JPH0433482Y2 - - Google Patents

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JPH0433482Y2
JPH0433482Y2 JP1987186821U JP18682187U JPH0433482Y2 JP H0433482 Y2 JPH0433482 Y2 JP H0433482Y2 JP 1987186821 U JP1987186821 U JP 1987186821U JP 18682187 U JP18682187 U JP 18682187U JP H0433482 Y2 JPH0433482 Y2 JP H0433482Y2
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mount
mounting
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、エンジンマウントメンバ等の第1
の取付部材と車両ボデー等の第2の取付部材との
連結部分等に使用されるマウントゴムの取付構造
に関する。
(従来の技術とその問題点) 通常、自動車のエンジンの振動が車両ボデーへ
直接伝わらないように、車両ボデーとエンジンマ
ウントメンバとの間にはマウントゴムが介装され
る。第2図は従来のマウントゴムの取付構造の断
面図である。同図に示すように、一対のマウント
ゴム1,2にはそれぞれボルト挿通穴1a,2a
が形成されている。上部マウントゴム1の下端に
は、そのボルト挿通穴1aの周辺領域が下方に延
長されて嵌合突部3が形成されるとともに、下部
マウントゴム2の上端には上記嵌合突部3と対向
して嵌合凹部4が形成され、更にそれらマウント
ゴム1,2間に配置される断面が逆U字型のエン
ジンマウントメンバ5には取付穴5aが形成され
ている。そして、エンジンマウントメンバ5の取
付穴5aの縁部領域をマウントゴム1,2により
両側から挟み込むようにして、マウントゴム1の
嵌合突部3をマウントゴム2の嵌合凹部4に嵌合
させている。また、マウントゴム1,2のボルト
挿通穴1a,2a内には筒状スペーサ6が嵌合さ
れ、マウントゴム2の下面側には座金8が配置さ
れるとともに、マウントゴム1の上面側には座金
7を介してボデー9が配置される。そして、ボル
ト10を、座金8のボルト挿通穴8aからスペー
サ6内に通し、さらに座金7、ボデー9の各ボル
ト挿通穴7a,9aに通してナツト11に締結す
ることにより、マウントゴム1,2を上下から圧
縮するようにしてエンジンマウントメンバ5とボ
デー9との連結が図られている。
このようなマウントゴムの取付構造において
は、上部マウントゴム1の嵌合突部3とエンジン
マウントメンバ5の取付穴5aの内周縁部との間
に位置ずれ吸収用空間部12が設けられており、
エンジンマウントメンバ5とボデー9の組付時に
おける位置ずれや組付後の位置ずれをその位置ず
れ吸収用空間部12で吸収する一方、第2図矢符
P方向にエンジンマウントメンバ5が振動する際
に、その振動を空間部12で吸収してボデー9へ
振動が伝わらないようにしている。
しかしながら、このマウントゴムの取付構造で
は、第3図に示すようにマウントゴム1,2に対
しエンジンマウントメンバ5が大きく位置ずれし
て、その取付穴5aの内周縁部がマウントゴム1
の嵌合突部3に接触すると、エンジンマウントメ
ンバ5の矢符P方向の振動を嵌合突部3の伸縮作
用のみで吸収することになり、振動吸収能が低下
するという問題があつた。また、エンジンマウン
トメンバ5のマウントゴム1,2への接触面が常
に一定であるため、エンジンマウントメンバ5の
上下方向のばね定数を変化させることができない
という問題があつた。
(考案の目的) この考案は上記の従来技術の問題を解消し、エ
ンジンマウントメンバ等の取付部材の上下方向の
ばね定数を調整できるとともに、その取付部材の
取付穴周縁部がマウントゴムに接触した場合で
も、優れた振動吸収能が得られるマウントゴムの
取付構造を提供することを目的とする。
(目的を達成するための手段) この考案は、固着具挿通穴をもつ一対のマウン
トゴムの間に、取付穴をもつ第1の取付部材を介
装させ、筒状スペーサを前記固着具挿通穴および
前記取付穴内に配置した状態で、これらを両側か
ら挟み込むように座金と第2の取付部材を位置さ
せ、前記スペーサ内に通した固着具により前記マ
ウントゴムを圧縮するように、前記座金と第2の
取付部材とを締結したマウントゴムの取付構造で
あつて、上記目的を達成するため、前記一対のマ
ウントゴムの接合面にリング状の第1の凹部を設
けて前記第1の取付部材の取付穴の縁部領域が収
容された位置ずれ吸収用空間部を形成するととも
に、前記一対のマウントゴムの接合面と固着具挿
通穴内周面とのコーナ部にリング状の第2の凹部
を設けて前記スペーサとの間で振動吸収用空間部
を形成し、前記第1の取付部材の取付穴を横切つ
て前記位置ずれ吸収用空間部と振動吸収用空間部
との間を仕切るリング状の仕切り壁部を両マウン
トゴム間にわたつて設けている。
(実施例) 第1図はこの考案の一実施例であるマウントゴ
ムの取付構造を示す断面図である。同図に示すよ
うに、車両ボデー13の下方に配置され、ボルト
挿通穴14a,14bの形成された一対のマウン
トゴム15a,15b間には、取付穴16の形成
されたエンジンマウントメンバ17がその取付穴
16とボルト挿通穴14a,14bとが臨むよう
にして挟み込まれるとともに、ボルト挿通穴14
a,14b内に筒状スペーサ18が嵌合される。
一対のマウントゴム15a,15bは相互間で
上下対称に仕上げられており、一対のマウントゴ
ム15a,15bの接合部に位置ずれ吸収用空間
部19および振動吸収用空間部20が形成され
る。すなわち、上部マウントゴム15aにおける
下部マウントゴム15bとの接合面と、上部マウ
ントゴム15aの内周面とのコーナ部が切り欠か
れてリング状の凹部20aが形成されるととも
に、その凹部20aと対応して下部マウントゴム
15bの上端コーナ部にリング状の凹部20bが
形成され、その両凹部20a,20bと上記スペ
ーサ18の外表面とで振動吸収用空間部20が形
成される。更に、上部マウントゴム15aにおけ
る下部マウントゴム15bとの接合面には、エン
ジンマウントメンバ17の取付穴16の内周縁部
16aと対応してリング状の凹部19aが形成さ
れるとともに、その凹部19aと対応して下部マ
ウントゴム15bにおける上部マウントゴム15
aとの接合面にリング状の凹部19bが形成され
それら両凹部19a,19bで位置ずれ吸収用空
間部19が形成される。また、両空間部19,2
0の間に位置するマウントゴム15a,15bの
接続片22a,22bには、金属、樹脂、硬質ゴ
ム等で構成されるリング部材21が外嵌されてお
り、エンジンマウントメンバ17の取付穴16を
横切つて位置ずれ吸収用空間部19と振動吸収用
空間部20との間を仕切るリング状の仕切り壁部
を構成している。そして、エンジンマウントメン
バ17が大きく位置ずれした際にエンジンマウン
トメンバ17の取付穴16の内周縁部16aがリ
ング部材21に係止することにより接続片22
a,22b間から振動吸収用空間部20側へ割り
込むのを防止している。
マウントゴム15bの下面側には座金23bが
配置されるとともに、マウントゴム15aの上面
側には座金23aを介してボデー13が配置され
る。そして、ボルト25を、座金23bのボルト
挿通穴24bからスペーサ18内に通し、さらに
座金23a、ボデー13の各ボルト挿通穴24
a,13aに通してナツト26に締結することに
より、マウントゴム15a,15bを上下から圧
縮するようにしてエンジンマウントメンバ17と
ボデー13との連結が図られている。
このマウントゴムの取付構造によれば、マウン
トゴム15a,15bのボルト挿通穴14a,1
4bの内周面部とスペーサ14の外周面との間に
振動吸収用空間部20を設けているため、組付時
あるいは組付後にエンジンマウントメンバ17が
大きく位置ずれして、取付穴16の内周縁部16
aがリング部材21に接触したとしても、マウン
トゴム15a,15bの接続片22a,22bに
直接伝わるエンジンマウントメンバ17の矢符P
方向の振動が振動吸収用空間部20で吸収され、
ボデー13への振動の伝搬が抑えられて振動吸収
能に優れる。更に、マウントゴム15a,15b
で形成される位置ずれ吸収用空間部19の形状や
容積を変化させることにより、エンジンマウント
メンバ17の上下方向に対する振動のばね定数を
調整することもできる。
また、マウントゴム15a,15bを相互間で
上下対称となるように仕上げているため、これら
を共通部品化することができ、経費、管理費等の
コスト低減を実現できる。また、マウントゴム1
5a,15bの接続片22a,22bの外周部に
エンジンマウントメンバ17の取付穴16を横切
つてリング部材21を設けているため、エンジン
マウントメンバ17が位置ずれした際に、その取
付穴16の内周縁部16aがリング部材16の外
周面に係止され、接続片22a,22b間から振
動吸収用空間部20側に割り込みのが有効に防止
でき、ここに振動吸収用空間部20が維持でき、
振動吸収能が良好に発揮できる。
なお、上記実施例においては、第1の取付部材
としてエンジンマウントメンバ17、第2の取付
部材としてボデー13を用いているが、それに限
られることなく例えば第1の取付部材としてエン
ジン支持用のブラケツト、第2の取付部材として
エンジンマウントメンバ17を用いてもよい。
(考案の効果) 以上のように、この考案のマウントゴムの取付
構造によれば、第1の取付部材の取付穴の縁部領
域が収容される位置ずれ吸収用空間部を形成する
とともに、その縁部領域と対応させてマウントゴ
ムの固着具挿通穴の内周面とその固着具挿通筒穴
に挿通されたスペーサとの間に振動吸収用空間部
を形成し、かつ第1の取付部材の取付穴を横切つ
て位置ずれ吸収用空間部と振動吸収用空間部との
間を仕切る仕切り壁部を両マウントゴム間にわた
つて設けているため、位置ずれ吸収用空間部の形
状や容積を変化させることにより、エンジンマウ
ントメンバの上下方向に対する振動のばね定数を
調整できるとともに、第1の取付部材の取付穴内
周縁部が仕切り壁部に接触した場合でも、第1の
取付部材の振動が振動吸収用空間部でも吸収され
て、優れた振動吸収能が得られる。しかも、仕切
り壁部が第1の取付部材の取付穴を横切つて設け
られているため、第1の取付部材が位置ずれした
際にも、仕切り壁部で第1の取付部材の取付穴周
縁部が係止され、振動吸収用空間部側への割り込
みが有効に防止でき、ここに位置ずれ吸収用空間
部および振動吸収用空間部による上記機能が良好
に発揮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例であるマウントゴ
ムの取付構造を示す断面図、第2図は従来のマウ
ントゴムの取付構造を示す断面図、第3図はその
作用を説明するための要部断面図である。 13……ボデー、14a,14b……ボルト挿
通穴、15a,15b……マウントゴム、16…
…取付穴、16a……内周縁部、17……エンジ
ンマウントメンバ、18……スペーサ、18a…
…筒穴、19……位置ずれ吸収用空間部、19
a,19b……凹部、20……振動吸収用空間
部、20a,20b……凹部、21……リング部
材、23b……座金、25……ボルト、26……
ナツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固着具挿通穴をもつ一対のマウントゴムの間
    に、取付穴をもつ第1の取付部材を介装させ、筒
    状スペーサを前記固着具挿通穴および前記取付穴
    内に配置した状態で、これらを両側から挟み込む
    ように座金と第2の取付部材を位置させ、前記ス
    ペーサ内に通した固着具により前記マウントゴム
    を圧縮するように、前記座金と第2の取付部材と
    を締結したマウントゴムの取付構造において、 前記一対のマウントゴムの接合面にリング状の
    第1の凹部を設けて前記第1の取付部材の取付穴
    の縁部領域が収容された位置ずれ吸収用空間部を
    形成するとともに、前記一対のマウントゴムの接
    合面と固着具挿通穴内周面とのコーナ部にリング
    状の第2の凹部を設けて前記スペーサとの間で振
    動吸収用空間部を形成し、かつ前記第1の取付部
    材の取付穴を横切つて前記位置ずれ吸収用空間部
    と振動吸収用空間部との間を仕切るリング状の仕
    切り壁部を両マウントゴム間にわたつて設けたこ
    とを特徴とするマウントゴムの取付構造。
JP1987186821U 1987-12-07 1987-12-07 Expired JPH0433482Y2 (ja)

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JPH0190616U JPH0190616U (ja) 1989-06-14
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6527752B2 (ja) * 2015-05-27 2019-06-05 株式会社ミツバ 支持装置及びワイパ装置

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JPS5828140B2 (ja) * 1979-10-13 1983-06-14 日産自動車株式会社 ブレ−キマスタシリンダの残圧機構

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JPS5828140U (ja) * 1981-08-18 1983-02-23 三菱電機株式会社 防振装置
JPS6263432U (ja) * 1985-10-14 1987-04-20

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