JP3546902B2 - 液体封入式マウント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等において、防振装置ないし防振支持装置として用いられる液体封入式マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、本願発明者らが先に提案した液体封入式マウントにおいては、当該マウントに対して図上上方からアイドル振動が入力すると、第一液室51の内圧が変化して第一液室51内の作動液52がオリフィス53を通って第三液室54に流れ、サブダイアフラム55が共振して内圧の変化をキャンセルするようになっている(実開平6−78644号公報参照)。したがってこの液体封入式マウントによると、アイドル振動が入力してからサブダイアフラム55が共振動作するまでの間において、応答性に問題を生じることがあり、これに対してアイドル振動の入力に対する応答性に優れた液体封入式マウントの開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑み、上記従来技術に対し、アイドル振動の入力に対して優れた応答性を発揮することが可能な液体封入式マウントを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の液体封入式マウントは、一方の取付部および他方の取付部をゴム状弾性材製の弾性体を介して接続するとともに前記他方の取付部にダイアフラムを接続して気密空間を設け、前記他方の取付部の内側に仕切部を設けて前記気密空間を一方の取付部側の第一液室とダイアフラム側の第二液室とに仕切り、前記仕切部に前記両室を連通させるオリフィスを設けるとともに前記両室に作動液を封入した液体封入式マウントにおいて、前記仕切部の内部に第三液室を設け、前記仕切部にゴム状弾性材製のサブダイアフラムをその一面が前記第一液室に面するとともにその他面が前記第三液室に面するように設け、前記第三液室と前記オリフィスの間に両者を連通させる連通部を設けることにした。
【0005】
【作用】
上記構成を備えた本発明の液体封入式マウントにおいては、サブダイアフラムの一面が第一液室に直接、面しているために、当該マウントに対して一方の取付部側からアイドル振動が入力すると、第一液室の内圧が変化するのに対してオリフィスの後半部分が直ちに液柱共振する。
【0006】
【発明の実施の形態】
仕切部の内部に第三液室を設け、仕切部にサブダイアフラムをその一面が第一液室に面するとともにその他面が第三液室に面するように設け、更に第三液室とオリフィスの間に両者を連通させる連通部を設けるに際しては、仕切部を一対の仕切部材によって構成し、両部材の間にオリフィスおよび第三液室を設け、第一液室側の仕切部材にサブダイアフラム取付孔を設けてこの取付孔にサブダイアフラムを架設し、第三液室とオリフィスとを画する堰部に切欠状の連通部を設けるのが好適である。
【0007】
【実施例】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0008】
図1に示すように、センターボス2を備えた一方の取付部1と、環状のケース5、カップ状の蓋6および取付ボルト7を備えた他方の取付部4とが環状を呈するゴム状弾性材製の弾性体(ゴム脚部とも称する)8を介して接続されており、他方の取付部4にゴム状弾性材製のダイアフラム9がその外周縁部をもって接続され、これらに囲まれて当該マウントの内部に気密空間10が設けられ、この気密空間10が、他方の取付部4の内側(ケース5の内周側)に設けられた仕切部11によって一方の取付部1側(上側)の第一液室(主液室とも称する)12と、ダイアフラム9側(下側)の第二液室(副液室とも称する)13とに仕切られ、仕切部11に両室12,13を連通させるオリフィス(オリフィス流路とも称する)14が設けられ、両室12,13に粘性流体等の作動液(内封液とも称する)15が封入されている。センターボス2に、取付ボルト(図示せず)を螺合するねじ孔3が設けられている。弾性体8はセンターボス2およびケース5に対してそれぞれ加硫接着されており、ケース5がその下端部において、仕切部11、ダイアフラム9および蓋6の各外周縁部を纏めてカシメ固定している。蓋6の内部は図示しない通気孔によって大気開放されている。
【0009】
第一液室12と第二液室13とを連通させるオリフィス14を設けた仕切部11が、金属等剛材製の第一液室12側(上側)の仕切部材(オリフィスケースとも称する)16と、同じく金属等剛材製の第二液室13側(下側)の仕切部材17と、ゴム状弾性材製のサブダイアフラム18とを備えており、これらがそれぞれ以下のように構成されている。
【0010】
すなわち、先ず、上側の仕切部材16が略伏皿状に形成されていて、平板状の底壁部16aと、底壁部16aの外周縁部から下向きに設けられた環状の周壁部16bと、周壁部16bの下端部から外向きに設けられた環状のフランジ部16cとを一体に備えており、フランジ部16cがダイアフラム9および蓋6の各外周縁部とともにケース5の下端部にカシメ固定されている。底壁部16aの中央にサブダイアフラム18を架設するサブダイアフラム取付孔16dが設けられ、同じく底壁部16aの一隅にオリフィス14の上側開口部16eが設けられている。サブダイアフラム18は略円盤状に形成されていて、その外周縁部においてサブダイアフラム取付孔16dの周縁部に全周に亙って加硫接着されている(実質的にこの取付孔16dを塞いでいる)。
【0011】
下側の仕切部材17が、上側の仕切部材16の周壁部16bの内周側に嵌着されている。この下側の仕切部材17は略円盤状に形成されていて、平板状の中央平板部17aと、中央平板部17aの外周縁部に設けられた環状の堰部17bと、図2または図3に示すように、円周上の一箇所に設けられたオリフィス短絡防止用の広幅の堰部17cと、環状の堰部17bの外周側に設けられた環状のフランジ部17dとを一体に備えており、環状の堰部17bの上端部が上側の仕切部材16の底壁部16aの下面に接触するとともにフランジ部17dの外周縁部が上側の仕切部材16の周壁部16bの内周面に接触するようにして、上側の仕切部16の周壁部16bの内周側に嵌着されている。フランジ部17cの円周上の一箇所にオリフィス14の下側開口部17eが上側開口部16dに対して円周上所定角度変位して設けられている。オリフィス14は、上側の仕切部材16の底壁部16aおよび周壁部16bならびに下側の仕切部材17の堰部17bおよびフランジ部17dに囲まれた流路として環状の堰部17bの外周側を巡るように設けられ、上側開口部16eにおいて第一液室12に開口するとともに下側開口部17eにおいて第二液室13に開口している。
【0012】
環状の堰部17bの内周側において、中央平板部17aと底壁部16aの間に第三液室19が設けられており、サブダイアフラム18がその一面(上面)18aにおいて第一液室12に面するとともに、その他面(下面)18bにおいてこの第三液室19に面している。また環状の堰部17bの円周上の一箇所に、この第三液室19とオリフィス14とを連通させる切欠状の連通部17fが設けられている。
【0013】
上記構成を備えた液体封入式マウントは、例えば、他方の取付部4をもって自動車の車体側に取り付けられるとともに一方の取付部1をもって自動車のエンジン側に取り付けられてこのエンジンを弾性的に支持するもので、当該マウントに対して一方の取付部1側から30〜40Hz前後のアイドル振動が入力すると、第一液室12の内圧が変化し、これに対してサブダイアフラム18がこの内圧の変化を第三液室19に伝える。この内圧の変化は、作動液15が連通部17fおよびオリフィス14を通り、第二液室13でキャンセルする。このとき連通部17fから第二液室13に至るオリフィス14の後半部分で液柱共振が発生して動ばね定数を下げることによって、このアイドル振動を振動絶縁することができる。また当該マウントに対して10Hz前後の低周波振動が入力すると、このときにオリフィス14内で発生する液柱共振によって低周波振動を減衰させる。したがってこれらによってアイドル振動の入力に対して振動絶縁するとともに低周波振動に対して大きな減衰力を発揮することになり、これらの意味において高性能のマウント製品を提供することができる。また上記従来技術に対して部品点数が増加していないのも、当該マウントの特徴の一つである。
【0014】
図4は当該マウントの動ばね定数の変化を示しており、アイドル振動の入力に係る30〜40Hz近辺と、低周波振動の入力に係る10Hz近辺においてそれぞれ、動ばね定数が低下していることが判る。また図5は、上記した従来技術に係る図6に対応して、当該マウントのモデル(模式図)を示している。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0016】
すなわち、上記構成を備えた本発明の液体封入式マウントにおいては、サブダイアフラムの一面が第一液室に面しているために、当該マウントに対して一方の取付部側からアイドル振動が入力すると、第一液室の内圧が変化するのに対してオリフィスの後半部分が直ちに液柱共振して動ばね定数を下げる。したがってアイドル振動を振動絶縁することができる。また当該マウントに対して低周波振動が入力すると、第一液室の内圧が変化して第一液室内の作動液がオリフィスを通過して第二液室に流れ、このときに発生する液柱共振によって低周波振動を減衰させる。したがってこれらによってアイドル振動の入力に対して振動絶縁するとともに低周波振動に対して大きな減衰力を発揮する高性能のマウント製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る液体封入式マウントの断面図
【図2】下側の仕切部材の平面図
【図3】図2におけるA−O−A線断面図
【図4】同液体封入式マウントの動ばね定数の変化を示すグラフ図
【図5】同液体封入式マウントの構造を示すモデル図
【図6】従来例に係る液体封入式マウントの構造を示すモデル図
【符号の説明】
1 一方の取付部
2 センターボス
3 ねじ孔
4 他方の取付部
5 ケース
6 蓋
7 取付ボルト
8 弾性体
9 ダイアフラム
10 気密空間
11 仕切部
12 第一液室
13 第二液室
14 オリフィス
15 作動液
16 上側の仕切部材
16a 底壁部
16b 周壁部
16c,17d フランジ部
16d ダイアフラム取付孔
16e 上側開口部
17 下側の仕切部材
17a 中央平板部
17b,17c 堰部
17e 下側開口部
17f 連通部
18 サブダイアフラム
18a 一面
18b 他面
19 第三液室

Claims (1)

  1. 一方の取付部(1)および他方の取付部(4)をゴム状弾性材製の弾性体(8)を介して接続するとともに前記他方の取付部(4)にダイアフラム(9)を接続して気密空間(10)を設け、前記他方の取付部(4)の内側に仕切部(11)を設けて前記気密空間(10)を一方の取付部(1)側の第一液室(12)とダイアフラム(9)側の第二液室(13)とに仕切り、前記仕切部(11)に前記両室(12)(13)を連通させるオリフィス(14)を設けるとともに前記両室(12)(13)に作動液(15)を封入した液体封入式マウントにおいて、前記仕切部(11)の内部に第三液室(19)を設け、前記仕切部(11)にゴム状弾性材製のサブダイアフラム(18)をその一面(18a)が前記第一液室(12)に面するとともにその他面(18b)が前記第三液室(19)に面するように設け、前記第三液室(19)と前記オリフィス(14)の間に両者(14)(19)を連通させる連通部(17f)を設けたことを特徴とする液体封入式マウント。
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