JPH04350023A - 搬送装置及び搬送用パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，被搬送物例えば被加工
重量物をパレットを介して搬送する搬送装置及び同搬送
装置に用いられる搬送用パレットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の搬送装置を図２７，図２８，図２
９，及び図３０，図３１に示す。

【０００３】先ず図２７，図２８，図２９に示す従来の
搬送装置を説明すると，１が移動台車，２が同移動台車
１の台車本体３に一本の竪型支脚部２′を介して取付け
られた載荷台，３が同移動台車１の台車本体，６が同台
車本体３に設けた水平軸に回転可能に取付けた車輪，４
が断面Ｕ字状のガイド部材，５が同ガイド部材４の内側
面に固定した走行レールで，同走行レール５が上記車輪
６を支持している。また７が上記台車本体３に設置した
鉛直軸に回転可能に取付けた転輪で，同転輪７が上記ガ
イド部材４の内側面に接触している。また８が上記台車
本体３の下部に固定したリニアモータの二次導体，９が
上記ガイド部材４の底面上に走行方向に間隔を置いて固
定したリニアモータの一次側コイル，１０がステーショ
ン，１１が上記ガイド部材４の方向変換部で，車輪６を
走行レール５の上に載せ，転輪７をガイド部材４の内側
面に接触させ，被搬送物（例えば被加工重量物）を載荷
台２の上に載せて，リニアモータの一次側コイル９によ
り移動台車１を或るステーション１０から次のステーシ
ョン１０へガイド部材４に沿って移動させるようになっ
ている。

【０００４】次に図３０，図３１に示す従来の搬送装置
を説明すると，１４が架台，１５が同架台１４上のエア
ダクト，１２が同エアダクト１５の天板，１３が同天板
１２の全域に穿設した多数のノズル孔，１６が上記エア
ダクト１５内に設置したリニアモータの一次側コイル，
１７がリニアモータの二次導体を下面に設けたパレット
，１８が圧力空気供給源で，架台１４とエアダクト１５
とでエアテーブルが構成されており，圧力空気を圧力空
気供給源１８→エアダクト１５内→各ノズル孔１３から
噴出させて，パレット１７とその上に載せた被搬送物（
例えば被加工重量物）とをエアダクト１５の天板１２上
に浮上させる一方，リニアモータの一次側コイル１６に
よりパレット１７とその上に載せた被搬送物とを或るス
テーションから次のステーションへ移動させるようにな
っている。

【０００５】また，従来，エアテーブル及びリニアモー
タを有する搬送装置の搬送用パレットでは，パレットの
上に数　ｋｇ　乃至数百　ｋｇ　程度の軽量物を載荷し
て，これらのパレット及び軽量物を，例えば図３０，図
３１に示される上記の搬送装置によって圧力空気により
浮上されるとともにリニアモータにより移動させている
。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記図２７，図２８，
図２９に示す従来の搬送装置では，被搬送物を載せる載
荷台２を１本の竪型支脚部２′を介して移動台車１上に
取付けているので，載荷台２が揺れ易く，載荷台２とガ
イド部材４との間にズレが生じて，被搬送物（例えば被
加工重量物）がガイド部材４に対し平行度を保って移動
され難い。

【０００７】また，ガイド部材４の方向変換部１１の曲
率半径が小さいと，台車本体３の前部に取付けた２個の
車輪６及び４個の転輪７と，台車本体３の後部に取付け
た２個の車輪６及び４個の転輪７とが図２８の状態にな
って，移動台車１の方向転換が不可能になる。このため
，工場等では，方向変換部１１の曲率半径を大きくしな
ければならず，搬送装置を整然と配置できない。また，
移動台車１を所定位置に正確に停止させることもできな
い。従って，生産ラインの作業性，安全性を損なうとい
う問題があった。

【０００８】また上記図３０，図３１に示す従来の搬送
装置では，エアダクト（エアテーブル）１５の天板１２
に穿設した多数のノズル孔１３からパレット１７の通過
前にも通過後にも圧力空気を噴出させているので，大型
の圧力空気供給源１８を使用する必要があって，設備費
を嵩ませる上に，圧力空気を全ノズル孔１３から常時噴
出させなければならず，多量の圧力空気を浪費すること
になって，運転費を嵩ませるという問題点があった。

【０００９】更に，上記従来のエアテーブル及びリニア
モータを有する搬送装置では，重量物例えば数トン（約
２トン）の重量物を高速（約２ｍ／ｓｅｃ）で搬送しよ
うとすると，パレット自体を強固に作る必要があって，
パレットの重量が必然的に重くなる。そのため，リニア
モータを大型化させたり，圧力空気の流量を増大させた
りする必要があって，上記搬送装置が大型化する。

【００１０】この点は，生産ライン，例えばパレットを
圧力空気により浮上させるとともにリニアモータにより
プレス加工機へ移動させ，ここでパレット上の被搬送物
（被加工物）にプレス力を加えて，生産効率化を図るプ
レス加工ラインでも同じであり，プレス力の加わるパレ
ットを強固に作る必要があって，パレットの重量が必然
的に重くなり，リニアモータを大型化させたり，圧力空
気の流量を増大させたりする必要があって，上記搬送装
置が大型化する。

【００１１】本発明は，上記の問題点に鑑み提案するも
のであり，パレット及びその上の被搬送物をエアテーブ
ルに沿って正確に移動させることができる。また搬送装
置全体を整然と配置できる。さらに設備費及び運転費を
節減できる搬送装置を提供しようとするものである。

【００１２】また，本発明は，パレット全体を軽量化で
き，それに伴いリニアモータの小型化及び圧力空気の流
量低減を達成できて，エアテーブル及びリニアモータに
よりパレットを浮上，移動させる搬送装置を小型化でき
る搬送用パレットを提供しようとするものである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】１．　　本発明は，パレ
ットに接触して開弁することにより圧力空気を噴出して
パレットを浮上させるボールバルブと，浮上したパレッ
トを移動させるリニアモータと，浮上したパレットを誘
導するガイド部材とをエアテーブルに設けた搬送装置に
係る。 ２．　　本発明は，エアテーブル及びリニアモータによ
りパレット及びその上の被搬送物を浮上，搬送する搬送
装置において，上記エアテーブルの方向変換部に上記リ
ニアモータの一次側加速用コイルと一次側減速コイルと
を設け，同方向変換部のパレット搬送方向に対面する外
側の部分にパレットの停止用ストッパを設け，同方向変
換部にパレットのガイド部材を設けるとともに同ガイド
部材にパレットのガイドローラ出入用切欠部を設けた搬
送装置の搬送方向変換装置に係る。 ３．　　本発明は，エアテーブル及びリニアモータによ
りパレット及びその上の被搬送物を搬送する搬送装置に
おいて，上記パレットの外周部上面にパレット側ガイド
部材を設け，上記エアテーブルに同ガイド部材に係合す
るエアテーブル側ガイド部材を設け，上記エアテーブル
の方向変換部のパレット搬送方向に対面する外側にパレ
ット停止用ストッパを設け，同エアテーブルの方向変換
部以外の中間位置にパレット停止用ストッパを出没可能
に設けた搬送装置に係る。 ４．　　本発明は，圧力空気により浮上させるとともに
リニアモータにより移動させる搬送用パレットにおいて
，パレットを軽量材よりなるパレット本体と金属材より
なる外力負荷部とにより構成して，同外力負荷部の下面
を同パレット本体の下面よりも僅か下方に突設し，同パ
レット本体外周部の上面複数個所にガイド部材を設け，
同パレット本体の下面にリニアモータの二次導体を設け
ている。

【００１４】

【作用】上記１の本発明の搬送装置は，上記のように構
成されており，パレットをエアテーブルの上に載せ，被
搬送物を同パレットの上に載せて，パレット直下のボー
ルバルブを開弁させ，そこからの圧力空気によりパレッ
トを浮上させ，リニアモータの一次側コイルにより加速
させ，さらにパレットのガイド部材をエアテーブルのガ
イド部材により誘導しながら，エアテーブル上のステー
ションへ向かわせ，ここに達したら，リニアモータの一
次側コイル及びパレット停止用ストッパにより減速，停
止させる。またここでの作業が終了したら，エアテーブ
ル上を次のステーションへ向かわせる。

【００１５】上記２の本発明の搬送装置の搬送方向変換
装置は，上記のように構成されており，搬送用パレット
をエアテーブルの上に載せ，被搬送物を同パレットの上
に載せて，ボールバルブからの圧力空気により浮上させ
，リニアモータの一次側加速用コイルにより加速させ，
さらにパレットのガイドローラをエアテーブルの溝型ガ
イド部材により誘導しながら，エアテーブルの方向変換
部へ向かわせ，ここに達したら，リニアモータの一次側
減速用コイルにより減速させ，停止用ストッパに衝突さ
せて停止させる一方，パレットの内側部前側のガイドロ
ーラをガイドローラを通過させ得る切欠部を経て溝型ガ
イド部材内に入れ，次いで同方向変換部に設けたリニア
モータの一次側加速用コイルによりパレットを加速させ
て，エアテーブル上を次の方向変換部へ向かわせる。こ
のとき，パレットの内側部後側のガイドローラをガイド
部材に設けたガイドローラを通過させ得る切欠部から溝
型ガイド部材外へ出し，次の方向変換部に達したときに
も，同様に作用して，パレットの方向変換を行う。

【００１６】上記３の本発明の搬送装置は，上記のよう
に構成されており，搬送用パレットをエアテーブルの上
に載せ，被搬送物を同パレットの上に載せて，ボールバ
ルブからの圧力空気により浮上させ，リニアモータの一
次側加速用コイルにより加速させ，さらにパレットのガ
イド部材をエアテーブルのガイド部材により誘導しなが
ら，エアテーブルの中間位置にある或るステーションへ
向かわせ，ここに達したら，リニアモータの一次側減速
用コイルにより減速させ，パレット停止用ストッパに接
触させて停止させる。ここでの重量物に対する作業を終
わったら，上記の要領でエアテーブルの上を次のステー
ション例えば方向変換部へ向かわせ，ここでもパレット
停止用ストッパに接触させて，停止させる。

【００１７】上記４の本発明の搬送用パレットは上記の
ように構成されており，搬送用パレットをエアテーブル
の上に載せ，被搬送物を同パレットの外力負荷部の上に
載荷し，次いでこれらのパレット及び被搬送物を圧力空
気により浮上させるとともに，リニアモータとガイド部
材とにより所定のステーションへ移動させ，そこに達し
たら，圧力空気による浮上を中断して，パレットをエア
テーブルの上に載せる。このとき，外力負荷部の下面が
パレット本体の下面よりも僅か下方に突設しており，軽
量材よりなるパレット本体はエアテーブルに接触せず，
鉄材等の金属材よりなる外力負荷部のみがエアテーブル
に接触して荷重を支えるため，作業中の外力（例えばプ
レス力）は軽量材よりなるパレット本体に作用しない。

【００１８】

【実施例】次に本発明の第１の実施例に係る搬送装置を
図１ないし図９によって説明する。図１ないし図６中の
２６が平面視四角形（矩形）の枠状をなすエアテーブル
，２２が同エアテーブル２６の全域に分散状態に設けた
多数のボールバルブ，図２，図３の２３が同各ボールバ
ルブ２２のボール，２２ａが同ボール２３をボールバル
ブの弁座２２ｂに接する閉弁位置へ向って付勢するばね
，図１，図３，図４，図５の３２がパレット，図４の２
４が同パレット３２の下面に取付けたリニアモータの二
次導体，２５が上記エアテーブル２６の架台，図１，図
４の（ａ）がエアテーブル２６の各隅角部に設けられた
９０°方向変換部のパレットの搬送方向に対面する外側
，２７が上記エアテーブル２６に設けられたリニアモー
タの一次側コイル，図４，図５の３５が上記エアテーブ
ル２６の外周部上方に配設した溝型ガイド部材，３６が
同溝型ガイド部材３５を上記架台２５に固定するガイド
取付板，３３が上記パレット３２の各隅角部上面に取付
けた４個のガイドローラで，同各ガイドローラ３３が上
記溝型ガイド部材３５内を転動する。また図１，図４，
図６，図９の３０が上記エアテーブル２６の９０°方向
変換部の搬送方向正面側に設置したパレット停止用スト
ッパで，同パレット停止用ストッパ３０は，当板３０ａ
と，同当板３０ａに一体のガイド杆を進退可能に支持す
るガイド部材３０ｂと，同ガイド部材３０ｂと上記当板
３０ａとの間に介装したショックアブソーバ３０ｃとに
より構成されて，同パレット停止用ストッパ３０が架台
２５に取付けられている。また図１，図５，図６，図７
の２８がエアテーブル２６の中間位置に設置したパレッ
ト停止用ストッパで，同パレット停止用ストッパ２８は
，当板２８ａと，同当板２８ａを進退可能に支持するガ
イド部材２８ａ′と，同ガイド部材２８ａ′と上記当板
２８ａとの間に介装されたショックアブソーバ２８ｂと
，上記ガイド部材２８ａ′を支持する支持台２８ｅと，
同支持台２８ｅを上記架台２５に昇降可能に支持するリ
ンク機構２８ｃと，同リンク機構２８ｃと上記架台２５
との間に設けられた昇降駆動用シリンダ２８ｄとにより
構成されている。また図１，図５，図６，図９の２９が
上記パレット停止用ストッパ３０及び上記パレット停止
用ストッパ２８と協同してパレット３２をエアテーブル
２６の９０°方向変換部及び中間部に停止させるパレッ
ト停止用ストッパで，同パレット停止用ストッパ２９は
，エアモータ２９ａと，同エアモータ２９ａにより回転
される楔状当板付アーム２９ｂとにより構成されており
，パレット３２がパレット停止用ストッパ３０及びパレ
ット停止用ストッパ２８に衝接したときに，エアモータ
２９ａが起動して，楔状当板付アーム２９ｂが図９中矢
印に示す上昇方向に揺動し，同アーム２９ｂの楔状当板
がパレット３２の後面に当接し，パレット３２を後ろか
ら押圧して，パレット停止用ストッパ３０及びパレット
停止用ストッパ２８とで９０°方向変換部及び中間部に
位置決めするようになっている。

【００１９】３１はエアテーブル２６に設けられたステ
ーションであり，同ステーション３１は，図１及び図５
中に符号Ｃ，Ｄ，Ｇ，Ｈで示したようにエアテーブル２
６の９０°方向変換部，及び符号Ａ，Ｂ，Ｅ，Ｆで示す
ようにエアテーブル２６の中間位置に設けられている。 前記のパレット停止用ストッパ３０，２９は９０°方向
変換部のステーションＣ，Ｄ，Ｇ，Ｈの前後（パレット
の搬送方向の下流側と上流側）に，また前記パレット停
止用ストッパ２８，２９が中間位置のステーションＡ，
Ｂ，Ｅ，Ｆの前後にそれぞれ設けられている。

【００２０】上記ボールバルブ２２の内部のボール２２
の下方には，図示しない空気源から高圧空気が供給され
ており，ボール２２は，図３に示すように，パレット３
２の下面に接した時に空気力とボール付勢用ばね２２ａ
に抗して押し下げて開弁されるようになっている。但し
，ボールバルブ２２の内部には，図３中矢印で示すよう
に，圧力空気が導入されていて，ボール２２はこの空気
力によってボールバルブ２２を閉じるので，ボール２２
の落下を防止する機構を設けて，ばね２２ａを省略する
こともできる。

【００２１】また，前記リニアモータの一次側コイル２
７は，前記各ステーションＡ〜Ｈにおいて，パレットの
搬送方向の両側部に対向して対をなすようにエアテーブ
ル２６上に設けられている。

【００２２】更に，上記溝型ガイド部材３５の９０°方
向変換部の内側部分には，図５に示すように，パレット
のガイドローラ３３を通過させることができる欠部３７
ａ，３７ｂが設けられている。

【００２３】次に上記図１ないし図９に示す第１の実施
例に係る搬送装置の作用を具体的に説明する。パレット
３２を，例えばステーションＨにおいてエアテーブル２
６の上に載せ，被搬送物を同パレット３２の上に載せて
，同パレット３２直下のボールバルブ２２のボール２３
を空気力とボール付勢用ばね２２ａに抗し押し下げ，圧
力空気を上記パレット３２に向かい噴出して，同パレッ
ト３２とその上の被搬送物とを浮上させる。またエアテ
ーブル２６に設けたリニアモータの一次側コイル２７に
よりパレット３２を図１のステーションＡ方向に加速さ
せる。さらにパレット３２のガイドローラ３３とエアテ
ーブル２６の溝型ガイド部材３５とによりパレット３２
を図１のステーションＡ方向に誘導する。

【００２４】そしてこれらのパレット３２及び被搬送物
がエアテーブル２６のステーションＡに達したら，リニ
アモータの一次側コイル２７によりパレット３２を減速
させ，パレット停止用ストッパ２８に衝突させるととも
にパレット停止用ストッパ２９によりパレット３２の後
面を押して，この位置に停止させる。またこの位置での
作業が終了したら，パレット停止用ストッパ２８，２９
を元の位置に下降，退没させ，次いでパレット３２及び
被搬送物を次のステーションＢに向かわせ，ここでも同
様に停止させて，作業を行い，次いで９０°方向変換部
Ｃに向かわせ，パレット停止用ストッパ３０に衝突させ
るとともにパレット停止用ストッパ２９によりパレット
３２の後面を押して，この位置に停止させる。それから
も同じ要領で移動，停止を繰り返して，エアテーブル２
６上を図１のＤ→Ｅ→Ｆ→Ｇ→Ｈの方向に移動させる。

【００２５】上記のパレット３２のエアテーブル２６上
の移動に当って，９０°方向変換部のステーションＨ，
Ｃ，Ｄ，Ｇにおいては，溝型ガイド部材３５に設けた切
欠部３７ａ，３７ｂをパレットのガイドローラ３３が通
過して，パレット３２の方向変換を伴う移動を支障なく
行なうことができる。

【００２６】次に本発明の第２の実施例に係る搬送装置
の搬送方向変換装置を図１０ないし図１３によって説明
する。

【００２７】図１０ないし図１３において，１２１が搬
送装置，図１２，図１３の１２４が四角形（矩形）の枠
状をなすエアテーブル，１２２が同エアテーブル１２４
に設けた圧力空気噴出用ボールバルブ，１２３が同ボー
ルバルブ１２２のボール，１２３ａが同ボールバルブ１
２２内に取付けたばね受，１２３ｂが同ばね受１２３ａ
と上記ボール１２３との間に介装したボール付勢用ばね
で，常時は，ばね１２３ｂによりボール１２３がボール
バルブ１２２の弁座１２２ａ方向に付勢され，弁座１２
２ａに着座して，ボールバルブ１２２が閉じられている
。但し，ボールバルブ１２２の内部には図１３に矢印で
示すように高圧のエアが導入されているので，ボール１
２３はこの空気力により弁座１２２ａに押し付けられる
ためボール１２３の落下を防止する機構を設け，ばね１
２３ｂを省略することもできる。

【００２８】また，図１２の１２８が上記エアテーブル
１２４の架台，図１０，図１１の（ａ）がエアテーブル
１２４の各隅角部に設けられた９０°方向変換部のパレ
ットの搬送方向に対面する外側，図１１の１２５ａがリ
ニアモータの一次側加速用コイル，図１１，図１２の１
２５ｂがリニアモータの一次側減速用コイルで，従来搬
送装置等で用いられている公知の型式のものが採用され
ている。上記一次側加速用コイル１２５ａが上記エアテ
ーブル１２４上に間隔おいて２列に配設され，上記一次
側減速用コイル１２５ｂが上記エアテーブル１２４の９
０°方向変換部上に２個ずつ配設されて，同９０°方向
変換部では，一次側加速用コイル１２５ａの長手方向中
心軸線と一次側減速用コイル１２５ｂの長手方向中心軸
線とが直交している。

【００２９】また図１０，図１２の１２６が上記エアテ
ーブル１２４の外周部上方に配設した溝型ガイド部材，
１２９が同溝型ガイド部材１２６を上記架台１２８に固
定するガイド取付板，図１０，図１２の１３１が搬送用
パレット，１３２が同搬送用パレット１３１の下面に取
付けたリニアモータの二次導体，１３０が同搬送用パレ
ット１３１の各隅角部上面に取付けた４個のガイドロー
ラで，同各ガイドローラ１３０が上記溝型ガイド部材１
２６内を転動する。

【００３０】また１２７ｃ，１２７ｄが上記溝型ガイド
部材１２６に設けたガイドローラを通過させるための切
欠部で，同切欠部１２７ｃ，１２７ｄが上記溝型ガイド
部材１２６のうち，９０°方向変換部の内側部分に設け
られている。

【００３１】また更に，図１０の１３３は，パレット停
止用ストッパであり，その構成は，前記第１の実施例に
おけるパレット停止用ストッパ３０と同一であり，同パ
レット停止用ストッパ１３３はエアテーブル１２４の９
０°変換部のパレットの搬送方向に対面する外側の溝型
ガイド部材１２６の部分に取付けられている。

【００３２】次に，上記第２実施例の作用を説明です。 搬送用パレット１３１をエアテーブル１２４の上に載せ
，被搬送物を同パレット１３１の上に載せて，同パレッ
ト１３１直下のボールバルブ１２２のボール１２３を空
気力とボール付勢用ばね１３４に抗し押し下げ，圧力空
気を上記パレット１３１へ向かって噴出させて，同パレ
ット１３１とその上の被搬送物とを噴出させる。

【００３３】またエアテーブル１２４に設けたリニアモ
ータの一次側加速用コイル１２５ａによりパレット１３
１を，図１０の矢印Ａ方向に加速させる。さらにパレッ
ト１３１外側部前後のガイドローラ１３０とエアテーブ
ル１２４の溝型ガイド部材１２６とによりパレット１３
１を矢印Ａ方向に誘導して，エアテーブル１２４の９０
°方向変換部へ向かわせる。

【００３４】これらのパレット１３１及び被搬送物がエ
アテーブル１２４の９０°方向変換部に達したら，リニ
アモータの一次側減速用コイル１２５ｂによりパレット
１３１を減速させ，停止用ストッパ１３３に衝突させて
，停止させる。このとき，パレット１３１の内側部前側
のガイドローラ１３０が溝型ガイド部材１２６の（ａ）
の部分に設けられた切欠部１２７ｃを通過して溝型ガイ
ド部材１２６内に入る。

【００３５】次いで同９０°方向変換部に設けたリニア
モータの一次側加速用コイル１２５ａによりパレット１
３１を加速させて，エアテーブル１２４上を次の９０°
方向変換部へ向かわせる。このとき，パレット１３１の
内側部後側のガイドローラ１３０が溝型ガイド部材１２
６に設けられた切欠部１２７ｄから溝型ガイド部材１２
６外へ出る。次の９０°方向変換部に達したときにも，
同様に作用して，９０°の方向変換を行う。

【００３６】次に本発明の第３の実施例に係る搬送装置
を，図１４ないし図１９により説明する。２２１が搬送
装置の四角形（矩形）の枠状をなすエアテーブル，２２
２が同エアテーブル２２１に設けた圧力空気噴出用ボー
ルバルブ，図１６，図１８，図１９の２２４が上記エア
テーブル２２１の架台，図１３の（ａ）がエアテーブル
２２１の各隅角部に設けられた９０°方向変換部のパレ
ット搬送方向に対面する外側の部分であって，これらは
，上記第１及び第２の実施例と同様に構成されている。 図１４の２２３ａはリニアモータの一次側加速用コイル
，２２３ｂがリニアモータの一次側減速用コイルで，上
記一次側加速用コイル２２３ａが上記エアテーブル２２
１上に間隔おいて２列に配設され，上記一次側減速用コ
イル２２３ｂが上記エアテーブル２２１の９０°方向変
換部上に２個ずつ配設されて，同９０°方向変換部上で
は，一次側加速用コイル２２３ａの長手方向中心軸線と
一次側減速用コイル２２３ｂの長手方向中心軸線とが直
交している。また図１８，図１９の２２５が上記エアテ
ーブル２２１の外周部上方に配設した溝型ガイド部材，
２２６が同溝型ガイド部材２２５を上記架台２２４に固
定するガイド取付板，２２７が搬送用パレットで，同搬
送用パレット２２７の下面には，リニアモータの二次導
体２２９（図１９参照）が取付けられている。 また２２８が同搬送用パレット２２７の各隅角部上面に
取付けた４個のガイドローラで，同各ガイドローラ２２
８が上記溝型ガイド部材２２５内を転動する。

【００３７】図１４，図１５，図１６及び図１８の２３
０がパレット停止用ストッパで，同パレット停止用スト
ッパ２３０は，図１５，図１６に示すように，当板２３
２と，同当板２３２に一体のガイド杆を進退可能に支持
するガイド部材２３４と，同ガイド部材２３４と上記当
板２３２との間に介装したショックアブソーバ２３３と
により構成されて，同パレット停止用ストッパ２３０が
エアテーブル２２４の９０°方向変換部のパレット搬送
方向に対面する外側の部分（ａ）に設置されている。

【００３８】また，２３１ａ，２３１ｂが方向変換部以
外の中間部に設けたパレット停止用ストッパで，同パレ
ット停止用ストッパ２３１ａ（及び２３１ｂ）が図１７
に示すように，当板２３５と，同当板２３５を進退可能
に支持するガイド部材２３７と，同ガイド部材２３７と
上記当板２３５との間に介装したショックアブソーバ２
３６と，上記ガイド部材２３７を支持する支持台２３８
と，同支持台２３８を上記架台２２４に昇降可能に支持
するリンク機構２３９と，同リンク機構２３９と上記架
台２２４との間に設けた昇降駆動用シリンダ２４０とに
より構成されて，エアテーブル２２４の９０°方向変換
部以外の中間位置に設置されている。

【００３９】次に上記図１４ないし図１９に示す第３の
実施例に係る搬送装置の作用を説明する。搬送用パレッ
ト２２７をエアテーブル２２１の上に載せ，被搬送物を
同パレット２２７の上に載せて，同パレット２２７直下
のボールバルブ２２２のボールを空気力とボール付勢用
ばねに抗し押し下げ，圧力空気を上記パレット２２７へ
向かって噴出して，同パレット２２７とその上の被搬送
物とを浮上させる。

【００４０】また，エアテーブル２２１に設けたリニア
モータの一次側加速用コイル２２３ａによりパレット２
２７を図１４の矢印Ｘ方向に加速させる。さらにパレッ
ト２２７の外側部前後のガイドローラ２２８とエアテー
ブル２２１上に設けた溝型ガイド部材２２５とによりパ
レット２２７を矢印Ｘ方向へ誘導して，エアテーブル２
２１の中間位置のステーション，例えば図１４中のステ
ーションＡへ向かわせる。パレット２２７が中間位置直
前に達したら，パレット停止用ストッパ２３１ａの昇降
駆動用シリンダ２４０を伸長方向に作動し，リンク機構
２３９を介して支持台２３８とガイド部材２３７とショ
ックアブソーバ２３６と当板２３５とを上昇させて，パ
レット２２７の前部を当板２３５に衝突させる一方，こ
のときの衝撃をショックアブソーバ２３６により吸収し
て，パレット２２７及び被搬送物を同中間位置にショッ
クなしに停止させる。

【００４１】パレット２２７の停止後，パレット停止用
ストッパ２３１ｂの昇降駆動用シリンダ２４０を伸長方
向に作動し，リンク機構２３９を介して支持台２３８と
ガイド部材２３７とショックアブソーバ２３６と当板２
３５とを上昇させ，当板２３５をパレット２２７の後部
に対向させて，パレット２２７の後部を位置決めする。

【００４２】また，この中間位置での重量物に対する作
業が終わったら，パレット停止用ストッパ２３１ａ，２
３１ｂの昇降駆動用シリンダ２４０を縮み方向へ作動し
て，パレット停止用ストッパ２３１ａ，２３１ｂの当板
２３５，２３５を下降させ，次いで上記の要領でパレッ
ト２２７及び重量物を次のステーションである９０°方
向変換部，例えば図１４中のステーションＢ，Ｃへ向か
わせる。

【００４３】これらのパレット２２７及び重量物がエア
テーブル２２１の９０°方向変換部に達したら，リニア
モータの一次側減速用コイル２２５ｂによりパレット２
２７を減速させ，パレット停止用ストッパ２３０に衝突
させて，停止させる。またここでの作業を終了したら，
上記の要領でパレット２２７及び被搬送物を次のステー
ションへ向かわせる。

【００４４】なお，上記第１，第２及び第３実施例の重
量物搬送用パレットは，陰極線管用パネル及びファンネ
ル等のガラス成形品のプレス成形加工工程及びプレス成
形品の搬送工程に適用することができる。また他の重量
物の加工工程或いは搬送工程にも適用が可能である。パ
レットの形状は，正方形以外の形状でもよく，長方形，
六角形等の多角形にしてもよい。特にパレットを六角形
にした場合には，１２０°の方向変換が可能になる。

【００４５】また，上記第１，第２及び第３実施例では
，９０°の方向変換を行なっているが，本発明において
は，９０°以外の方向変換を行なわせるようにしてもよ
い。また更に，方向変換部をＴ字形，十字形として分岐
させてもよく，その分岐数を複数にしてもよい。その場
合，方向変換部には，出没可能なストッパーを設けるの
が好ましい。

【００４６】本発明の第４の実施例に係る搬送用パレッ
トを図２０ないし図２４によって説明する。３０１は搬
送用パレット，３０２は軽量材よりなるパレット本体で
，同パレット本体３０２の下面には，硬化処理が施され
ている。なおパレット本体３０２の軽量材としてはアル
ミニウム等を使用する。また，３０３は金属材よりなる
外力負荷部で，同外力負荷部３０３は，上側の円形載荷
部３０３ａと下側の接地部３０３ｂとにより構成されて
いる。なお外力負荷部３０３の金属材としては非変形，
非破壊の強度を有する金属材，例えば鉄材を使用する。 外力負荷部３の円形載荷部３０３ａは，パレット本体３
０２の中央部の円形切明け部に嵌入され，また接地部３
０３ｂはパレット本体３０２の下面に設けられた凹部に
嵌入された状態でパレット本体３０２と一体化されてい
る。

【００４７】３０４は同外力負荷部３０３（接地部３０
３ｂ）を上記パレット本体３０２に締付け固定するボル
トで，図２１に示すように，同外力負荷部３０３（接地
部３０３ｂ）の下面を同パレット本体３０２の下面より
も下方に１　ｍｍ　程度突設させている。

【００４８】また，３０６がエアテーブル，３０５が搬
送用パレット３０１を上記エアテーブル３０６の上に載
せたときに，上記パレット本体３０２と同エアテーブル
３０６との間に形成される隙間，３０７が上記パレット
本体３０２の上面各隅角部に設けたガイドローラ，３０
８が上記エアテーブル３０６の全長にわたり分散状態に
設けた多数のボールバルブ，３０９が同ボールバルブ３
０８のボール（パレット本体３０２に接触したときに，
押し下げられて，圧力空気噴出口を開くボール）に接触
する搬送用パレット３０１下側コーナ部に形成した面取
部，３１０が上記パレット本体３０２の下面に設けた凹
部に嵌め込まれその下端がパレット本体３０２の下面よ
り突出しないようにパレット本体３０２下面に溶着され
た鉄板からなるリニアモータの二次導体，３１１が上記
ガイドローラ３０７を抱き込み誘導するエアテーブル３
０６の溝型ガイド部材，３１２が同溝型ガイド部材３１
１を上記エアテーブル３０６に取付けるガイド取付板で
，図２０，図２４に示すようエアテーブル３０６の片側
のみに設置すれば搬送パレットの誘導には充分である。 ３１４ａが上記エアテーブル３０６に取付けたリニアモ
ータの一次側加速用コイル，３１４ｂが同エアテーブル
３０６に取付けたリニアモータの一次側減速用コイルで
ある。

【００４９】なお，上記ボールバルブ３０８とそのボー
ルについては，第１ないし第３の実施例において説明し
たものが使用される。また，上記エアテーブル３０６は
，第１ないし第３の実施例におけるエアテーブルと同様
四角形（矩形）の枠状をなすように構成され、一次側加
速用コイル３１４ａと一次側減速用コイル３１４ｂは，
第３実施例におけるそれと同様に配置され，各ステーシ
ョンにおいてはその長手方向中心軸線が互いに直交する
ようにステーションに配置される。

【００５０】次に上記図２０ないし図２４に示す第４の
実施例に係る搬送用パレットの作用を説明する。搬送用
パレット３０１をエアテーブル３０６の上に載せ，被搬
送物をパレット本体３０２の外力負荷部３０３（円形載
荷部３０３ａの上に載荷し，次いで搬送用パレット３０
１及び被搬送物をエアテーブル３０６のボールバルブ３
０８から噴出する圧力空気により浮上させる。またエア
テーブル３０６に設けたリニアモータの一次側加速用コ
イル３１４ａにより搬送用パレット３０１を加速する。 さらに搬送用パレット３０１のガイドローラ３０７とエ
アテーブル３０６の溝型ガイド部材３１１とにより搬送
用パレット３０１を誘導し暴走しないようにして，所定
のステーションへ移動させる。

【００５１】このとき，硬化処理したパレット本体３０
２の下面によりボールバルブ３０８を次々にＯＮ（開）
にして，搬送用パレット３０１を引続き浮上させ，パレ
ット本体３０２が通過すると，ボールバルブ３０８は空
気力とばねにより押し上げられ圧力空気孔をＯＦＦ（閉
）にする。

【００５２】また所定のステーションに達したら，リニ
アモータの一次側減速用コイル３１４ｂにより搬送用パ
レット３０１を減速してストッパにより停止させる。

【００５３】なお，この場合用いられるストッパとして
は，上記第１の実施例におけるパレット停止用ストッパ
２８，２９，３０，第２の実施例におけるパレット停止
用ストッパ１３３，第３の実施例におけるパレット停止
用ストッパ２３０，２３１ａ，２３１ｂ等が用いられる
。

【００５４】以上のようにして，搬送パレット３０１が
停止したときには搬送用パレット３０１直下のボールバ
ルブ３０８を図示しない手段により閉（ＯＦＦ）にして
，搬送用パレット３０１の鉄材製外力負荷部３０３（接
地部３０３ｂ）をエアテーブル３０６の上に載せる。こ
の外力負荷部３０３（接地部３０３ｂ）の下面は，パレ
ット本体３０２の下面よりも僅か下方に突設しており，
軽量材製パレット本体３０２がエアテーブル３０６に接
触せず，鉄材製外力負荷部（接地部３０３ｂ）がエアテ
ーブル３０６に接触して，作業中の外力（例えばプレス
力）は軽量材製パレット本体３０２に作用しない。

【００５５】図２５，図２６は，本発明の第５の実施例
を示している。この実施例では，二次導体３１０がアル
ミニウム板３１６と鋼板３１７とを貼り合わせて得た複
合材を上記第４の実施例と同様にパレット本体３０２の
下面に設けた凹部に嵌入した構成としており，同複合材
のアルミニウム板３１６の各ボールバルブ３０８に係合
する部分以外の部分を深さ３１８ａの凹状にして，エア
ポケット３１８を形成しており，ボールバルブ３０８か
ら噴出する圧力空気を同エアポケット３１８内へ入れて
，搬送用パレット３０１の浮上をより確実に行うように
している。それ以外の作用は上記図２０ないし図２４に
示す実施例と同じである。

【００５６】上記第４及び第５実施例に係る重量物搬送
用パレットは，陰極線管用パネル及びファンネル等のガ
ラス成形品の，プレス成形加工工程及びプレス成形品の
搬送工程に適用することができる。また他の重量物の加
工工程或いは搬送工程に適用することも可能である。パ
レットの形状は，正方形以外の形状でもよく，長方形，
六角形等の多角形にしてもよい。特にパレットを六角形
にした場合には，１２０°の方向変換が可能になる。

【００５７】また，第４及び第５の実施例の搬送用パレ
ットが用いられる搬送装置は，９０°以外の方向変換と
することも可能である。また方向変換部をＴ字形，十字
形として分岐させてもよく，その分岐数を複数にしても
よい。その場合，方向変換部には，出没可能なストッパ
ーを設けるのが好ましい。

【００５８】

【発明の効果】１．　　請求項１に記載した本発明は，
上記のようにパレットをエアテーブルの上に載せ，被搬
送物を同パレットの上に載せて，パレット直下のボール
バルブを開弁させ，そこからの圧力駆動によりパレット
を浮上させ，リニアモータの一次側コイルにより加速さ
せ，さらにパレットのガイド部材をエアテーブルのガイ
ド部材により誘導しながら，エアテーブル上のステーシ
ョンへ向かわせ，ここに達したら，リニアモータの一次
側コイル及びパレット停止用ストッパにより減速，停止
させる。またここでの作業が終了したら，エアテーブル
上を次のステーションへ向かわせるので，パレット及び
その上の被搬送物をエアテーブルに沿って正確に移動さ
せることができる。

【００５９】また，本発明は上記のように構成されてい
るために，曲率半径の大きい方向変換部を不要にできて
，搬送装置全体を整然と配置できる。

【００６０】また更に，パレット直下のボールバルブだ
けを開弁させるので，圧力空気供給源に小型のものを使
用できて，設備費を節減できる上に，圧力空気量を少な
くできて，運転費を節減できる効果がある。

【００６１】２．　　請求項２に記載した本発明は，上
記のようにパレット及びその上の被搬送物がエアテーブ
ルの方向変換部に達したら，リニアモータの一次側減速
用コイルにより減速させ，停止用ストッパに衝突させて
停止させる。この時，パレットの内側部前側のガイドロ
ーラはガイドローラ出入用切欠部を経て溝型ガイド部材
内に収容される。

【００６２】次いで同方向変換部に設けたリニアモータ
の一次側加速用コイルによりパレットを加速させて，エ
アテーブル上を次の方向変換部へ向かわせる。このとき
，パレットの内側部後側のガイドローラをガイドローラ
出入用切欠部から溝型ガイド部材外へ出す。次の方向変
換部に達したときにも，同様に作用して，パレットの方
向変換を行なう。

【００６３】以上のように，請求項２に記載の本発明に
おいては，パレットを円滑に搬送することができるとと
もに，方向変換部において円滑にパレットの停止と方向
変換を行なうことができる。

【００６４】３．　　請求項３に記載した本発明の搬送
装置は，上記のように搬送用パレットをエアテーブルの
上に載せ，被搬送物を同パレットの上に載せて，ボール
バルブからの圧力空気により浮上させ，リニアモータの
一次側加速用コイルにより加速させ，さらにパレットの
ガイド部材をエアテーブルのガイド部材により誘導しな
がら，エアテーブルの中間位置へ向かわせ，ここに達し
たら，リニアモータの一次側減速用コイルにより減速さ
せ，パレット停止用ストッパに接触させて停止させるこ
とができる。

【００６５】また，ここでの重量物に対する作業を終了
したら，エアテーブル上を上記と同様に，パレットをガ
イド部材によって誘導しながら移動させて搬送する。

【００６６】しかも，エアテーブルの方向変換部におい
ては，パレットの搬送方向に対面する外側に設けられた
パレット停止用ストッパによってパレットを停止させ，
その上で，パレットを確実に変換された方向へ移動させ
ることができる。

【００６７】従って，曲率半径の大きい方向変換部を必
要とせず，搬送装置全体を整然と配置できる。また上記
のように構成されており，パレット及び重量物を所定位
置に正確に位置決めできて，生産ラインの作業性，安全
性を向上できる効果がある。

【００６８】４．　　請求項４に記載の本発明の搬送用
パレットは，上記のようにパレットをアルミニウム等の
軽量材よりなるパレット本体と金属材よりなる外力負荷
部とにより構成しており，パレット全体を軽量化でき，
それに伴いリニアモータの小型化及び圧力空気の流量低
減を併せ達成できて，エアテーブル及びリニアモータよ
りパレットを浮上，移動させる搬送装置を小型化するこ
とができる効果がある。

【００６９】また，外力負荷部の下面は軽量材よりなる
パレット本体の下面より僅かに下方に突出しているため
に，作業中の外力等は外力負荷部によって受けられてパ
レット本体に作用することがなく，搬送用パレットに必
要な強度をもたせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の平面図、

【図２】同実
施例のボールバルブの断面図、

【図３】同実施例のボー
ルバルブを設けた部分の断面図、

【図４】同実施例のガイド部材の縦断正面図、

【図５】
同実施例のパレット停止用ストッパを示す平面図、

【図６】同実施例おパレット停止用ストッパを示す側面
図、

【図７】同実施例の中間位置に設置されたパレット停止
用ストッパの側面図、

【図８】同実施例の９０°方向変換部に設置されたパレ
ット停止用ストッパ平面図、

【図９】同実施例の中間部に設置されたパレット停止用
ストッパの平面図、

【図１０】本発明の第２の実施例の溝型ガイド部材を示
す平面図、

【図１１】同実施例のリニアモータの一次側加速用コイ
ルと一次側減速用コイルを示す平面図、

【図１２】同実
施例のエアテーブルの縦断側面図、

【図１３】同実施例
のエアテーブルの拡大縦断面図、

【図１４】本発明の第
３の実施例の平面図、

【図１５】同実施例の９０°方向
変換部に設置したパレット停止用ストッパの平面図、

【図１６】同パレット停止用ストッパの側面図、

【図１
７】同実施例の中間位置に設置したパレット停止用スト
ッパの側面図、

【図１８】同パレット停止用ストッパを設けた部分の側
面図、

【図１９】同実施例のエアテーブルの縦断正面図、

【図
２０】本発明の第４の実施例の平面図、

【図２１】同実
施例の側面図、

【図２２】図２１の矢印Ｉ方向から見た底面図、

【図２
３】同実施例の搬送パレットを示し，図２３（Ｉ）は図
２０の矢印ＩＩ方向から見た側面図，図２３（ＩＩ）は
パレット本体の面取部の拡大側面図、

【図２４】同実施
例の搬送用パレットが用いられるエアテーブルとリニア
モータによりパレットを浮上，搬送する搬送装置の平面
図、

【図２５】本発明の第５の実施例の底面図、

【図２６】
図２５の　ＩＩＩ−ＩＩＩ　矢視断面図、

【図２７】従
来の搬送装置の縦断正面図、

【図２８】同搬送装置の方
向変換部の平面図、

【図２９】同搬送装置のレイアウト
を示す平面図、

【図３０】従来の他の搬送装置の平面図
、

【図３１】同搬送装置の側面図である。

【符号の説明】

２２　　　　　　ボールバルブ ２４　　　　　　リニアモータの二次導体２６　　　　
　　エアテーブル ２７　　　　　　リニアモータの一次側コイル３２　　
　　　　パレット ３５　　　　　　溝型ガイド部材 １２４　　　　エアテーブル １２５ａ　　リニアモータの一次側加速用コイル１２５
ｂ　　リニアモータの一次側減速用コイル１２６　　　
　エアテーブルのガイド部材１２７ｃ，１２７ｄ　　　
　ガイド部材の切欠部１３０　　　　パレットのガイド
部材 １３１　　　　パレット １３３　　　　パレット停止用ストッパ（ａ）　　　　
方向変換部のパレット搬送方向に対面する外側の部分 ２２１　　　　エアテーブル ２２３ａ　　リニアモータの一次側加速用コイル２２３
ｂ　　リニアモータの二次側減速用コイル２２５　　　
　溝型ガイド部材 ２２７　　　　搬送用パレット ２２８　　　　ガイドローラ ２３０　　　　９０°方向変換部のパレット停止用スト
ッパ２３１ａ，２３１ｂ　　　　中間位置のパレット停
止用ストッパ ３０１　　　　搬送用パレット ３０２　　　　パレット本体 ３０３　　　　外力負荷部 ３０７　　　　ガイド部材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　パレットに接触して開弁することによ
   り圧力空気を噴出してパレットを浮上させるボールバル
   ブと，浮上したパレットを移動させるリニアモータと，
   浮上したパレットを誘導するガイド部材とをエアテーブ
   ルに設けたことを特徴とする搬送装置。
2. 【請求項２】　　エアテーブル及びリニアモータにより
   パレット及びその上の被搬送物を浮上，搬送する搬送装
   置において，上記エアテーブルの方向変換部に上記リニ
   アモータの一次側加速用コイルと一次側減速コイルとを
   設け，同方向変換部のパレット搬送方向に対面する外側
   の部分にパレットの停止用ストッパを設け，同方向変換
   部にパレットのガイド部材を設けるとともに同ガイド部
   材にパレットに設けたガイドローラを通過させ得る切欠
   部を設けたことを特徴とする搬送装置の搬送方向変換装
   置。
3. 【請求項３】　　エアテーブル及びリニアモータにより
   パレット及びその上の被搬送物を浮上，搬送する搬送装
   置において，上記パレットの外周部上面にパレット側ガ
   イド部材を設け，上記エアテーブルに同ガイド部材に係
   合するエアテーブル側ガイド部材を設け，上記エアテー
   ブルの方向変換部のパレット搬送方向に対面する外側に
   パレット停止用ストッパを設け，同エアテーブルの方向
   変換部以外の中間位置にパレット停止用ストッパを出没
   可能に設けたことを特徴とする搬送装置。
4. 【請求項４】　　圧力空気により浮上させるとともにリ
   ニアモータにより移動させる搬送用パレットにおいて，
   パレットを軽量材よりなるパレット本体と金属材よりな
   る外力負荷部とにより構成して，同外力負荷部の下面を
   同パレット本体の下面よりも僅か下方に突設し，同パレ
   ット本体外周部の上面複数個所にガイド部材を設け，同
   パレット本体の下面にリニアモータの二次導体を設けた
   ことを特徴とする搬送用パレット。