JPH05118376A - 液封入防振装置 - Google Patents

液封入防振装置

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JPH05118376A
JPH05118376A JP30111891A JP30111891A JPH05118376A JP H05118376 A JPH05118376 A JP H05118376A JP 30111891 A JP30111891 A JP 30111891A JP 30111891 A JP30111891 A JP 30111891A JP H05118376 A JPH05118376 A JP H05118376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
vibration
rubber film
liquid
rubber
Prior art date
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Pending
Application number
JP30111891A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Maeno
隆 前野
Tetsuo Asano
哲生 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP30111891A priority Critical patent/JPH05118376A/ja
Publication of JPH05118376A publication Critical patent/JPH05118376A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単かつコンパクトな構造で広い範囲の振動
伝達を防止する。 【構成】 エンジンを支持する防振ゴム体1内に主液室
Aが形成され、この主液室Aとそれぞれ流路41,51
で連通しゴム膜2,3を室壁とする副液室B,Cが形成
される。流路41は低周波で液共振を生じ、流路51は
高周波で液共振を生じる。静荷重印加時のゴム膜3の上
方への変形を制限するストッパ板9が設けられ、また、
ゴム膜3の下方には空気室61が形成されて、三方電磁
弁72により大気と負圧源73に選択導通せしめられ
る。高周波のアイドリング振動が入力する場合は圧力室
61が大気に連通し、ゴム膜3が自由に変形して流路5
1内の液共振により振動吸収がなされる。低周波のシェ
イク振動入力時には空気室61が排気されてゴム膜3が
底板6壁に密着し、副液室Bに連通する流路41内の液
共振により振動減衰がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液封入防振装置に関し、
特に簡単な構成で広範囲の振動防止を図ることが可能な
液封入防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液封入防振装置を車両のエンジンマウン
ト等に使用する場合、アイドル振動等に対しては極力小
さなバネ定数で振動の吸収を図ることが望ましく、一
方、走行中に入力するシェイク振動等に対しては大きな
減衰係数を有して振動の低減を図ることが望ましい。そ
こで、これを実現するために防振装置内に弁体を設け
て、封入液を流通せしめる絞り流路の断面積や長さを変
更することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、弁体を
内設する従来の構造では装置体格が大きくなって、スペ
−スに制約のあるエンジンマウントとしての用途には使
用が困難であった。
【0004】本発明はかかる課題を解決するもので、装
置体格を大きくすることなく、簡易な構造で特性を可変
とし、広範囲の振動伝達を効果的に防止する液封入防振
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、液封入防振装置は、振動体を支持する厚肉の防振ゴ
ム体1を室壁とする主液室Aを設けるとともに、変形自
在な薄肉のゴム膜2,3を室壁とする二つの副液室B,
Cを設け、これら副液室B,Cを、周波数の異なる振動
領域で液共振を生じる二つの流路41,51によりそれ
ぞれ上記主液室Aに連通せしめ、高周波側で液共振を生
じる流路51に通じる副液室Cのゴム膜3の背後に空気
室61を設けるとともに、振動入力に応じて上記空気室
61を排気しゴム膜3を空気室61壁に密着せしめてそ
の自由変形を規制する手段71,72,73を設け、か
つ上記空気室61と反対側のゴム膜3前方の副液室C内
に、ゴム膜3の副液室C側への変形範囲を制限するスト
ッパ枠9を設けたものである。
【0006】
【作用】上記構成の防振装置において、アイドリング振
動等が入力する場合には規制手段71〜73の作動を停
止して副液室Cのゴム膜3を自由に変形可能とする。こ
の状態で振動が入力すると、密封液は上記副液室Cに通
じる高周波側で液共振を生じる流路51に主に流れる。
しかしてこの時の液共振の周波数をアイドリング振動数
に一致せしめておけば、この領域で装置のバネ定数は充
分低下し、効果的な振動吸収がなされる。
【0007】一方、走行中にシェイク振動等が入力する
場合には規制手段71〜73により副液室Cのゴム膜3
を空気室61壁に密着せしめてその変形を規制する。こ
の状態で振動が入力すると、副液室Cの容積変化は規制
されているため流路51内には密封液が流通せず、その
殆どは低周波側で液共振を生じる流路41を経て副液室
Bへ流れる。しかして、この時の液共振の周波数をシェ
イク振動数に一致せしめておけば、この領域で装置の減
衰係数は充分増大し、効果的な振動減衰がなされる。
【0008】ところで、防振ゴム体1を振動体に連結し
て静荷重を印加した際に、防振ゴム体1の変形により主
液室Aの容積が増大する。主液室Aの容積増大に伴って
流路51を経て副液室Cより密封液が供給され、密封液
流出に伴う副液室Cの容積縮小に伴いゴム膜3は副液室
C方向へ変形して、空気室61の容積が増大する。この
ゴム膜3の変形はストッパ枠9により一定範囲に制限さ
れ、これ以後は専ら副液室Bより密封液が主液室Aへ供
給される。かくして、空気室61の容積増大が一定範囲
に抑えられる結果、規制手段71,72,73により空
気室61を排気する時間は短時間で済み、ゴム膜3の変
形規制が速やかになされて特性変更が図られる。
【0009】
【実施例】図1において、防振ゴム体1は下方へ開放す
る浅い円形容器状の厚肉ゴム体であり、その中心にはナ
ット部を有する連結部材81が埋設されてこれにエンジ
ンが支持連結される。上記防振ゴム体1の外周には筒状
の側板11が接合され、側板11内には上側仕切板4A
が挿置されて筒内を上下に区画している。
【0010】上側仕切板4Aは円形をなし、その中心に
円形開口42が形成されるとともに、外周面には全周に
溝が形成され、これは周方向の一か所で貫通孔43によ
り上方へ開口するとともに、一周後のほぼ同位置で貫通
孔44により下方へ開口して流路41となっている。か
かる上側仕切板4は外周より下方へ延びて屈曲するフラ
ンジ部45を上記側板11の下端に当接せしめて位置し
ている。
【0011】上側仕切板4Aの中心開口42には筒内を
流路51とした筒部材5の上端が下方より挿入され、該
筒部材5の外周には円形の薄肉ゴム膜2が中心で接合し
てある。筒部材5の下端には下方より下側仕切板4Bの
中心が嵌着してあり、その下方を覆って薄肉のゴム膜3
が配設してある。これらゴム膜2,3および下側仕切板
4Bの外周縁は、上側仕切板4Aのフランジ部45と,
深い容器状に成形された底板6の段付面との間で互いに
密着して積層されている。なお、ゴム膜2の膜面は全周
にわたって下方へ膨出する曲面をなしている。
【0012】副液室C内には外周部を下側仕切板4Bと
ゴム膜3間に挟着してストッパ板9が設けてあり、該ス
トッパ板9はゴム膜3の中心部に沿って湾曲してそのや
や上方に位置している。ストッパ板9には湾曲する中心
部の板面に、液流通が可能な多数の小孔91が形成して
ある。
【0013】防振ゴム体1と上記各ゴム膜2,3により
密閉された空間内には液が封入されて、防振ゴム体1を
室壁とする主液室A、およびこれとそれぞれ流路41,
51で連通しゴム膜2,3を室壁とする副液室B,Cが
形成されている。なお、流路41は流路51に比して小
断面で長く、これを流通する密封液は10Hz程度の低
周波域で共振を生じる。これに対して流路51を流通す
る密封液は30Hz程度の高周波域で共振を生じる。
【0014】底板6は側壁が上方へ延びて側板11の上
端周縁にかしめ固定され、その底部とゴム膜3との間に
は密閉された空気室61が形成されている。この空気室
61には外部の三方電磁弁72へ至る気体管62が接続
され、上記電磁弁72は制御回路71により作動せしめ
られて上記気体管62を大気と負圧源73へ切替え接続
する。なお、防振装置は底板6のボルト部(図略)によ
り車両フレ−ムに固定される。
【0015】上記構造の防振装置において、連結部材8
1にエンジン等の振動体を連結すると、振動体の静荷重
を受けて防振ゴム体1は上方へ変形し、主液室Aの容積
が増大する。なお、この場合の静荷重は、エンジン静置
時の荷重とエンジン運転時の一定トルク負荷による荷重
を加えたものである。この容積増大に応じて流路41,
51を経て各副液室B,Cより主液室Aへ密封液が流入
し各ゴム膜2,3が副液室B,C方向へ変形するが、ゴ
ム膜3は途中ストッパ板9に当接してそれ以上の変形を
阻止され、以後は専ら副液室Bからのみ密封液が供給さ
れてゴム膜2は図示の鎖線の如く反転変形する。
【0016】この状態で30Hz程度のアイドリング振
動が入力する場合には制御回路71の出力により電磁弁
72を切替えて気体管62を大気に連通せしめる。これ
により空気室61は大気となり、副液室Cのゴム膜3は
ストッパ板9より離れる方向へ自由に変形可能となる。
この状態で振動が入力すると、密封液は流通抵抗の小さ
い大径の流路51に主に流れ、アイドリング振動に応じ
て液共振を生じる。しかして、この領域で装置のバネ定
数は充分低下し(図2の線x,なお線yはこの時の減衰
係数を示す)、効果的な振動吸収がなされる。
【0017】一方、走行中に10Hz程度のシェイク振
動が入力する場合には制御回路71により電磁弁72を
作動せしめて気体管62をエンジン吸気管等の負圧源7
3に接続する。これにより、空気室61が排気されて負
圧となり、ゴム膜3は下方へ吸引されて底板82壁に密
着し変形が規制される。この状態で振動が入力すると、
副液室Cは容積変化が阻止されるているため密封液は小
径の流路41を経て副液室Bに流通し、シェイク振動に
応じて液共振を生じる。しかして、この領域で装置の減
衰係数は充分増大し(図2の線y´,なお線x´はこの
時のバネ定数を示す)、効果的な振動減衰がなされる。
【0018】この空気室の排気は、ゴム膜がストッパ板
に当接して空気室の容積増大が抑えられているため、時
間を要することなく速やかに行われ、振動入力に応じて
迅速に特性変更がなされる。
【0019】なお、アイドリング振動入力時のゴム膜3
の自由変形を損なわない範囲で、ゴム膜3下方の空気室
61内に上記ストッパ板9と同構造の新たなストッパ板
を設ければ、空気室61排気時にはゴム膜3がこの新た
なストッパ板に密着して変形が規制されるから、排気に
要する時間を更に短縮することができる。
【0020】
【発明の効果】以上の如く、本発明の液封入防振装置に
よれば、広い範囲の振動伝達を効果的に防止できるとと
もに、弁体を内蔵する必要がないから装置構造が簡単で
コンパクトなものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液封入防振装置の全体断面図である。
【図2】装置の周波数特性図である。
【符号の説明】
1 防振ゴム体 2,3 ゴム膜 41,51 流路 61 空気室 71 制御回路(規制手段) 72 電磁弁(規制手段) 73 負圧源(規制手段) 9 ストッパ板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体を支持する厚肉の防振ゴム体を室
    壁とする主液室を設けるとともに、変形自在な薄肉のゴ
    ム膜を室壁とする二つの副液室を設け、これら副液室
    を、周波数の異なる振動領域で液共振を生じる二つの流
    路によりそれぞれ上記主液室に連通せしめ、高周波側で
    液共振を生じる流路に通じる副液室のゴム膜の背後に空
    気室を設けるとともに、振動入力に応じて上記空気室を
    排気しゴム膜を空気室壁に密着せしめてその自由変形を
    規制する手段を設け、かつ上記空気室と反対側のゴム膜
    前方の副液室内に、ゴム膜の副液室側への変形範囲を制
    限するストッパ枠を設けたことを特徴とする液封入防振
    装置。
JP30111891A 1991-10-21 1991-10-21 液封入防振装置 Pending JPH05118376A (ja)

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JP30111891A JPH05118376A (ja) 1991-10-21 1991-10-21 液封入防振装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0766021A2 (en) * 1995-09-29 1997-04-02 Tokai Rubber Industries, Ltd. Elastic mount having mounting bracket functioning as stop mechanism and method of producing the same
KR20030000064A (ko) * 2001-06-22 2003-01-06 현대자동차주식회사 자동차의 롤스톱퍼마운팅어셈블리

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0766021A2 (en) * 1995-09-29 1997-04-02 Tokai Rubber Industries, Ltd. Elastic mount having mounting bracket functioning as stop mechanism and method of producing the same
EP0766021A3 (en) * 1995-09-29 1998-01-07 Tokai Rubber Industries, Ltd. Elastic mount having mounting bracket functioning as stop mechanism and method of producing the same
KR20030000064A (ko) * 2001-06-22 2003-01-06 현대자동차주식회사 자동차의 롤스톱퍼마운팅어셈블리

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