であり、例えばフ
ェニル基、ナフチル基が挙げられ、フェニル基がより好
ましい。R11およびR12で表されるヘテロ環基は一般式
(I)のRaで表されるヘテロ環基と同義である。ま
た、R11およびR12は置換基を有していてもよく、置換
基としては例えばRaの置換基として挙げたものが適用
できる。更に、R11およびR12のうち少なくとも一つは
−OH、−COOM1 、−PO3 2 3 または−SO
3 4 (ここでM1 、M2 、M3 、M4 は同一でも異な
ってもよく、それぞれ水素原子またはカチオンを表す。
カチオンとしてはアルカリ金属(リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、など)、アンモニウム、ピリジニウムな
どが挙げられる。)を置換基として有するアルキル基、
アリール基またはヘテロ環基であることが好ましく、−
COOM1 を置換基として有するアルキル基、アリール
基またはヘテロ環基であることがより好ましい。更に、
11、R12、X、L1 は可能な場合には連結して環を形
成してもよい。一般式(I)で表される化合物のうち、
好ましくは下記一般式(IX)、(X)または(XI) で表
される化合物である。
【0032】
【化20】
【0033】式中、R11、Rb、L1 は一般式(I)の
それぞれと同義である。L91、L101 、L111 は一般式
(I)におけるL1 と同義である。R101 は一般式
(I)におけるRbと同義である。M91、M101 、M
111 は水素原子またはカチオン(アルカリ金属、アンモ
ニウム、ピリジニウムなど)を表す。X111 は−SO2
NRe(Rf)または−N(Rg)SO2 Rh(Re、
Rf、Rg、Rhは一般式(I)のそれぞれと同義であ
る。)を表す。一般式(IX)で表される化合物のうち、
より好ましくは下記一般式(XII)または(XIII)で表され
る化合物である。
【0034】
【化21】
【0035】式中、Rb、L1 は一般式(I)のそれぞ
れと同義である。L121 、L122 、L131 、L132 、L
133 、L134 は一般式(I)におけるL1 と同義であ
る。R131 、R132 、は一般式(I)におけるRbと同
義である。M121 、M122 、M131 、M132 は水素原子
またはカチオン(アルカリ金属、アンモニウム、ピリジ
ニウムなど)を表す。W131 はアルキレン基および/ま
たはアリーレン基を含む二価の連結基を表す。二価の連
結基としては、好ましくは炭素数2ないし8のアルキレ
ン基、炭素数6ないし10のアリーレン基、炭素数7な
いし10のアラルキレン基、炭素数5〜10のシクロア
ルカン基、ヘテロ環基、−(W1 −O−)a1−W2 −、
−(W1 −S−)a1−W2 −(W1 、W2 はアルキレン
基、アリーレン基、アラルキレン基またはヘテロ環基を
表す。a1 は1、2または3を表す。)、−W1 −N
(D)−W2 −(Dは水素、炭化水素、−La−COO
a1、−La−PO3 a2a3、−La−OH、−La
−SO3 a4(Laは炭素数1ないし8のアルキレン
基、炭素数6ないし10のアリーレン基、炭素数7ない
し10のアラルキレン基またはヘテロ環基を表す。
a1、Ma2、Ma3、Ma4は水素原子またはカチオン(ア
ルカリ金属、アンモニウム、ピリジニウムなど)を表
す。)が挙げられ、更にこれらの組み合わせでもよい。
これらの二価の連結基は置換基を有していてもよく、置
換基としては例えば一般式(I)におけるRaの置換基
として挙げたものが適用できる。W131 の具体例として
例えば以下のものが挙げられる。
【0036】
【化22】
【0037】一般式(X)で表される化合物のうち、よ
り好ましくは下記一般式(XIV)または(XV)で表される化
合物である。
【0038】
【化23】
【0039】式中、Rb、L1 は一般式(I)のそれぞ
れと同義である。L141 、L142 、L151 、L152 、L
153 、L154 は一般式(I)におけるL1 と同義であ
る。R141 、R151 、R152 、R153 、R154 は一般式
(I)におけるRbと同義である。M141 、M142 、M
151 、M152 は水素原子またはカチオン(アルカリ金
属、アンモニウム、ピリジニウムなど)を表す。W151
は一般式(XIII)におけるW131 と同義である。一般式
(XI)で表される化合物のうち、より好ましくは下記一
般式(XVI)または(XVII) で表される化合物である。
【0040】
【化24】
【0041】式中、L1 は一般式(I)のそれと同義で
ある。L161 、L162 、L171 、L172 、L173 、L
174 は一般式(I)におけるL1 と同義である。
161 、M162 、M171 、M172 は水素原子またはカチ
オン(アルカリ金属、アンモニウム、ピリジニウムな
ど)を表す。W171 は一般式(XIII)におけるW131 と同
義である。X161 、X171 、X172 は一般式(XI) にお
けるX111 と同義である。
【0042】次に、一般式(II)で表される化合物につ
いて以下に詳細に説明する。一般式(II)において、R
21およびR22は一般式(I)のR11と同義である。Zは
ヘテロ環基を表し、一般式(I)におけるRaで表され
るヘテロ環基と同義である。mは0または1を表す。L
2 は二価の連結基を表す。二価の連結基としては直鎖、
分岐または環状のアルキレン基アルケニレン基またはア
ルキニレン基(好ましくは炭素数1ないし10であり、
より好ましくはアルキレン基であり、特に1ないし4の
アルキレン基が好ましい。)、アリーレン基(好ましく
は炭素数6ないし10であり、例えばフェニレン基、ナ
フタレン基が挙げられ、フェニレン基がより好まし
い。)、アラルキレン基(好ましくは炭素数7ないし1
0)、−CO−、−SO2 −または−O−、−S−、−
CO−、−N(R2a)−(R2aは水素原子、脂肪族基、
芳香族基、ヘテロ環基またはヒドロキシ基)、−SO2
−とアルキレン基、アリーレン基またはヘテロ環基の組
み合わせから成る基が好ましい。更に可能な場合には、
これらの基の組み合わせでもよい。またこれら二価の連
結基は置換基を有していてもよく、置換基としては例え
ばRaの置換基として挙げたものが適用できる。L2
好ましい具体例として以下のものが挙げられる。
【0043】
【化25】
【0044】更に、R21、R22、Z、L2 は可能な場合
には連結して環を形成してもよい。一般式(II)で表さ
れる化合物のうち、好ましくは下記一般式(XVIII) また
は(XIX) で表される化合物である。
【0045】
【化26】
【0046】式中、Z、L2 は一般式(II)のそれぞれ
と同義である。W191 は一般式(XIII)におけるW131
同義である。R181 およびR182 は一般式(I)のR11
と同義であり、R181 、R182 およびZ−L2 は同一ま
たは互いに異なっていてもよい。R181 、R182 として
好ましくは−Lb−OH、−Lb−COOMb1、−Lb
−PO3 b2b3、−Lb−SO3 b4(Mb1、Mb2
b3、Mb4はそれぞれ水素原子またはカチオンを表す。
カチオンとしてはアルカリ金属(リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、など)、アンモニウム、ピリジニウムな
どが挙げられる。Lbは一般式(I)におけるL1 と同
義である。)または−Lb’−Za (Lb’は一般式
(II)におけるL2 と同義であり、Za は一般式(II)
におけるZと同義である。)であり、より好ましくは−
Lb’−COOMb1または−Lb’−Za である。R
191 、R192 およびR193 は一般式(I)におけるR11
と同義であり、R191 、R192 、R193 およびZ−L2
は同一または互いに異なっていてもよく、R191 、R
192 、R193 のうち少なくとも一つがZb−Lc(Lc
は一般式(II)におけるL2 と同義であり、Zb一般式
(II)におけるZと同義である。)であることが好まし
い。一般式(XVIII) で表される化合物のうち、より好ま
しくは下記一般式(XX)で表される化合物である。 一般式(XX)
【0047】
【化27】
【0048】式中、Z、L2 は一般式(II)のそれぞれと
同義である。L201 、L202 は一般式(I) のL1と同義で
あり、A201 、A202 は一般式(III) におけるA31と同
義である。一般式(XIX) で表される化合物のうち、より
好ましくは下記一般式(XXI)で表される化合物である。 一般式(XXI)
【0049】
【化28】
【0050】式中、Z、L2 は一般式(II)のそれぞれ
と同義である。W191 は一般式(XIII)におけるW131
同義である。L211 は一般式(II)のL2 と同義であ
り、Z211 は一般式(II)のZと同義である。Eおよび
E’は水素原子、−L212 −A212 (L212 は一般式
(II)のL2 同義であり、A212 は一般式(III)におけ
るA31と同義である。)を表す。
【0051】次に、一般式(III) で表される化合物につ
いて以下に詳細に説明する。L3 は一般式(I)におけ
るL1 と同義である。A31はカルボキシ基、ホスホノ
基、スルホ基またはヒドロキシ基を表し、好ましくはカ
ルボキシ基、ヒドロキシ基であり、より好ましくはカル
ボキシ基である。R31、R32、R33、R34、R35
36、R37、R38 およびR39で表される脂肪族基、芳
香族基およびヘテロ環基は、一般式(I)におけるR11
で表されるそれらの基と同義である。R38およびR39
表されるアシル基、スルファモイル基、カルバモイル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、スルホニル基およびスルフィニル基は炭素数10
以下のものが好ましい。R31、R32、R33、R34として
は水素原子が好ましい。また、R38とR39はシス位にあ
ることが好ましい。更に、R38とR39は連結して環を形
成してもよい。pおよびqは0または1を表し、好まし
くはpおよびqのうち少なくとも一方が1でり、より好
ましくはp、qとも1である。
【0052】一般式(III) で表される化合物のうち、好
ましくは下記一般式(XXII)で表される化合物である。 一般式(XXII)
【0053】
【化29】
【0054】(式中、A31、L3 、R31、R32、R33
34、R35、R36、R37、pおよびqは一般式(III) の
それぞれと同義である。一般式(XXII)においてQは5員
または6員を形成する非金属原子群を表す。Qで形成さ
れる5員または6員環としては芳香族環(例えばベンゼ
ン、ナフタレン、フェナントレン、アントラセン)、ヘ
テロ環(例えばピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリ
ダジン、チオフェン、フラン、ピラン、ピロール、イミ
ダゾール、ピラゾール、イソチアゾール、イソオキサゾ
ール、チアントレン、イソベンゾフラン、クロメン、キ
サンテン、フェノキサチン、インドリジン、イソインド
ール、インドール、インダゾール、キノリジン、イソキ
ノリン、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキ
サリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、カルバ
ゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、
プテリジン、フェナントロリン、フェナジン、フェノチ
アジン、フェノキサジン、クロマン、ピロリン、ピラゾ
リン、インドリン、イソインドリン)、環状アルケン
(例えばシクロペンテン、シクロヘキセン)などが挙げ
られる。また、これらの環は更に他の環と縮環してもよ
い。Qで形成される環として、好ましくはベンゼン、ナ
フタレン、ピリジン、イミダゾール、ピラジン、ピリミ
ジン、キノリン、キノキサリンであり、さらに好ましく
はベンゼン、イミダゾールである。Qで形成される環は
置換基を有していてもよく、置換基としては例えば一般
式(I)のRaの置換基として挙げたものが適用でき
る。一般式(III)で表される化合物のうち、更に好まし
くは下記一般式(XXIII) で表される化合物である。 一般式(XXIII)
【0055】
【化30】
【0056】式中、A31、L3 、R31、R32、R33、R
34、pおよびqは一般式(III) のそれぞれと同義であ
る。L231 、L232 およびL233 はそれぞれ一般式(II
I) のL3 と同義であり、A231 、A232 およびA233
はそれぞれ一般式(III) のA31と同義であり、Qは一般
式(XXII)のQと同義である。次に、一般式(IV)で表さ
れる化合物について以下に詳細に説明する。一般式(I
V)においてA41、A42およびA43は一般式(III) にお
けるA31と同義である。L41、L42およびL43は、一般
式(I)におけるL1 と同義である。Yは酸素原子また
は硫黄原子を表す。s、t、uおよびvはそれぞれ0ま
たは1を表す。aは0、1、2、3または4を表す。R
41は置換基を表し、例えば一般式(I)におけるRaの
置換基として挙げたものが適用できる。一般式(IV)で
表される化合物のうち、好ましくは下記一般式(XXIV)で
表される化合物である。 一般式(XXIV)
【0057】
【化31】
【0058】式中、A41、A42、A43、L41、L42、R
41およびaは、一般式(IV)におけるそれぞれと同義であ
る。)次に、一般式(V)で表される化合物について以
下に詳細に説明する。一般式(V)においてX51
52、X53およびX54は水素原子、脂肪族基、芳香族
基、ヘテロ環基(脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基は、
一般式(I)におけるR11で表されるそれらの基と同義
である。)、−L51−A51(L51は一般式(I)におけ
るL1 と同義である。A51はカルボキシ基、ホスホノ
基、スルホ基、ヒドロキシ基、カルボンアミド基、カル
バモイル基、スルホンアミド基、スルファモイル基、ヒ
ドロキサム酸基、アルコキシ基またはアルキルチオ基を
表し、より好ましくはカルボキシ基、ヒドロキシ基を表
し、更に好ましくはカルボキシ基を表す。A51は置換基
を有してもよく、置換基としては一般式(I)における
Raの置換基として挙げたものが適用できる。また、A
51が炭素原子を有する場合、炭素数は10以下のものが
好ましく、より 好ましくは炭素数6以下のものであ
る。)または次の置換基を表す。
【0059】
【化32】
【0060】式中、Bはアリール基またはヘテロ環基を
形成するのに必要な原子群を表す。Bで形成されるアリ
ール基としては単環または二環のものが好ましく、例え
ばフェニル基またはナフチル基が挙げられる。アリール
基としてより好ましくはフェニル基である。Bで形成さ
れるヘテロ環はN、OまたはS原子のうち少なくとも一
つを含む3ないし10員の飽和もしくは不飽和のヘテロ
環であり、これらは単環であってもよいし、更に他の芳
香環もしくはヘテロ環と縮合環を形成してもよい。ヘテ
ロ環として好ましくは5ないし6員の芳香族ヘテロ環基
であり、例えば、チオフェン、フラン、ピロール、イミ
ダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジ
ン、ピリダジン、トリアゾール、トリアジン、インドー
ル、インダゾール、プリン、チアジアゾール、オキサジ
アゾール、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノ
キサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、アク
リジン、フェナントロリン、フェナジン、テトラゾー
ル、チアゾール、オキサゾールなどが挙げられる。芳香
族ヘテロ環基としてより好ましくは、ピロール、イミダ
ゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジ
ン、トリアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾー
ル、キノキサリン、テトラゾール、チアゾール、オキサ
ゾールであり、特にピロール、イミダゾール、ピリジ
ン、トリアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾー
ル、キノキサリン、テトラゾール、チアゾール、オキサ
ゾールである。Bで形成されるアリール基またはヘテロ
環基は置換基を有してもよく、置換基として例えば一般
式(I)におけるRaの置換基として挙げたものが適用
できる。
【0061】A52は水素原子、カルボキシ基、ホスホノ
基、スルホ基、ヒドロキシ基、カルボンアミド基、カル
バモイル基、スルホンアミド基、スルファモイル基、ヒ
ドロキサム酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基または
アミノ基を表す。A52が炭素原子を有する場合、炭素数
10以下のものが好ましく、より好ましくは炭素数6以
下のものである。A52として好ましくは、カルボキシ
基、ホスホノ基、スルホ基、ヒドロキシ基であり、より
好ましくはカルボキシ基である。W51は一般式(XIII)に
おけるW131 と同義である。但し、X51、X52、X53
よびX54の少なくとも一つは化32を表す。一般式
(V)で表される化合物のうち、好ましくは下記一般式
(XXV) または(XXVI)で表される化合物である。
【0062】
【化33】
【0063】(式中、A52、B、W51は一般式(V)に
おけるそれぞれと同義である。A52'は一般式(V)に
おけるA52と同義であり、B’は一般式(V)における
Bと同義であり、L251 、L252 、L253 、L261 、L
262 は一般式(I)におけるL1 と同義であり、
251 、A252 、A253 、A261 、A262 は一般式
(V)におけるA51と同義である。)
【0064】次に、一般式(VI)で表される化合物につ
いて以下に詳細に説明する。一般式(VI)において、W
61はチオエーテル基とアルキレン基及び/又はアリーレ
ン基を含有した二価の連結基を表す。W61で表される二
価の連結基は置換基を有してもよく、置換基としては例
えば一般式(I)におけるRaの置換基として挙げたも
のが適用できる。W61で表される二価の連結基の総炭素
数は好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜8で
あり、更に好ましくは2〜4である。W61で表される二
価の連結基として好ましくは、─W b1-S-(W b1-S-)d−
b3−(Wb1、Wb2、Wb3はアルキレン基及び/又はア
リーレン基を表し、より好ましくはアルキレン基であ
り、特に無置換アルキレン基が好ましい。Wb1、Wb2
b3で表されるアルキレン基及び/又はアリーレン基の
炭素数の総和は好ましくは1〜20であり、より好まし
くは1〜6である。Wb1、Wb2、Wb3として特に好まし
くは、エチレン基、トリメチレン基である。dは0、1
または2を表し、好ましくは0または1であり、より好
ましくは0である。)で表される基である。L61
62、L63およびL64はそれぞれ独立にアルキレン基を
表し、好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基である。
61、L62、L63、L64としてより好ましくは、メチレ
ン基、エチレン基であり、特に好ましくはメチレン基で
ある。A61、A62、A63およびA64はそれぞれ独立にカ
ルボキシ基、ホスホノ基、スルホ基またはヒドロキシ基
を表す。A61、A62、A63、A64としては、カルボキシ
基、ヒドロキシ基が好ましく、特に好ましくはカルボキ
シ基である。
【0065】次に、一般式(VII)で表される化合物につ
いて以下に詳細に説明する。一般式(VII)において、W
71は総炭素数4以上のアルキレン基を表し、好ましくは
総炭素数4〜20、より好ましくは4〜8のアルキレン
基である。W71は置換基を有してもよく、置換基として
は例えば一般式(I)におけるRaの置換基として挙げ
たものが適用できる。L71、L72、L73およびL74で表
されるアルキレン基は一般式(VI)におけるL61
62、L63、L64と同義である。A71、A72、A73およ
びA74は、一般式(VI)におけるA61、A62、A63、A
64と同義である。
【0066】次に、一般式(VIII)で表される化合物につ
いて以下に詳細に説明する。一般式(VIII)において、J
は水素原子またはヒドロキシ基を表し、好ましくは水素
原子である。M8 は水素原子またはカチオン(アルカリ
金属、アンモニウムなど)を表す。xは0または1を表
し、好ましくは1である。G81およびG82はヒドロキシ
基、カルボキシ基、ホスホノ基、スルホ基、アミノ基、
またはエーテル基を置換基として有する脂肪族基、芳香
族基またはヘテロ環基を表す。G81およびG82で表され
る脂肪族基は、直鎖、分岐または環状のアルキル基、ア
ルケニル基またはアルキニル基であり、炭素数1ないし
10のものが好ましい。脂肪族基としてより好ましくは
アルキル基であり、特に炭素数1ないし4のアルキル基
が好ましい。G81およびG82で表される芳香族基は、単
環または二環のアリール基であり、例えばフェニル基、
ナフチル基が挙げられ、フェニル基がより好ましい。
【0067】G81およびG82で表されるヘテロ環基は
N、OまたはS原子のうち少なくとも一つを含む3ない
し10員の飽和もしくは不飽和のヘテロ環であり、これ
らは単環であってもよいし、更に他の芳香環もしくはヘ
テロ環と縮合環を形成してもよい。ヘテロ環として好ま
しくは5ないし6員の芳香族ヘテロ環基であり、例え
ば、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピ
ラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジ
ン、トリアゾール、トリアジン、インドール、インダゾ
ール、プリン、チアジアゾール、オキサジアゾール、キ
ノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キ
ナゾリン、シンノリン、プテリジン、アクリジン、フェ
ナントロリン、フェナジン、テトラゾール、チアゾー
ル、オキサゾールなどが挙げられる。芳香族ヘテロ環基
としてより好ましくは、ピロール、イミダゾール、ピラ
ゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、トリアゾー
ル、チアジアゾール、オキサジアゾール、キノキサリ
ン、テトラゾール、チアゾール、オキサゾールであり、
特にピロール、イミダゾール、ピリジン、トリアゾー
ル、チアジアゾール、オキサジアゾール、キノキサリ
ン、テトラゾール、チアゾール、オキサゾールである。
また、G81およびG82で表される脂肪族基、芳香族基、
ヘテロ環基はヒドロキシ基、カルボキシ基、ホスホノ
基、スルホ基、アミノ基、エーテル基以外に置換基を有
してもよく、置換基としては例えば一般式(I)におけ
るRaの置換基として挙げたものが適用できる。
【0068】G81およびG82で表される基として、好ま
しくは下記一般式(XXVII) 表される化合物である。 一般式(XXVII)
【0069】
【化34】
【0070】式中、J、xは一般式(VIII)におけるそれ
らと同義である。M27およびM272 は水素原子またはカ
チオンを表す。yは0、1または2を表し、zは1、2
または3を表し、yとzの和は3である。yとして好ま
しくは2であり、zとして好ましくは1である。一般式
(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(V
II)、(VIII)で表される化合物の具体例および合成法
は、特開昭63−97,953号、同63−97,95
4号、特開平1−93,740号、特開平3−148,
243号、特願平2−119,250号、同2−12
7,479号、同2−127,479号、同2−15
6,683号、同2−175,026号、同2−19
6,972号、同2−201,846号、同2−25
8,539号、同2−230,775号、同2−33
0,776号、同2−330,777号、同3−15
7,442号、同3−175,708号、同3−18
0,524号、同3−189,555号、同3−17
5,708号、同3−193,680号、同3−25
2,775号などに記載されている。
【0071】一般式(I)、(II)、(III)、(IV)、
(V)、(VI)、(VII)、(VIII)で表される化合物の代
表例を以下に示すが、これらに限定されるものではな
い。
【0072】
【化35】
【0073】
【化36】
【0074】
【化37】
【0075】
【化38】
【0076】
【化39】
【0077】
【化40】
【0078】
【化41】
【0079】
【化42】
【0080】
【化43】
【0081】
【化44】
【0082】
【化45】
【0083】
【化46】
【0084】
【化47】
【0085】
【化48】
【0086】本発明の化合物は、水あるいは有機溶媒
(好ましくは、メタノール、エタノールなどの親水性有
機溶媒)などに溶解して、ハロゲン化銀写真感光材料の
構成層中に添加するのが好ましく、また、アルカリ塩
(例えばナトリウム塩、カリウム塩)、アルカリ土類塩
(例えばカルシウム塩)、アミン塩(例えばアンモニウ
ム塩、ピリジニウム塩)の水溶液として添加することも
できる。更に、高沸点有機溶媒に溶解して親水性バイン
ダー中に乳化分散して加えることもできる。本発明の化
合物を添加する層は目的に応じて限定されず、乳剤層、
保護層、フィルター層、中間層、ハレーション防止層、
支持体層、バック層等に加えることが可能であるが、好
ましくは乳剤層および/又は乳剤層に隣接した層である
ことが本発明の効果をより高く奏することができる。ま
た、各々の層に分割して加えることもできる。
【0087】本発明の化合物は、単独で使用しても混合
して使用してもよい。本発明の化合物の添加量は、感光
材料の種類、層構成、或いは化合物の種類などによって
一様ではないが、通常ハロゲン化銀写真感光材料に対し
て0.01g〜10g/m2、好ましくは0.1g〜3g
/m2で使用される。本発明の化合物が使用される感光材
料としては、印刷用感光材料、Xレイ感光材料、B/W
撮影用フィルム、黒白印画紙、レーザースキャナー用赤
外用感光材料などの黒白感光材料、カラーぺーパー、カ
ラー反転ぺーパー、撮影用カラーネガフィルム、カラー
反転フィルム、映画用カラーネガフィルムもしくはカラ
ーポジフィルム、透過型もしくは反射型直接ポジ感光材
料などのカラー感光材料などを挙げることができる。更
に銀塩拡散転写用感光材料、カラー拡散感光材料、熱現
像カラー感光材料などにも適用できる。
【0088】次にハロゲン化銀カラー写真感光材料およ
びそれを用いる処理方法について詳しく述べる。但し、
黒白感光材料にも共通する事項も合せて述べる。本発明
のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、支持体上に青感
色性層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層
の少なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化
銀乳剤層及び非感光性の層数及び層順に特に制限はな
い。典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性
は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤
層から成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化
銀写真感光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光及
び赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性層であ
り、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料においては、
一般に単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色
性層、緑感色性層、青感色性層の順に配置される。しか
し、目的に応じて上記設置順が逆であっても、また同一
感色性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置順を
もとりえる。
【0089】上記、ハロゲン化銀感光性層の間及び最上
層、最下層には各種の中間層等の非感光性層を設けても
よい。該中間層には、特開昭61−43748号、同5
9−113438号、同59−113440号、同61
−20037号、同61−20038号明細書に記載さ
れるようなカプラー、DIR化合物等が含まれていても
よく、通常用いられるように混色防止剤を含んでいても
よい。各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化銀乳
剤層は、西独特許第1,121,470号あるいは英国
特許第923,045号に記載されるように高感度乳剤
層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いることがで
きる。通常は、支持体に向かって順次感光度が低くなる
様に配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤層の間
には非感光性層が設けられていてもよい。また、特開昭
57−112751号、同62−200350号、同6
2−206541号、同62−206543号等に記載
されているように支持体より離れた側に低感度乳剤層、
支持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよい。
【0090】具体例として支持体から最も遠い側から、
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)
/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(G
L)/高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層
(RL)の順、またはBH/BL/GL/GH/RH/
RLの順、またはBH/BL/GH/GL/RL/RH
の順等に設置することができる。また特公昭55−34
932号公報に記載されているように、支持体から最も
遠い側から青感光性層/GH/RH/GL/RLの順に
配列することもできる。また特開昭56−25738
号、同62−63936号明細書に記載されているよう
に、支持体から最も遠い側から青感光性層/GL/RL
/GH/RHの順に配列することもできる。
【0091】また特公昭49−15495号公報に記載
されているように上層を最も感光度の高いハロゲン化銀
乳剤層、中層をそれよりも低い感光度のハロゲン化銀乳
剤層、下層を中層よりも更に感光度の低いハロゲン化銀
乳剤層を配置し、支持体に向かって感光度が順次低めら
れた感光度の異なる3層から構成される配列が挙げられ
る。このような感光度の異なる3層から構成される場合
でも、特開昭59−202464号明細書に記載されて
いるように、同一感色性層中において支持体より離れた
側から中感度乳剤層/高感度乳剤層/低感度乳剤層の順
に配置されてもよい。上記のように、それぞれの感光材
料の目的に応じて種々の層構成・配列を選択することが
できる。ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、カラーネ
ガフィルム又はカラー反転フィルムの場合には、その写
真乳剤層に含有される好ましいハロゲン化銀は約30モ
ル%以下の沃化銀を含む、沃臭化銀、沃塩化銀、もしく
は沃塩臭化銀である。特に好ましいのは約2モル%から
約25モル%までの沃化銀を含む沃臭化銀もしくは沃塩
臭化銀である。
【0092】ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、カラ
ー印画紙の場合には、その写真乳剤層に含有されるハロ
ゲン化銀としては、実質的に沃化銀を含まない塩臭化銀
もしくは塩化銀よりなるものを好ましく用いることがで
きる。ここで実質的に沃化銀を含まないとは、沃化銀含
有率が1モル%以下、好ましくは0.2モル%以下のこ
とをいう。これらの塩臭化銀乳剤のハロゲン組成につい
ては任意の臭化銀/塩化銀のものを用いることができ
る。この比率は目的に応じて広い範囲をとりうるが、塩
化銀比率が2モル%以上のものを好ましく用いることが
できる。迅速処理に適した感光材料には塩化銀含有率の
高い所謂高塩化銀乳剤が好ましく用いられる。これらの
高塩化銀乳剤の塩化銀含有率は、90モル%以上が好ま
しく、95モル%以上が更に好ましい。現像処理液の補
充量を低減する目的で、塩化銀含有率が98〜99.9
モル%であるようなほぼ純塩化銀の乳剤も好ましく用い
られる。
【0093】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方
体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有するも
の、球状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、
双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの
複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約0.2μ以
下の微粒子でも投影面積直径が約10μに至るまでの大
サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でもよ
い。本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤は、例え
ばリサーチ・ディスクロージャー(以下、RDと記す)
No. 17643(1978年12月),22〜23頁,
“I.乳剤製造(Emulsion preparation and types)
”、及び同No. 18716(1979年11月),6
48頁などに記載された方法を用いて調製することがで
きる。米国特許第3,574,628号、同3,65
5,394号及び英国特許第1,413,748号など
に記載された単分散乳剤も好ましい。
【0094】また、アスペクト比が約5以上であるよう
な平板状粒子も本発明に使用できる。平板状粒子は、ガ
トフ著、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エ
ンジニアリング(Gutoff, Photographic Science and En
gineering )、第14巻248〜257頁(1970
年);米国特許第4,434,226号、同4,41
4,310号、同4,433,048号、同4,43
9,520号及び英国特許第2,112,157号など
に記載の方法により簡単に調製することができる。結晶
構造は一様なものでも、内部と外部とが異質なハロゲン
組成からなるものでもよく、層状構造をなしていてもよ
い、また、エピタキシャル接合によって組成の異なるハ
ロゲン化銀が接合されていてもよく、また例えばロダン
銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接合され
ていてもよい。また種々の結晶形の粒子の混合物を用い
てもよい。
【0095】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学増感及び分光増感を行ったものを使用する。物理熟成
の過程において、種々の多価金属イオン不純物(カドミ
ウム、亜鉛、鉛、銅、タリウム、鉄、ルテニウム、ロジ
ウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金など
の塩もしくは錯塩など)を導入することもできる。化学
増感に用いられる化合物については、特開昭62−21
5272号公報明細書第18頁右下欄〜第22頁右上欄
に記載のものが挙げられる。また、このような工程で使
用される添加剤はRDNo. 17643及び同No. 187
16に記載されており、その該当箇所を後掲の表にまと
めた。本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の
2つのRDに記載されており、下記の表に関連する記載
箇所を示した。
【0096】 添加剤種類 RD17643 RD18716 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 2 感度上昇剤 同 上 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 強色増感剤 649頁右欄 4 増 白 剤 24頁 5 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄〜 及び安定剤 6 光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄〜 フィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左〜右欄 8 色素画像安定剤 25頁 9 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 10 バインダー 26頁 同 上 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 12 塗布助剤、 26頁〜27頁 650頁右欄 表面活性剤 13 スタチック防止剤 27頁 同 上
【0097】また、ホルムアルデヒドガスによる写真性
能の劣化を防止するために、米国特許4,411,98
7号や同4,435,503号に記載されたホルムアル
デヒドと反応して、固定化できる化合物を感光材料に添
加することが好ましい。本発明には種々のカラーカプラ
ーを使用することができ、その具体例は前出のRDNo.
17643、VII −C〜Gに記載された特許に記載され
ている。
【0098】イエローカプラーとしては、例えば米国特
許第3,933,501号、同4,022,620号、
同4,326,024号、同4,401,752号、同
4,248,961号、特公昭58−10739号、英
国特許第1,425,020号、同1,476,760
号、米国特許第3,973,968号、同4,314,
023号、同4,511,649号、欧州特許第24
9,473A号等に記載のものが好ましい。
【0099】マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン
系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特
許第4,310,619号、同4,351,897号、
欧州特許第73,636号、米国特許第3,061,4
32号、同3,725,064号、RDNo. 24220
(1984年6月)、特開昭60−33552号、RD
No. 24230(1984年6月)、特開昭60−43
659号、同61−72238号、同60−35730
号、同55−118034号、同60−185951
号、米国特許第4,500,630号、同4,540,
654号、同4,556,630号、WO(PCT)8
8/04795号等に記載のものが特に好ましい。
【0100】シアンカプラーとしては、フェノール系及
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,0
52,212号、同4,146,396号、同4,22
8,233号、同4,296,200号、同2,36
9,929号、同2,801,171号、同2,77
2,162号、同2,895,826号、同3,77
2,002号、同3,758,308号、同4,33
4,011号、同4,327,173号、西独特許公開
第3,329,729号、欧州特許第121,365A
号、同249,453A号、米国特許第3,446,6
22号、同4,333,999号、同4,753,87
1号、同4,451,559号、同4,427,767
号、同4,690,889号、同4,254,212
号、同4,296,199号、特開昭61−42658
号等に記載のものが好ましい。
【0101】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーは、RDNo. 17643の VII−G項、
米国特許第4,163,670号、特公昭57−394
13号、米国特許第4,004,929号、同4,13
8,258号、英国特許第1,146,368号に記載
のものが好ましい。また、米国特許第4,774,18
1号に記載のカップリング時に放出された蛍光色素によ
り発色色素の不要吸収を補正するカプラーや、米国特許
第4,777,120号に記載の現像主薬と反応して色
素を形成しうる色素プレカーサー基を離脱基として有す
るカプラーを用いることが好ましい。
【0102】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
第2,125,570号、欧州特許第96,570号、
西独特許(公開)第3,234,533号に記載のもの
が好ましい。ポリマー化された色素形成カプラーの典型
例は、米国特許第3,451,820号、同4,08
0,211号、同4,367,282号、同4,40
9,320号、同4,576,910号、英国特許2,
102,173号等に記載されている。
【0103】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出するカプラーもまた本発明で好ましく使用でき
る。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のR
D17643、VII 〜F項に記載された特許、特開昭5
7−151944号、同57−154234号、同60
−184248号、同63−37346号、米国特許
4,248,962号、同4,782,012号に記載
されたものが好ましい。現像時に画像状に造核剤もしく
は現像促進剤を放出するカプラーとしては、英国特許第
2,097,140号、同2,131,188号、特開
昭59−157638号、同59−170840号に記
載のものが好ましい。
【0104】その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,
472号、同4,338,393号、同4,310,6
18号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−185
950号、特開昭62−24252号等に記載のDIR
レドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出カ
プラー、DIRカプラー放出レドックス化合物もしくは
DIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第1
73,302A号に記載の離脱後復色する色素を放出す
るカプラー、RDNo. 11449、同24241、特開
昭61−201247号等に記載の漂白促進剤放出カプ
ラー、米国特許第4、553,477号等に記載のリガ
ンド放出カプラー、特開昭63−75747号に記載の
ロイコ色素を放出するカプラー、米国特許第4,77
4,181号に記載の蛍光色素を放出するカプラー等が
挙げられる。
【0105】本発明に使用するカプラーは、種々の公知
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,
027号などに記載されており、水中油滴分散法に用い
られる常圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶剤の
具体例としては、フタル酸エステル類(ジブチルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)フタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,
1−ジエチルプロピル)フタレートなど)、リン酸また
はホスホン酸のエステル類(トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘキシルジ
フェニルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェー
ト、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデ
シルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、
トリクロロプロピルホスフェート、ジ−2−エチルヘキ
シルフェニルホスホネートなど)、安息香酸エステル類
(2−エチルヘキシルベンゾエート、ドデシルベンゾエ
ート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエー
トなど)、アミド類(N,N−ジエチルドデカンアミ
ド、N,N−ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシ
ルピロリドンなど)、アルコール類またはフェノール類
(イソステアリルアルコール、2,4−ジ−tert−
アミルフェノールなど)、脂肪族カルボン酸エステル類
(ビス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチル
アゼレート、グリセロールトリブチレート、イソステア
リルラクテート、トリオクチルシトレートなど)、アニ
リン誘導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−t
ert−オクチルアニリンなど)、炭化水素類(パラフ
ィン、ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレンな
ど)などが挙げられる。また補助溶剤としては、沸点が
約30℃以上、好ましくは50℃以上約160℃以下の
有機溶剤などが使用でき、典型例としては酢酸エチル、
酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、2−エトキシエチルアセテー
ト、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
【0106】ラテックス分散法の工程、効果および含浸
用のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,3
63号、西独特許出願(OLS)第2,541,274
号及び同2,541,230号などに記載されている。
また、これらのカプラーは前記の高沸点有機溶媒の存在
下または不存在下でローダブルラテックスポリマー(例
えば米国特許第4,203,716号)に含浸させて、
または水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーに溶かし
て親水性コロイド水溶液に乳化分散させることができ
る。好ましくは、国際公開番号WO88/00723号
明細書の第12〜30頁に記載の単独重合体または共重
合体が用いられる。特にアクリルアミド系ポリマーの使
用が色像安定化等の上で好ましい。本発明に使用できる
適当な支持体は、例えば、前述のRD.No. 17643
の28頁、及び同No. 18716の647頁右欄から6
48頁左欄に記載されている。
【0107】本発明の感光材料は、乳剤層を有する側の
全親水性コロイド層の膜厚の総和が25μm以下、好ま
しくは20μm以下であり、かつ膜膨潤速度T1/2 が3
0秒以下(好ましくは15秒以下)が好ましい。膜厚
は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定した膜
厚を意味し、膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分野におい
て公知の手法に従って測定することができる。例えば、
エー・グリーン(A.Green) らによりフォトグラフィック
・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Photogr.Sc
i.Eng.)、19巻、2号、124〜129頁に記載の型
のスエロメーター(膨潤計)を使用することで測定で
き、T1/2 は発色現像液で30℃、3分15秒処理した
時に到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、こ
の1/2の膜厚に到達するまでの時間と定義する。膜膨
潤速度T1/2 は、バインダーとしてのゼラチンに硬膜剤
を加えること、あるいは塗布後の経時条件を変えること
によって調整することができる。また、膨潤率は150
〜400%が好ましい。膨潤率とは、さきに述べた条件
下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)
/膜厚に従って計算できる。
【0108】前述のカラー写真感光材料は、前述のRD
No. 17643の28〜29頁、及び同No. 18716
の615左欄〜右欄に記載された通常の方法によって現
像処理することができる。感光材料の現像処理に用いる
発色現像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現
像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。この発
色現像主薬としては、アミノフェノール系化合物も有用
であるが、p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく
使用され、その代表例としては3−メチル−4−アミノ
−N,Nジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−
N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−
メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスル
ホンアミドエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−
N−エチル−β−メトキシエチルアニリン及びこれらの
硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩など
が挙げられる。これらの化合物は目的に応じ2種以上併
用することもできる。
【0109】発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホ
ウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物
塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾー
ル類もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤また
はカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要
に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシル
アミン、亜硫酸塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバジ
ド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸
類、トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ
〔2,2,2〕オクタン)類の如き各種保恒剤、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコールのような有機溶
剤、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール、四
級アンモニウム塩、アミン類のような現像促進剤、色素
形成カプラー、競争カプラー、ナトリウムボロンハイド
ライドのようなカブラセ剤、1−フェニル−3−ピラゾ
リドンのような補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリ
カルボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン
酸、ホスホノカルボン酸に代表されるような各種キレー
ト剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢
酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジア
ミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒド
ロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−
N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミ
ン−N,N,N’,N’−テトラメチレンホスホン酸、
エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)
及びそれらの塩)、4,4′−ジアミノ−2,2′−ジ
スルホスチレンベン系化合物のような蛍光増白剤、アル
キルスルホン酸、アリールスルホン酸、脂肪族カルボン
酸、芳香族カルボン酸等の各種界面活性剤などを添加し
てもよい。
【0110】但し、ベンジルアルコールは公害性、調液
性及び色汚染防止の点で実質的に含まない方が好まし
い。ここで「実質的に」とは、発色現像液1リットル当
たり2ml以下(更に好ましくは全く含まない)を意味す
る。また反転処理を実施する場合は通常黒白現像を行っ
てから発色現像する。この黒白現像液には、ハイドロキ
ノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェニル−3
−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類またはN−メ
チル−p−アミノフェノールなどのアミノフェノール類
など公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わせて
用いることができる。
【0111】これらの発色現像液及び黒白現像液のpH
は9〜12であることが一般的である。またこれらの現
像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にもよる
が、一般に感光材料1平方メートル当たり3リットル以
下であり、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させてお
くことにより500ml以下にすることもできる。特に、
所謂高塩化銀感光材料を用いる場合には、発色現像液中
の臭素イオンを低くし、塩化物イオンを比較的多くする
ことで写真性、処理性に優れ、写真性の変動を抑えるこ
とができるので特に好ましい。そのような場合の補充量
は、発色現像浴でのオーバーフローが実質的になくなる
感光材料1平方メートル当たり約20mlまで減少させる
ことができる。補充量を低減する場合には処理槽の空気
との接触面積を小さくすることによって液の蒸発、空気
酸化を防止することが好ましい。また現像液中の臭化物
イオンの蓄積を抑える手段を用いることにより補充量を
低減することもできる。
【0112】本発明の発色現像液の処理温度は、20〜
50℃で好ましくは30〜45℃である。処理時間は、
20秒〜5分で、好ましくは30秒〜3分であるが、高
温高pHとし、かつ発色現像主薬を高濃度に使用するこ
とにより、更に処理時間の短縮を図ることもできる。
【0113】発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理さ
れる。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行なわれてもよい。更に処理
の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理
方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理
すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は
漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に実
施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III)、コバルト
(III)、クロム(IV)、銅(II)などの多価金属の化合物、
過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。代表
的漂白剤としてはフェリシアン化物;重クロム酸塩;鉄
(III)もしくはコバルト(III)の有機錯塩、例えばエチ
レンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シ
クロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢酸、
1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエーテル
ジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボン酸類もしく
はクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過硫酸塩;
臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類などを用
いることができる。これらのうちエチレンジアミン四酢
酸鉄(III)錯塩を始めとするアミノポリカルボン酸鉄
(III)錯塩または過硫酸塩は迅速処理と環境汚染防止の
観点から好ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(II
I)錯塩は漂白液においても、漂白定着液においても特に
有用である。特に、撮影用ネガ感光材料の漂白液には、
1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)錯塩が漂白能
の観点から好ましい。これらのアミノポリカルボン酸鉄
(III)錯塩を用いた漂白液又は漂白定着液のpHは、通
常5.5〜8であるが、処理の迅速化のために、更に低
いpHで処理することもできる。
【0114】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる。米国特許第3,893,858号、西独特許第
1,290,812号、同2,059,988号、特開
昭53−32736号、同53−57831号、同53
−37418号、同53−72623号、同53−95
630号、同53−95631号、同53−10423
2号、同53−124424号、同53−141623
号、同53−28426号、RDNo. 17129号(1
978年7月)などに記載のメルカプト基またはジスル
フィド基を有する化合物;特開昭50−140129号
に記載のチアゾリジン誘導体;特公昭45−8506
号、特開昭52−20832号、同53−32735
号、米国特許第3,706,561号に記載のチオ尿素
誘導体;西独特許第1,127,715号、特開昭58
−16,235号に記載の沃化物塩;西独特許第96
6,410号、同2,748,430号に記載のポリオ
キシエチレン化合物類;特公昭45−8836号記載の
ポリアミン化合物;その他特開昭49−42434号、
同49−59644号、同53−94927号、同54
−35727号、同55−26506号、同58−16
3940号記載の化合物;臭化物イオン等が使用でき
る。なかでもメルカプト基またはジスルフィド基を有す
る化合物が促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国
特許第3,893,858号、西独特許第1,290,
812号、特開昭53−95630号に記載の化合物が
好ましい。更に、米国特許第4,552,834号に記
載の化合物も好ましい。これらの漂白促進剤は感材中に
添加してもよい。撮影用のカラー感光材料を漂白定着す
るときにこれらの漂白促進剤は特に有効である。
【0115】本発明の漂白定着液には臭化アンモニウム
や塩化アンモニウムのような再ハロゲン化剤や硝酸アン
モニウムなどのpH緩衝剤、硫酸アンモニウムなどの金
属腐食防止剤など公知の添加剤を添加することができ
る。本発明の定着浴には本発明の化合物以外に、既知の
定着剤を併用してもよい。例えば、定着剤としてはチオ
硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ
尿素類、多量の沃化物塩等をあげることができるが、チ
オ硫酸塩の使用が一般的であり、特にチオ硫酸アンモニ
ウムが溶解性や定着速度の点から好ましく、他の定着剤
と併用するのもよい。漂白定着液の保恒剤としては、亜
硫酸塩や重亜硫酸塩あるいはカルボニル重亜硫酸付加
物、スルフィン酸化合物が好ましい。定着液には定着液
の安定性向上のために、アミノポリカルボン酸類や有機
ホスホン酸系キレート剤(好ましくは、1−ヒドロキシ
エチリデン−1,1−ジホスホン酸及びN,N,N′,
N′−エチレンジアミンテトラホスホン酸)を含有する
ことが好ましい。
【0116】定着液には、更に、各種の蛍光増白剤、消
泡剤、界面活性剤、ポリビニルピロリドン、メタノール
等を含有させることができる。脱銀工程における各処理
液の攪拌はできるだけ強化されていることが、脱銀処理
時間短縮の点から好ましい。攪拌手段としては、特開昭
62−183460号や同62−183461号に記載
のような方法などが挙げられ、噴流を衝突させる手段の
場合には、衝突までの時間は感光材料が処理液に導入さ
れてから15秒以内に行うのが好ましい。
【0117】本発明において発色現像液から漂白液への
クロスオーバー時間(感光材料がカラー現像液から出
て、漂白液に入るまでの空中時間)は、漂白カブリや感
光材料表面の汚れ付着を改良する点で10秒以内が好ま
しい。又、本発明の漂白液から定着能を有する処理液へ
のクロスオーバー時間は、シアン色素の復色不良を改良
する点から10秒以内が好ましい。ここで、定着液の補
充量としては、撮影用カラー感光材料(例えば、塗布銀
量4〜12g/m2)の場合には800ml/m2以下が好ま
しく、漂白定着液の補充量としては、50ml/m2以下が
好ましい。
【0118】本発明に用いられるハロゲン化銀カラー写
真感光材料は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を
経るのが一般的である。水洗工程での水洗水量は、感光
材料の特性(例えばカプラー等使用素材による)、用
途、更には水洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、
順流等の補充方式、その他種々の条件によって広範囲に
設定し得る。このうち、多段向流方式における水洗タン
ク数と水量の関係は、Journal of the Society of Moti
on Picture and Television Engineers 第64巻、P.
248〜253(1955年5月号)に記載の方法で、
求めることができる。前記文献に記載の多段向流方式に
よれば、水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内にお
ける水の滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖し、
生成した浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じ
る。本発明のカラー感光材料の処理において、このよう
な問題が解決策として、特開昭62−288838号に
記載のCaイオン、Mgイオンを低減させる方法を極め
て有効に用いることができる。また、特開昭57−85
42号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダゾ
ール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系
殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防菌
防黴剤の化学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、
防黴技術」、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」に
記載の殺菌剤を用いることもできる。
【0119】本発明の感光材料の処理における水洗水の
pHは、4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗
水温、水洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定
し得るが、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、
好ましくは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択さ
れる。更に、本発明の感光材料は、上記水洗に代り、直
接安定液によって処理することもできる。このような安
定化処理においては、特開昭57−8543号、同58
−14834号、同60−220345号に記載の公知
の方法はすべて用いることができる。
【0120】又、前記水洗処理に続いて、更に安定化処
理する場合もあり、その例として、撮影用カラー感光材
料の最終浴として使用される、ホルマリン、ヘキサメチ
レンテトラミン、ヘキサヒドロトリアジンやN−メチロ
ール化合物に代表される色素安定化剤を含有する安定浴
を挙げることができる。この安定浴にも必要に応じてア
ンモニウム化合物、Bi、Alなどの金属化合物、蛍光
増白剤、各種キレート剤、膜pH調節剤、硬膜剤、殺菌
剤、防黴剤、アルカノールアミンや界面活性剤(シリコ
ン系が好ましい。)を加えることもできる。水洗工程も
しくは安定化工程に用いられる水としては水道水のほか
イオン交換樹脂などによってCaイオン、Mgイオン濃
度を5mg/リットル以下に脱イオン処理した水やハロゲ
ン、紫外線殺菌灯等によって殺菌された水を使用するの
が好ましい。
【0121】上記水洗及び/又は安定液の補充量は、感
光材料単位面積当たり前浴からの持ち込み量の1〜50
倍、好ましくは2〜30倍、より好ましくは2〜15倍
である。この補充に伴うオーバーフロー液は脱銀工程他
の工程において再利用することもできる。本発明のハロ
ゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び迅速化の
目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内蔵するために
は、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いるのが好ま
しい。例えば米国特許第3,342,597号記載のイ
ンドアニリン系化合物、同3,342,599号、RD
No. 14,850号及び同15,159号記載のシッフ
塩基型化合物、同13,924号記載のアルドール化合
物、米国特許第3,719,492号記載の金属塩錯
体、特開昭53−135628号記載のウレタン系化合
物を挙げることができる。本発明のハロゲン化銀カラー
感光材料は、必要に応じて、発色現像を促進する目的
で、各種の1−フェニル−3−ピラゾリドン類を内蔵し
ても良い。典型的な化合物は特開昭56−64339
号、同57−144547号、及び同58−11543
8号等に記載されている。
【0122】本発明における各種処理液は10℃〜50
℃において使用される。通常は33℃〜38℃の温度が
標準的であるが、より高温にして処理を促進し処理時間
を短縮したり、逆により低温にして画質の向上や処理液
の安定性の改良を達成することができる。
【0123】ハロゲン化銀カラー感光材料の1つの例と
して直接ポジ型ハロゲン化銀を用いたものがある。この
感光材料を用いた処理について以下説明する。ハロゲン
化銀カラー写真感光材料を像様露光の後、光又は造核剤
によるかぶり処理を施した後又は施しながら、芳香族第
一級アミン系発色現像薬を含むpH11.5以下の表面
現像液で発色現像、漂白・定着処理することにより直接
ポジカラー画像を形成することも好ましい。この現像液
のpHは11.0〜10.0の範囲であるのが更に好ま
しい。本発明におけるかぶり処理は、いわゆる「光かぶ
り法」と呼ばれる感光層の全面に第二の露光を与える方
法及び「化学的かぶり法」と呼ばれる造核剤の存在下に
て現像処理する方法のうちのどちらを用いてもよい。造
核剤およびかぶり光の存在下で現像処理してもよい。ま
た、造核剤が含有する感光材料をかぶり露光してもよ
い。
【0124】光かぶり法に関しては、前記の特願昭61
−253716号明細書第47頁4行〜49頁5行に記
載されており、本発明に用いうる造核剤に関しては同明
細書第49頁6行〜67頁2行に記載されており、特に
一般式〔N−1〕と〔N−2〕で表わされる化合物の使
用が好ましい。これらの具体例としては、同明細書第5
6〜58頁に記載の〔N−I−1〕〜〔N−I−10〕
と同明細書第63〜66頁に記載の〔N−II−1〕〜
〔N−II−12〕の使用が好ましい。本発明に用いうる
造核促進剤に関しては、同明細書第68頁11行〜71
頁3行に記載されており、特にこの具体例としては、同
第69〜70頁に記載の(A−1)〜(A−13)の使
用が好ましい。
【0125】次にハロゲン化銀黒白写真感光材料及びそ
れを用いた処理について詳しく述べる。用いられるハロ
ゲン化銀乳剤のハロゲン組成には特別な制限はなく、塩
化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、臭化銀、沃臭塩化銀等のど
の組成であってもよいが、沃化銀の含量は10モル%以
下、特に5モル%以下であることが好ましい。コントラ
ストの高いネガ像の形成に利用する場合に、用いられる
ハロゲン化銀の平均粒子サイズは微粒子(例えば0.7
μ以下)の方が好ましく、特に0.5μ以下が好まし
い。粒子サイズ分布は基本的には制限はないが、単分散
である方が好ましい。ここでいう単分散とは重量もしく
は粒子数で少なくともその95%が平均粒子サイズの±
40%以内の大きさを持つ粒子群から構成されているこ
とをいう。写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は立方体、八
面体、菱12面体、14面体のような規則的(regular)
な結晶体を有するものでもよく、また球状、平板状など
のような変則的(irregular)な結晶を持つもの、あるい
はこれらの結晶形の複合形を持つものであってもよい。
【0126】写真乳剤の他の点については、前述の写真
乳剤を基本的に用いることができる。本発明においてハ
ロゲン化銀乳剤層は特願昭60−64199号、特願昭
60−232086号に開示されているような平均粒子
サイズの異なる二種類の単分散乳剤を含むことが最高濃
度(Dmax )上昇という点で好ましく、小サイズ単分散
粒子は化学増感されていることが好ましい。大サイズ単
分散乳剤の化学増感はされていなくてもよいが、化学増
感されていてもよい。大サイズ単分散粒子は一般に黒ポ
ツが発生しやすいので化学増感を行なわないが、化学増
感するときは黒ポツが発生しない程度に浅く施すことが
特に好ましい。ここで「浅く施す」とは小サイズ粒子の
化学増感に較べ化学増感を施す時間を短かくしたり、温
度を低くしたり化学増感剤の添加量を抑えたりして行な
うことである。大サイズ単分散乳剤と小サイズ単分散乳
剤の感度差には特に制限はないがΔlogEとして0.
1〜1.0、より好ましくは0.2〜0.7であり、大
サイズ単分散乳剤が高い方が好ましい。小サイズ単分散
粒子の平均粒子サイズは、大サイズのハロゲン化銀単分
散粒子の平均サイズの90%以下であり、好ましくは8
0%以下である。
【0127】本発明に用いられる印刷用感光材料には写
真乳剤層その他の親水性コロイド層に公知の造核剤を含
有させて超硬調な画像を形成させることもできる。本発
明に用いられる造核剤としては、例えばRESEARCH DISCL
OSURE I tem 23516(1983年11月号、P.
346)およびそこに引用された文献に記載されてい
る。本発明に用いるのに適した現像促進剤あるいは造核
伝染現像の促進剤としては、特開昭53−77616
号、同54−37732号、同53−137133号、
同60−140340号、同60−14959号などに
開示されている化合物の他、N又はS原子を含む各種の
化合物が有効である。
【0128】本発明に用いられる直接ポジ感光材料には
写真乳剤層その他の親水性コロイド層に減感剤を含有し
てもよい。有機減感剤は、そのポーラログラフ半波電
位、即ちポーラログラフィーで決定される酸化還元電位
により規定され、ポーラロ陽極電位と陰極電位の和が正
になるものである。有機減感剤としては、特願昭61−
280998号の第55頁〜第72頁に記載された一般
式(III)〜(V)で表わされるものが好ましく用いられ
る。
【0129】本発明のハロゲン化銀黒白感光材料を現像
処理する際の現像液には、通常用いられる添加剤(例え
ば現像主薬、アルカリ剤、pH緩衝剤、保恒剤、キレー
ト剤)を含有させることができる。本発明の処理には、
公知の方法のいずれをも用いることができるし処理液に
は公知のものを用いることができる。又、処理温度は通
常、18℃から50℃の間に選ばれるが、18℃より低
い温度または50℃をこえる温度としてもよい。黒白現
像液には、ジヒドロキシベンゼン類(例えば、ハイドロ
キノン)、1−フェニル−3−ピラゾリドン類、アミノ
フェノール類(例えば、N−メチル−p−アミノフェノ
ール)などの公知の現像主薬を単独あるいは組み合わせ
て用いることができる。
【0130】ジヒドロキシベンゼン系現像主薬は通常
0.05モル/リットル〜0.8モル/リットルの量で
用いられるのが好ましい。またジヒドロキシベンゼン類
と1−フェニル−3−ピラゾリドン類又はp−アミノ−
フェノール類との組合せを用いる場合には前者を0.0
5モル/リットル〜0.5モル/リットル、後者を0.
06モル/リットル以下の量で用いるのが好ましい。本
発明に用いる亜硫酸塩保恒剤としては亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、重亜硫酸ナトリ
ウム、メタ重亜硫酸カリウム、ホルムアルデヒド重亜硫
酸ナトリウム等がある。黒白現像液、特にグラフィック
アーツ用現像液には亜硫酸塩は0.3モル/リットル以
上用いられるが、余りに多量添加すると現像液中で沈澱
して液汚染を引き起こすので、上限は1.2モル/リッ
トルとするのが好ましい。
【0131】本発明の現像液に用いるアルカリ剤には水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムの如きpH調節
剤や緩衝剤を含む。上記成分以外に用いられる添加剤と
してはホウ酸、ホウ砂などの化合物、臭化ナトリウム、
臭化カリウム、沃化カリウムの如き現像抑制剤:エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トルエチレング
リコール、ジメチルホルムアミド、メチルセロソルブ、
ヘキシレングリコール、エタノール、メタノールの如き
有機溶剤:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾー
ル、2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン
酸ナトリウム塩等のメルカプト系化合物、5−ニトロイ
ンダゾール等のインダゾール系化合物、5−メチルベン
ツトリアゾール等のベンツトリアゾール系化合物などの
カブリ防止剤又は黒ポツ(black pepper) 防止剤:を含
んでもよく、更に必要に応じて色調剤、界面活性剤、消
泡剤、硬水軟化剤、硬膜剤、などを含んでもよい。また
銀汚れ防止剤として特開昭56−24347号に記載の
化合物、現像ムラ防止剤として特開昭62−21265
1号に記載の化合物、溶解助剤として特願昭60−10
9743号に記載の化合物を用いることができる。
【0132】本発明に用いられる現像液には、緩衝剤と
して特願昭61−28708号に記載のホウ酸、特開昭
60−93433に記載の糖類(例えばサッカロー
ス)、オキシム類(例えば、アセトオキシム)、フェノ
ール類(例えば、5−スルホサリチル酸)、第3リン酸
塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩)などが用いられ
る。定着液は定着剤の他に必要に応じて硬膜剤(例えば
水溶性アルミニウム化合物)、酢酸及び二塩基酸(例え
ば酒石酸、クエン酸又はこれらの塩)を含む水溶液であ
り、好ましくは、pH3.8以上、より好ましくは4.
0〜7.5を有する。本発明の定着浴には本発明の化合
物以外に既知の定着剤を併用してもよい。例えば、定着
剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム
などであり、定着速度の点からチオ硫酸アンモニウムが
特に好ましい。定着剤の使用量は適宜変えることがで
き、一般には約0.1〜約0.5モル/リットルであ
る。定着液中で主として硬膜剤として使用する水溶性ア
ルミニウム塩は一般に酸性硬膜定着液の硬膜剤として知
られている化合物であり、例えば塩化アルミニウム、硫
酸アルミニウム、カリ明ばんなどがある。前述の二塩基
酸として、酒石酸あるいはその誘導体、クエン酸あるい
はその誘導体が単独で、あるいは二種以上を併用するこ
とができる。これらの化合物は定着液1リットルにつき
0.005モル以上含むものが有効で、特に0.01モ
ル/リットル〜0.03モル/リットルが特に有効であ
る。具体的には、酒石酸、酒石酸カリウム、酒石酸ナト
リウム、酒石酸カリウムナトリウム、酒石酸アンモニウ
ム、酒石酸アンモニウムカリウム、などがある。
【0133】定着液にはさらに所望により保恒剤(例え
ば、亜硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば、酢
酸、硼酸)、pH調整剤(例えば、アンモニア、硫
酸)、画像保存良化剤(例えば、沃化カリ)、キレート
剤を含むことができる。ここでpH緩衝剤は、現像液の
pHが高いので10〜40g/リットル、より好ましく
は18〜25g/リットル程度用いる。定着温度及び時
間は現像の場合と同様であり、約20℃〜約50℃で1
0秒〜1分が好ましい。ここで、定着液の補充量として
は300ml/m2以下が好ましい。
【0134】また水洗水としては前述のものを用いるこ
とができる。また、水洗水の代りに安定液を用いてもよ
い。ローラー搬送型の自動現像機については米国特許第
3025779号明細書、同第3545971号明細書
などに記載されており、本明細書においては単にローラ
ー搬送型プロセッサーとして言及する。ローラー搬送型
プロセッサーは現像、定着、水洗及び乾燥の四工程から
なっており、本発明の方法も、他の工程(例えば、停止
工程)を除外しないが、この四工程を踏襲するのが最も
好ましい。ここで、水洗工程は、2〜3段の向流水洗を
用いることによって節水処理することができる。
【0135】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらより限定されるものではな
い。 実施例1 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層よりなる多層カラー感光材
料を作成した。 (感光層の組成) 各層に使用する素材の主なものは下記のように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素 塗布量はハロゲン化銀及びコロイド銀についてはg/m2
単位で表した銀の量を、またカプラー、添加剤及びゼラ
チンについてはg/m2単位で表した量を、また増感色素
については同一層内のハロゲン化銀1モル当たりのモル
数で示した。
【0136】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 銀塗布量 0.20 ゼラチン 2.20 UV−1 0.11 UV−2 0.20 Cpd−1 4.0×10-2 Cpd−2 1.9×10-2 HBS−1 0.30 HBS−2 1.2×10-2
【0137】 第2層:中間層 微粒子沃臭化銀(AgI 1.0モル% 球相当径0.07μm) 銀塗布量 0.15 ゼラチン 1.00 ExC−4 6.0×10-2 Cpd−3 2.0×10-2
【0138】 第3層:低感度赤感乳剤層 沃臭化銀乳剤A 銀塗布量 0.42 沃臭化銀乳剤B 銀塗布量 0.40 ゼラチン 1.90 ExS−1 6.8×10-4モル ExS−2 2.2×10-4モル ExS−3 6.0×10-5モル ExC−1 0.65 ExC−3 1.0×10-2 ExC−4 2.3×10-2 HBS−1 0.32
【0139】 第4層:中感度赤感乳剤層 沃臭化銀乳剤C 銀塗布量 0.85 ゼラチン 0.91 ExS−1 4.5×10-4モル ExS−2 1.5×10-4モル ExS−3 4.5×10-5モル ExC−1 0.13 ExC−2 6.2×10-2 ExC−4 4.0×10-2 ExC−6 3.0×10-2 HBS−1 0.10
【0140】 第5層:高感度赤感乳剤層 沃臭化銀乳剤D 銀塗布量 1.50 ゼラチン 1.20 ExS−1 3.0×10-4モル ExS−2 9.0×10-5モル ExS−3 3.0×10-5モル ExC−2 8.5×10-2 ExC−5 3.6×10-2 ExC−6 1.0×10-2 ExC−7 3.7×10-2 HBS−1 0.12 HBS−2 0.12
【0141】 第6層:中間層 ゼラチン 1.00 Cpd−4 8.0×10-2 HBS−1 8.0×10-2
【0142】 第7層:低感度緑感乳剤層 沃臭化銀乳剤E 銀塗布量 0.28 沃臭化銀乳剤F 銀塗布量 0.16 ゼラチン 1.20 ExS−4 7.5×10-4モル ExS−5 3.0×10-4モル ExS−6 1.5×10-4モル ExM−1 0.50 ExM−2 0.10 ExM−5 3.5×10-2 HBS−1 0.20 HBS−3 3.0×10-2
【0143】 第8層:中感度緑感乳剤層 沃臭化銀乳剤G 銀塗布量 0.57 ゼラチン 0.45 ExS−4 5.2×10-4モル ExS−5 2.1×10-4モル ExS−6 1.1×10-4モル ExM−1 0.12 ExM−2 7.1×10-3 ExM−3 3.5×10-2 HBS−1 0.15 HBS−3 1.0×10-2
【0144】 第9層:中間層 ゼラチン 0.50 HBS−1 2.0×10-2
【0145】 第10層:高感度緑感乳剤層 沃臭化銀乳剤H 銀塗布量 1.30 ゼラチン 1.20 ExS−4 3.0×10-4モル ExS−5 1.2×10-4モル ExS−6 1.2×10-4モル ExM−4 5.8×10-2 ExM−6 5.0×10-3 ExC−2 4.5×10-3 Cpd−5 1.0×10-2 HBS−1 0.25
【0146】 第11層:イエローフィルター層 ゼラチン 0.50 Cpd−6 5.2×10-2 HBS−1 0.12
【0147】 第12層:中間層 ゼラチン 0.45 Cpd−3 0.10
【0148】 第13層:低感度青感乳剤層 沃臭化銀乳剤I 銀塗布量 0.20 ゼラチン 1.00 ExS−7 3.0×10-4モル ExY−1 0.60 ExY−2 2.3×10-2 HBS−1 0.15
【0149】 第14層:中感度青感乳剤層 沃臭化銀乳剤J 銀塗布量 0.19 ゼラチン 0.35 ExS−7 3.0×10-4モル ExY−1 0.22 HBS−1 7.0×10-2
【0150】 第15層:中間層 微粒子沃臭化銀(AgI 2モル%、均一AgI型、球相当径0.13μm) 銀塗布量 0.20 ゼラチン 0.36
【0151】 第16層:高感度青感乳剤層 沃臭化銀乳剤K 銀塗布量 1.55 ゼラチン 1.00 ExS−8 2.2×10-4モル ExY−1 0.21 HBS−1 7.0×10-2
【0152】 第17層:第1保護層 ゼラチン 1.80 UV−1 0.13 UV−2 0.21 HBS−1 1.0×10-2 HBS−2 1.0×10-2
【0153】 第18層:第2保護層 微粒子塩化銀(球相当径 0.07μm) 銀塗布量 0.36 ゼラチン 0.70 B−1(直径 1.5μm) 2.0×10-2 B−2(直径 1.5μm) 0.15 B−3 3.0×10-2 W−1 2.0×10-2 H−1 0.35 Cpd−7 1.00
【0154】こうして作成した試料には、上記の他に、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(ゼラチンに
対して平均200ppm) 、n−ブチル−p−ヒドロキシベン
ゾエート(同約1,000ppm)、および2−フェノキシエタ
ノール(同約10,000ppm )が添加された。さらに、B−
4ないしB−6、W−2、W−3、F−1ないしF−1
5、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、イリジウム塩、ロジウ
ム塩及びパラジウム塩が含有されている。
【0155】
【表1】
【0156】表1において、 (1) 各乳剤は特開平2-191938号の実施例に従い、二酸化
チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒子調製時に還元
増感されている。 (2) 各乳剤は特開平3-237450号の実施例に従い、各感光
層に記載の分光増感色素とチオシアン酸ナトリウムの存
在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が施されている。 (3) 平板状粒子の調製には特開平1-158426号の実施例に
従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4) 平板状粒子および粒子構造を有する正常晶粒子には
特開平3-237450号に記載されているような転位線が高圧
電子顕微鏡を用いて観察されている。
【0157】
【化49】
【0158】
【化50】
【0159】
【化51】
【0160】
【化52】
【0161】
【化53】
【0162】
【化54】
【0163】
【化55】
【0164】
【化56】
【0165】
【化57】
【0166】
【化58】
【0167】
【化59】
【0168】
【化60】
【0169】
【化61】
【0170】
【化62】
【0171】このようにして得られた感光材料をブラン
クとし、比較化合物および本発明の化合物を第3層と第
11層に分割して加え、全体で2.0g/m2となるよう
にした。作製した多層カラー感光材料を10mm巾に裁
断、加工し、白光( 光源の色温度4800°K)のウェ
ッジ露光を与えた後、感光材料表面に微細に砕いた鉄粉
をふりかけて常温で1日放置した。次に、これらの感光
材料を下記の処理工程により現像処理した。 〔処 理 工 程〕 工程 処理時間 処理時間 発色現像 3分15秒 37.8 ℃ 漂 白 50秒 38.0 ℃ 定 着 1分40秒 38.0 ℃ 水洗 (1) 30秒 38.0 ℃ 水洗 (2) 20秒 38.0 ℃ 安 定 20秒 38.0 ℃ 乾 燥 1分 55 ℃ また、クロスオーバーの時間はいづれも5秒であり、こ
の時間は前工程の処理時間に包含される。以下に処理液
の組成を示す。
【0172】 (発色現像液) 単位(g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 3.0 亜硫酸ナトリウム 4.0 炭酸カリウム 30.0 臭化カリウム 1.4 ヨウ化カリウム 1.5mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ) −2−メチルアニリン硫酸塩 4.5 水を加えて 1000ml pH 10.05
【0173】 (漂白液) 単位(g) エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 0.35モル 臭化アンモニウム 100 硝酸アンモニウム 20 グリコール酸 55 水を加えて 1000ml pH 5.0
【0174】 (定着液) 単位(g) エチレンジアミン四酢酸第二アンモニウム塩 1.7 亜硫酸アンモニウム 14.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 260.0ml 水を加えて 1000ml pH 7.0
【0175】(水洗水)水道水をH型強酸性カチオン交
換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR−
120B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同ア
ンバーライトIRA−400)を充填した混床式カラム
に通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3
mg/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌー
ル酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナトリウム15
0mg/リットルを添加した。この液のpHは6.5〜
7.5の範囲にあった。
【0176】 (安定液) 単位(g) ホルマリン(37%) 1.2ml 界面活性剤 0.4 〔C10H21−O-(CH2CH2O)10-H 〕 エチレングリコール 1.0 水を加えて 1000ml pH 5.0〜7.0
【0177】得られた試料のスポットを観察し、ブラン
クフィルムのスポット数を100として数値化し、第A
表に示した。
【0178】
【表2】
【0179】第A表の結果より、本発明の化合物を添加
した感光材料は、比較化合物を添加した場合に比べてス
ポットが著しく減少し、金属汚染防止に対して大きな容
量を示すことがわかる。 実施例2 ハロゲン化銀カラー感光材料として特開平2−1395
44号の実施例2に記載の試料No. 214(多層カラー
ペーパー)のうち、ビスフェノール化合物として該公報
に記載のIII −23の替りにIII −10を、又、イエロ
ーカプラー(ExY)、シアンカプラー(ExC)、画
像安定化剤(Cpd−8)、溶媒(Solv−6)、オキソ
ノール染料として、それぞれ下記の化合物に変更し、更
に、防腐剤(防菌防黴剤)として下記の化合物を使用し
た。多層カラー印画紙Bを作成した。
【0180】
【化63】
【0181】
【化64】
【0182】
【化65】
【0183】
【化66】
【0184】この多層カラー印画紙Bをブランクとし、
比較化合物および本発明の化合物を第七層(保護層)に
1.0g/m2添加した感光材料を作成し、実施例1で示
したと同様に鉄微粉末を表面にふりかけた後、次に示す
処理を行った。
【0185】 〔処理工程〕 処理工程 温 度 時 間 カラー現像 38℃ 45秒 漂白定着 35℃ 25秒 リンス 35℃ 20秒 リンス 35℃ 20秒 リンス 35℃ 20秒 乾 燥 80℃ 60秒
【0186】以下に処理液の組成を示す。 〔カラー現像液〕 水 600ml エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テトラメチレン ホスホン酸 2.0g 臭化カリウム 0.015g 塩化カリウム 3.1g トリエタノールアミン 10.0g 炭酸カリウム 27g 螢光増白剤(WHITEX・4B・住友化学製) 1.0g ジエチルヒドロキシルアミン 4.2g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)− 3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 10.05
【0187】 〔漂白定着液〕 水 400ml チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 100ml 亜硫酸ナトリウム 17g エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 0.50モル 臭化アンモニウム 40g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 6.8
【0188】〔リンス液〕 イオン交換水(カルシウム、マグネシウムは各々3ppm
以下) 処理後の試料を実施例1と同様に評価した。結果を第B
表に示す。
【0189】
【表3】
【0190】第B表の結果より、本発明の化合物を添加
した感光材料は、比較化合物を添加した場合に比べて、
著しくスポットが減少していることがわかる。
【0191】
【発明の効果】本発明により、金属混入によるスポット
状汚染の少ないハロゲン化銀写真感光材料が得られた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】式中、Jは水素原子またはヒドロキシ基を
表す。Mは水素原子またはカチオンを表す。G81
よびG82はヒドロキシ基、カルボキシ基、ホスホノ
基、スルホ基、アミノ基、またはエーテル基を置換基と
して有する脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表
す。xは0または1を表す。一般式(I)で表される化
合物について以下に詳細に説明する。一般式(I)にお
いてXは−C(=X11)−N(Ra)−Rb、−N
(Rc)−C(=X12)−Rd、−SONRe(R
f)、−N(Rg)SORhまたは−SRi(X11
およびX12は酸素原子または硫黄原子を表す。Ra、
Rc、Re、Rgは水素原子、ヒドロキシ基、脂肪族
基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。Rb、Rf、R
iは水素原子、脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を
表す。Rd、Rhは脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、
−N(Rj)−Rk(RjおよびRkはRbと同義であ
る。)または−ORm(Rmは脂肪族基、芳香族基また
はヘテロ環基を表す。)を表す。Lは脂肪族基、芳香
族基、ヘテロ環基および/またはそれらの組み合わせか
ら成る基を含む二価の連結基を表す。R11およびR
12はそれぞれ水素原子、脂肪族基、芳香族基またはヘ
テロ環基を表す。Ra、Rb、Rc、Rd、Re、R
f、Rg、Rh、Ri、Rj、RkおよびRmで表され
る脂肪族基は直鎖、分岐または環状のアルキル基、アル
ケニル基またはアルキニル基であり、炭素数1ないし1
0のものが好ましい。脂肪族基としてより好ましくはア
ルキル基であり、特に炭素数1ないし4のアルキル基が
好ましい。Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、R
g、Rh、Ri、Rj、RkおよびRmで表される芳香
族基、単環または二環のアリール基であり、例えばフェ
ニル基、ナフチル基が挙げられ、フェニル基がより好ま
しい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】次に、一般式(VI)で表される化合物に
ついて以下に詳細に説明する。一般式(VI)におい
て、W61はチオエーテル基とアルキレン基及び/又は
アリーレン基を含有した二価の連結基を表す。W61
表される二価の連結基は置換基を有してもよく、置換基
としては例えば一般式(I)におけるRaの置換基とし
て挙げたものが適用できる。W61で表される二価の連
結基の総炭素数は好ましくは2〜20であり、より好ま
しくは4〜8であり、更に好ましくは4〜6である。W
61で表される二価の連結基として好ましくは、−W
b1−S−(Wb1−S−)d−Wb3−(Wb1、W
b2、Wb3はアルキレン基及び/又はアリーレン基を
表し、より好ましくはアルキレン基であり、特に無置換
アルキレン基が好ましい。Wb1、Wb2、Wb3で表
されるアルキレン基及び/又はアリーレン基の炭素数の
総和は好ましくは1〜20であり、より好ましくは2〜
6である。Wb1、Wb2、Wb3として特に好ましく
は、エチレン基、トリメチレン基である。dは0、1ま
たは2を表し、好ましくは0または1であり、より好ま
しくは0である。)で表される基である。L61、L
62、L63およびL64はそれぞれ独立にアルキレン
基を表し、好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基であ
る。L61、L62、L63、L64としてより好まし
くは、メチレン基、エチレン基であり、特に好ましくは
メチレン基である。A61、A62、A63およびA
64はそれぞれ独立にカルボキシ基、ホスホノ基、スル
ホ基またはヒドロキシ基を表す。A61、A62、A
63、A64としては、カルボキシ基、ヒドロキシ基が
好ましく、特に好ましくはカルボキシ基である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】式中、J、xは一般式(VIII)におけ
るそれらと同義である。M271およびM272は水素
原子またはカチオンを表す。yは0、1または2を表
し、zは1、2または3を表し、yとzの和は3であ
る。yとして好ましくは2であり、zとして好ましくは
1である。一般式(I)、(II)、(III)、(I
V)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)で
表される化合物の具体例および合成法は、特開昭63−
97,953号、同63−97,954号、特開平1−
93,740号、特開平3−148,243号、特願平
2−119,250号、同2−127,479号、同2
−127,479号、同2−156,683号、同2−
175,026号、同2−196,972号、同2−2
01,846号、同2−258,539号、同2−23
0,775号、同2−330,776号、同2−33
0,777号、同3−157,442号、同3−17
5,708号、同3−180,524号、同3−18
9,555号、同3−175,708号、同3−19
3,680号、同3−252,775号などに記載され
ている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層と、下記一般式(I)、(II)、(II
    I)、(IV)、(V)、(VI)、(VII) 又は(VIII)で表さ
    れる化合物を少なくとも一種含有することを特徴とする
    ハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(I) 【化1】 式中、Xは−C(=X11)−N(Ra)−Rb 、−N(R
    c)−C(=X12)−Rd 、−SO2 NRe(Rf)、−N
    (Rg)SO2 Rh または−SRi(X11およびX12は酸素
    原子または硫黄原子を表す。Ra 、Rc 、Re 、Rg は
    水素原子、ヒドロキシ基、脂肪族基、芳香族基またはヘ
    テロ環基を表す。Rb 、Rf 、Ri は水素原子、脂肪族
    基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。Rd 、Rh は脂
    肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、−N(Rj)−Rk(Rj
    およびRk はRb と同義である。)または−ORm(Rm
    は脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。)を表
    す。L1 は脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基および/ま
    たはそれらの組み合わせから成る基を含む二価の連結基
    を表す。R11およびR12はそれぞれ水素原子、脂肪族
    基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。 一般式(II) 【化2】 式中、R21およびR22は一般式(I)のR11と同義であ
    る。Zはヘテロ環基を表す。L2 は二価の連結基を表
    す。mは0または1を表す。 一般式(III) 【化3】 式中、L3 は脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基および/
    またはそれらの組み合わせから成る基を含む二価の連結
    基を表す。A31はカルボキシ基、ホスホノ基、スルホ基
    またはヒドロキシ基を表す。R31、R32、R33、R34
    35、R36およびR37は、水素原子、脂肪族基、芳香族
    基またはヘテロ環基を表す。R38およびR39は、水素原
    子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、
    シアノ基、ニトロ基、アシル基、スルファモイル基、カ
    ルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
    シカルボニル基、スルホニル基、スルフィニル基を表
    す。また、R38とR39は連結して環を形成してもよい。
    pおよびqは0または1を表す。 一般式(IV) 【化4】 式中、A41、A42およびA43は、一般式(III)における
    31と同義である。L41、L42およびL43は一般式
    (I)におけるL1 と同義である。Yは酸素原子または
    硫黄原子を表す。s、t、uおよびvはそれぞれ0また
    は1を表す。R41は置換基を表す。aは0、1、2、3
    または4を表す。 一般式(V) 【化5】 式中、X51、X52、X53およびX54は、水素原子、脂肪
    族基、芳香族基、ヘテロ環基、−L51−A51(L51は一
    般式(I)におけるL1 と同義である。A51はカルボキ
    シ基、ホスホノ基、スルホ基、ヒドロキシ基、カルボン
    アミド基、カルバモイル基、スルホンアミド基、スルフ
    ァモイル基、ヒドロキサム酸基、アルコキシ基またはア
    ルキルチオ基を表す。)または次の置換基を表わす。 【化6】 Bはアリール基またはヘテロ環基を形成するのに必要な
    原子群を表す。A52は水素原子、カルボキシ基、ホスホ
    ノ基、スルホ基、ヒドロキシ基、カルボンアミド基、カ
    ルバモイル基、スルホンアミド基、スルファモイル基、
    ヒドロキサム酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基また
    はアミノ基を表す。W51はアルキレン基および/または
    アリーレン基を含む二価の連結基を表す。但し、X51
    52、X53およびX54の少なくとも一つは化6を表す。 一般式(VI) 【化7】 式中、W61はチオエーテル基とアルキレン基及び/また
    はアリーレン基を含有した二価の連結基を表す。L61
    62、L63およびL64はアルキレン基を表す。A61、A
    62、A63およびA64はそれぞれカルボキシ基、ホスホノ
    基、スルホ基またはヒドロキシ基を表す。 一般式(VII) 【化8】 式中、W71は総炭素数4以上のアルキレン基を表す。L
    71、L72、L73およびL74はアルキレン基を表す。
    71、A72、A73およびA74はそれぞれカルボキシ基、
    ホスホノ基、スルホ基またはヒドロキシ基を表す。 一般式(VIII) 【化9】 式中、Jは水素原子またはヒドロキシ基を表す。M8
    水素原子またはカチオンを表す。G81およびG82はヒド
    ロキシ基、カルボキシ基、ホスホノ基、スルホ基、アミ
    ノ基、またはエーテル基を置換基として有する脂肪族
    基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。xは0または1
    を表す。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010002905A (ja) * 2009-06-18 2010-01-07 Fujifilm Corp ハロゲン化銀感光材料
JP2010134175A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Fujifilm Corp ハロゲン化銀感光材料およびその製造方法
US8481252B2 (en) 2008-12-04 2013-07-09 Fujifilm Corporation Silver halide photographic photosensitive material and production method thereof

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