JPH04336908A - 穴内面の自動バリ取り方法とその装置 - Google Patents
穴内面の自動バリ取り方法とその装置Info
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- JPH04336908A JPH04336908A JP13340491A JP13340491A JPH04336908A JP H04336908 A JPH04336908 A JP H04336908A JP 13340491 A JP13340491 A JP 13340491A JP 13340491 A JP13340491 A JP 13340491A JP H04336908 A JPH04336908 A JP H04336908A
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Landscapes
- Milling Processes (AREA)
- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の被加工物(ワー
ク)、例えば自動車、その他機械装置の配管用接続金具
の製作において、流体の通路として形成された穴どうし
が内部で交差している部分の、特に内面部分に発生した
バリを除去するための方法と装置に関する。
ク)、例えば自動車、その他機械装置の配管用接続金具
の製作において、流体の通路として形成された穴どうし
が内部で交差している部分の、特に内面部分に発生した
バリを除去するための方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】配管用接続金具等の穴内面のバリ取り方
法としては、 a)グラインダを用いてバリを削り取る方法。 b)特開昭63−180405号「バリ取り方法および
その装置」に記載されているようなバリ取り刃具を用い
てバリを削り取る方法。 c)特開昭63−300810号「穴のバリ取り用切削
刃物」に記載されているような中ぐり穴切削刃物を用い
てバリを削り取る方法。 d)特開平1−183309号「ドリル共用捩れバリ取
り刃具」に記載されているような捩れアームをドリルに
取り付けてバリをかき落とす方法。等が提案されている
が、それぞれ次のような欠点がある。
法としては、 a)グラインダを用いてバリを削り取る方法。 b)特開昭63−180405号「バリ取り方法および
その装置」に記載されているようなバリ取り刃具を用い
てバリを削り取る方法。 c)特開昭63−300810号「穴のバリ取り用切削
刃物」に記載されているような中ぐり穴切削刃物を用い
てバリを削り取る方法。 d)特開平1−183309号「ドリル共用捩れバリ取
り刃具」に記載されているような捩れアームをドリルに
取り付けてバリをかき落とす方法。等が提案されている
が、それぞれ次のような欠点がある。
【0003】すなわち、グラインダを用いる方法では粉
塵が飛散して作業者の健康や環境に悪影響を与えるおそ
れがある。切削刃物を用いて直接バリを削り取る方法で
は、1個所のバリを取るのに1回の加工が必要となるか
ら、ワークのセットや反転、ドリルの交換、工具の中心
合わせ等に多くの時間を必要とする。特にワークの重量
が大きい場合には作業能率が著しく低下する。捩れアー
ムをドリルに取り付ける方法では、ドリルが回転するう
ちに捩れアームが脱落するおそれがあり、作業者に危険
な作業となる。
塵が飛散して作業者の健康や環境に悪影響を与えるおそ
れがある。切削刃物を用いて直接バリを削り取る方法で
は、1個所のバリを取るのに1回の加工が必要となるか
ら、ワークのセットや反転、ドリルの交換、工具の中心
合わせ等に多くの時間を必要とする。特にワークの重量
が大きい場合には作業能率が著しく低下する。捩れアー
ムをドリルに取り付ける方法では、ドリルが回転するう
ちに捩れアームが脱落するおそれがあり、作業者に危険
な作業となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、粉塵
の発生を阻止すると共に、少ない加工回数で穴内面のバ
リを自動的に除去できるような方法と装置を提供するこ
とにある。
の発生を阻止すると共に、少ない加工回数で穴内面のバ
リを自動的に除去できるような方法と装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の前述した目的は
、その第1の態様において、被加工物に形成された穴内
面の交差部分に発生したバリを除去する方法であって、
被加工物を保持する段階と、被加工物の穴径よりもわず
かに小さい外径を有するリーマ等のバリ取り刃具を回転
させる段階と、被加工物の穴と同心に前記バリ取り刃具
を挿入する段階と、被加工物又は前記バリ取り刃具の一
方だけを振動させる段階とを包含する穴内面の自動バリ
取り方法によって達成される。
、その第1の態様において、被加工物に形成された穴内
面の交差部分に発生したバリを除去する方法であって、
被加工物を保持する段階と、被加工物の穴径よりもわず
かに小さい外径を有するリーマ等のバリ取り刃具を回転
させる段階と、被加工物の穴と同心に前記バリ取り刃具
を挿入する段階と、被加工物又は前記バリ取り刃具の一
方だけを振動させる段階とを包含する穴内面の自動バリ
取り方法によって達成される。
【0006】すなわち、本発明によるバリ取り方法によ
れば、ワークの穴にリーマやドリル等のバリ取り刃具を
挿入して回転させ、さらに振動させることにより、リー
マやドリルの側縁がバリに接触してバリをかき落とすこ
とになり、手作業によらない自動的な方法でバリが除去
できることになる。バリ取り刃具は、回転させながら挿
入しても良いし、挿入した後で回転させても良い。
れば、ワークの穴にリーマやドリル等のバリ取り刃具を
挿入して回転させ、さらに振動させることにより、リー
マやドリルの側縁がバリに接触してバリをかき落とすこ
とになり、手作業によらない自動的な方法でバリが除去
できることになる。バリ取り刃具は、回転させながら挿
入しても良いし、挿入した後で回転させても良い。
【0007】この方法では、砥石を使用しないので粉塵
が発生せず、作業者の健康や環境に悪影響工を及ぼすこ
とがない。また、リーマやドリルが回転しながら振動す
ることにより、バリ取りをする被加工物に形成された穴
の交差部分の内面に接触することが可能となり、複数の
交差穴があったとしてもそれらのバリを1回のパスで除
去でき、バリ取りに要する加工回数を著しく削減するこ
とが可能になる。
が発生せず、作業者の健康や環境に悪影響工を及ぼすこ
とがない。また、リーマやドリルが回転しながら振動す
ることにより、バリ取りをする被加工物に形成された穴
の交差部分の内面に接触することが可能となり、複数の
交差穴があったとしてもそれらのバリを1回のパスで除
去でき、バリ取りに要する加工回数を著しく削減するこ
とが可能になる。
【0008】本発明はその第2の態様において、被加工
物に形成された穴内面の交差部分に発生したバリを除去
する装置であって、被加工物を保持する部材と、被加工
物の穴に挿入されるバリ取り刃具と、前記バリ取り刃具
を被加工物の穴と同心方向に相対移動させる機構と、被
加工物又は前記バリ取り刃具の一方だけを振動させる起
振機構とを備え、前記バリ取り刃具の外径が被加工物に
あけられた穴径よりもわずかに小さく、例えば0.1〜
0.5ミリメートル程度小さく形成されている穴内面の
自動バリ取り装置を提供する。
物に形成された穴内面の交差部分に発生したバリを除去
する装置であって、被加工物を保持する部材と、被加工
物の穴に挿入されるバリ取り刃具と、前記バリ取り刃具
を被加工物の穴と同心方向に相対移動させる機構と、被
加工物又は前記バリ取り刃具の一方だけを振動させる起
振機構とを備え、前記バリ取り刃具の外径が被加工物に
あけられた穴径よりもわずかに小さく、例えば0.1〜
0.5ミリメートル程度小さく形成されている穴内面の
自動バリ取り装置を提供する。
【0009】さらに好適な実施態様として、被加工物の
保持部材を中心として、前記バリ取り刃具と反対側の位
置に穴あけ用のドリルを配置して、バリ取り刃具と穴あ
け用ドリルとがほぼ同一線上に整列するように位置決め
しておけば、ドリルでワークに穴あけをした直後に、ワ
ークの反対側からバリ取り刃具を挿入してバリ取り作業
を実施することができ、心合わせの工程が省略できて、
極めて能率的な装置となる。以下、添付図面の実施例を
参照しながら本発明についてさらに詳述する。
保持部材を中心として、前記バリ取り刃具と反対側の位
置に穴あけ用のドリルを配置して、バリ取り刃具と穴あ
け用ドリルとがほぼ同一線上に整列するように位置決め
しておけば、ドリルでワークに穴あけをした直後に、ワ
ークの反対側からバリ取り刃具を挿入してバリ取り作業
を実施することができ、心合わせの工程が省略できて、
極めて能率的な装置となる。以下、添付図面の実施例を
参照しながら本発明についてさらに詳述する。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の好適な実施例による穴内面
の自動バリ取り装置10の全体を表わしており、この装
置10は、あらかじめ1つの穴があけられたワーク12
を受け入れるホッパー13と、ホッパー13から落下し
てくるワーク12を所定の待機位置へと供給するパーツ
フイーダ14と、ワーク12を待機位置から所定の加工
位置へと移動させる水平位置決め機構15と、ワーク1
2に直交穴をあけるための鉛直ドリル機構18と、バリ
取り機構20とを包含している。
の自動バリ取り装置10の全体を表わしており、この装
置10は、あらかじめ1つの穴があけられたワーク12
を受け入れるホッパー13と、ホッパー13から落下し
てくるワーク12を所定の待機位置へと供給するパーツ
フイーダ14と、ワーク12を待機位置から所定の加工
位置へと移動させる水平位置決め機構15と、ワーク1
2に直交穴をあけるための鉛直ドリル機構18と、バリ
取り機構20とを包含している。
【0011】図1に示す装置10を用いて、図4及び図
5に示すようなワーク12を加工する作業を例にして説
明する。ホッパー13に投入されるワーク12にはあら
かじめ水平貫通穴56が穿設されている。パーツフイー
ダ14で所定の待機位置に送られたワーク12は、水平
位置決め機構15のシリンダ先端に取り付けられたプッ
シャー16に押されて図示の加工位置へとセットされ、
ワーク保持具17で堅固に把持される。
5に示すようなワーク12を加工する作業を例にして説
明する。ホッパー13に投入されるワーク12にはあら
かじめ水平貫通穴56が穿設されている。パーツフイー
ダ14で所定の待機位置に送られたワーク12は、水平
位置決め機構15のシリンダ先端に取り付けられたプッ
シャー16に押されて図示の加工位置へとセットされ、
ワーク保持具17で堅固に把持される。
【0012】最初に鉛直ドリル機構18のドリル19が
回転しながら下降してきてワーク12に水平貫通穴56
と直交する穴57を穿設する。ドリル19が後退すると
ワークに形成された交差穴57の内面側周縁58の部分
に円周方向に沿ってバリが発生し、残留することとなる
。
回転しながら下降してきてワーク12に水平貫通穴56
と直交する穴57を穿設する。ドリル19が後退すると
ワークに形成された交差穴57の内面側周縁58の部分
に円周方向に沿ってバリが発生し、残留することとなる
。
【0013】そこで次に、ワーク保持具17を中心とし
て水平位置決め機構15と反対側の位置に配置されてい
るバリ取り機構20が作動して、貫通穴56よりもわず
かに小さい、例えば直径で0.1〜0.5ミリメートル
くらい小さい外径を有するリーマ41の先端が回転しな
がら貫通穴56の中に進入する。ここで、リーマの回転
軸を保持する主軸筒43の下側に取付けられたバイブレ
ータ48が作動してリーマ41を上下に振動させると、
リーマ41の刃が貫通穴の内面で直交穴周縁58の部分
に発生していたバリを除去する。バリが除去されるとバ
イブレータ48がOFFにされてリーマ41は振動を停
止し、回転しながら後退して穴から退出する。
て水平位置決め機構15と反対側の位置に配置されてい
るバリ取り機構20が作動して、貫通穴56よりもわず
かに小さい、例えば直径で0.1〜0.5ミリメートル
くらい小さい外径を有するリーマ41の先端が回転しな
がら貫通穴56の中に進入する。ここで、リーマの回転
軸を保持する主軸筒43の下側に取付けられたバイブレ
ータ48が作動してリーマ41を上下に振動させると、
リーマ41の刃が貫通穴の内面で直交穴周縁58の部分
に発生していたバリを除去する。バリが除去されるとバ
イブレータ48がOFFにされてリーマ41は振動を停
止し、回転しながら後退して穴から退出する。
【0014】図2及び図3はバリ取り機構20の詳細を
表わしており、メインフレーム40上に、バリ取り用リ
ーマ41を回転させるためのモーター42と、リーマ4
1の回転軸54を回転自在に保持するアルミニウム製の
主軸筒43を載設するテーブル44とが固定されている
。メインフレーム40の下端には摺動用のガイドブロッ
ク53が前後左右に合計4個取り付けられており、バリ
取り機構20の基台50上に固定された1対のガイドレ
ール51上をガイドブロック53が摺動することにより
、メインフレーム40全体がシリンダ52の力を受けて
前後に移動できるようになっている。
表わしており、メインフレーム40上に、バリ取り用リ
ーマ41を回転させるためのモーター42と、リーマ4
1の回転軸54を回転自在に保持するアルミニウム製の
主軸筒43を載設するテーブル44とが固定されている
。メインフレーム40の下端には摺動用のガイドブロッ
ク53が前後左右に合計4個取り付けられており、バリ
取り機構20の基台50上に固定された1対のガイドレ
ール51上をガイドブロック53が摺動することにより
、メインフレーム40全体がシリンダ52の力を受けて
前後に移動できるようになっている。
【0015】図2ではメインフレーム40は後退位置に
あって、最も前進した位置ではその先端35がストッパ
36に当接するように設定されている。
あって、最も前進した位置ではその先端35がストッパ
36に当接するように設定されている。
【0016】主軸筒43内に収容されている回転軸54
の前端には、チャック45を介してバリ取り刃具として
のリーマ41が取り付けられており、後端はゴム製等の
フレキシブルカップリング(撓み継手)46を介してモ
ーター42の出力軸47に連結されている。
の前端には、チャック45を介してバリ取り刃具として
のリーマ41が取り付けられており、後端はゴム製等の
フレキシブルカップリング(撓み継手)46を介してモ
ーター42の出力軸47に連結されている。
【0017】主軸筒43を支持するテーブル44の下側
には電動式のバイブレータ48が取り付けられており、
テーブル44の下縁には振動しやすいように切り欠き部
49が設けられている。従って、バイブレータ48が電
気的に付勢されて振動を開始すると、テーブル44は切
り欠き部49の位置から先が上下に撓んで振動し、リー
マ41の先端が上下に振動するようになる。主軸筒43
は、振動しやすくかつバイブレータ48の負荷を軽減し
騒音を低下させるために、アルミニウム、合成樹脂その
他の軽量材料製とすることが好ましい。
には電動式のバイブレータ48が取り付けられており、
テーブル44の下縁には振動しやすいように切り欠き部
49が設けられている。従って、バイブレータ48が電
気的に付勢されて振動を開始すると、テーブル44は切
り欠き部49の位置から先が上下に撓んで振動し、リー
マ41の先端が上下に振動するようになる。主軸筒43
は、振動しやすくかつバイブレータ48の負荷を軽減し
騒音を低下させるために、アルミニウム、合成樹脂その
他の軽量材料製とすることが好ましい。
【0018】図2及び図3に示すバリ取り機構20は以
上のように構成されているので、ワーク12に対するバ
リ取り作業は次のようにして実行される。まず、リーマ
41として水平穴56よりもわずかに小さい外径を有す
るリーマをチャック45にセットする。
上のように構成されているので、ワーク12に対するバ
リ取り作業は次のようにして実行される。まず、リーマ
41として水平穴56よりもわずかに小さい外径を有す
るリーマをチャック45にセットする。
【0019】モーター42を付勢してリーマ41を回転
させる。リーマの回転数は300〜700rpm程度が
好ましいので、必要に応じて減速機を取り付け、出力軸
47での回転数を300〜700rpm程度に設定する
。シリンダ52を油圧、空気圧あるいは電気的に付勢し
て伸長させると、リーマ41が回転しながらワーク12
に向かって前進する。
させる。リーマの回転数は300〜700rpm程度が
好ましいので、必要に応じて減速機を取り付け、出力軸
47での回転数を300〜700rpm程度に設定する
。シリンダ52を油圧、空気圧あるいは電気的に付勢し
て伸長させると、リーマ41が回転しながらワーク12
に向かって前進する。
【0020】リーマ41が穴56の内部に進入し所定の
位置に到達した時点でシリンダ52を停止させる。バイ
ブレータ48を起動すると、リーマ41は穴56の内部
で壁面方向に上下に振動して壁面に接触し、交差穴57
内面の周縁部分58に発生したバリを除去する。
位置に到達した時点でシリンダ52を停止させる。バイ
ブレータ48を起動すると、リーマ41は穴56の内部
で壁面方向に上下に振動して壁面に接触し、交差穴57
内面の周縁部分58に発生したバリを除去する。
【0021】バリを除去するための所定の時間を経過し
たところで、バイブレータ48をOFFにしてリーマ4
1の振動を停止させ、シリンダ52を収縮させる。リー
マ41は回転しながら後退して穴56の内部から退出す
る。リーマが完全に退出した時点でモーター42を停止
させることができるが、次のワークを加工するまでの時
間が短い場合は、モーター42をそのまま連続して回転
させても良い。
たところで、バイブレータ48をOFFにしてリーマ4
1の振動を停止させ、シリンダ52を収縮させる。リー
マ41は回転しながら後退して穴56の内部から退出す
る。リーマが完全に退出した時点でモーター42を停止
させることができるが、次のワークを加工するまでの時
間が短い場合は、モーター42をそのまま連続して回転
させても良い。
【0022】図6は、本発明の他の実施例による穴内面
の自動バリ取り装置60の全体を表わしており、この装
置60は、まだ穴があけられていないワーク62を受け
入れるホッパー63と、ホッパー63から落下してくる
ワーク62を所定の待機位置へと供給するパーツフイー
ダ64と、ワーク62に水平穴56(図5)をあけるた
めの水平ドリル機構65と、ワーク62に直交穴57(
図5)をあけるための鉛直ドリル機構68と、バリ取り
機構70とを包含している。
の自動バリ取り装置60の全体を表わしており、この装
置60は、まだ穴があけられていないワーク62を受け
入れるホッパー63と、ホッパー63から落下してくる
ワーク62を所定の待機位置へと供給するパーツフイー
ダ64と、ワーク62に水平穴56(図5)をあけるた
めの水平ドリル機構65と、ワーク62に直交穴57(
図5)をあけるための鉛直ドリル機構68と、バリ取り
機構70とを包含している。
【0023】図6に示す装置60を用いて、図4及び図
5に示すような形状のワークを加工する工程は次のよう
になる。パーツフイーダ64で所定の待機位置に送られ
たワーク62は、水平位置決め機構(図示せず)によっ
て図示の加工位置へとセットされ、ワーク保持具67で
堅固に把持される。
5に示すような形状のワークを加工する工程は次のよう
になる。パーツフイーダ64で所定の待機位置に送られ
たワーク62は、水平位置決め機構(図示せず)によっ
て図示の加工位置へとセットされ、ワーク保持具67で
堅固に把持される。
【0024】最初に、水平ドリル機構65のドリル66
が回転しながら前進してきてワーク62に水平の貫通穴
56を穿設する。水平穴56の加工が終了すると、ドリ
ル66が後退し、次に鉛直ドリル機構68のドリル69
が回転しながら下降してきて、ワーク62に水平貫通穴
56と直交する穴57を穿設する。ドリル19が後退す
るとワークに形成された交差穴57の内面側周縁58の
部分に円周方向に沿ってバリが発生し、残留することと
なる。
が回転しながら前進してきてワーク62に水平の貫通穴
56を穿設する。水平穴56の加工が終了すると、ドリ
ル66が後退し、次に鉛直ドリル機構68のドリル69
が回転しながら下降してきて、ワーク62に水平貫通穴
56と直交する穴57を穿設する。ドリル19が後退す
るとワークに形成された交差穴57の内面側周縁58の
部分に円周方向に沿ってバリが発生し、残留することと
なる。
【0025】そこで次に、ワーク保持具67を中心とし
て水平ドリル機構65と反対側の位置に配置されている
バリ取り機構70が作動して、前述した実施例と同様に
して穴内面のバリ58を除去する。図6のバリ取り機構
70の構成要素であるメインフレーム80、リーマ81
、モーター82、主軸筒83、シリンダ87、バイブレ
ータ88は、前述した実施例の対応する構成要素と同一
の構成にすることができる。
て水平ドリル機構65と反対側の位置に配置されている
バリ取り機構70が作動して、前述した実施例と同様に
して穴内面のバリ58を除去する。図6のバリ取り機構
70の構成要素であるメインフレーム80、リーマ81
、モーター82、主軸筒83、シリンダ87、バイブレ
ータ88は、前述した実施例の対応する構成要素と同一
の構成にすることができる。
【0026】図6の実施例では、ワークの保持部材を中
心として、バリ取り刃具と反対側の位置に水平穴あけ用
のドリルが配置され、バリ取り刃具と水平穴あけ用ドリ
ルとがほぼ同一線上に整列するように位置決めされてい
るので、ドリルでワークに水平穴をあけ、続いて鉛直方
向から交差穴をあけた直後に、水平ドリルと反対側から
バリ取り刃具を挿入してバリ取り作業を実施することが
でき、心合わせの工程が省略できて、極めて能率的なバ
リ取り装置となる。
心として、バリ取り刃具と反対側の位置に水平穴あけ用
のドリルが配置され、バリ取り刃具と水平穴あけ用ドリ
ルとがほぼ同一線上に整列するように位置決めされてい
るので、ドリルでワークに水平穴をあけ、続いて鉛直方
向から交差穴をあけた直後に、水平ドリルと反対側から
バリ取り刃具を挿入してバリ取り作業を実施することが
でき、心合わせの工程が省略できて、極めて能率的なバ
リ取り装置となる。
【0027】以上の各実施例では、ワーク12,62を
固定してバリ取り用のリーマ41,81を回転させなが
ら穴の中に挿入したが、リーマを回転させた状態でワー
クを移動させて穴の中にリーマの先端を挿入させる方法
も可能である。要するに、リーマとワークとは相対的に
接近及び離反するように構成しておけば良い。
固定してバリ取り用のリーマ41,81を回転させなが
ら穴の中に挿入したが、リーマを回転させた状態でワー
クを移動させて穴の中にリーマの先端を挿入させる方法
も可能である。要するに、リーマとワークとは相対的に
接近及び離反するように構成しておけば良い。
【0028】また、前記実施例ではバイブレータでリー
マを上下に振動させたが、リーマを振動させずにワーク
の側を振動させることも可能である。そのためには、ワ
ーク保持具17、67をスプリング等で浮動支持する機
構とし、保持具にバイブレータを取り付ければよい。
マを上下に振動させたが、リーマを振動させずにワーク
の側を振動させることも可能である。そのためには、ワ
ーク保持具17、67をスプリング等で浮動支持する機
構とし、保持具にバイブレータを取り付ければよい。
【0029】前述した実施例において、ワークに加工さ
れる水平方向の貫通穴は非貫通穴(メクラ穴)であって
もよく、またワークに加工される交差穴は、直交穴だけ
でなく斜めに交差している穴についても、本発明の方法
でバリを除去することができる。斜めに交差する穴内面
の周縁は楕円形状となっており、通常の切削刃で削り取
ることは困難なので、本発明の方法が最適なバリ取り方
法となる。また、ワーク内面に交差穴が複数ある場合で
も、本発明の方法を用いれば、リーマが1回のパスで全
てのバリを削り取ることになり、バリ取りに要する工数
を著しく削減できることになる。
れる水平方向の貫通穴は非貫通穴(メクラ穴)であって
もよく、またワークに加工される交差穴は、直交穴だけ
でなく斜めに交差している穴についても、本発明の方法
でバリを除去することができる。斜めに交差する穴内面
の周縁は楕円形状となっており、通常の切削刃で削り取
ることは困難なので、本発明の方法が最適なバリ取り方
法となる。また、ワーク内面に交差穴が複数ある場合で
も、本発明の方法を用いれば、リーマが1回のパスで全
てのバリを削り取ることになり、バリ取りに要する工数
を著しく削減できることになる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く、本発明のバリ
取り方法及びバリ取り装置によれば、粉塵が発生するこ
ともなく、作業者が安全な状態で自動的にバリ取りを行
なうことができる。その加工回数は従来に比べて激減す
ることになり、バリ取り作業の能率が向上する等、その
技術的効果には極めて顕著なものがある。
取り方法及びバリ取り装置によれば、粉塵が発生するこ
ともなく、作業者が安全な状態で自動的にバリ取りを行
なうことができる。その加工回数は従来に比べて激減す
ることになり、バリ取り作業の能率が向上する等、その
技術的効果には極めて顕著なものがある。
【図1】本発明による自動バリ取り装置の全体を表わす
正面図である。
正面図である。
【図2】図1の装置の中のバリ取り機構を表わす一部を
断面とした正面図である。
断面とした正面図である。
【図3】図2のバリ取り機構の右側面図である。
【図4】被加工物の例を表わす縦断面図である。
【図5】図4に示す被加工物の右側面図である。
【図6】本発明の他の実施例によるバリ取り装置の全体
を表わす正面図である。
を表わす正面図である。
10,60 自動バリ取り装置 12
,62 被加工物 14,64 パーツフイーダ 1
5 水平位置決め機構 17,67 被加工物保持具 1
8,68 鉛直ドリル機構 19,69 ドリル
20,70 バリ取り機構 40,80 メインフレーム 4
1,81 リーマ 42,82 モーター
43,83 主軸筒 44 テーブル
45 チャック46 フレキシブルカッ
プリング 48,88 バイブレータ 52,87 シリンダ
54 回転軸56 水平貫通穴
57 交差穴58 周
縁部バリ
,62 被加工物 14,64 パーツフイーダ 1
5 水平位置決め機構 17,67 被加工物保持具 1
8,68 鉛直ドリル機構 19,69 ドリル
20,70 バリ取り機構 40,80 メインフレーム 4
1,81 リーマ 42,82 モーター
43,83 主軸筒 44 テーブル
45 チャック46 フレキシブルカッ
プリング 48,88 バイブレータ 52,87 シリンダ
54 回転軸56 水平貫通穴
57 交差穴58 周
縁部バリ
Claims (4)
- 【請求項1】 被加工物に形成された穴内面の交差部
分に発生したバリを除去する方法であって、被加工物を
保持する段階と、被加工物の穴径よりもわずかに小さい
外径を有するリーマ等のバリ取り刃具を回転させる段階
と、被加工物の穴と同心に前記バリ取り刃具を挿入する
段階と、被加工物又は前記バリ取り刃具の一方だけを振
動させる段階とを包含することを特徴とする穴内面の自
動バリ取り方法。 - 【請求項2】 被加工物に形成された穴内面の交差部
分に発生したバリを除去する装置であって、被加工物を
保持する部材と、被加工物の穴に挿入されるバリ取り刃
具と、前記バリ取り刃具を被加工物の穴と同心方向に相
対移動させる機構と、被加工物又は前記バリ取り刃具の
一方だけを振動させる起振機構とを備え、前記バリ取り
刃具の外径は被加工物にあけられた穴径よりもわずかに
小さく形成されていることを特徴とする穴内面の自動バ
リ取り装置。 - 【請求項3】 前記バリ取り刃具の外径は被加工物に
あけられた穴径よりも0.1〜0.5ミリメートル程度
小さく形成されている請求項2記載の装置。 - 【請求項4】 前記被加工物保持部材を中心として前
記バリ取り刃具と反対側の位置に穴あけ用のドリルが配
置され、バリ取り刃具と穴あけ用ドリルとがほぼ同一線
上に整列するようになっている請求項2記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13340491A JPH04336908A (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 穴内面の自動バリ取り方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13340491A JPH04336908A (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 穴内面の自動バリ取り方法とその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04336908A true JPH04336908A (ja) | 1992-11-25 |
Family
ID=15103964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13340491A Pending JPH04336908A (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 穴内面の自動バリ取り方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04336908A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002346870A (ja) * | 2001-05-22 | 2002-12-04 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | ツインスピンドル型切削装置 |
KR100412281B1 (ko) * | 1998-10-17 | 2004-09-01 | 주식회사 만도 | 랙바가공시스템 |
US7231703B2 (en) * | 2002-08-21 | 2007-06-19 | Nissin Kogyo Co., Ltd. | Deburring method and automotive knuckle |
KR101068415B1 (ko) * | 2010-10-11 | 2011-09-29 | 이종근 | 브이로드의 버어 제거장치 |
KR101426024B1 (ko) * | 2014-04-15 | 2014-08-01 | (주)정진정공 | 디버링 장치 |
KR101513499B1 (ko) * | 2013-11-26 | 2015-04-20 | 주식회사 포스코 | 홀 누락 검사 기능을 구비하는 버 제거용 작업대 |
-
1991
- 1991-05-10 JP JP13340491A patent/JPH04336908A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100412281B1 (ko) * | 1998-10-17 | 2004-09-01 | 주식회사 만도 | 랙바가공시스템 |
JP2002346870A (ja) * | 2001-05-22 | 2002-12-04 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | ツインスピンドル型切削装置 |
US7231703B2 (en) * | 2002-08-21 | 2007-06-19 | Nissin Kogyo Co., Ltd. | Deburring method and automotive knuckle |
KR101068415B1 (ko) * | 2010-10-11 | 2011-09-29 | 이종근 | 브이로드의 버어 제거장치 |
KR101513499B1 (ko) * | 2013-11-26 | 2015-04-20 | 주식회사 포스코 | 홀 누락 검사 기능을 구비하는 버 제거용 작업대 |
KR101426024B1 (ko) * | 2014-04-15 | 2014-08-01 | (주)정진정공 | 디버링 장치 |
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