JP2861463B2 - 液封入防振装置 - Google Patents

液封入防振装置

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JP2861463B2
JP2861463B2 JP11105991A JP11105991A JP2861463B2 JP 2861463 B2 JP2861463 B2 JP 2861463B2 JP 11105991 A JP11105991 A JP 11105991A JP 11105991 A JP11105991 A JP 11105991A JP 2861463 B2 JP2861463 B2 JP 2861463B2
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chamber
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茂樹 竹尾
理 中垣
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液封入防振装置に関し、
特に簡単な構成で広範囲の振動防止を図ることが可能な
液封入防振装置を提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】液封入防振装置を車両のエンジンマウン
ト等に使用する場合、アイドル振動等に対しては極力小
さなバネ定数で振動の吸収を図ることが望ましく、一
方、走行中に入力するシェイク振動等に対しては大きな
減衰係数を有して振動の低減を図ることが望ましい。そ
こで、これを実現するために防振装置内に弁体を設けて
封入液を流通せしめる絞り流路の断面積や長さを変更す
ることが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、弁体を
内設する従来の構造では弁体駆動用の電磁コイルやモ−
タも装置内に組付ける必要があるため装置体格が大きく
なって、スペ−スに制約のあるエンジンマウントとして
の用途には適用が困難であり、また高価かつ重量増とな
る。
【0004】本発明はかかる課題を解決するもので、装
置体格を大きくすることなく、簡易な構造で特性を可変
とし、広範囲の振動伝達を効果的に防止する液封入防振
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】振動体を支持する厚肉の
防振ゴム体1を室壁とする主液室Aを設けるとともに、
仕切壁2により上記主液室Aと区画されダイヤフラム3
を室壁とする第1副液室Bを設け、上記仕切壁2はその
一部を主液室の内圧に応じて一定範囲で移動する可動壁
2Aとなすとともに、該可動壁2A内に形成した空間を
区画するダイヤフラム4を設けて主液室側に区画された
空間を第2副液室Cとなすとともに第1副液室B側に区
画された空間を空気室Dとなし、上記主液室Aと第1副
液室Bとを仕切壁2内に形成されて低周波側で液共振を
生じる流路21で連通するとともに上記主液室Aと第2
副液室Cとを上記仕切壁2内に形成されて高周波側で液
共振を生じる流路22で連通し、かつ振動入力に応じて
上記空気室Dを大気ないし負圧源52に切替接続する手
段5を設けたものである。
【0006】
【作用】上記構成の防振装置において、アイドリング振
動等が入力する場合には切替接続手段5により空気室D
を大気に接続する。これにより第2副液室Cのダイヤフ
ラム4は自由に変形可能となり、この状態で振動が入力
すると、密封液は上記第2副液室Cに通じる高周波側で
液共振を生じる流路22に主に流れる。しかしてこの時
の液共振の周波数をアイドリング振動数に一致せしめて
おけば、この領域で装置のバネ定数は充分低下し、効果
的な振動吸収がなされる。
【0007】一方、走行中に大振幅のシェイク振動等が
入力する場合には切替接続手段5により空気室Dを負圧
に接続する。これによりダイヤフラム4は空気室Dを消
滅せしめるようにこれに面する仕切壁2の内壁に密着せ
しめられて変形が規制される。この状態で振動が入力す
ると可動壁2Aはその移動限度に至って停止し、かつ第
2副液室Cは容積変化を生じないため流路22には密封
液が流通せず、その殆どは低周波側で液共振を生じる流
路21を経て第1副液室Bへ流れる。しかして、この時
の液共振の周波数をシェイク振動数に一致せしめておけ
ば、この領域で装置の減衰係数は充分増大し、効果的な
振動減衰がなされる。
【0008】走行中に入力する高周波の微振動に対して
は、振動入力による主液室Aの内圧変化に応じて可動壁
2Aが移動して内圧の増大が抑えられ、良好な振動吸収
がなされる。
【0009】
【実施例】図1において、振動体を支持する防振ゴム体
1は下方へ開放する厚肉の容器状をなし、その開口縁に
は筒状側板61の上半部が接合されている。側板61の
筒内空間にはこれを上下に区画して仕切壁2が設けてあ
り、該仕切壁2は側板内周に固定されたリング状の固定
壁2Bとこれの開口内に配設された円板状の可動壁2A
により構成されている。
【0010】しかして、かかる仕切壁2により閉鎖され
た防振ゴム体1内の空間を主液室Aとなし、また、仕切
壁2の下面にはダイヤフラム3の外周縁を密着せしめて
これを室壁とする第1副液室Bが形成してある。
【0011】上記可動壁2Aは全周に設けたゴム膜23
により固定壁2Bの内周に弾性的に支持されており、固
定壁2B内周の上下位置に所定間隔で形成したストッパ
突起24によりその移動が一定範囲に規制されている。
この可動壁2Aの上面には一定深さのカバ−部材25が
覆着され、その内空間にはこれを上下に区画してダイヤ
フラム4が配設してある。しかして、ダイヤフラム4の
上方に第2副液室Cが、下方に空気室Dが形成され、副
液室Cはカバ−部材25の中心に形成した筒部内の流路
22により主液室Aに連通している。
【0012】また、空気室Dは可動壁2Aよりゴム膜2
3を経て固定壁2Bに至る通路26により外部の電磁切
替弁5に接続され、該切替弁5の作動によって大気と負
圧源52に選択的に導通せしめられる。上記切替弁5は
制御回路51の出力により作動せしめられる。
【0013】固定壁2Bの外周には半周にわたって、一
端が主液室Aに開口し他端が下方の副液室Bに通じる流
路21が形成され、流路21は流路22に比して内径が
小さくかつ長いため、内部を流通する密封液は低周波
(例えば10Hz)で共振する。一方、流路22内を流
通する密封液は高周波(例えば30Hz)で共振する。
【0014】振動体たるエンジンは防振ゴム体1の頂面
に接合した上板62上に載置固定され、装置全体は下方
より側板61にかしめ固定された容器状の底板63によ
り車体フレ−ム上に固定される。
【0015】上記構造の防振装置において、30Hz程
度のアイドリング振動が入力する場合には制御回路51
の出力により電磁切替弁5を切替えて空気室Dを大気に
連通せしめる。これにより副液室Cのダイヤフラム4は
自由に変形可能となる。この状態で振動が入力すると、
密封液は流通抵抗の小さい大径の流路22に主に流れ、
アイドリング振動に応じて液共振を生じる。しかして、
この領域で装置のバネ定数は充分低下し(図2の線x,
なお線yはこの時の減衰係数を示す)、効果的な振動吸
収がなされる。
【0016】一方、走行中に10Hz程度の大振幅のシ
ェイク振動が入力する場合には制御回路51により電磁
切替弁5を作動せしめて空気室Dを負圧源52に接続す
る。これにより、ダイヤフラム4は下方へ吸引されて可
動壁2Aの上面に密着し変形が規制される。この状態で
振動が入力すると、可動壁2Aはストッパ突起24に当
接して移動を停止し、かつ副液室Cは容積変化を生じな
いため密封液は小径の流路21を経て副液室Bに流通
し、シェイク振動に応じて液共振を生じる。しかして、
この領域で装置の減衰係数は充分増大し(図2の線y
´,なお線x´はこの時のバネ定数を示す)、効果的な
振動減衰がなされる。
【0017】さらに走行中に生じる300Hz以上の高
周波微振動による主液室Aの圧力変化は、可動壁が内圧
を吸収するように上下動してその上昇を抑え、図3の線
z(線z´は可動壁を設けない場合を示す)で示す如
く、この領域での装置バネ定数は低下して効果的な振動
吸収がなされる。
【0018】
【発明の効果】以上の如く、本発明の液封入防振装置に
よれば、広い範囲の振動伝達を効果的に防止できるとと
もに、弁体を内蔵する必要がないから装置構造が簡単で
コンパクトなものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液封入防振装置の全体断面図である。
【図2】装置の周波数特性図である。
【図3】装置の周波数特性図である。
【符号の説明】
1 防振ゴム体 2 仕切壁 2A 可動壁 2B 固定壁 21,22 流路 3,4 ダイヤフラム 5 電磁切替弁(切替接続手段) 52 負圧源 A 主液室 B 第1副液室 C 第2副液室 D 空気室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−153035(JP,A) 特開 平3−125045(JP,A) 実開 平4−110244(JP,U) 実開 平4−77041(JP,U) 実開 昭62−202552(JP,U) 実開 平3−12639(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体を支持する厚肉の防振ゴム体を室
    壁とする主液室を設けるとともに、仕切壁により上記主
    液室と区画されダイヤフラムを室壁とする第1副液室を
    設け、上記仕切壁はその一部を主液室の内圧に応じて一
    定範囲で移動する可動壁となすとともに、該可動壁内に
    形成した空間を区画するダイヤフラムを設けて主液室側
    に区画された空間を第2副液室となすとともに第1副液
    室側に区画された空間を空気室となし、上記主液室と第
    1副液室とを仕切壁内に形成されて低周波側で液共振を
    生じる流路で連通するとともに上記主液室と第2副液室
    とを上記可動壁内に形成されて高周波側で液共振を生じ
    る流路で連通し、かつ振動入力に応じて上記空気室を大
    気ないし負圧源に切替接続する手段を設けたことを特徴
    とする液封入防振装置。
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