JPH0239068Y2 - - Google Patents

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JPH0239068Y2
JPH0239068Y2 JP1985172032U JP17203285U JPH0239068Y2 JP H0239068 Y2 JPH0239068 Y2 JP H0239068Y2 JP 1985172032 U JP1985172032 U JP 1985172032U JP 17203285 U JP17203285 U JP 17203285U JP H0239068 Y2 JPH0239068 Y2 JP H0239068Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エンジンもしくは車体からの横方向
振動に対して減衰効果が得られる流体封入型マウ
ント部材に関するものである。
〔従来の技術〕
自動車のエンジンルーム内において、例えば第
4図に示す如く車体ボデイ100にマウント部材
101,101を取付け、これらのマウント部材
101,101上にエンジン102底部を載置す
るようにしている。
そしてマウント部材101の構造は第5図A及
びBに示す如くで、中央部がコ字状に突出したベ
ースプレート103にゴム等の弾性部材104を
焼付け或いは接着剤によつて固着し、ボルト10
5,105を用いてベースプレート103を車体
ボデイ100に取付けるようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、自動車のエンジンにはクランクシヤ
フトの回転力が加わるため、エンジン自体が揺動
する。この振動はマウント部材101に対し第4
図の矢印方向の力として作用する。
しかしながら、従来の如くベースプレート10
3に弾性部材104を固着しただけでは、上記力
(横方向の振動)を十分に吸収できない。また自
動車用エンジンにあつては、アイドリング時或い
は通常走行時には微小な横方向振動が発生し、逆
に急発進時、急停車時或いは急な加減速時には大
きな横方向振動が作用する。このように幅広い横
方向振動については、弾性部材104の変形のみ
では十分に吸収することができない。
そのための対策として例えば第1図に示すよう
に、ベースプレート2の平板部2a,2a間に形
成した上方へコ字状の突出部2bと、その両側の
弾性部材3部分との間に各々の流体室S1,S2を形
成し、この両流体室S1,S2を連通させるオリフイ
ス8を弾性部材3に形成して、減衰効果をもたせ
るようにした流体封入型マウント部材を構成する
ことが考えられる。図中、4は流体注入孔、5は
その栓部材、6は取付ボルト、7はそのボルト挿
通孔である。
しかしながら、このように両流体室S1,S2を連
通させるオリフイス8を弾性部材3に形成したも
のでは、弾性部材3をベースプレート2に固着し
た後のオリフイス8の寸法管理が難しく、そのた
め、オリフイス8の寸法にバラツキが生じ、必要
な減衰力が得られないという不具合が発生する。
〔課題を解決するための手段〕
以上の課題を解決すべく本考案は、エンジンも
しくは車体のどちらか一方に固定される平板と、
この平板より突出する突出部材と、この突出部材
の少なくとも両側に設けられ、前記エンジンもし
くは車体の他方と当接可能な弾性部材と、この弾
性部材と前記突出部材の両側の外表面との間に
各々形成される流体室と、この両流体室間を連通
させるオリフイスとを備えてなる流体封入型マウ
ント部材であつて、前記突出部材内に密閉室を形
成するとともに、この密閉室と前記両流体室との
間の前記突出部材の両側部分に各々の前記オリフ
イスを形成したことを特徴とする。
〔作用〕
エンジンの振動が両流体室を結ぶ方向(横方
向)に発生し、弾性部材がその方向に押圧される
と、押圧された側の一方の流体室が収縮し、他方
の流体室が膨張し、その際に流体は突出部材両側
のオリフイス及び突出部材内の密閉室を介して移
動し、この流体移動時に発生する減衰力によつて
両流体室を結ぶ方向(横方向)の振動が吸収され
る。
従つてエンジン自体が揺動する方向に対し、両
流体室を結ぶ方向が平行になるように本マウント
部材を取付けた場合、エンジンの揺動を減衰する
効果が得られる。
そして密閉室と両流体室間の突出部材両側部分
に各々のオリフイスを形成したので、オリフイス
を容易に形成でき、弾性部材にオリフイスを形成
した如きオリフイス寸法のバラツキがなく、必要
な減衰力が得られる。
また突出部材内の密閉室の大きさに応じて減衰
力特性の選択も可能となる。
〔実施例〕
以下に本考案の実施例を第2図及び第3図に基
づいて説明する。
先ず第2図に示す第1実施例の流体封入型マウ
ント部材1において、3は弾性部材、20はベー
ス部材、S1,S2は流体室であり、ベース部材2に
ゴム等の弾性部材3を焼付け或いは接着剤にて固
着している。
ベース部材20は一対の平板21,21を断面
角型パイプ状の突出部材22により結合一体化し
てなり、突出部材22の下面に流体注入孔4を形
成し、この流体注入孔4をボルト等の栓部材5で
封止している。また平板21に車体ボデイ等への
取付ボルト6のボルト挿通孔7を形成している。
弾性部材3はベース部材20の平板21,21
表面に固着される薄肉部3a,3aとベース部材
20の突出部材22表面を覆う厚肉部3bとから
なり、厚肉部3bの両側部は大きく膨出し、その
薄肉部3a,3aとの間にくびれ部3c,3cを
形成して、弾性部材3の変形が容易になされるよ
うにしている。
そして弾性部材3の厚肉部3b両側には、ベー
ス部材20の突出部材22両側の外表面との間に
各々の流体室S1,S2を形成する。
更にベース部材20の突出部材22内に密閉室
23を形成するとともに、この密閉室23とその
両側の各流体室S1,S2との間に臨む突出部材22
の両側壁部分には、密閉室23及び両流体室S1
S2間を連通する各々のオリフイス24,24を形
成している。
尚、作動油等の流体の封入は、流体注入孔4か
ら流体を注入し、密閉室23より両側のオリフイ
ス24,24を介して流体室S1,S2に流体を供給
し、栓部材5で流体注入孔4を封止することによ
り行う。
以上の流体封入型マウント部材1は第4図に示
した使用例と同様にして車体ボデイ100上への
エンジン102底部の防振支持に用いる。
以上の流体封入型マウント部材1において、第
4図の矢印で示す如くエンジン102の横方向振
動が弾性部材3に加わると、弾性部材3が横方向
に変形し、この変形で両側の流体室S1,S2の一方
が収縮して、他方が膨張し、特にその際に流体は
突出部材22両側のオリフイス24,24及び突
出部材22内の密閉室23を介して相互に移動
し、この流体移動時に発生する各々のオリフイス
24,24通過の際の減衰力によつてエンジン1
02の横方向振動が吸収される。
同様にして車体ボデイ100からの横方向振動
も吸収される。
従つて横方向振動によるエンジン102の揺動
を減衰する効果が得られる。
そして第1図に示した例の如く弾性部材3自体
にはオリフイスを形成する必要がないので、製造
が容易となり、即ちオリフイス寸法のバラツキを
なくして、必要な減衰力が得られる。
また突出部材22内の密閉室23の大きさに応
じて減衰力特性の選択が可能である。
次に第3図に示す第2実施例の流体封入型マウ
ント部材1について説明する。
この第3図の第2実施例において、第2図の第
1実施例と同一の部材には同一の符号を付してお
り、特に前記第1実施例と異なる点はベース部材
30が一対の平板31,31を断面アングル状の
突出部材32により結合一体化されていることで
ある。
そして突出部材32の下面開放部から大径の栓
部材15を螺着して、この栓部材15の先端面と
突出部材32の上面との間にオリフイス33を形
成するとともに、栓部材15先部外周と突出部材
32内周との間に前記オリフイス33を含む密閉
室35を形成し、この密閉室35とその両側の各
流体室S1,S2との間に臨む突出部材32の両側壁
部分に、密閉室35及び両流体室S1,S2間を連通
する各々のオリフイス34,34を形成してい
る。
以上のような第2実施例の流体封入型マウント
部材1によつても、前記第1実施例と同様の作用
効果が得られることに加えて、突出部材32内へ
の栓部材15の螺進量を調整することにより発生
する減衰力の調整が容易に行える。
〔考案の効果〕
以上のように本考案の流体封入型マウント部材
によれば、弾性部材と突出部材の両側の外表面と
の間に各々の流体室を形成し、且つ突出部材内に
密閉室を形成するとともに、この密閉室と両流体
室との間の突出部材両側部分に各々のオリフイス
を形成してなるため、エンジンの両流体室を結ぶ
方向、即ち横方向の振動に応じて弾性部材の押圧
により一方の流体室を収縮させるとともに、他方
の流体室を膨張させ、特にその際に流体を突出部
材両側のオリフイス及び突出部材内の密閉室を介
して移動させることから、この流体移動時に発生
する減衰力によつてエンジンもしくは車体の横方
向振動を吸収することができ、従つてエンジンの
揺動を効果的に減衰することができ、エンジンの
アイドリング時や通常走行時のような微小な横方
向振動から、急発進、急停車及び急加減速時のよ
うな大きな横方向振動までを幅広く有効に吸収す
ることができる。
そして密閉室と両流体室間の突出部材両側部分
に各々のオリフイスを形成したため、オリフイス
を容易に形成でき、弾性部材にオリフイスを形成
した如きオリフイス寸法のバラツキがなく、必要
な減衰力を得ることができる。
また突出部材内の密閉室の大きさに応じて減衰
力特性も選択できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の前提となる流体封入型マウン
ト部材の断面図、第2図は本考案に係る流体封入
型マウント部材の第1実施例を示す断面図、第3
図は同第2実施例を示す断面図、第4図はマウン
ト部材の使用例を示す図、第5図A及びBは従来
のマウント部材の平面図と断面図である。 尚、図面中、1は本考案の流体封入型マウント
部材、3は弾性部材、21,31は平板、22,
32は突出部材、23,35は密閉室、24,3
4はオリフイス、100は車体、102はエンジ
ン、S1,S2は流体室である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンもしくは車体のどちらか一方に固定さ
    れる平板と、この平板より突出する突出部材と、
    この突出部材の少なくとも両側に設けられ、前記
    エンジンもしくは車体の他方と当接可能な弾性部
    材と、この弾性部材と前記突出部材の両側の外表
    面との間に各々形成される流体室と、この両流体
    室間を連通させるオリフイスとを備えてなる流体
    封入型マウント部材であつて、前記突出部材内に
    密閉室を形成するとともに、この密閉室と前記両
    流体室との間の前記突出部材の両側部分に各々の
    前記オリフイスを形成したことを特徴とする流体
    封入型マウント部材。
JP1985172032U 1985-11-08 1985-11-08 Expired JPH0239068Y2 (ja)

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JP1985172032U JPH0239068Y2 (ja) 1985-11-08 1985-11-08

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JPS6280051U JPS6280051U (ja) 1987-05-22
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5694047A (en) * 1979-12-13 1981-07-30 Continental Gummi Werke Ag Elastic bearing
JPS56146421A (en) * 1980-04-12 1981-11-13 Nissan Motor Co Ltd Displacement controller
JPS5930275U (ja) * 1982-08-19 1984-02-24 国際航空写真株式会社 スキ−競技用旗取付具

Patent Citations (3)

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JPS5930275U (ja) * 1982-08-19 1984-02-24 国際航空写真株式会社 スキ−競技用旗取付具

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JPS6280051U (ja) 1987-05-22

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