JP6527752B2 - 支持装置及びワイパ装置 - Google Patents

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本発明は、構造部材を対象物へ取り付ける支持装置及びワイパ装置に関する。
車両の前方側や後方側には、運転者の視界を確保するワイパ装置が設けられている。このワイパ装置の例が、特許文献1、2に記載されている。特許文献1、2に記載されたワイパ装置は、ワイパアームと、ワイパアームを往復動作可能に支持するピボット軸と、ピボット軸を回動可能に支持する構造部材としてのピボットホルダと、電動モータの動力をピボット軸に伝達するリンク機構と、電動モータを支持し、かつ、ピボットホルダに接続されたワイパフレームと、ピボットホルダを、対象物としての車体に取り付ける支持装置と、を有する。
特許文献1、2に記載された支持装置は、ピボットホルダに接続されたブラケットと、ブラケットに設けた支持孔と、支持孔に配置される筒部材と、筒部材とブラケットとの間に介在される環状の減衰部材と、筒部材に挿入されてブラケットを車体に固定する固定要素と、を有する。
特許文献1、2に記載されたワイパ装置は、ワイパアームを2本備えており、2本のワイパアームのピボット軸を、別々のピボットホルダで支持している。また、2個のピボットホルダを2個の支持装置で別々に支持しており、2個の支持装置は、間隔をおいて車体に取り付けられている。車体には、2個の支持装置を別々に取り付けるブラケット等の固定部が、2箇所に設けられる。
特開2005−153878号公報 特開2011−195124号公報
しかし、特許文献1、2に記載された支持装置及びワイパ装置において、支持装置を構成する部品同士の位置のバラツキ、2箇所の固定部同士の位置のバラツキを吸収することを目的として、筒部材の内径を大きくすると、2個の支持装置がそれぞれ有する筒部材と、車体に設けた固定部との位置ずれを生じ、支持装置を対象物へ取り付けにくくなる問題があった。
本発明の目的は、対象物への取り付け性が低下すること抑制可能な、支持装置及びワイパ装置を提供することにある。
本発明は、構造部材を対象物に取り付ける固定要素と、前記構造部材から前記固定要素に伝達される外力を低減する減衰部材と、を備えた支持装置であって、前記固定要素を内部に配置した筒部材が設けられ、前記構造部材は、一対の腕部を備え、前記減衰部材は、前記固定要素の中心線に対して垂直な平面視で前記一対の腕部の間に配置され、かつ、前記筒部材を支持する筒形状の支持部を有し、前記中心線に対して垂直な平面視で、前記一対の腕部と前記支持部との間に形成された第1隙間と、前記固定要素と前記筒部材との間に形成された第2隙間と、を有し、前記第1隙間は、前記中心線に対して垂直な平面視で第1方向の隙間量を備え、前記第2隙間は、前記中心線に対して垂直な平面視で前記第1方向に対して交差する第2方向の隙間量を備えている。
本発明の前記構造部材は、一対の腕部を備え、前記第1隙間は、前記減衰部材と前記一対の腕部との間に形成されている。
本発明の前記減衰部材は、前記筒部材を支持する筒形状の支持部と、前記支持部を囲むように設けた環状の溝と、を有し、前記一対の腕部は、前記溝に配置され、前記第1隙間は、前記支持部の外面と前記一対の腕部との間に形成されている。
本発明の前記筒部材は、互いに平行な一対の壁部と、前記一対の壁部同士を接続する円弧部と、を備え、前記第2隙間は、前記固定要素と前記円弧部との間に形成されている。
本発明の前記固定要素は、前記対象物に固定されるボルトと、前記ボルトの軸部に取り付けられるナットと、前記ボルトに設けたフランジと、を有し、前記筒部材は、前記フランジと前記ナットとの間に固定される。
本発明における前記一対の壁部は、前記第1方向の異なる位置で前記ナットにそれぞれ接触する。
本発明の前記筒部材は、前記第1方向の異なる2箇所で前記フランジに接触する。
本発明の前記筒部材は、長軸及び短軸を備えた軸孔を有し、前記固定要素の一部は、前記軸孔の内部に配置され、前記第1方向は、前記短軸に沿った方向であり、前記第2方向は、前記長軸に沿った方向である。
本発明は、第1ワイパアームを動作可能に支持する第1構造部材と、第2ワイパアームを動作可能に支持する第2構造部材と、前記第1ワイパアーム及び前記第2ワイパアームを駆動する駆動ユニットと、前記駆動ユニットに取り付けられる第3構造部材と、前記第1構造部材、前記第2構造部材及び前記第3構造部材をそれぞれ支持し、かつ、車体の異なる位置に配置される複数の支持装置と、を備えたワイパ装置であって、前記複数の支持装置のうちの少なくとも1つの支持装置は、上記したいずれかの支持装置の構成を有し、前記対象物は、前記車体を含む。
本発明の支持装置は、構造部材と減衰部材との位置を第1方向で調整でき、かつ、固定要素と筒部材との位置を第2方向で調整できる。したがって、対象物に対する支持装置の取り付け性が向上する。
本発明のワイパ装置は、構造部材と減衰部材との位置を第1方向で調整でき、かつ、固定要素と筒部材との位置を第2方向で調整できる。したがって、車体に対する複数の支持装置の取り付け性が向上する。
本発明のワイパ装置を有する車両の模式的な斜視図である。 図1のワイパ装置の斜視図である。 (A)は、本発明の支持装置を組み立てた状態の斜視図、(B)は、本発明の支持装置を組み立てる前の斜視図である。 (A),(B)は、本発明の支持装置を示す平面図である。 (A)は、図4(A)のC−C線における支持装置の断面図、(B)は、図4(B)のD−D線における支持装置の断面図である。 (A),(B)は、本発明の支持装置を示す平面断面図である。 (A)は、図6(A)のE−E線における支持装置の断面図、(B)は、図6(B)のF−F線における支持装置の断面図である。
以下、本発明の支持装置及びワイパ装置の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、車両10には、フロントウインドガラス11に付着した雨水や埃等を払拭して運転者の視界を確保するワイパ装置12が搭載されている。ワイパ装置12は、運転席側のワイパアーム13及び助手席側のワイパアーム14と、ワイパアーム13,14を動作させる駆動ユニット15と、駆動ユニット15の動力をワイパアーム13,14に伝達するリンク機構16と、を有する。
駆動ユニット15は、図2に示すように、モータケース17内に収容されたワイパモータ18と、ワイパモータ18から回転力が伝達される減速機構と、減速機構から回転力が伝達される出力軸19と、減速機構を収容したギヤケース20と、を有する。モータケース17はギヤケース20に固定されている。また、ワイパ装置12は、駆動ユニット15を支持するパイプフレーム21と、駆動ユニット15を、車体の一部であるカウルパネル22に固定する支持装置23と、を有する。
ワイパアーム13の基端側は、ピボット軸24に固定され、ワイパアーム14の基端側は、ピボット軸25に固定されている。そして、ワイパアーム13は、ピボット軸24を中心として往復動作可能であり、ワイパアーム14は、ピボット軸25を中心として往復動作可能である。ワイパアーム13,14にワイパブレード26がそれぞれ取り付けられている。
出力軸19は上に向けられており、出力軸19はリンク機構16を介してピボット軸24,25に接続されている。リンク機構16は、出力軸19と共に回転するプレート27と、プレート27に対して支持軸28を介して回転可能に連結された2本のリンク29,30と、ピボット軸24に固定されたレバー31と、ピボット軸25に固定されたレバー32と、を有する。レバー31は、リンク29に対して支持軸33を支点として回動可能に連結され、レバー32は、リンク30に対して支持軸34を支点として回動可能に連結されている。
ワイパモータ18の回転力は、減速機構を介して出力軸19に伝達され、出力軸19が一方向に回転する。出力軸19の回転力は、プレート27を介してリンク29,30へそれぞれ伝達され、ワイパアーム13はピボット軸24を中心として所定角度の範囲内で往復動作し、ワイパアーム14はピボット軸25を中心として所定角度の範囲内で往復動作する。ワイパアーム13,14は、車体の一部であるフロントピラー35と、カウルパネル22との間において、所定の角度の範囲内で動作する。
ワイパブレード26は、ばねの弾性力でフロントウインドガラス11に押し付けられている。ワイパモータ18の動力でワイパアーム13,14が往復動作すると、フロントウインドガラス11が払拭される。
ピボット軸24を支持するピボットホルダ36が設けられ、ピボットホルダ36は、パイプフレーム21の第1端部に接続されている。ピボット軸25を支持するピボットホルダ37が設けられ、ピボットホルダ37は、パイプフレーム21の第2端部に接続されている。ピボットホルダ36を、車体の一部であるカウルパネル22に取り付ける支持装置38が設けられている。支持装置38は、ピボットホルダ36に連続するブラケット39と、ブラケット39に設けた取り付け孔と、取付け孔に配置した環状のマウントラバー40と、マウントラバー40内に配置されるカラーと、カラー内に挿入される固定要素と、を有する。ピボットホルダ36とブラケット39とは、金属で一体成形されている。固定要素はボルトである。カウルパネル22に、固定部としてのブラケットが設けられている。固定要素を締め付けると支持装置38はカウルパネル22に固定される。
ピボットホルダ37を、カウルパネル22に固定する支持装置41が設けられている。支持装置41は、ピボットホルダ37に連続するブラケット42と、ブラケット42に設けた取り付け孔と、取付け孔に配置した環状のマウントラバー43と、マウントラバー43内に配置されるカラーと、カラー内に挿入される固定要素と、を有する。ピボットホルダ37とブラケット42とは、金属で一体成形されている。固定要素はボルトである。カウルパネル22に、固定部としてのブラケットが設けられている。固定要素を締め付けると支持装置41はカウルパネル22に固定される。
支持装置23,38,41は、車両10を平面視した図1において、互いに異なる位置に配置されている。支持装置38と支持装置41とは、車両10の幅方向、つまり、左右方向に間隔をおいて配置されている。また、支持装置23は、車両10の前後方向で、支持装置38,41よりも前に配置されている。
支持装置23は、図2〜図7に示す構造を備えている。支持装置23は、ギヤケース20に固定されるブラケット44と、ブラケット44に取り付けられるマウントラバー45と、マウントラバー45に取り付けられるカラー46と、カウルパネル22に固定されたボルト47と、ボルト47に取り付けられるナット48と、を有する。ブラケット44は、金属をプレス加工して成形されており、ブラケット44は、一対の支持腕49,50を有する。支持腕49と支持腕50との間に収容空間51が形成されている。
また、支持腕49に設けた直線状の縁部52と、支持腕50に設けた直線状の縁部53と、は互いに平行である。支持腕49の先端と支持腕50との間に切り欠き54が形成されており、切り欠き54は収容空間51へつながっている。さらに、ブラケット44は、縁部55を有し、支持装置23を図4のように平面視すると、縁部55は縁部52,53に対して直角である。
マウントラバー45は、ゴム状弾性体、つまり、エラストマーで一体成形された減衰部材であり、マウントラバー45は、取付け孔56を有する。支持装置23を平面視すると、取付け孔56はトラック形状、つまり、長孔である。つまり、取付け孔56は、図3(B)のように、互いに平行な2つの縁部56Aと、2つの縁部56A同士をつないだ2つの円弧部56Bと、により形成されている。また、マウントラバー45は、図5及び図7のように、取付け孔56につながる凹部57を備えている。
マウントラバー45は、カウルパネル22に接触するベース60と、ベース60に対して接続部59を介して接続されたプレート部61と、を備えている。接続部59は筒形状であり、接続部59を貫通する取付け孔56が設けられている。また、接続部59を囲んで環状の溝58が、マウントラバー45の外側表面に設けられている。図5及び図7に示すボルト47の中心線G1方向で、溝58の幅は、ブラケット44の厚さ以上である。接続部59は、図6のように、互いに平行な2つの壁部62と、2つの壁部62同士を接続した2つの壁部63と、を有する。2つの壁部62の外面71は、縁部52,53と平行であり、2つの壁部63の外面は、縁部55と平行である。
2つの壁部62の外面71同士の距離は、縁部52と縁部53との間隔よりも短い。このため、2つの壁部62の外面71と、縁部52,53との間に、隙間H1がそれぞれ形成される。接続部59は、収容空間51に配置されており、ブラケット44とマウントラバー45とは、図6における左右方向で、所定範囲で相対的に移動可能である。ブラケット44とマウントラバー45とが相対的に移動可能な所定範囲は、隙間H1の隙間量により決定される。なお、縁部55に沿った方向で、切り欠き54の間隔は、外面71同士の距離よりも短い。
さらに、ベース60の外周に4つの縁部76,77,78,79が形成されている。2つの縁部76、77は互いに平行であり、2つの縁部77、79は互いに平行である。縁部76と縁部78,79とが円弧部80により接続され、縁部77と縁部78,79とが円弧部80により接続されている。ベース60は、支持装置23の平面視で略四角形である。
カラー46は金属製または合成樹脂製であり、カラー46は、図3(B)のように、筒部64と、筒部64から外側に向けて突出したフランジ65と、を有する。筒部64は、図6のように、支持装置23の平面視でトラック形状である。筒部64は、互いに平行な2つの直線部66と、2つの直線部66同士をつなぐ2つの円弧部67と、を有する。2つの直線部66の外面69同士の距離は、ナット48の座金70の直径未満である。座金70は、ナット48と一体であり、支持装置23の平面視で、座金70の外周形状は円形である。ナット48は、雌ねじが形成された孔72を有する。
また、2つの直線部66の外面69同士の距離は、切り欠き54よりも大きい。筒部64は、図5及び図7のように、取付け孔56内に配置され、フランジ65は凹部57に配置されている。筒部64の外面は、取付け孔56の内面へ密着する。筒部64は軸孔68を形成している。軸孔68は、図6のように、支持装置23を平面視するとトラック形状、つまり、長孔である。
ボルト47は、図5及び図7のように、カウルパネル22へ固定されている。ボルト47は、軸部74と、軸部74よりも外径が大きいフランジ75と、を有する。軸部74の外面に雄ねじが形成されており、軸部74はナット48の孔72へ挿入されている。つまり、ナット48の雌ねじと、ボルト47の雄ねじとが噛み合い、ナット48が締め付けられている。フランジ75は、支持装置23の平面視で外周形状が円形であり、フランジ75は、中心線G1方向で、軸部74の雄ねじとカウルパネル22との間に配置されている。
軸部74の外径は、2つの直線部66同士の距離未満であり、軸部74の一部は、軸孔68の内部へ配置されている。カラー46は、軸孔68内に軸部74が配置された状態で、ボルト47に対して軸孔68の長軸J1方向に移動可能である。さらに、フランジ75の直径は、2つの直線部66同士の距離よりも大きい。フランジ65は、フランジ75に接触しており、ナット48が締め付けられると、座金70が筒部64へ押し付けられて締め付けが完了する。ナット48の締め付けが完了するとカラー46は、ナット48とフランジ75との間に挟まれて固定される。
支持装置23を組み立てる過程を、図3(B)を参照して説明する。支持装置23を組み立てる場合、先ず、カラー46が取り付けられていないマウントラバー45を、ブラケット44へ取り付ける。具体的には、接続部59を切り欠き54へ差し込む、接続部59が弾性変形して切り欠き54を通過し、接続部59が収容空間51へ進入する。そして、カラー46をマウントラバー45へ取り付ける。具体的には、カラー46の筒部64を取り付け孔56へ差し込み、かつ、フランジ65を凹部57へ配置する。さらに、ブラケット44をカウルパネル22へ近づけ、カラー46の軸孔68へボルト47の軸部74を進入させた後、ナット48を軸部74に取り付け、かつ、ナット48を締め付けると、支持装置23がカウルパネル22へ固定される。ナット48の締め付けが完了した状態で、ベース60はカウルパネル22へ押し付けられる。
また、ワイパ装置12を車両10へ取り付ける工程では、支持装置23がカウルパネル22へ取り付けられる他、支持装置38,41がカウルパネル22へ取り付けられる。つまり、ワイパ装置12は三箇所でカウルパネル22および車体へ固定される。このため、マウントラバー45、カラー46及びボルト47が、収容空間51から抜け出すことはない。
本実施形態のワイパ装置12は、3つの支持装置23,38,41を備えているため、支持装置23,38,41を構成する要素同士の位置のバラツキ、カウルパネル22に設けられる3つの固定部同士の位置のバラツキ等があっても、ワイパ装置12をカウルパネル22に取り付けることを可能とする、バラツキの吸収機能を備えている。
ここでは、主として支持装置23が備えているバラツキの吸収機能を説明する。支持装置23が備えているバラツキの吸収機能は、図4のように、軸孔68の長軸J1に沿った方向で、ブラケット44、マウントラバー45及びカラー46を、ボルト47に対して移動可能とする第1の機能を含む。また、支持装置23が備えているバラツキの吸収機能は、図6のように、軸孔68の短軸J2に沿った方向で、ブラケット44を、マウントラバー45、カラー46及びボルト47に対して移動可能とする第2の機能を含む。支持装置23を平面視すると、長軸J1と短軸J2とが交差する。具体的に説明すると、長軸J1と短軸J2とが図6のように直角に交差する。支持装置23を平面視すると、短軸J2は、外面69に対して直角である。支持装置23の平面視は、中心線G1に対して垂直な平面に相当する。支持装置23に設けた吸収機構は、軸孔68内にボルト47が挿入され、かつ、ナット48の締め付けが完了していない場合に、第1の機能及び第2の機能を発揮する。
支持装置23における第1の機能を、図4及び図5を参照して説明する。軸部74の外径は、2つの直線部66同士の距離未満である。このため、ブラケット44、マウントラバー45及び軸部74は、ボルト47に対して長軸J1方向に、第1の所定範囲で移動可能である。第1の所定範囲は、軸部74と円弧部67との間に形成される長軸J1方向の隙間H2の隙間量から決まる。
例えば、図4(A)及び図5(A)のように、ボルト47の中心線G1が、長軸J1方向で軸孔68の中央に配置されると、軸部74の両側に形成される隙間H2の隙間量は、等しい。これに対して、図4(B)及び図5(B)のように、軸部74が、2つの円弧部67のうち、縁部55に近い方の円弧部67に接触すると、縁部55から離れた位置にある円弧部67と、軸部74との間に形成される隙間H2は、縁部55に近い位置にある円弧部67と、軸部74との間に形成される隙間H2よりも大きい。
支持装置23における第2の機能を、図6及び図7を参照して説明する。縁部52,53同士の距離は、接続部59の外面71同士の距離よりも大きい。このため、ブラケット44は、マウントラバー45、カラー46及び軸部74に対して短軸J2方向に、第2の所定範囲で移動可能である。第2の所定範囲は、短軸J2方向の隙間H1の隙間量から決まる。
例えば、ボルト47の中心線G1が、短軸J2方向で収容空間51の中央に配置されると、図6(A)及び図7(A)のように、外面71と縁部52との間に形成される隙間H1は、外面71と縁部53との間に形成された隙間H1と等しい。これに対して、ボルト47の中心線G1が、短軸J2方向で2つの縁部52,53のうち、縁部53に近い箇所に配置されると、図6(B)及び図7(B)のように、外面71が縁部53に接触する。つまり、外面71と縁部52との間に形成される隙間H1の隙間量は、外面71と縁部53との間に形成される隙間H1の隙間量よりも大きい。
そして、支持装置23は、ブラケット44、マウントラバー45及び軸部74が、ボルト47に対して長軸J1方向に第1の所定範囲内で移動して停止した場合、または、ブラケット44が、マウントラバー45、カラー46及び軸部74に対して短軸J2方向に第2の所定範囲内で移動して停止した場合の何れにおいても、座金70は、図4(A),(B)のように、互いに平行な2つの直線部66に接触する。また、ボルト47とカラー46との位置関係に関わりなく、フランジ65は、図7(A)のように、短軸J2方向の2箇所でフランジ75に接触する。このため、カラー46がボルト47に対して傾斜することを抑制でき、支持装置23がブラケット44を支持する機能の低下を抑制できる。
また、ベース60は、支持装置23の平面視で略四角形であり、ベース60とカウルパネル22との接触面積を広く確保できる。したがって、ワイパ装置12の振動がカウルパネル22に伝達されることを抑制できる。
ワイパモータ18が駆動して、ワイパアーム13,14が往復動作すると、支持装置23のブラケット44、支持装置38のブラケット39、支持装置41のブラケット42は、外力を受けること、または、ワイパモータ18が駆動すること、により振動する。支持装置23のマウントラバー45、支持装置38のマウントラバー40、支持装置41のマウントラバー43は、カウルパネル22へ伝達される振動を低減する。
本実施形態で説明した構成と、本発明の構成との対応関係を説明すると、ワイパ装置12が、本発明のワイパ装置に相当し、ワイパアーム13,14が、本発明のワイパアーム、第1ワイパアーム及び第2ワイパアームに相当し、駆動ユニット15が、本発明の駆動ユニットに相当し、支持装置23,38,41が、本発明における複数の支持装置に相当し、ブラケット39,42,44が、本発明の構造部材に相当し、ブラケット39が、本発明の第1構造部材に相当し、ブラケット42が、本発明の第2構造部材に相当し、ブラケット44が、本発明の第3構造部材に相当し、ボルト47及びナット48が、本発明の固定要素に相当し、カウルパネル22が、本発明の対象物及び車体に相当し、マウントラバー45が、本発明の減衰部材に相当する。
また、カラー46が、本発明の筒部材に相当し、短軸J2に沿った方向が、本発明の第1方向に相当し、隙間H1が、本発明の第1隙間に相当し、長軸J1に沿った方向が、本発明の第2方向に相当し、隙間H2が、本発明の第2隙間に相当し、中心線G1が、本発明の中心線に相当する。
さらに、支持腕49,50が、本発明の腕部に相当し、接続部59が、本発明の支持部に相当し、溝58が、本発明の溝に相当し、直線部66が、本発明の壁部に相当し、円弧部67が、本発明の円弧部に相当し、ボルト47が、本発明のボルトに相当し、フランジ75が、本発明のフランジに相当し、ナット48が、本発明のナットに相当する。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、支持装置23を構成する要素の形状及び構造は、支持装置38または支持装置41のうち、少なくとも一方へ用いることが可能である。さらに、ベース60の形状は、支持装置23の平面視で略四角形の他、円形としてのよい。さらに、ボルトは、車体に固定されている構造の他、車体にナットが設けられ、ボルトをナットにねじ込んで締め付け固定する構造でもよい。
また、本発明のワイパ装置は、車両のフロントウインドガラスを払拭するワイパ装置の他、車両のリヤウインドガラスを払拭するワイパ装置にも適用できる。さらに、ワイパモータは、ブラシ付きのモータ、ブラシレスのモータの何れでもよい。
さらに、本発明の支持装置は、ワイパ装置に用いることの他、車両のスライドドア開閉装置、車両のウィンド開閉装置、車両のラッケージドア開閉装置に用いることも可能である。構造部材が支持する動作部材は、直線状に往復動作する部材、回転運動する部材、所定の角度範囲内で往復動作する部材を含む。車両のスライドドア開閉装置では、車両の開口部を開閉するスライドドアが、動作部材であり、車両のウィンド開閉措置では、ドアに設けられたウィンドガラスが、動作部材であり、車両のラッケージドア開閉装置では、車両のラッケージを開閉するラッケージドアが、動作部材である。
10 車両
11 フロントウインドガラス
12 ワイパ装置
13,14 ワイパアーム
15 駆動ユニット
16 リンク機構
17 モータケース
18 ワイパモータ
19 出力軸
20 ギヤケース
21 パイプフレーム
22 カウルパネル
23,38,41 支持装置
24,25 ピボット軸
26 ワイパブレード
27 プレート
28,33,34 支持軸
29,30 リンク
31,32 レバー
35 フロントピラー
36,37 ピボットホルダ
39,42,44 ブラケット
40,43,45 マウントラバー
46 カラー
47 ボルト
48 ナット
49,50 支持腕
51 収容空間
52,53,55,76,77,78,79 縁部
54 切り欠き
56 取り付け孔
57 凹部
58 溝
59 接続部
60 ベース
61 プレート部
62,63 壁部
64 筒部
65,75 フランジ
66 直線部
67,80 円弧部
68 軸孔
69,71 外面
70 座金
72 孔
74 軸部
G1 中心線
H1,H2 隙間
J1 長軸
J2 短軸

Claims (8)

  1. 構造部材を対象物に取り付ける固定要素と、前記構造部材から前記固定要素に伝達される外力を低減する減衰部材と、を備えた支持装置であって、
    前記固定要素を内部に配置した筒部材が設けられ、
    前記構造部材は、一対の腕部を備え、
    前記減衰部材は、前記固定要素の中心線に対して垂直な平面視で前記一対の腕部の間に配置され、かつ、前記筒部材を支持する筒形状の支持部を有し、
    前記中心線に対して垂直な平面視で、前記一対の腕部と前記支持部との間に形成された第1隙間と、
    前記固定要素と前記筒部材との間に形成された第2隙間と、
    を有し、
    前記第1隙間は、前記中心線に対して垂直な平面視で第1方向の隙間量を備え、
    前記第2隙間は、前記中心線に対して垂直な平面視で前記第1方向に対して交差する第2方向の隙間量を備えている、支持装置。
  2. 請求項1記載の支持装置であって、
    前記減衰部材は、前記支持部を囲むように設けた環状の溝を有し、
    前記一対の腕部は、前記溝に配置され
    前記第1隙間は、前記支持部の外面と前記一対の腕部との間に形成されている、支持装置。
  3. 請求項1または2記載の支持装置であって、
    前記筒部材は、
    互いに平行な一対の壁部と、
    前記一対の壁部同士を接続する円弧部と、
    を備え、
    前記第2隙間は、前記固定要素と前記円弧部との間に形成されている、支持装置。
  4. 請求項記載の支持装置であって、
    前記固定要素は、
    前記対象物に固定されるボルトと、
    前記ボルトの軸部に取り付けられるナットと、
    前記ボルトに設けたフランジと、
    を有し、
    前記筒部材は、前記フランジと前記ナットとの間に固定される、支持装置。
  5. 請求項4記載の支持装置であって、
    前記一対の壁部は、前記第1方向の異なる位置で前記ナットにそれぞれ接触する、支持装置。
  6. 請求項4または5記載の支持装置であって、
    前記筒部材は、前記第1方向の異なる2箇所で前記フランジに接触する、支持装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の支持装置であって、
    前記筒部材は、長軸及び短軸を備えた軸孔を有し、
    前記固定要素の一部は、前記軸孔の内部に配置され、
    前記第1方向は、前記短軸に沿った方向であり、
    前記第2方向は、前記長軸に沿った方向である、支持装置。
  8. 第1ワイパアームを動作可能に支持する第1構造部材と、第2ワイパアームを動作可能に支持する第2構造部材と、前記第1ワイパアーム及び前記第2ワイパアームを駆動する駆動ユニットと、前記駆動ユニットに取り付けられる第3構造部材と、前記第1構造部材、前記第2構造部材及び前記第3構造部材をそれぞれ支持し、かつ、車体の異なる位置に配置される複数の支持装置と、を備えたワイパ装置であって、
    前記複数の支持装置のうちの少なくとも1つの支持装置は、請求項1〜7のいずれか1項に記載された構成を有し、
    前記対象物は、前記車体を含む、ワイパ装置。
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