JP3508797B2 - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等におい
て、防振装置ないし防振支持装置として用いられる液体
封入式マウントに関する。 【0002】 【従来の技術】例えば特開昭60−132144号公報
に掲載されているように、ショックオリフィスおよびア
イドルオリフィスよりなる二種類のオリフィスを備えた
液体封入式マウントには、従来から、部品点数として三
点以上のゴム状弾性材製部品(加硫品とも称する)が備
えられている。 【0003】したがってこの液体封入式マウントによる
と、その組立てに先立って三回以上の加硫成形を行なわ
なければならないために、製造に多くの手間と時間がか
かり、かつ価格が高い問題がある。 【0004】またゴム状弾性材製部品の部品点数を減ら
すべく、他の従来技術として、一方の取付部と他方の取
付部とを接続したゴム状弾性材製の弾性体(ゴム脚部と
も称する)の中央に薄膜状のサブダイアフラムを一体成
形した液体封入式マウントが開発されているが、このよ
うに弾性体の中央に薄膜状のサブダイアフラムを一体成
形すると、弾性体自体の強度が徒に下がってしまい、よ
って弾性体の変形挙動が一定となりにくいために、減衰
作用(吸振作用)を一定に保てなくなる問題がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、ショックオリフィスおよびアイドルオリフィスより
なる二種類のオリフィスを備えた液体封入式マウントに
おいて、ゴム状弾性材製部品の部品点数を二点として、
もって製造を容易化し、かつコストを低減させるととも
に、ゴム状弾性材製部品の部品点数を減らしても弾性体
の強度が下がることがなく、もって弾性体の変形挙動が
一定となり、減衰作用を一定に保つことが可能な液体封
入式マウントを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液体封入式マウントは、一方の取付部およ
び他方の取付部をゴム状弾性材製の弾性体を介して接続
するとともに前記他方の取付部にダイアフラムを接続し
て気密空間を設け、前記他方の取付部の内側に仕切部を
設けて前記気密空間を一方の取付部側の第一液室とダイ
アフラム側の第二液室とに仕切り、前記仕切部に前記両
室を連通するオリフィスを設けるとともに前記両室に作
動液を封入した液体封入式マウントにおいて、前記一方
の取付部に、前記第一液室に開口した孔状のアイドルオ
リフィスを設けるとともに、前記アイドルオリフィスの
内壁の一部を、前記弾性体と一体成形されたゴム状弾性
材製のサブダイアフラムによって形成することにした。 【0007】 【作用】上記構成を備えた本発明の液体封入式マウント
においては、サブダイアフラムが弾性体に対して一体成
形されているために、ゴム状弾性材製部品の部品点数が 弾性体およびサブダイアフラム ダイアフラム の二点から構成されることになる。 【0008】またこのサブダイアフラムによって内壁の
一部を形成されたアイドルオリフィスが、剛材製の一方
の取付部に孔状のものとして設けられているために、弾
性体の強度が下がるのを防止することが可能となる。 【0009】 【発明の実施の形態】一方の取付部に孔状のアイドルオ
リフィスを設ける際には、このアイドルオリフィスを当
該マウントの中心軸線に対して略平行に設けるのが好適
である。またこのアイドルオリフィスを一方の取付部の
外周縁部に溝状に凹設し、サブダイアフラムをこの溝に
対する蓋のように成形するのが好適である。 【0010】 【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。 【0011】第一実施例・・・ 図1に示すように、センターボス2および取付ボルト3
を備えた一方の取付部1と、環状のケース5、カップ状
の蓋6、座金7および取付ボルト8を備えた他方の取付
部4とが断面略ハ字形の環状を呈するゴム状弾性材製の
弾性体(ゴム脚部とも称する)9を介して接続されてお
り、他方の取付部4にゴム状弾性材製のダイアフラム1
0がその外周縁部をもって接続され、これらに囲まれて
当該マウントの内部に気密空間11が設けられ、この気
密空間11が、他方の取付部4の内側(ケース5の内周
側)に設けられた仕切部(仕切部材またはオリフィス部
材とも称する)12によって一方の取付部1側(上側)
の第一液室(主液室とも称する)13と、ダイアフラム
10側(下側)の第二液室(副液室とも称する)14と
に仕切られ、仕切部12に両室13,14を連通するシ
ョックオリフィス(第一オリフィスとも称する)15が
設けられ、両室13,14に所定の粘性を備えた作動液
(内封液とも称する)16が封入されている。 【0012】弾性体9は、センターボス2およびケース
5に対してそれぞれ加硫接着されており、ケース5がそ
の下端部において、仕切部12、ダイアフラム10およ
び蓋6の各外周縁部を纏めてカシメ固定している。蓋6
の内側は図示しない通気孔によって大気開放されてい
る。仕切部12は略伏皿状の第一オリフィスプレート1
7の内側に第二オリフィスプレート18を嵌着したもの
で、ショックオリフィス15の一方の開口15aが第一
オリフィスプレート17に設けられるとともに他方の開
口15bが第二オリフィスプレート18に設けられ、シ
ョックオリフィス15が所定の角度に亙って平面円弧状
に設けられている(図では一対の開口15a,15bが
180度対称位置に設けられているが、これは専ら作図
上の都合である)。 【0013】一方の取付部1において、鋳鉄等剛材製の
センターボス2に、孔状のアイドルオリフィス(第二オ
リフィスとも称する)19が設けられている。 【0014】すなわち、このアイドルオリフィス19
は、当該マウントの中心軸線0に対して略平行な長孔状
に設けられており、その長手方向の一端部(図上下端
部)を第一液室13に開口するとともにその他端部(図
上上端部)をセンターボス2の蓋部2aによって閉塞さ
れている。またこのアイドルオリフィス19は、弾性体
9を上下に貫通した貫通部分19aと、センターボス2
の外周縁部に溝状に凹設された凹設部分19bとを備え
ており、後者の凹設部分19bにおいて、溝に蓋をする
ように薄膜状を呈するゴム状弾性材製のサブダイアフラ
ム20が設けられ、このサブダイアフラム20が弾性体
9に対して一体に成形されている。したがってこれによ
りアイドルオリフィス19は、前者の貫通部分19aに
おいて、その内壁全部がゴム状弾性材製の内壁19cに
よって形成されるとともに、後者の凹設部分19bにお
いて、その内壁が剛材製の内壁19dとゴム状弾性材製
の内壁19eとによって形成されている。またこのサブ
ダイアフラム20と弾性体9との境の部分には、互いの
干渉を避けるために、金属等剛材製の補強環21が埋設
されている。 【0015】上記構成を備えた液体封入式マウントは、
例えば一方の取付部1および他方の取付部4の一方をも
って自動車の車体側に取り付けられるとともに他方をも
ってエンジン側に取り付けられて、このエンジンを防振
支持するものであって、低周波振動ないしショック荷重
が入力すると、第一液室13および第二液室14の一方
から他方へショックオリフィス15を介して作動液16
が流れ、そのとき発生する流動抵抗によってこの低周波
振動ないしショック荷重を有効に減衰させる。 【0016】また上記構成の液体封入式マウントに対し
て所定の周波数を備えた比較的高周波のアイドル振動が
入力すると、弾性体9が弾性変形するのに伴って第一液
室13の容積および圧力が変化し、第一液室13内の作
動液16が矢示するようにアイドルオリフィス19に出
入りするとともにサブダイアフラム20が共振し、この
液柱共振作用によって当該マウントの動ばね定数が低下
せしめられる。したがってこのアイドル振動を有効に吸
収抑制(伝達遮断)することが可能である。 【0017】また上記構成の液体封入式マウントは上記
作動を発揮する他に、以下の効果を奏するものである。 【0018】すなわち、先ず第一に、サブダイアフラム
20が弾性体9に対して一体成形されていて、ゴム状弾
性材製部品(加硫品とも称する)の部品点数が 弾性体9およびサブダイアフラム20 ダイアフラム10 の二点から構成されているために、上記した従来技術に
対してゴム状弾性材製部品の部品点数が減らされてい
る。したがってこれにより液体封入式マウントの製造を
容易化し、かつコストを低減させることができる。 【0019】また第二に、サブダイアフラム20によっ
て内壁の一部を形成されたアイドルオリフィス19が、
一方の取付部1のセンターボス2に孔状のものとして設
けられているために、上記した従来技術のように弾性体
の中央に薄膜状のサブダイアフラムが一体成形される場
合と比較して、弾性体9の強度が下がるのを防止するこ
とが可能である。したがってこれにより弾性体9の変形
挙動を一定に保って、減衰作用を一定に保つことができ
る。 【0020】第二実施例・・・ 図2に示すように、アイドルオリフィス19およびサブ
ダイアフラム20は、これらを複数(図では二組)等配
に設けても良く、この場合には、共振周波数を互いに異
ならせることによって、広い周波数領域に亙って動ばね
定数を下げることが可能である。したがってアイドルオ
リフィス19およびサブダイアフラム20を複数設ける
ことによって、広い周波数領域に亙って振動を吸収抑制
することができる。他の構成は第一実施例と同じであ
る。 【0021】 【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。 【0022】すなわち、上記構成を備えた本発明の液体
封入式マウントにおいては、先ず第一に、サブダイアフ
ラムが弾性体に対して一体成形されていて、ゴム状弾性
材製部品の部品点数が 弾性体およびサブダイアフラム ダイアフラム の二点から構成されているために、上記した従来技術に
対してゴム状弾性材製部品の部品点数が減らされてい
る。したがってこれにより液体封入式マウントの製造を
容易化し、かつコストを低減させることができる。 【0023】また第二に、サブダイアフラムによって内
壁の一部を形成されたアイドルオリフィスが一方の取付
部に孔状のものとして設けられているために、上記した
従来技術のように弾性体の中央に薄膜状のサブダイアフ
ラムが一体成形される場合と比較して、弾性体の強度が
下がるのを防止することが可能である。したがってこれ
により弾性体の変形挙動を一定に保って、減衰作用を一
定に保つことができ、この意味において作動の安定した
高性能の液体封入式マウントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第一実施例に係る液体封入式マウント
の断面図 【図2】本発明の第二実施例に係る液体封入式マウント
の断面図 【符号の説明】 1 一方の取付部 2 センターボス 2a 蓋部 3,8 取付ボルト 4 他方の取付部 5 ケース 6 蓋 7 座金 9 弾性体 10 ダイアフラム 11 気密空間 12 仕切部 13 第一液室 14 第二液室 15 ショックオリフィス(オリフィス) 15a,15b 開口 16 作動液 17,18 オリフィスプレート 19 アイドルオリフィス 19a 貫通部分 19b 凹設部分 19c,19d,19e 内壁 20 サブダイアフラム 21 補強環 0 中心軸線

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一方の取付部(1)および他方の取付部
    (4)をゴム状弾性材製の弾性体(9)を介して接続す
    るとともに前記他方の取付部(4)にダイアフラム(1
    0)を接続して気密空間(11)を設け、前記他方の取
    付部(4)の内側に仕切部(12)を設けて前記気密空
    間(11)を一方の取付部(1)側の第一液室(13)
    とダイアフラム(10)側の第二液室(14)とに仕切
    り、前記仕切部(12)に前記両室(13)(14)を
    連通するオリフィス(15)を設けるとともに前記両室
    (13)(14)に作動液(16)を封入した液体封入
    式マウントにおいて、 前記一方の取付部(1)に、前記第一液室(13)に開
    口した孔状のアイドルオリフィス(19)を設けるとと
    もに、 前記アイドルオリフィス(19)の内壁の一部を、前記
    弾性体(9)と一体成形されたゴム状弾性材製のサブダ
    イアフラム(20)によって形成したことを特徴とする
    液体封入式マウント。
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