JPH0433912B2 - - Google Patents

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JPH0433912B2
JPH0433912B2 JP61081842A JP8184286A JPH0433912B2 JP H0433912 B2 JPH0433912 B2 JP H0433912B2 JP 61081842 A JP61081842 A JP 61081842A JP 8184286 A JP8184286 A JP 8184286A JP H0433912 B2 JPH0433912 B2 JP H0433912B2
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JP
Japan
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dye
dyeing
heat treatment
silk
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JP61081842A
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JPS62238882A (ja
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Toshiichi Nunoo
Masahiro Fukawa
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は絹繊維構造物の反応性染料による連続
染色方法に関するものである。 (従来の技術) 絹繊維構造物はその独特の光沢、色調を得るた
め、従来は酸性染料、直接染料等によつて浸染染
色されるのが一般的であり、稀には反応染料によ
る吊染方式も行なわれているが、浴比が通常の浸
染染色方法に比較して極めて大きいため使用染
料、各種染色助剤、熱量、時間の無駄があり、染
色コストも高く更に、アルカリ使用による絹繊維
構造物の引裂強力低下や絹繊維表面が荒れるいわ
ゆる“スレ”“フイブリル化”が生ずる。このた
め、絹繊維構造物の反応染料による浸染は稀にし
か行なわれず、連続染色に至つては染めづら、染
色濃度、引裂強力等が充分満足されないため殆ん
ど行なわれず、関連文献もないのが現状である。 (本発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、絹繊維に対して「スレ」「フ
イブリル化」等の劣化を招かず、絹独特の光沢、
色調を保持した反応性染料による連続染色方法を
提供することにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、絹繊維構造物に対し、アルキルアル
コール又はアルケニルアルコールのエチレンオキ
サイド付加物0.1〜5重量%と、反応性染料と、
重曹又は炭酸ソーダとを含有する染色液を付与
後、乾燥、熱処理を行うことを特徴とするもので
ある。 本発明で云う絹繊維構造物とは、絹織物、絹編
物を示す。 本発明で使用される反応性染料としては、反応
基がジクロルトリアジン系染料であるI.C.I社製の
プロシオンMX染料、三井東圧〓製のミカシオン
染料、反応基がモノクロルジフルオロピリミジン
系染料であるサンド社製のドリマレンR染料、ド
リマレンK染料、バイエル社製のレバフイツクス
PA染料、反応基がビニルスルホン系染料である
ヘキスト社製のレマゾール染料、住友化学〓製の
スミフイツクス染料、反応基がモノクロルトリア
ジン染料であるI.C.I社製のプロシオンH染料、日
本化薬〓製のカヤシオンP染料等を挙げることが
できるが、特に好ましい染料は反応基がジクロル
トリアジン系染料及び反応基がモノクロルジフル
オロピリミジン系染料である。 次に、染色液中に添加されるアルキルアルコー
ル又はアルケニルアルコールのエチレンオキサイ
ド付加物としては一般式 RO―(CH2CH2O―)oH 〔式中Rは炭素数8から22までのCnH2m+1
アルキル基又はCnH2m-1のアルケニル基を表わ
し、nは2から40までの整数である。〕 で示される化合物であり、特に炭素数が8〜18
又、nの値が2〜20で示されるものが好ましく、
かかる化合物は染色液中に0.1〜5重量%、好ま
しくは0.5〜1重量%添加する。 又、本発明では染色液に、反応性染料を発色せ
しめるためのアルカリ剤として重曹又は炭酸ソー
ダを添加し、その使用量としては0.5〜2.5重量%
が好ましい。 更に、染色液にはその付与方法、製品用途に応
じて尿素を5〜20重量%、マイグレーシヨン防止
剤としてアルギン酸ソーダを0.02〜0.2重量%、
還元防止剤としてメタニトロベンゼンスルホン酸
ソーダを0.5〜1重量%程度添加することが好ま
しい。 本発明では絹繊維構造物に対し、前記の如き染
色液を付与するが、付与方法としてはパツド法が
好ましく、一例を示せば、ピツクアツプ率70〜85
重量%でパツデイング後、100〜105℃のスチーム
で30秒〜10分間の熱処理を施し、乾燥をする方法
や、パツド後100〜120℃で30秒〜3分間の乾燥を
行つた後、100〜105℃のスチームで30秒〜10分間
の熱処理、120〜180℃で30秒〜10分間のハイテン
ペレーチヤースチーマーによる熱処理、120〜180
℃で30秒〜6分間の乾熱処理のいずれかの熱処理
を施すことが挙げられ、熱処理として好ましいの
はスチーム又はハイテンペレーチヤースチーマー
による湿熱処理である。 かかる処理により反応性染料が絹繊維構造物に
固着した後は、通常湯洗、脱水、乾燥を施し、染
色製品となすが、湯洗後、染色堅牢度増進剤によ
る処理を施すことが好ましく、かかる染色堅牢度
増進剤としては、ポリアミン系、第4級アンモニ
ウム系のものが挙げられ、具体的には、日華化学
工業〓製のポリアミン系染色堅牢度増進剤ネオフ
イツクRP70、日東紡績〓製の第4級アンモニウ
ム系ダンフイツクス505R−E、大原パラジウム
〓製のパラフイツクスEH等があり、その使用量
は絹繊維構造物重量に対して0.2〜0.4重量%付与
するのがよい。 (実施例) 次に本発明を実施例で詳細に説明するが実施例
中の数値の基本となる試験方法は次の通りであ
る。 (1) 引裂強力(g) JIS L1096−D法 (2) 耐光堅牢度(級) JIS L0842 第3露光法 (3) 汗堅牢度(酸)(級) JIS L0848 C法 〃 (アルカリ)(級) 〃 (4) 水試験法(級) JIS L0846 A法 (5) 洗濯試験法(級) JIS L0844 A−1法 (6) 摩擦堅牢度(乾)(級) JIS L0849 1型 〃 (湿)(級) 〃 (7) 布帛の染めづらの良否は風合判定の専門家5
名に依頼して決定した。 実施例 1 通常公知の方法で精練して経絹紡140番手糸密
度114.4/インチ、緯絹紡66番手単糸使いの糸密
度89.1本/インチ、目付60g/m2の富士絹乾燥織
物を得た。 該富士絹織物を尿素100g/、重曹10g/、
ラウリルアルコールにエチレンオキサイドを10モ
ル付加せしめた化合物6g/、還元防止剤とし
てメタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ7g/
、に最終的になる様に調整した混合水溶液を共
通成分とし、個別に添加する成分として、I.C.I社
製のジクロルトリアジン系染料 (1) プロシオン イエロー MX−8G 50g/ (2) プロシオン レツド MX−7B 50g/ (3) プロシオン ブルー MX−G 50g/ を夫々、加えて、上記指定の濃度になる様に水で
調整したパデイング用染色液を3つ準備し、各色
用に精練、乾燥した富士絹も3枚用意し、上記の
一色ごとにパデイング液をミキサーで充分に攪拌
混合した液をパデイング槽に入れ、それぞれピツ
クアツプ率8%でパデインゲ後、100℃の飽和蒸
気で1分間スチーミングして、上記(1)から(3)の染
料を反応固着させた後、90℃で5分間の湯洗いを
行い、脱水乾燥後、染色堅牢度増進剤として日東
紡績〓製のダンフイツクス505R−E4g/の水
溶液を絞り率85%でパデイングして富士絹織物重
量に対して0.34重量%付与、乾燥して、富士絹の
染色製品を得た。 得られた富士絹の引裂強力、耐光堅牢度、汗堅
牢度、水試験、摩擦堅牢度、洗濯堅牢度、染めづ
らを第1表に示した。 実施例 2 通常公知の方法で精練した経21デニール双糸、
経糸密度132.8本/インチ、緯21デニール4本使
いの緯糸密度105本/インチ、目付45g/m2の絹
羽二重乾燥織物を得た。 該綾羽二重を尿素100g/、アルギン酸ソー
ダ0.5g/、ラウリルアルコールにエチレンオ
キサイドを15モル付加せしめた化合物10g/、
重曹15g/、に調整した混合水溶液を共通成分
とし、個別に添加する成分として、モノクロルジ
フルオロピリミジン系染料であるサンド社製品の (1) ドリマレン イエロー RGN 50g/ (2) ドリマレン ブリリアント レツド R−
4BL 50g/ (3) ドリマレン ブリリアント ブルー R−
GL 50g/ を共通成分に加えて、上記指定の濃度になる様に
水で調整したパデイング用液を3つ準備し、各色
用に精練、乾燥した絹綾羽二重も3枚用意し、上
記の一色ごとにパデイング液をミキサーで充分に
攪拌混合した液をパデイング槽に入れて、それぞ
れピツクアツプ率80%でパデイング後、100℃で
3分間乾燥し、更に150℃で180秒間乾熱処理し
て、上記(1)から(3)の色を反応固着させた後、90℃
で5分間の湯洗い、水洗、脱水、乾燥後、染色堅
牢度増進剤として日華化学〓製のポリアミド系染
色堅牢度増進剤ネオフイツクスRP70 4g/の
水溶液をピツクアツプ率85%でパデイングして絹
綾羽二重織物に対して0.34重量%付与して、脱
水、乾燥して、絹羽二重の染色製品を得た。 得られた絹羽二重の引裂強力、耐光堅牢度、汗
堅牢度、水試験、摩擦堅牢度、洗濯堅牢度、染め
づらを第1表に示した。 比較例 1 実施例1で使用したものと同一の精練乾燥した
富士絹を使用して、現在行なわれている吊染染色
による酸性染料による染色を行つた。浴比1:
100で共通成分として酢酸アンモンと酢酸で浴を
PH5.0に調整し、日本化薬〓製の酸性染料 (1) カヤノール イエロー N5G 2.0%(o.w.f.) (2) カヤノール レツド NB2.0%(o.w.f.) (3) カヤノール ブルー NR2.0%(o.w.f.) をそれぞれ別浴に仕立てて、30℃から45分間で98
℃に昇温し、60分間染色した。 この間浴に吊られた絹布を順次上下に上げ下げ
しながら均染を計つた。染色終了後、湯洗、水
洗、脱水後、絹染物の染色堅牢度増進剤として日
本染化〓製のシルフイツクス3Aを富士絹重量に
対して0.4重量%付与して乾燥し、染色製品を得
た。 得られた染色品の引裂強力、耐光堅牢度、汗堅
牢度、水試験、摩擦堅牢度、洗濯堅牢度、染めづ
らを第1表に示した。
【表】 (本発明の効果) 本発明の連続染色法はアルキル又はアルケニル
アルコールのエチレンオキサイド付加物の使用に
より、毛羽、ネツプまで良く染まり、染めづらは
従来の吊染法と全く変変りなく良好であり、染色
時間も短く、使用薬品の無駄も少ないため染コス
トは安く、更に染色品に「スレ」「フイブリル化」
も全く発生しないばかりか、染色堅牢度も従来方
法より遥かに良好であり、画期的な絹染色製品を
提供することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 絹繊維構造物に対し、アルキルアルコール又
    はアルケニルアルコールのエチレンオキサイド付
    加物0.1〜5重量%と、反応性染料と、重曹又は
    炭酸ソーダとを含有する染色液を付与後、乾燥、
    熱処理を行うことを特徴とする絹繊維構造物の連
    続染色方法。 2 アルキルアルコール又はアルケニルアルコー
    ルのエチレンオキサイド付加物が一般式 RO―(CH2CH2O―)oH 〔式中Rは炭素数8から22までのCnH2n+1 のア
    ルキル基又はCnH2n-1 のアルケニル基を表わし、
    nは2から40までの整数を表わす。〕 で示される化合物である特許請求の範囲第1項記
    載の染色方法。 3 反応性染料の反応基がジクロルトリアジン
    系、モノクロルジフルオロピリミジン系、ビニル
    スルホン系、モノクロルトリアジン系の何れかで
    ある特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 重曹又は炭酸ソーダの使用量が0.5〜2.5重量
    %である特許請求の範囲第1項記載の方法。 5 染色液が尿素を5〜20重量%、還元防止剤を
    0.5〜1重量%、マイグレーシヨン防止剤を0.02
    〜0.2重量%含有する特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 6 熱処理が湿熱処理である特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 7 乾燥、熱処理後、染色堅牢度増進剤を付与す
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP61081842A 1986-04-08 1986-04-08 絹繊維構造物の連続染色方法 Granted JPS62238882A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59199760A (ja) * 1983-04-20 1984-11-12 チバ−ガイギ・アクチエンゲゼルシヤフト シルクまたはシルク含有混合繊維材料の染色方法
JPS59199761A (ja) * 1983-04-20 1984-11-12 チバ−ガイギ・アクチエンゲゼルシヤフト シルクまたはシルク含有混合繊維材料の染色方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59199760A (ja) * 1983-04-20 1984-11-12 チバ−ガイギ・アクチエンゲゼルシヤフト シルクまたはシルク含有混合繊維材料の染色方法
JPS59199761A (ja) * 1983-04-20 1984-11-12 チバ−ガイギ・アクチエンゲゼルシヤフト シルクまたはシルク含有混合繊維材料の染色方法

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