JPH0432216B2 - - Google Patents
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- JPH0432216B2 JPH0432216B2 JP57072466A JP7246682A JPH0432216B2 JP H0432216 B2 JPH0432216 B2 JP H0432216B2 JP 57072466 A JP57072466 A JP 57072466A JP 7246682 A JP7246682 A JP 7246682A JP H0432216 B2 JPH0432216 B2 JP H0432216B2
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F02D41/062—Introducing corrections for particular operating conditions for engine starting or warming up for starting
Landscapes
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
本発明は自動車用エンジンの出力制御装置に関
する。 自動車においてはヘツドランプ、ストツプラン
プ、リヤデフオツガ、ヒータフアン等多大な電力
を必要とする電気負荷が設けられているが、これ
らの電気負荷に電力を供給する電力供給手段は、
通常バツテリ(蓄電池)および同バツテリの電圧
降下に基いて発電量を増大させるオールタネータ
(発電機)により構成されている。ところで上記
電気負荷が発生しバツテリの電圧降下が生じる
と、オールタネータの発電量が増大する。このオ
ールタネータはエンジンの負荷として作用する。
そしてこのオールタネータの発電によるエンジン
の負荷変動が発生した場合、自動車走行時には乗
員に少なかなぬシヨツクを与え、またアイドリン
グ時にはエンジンの回転数を低下させる原因とな
る。ところで最近の自動車用エンジンは公害対策
の面から必ずしも高性能とはなつていないため、
上述したオールタネータの発電による負荷はエン
ジンの大きな出力変動として現れる虞れがあり、
乗員に与えるシヨツクは顕著となり、またアイド
ル回転数の低下はストールの発生につながる虞れ
があつた。 また、最近の自動車用エンジンにおいては、エ
ンジンのアイドリング時の回転数の安定化を計る
ため、予め定められたアイドリング設定回転数と
実回転数との偏差信号に基いてアクチユエータを
介しスロツトル弁等の吸気流量制御弁を駆動さ
せ、吸気量を調整して実回転数が設定回転数とな
るようフイードバツク制御を行なうものが出現し
ているが、このようなものにおいても、上述した
オールタネータによる発電負荷が発生した場合に
は、上記フイードバツク制御の通常のゲインでは
その負荷急増状態に対応できず、アイドリング回
転数が一時的に落ち込み、運転者に不快感を与え
たり最悪の場合にはエンジンストールを発生する
虞れがあつた。 本発明は上記に鑑み最近の自動車に対する大き
な要望事項となつているドライバビリテイ向上を
計ることを目的として提案されたものであつて、
電気負荷に電力を供給する電力供給手段が、蓄電
池および同蓄電池の電圧降下を検出して発電量を
増加するエンジン駆動の発電機により構成された
自動車において、上記エンジンの吸気通路に介装
され上記エンジンの燃焼室へ供給される吸気量を
調整する吸気流量制御弁、同制御弁を駆動するア
クチユエータ、上記蓄電池の電圧を検出するセン
サ、同センサ出力を受けて上記アクチユエータに
駆動信号を供給する制御装置を備え、上記センサ
の出力に基づき上記蓄電池の電圧降下速度が設定
値を越えたことが検出されたときに、上記制御装
置からの駆動信号に基づき上記吸気量を増大せし
めるべく上記アクチユエータが上記制御弁を駆動
するように構成されたことを特徴とする自動車用
エンジンの出力制御装置を要旨とするものであ
る。 本発明によれば、蓄電池の電圧急減状態を検出
することで一早く発電機の作動開始状態が検出で
き、上記電圧急減状態が検出された際に制御弁を
駆動して吸気量を増大させることにより速やかに
エンジンの出力補正が行なわれるので、上記発電
開始に基くエンジンの出力変動を確実に抑制する
ことができ、自動車走行時に乗員がシヨツクを受
けたり、またエンジンアイドリング回転数が異常
に低下するといつた不具合が防止されるという効
果を奏する。 以下本発明の実施例について図面を用いて詳細
に説明する。 第1図に示す実施例は、エンジン補機としてエ
アコンデイシヨナ(以下エアコンという)のクー
ラコンプレツサ、パワーステアリング用オイルポ
ンプおよびバツテリの充電やヘツドランプ等の電
気負荷の連続作動時の電力供給を行なうオールタ
ネータを備えた自動車に関するものであつて、2
は容積型レシプロ式内燃機関のエンジン本体であ
り、このエンジン本体2の一側には排気マニホル
ド4が装着され、他側には吸気マニホルド6が装
着されている。そして吸気マニホルド6を介しエ
ンジン燃焼室に一端が連通する吸気通路8には、
途中に図示しないアクセルペダルと連動するスロ
ツトル弁10、燃料噴射装置12およびエアフロ
ーメータ(カルマン渦流量計)14が介装され、
同通路8の他端はエアクリーナ16を介し外気に
連通している。上記燃料噴射装置12は燃料ポン
プより低圧燃料が供給される燃料通路に燃料流量
調整弁である電磁弁13が介装されており、上記
吸気通路内に噴射される燃料量は上記電磁弁の開
弁時間に対応して設定されるようになつている。
また、吸気通路8にはスロツトル弁10をバイパ
スするようにしてバイパス通路18が形成され、
このバイパス通路18には同通路18を通過する
吸気量を制御することによりエンジン燃焼室へ供
給される吸気量を制御するバイパス弁20が介装
されており、このバイパス弁20は弁座に当接し
てバイパス通路18を全閉する全閉位置(第1図
最右位置)から図示しないストツパにより定めら
れる全開位置(第1図最左位置)まで移動できる
ようになつている。また、バイパス弁20はアク
チユエータである圧力応動装置22のダイヤフラ
ム24に連結されている。圧力応動装置22の圧
力室26は、負圧通路28を介してスロツトル弁
10介装位置下流側の吸気通路に連通されるとと
もに、大気通路30を介してスロツトル弁10介
装位置上流側の吸気通路に連通されており、上記
圧力室26には上記負圧通路28を介し吸気負圧
(以下代表してマニホルド負圧という)が供給さ
れ、大気通路30を介して大気圧が供給されるよ
うになつている。また負圧通路28には常閉型の
第1ソレノイド弁32および同弁と吸気通路8側
ポートの間にソレノイド弁側からポート側へのみ
流体を移動せしめる逆止弁33が介装されてお
り、第1ソレノイド弁32は上記圧力室26に供
給される吸気負圧を制御している。他方大気通路
30には常開型の第2ソレノイド弁34が介装さ
れており、この第2ソレノイド弁34は上記圧力
室26に供給される大気圧を制御している。35
a,35bは流量制御用のオリフイスである。ま
た圧力室26内にはスプリング36が配設されて
おり、このスプリング36はダイヤフラム24を
介しバイパス弁20を閉方向に付勢し、同バイパ
ス弁を常閉弁となしている。即ち上記圧力室26
に負圧が作用しない時にこのスプリング36はバ
イパス弁を機械的に定められる最小開度位置であ
る全閉位置に保持している。38は圧力応動装置
22のダイヤフラム24位置を検出することによ
りバイパス弁20の開度を検出する可変抵抗を利
用したポジシヨンセンサであつて、このポジシヨ
ンセンサ38が出力するバイパス弁20の開度位
置信号はコンピユータ40に入力されるようにな
つている。コンピユータ40には上記開度位置信
号のほかエアフローメータ14に設けられたエア
フローセンサ42から出力される吸入空気量信
号、上記エアフローメータ14付近に設けられた
吸気温センサ43から出力される吸気温信号、エ
ンジンの点火装置44から出力されるイグニツシ
ヨンパルス信号(即ちエンジン回転数信号)、エ
ンジン本体2の冷却水温を検出する冷却水温セン
サ46から出力される冷却水温信号、スロツトル
弁10が全閉状態にあることを検出するアイドル
スイツチ48から出力されるアイドル信号、エア
コン作動スイツチ50a,50b,50cから出
力されるエアコン信号、パワーステアリングの油
圧発生状態(即ち操舵ハンドルを中立位置から回
転させた状態)を検出するスイツチ(以下パワス
テスイツチという)52から出力されるパワステ
信号、図示しないトランスミツシヨンの出力軸に
設けられた車速センサ54から出力される車速信
号、スロツトル弁10の開度を全閉から全開まで
検出する開度センサ56から出力される開度信号
およびバツテリ57から出力される電圧信号が入
力されるようになつている。 ところで、自動車の各電気負荷(例えばヘツド
ランプ)69に電気を供給する上記バツテリ57
はボルテージレギユレータ68を介しエンジンに
駆動されるオールタネータ70により充電される
ようになつており、上記電気負荷が作動を開始
し、その作動開始に基いて発生するバツテリ57
の電圧降下がレギユレータ68で検出されると、
同レギユレータ68がオールタネータ70にフイ
ールド電流を供給し、オールタネータ70におい
て発電が開始され、バツテリ57の電圧は定常値
範囲に復帰する。こののち、電気負荷作動中はオ
ールタネータ70がレギユレータ68による電圧
制御を受けながら発電を続行する。他方、上記電
気負荷の作動が停止すると、その停止した瞬間に
はオールタネータ70は発電を続けているので、
バツテリの電圧が急増するが、電圧急増によりバ
ツテリ電圧が定常値範囲を上まわるとレギユレー
タがフイールド電流の供給を停止しオールタネー
タ70の発電が停止されるようになつている。 また、上記エアコンスイツチは詳細は手動スイ
ツチ50a、温度スイツチ50b、圧力スイツチ
50cで構成されている。このうち温度スイツチ
50bは車室内温度を検出し、同温度が設定温度
を下まわるとオフする常閉スイツチであり、また
圧力スイツチ50cはコンプレツサ51の圧縮圧
力が異常に高くなつたときにオフする常閉スイツ
チである。そして上記3つのスイツチ50a,5
0b,50cはこの順で直列に接続されるととも
に、手動スイツチ50aの上流側端子はバツテリ
57の正端子に接続され、他方圧力スイツチ50
cの下流側端子は周知の遅延回路53を介しパワ
ートランジスタ55に接続されている。このパワ
ートランジスタ55はコンレツサ51の図示しな
い断続装置である電磁クラツチを駆動させるパワ
ーリレー59を作動させるものである。また上記
圧力スイツチ50cの下流側端子はコンピユータ
40に接続されており、コンピユータ40には、
上記3つのスイツチ50a,50b,50cの全
てがオン状態にあるときにエアコンオン信号が入
力され上記3つのスイツチ50a,50b,50
cのうち1つでもオフ状態にあるときにエアコン
オフ信号が入力されるようになつている。また上
記車速センサ54は上記出力軸の回転角度から車
速をパルス信号として取り出すものである。コン
ピユータ40は、各入力信号の波形整形(冷却水
温信号、電圧信号、開度位置信号等のアナログ信
号のA/D変換を含む)を行なう入力波形整形回
路58,CPU60,RAM62,ROM64およ
び出力波形整形回路66を有しており、このコン
ピユータ40では上記各入力信号とROM64に
予め記憶された演算情報とからエンジン出力の制
御を行なう出力パルス信号を形成する。ところで
本実施例において、コンピユータ40から出力さ
れるパルス信号は燃料噴射装置12の噴射量を定
める噴射量信号、点火装置44の進角量を定める
進角量信号、第1ソレノイド弁32を開閉する第
1弁駆動信号および第2ソレノイド弁34を開閉
する第2弁駆動信号となつている。そして第1弁
駆動信号および第2弁駆動信号によりそれぞれ開
閉せしめられる両ソレノイド弁32,34は協力
して圧力応動装置22の圧力室26内の圧力を調
整しバイパス弁20の開度を制御し吸入室気量を
制御するようになつている。 即ち本実施例装置はコンピユータ40を用いて
燃料噴射装置12の噴射量、点火装置44の進角
量およびバイパス弁20の開度を調整することに
よりエンジンの総合的な制御を行なおうとするも
のであるが、この制御は予めROM64に記憶さ
れた各種フローをCPU60の指示によつて実行
することにより行なわれる。そして具体的にフロ
ーは第2図に示すようにエンジンの運転状態を識
別する条件判定フローA、2つのソレノイド弁3
2,34を駆動してバイパス弁20の開度を制御
する弁開度制御フローB、アイドリング時の目標
回転数を設定する回転数設定フローC、燃料噴射
装置12の駆動時間を設定して噴射量を決定する
燃料供給フローD、点火進角を決定する進角フロ
ーEおよびバツテリの電圧変化を検出する電圧検
出フローFが主なものであり、また各フローの選
択はCPU60より発せられる割込信号により行
なわれるようになつている。これらのフローのう
ち条件判定フローAは点火装置44の点火パルス
に同期して実行され、また弁開度制御フローBは
比較的短い周期t1の第1タイマーの割込信号に同
期して実行され、回転数設定フローCは比較的長
い周期t2(第1タイマーの周期の4〜5倍程度)
の第2タイマーの割込信号に同期して実行され、
燃料供給フローDおよび進角フローEは極めて短
い周期の第3、第4タイマーに同期して実行さ
れ、電圧検出フローFは上記第1タイマーの1/2
の周期(t1/2)を有する第5タイマーに同期し
て実行されるようになつている。 以下においては、条件判定フローA、弁開度制
御フローB、回転数設定フローC、電圧検出フロ
ーEに基いて行なわれるバイパス弁20の開度調
整について説明する。このバイパス弁20の開度
調整より行なわれる制御は、エンジン回転数が入
力される回転数制御(具体的にはアイドル回転数
制御)とエンジン回転数が入力されない開度制御
とに大別されるが、これを識別することは後述す
る微小負荷変動に関する補正を除き条件判定フロ
ーAで行なわれる。 条件判定フローAでは、まずA−Oにおいてエ
ンジンが始動時であるか否かを判定する。これは
具体的にはイグニツシヨンスイツチがオンで且つ
エンジン回転数Nrが設定回転数(例えば
200rpm)以下である場合に始動時であると判定
する。そして、A−1においてエンジン回転数
Nrが異常低回転数(500rpm)となつているか否
かを判別し、A−2においてアイドルスイツチ4
8がオン(即ちスロツトル弁10が全閉)である
か否かを判別し、A−3において車速センサ54
の出力する車速が設定値(例えば1Km/h)であ
るか否かを判定し、A−4において(車速
Vr)/(エンジン回転数Nr)の変化状態を検出
し、A−5において(実際の)エンジン回転数
Nrと目標回転数Nsの偏差ΔNの絶対値が設定値
ε以下となつているか否か(即ちNrがICS回転域
にあるか否か)を判定するようになつており、始
動後エンジン回転数が異常低回転数となつておら
ず、且つアイドルスイツチ48がオンしており且
つ車速が1Km/h以下であり且つ偏差ΔNの絶対
値が設定値ε以下となつている場合(以下Case
1という)および始動後エンジン回転数が異常低
回転数となつておらず且つアイドルスイツチ48
がオンしており且つ車速が1Km/h以上であり且
つVr/Nrの変化量ΔV/N(今回サンプルした
Vr/Nrの値から前回サンプルしたVr/Nrの値
をさし引いたもの)がある正の値αを上まわるこ
とがn回(例えば2回)以上続けと判定され且つ
偏差ΔNの絶対値がε以下となつている場合(以
下Case2という)にエンジンが安定したアイド
リング状態にあると判断してアイドリング回転数
制御(以下ISCという)を指示し、上記Case1,
Case2以外のときには開度制御を指示するよう
になつている。この条件判定フローAの指示は後
述する開度制御フローBの中のB−20において
ISCが指示されたか否かの判定に用いられる。 ところで上記Case1は車両停止時における通
常のアイドリング状態を意味し、Case2は車両
走行時においてクラツチが切られたり、あるいは
トランスミツシヨンがニユートラルに保持されて
いてエンジンが空転している状態(即ち惰行状
態)を意味している。そしてCase2ではこの惰
行開始の判定を行なう際に走行中(通常エンジン
ブレーキによる減速時)にクラツチを切ることに
よつて生じるエンジン回転数の急減状態を検出す
ることが用いられている。即ちエンジンブレーキ
状態からクラツチを切つて惰行状態に移行する際
にはクラツチを切る前後で車速の変化が微小なの
に対し、エンジンは強制的に回転せしめられてい
た状態からアイドリング状態になるため回転数が
急速に減少する。このため(車速Vr)/(エン
ジン回転数Nr)のサンプル毎の変化量ΔV/Nが
あるの値αより大きくなつていることがクラツチ
を切つたのちのエンジン回転数の低下状態を表わ
すことになり、本実施例では具体的にはΔV/N
がαより大きくなることがn回以上連続して検出
された場合に惰行が開始されたと判定している。
なお、Case2ではA−4において惰行の開始が
検出されたのち、A−5においてエンジン回転数
がISC回転域にあることを確認してからISCを指
示するようになつている。一方惰行の終了はA−
5においてクラツチの接続に伴うエンジン回転数
の増加(エンジン回転数がISC回転域から外れた
こと)を検出することにより判定するようになつ
ている。ところで上記惰行の開始判定に用いられ
るVr/Nrは、Vr、Nrがともに車速センサ54
および点火装置44からパルス信号として取り込
まれるようになつているので、車速センサ54か
らのパルス数を所定数カウントする間に点火パル
スが幾つカウントされたかを調べることにより求
めることができる。 次に開度制御フローBの説明に移る。 まず、開度制御フローBの実行にあたつては、
ポジシヨンセンサ38の初期化が行なわれる。こ
れは始動前イグニツシヨンスイツチをオンした際
RAM62の各アドレスに保持されている値をク
リア(零にする)した直後になされるものであつ
て、まず始動前におけるバイパス弁20の開度位
置(即ち全閉位置)に対応したポジシヨンセンサ
38の出力(電圧)をA/D変換して初期位置情
報としてRAM62のアドレスA00に入力し、次
いでA00の値φ0、予めROM64に記憶されたバ
イパス弁20の許容移動範囲を与える移動範囲情
報φbandおよび同じくROM64に記憶された最
小開度設定情報φΔから後述する目標開度を与え
る設定情報φsの最小値φminと最大値φmaxを演
算により求めそれぞれRAM62のアドレスA01
とA02に入力する。即ち、 A01=φ0+φΔ、A02=φ0+φΔ+φbabd となるが、この際φΔは極めて微小な値であり、
またφΔ+φbandはバイパス弁20の機械的に定
められる全閉位置(弁座に当接する位置)と全開
位置(図示しないストツパにより定められる位
置)との距離lよりわずかに小さい値に対応して
おり、バイパス弁20の実際の位置(開度)と
RAM62に入力されている開度情報との関係は
第3図に示すようになつている。従つて、バイパ
ス弁20の位置(開度)はφminに対応する位置
(開度)とφmaxに対応する位置(開度)との間
で後述するように前記目標開度になるように制御
されることになる。ところでこの際後述する目標
開度も上記φminとφmaxの間で与えられるよう
になつている。 このようにして初期設定が行なわれたのち、開
度制御フローBは第1タイマーの割込信号に同期
し実行されバイパス弁駆動手段を作動させるが、
このフローBでは、まず、エンジン運転中に発生
する特定の負荷変動(例えばエアコンのオンオ
フ、パワーステアリング装置の作動・非作動、電
気負荷変動に判なつて生ずるバツテリ電圧の変
化)を検出しておき、上記負荷変動が検出された
場合はその補正を行ない、検出されない場合には
条件判定フローAの判定に基いてアイドル回転数
制御または開度制御を選択的に実行するようにな
つている。 以下第4図a,bを用いてこの開度制御フロー
Bを詳細に説明する。第1タイマの割込信号が発
生するとまずB−1において、エアコンスイツチ
の切換が行なわれたか否かを判定し、切換が行な
われなかつた場合にはB−6に飛ぶように指示す
る。他方切換が行なわれた場合にはB−2におい
てRAM62のアドレスNに1を入力し、さらに
B−3において上記切換の方向がオフ→オン、オ
フ→オフの何れかであるかを判定し、それぞれの
場合に応じてB−4(又はB−5)において
ROM64より目標開度変化量Δφ11、Δφ21、
Δφ31(又はΔφ12、Δφ22、Δφ32)を読み込み、そ
れぞれRAM62のアドレスA1、A2、A3に入力
する。この際Δφ31はエアコンスイツチのオン→
オフ切換に伴うエンジンの負荷変動を補償する上
で過渡現象を無視した場合に最適と予想される正
の変化量であり、またΔφ11、Δφ21、はΔφ31と同
様に正の変化量であり、その大きさは Δφ11>Δφ31>Δφ21 となつており、他方Δφ22もエアコンスイツチの
オン→オフ切換に伴うエンジンの負荷変動を補償
する上で過渡現象を無視した場合に最適と予想さ
れる負の変化量であり、またΔφ12、逆止弁22は
Δφ32と同様に負の変化量であり、その絶対値の
大きさは、 |Δφ12|>|Δφ32|>|Δφ22| となつている。またΔφ31=|Δφ32|の関係があ
る。次に、B−6ではパワステスイツチの切換が
行なわれたか否かを判定し、切換が行なわれたか
つた場合にはB−11に飛ぶように指示する。他
方切換が行なわれた場合には、B−7において
RAM62のアドレスMに1を入力し、さらに、
B−8において上記切換の方向がオフ→オン(即
ちオイルポンプが非作動→作動)、オン→オフの
何れかであるかを判定し、それぞれの場合に応じ
てB−9(又はB−10)においてROM64よ
り目標開度変化量Δφ41、Δφ51、Δφ61(又はΔφ42
、
Δφ52、Δφ62)を読み込み、それぞれRAM62の
アドレスA4、A5、A6に入力する。この際、Δφ61
はパワステスイツチのオフ→オン切換に判うエン
ジンの負荷変動を補償する上で過渡現象を無視し
た場合に最適と予想される正の変化量であり、ま
たΔφ41、Δφ51はΔφ61と同様に正の変化量であ
り、その大きさは、 Δφ41>Δφ61>Δφ51 となつており、他方Δφ62もパワステスイツチの
オン→オフ切換に伴うエンジンの負荷変動を補償
する上で過渡現象を無視した場合に最適と予想さ
れる負の変化量であり、またΔφ42、Δφ52はΔφ62
と同様に負の変化量であり、その絶対値の大きさ
は、 |Δφ42|>|Δφ62|>|Δφ52| となつている。また、Δφ61=|Δφ62|の関係が
ある。次にB−11ではバツテリ電圧に変化があ
つたか否かを判定し、変化なしの場合には−17
を指示する。ところでこのバツテリ電圧の変化判
定に際しては、第5タイマーの割込信号に同期し
て実行される電圧検出フローFにより検出される
電圧の変化量ΔVbが入力される。即ち、電圧検
出フローFでは第2図に示すように、周期t1/2
毎に読み込まれる電圧Vbの偏差ΔV1およびΔV2
(ΔV1は今回読み込まれた電圧Vb1と前回読み込
まれた電圧Vb2との偏差、ΔV2は前回読み込まれ
た電圧Vb2と前々回読み込まれた電圧Vb3との偏
差)がそれぞれF−5,F−2においてRAM6
2のアドレスA10、A11に入力されており、B−
11ではこのA11の絶対値が設定値βより大きい
場合に電圧Vbに変化有と判定する。そして変化
有の場合はさらにB−12においてA10の値が
A11と同符号であるか否を判定し、 |A11+A10|>|A11| のときに補正を指示するようになつている。そし
て補正が指示された場合はB−13において、
RAM62のアドレスLに1を入力し、さらにB
−14においてA11の符号(電圧Vbの変化の方
向)を判別し、B−15(あるいはB−16)に
おいてA11+A10の値に対応した目標開度変化量
Δφ71、Δφ81、Δφ91(あるいはΔφ72、Δφ82、
Δφ92)をROM64の演算補助情報から算出して
読み込み、それぞれRAM62のアドレスA7、
A8、A9に入力しB−17に至る。 ところで、この際電圧Vbが減少した場合(即
ち、A11+A10<Oの場合)は、 Δφ71=K1×F(|A11+A10|) Δφ81=K2×F(|A11+A10|) Δφ91=K3×F(|A11+A10|) で与えられる。ここでK1、K2、K3は正の定数で
K1>K2>K3の関係があり、F(|A11+A10|)
は|A11+A10|の関数であり、FOM64に記憶
されている。また電圧Vbが増加した場合(即ち
A11+A10>Oの場合)は、 Δφ72=−K1×F(|A11+A10|) Δφ82=−K2×F(|A11+A10|) Δφ92=−K3×F(|A11+A10|) で与えられる。ここで、K1〜K3およびF(|A11
+A10|)についてはΔφ71〜Δφ73の場合と同様で
ある。 またB−11で、 |A11|<β と判定された場合およびB−12で、 |A11+A10|<|A11| と判定された場合はそのままB−17に至る。 B−17では、エアコンスイツチの切換、パワ
ステスイツチの切換もしくは電圧変化のうち少く
とも1つの補正動作が指示されているか否かをア
ドレスN、M、Lの値を読むことで判定し、上記
補正動作が指示されなかつた場合、即ちN+M+
L=Oの場合(以下これに基く制御を便宜上I制
御という)はB−18およびB−19においてア
ドレスA3、A6、A9をリセツト(既にA3、A6、
A9がOの場合は不要)したのち、B−20にお
いて条件判定フローAの判定結果に基いてISCも
しくは開度制御が選択され、ISCが選択された場
合にB−21においてアドレスAnsに入力されて
いる目標開度φns(φnsの設定に関しては詳細後
述)を読み込みアドレスAsに入力し、他方開度
制御が選択された場合にはB−22においてアド
レスApsに入力されている目標開度φs(φsの設定
に関しては詳細後述)を読み込みアドレスAsに
入力し、次いでB−23において実開度φrを読
み込み、Asの値とφrとからB−24において開
度偏差Δφrが求められるようになつている。ま
た、上記補正動作が指示された場合(以下これに
基く制御を描宜上J制御という)にはB−10
0,B−200,B−300で示される各補正フ
ローが実行される。そしてB−100において
は、エアコンスイツチ切換に伴う開度補正量
Δφacが設定され、B−200においてはパワス
テスイツチ切換に伴う開度補正量Δφpsが設定さ
れ、B−300においては電圧変化に伴う開度補
正量Δφbが設定され、これらの値Δφac、Δφps、
ΔφbはB−40において総合されて目標開度補正
レジスタΔφsに入力され、このΔφsおよび上記補
正動作開始以前(N+M+L=Oのとき)にB−
21もしくはB−22において入力されたAsの
値からB−41において目標開度φs′が設定され
る。そしてB−42,43ではこのφs′がφmax
を越える場合にはφs′=φmaxとなし、B−44,
45ではφs′がφminを下まわる場合にはφs′=
φminとなし、このように設定されるφs′とB−4
6において読み込まれる実開度φrとからB−4
7において開度偏差Δφrが求められる。ところで
この際B−46において読み込まれる実開度φr
の情報は第5タイマーの割込信号に同期して更新
されてレジスタに入力されているものである。 さて、このようにして開度制御フローBにおい
ては、B−24あるいはB−47で目標開度との
偏差Δφrを求めたのち、ソレノイド弁駆動フロー
BSにおいてΔφr→Oとなるようにバイパス弁2
0の開度を制御する。 ソレノイド弁駆動フローBSでは、まずB−5
0において開度偏差Δφrが不感帯内に収まつてい
るか否かを判定し、収まつている場合には開度制
御を行なわないように指示する。他方Δφrが不感
帯を外れている場合にはB−51においてΔφrの
絶対値に対応したソレノイド駆動時間Trを算出
し、レジスタに読み込む。次いでB−52におい
てΔφrから弁開度の制御の方向を判定し、Δφr>
Oとなり弁開度を増大させる場合には、B−53
において第1ソレノイド弁32のソレノイド(以
下第1ソレノイドという)のタイマーTaにTrを
入力し、B−54において第2ソレノイド弁34
のソレノイド(以下第2ソレノイドという)のタ
イマーTbに予め設定された駆動時間To(但し、
To≦Tr)を入力し、他方Δφr<Oとなり弁開度
を減少させる場合には、B−55においてタイマ
ーTbにB−51で求めたTrを入力し、B−56
においてToを入力する。ところでTrは詳細には Tr=To+Ks|Δφr|(但しKsは正の比例定
数)で与えられるようになつており、従つて第1
ソレノイド弁32の駆動時間ta(タイマーTaに入
力されている値)および第2ソレノイド弁34の
駆動時間tb(タイマーTbに入力されている値)は
Δφrの正負に対し以下のように与えられる。
する。 自動車においてはヘツドランプ、ストツプラン
プ、リヤデフオツガ、ヒータフアン等多大な電力
を必要とする電気負荷が設けられているが、これ
らの電気負荷に電力を供給する電力供給手段は、
通常バツテリ(蓄電池)および同バツテリの電圧
降下に基いて発電量を増大させるオールタネータ
(発電機)により構成されている。ところで上記
電気負荷が発生しバツテリの電圧降下が生じる
と、オールタネータの発電量が増大する。このオ
ールタネータはエンジンの負荷として作用する。
そしてこのオールタネータの発電によるエンジン
の負荷変動が発生した場合、自動車走行時には乗
員に少なかなぬシヨツクを与え、またアイドリン
グ時にはエンジンの回転数を低下させる原因とな
る。ところで最近の自動車用エンジンは公害対策
の面から必ずしも高性能とはなつていないため、
上述したオールタネータの発電による負荷はエン
ジンの大きな出力変動として現れる虞れがあり、
乗員に与えるシヨツクは顕著となり、またアイド
ル回転数の低下はストールの発生につながる虞れ
があつた。 また、最近の自動車用エンジンにおいては、エ
ンジンのアイドリング時の回転数の安定化を計る
ため、予め定められたアイドリング設定回転数と
実回転数との偏差信号に基いてアクチユエータを
介しスロツトル弁等の吸気流量制御弁を駆動さ
せ、吸気量を調整して実回転数が設定回転数とな
るようフイードバツク制御を行なうものが出現し
ているが、このようなものにおいても、上述した
オールタネータによる発電負荷が発生した場合に
は、上記フイードバツク制御の通常のゲインでは
その負荷急増状態に対応できず、アイドリング回
転数が一時的に落ち込み、運転者に不快感を与え
たり最悪の場合にはエンジンストールを発生する
虞れがあつた。 本発明は上記に鑑み最近の自動車に対する大き
な要望事項となつているドライバビリテイ向上を
計ることを目的として提案されたものであつて、
電気負荷に電力を供給する電力供給手段が、蓄電
池および同蓄電池の電圧降下を検出して発電量を
増加するエンジン駆動の発電機により構成された
自動車において、上記エンジンの吸気通路に介装
され上記エンジンの燃焼室へ供給される吸気量を
調整する吸気流量制御弁、同制御弁を駆動するア
クチユエータ、上記蓄電池の電圧を検出するセン
サ、同センサ出力を受けて上記アクチユエータに
駆動信号を供給する制御装置を備え、上記センサ
の出力に基づき上記蓄電池の電圧降下速度が設定
値を越えたことが検出されたときに、上記制御装
置からの駆動信号に基づき上記吸気量を増大せし
めるべく上記アクチユエータが上記制御弁を駆動
するように構成されたことを特徴とする自動車用
エンジンの出力制御装置を要旨とするものであ
る。 本発明によれば、蓄電池の電圧急減状態を検出
することで一早く発電機の作動開始状態が検出で
き、上記電圧急減状態が検出された際に制御弁を
駆動して吸気量を増大させることにより速やかに
エンジンの出力補正が行なわれるので、上記発電
開始に基くエンジンの出力変動を確実に抑制する
ことができ、自動車走行時に乗員がシヨツクを受
けたり、またエンジンアイドリング回転数が異常
に低下するといつた不具合が防止されるという効
果を奏する。 以下本発明の実施例について図面を用いて詳細
に説明する。 第1図に示す実施例は、エンジン補機としてエ
アコンデイシヨナ(以下エアコンという)のクー
ラコンプレツサ、パワーステアリング用オイルポ
ンプおよびバツテリの充電やヘツドランプ等の電
気負荷の連続作動時の電力供給を行なうオールタ
ネータを備えた自動車に関するものであつて、2
は容積型レシプロ式内燃機関のエンジン本体であ
り、このエンジン本体2の一側には排気マニホル
ド4が装着され、他側には吸気マニホルド6が装
着されている。そして吸気マニホルド6を介しエ
ンジン燃焼室に一端が連通する吸気通路8には、
途中に図示しないアクセルペダルと連動するスロ
ツトル弁10、燃料噴射装置12およびエアフロ
ーメータ(カルマン渦流量計)14が介装され、
同通路8の他端はエアクリーナ16を介し外気に
連通している。上記燃料噴射装置12は燃料ポン
プより低圧燃料が供給される燃料通路に燃料流量
調整弁である電磁弁13が介装されており、上記
吸気通路内に噴射される燃料量は上記電磁弁の開
弁時間に対応して設定されるようになつている。
また、吸気通路8にはスロツトル弁10をバイパ
スするようにしてバイパス通路18が形成され、
このバイパス通路18には同通路18を通過する
吸気量を制御することによりエンジン燃焼室へ供
給される吸気量を制御するバイパス弁20が介装
されており、このバイパス弁20は弁座に当接し
てバイパス通路18を全閉する全閉位置(第1図
最右位置)から図示しないストツパにより定めら
れる全開位置(第1図最左位置)まで移動できる
ようになつている。また、バイパス弁20はアク
チユエータである圧力応動装置22のダイヤフラ
ム24に連結されている。圧力応動装置22の圧
力室26は、負圧通路28を介してスロツトル弁
10介装位置下流側の吸気通路に連通されるとと
もに、大気通路30を介してスロツトル弁10介
装位置上流側の吸気通路に連通されており、上記
圧力室26には上記負圧通路28を介し吸気負圧
(以下代表してマニホルド負圧という)が供給さ
れ、大気通路30を介して大気圧が供給されるよ
うになつている。また負圧通路28には常閉型の
第1ソレノイド弁32および同弁と吸気通路8側
ポートの間にソレノイド弁側からポート側へのみ
流体を移動せしめる逆止弁33が介装されてお
り、第1ソレノイド弁32は上記圧力室26に供
給される吸気負圧を制御している。他方大気通路
30には常開型の第2ソレノイド弁34が介装さ
れており、この第2ソレノイド弁34は上記圧力
室26に供給される大気圧を制御している。35
a,35bは流量制御用のオリフイスである。ま
た圧力室26内にはスプリング36が配設されて
おり、このスプリング36はダイヤフラム24を
介しバイパス弁20を閉方向に付勢し、同バイパ
ス弁を常閉弁となしている。即ち上記圧力室26
に負圧が作用しない時にこのスプリング36はバ
イパス弁を機械的に定められる最小開度位置であ
る全閉位置に保持している。38は圧力応動装置
22のダイヤフラム24位置を検出することによ
りバイパス弁20の開度を検出する可変抵抗を利
用したポジシヨンセンサであつて、このポジシヨ
ンセンサ38が出力するバイパス弁20の開度位
置信号はコンピユータ40に入力されるようにな
つている。コンピユータ40には上記開度位置信
号のほかエアフローメータ14に設けられたエア
フローセンサ42から出力される吸入空気量信
号、上記エアフローメータ14付近に設けられた
吸気温センサ43から出力される吸気温信号、エ
ンジンの点火装置44から出力されるイグニツシ
ヨンパルス信号(即ちエンジン回転数信号)、エ
ンジン本体2の冷却水温を検出する冷却水温セン
サ46から出力される冷却水温信号、スロツトル
弁10が全閉状態にあることを検出するアイドル
スイツチ48から出力されるアイドル信号、エア
コン作動スイツチ50a,50b,50cから出
力されるエアコン信号、パワーステアリングの油
圧発生状態(即ち操舵ハンドルを中立位置から回
転させた状態)を検出するスイツチ(以下パワス
テスイツチという)52から出力されるパワステ
信号、図示しないトランスミツシヨンの出力軸に
設けられた車速センサ54から出力される車速信
号、スロツトル弁10の開度を全閉から全開まで
検出する開度センサ56から出力される開度信号
およびバツテリ57から出力される電圧信号が入
力されるようになつている。 ところで、自動車の各電気負荷(例えばヘツド
ランプ)69に電気を供給する上記バツテリ57
はボルテージレギユレータ68を介しエンジンに
駆動されるオールタネータ70により充電される
ようになつており、上記電気負荷が作動を開始
し、その作動開始に基いて発生するバツテリ57
の電圧降下がレギユレータ68で検出されると、
同レギユレータ68がオールタネータ70にフイ
ールド電流を供給し、オールタネータ70におい
て発電が開始され、バツテリ57の電圧は定常値
範囲に復帰する。こののち、電気負荷作動中はオ
ールタネータ70がレギユレータ68による電圧
制御を受けながら発電を続行する。他方、上記電
気負荷の作動が停止すると、その停止した瞬間に
はオールタネータ70は発電を続けているので、
バツテリの電圧が急増するが、電圧急増によりバ
ツテリ電圧が定常値範囲を上まわるとレギユレー
タがフイールド電流の供給を停止しオールタネー
タ70の発電が停止されるようになつている。 また、上記エアコンスイツチは詳細は手動スイ
ツチ50a、温度スイツチ50b、圧力スイツチ
50cで構成されている。このうち温度スイツチ
50bは車室内温度を検出し、同温度が設定温度
を下まわるとオフする常閉スイツチであり、また
圧力スイツチ50cはコンプレツサ51の圧縮圧
力が異常に高くなつたときにオフする常閉スイツ
チである。そして上記3つのスイツチ50a,5
0b,50cはこの順で直列に接続されるととも
に、手動スイツチ50aの上流側端子はバツテリ
57の正端子に接続され、他方圧力スイツチ50
cの下流側端子は周知の遅延回路53を介しパワ
ートランジスタ55に接続されている。このパワ
ートランジスタ55はコンレツサ51の図示しな
い断続装置である電磁クラツチを駆動させるパワ
ーリレー59を作動させるものである。また上記
圧力スイツチ50cの下流側端子はコンピユータ
40に接続されており、コンピユータ40には、
上記3つのスイツチ50a,50b,50cの全
てがオン状態にあるときにエアコンオン信号が入
力され上記3つのスイツチ50a,50b,50
cのうち1つでもオフ状態にあるときにエアコン
オフ信号が入力されるようになつている。また上
記車速センサ54は上記出力軸の回転角度から車
速をパルス信号として取り出すものである。コン
ピユータ40は、各入力信号の波形整形(冷却水
温信号、電圧信号、開度位置信号等のアナログ信
号のA/D変換を含む)を行なう入力波形整形回
路58,CPU60,RAM62,ROM64およ
び出力波形整形回路66を有しており、このコン
ピユータ40では上記各入力信号とROM64に
予め記憶された演算情報とからエンジン出力の制
御を行なう出力パルス信号を形成する。ところで
本実施例において、コンピユータ40から出力さ
れるパルス信号は燃料噴射装置12の噴射量を定
める噴射量信号、点火装置44の進角量を定める
進角量信号、第1ソレノイド弁32を開閉する第
1弁駆動信号および第2ソレノイド弁34を開閉
する第2弁駆動信号となつている。そして第1弁
駆動信号および第2弁駆動信号によりそれぞれ開
閉せしめられる両ソレノイド弁32,34は協力
して圧力応動装置22の圧力室26内の圧力を調
整しバイパス弁20の開度を制御し吸入室気量を
制御するようになつている。 即ち本実施例装置はコンピユータ40を用いて
燃料噴射装置12の噴射量、点火装置44の進角
量およびバイパス弁20の開度を調整することに
よりエンジンの総合的な制御を行なおうとするも
のであるが、この制御は予めROM64に記憶さ
れた各種フローをCPU60の指示によつて実行
することにより行なわれる。そして具体的にフロ
ーは第2図に示すようにエンジンの運転状態を識
別する条件判定フローA、2つのソレノイド弁3
2,34を駆動してバイパス弁20の開度を制御
する弁開度制御フローB、アイドリング時の目標
回転数を設定する回転数設定フローC、燃料噴射
装置12の駆動時間を設定して噴射量を決定する
燃料供給フローD、点火進角を決定する進角フロ
ーEおよびバツテリの電圧変化を検出する電圧検
出フローFが主なものであり、また各フローの選
択はCPU60より発せられる割込信号により行
なわれるようになつている。これらのフローのう
ち条件判定フローAは点火装置44の点火パルス
に同期して実行され、また弁開度制御フローBは
比較的短い周期t1の第1タイマーの割込信号に同
期して実行され、回転数設定フローCは比較的長
い周期t2(第1タイマーの周期の4〜5倍程度)
の第2タイマーの割込信号に同期して実行され、
燃料供給フローDおよび進角フローEは極めて短
い周期の第3、第4タイマーに同期して実行さ
れ、電圧検出フローFは上記第1タイマーの1/2
の周期(t1/2)を有する第5タイマーに同期し
て実行されるようになつている。 以下においては、条件判定フローA、弁開度制
御フローB、回転数設定フローC、電圧検出フロ
ーEに基いて行なわれるバイパス弁20の開度調
整について説明する。このバイパス弁20の開度
調整より行なわれる制御は、エンジン回転数が入
力される回転数制御(具体的にはアイドル回転数
制御)とエンジン回転数が入力されない開度制御
とに大別されるが、これを識別することは後述す
る微小負荷変動に関する補正を除き条件判定フロ
ーAで行なわれる。 条件判定フローAでは、まずA−Oにおいてエ
ンジンが始動時であるか否かを判定する。これは
具体的にはイグニツシヨンスイツチがオンで且つ
エンジン回転数Nrが設定回転数(例えば
200rpm)以下である場合に始動時であると判定
する。そして、A−1においてエンジン回転数
Nrが異常低回転数(500rpm)となつているか否
かを判別し、A−2においてアイドルスイツチ4
8がオン(即ちスロツトル弁10が全閉)である
か否かを判別し、A−3において車速センサ54
の出力する車速が設定値(例えば1Km/h)であ
るか否かを判定し、A−4において(車速
Vr)/(エンジン回転数Nr)の変化状態を検出
し、A−5において(実際の)エンジン回転数
Nrと目標回転数Nsの偏差ΔNの絶対値が設定値
ε以下となつているか否か(即ちNrがICS回転域
にあるか否か)を判定するようになつており、始
動後エンジン回転数が異常低回転数となつておら
ず、且つアイドルスイツチ48がオンしており且
つ車速が1Km/h以下であり且つ偏差ΔNの絶対
値が設定値ε以下となつている場合(以下Case
1という)および始動後エンジン回転数が異常低
回転数となつておらず且つアイドルスイツチ48
がオンしており且つ車速が1Km/h以上であり且
つVr/Nrの変化量ΔV/N(今回サンプルした
Vr/Nrの値から前回サンプルしたVr/Nrの値
をさし引いたもの)がある正の値αを上まわるこ
とがn回(例えば2回)以上続けと判定され且つ
偏差ΔNの絶対値がε以下となつている場合(以
下Case2という)にエンジンが安定したアイド
リング状態にあると判断してアイドリング回転数
制御(以下ISCという)を指示し、上記Case1,
Case2以外のときには開度制御を指示するよう
になつている。この条件判定フローAの指示は後
述する開度制御フローBの中のB−20において
ISCが指示されたか否かの判定に用いられる。 ところで上記Case1は車両停止時における通
常のアイドリング状態を意味し、Case2は車両
走行時においてクラツチが切られたり、あるいは
トランスミツシヨンがニユートラルに保持されて
いてエンジンが空転している状態(即ち惰行状
態)を意味している。そしてCase2ではこの惰
行開始の判定を行なう際に走行中(通常エンジン
ブレーキによる減速時)にクラツチを切ることに
よつて生じるエンジン回転数の急減状態を検出す
ることが用いられている。即ちエンジンブレーキ
状態からクラツチを切つて惰行状態に移行する際
にはクラツチを切る前後で車速の変化が微小なの
に対し、エンジンは強制的に回転せしめられてい
た状態からアイドリング状態になるため回転数が
急速に減少する。このため(車速Vr)/(エン
ジン回転数Nr)のサンプル毎の変化量ΔV/Nが
あるの値αより大きくなつていることがクラツチ
を切つたのちのエンジン回転数の低下状態を表わ
すことになり、本実施例では具体的にはΔV/N
がαより大きくなることがn回以上連続して検出
された場合に惰行が開始されたと判定している。
なお、Case2ではA−4において惰行の開始が
検出されたのち、A−5においてエンジン回転数
がISC回転域にあることを確認してからISCを指
示するようになつている。一方惰行の終了はA−
5においてクラツチの接続に伴うエンジン回転数
の増加(エンジン回転数がISC回転域から外れた
こと)を検出することにより判定するようになつ
ている。ところで上記惰行の開始判定に用いられ
るVr/Nrは、Vr、Nrがともに車速センサ54
および点火装置44からパルス信号として取り込
まれるようになつているので、車速センサ54か
らのパルス数を所定数カウントする間に点火パル
スが幾つカウントされたかを調べることにより求
めることができる。 次に開度制御フローBの説明に移る。 まず、開度制御フローBの実行にあたつては、
ポジシヨンセンサ38の初期化が行なわれる。こ
れは始動前イグニツシヨンスイツチをオンした際
RAM62の各アドレスに保持されている値をク
リア(零にする)した直後になされるものであつ
て、まず始動前におけるバイパス弁20の開度位
置(即ち全閉位置)に対応したポジシヨンセンサ
38の出力(電圧)をA/D変換して初期位置情
報としてRAM62のアドレスA00に入力し、次
いでA00の値φ0、予めROM64に記憶されたバ
イパス弁20の許容移動範囲を与える移動範囲情
報φbandおよび同じくROM64に記憶された最
小開度設定情報φΔから後述する目標開度を与え
る設定情報φsの最小値φminと最大値φmaxを演
算により求めそれぞれRAM62のアドレスA01
とA02に入力する。即ち、 A01=φ0+φΔ、A02=φ0+φΔ+φbabd となるが、この際φΔは極めて微小な値であり、
またφΔ+φbandはバイパス弁20の機械的に定
められる全閉位置(弁座に当接する位置)と全開
位置(図示しないストツパにより定められる位
置)との距離lよりわずかに小さい値に対応して
おり、バイパス弁20の実際の位置(開度)と
RAM62に入力されている開度情報との関係は
第3図に示すようになつている。従つて、バイパ
ス弁20の位置(開度)はφminに対応する位置
(開度)とφmaxに対応する位置(開度)との間
で後述するように前記目標開度になるように制御
されることになる。ところでこの際後述する目標
開度も上記φminとφmaxの間で与えられるよう
になつている。 このようにして初期設定が行なわれたのち、開
度制御フローBは第1タイマーの割込信号に同期
し実行されバイパス弁駆動手段を作動させるが、
このフローBでは、まず、エンジン運転中に発生
する特定の負荷変動(例えばエアコンのオンオ
フ、パワーステアリング装置の作動・非作動、電
気負荷変動に判なつて生ずるバツテリ電圧の変
化)を検出しておき、上記負荷変動が検出された
場合はその補正を行ない、検出されない場合には
条件判定フローAの判定に基いてアイドル回転数
制御または開度制御を選択的に実行するようにな
つている。 以下第4図a,bを用いてこの開度制御フロー
Bを詳細に説明する。第1タイマの割込信号が発
生するとまずB−1において、エアコンスイツチ
の切換が行なわれたか否かを判定し、切換が行な
われなかつた場合にはB−6に飛ぶように指示す
る。他方切換が行なわれた場合にはB−2におい
てRAM62のアドレスNに1を入力し、さらに
B−3において上記切換の方向がオフ→オン、オ
フ→オフの何れかであるかを判定し、それぞれの
場合に応じてB−4(又はB−5)において
ROM64より目標開度変化量Δφ11、Δφ21、
Δφ31(又はΔφ12、Δφ22、Δφ32)を読み込み、そ
れぞれRAM62のアドレスA1、A2、A3に入力
する。この際Δφ31はエアコンスイツチのオン→
オフ切換に伴うエンジンの負荷変動を補償する上
で過渡現象を無視した場合に最適と予想される正
の変化量であり、またΔφ11、Δφ21、はΔφ31と同
様に正の変化量であり、その大きさは Δφ11>Δφ31>Δφ21 となつており、他方Δφ22もエアコンスイツチの
オン→オフ切換に伴うエンジンの負荷変動を補償
する上で過渡現象を無視した場合に最適と予想さ
れる負の変化量であり、またΔφ12、逆止弁22は
Δφ32と同様に負の変化量であり、その絶対値の
大きさは、 |Δφ12|>|Δφ32|>|Δφ22| となつている。またΔφ31=|Δφ32|の関係があ
る。次に、B−6ではパワステスイツチの切換が
行なわれたか否かを判定し、切換が行なわれたか
つた場合にはB−11に飛ぶように指示する。他
方切換が行なわれた場合には、B−7において
RAM62のアドレスMに1を入力し、さらに、
B−8において上記切換の方向がオフ→オン(即
ちオイルポンプが非作動→作動)、オン→オフの
何れかであるかを判定し、それぞれの場合に応じ
てB−9(又はB−10)においてROM64よ
り目標開度変化量Δφ41、Δφ51、Δφ61(又はΔφ42
、
Δφ52、Δφ62)を読み込み、それぞれRAM62の
アドレスA4、A5、A6に入力する。この際、Δφ61
はパワステスイツチのオフ→オン切換に判うエン
ジンの負荷変動を補償する上で過渡現象を無視し
た場合に最適と予想される正の変化量であり、ま
たΔφ41、Δφ51はΔφ61と同様に正の変化量であ
り、その大きさは、 Δφ41>Δφ61>Δφ51 となつており、他方Δφ62もパワステスイツチの
オン→オフ切換に伴うエンジンの負荷変動を補償
する上で過渡現象を無視した場合に最適と予想さ
れる負の変化量であり、またΔφ42、Δφ52はΔφ62
と同様に負の変化量であり、その絶対値の大きさ
は、 |Δφ42|>|Δφ62|>|Δφ52| となつている。また、Δφ61=|Δφ62|の関係が
ある。次にB−11ではバツテリ電圧に変化があ
つたか否かを判定し、変化なしの場合には−17
を指示する。ところでこのバツテリ電圧の変化判
定に際しては、第5タイマーの割込信号に同期し
て実行される電圧検出フローFにより検出される
電圧の変化量ΔVbが入力される。即ち、電圧検
出フローFでは第2図に示すように、周期t1/2
毎に読み込まれる電圧Vbの偏差ΔV1およびΔV2
(ΔV1は今回読み込まれた電圧Vb1と前回読み込
まれた電圧Vb2との偏差、ΔV2は前回読み込まれ
た電圧Vb2と前々回読み込まれた電圧Vb3との偏
差)がそれぞれF−5,F−2においてRAM6
2のアドレスA10、A11に入力されており、B−
11ではこのA11の絶対値が設定値βより大きい
場合に電圧Vbに変化有と判定する。そして変化
有の場合はさらにB−12においてA10の値が
A11と同符号であるか否を判定し、 |A11+A10|>|A11| のときに補正を指示するようになつている。そし
て補正が指示された場合はB−13において、
RAM62のアドレスLに1を入力し、さらにB
−14においてA11の符号(電圧Vbの変化の方
向)を判別し、B−15(あるいはB−16)に
おいてA11+A10の値に対応した目標開度変化量
Δφ71、Δφ81、Δφ91(あるいはΔφ72、Δφ82、
Δφ92)をROM64の演算補助情報から算出して
読み込み、それぞれRAM62のアドレスA7、
A8、A9に入力しB−17に至る。 ところで、この際電圧Vbが減少した場合(即
ち、A11+A10<Oの場合)は、 Δφ71=K1×F(|A11+A10|) Δφ81=K2×F(|A11+A10|) Δφ91=K3×F(|A11+A10|) で与えられる。ここでK1、K2、K3は正の定数で
K1>K2>K3の関係があり、F(|A11+A10|)
は|A11+A10|の関数であり、FOM64に記憶
されている。また電圧Vbが増加した場合(即ち
A11+A10>Oの場合)は、 Δφ72=−K1×F(|A11+A10|) Δφ82=−K2×F(|A11+A10|) Δφ92=−K3×F(|A11+A10|) で与えられる。ここで、K1〜K3およびF(|A11
+A10|)についてはΔφ71〜Δφ73の場合と同様で
ある。 またB−11で、 |A11|<β と判定された場合およびB−12で、 |A11+A10|<|A11| と判定された場合はそのままB−17に至る。 B−17では、エアコンスイツチの切換、パワ
ステスイツチの切換もしくは電圧変化のうち少く
とも1つの補正動作が指示されているか否かをア
ドレスN、M、Lの値を読むことで判定し、上記
補正動作が指示されなかつた場合、即ちN+M+
L=Oの場合(以下これに基く制御を便宜上I制
御という)はB−18およびB−19においてア
ドレスA3、A6、A9をリセツト(既にA3、A6、
A9がOの場合は不要)したのち、B−20にお
いて条件判定フローAの判定結果に基いてISCも
しくは開度制御が選択され、ISCが選択された場
合にB−21においてアドレスAnsに入力されて
いる目標開度φns(φnsの設定に関しては詳細後
述)を読み込みアドレスAsに入力し、他方開度
制御が選択された場合にはB−22においてアド
レスApsに入力されている目標開度φs(φsの設定
に関しては詳細後述)を読み込みアドレスAsに
入力し、次いでB−23において実開度φrを読
み込み、Asの値とφrとからB−24において開
度偏差Δφrが求められるようになつている。ま
た、上記補正動作が指示された場合(以下これに
基く制御を描宜上J制御という)にはB−10
0,B−200,B−300で示される各補正フ
ローが実行される。そしてB−100において
は、エアコンスイツチ切換に伴う開度補正量
Δφacが設定され、B−200においてはパワス
テスイツチ切換に伴う開度補正量Δφpsが設定さ
れ、B−300においては電圧変化に伴う開度補
正量Δφbが設定され、これらの値Δφac、Δφps、
ΔφbはB−40において総合されて目標開度補正
レジスタΔφsに入力され、このΔφsおよび上記補
正動作開始以前(N+M+L=Oのとき)にB−
21もしくはB−22において入力されたAsの
値からB−41において目標開度φs′が設定され
る。そしてB−42,43ではこのφs′がφmax
を越える場合にはφs′=φmaxとなし、B−44,
45ではφs′がφminを下まわる場合にはφs′=
φminとなし、このように設定されるφs′とB−4
6において読み込まれる実開度φrとからB−4
7において開度偏差Δφrが求められる。ところで
この際B−46において読み込まれる実開度φr
の情報は第5タイマーの割込信号に同期して更新
されてレジスタに入力されているものである。 さて、このようにして開度制御フローBにおい
ては、B−24あるいはB−47で目標開度との
偏差Δφrを求めたのち、ソレノイド弁駆動フロー
BSにおいてΔφr→Oとなるようにバイパス弁2
0の開度を制御する。 ソレノイド弁駆動フローBSでは、まずB−5
0において開度偏差Δφrが不感帯内に収まつてい
るか否かを判定し、収まつている場合には開度制
御を行なわないように指示する。他方Δφrが不感
帯を外れている場合にはB−51においてΔφrの
絶対値に対応したソレノイド駆動時間Trを算出
し、レジスタに読み込む。次いでB−52におい
てΔφrから弁開度の制御の方向を判定し、Δφr>
Oとなり弁開度を増大させる場合には、B−53
において第1ソレノイド弁32のソレノイド(以
下第1ソレノイドという)のタイマーTaにTrを
入力し、B−54において第2ソレノイド弁34
のソレノイド(以下第2ソレノイドという)のタ
イマーTbに予め設定された駆動時間To(但し、
To≦Tr)を入力し、他方Δφr<Oとなり弁開度
を減少させる場合には、B−55においてタイマ
ーTbにB−51で求めたTrを入力し、B−56
においてToを入力する。ところでTrは詳細には Tr=To+Ks|Δφr|(但しKsは正の比例定
数)で与えられるようになつており、従つて第1
ソレノイド弁32の駆動時間ta(タイマーTaに入
力されている値)および第2ソレノイド弁34の
駆動時間tb(タイマーTbに入力されている値)は
Δφrの正負に対し以下のように与えられる。
【表】
また上記Ta、TbのΔφrに対する変化の様子を
図示すると第5図a、第5図bの如くとなる。そ
してB−57,B−58においてそれぞれ第1ソ
レノイド、第2ソレノイドが駆動されるが、その
際上記第1ソレノイドはタイマーTaにより与え
られる駆動時間のみ励磁され、第1ソレノイド弁
32を開放し、他の時間帯は非励磁となり第1ソ
レノイド弁32を閉塞し、一方上記第2ソレノイ
ドはタイマーTbにより与えられる駆動時間のみ
非励磁となり、第2ソレノイド弁34を開放し他
の時間帯は励磁されて第2ソレノイド弁34を閉
塞するようになつている。従つてΔφr>Oのとき
は第5図cに示すように第1ソレノイド弁32の
開弁時間ta(タイマーTaの値)が第2ソレノイド
弁34の開弁時間tb(タイマーTbの値)より大き
く、両開弁時間の差Δt1=ta−tbに略比例して圧
力室26内がΔPだけ減圧され、バイパス弁20
が開方向に駆動され、他方Δφr<Oのときは第5
図dに示すように第2ソレノイド弁34の開弁時
間tb(タイマーTbの値)が第1ソレノイド弁32
の開弁時間Ta(タイマーTaの値)より大きく、
両開弁時間の差Δt2=tb−ta略比例して圧力室2
6内がΔPだけけ増圧されバイパス弁20が閉方
向に駆動される。そしてこの際 Δt1=ta−tb=Ks|Δφr| Δt2=tb−ta=Ks|Δφr| であるから、圧力室26の内圧ΔPは開度偏差
Δφrに対し第5図eに示すように略比例的に変化
し、これに基きバイパス弁20は上記開度偏差
Δφr→Oとなるように変位する。なお、この際開
度偏差Δφrとバイパス弁20の実際の変位量との
間のゲインは比例定数Ksにより適切に調整され
る。 さて、ここで上述した各目標開度の設定につい
て説明する。 まず、負荷変動、具体的にはエアコンスイツチ
のオフ→オンへの切換が発生した場合の目標開度
φs′について説明する。 この際はエアコンスイツチの切換直後のフロー
のB−2においてN−1,B−4においてA1=
Δφ11、A2=Δφ21、A3=Δφ31となり、(今M=O、
L=Oとする)、B−17においてN+M+L≠
Oが判定される。そしてB−101をN≠Oで通
過後B−102において今回のフローがB−2で
N=1が入力された切期フローから数えて4回目
以内のものであることが判定されるとB−105
においてΔφac(レジスタ)にΔφ11が入力され、
今回のフローがB−102,B−103において
上記初期フローから数えて5回目〜8回目のもの
であることが判定されるとB−106において
ΔφacにΔφ21が入力され、今回のフローがB−1
03において上記初期フローから数えて9回目以
上のものであることが判定されるとB−104に
おいてΔφacにΔφ21が入力されるようになつてい
る。そしてB−107においてN=12即ち上記初
期フローから数えて12回目のフローになつたこと
が判定されたときにはB−108においてNをリ
セツトする。これにより今M−O、L=Oである
からB−107においてN>11(N=12)が判定
された次のフローではB−17においてN+M+
L=Oが判定され、エアコンスイツチの切換時の
補正動作が終了するようになつている。即ち上記
初期フローから数えて12回目までが上記補正動作
となるが、その際M=O、L=Oであることから
Δφps(レジスタ)、Δφb(レジスタ)にはそれぞれ
B−209,B−309においてOが入力されて
おり(なぜなら上記初期フローが始まる前にB−
19においてA6,A9がリセツトされている)、B
−40における目標開度補正レジスタΔφsの値は
Δφacの値となつている。即ち、目標開度φs′は、
B−41において、 φs′=As+Δφ11(但し、N=1〜4) φs′=As+Δφ21(但し、N=5〜8) φs′=As+Δφ31(但し、N=9〜12) となる。今Asの値は前記初期フロー開始直前の
フローでB−21もしくはB−22において入力
された目標開度φns(φs)である。そして目標開
度φs′は時間の経過に対し第6図に示すパターン
に従つて変化することになる。即ち、第6図にお
いてはI制御状態即ちISCもしくは通常の開度制
御状態が破線で示され、エアコンスイツチ切換直
後の実線で示す部分がJ制御即ちエアコンスイツ
チの切換時の過度制御(パターン制御)となつて
いる。そしてこのパターン制御における一つのパ
ターンの巾は第1タイマーの周期t1の4倍即ち
4t1となつている。 他方エアコンスイツチをオン→オフへ切換えた
時には、切換直後にB−2においてN=1、B−
4においてA1=Δφ12、A2=Δφ22、A3=Δφ32と
なり、このあと上述したオフ→オンへの切換の際
と同様のフローが実行され、目標開度φs′が設定
される。そして φs′=As+Δφ12(但し、N=1〜4) φs′=As+Δφ22(但し、N=5〜8) φs′=As+Δφ32(但し、N=9〜12) となる。そしてこの目標開度φs′は時間の経過に
対し第7図に示すパターンで変化する。この場合
も1つのパターンの巾は第1タイマーの周期t1の
4倍即ち4t1となつている。 また、パワステスイツチのオフ→オンへの切換
が発生した場合は、切換直後のフローのB−7に
おいて、M=1、B−9においてA4=Δφ41、A5
=Δφ51、A6=Δφ61となり(今N=O、L=Oと
する)、B−17においてN+M+L≠Oが判定
される。そしてB−101を通過後B−109で
Δφac=O(なぜならM=1となる以前のフローで
A3はB−19においてリセツトされている)、B
−201において今回のフローがB−7でM=1
が入力された初期フローから数えて4回目以内の
ものであることが判定されるとB−205におい
てΔφpsにΔφ41が入力され、今回のフローがB−
202,B−203において上記初期フローから
数えて5回目〜8回目のものであることが判定さ
れるとB−206においてΔφpsにΔφ51が入力さ
れ、今回のフローがB−203において上記初期
フローから数えて9回目以上のものであることが
判定されるとB−204においてΔφpsにΔφ61が
入力されるようになつている。そしてB−207
においてM=12即ち上記初期フローから数えて12
回目のフローになつたことが判定されたときには
B−208においてMをリセツトする。これによ
り今N=O、L=OであるからB−207におい
てM>11(M=12)が判定された次のフローでは
B−17においてN+M+L=Oが判定されパワ
ステスイツチの切換時の補正動作が終了するよう
になつている。即ちこの場合も上記エアコンスイ
ツチの切換の際と同様に初期フローから数えて12
回目までが上記補正動作となる。そしてL=Oで
あることからB−301を介しB−309におい
てΔφb=Oとなつており、従つて、B−40にお
ける目標開度補正レジスタΔφsの値はΔφpsの値
となつている。即ち目標開度φs′は、B−41に
おいて、 φs′=As+Δφ41(但し、M=1〜4) φs′=As+Δφ51(但し、M=5〜8) φs′=As+Δφ61(但し、M=9〜12) となる。そしてこの際φs′は上述したエアコンス
イツチのオフ→オンへの切換に際して設定された
ものと同様に第6図に示すパターンに従つて変化
することになる。(但し、第6図においてΔφ11→
Δφ41、Δφ21→Δφ51、Δφ31→Δφ61となる)。 他方パワステスイツチをオン→オフで切換えた
時には、切換直後のB−7において、M=1、B
−9においてA4=Δφ42、A5=Δφ52、A6=Δφ62
となり、このあと上述したパワステスイツチのオ
フ→オンへの切換の際と同様のフローが実行さ
れ、目標開度φs′が設定される。そして φs′=As+Δφ42(但し、M=1〜4) φs′=As+Δφ52(但し、M=5〜8) φs′=As+Δφ62(但し、M=9〜12) となる。そしてこの際のφs′は上述したエアコン
スイツチのオン→オフへの切換に際して設定され
たものと同様に第7図に示すパターンに従つて変
化することになる。(但し、第7図においてΔφ12
→Δφ42、Δφ22→Δφ52、Δφ32→Δφ62となる)。
ま
た、ヘツドランプ等を点灯してバツテリ電圧Vb
の急激な低下が発生した場合には、バツテリ電圧
Vb低下が発生した直後のフローのB−13にお
いてL=1、B−15においてA7=Δφ71、A8=
Δφ81A9=Δφ91となり、(今N=O、M=Oとす
る)、B−17においてN+M+L≠Oが判定さ
れる。そして、B−101を通過後B−109で
Δφac=O、B−201を通過後B−209で
Δφps=O、となつたのち、B−301において
今回のフローがB−13でL=1が入力された初
期フローから数えて4回目以内のものであること
が判定されるとB−305においてΔφbにΔφ71
が入力され今回のフローがB−302、B−30
3において上記初期フローから数えて5回目〜8
回目のものであることが判定されるとB−306
においてΔφbにΔφ81が入力され、今回のフロー
がB−303において上記初期フローから数えて
9回目以上のものであることが判定されるとB−
304においてΔφbにΔφ91が入力されるように
なつている。そしてB−307においL=12即ち
上記初期フローから数えて12回目のフローになつ
たことが判定されたときにはB−308において
Lをリセツトする。これにより今N=O、M=O
であるからB−307においてL>11(L=12)
が判定された次のフローではB−17において、
N+M+L=Oが判定され、バツテリ電圧Vbの
変化に対する補正動作が終了するようになつてい
る。即ちこの場合も上記エアコンスイツチ、パワ
ステスイツチの切換の際と同様に初期フローから
数えて12回目までが上記補正動作となる。そして
Δφac=Δφps=OであることからB−40におけ
るΔφsの値はΔφbの値となつている。即ち目標開
度φs′は、B−14において、 φs′=As+Δφ71(但し、L=1〜4) φs′=As+Δφ81(但し、L=5〜8) φs′=As+Δφ91(但し、L=9〜12) となる。今Asの値は前記初期フロー開始直前の
フローでB−21もしくはB−22において入力
された目標開度φns(φs)である。そして目標開
度φs′は時間の経過に対し第8図に示すパターン
に従つて変化することになる。なおこの第8図に
おいて、破線部分がI制御即ちISCもしく通常の
開度制御状態であり、バツテリ電圧Vb急減直後
の実線部がJ制御即ちバツテリ電圧変化時の過渡
制御(パターン制御)となつている。そしてこの
パターン制御における一つのパターンの巾は第1
タイマの周期t1の4倍即ち4t1となつている。ま
た第8図においてバツテリ電圧Vb急減後徐々に
(電圧が)回復するのはオールタネータによる発
電が開始されたことに基くものである。 他方ヘツドランプ等を消灯してバツテリ電圧
Vbの急激な上昇が発生した場合には、電圧上昇
直後のB−13においてL=1、B−15におい
てA7=Δφ72、A8=Δφ82、A9=Δφ92となり、こ
のあとは上述したバツテリ電圧Vb低下時と同様
のフローが実行され、開度φs′が設定される。そ
して、 φs′=As+Δφ72(但し、L=1〜4) φs′=As+Δφ82(但し、L=5〜8) φs′=As+Δφ92(但し、L=9〜12) となる。このφs′は時間経過に対し第9図に示す
パターンに従つて変化する。なおこの第9図にお
いてバツテリ電圧Vbの急増後徐々に(電圧が)
減少するのは、オールタネータによる発電が停止
されたことに基くものである。 次に1つの過渡制御が行なわれている間に他の
過渡制御が開始される場合について述べる。 まず、エアコンスイツチのオフ→オンの切換直
後(2t1後)にパワステスイツチのオフ→オンの
切換が発生した場合の例を第1表に示す。
図示すると第5図a、第5図bの如くとなる。そ
してB−57,B−58においてそれぞれ第1ソ
レノイド、第2ソレノイドが駆動されるが、その
際上記第1ソレノイドはタイマーTaにより与え
られる駆動時間のみ励磁され、第1ソレノイド弁
32を開放し、他の時間帯は非励磁となり第1ソ
レノイド弁32を閉塞し、一方上記第2ソレノイ
ドはタイマーTbにより与えられる駆動時間のみ
非励磁となり、第2ソレノイド弁34を開放し他
の時間帯は励磁されて第2ソレノイド弁34を閉
塞するようになつている。従つてΔφr>Oのとき
は第5図cに示すように第1ソレノイド弁32の
開弁時間ta(タイマーTaの値)が第2ソレノイド
弁34の開弁時間tb(タイマーTbの値)より大き
く、両開弁時間の差Δt1=ta−tbに略比例して圧
力室26内がΔPだけ減圧され、バイパス弁20
が開方向に駆動され、他方Δφr<Oのときは第5
図dに示すように第2ソレノイド弁34の開弁時
間tb(タイマーTbの値)が第1ソレノイド弁32
の開弁時間Ta(タイマーTaの値)より大きく、
両開弁時間の差Δt2=tb−ta略比例して圧力室2
6内がΔPだけけ増圧されバイパス弁20が閉方
向に駆動される。そしてこの際 Δt1=ta−tb=Ks|Δφr| Δt2=tb−ta=Ks|Δφr| であるから、圧力室26の内圧ΔPは開度偏差
Δφrに対し第5図eに示すように略比例的に変化
し、これに基きバイパス弁20は上記開度偏差
Δφr→Oとなるように変位する。なお、この際開
度偏差Δφrとバイパス弁20の実際の変位量との
間のゲインは比例定数Ksにより適切に調整され
る。 さて、ここで上述した各目標開度の設定につい
て説明する。 まず、負荷変動、具体的にはエアコンスイツチ
のオフ→オンへの切換が発生した場合の目標開度
φs′について説明する。 この際はエアコンスイツチの切換直後のフロー
のB−2においてN−1,B−4においてA1=
Δφ11、A2=Δφ21、A3=Δφ31となり、(今M=O、
L=Oとする)、B−17においてN+M+L≠
Oが判定される。そしてB−101をN≠Oで通
過後B−102において今回のフローがB−2で
N=1が入力された切期フローから数えて4回目
以内のものであることが判定されるとB−105
においてΔφac(レジスタ)にΔφ11が入力され、
今回のフローがB−102,B−103において
上記初期フローから数えて5回目〜8回目のもの
であることが判定されるとB−106において
ΔφacにΔφ21が入力され、今回のフローがB−1
03において上記初期フローから数えて9回目以
上のものであることが判定されるとB−104に
おいてΔφacにΔφ21が入力されるようになつてい
る。そしてB−107においてN=12即ち上記初
期フローから数えて12回目のフローになつたこと
が判定されたときにはB−108においてNをリ
セツトする。これにより今M−O、L=Oである
からB−107においてN>11(N=12)が判定
された次のフローではB−17においてN+M+
L=Oが判定され、エアコンスイツチの切換時の
補正動作が終了するようになつている。即ち上記
初期フローから数えて12回目までが上記補正動作
となるが、その際M=O、L=Oであることから
Δφps(レジスタ)、Δφb(レジスタ)にはそれぞれ
B−209,B−309においてOが入力されて
おり(なぜなら上記初期フローが始まる前にB−
19においてA6,A9がリセツトされている)、B
−40における目標開度補正レジスタΔφsの値は
Δφacの値となつている。即ち、目標開度φs′は、
B−41において、 φs′=As+Δφ11(但し、N=1〜4) φs′=As+Δφ21(但し、N=5〜8) φs′=As+Δφ31(但し、N=9〜12) となる。今Asの値は前記初期フロー開始直前の
フローでB−21もしくはB−22において入力
された目標開度φns(φs)である。そして目標開
度φs′は時間の経過に対し第6図に示すパターン
に従つて変化することになる。即ち、第6図にお
いてはI制御状態即ちISCもしくは通常の開度制
御状態が破線で示され、エアコンスイツチ切換直
後の実線で示す部分がJ制御即ちエアコンスイツ
チの切換時の過度制御(パターン制御)となつて
いる。そしてこのパターン制御における一つのパ
ターンの巾は第1タイマーの周期t1の4倍即ち
4t1となつている。 他方エアコンスイツチをオン→オフへ切換えた
時には、切換直後にB−2においてN=1、B−
4においてA1=Δφ12、A2=Δφ22、A3=Δφ32と
なり、このあと上述したオフ→オンへの切換の際
と同様のフローが実行され、目標開度φs′が設定
される。そして φs′=As+Δφ12(但し、N=1〜4) φs′=As+Δφ22(但し、N=5〜8) φs′=As+Δφ32(但し、N=9〜12) となる。そしてこの目標開度φs′は時間の経過に
対し第7図に示すパターンで変化する。この場合
も1つのパターンの巾は第1タイマーの周期t1の
4倍即ち4t1となつている。 また、パワステスイツチのオフ→オンへの切換
が発生した場合は、切換直後のフローのB−7に
おいて、M=1、B−9においてA4=Δφ41、A5
=Δφ51、A6=Δφ61となり(今N=O、L=Oと
する)、B−17においてN+M+L≠Oが判定
される。そしてB−101を通過後B−109で
Δφac=O(なぜならM=1となる以前のフローで
A3はB−19においてリセツトされている)、B
−201において今回のフローがB−7でM=1
が入力された初期フローから数えて4回目以内の
ものであることが判定されるとB−205におい
てΔφpsにΔφ41が入力され、今回のフローがB−
202,B−203において上記初期フローから
数えて5回目〜8回目のものであることが判定さ
れるとB−206においてΔφpsにΔφ51が入力さ
れ、今回のフローがB−203において上記初期
フローから数えて9回目以上のものであることが
判定されるとB−204においてΔφpsにΔφ61が
入力されるようになつている。そしてB−207
においてM=12即ち上記初期フローから数えて12
回目のフローになつたことが判定されたときには
B−208においてMをリセツトする。これによ
り今N=O、L=OであるからB−207におい
てM>11(M=12)が判定された次のフローでは
B−17においてN+M+L=Oが判定されパワ
ステスイツチの切換時の補正動作が終了するよう
になつている。即ちこの場合も上記エアコンスイ
ツチの切換の際と同様に初期フローから数えて12
回目までが上記補正動作となる。そしてL=Oで
あることからB−301を介しB−309におい
てΔφb=Oとなつており、従つて、B−40にお
ける目標開度補正レジスタΔφsの値はΔφpsの値
となつている。即ち目標開度φs′は、B−41に
おいて、 φs′=As+Δφ41(但し、M=1〜4) φs′=As+Δφ51(但し、M=5〜8) φs′=As+Δφ61(但し、M=9〜12) となる。そしてこの際φs′は上述したエアコンス
イツチのオフ→オンへの切換に際して設定された
ものと同様に第6図に示すパターンに従つて変化
することになる。(但し、第6図においてΔφ11→
Δφ41、Δφ21→Δφ51、Δφ31→Δφ61となる)。 他方パワステスイツチをオン→オフで切換えた
時には、切換直後のB−7において、M=1、B
−9においてA4=Δφ42、A5=Δφ52、A6=Δφ62
となり、このあと上述したパワステスイツチのオ
フ→オンへの切換の際と同様のフローが実行さ
れ、目標開度φs′が設定される。そして φs′=As+Δφ42(但し、M=1〜4) φs′=As+Δφ52(但し、M=5〜8) φs′=As+Δφ62(但し、M=9〜12) となる。そしてこの際のφs′は上述したエアコン
スイツチのオン→オフへの切換に際して設定され
たものと同様に第7図に示すパターンに従つて変
化することになる。(但し、第7図においてΔφ12
→Δφ42、Δφ22→Δφ52、Δφ32→Δφ62となる)。
ま
た、ヘツドランプ等を点灯してバツテリ電圧Vb
の急激な低下が発生した場合には、バツテリ電圧
Vb低下が発生した直後のフローのB−13にお
いてL=1、B−15においてA7=Δφ71、A8=
Δφ81A9=Δφ91となり、(今N=O、M=Oとす
る)、B−17においてN+M+L≠Oが判定さ
れる。そして、B−101を通過後B−109で
Δφac=O、B−201を通過後B−209で
Δφps=O、となつたのち、B−301において
今回のフローがB−13でL=1が入力された初
期フローから数えて4回目以内のものであること
が判定されるとB−305においてΔφbにΔφ71
が入力され今回のフローがB−302、B−30
3において上記初期フローから数えて5回目〜8
回目のものであることが判定されるとB−306
においてΔφbにΔφ81が入力され、今回のフロー
がB−303において上記初期フローから数えて
9回目以上のものであることが判定されるとB−
304においてΔφbにΔφ91が入力されるように
なつている。そしてB−307においL=12即ち
上記初期フローから数えて12回目のフローになつ
たことが判定されたときにはB−308において
Lをリセツトする。これにより今N=O、M=O
であるからB−307においてL>11(L=12)
が判定された次のフローではB−17において、
N+M+L=Oが判定され、バツテリ電圧Vbの
変化に対する補正動作が終了するようになつてい
る。即ちこの場合も上記エアコンスイツチ、パワ
ステスイツチの切換の際と同様に初期フローから
数えて12回目までが上記補正動作となる。そして
Δφac=Δφps=OであることからB−40におけ
るΔφsの値はΔφbの値となつている。即ち目標開
度φs′は、B−14において、 φs′=As+Δφ71(但し、L=1〜4) φs′=As+Δφ81(但し、L=5〜8) φs′=As+Δφ91(但し、L=9〜12) となる。今Asの値は前記初期フロー開始直前の
フローでB−21もしくはB−22において入力
された目標開度φns(φs)である。そして目標開
度φs′は時間の経過に対し第8図に示すパターン
に従つて変化することになる。なおこの第8図に
おいて、破線部分がI制御即ちISCもしく通常の
開度制御状態であり、バツテリ電圧Vb急減直後
の実線部がJ制御即ちバツテリ電圧変化時の過渡
制御(パターン制御)となつている。そしてこの
パターン制御における一つのパターンの巾は第1
タイマの周期t1の4倍即ち4t1となつている。ま
た第8図においてバツテリ電圧Vb急減後徐々に
(電圧が)回復するのはオールタネータによる発
電が開始されたことに基くものである。 他方ヘツドランプ等を消灯してバツテリ電圧
Vbの急激な上昇が発生した場合には、電圧上昇
直後のB−13においてL=1、B−15におい
てA7=Δφ72、A8=Δφ82、A9=Δφ92となり、こ
のあとは上述したバツテリ電圧Vb低下時と同様
のフローが実行され、開度φs′が設定される。そ
して、 φs′=As+Δφ72(但し、L=1〜4) φs′=As+Δφ82(但し、L=5〜8) φs′=As+Δφ92(但し、L=9〜12) となる。このφs′は時間経過に対し第9図に示す
パターンに従つて変化する。なおこの第9図にお
いてバツテリ電圧Vbの急増後徐々に(電圧が)
減少するのは、オールタネータによる発電が停止
されたことに基くものである。 次に1つの過渡制御が行なわれている間に他の
過渡制御が開始される場合について述べる。 まず、エアコンスイツチのオフ→オンの切換直
後(2t1後)にパワステスイツチのオフ→オンの
切換が発生した場合の例を第1表に示す。
【表】
第1表において時間の経過の欄に示された数字
はある時点を基点としてフローBが行なわれた回
数を示す。従つて、周期t1とこの数字の積とが実
時間の経過となつている。以下では経過時間1t1、
2t1…に対応した時刻を時刻1t1、2t1…として表現
する。さて第1表によれば時刻1t1、2t1ではN=
M=Oであり、I制御即ちISCもしくは通常の開
度制御が指示される。時刻3t1ではエアコンスイ
ツチの切換が検出されN=1となりJ制御即ち過
渡制御が指示される。通常であればこのJ制御は
N=12となる時刻14t1までで終了するが、この場
合は時刻5t1においてパワステスイツチの切換が
検出されM=1となつているため上記J制御はM
=12となる時刻16t1まで持続することになる。従
つて、第1表においては時刻1t1、2t1および17t1、
18t1ではI制御が指示されるがそれ以外(時刻
3t1から16t1まで)はJ制御が指示される。そし
てJ制御の開始時3t1およびそれに続く時刻4t1に
おいてはM=Oであるため、第4図aのB−20
9でΔφpsにOが入力されるこれは時刻2t1以前の
フローのB−19においてA6がリセツトされて
いるからである。他方J制御の終了付近の時刻
15t1、16t1では、N=OとなつているがA3には
Δφ31が入力されているため、B=109におい
てΔφacにΔφ31が入力される。即ち、J制御実行
中第4図aのB−40において目標開度補正レジ
スタΔφsに入力されるデータは第1表に示すよう
になる。従つてB−41において設定される目標
開度φs′は第10図に実線で示すようになる。と
ころで、この実線で示した目標開度は、エアコン
スイツチの切換のみに対応して設定される目標開
度(破線)とパワステスイツチの切換のみに対応
して設定される目標開度(二点鎖線)の和となつ
ていることは言うまでもない。 次にエアコンスイツチのオン→オフの切換から
6t1が経過したときにバツテリ電圧Vbの急減状態
が検出された場合をとりあげると第2表および第
11図に示すとおりとなる。
はある時点を基点としてフローBが行なわれた回
数を示す。従つて、周期t1とこの数字の積とが実
時間の経過となつている。以下では経過時間1t1、
2t1…に対応した時刻を時刻1t1、2t1…として表現
する。さて第1表によれば時刻1t1、2t1ではN=
M=Oであり、I制御即ちISCもしくは通常の開
度制御が指示される。時刻3t1ではエアコンスイ
ツチの切換が検出されN=1となりJ制御即ち過
渡制御が指示される。通常であればこのJ制御は
N=12となる時刻14t1までで終了するが、この場
合は時刻5t1においてパワステスイツチの切換が
検出されM=1となつているため上記J制御はM
=12となる時刻16t1まで持続することになる。従
つて、第1表においては時刻1t1、2t1および17t1、
18t1ではI制御が指示されるがそれ以外(時刻
3t1から16t1まで)はJ制御が指示される。そし
てJ制御の開始時3t1およびそれに続く時刻4t1に
おいてはM=Oであるため、第4図aのB−20
9でΔφpsにOが入力されるこれは時刻2t1以前の
フローのB−19においてA6がリセツトされて
いるからである。他方J制御の終了付近の時刻
15t1、16t1では、N=OとなつているがA3には
Δφ31が入力されているため、B=109におい
てΔφacにΔφ31が入力される。即ち、J制御実行
中第4図aのB−40において目標開度補正レジ
スタΔφsに入力されるデータは第1表に示すよう
になる。従つてB−41において設定される目標
開度φs′は第10図に実線で示すようになる。と
ころで、この実線で示した目標開度は、エアコン
スイツチの切換のみに対応して設定される目標開
度(破線)とパワステスイツチの切換のみに対応
して設定される目標開度(二点鎖線)の和となつ
ていることは言うまでもない。 次にエアコンスイツチのオン→オフの切換から
6t1が経過したときにバツテリ電圧Vbの急減状態
が検出された場合をとりあげると第2表および第
11図に示すとおりとなる。
【表】
1つの過渡制御が行なわれている間に他の過渡
制御が開始される例は他にもあるが、それらは全
て(3つの過渡制御が重なる場合も含め)上述し
た2例と同様にして実行される。 次に通常の開度制御の際の目標開度φsの設定
について説明する。 目標開度φsは、基本的にはバイパス弁20の
初期位置情報としてアドレスAooに入力されてい
るφoと、冷却水温、アイドルスイツチ、エンジ
ン回転数、スロツトル弁開度(およびその変化速
度)に応じてROM64の通常マツプに入力され
ている情報とを総合しφsoとして設定されてお
り、これに運転状態に応じた補正が加えられるよ
うになつており、φmin≦φs≦φmaxの範囲内で
与えられるようになつている。そしてエアコンス
イツチがオン状態になつたときには上記φsoに上
述したΔφ31が加算されアドレスApsにはφso+
Δφ31が入力され、またパワステスイツチがオン
状態になつたときには上記φsoにΔφ61が加算さ
れ、Apsにはφso+Δφ61が入力され、さらにヘツ
ドランプがが点灯状態となつたときにはφsoに
Δφ91が加算されApsにはφso+Δφ91が入力され
る。一方条件判定フローAのA−1において実エ
ンジン回転数Nr<500rpmが判定された場合に
は、前記マツプからの読み込みが中止され、φs
は全開状態φmaxに近い開度となり、またA−O
において始動時であることが判定された場合には
上記通常マツプからの読み込みが中止され、φs
=φstartが別途設定される。φstartはエンジンの
始動を容易にする上での最適値となつている。な
おこのφstartもφoに基いて設定されている。 次にISC時の目標開度φnsの設定について説明
する。 φnsの設定に際して第2タイマーの割込信号に
よつて実行される回転数設定フローCが使用され
る。まず第2図に示すように回転数設定フローC
ではC−1において実回転数Nrがレジスタに読
み込まれ、C−2において目標回転数Nsがレジ
スタに読み込まれる。この目標回転数Nsは冷却
水温およびエアコンスイツチの切換に対して第1
2図に示すように変化するように設定されてお
り、これはROM64にマツプとして入力されて
いる。そしてC−3において回転数偏差ΔNおよ
び回転数の変化量DNが算出され、C−4におい
てこのΔN、DNに基いて目標変化量Δφnが算出
され、さらにC−5において実開度φrが読み込
まれ、C−6においてφr+Δφnにより目標開度
Δφsが求められる。この際C−5において読み込
まれる実開度φrは第5タイマーの割込信号に同
期して更新されレジスタに入力されているもので
ある。そしてφnsはC−7,C−8,C−9,C
−10においてφmin≦φns≦φmaxの範囲内に収
められるように必要に応じて修正されたのちC−
11においてアドレスAnsに入力される。ところ
でC−3およびC−4における詳細のフローは第
13図に示すようになつており、C−3において
はC−31で目標回転数Nsと実回転数Nrとが読
み込まれその差でΔNが求められ、C−32で今
回のフローで読み込まれたNrと前回のフローで
C−33においてアドレスAnに入力されている
Nr′との差としてDNが求められるようになつて
いる。また、C−4においては、エンジン始動時
に予め初期値としてOが入力されたRAM62の
アドレスpの判定をC−401で行なつたのち、
C−402において変化量DNの絶対値の大きさ
を判定し、DNが大きいと判定されたときには、
C−413で偏差ΔNが不感帯域にあるか否かを
判定し、不感帯外にあることが判定されるとC−
403においてDNの大きさに応じてΔφn(以下
Δφnaとする)を設定し、さらにC−403が実
行されたことを示すためにC−404において
RAM62のアドレスRに1を入力し、さらにC
−405においてC−403で求めたΔφnaの累
積値をアドレスAeに入力してC−5に至る。他
方C−402においてDN(の絶対値)が小さい
と判定された場合は、さらにC−406において
Rの値即ち前回フローでC−403が実行された
か否かを判定し、実行されなかつた(即ちR=
O)と判定された場合にはC−407において偏
差ΔNの大きさに応じてΔφn(以下Δφnbとする)
を設定しC−5に至る。これに対しC−406に
おいてC−403が実行された(即ちR≠O)と
判定された場合には、C−408においてアドレ
スAeの値およびΔNの大きさに応じてΔφn(以下
Δφncとする)が設定され、さらにC−409に
おいてアドレスRをリセツトし、C−410にお
いてアドレスpにある自然数(第13図では3)
を入力し、C−411においてAeをリセツトし
てC−5に至る。P=3となつた次のフローでは
C−401においてP≠Oが判定され、C−41
2においてPの値が1減じられたのちC−407
においてΔNに応じてΔφnbが設定されてC−5
に至る。そして一旦P=3となつた場合はC−4
12においてP=Oが入力されるまでC−407
が実行される。そしてP=Oとなると再びC−4
02およびC−406の判定に基いてC−40
3,C−408,C−407が選択的に実行され
る。なお、偏差ΔNが不感帯域にあるときはC−
413を介しC−414でΔφna=Oとなり、ま
たC−407においてΔΔφnc=Oとなる。 ところでDNの絶対値が大きくなつたときにC
−403で設定されるΔφna(Δφnaは必要に応じ
て継続して設定されるが、その場合はΔφnaの
和)は定常的に見ればΔN→Oとする上では過大
な補正量ととなつている。他方C−403で
Δφnaが設定されたのちDNの絶対値が小さくな
つたときにC−408で設定されるΔφncは、上
記過大な補正量を補償する上で、 Δφnc=−Kn×Δφna となつている。ここでKnはΔNの関数でROM6
4に入力されO<Kn<1となつており、また
Δφnaは、継続して設定される場合はΔφnaの和
ΣΔφnaを表わす。 第14図には上述した如く設定されるΔφna、
Δφnb、Δφncに基いて行なわれるアイドル回転
数制御の一例を示す。なお第14図において目標
回転数Nsを含む斜線部は下感帯域を示し、また
タイマー信号とは第2タイマーの割込信号を示
す。以上バイパス弁20の開度制御に基くエンジ
ンの出力調整について述べたが、次にエンジンに
出力変動が発生した際に上記開度制御とともに行
なわれる燃料噴射装置12の噴射量調整について
説明する。この燃料噴射装置12は電磁弁がデユ
ーテイ制御されて燃料噴射量が設定されるもので
あるが、その設定は燃料供給フローDに基いて実
行される。 フローDではまずD−1で吸入空気量Wa、吸
気温度Ta、実回転数Nr、冷却水温Twが読み込
まれる。そしててD−2において、このWa、
Ta、Nr、Twに基いて燃料噴射量12の通常時
の電磁弁駆動時間(デユーテイ制御の周期Hとパ
ルス巾θ)が設定される。この際周期Tは吸気流
量Waに比例するエアフローセンサ42の出力パ
ルス信号によつて設定され、パルス巾θは周期H
に応じて設定されている基本パルス巾θoに加算
(減算)される通常補正量θnが、Ta、Nr、Twよ
りROM64のマツプに基いて設定されて通常時
の最適燃料噴射量Gnに対応した通常時の電磁弁
駆動時間Znが得られるようになつている。そし
てD−3〜D−6ではエンジンに出力変動が発生
した場合の燃料の補正制御が行なわれるようにな
つており、まずD−3ではエアコンスイツチのオ
フ→オンへの切換があつた場合パルス巾補正量
θacが算出され、D−4ではパワステスイツチの
オフ→オンへの切換があつた場合にパルス巾補正
書θpsが算出され、D−5では電気負荷が発生し
バツテリ電圧の急減状態が検出され電圧検出フロ
ーFのF−2,F−5でそれぞれA11、A10に入
力されているΔV1とΔV2の和が所望値以下となつ
た場合にパルス巾補正量θbが算出され、さらに
D−6ではISC中に実回転数Nrが急激に低下し、
回転数の変化量DNの値が大きな負の値となり、
回転数設定フローCのC−403において設定さ
れるΔφnaの値が所望値以上となつた場合にパル
ス巾補正量θdが算出される。これらの補正量
θac、θps、θb、θdは全てそれぞれの出力変動が
発生した場合に燃料の増量を指示する値となつて
いる。そしてD−7ではD−2で求められている
通常時のパルス巾θ(θo+θn)にD−3〜D−6
で求めた補正量θac、θps、θb、θdが加算され出
力変動補償後のパルス巾 θ′=θo+θn+θac+θps+θb+θd が設定される。(D−3〜D−6では各出力変動
が検出されないときはパルス巾補正量はOとなつ
ている)。さらにD−8ではD−2で求められた
周期HとD−7で求められたパルス巾θ′に基いて
電磁弁駆動時間Zが形成され、電磁弁が駆動され
る。 ところでD−3〜D−6のフローの詳細は第1
5図に示すようになつており、まずエアコンスイ
ツチの切換に基く補正であるがD−31でエアコ
ンスイツチのオフ→オンへの切換の有無を開度制
御フローBのB−2で入力されるアドレスNの値
に基いて判定し、有の場合はD−32でRAM6
2のアドレスK1に自然数n1が入力され、さらに
D−33でレジスタθacに初期補正値X1が入力さ
れる。そして一旦K1=n1となつてからn1回のフ
ローではD−34でK1≠Oが判定され、D−3
5においてレジスタθacに補正値が入力され続
け、このレジスタθacの値からD−7でパルス巾
θ′が設定される。この際θacの値はエアコンスイ
ツチの切換が行なわれて初期補正値が与えられて
から時間が経過するにつれて徐々に小さくなるよ
うにD−35において設定されており、これによ
りエンジンに供給される混合気の空燃比は一旦小
さく(混合気が濃く)なつたのち徐々に大きく
(混合気が薄く)なるようになつている。ところ
で上記切換による補正が終了した場合および上記
切換がなかつた場合にはD−36においてθacが
リセツトされる。またD−4で行なわれるパワス
テスイツチのオフ→オンへの切換に基く補正であ
るが、これはD−41においてパワステスイツチ
のオフ→オンへの切換の有無を開度制御フローB
のB−7で入力されるアドレスMの値に基いて判
定し、切換有の場合にエアコンスイツチの切換に
基づく補正と同様の補正が行なわれる。但し、D
−42でアドレスK2に入力されるn2(補正フロー
の回数を設定する自然数)およびD−43でレジ
スタθpsに入力されるX2(初期補正値)はパワス
テスイツチの切換に伴う負荷変動を補正する上で
最適となるべく上記n1、X1とは独立設定されて
いる。さらにD−5で行なわれるバツテリ電圧
Vbの急激に際しての補正であるが、これは、ま
ずD−51においてアドレスL(開度制御フロー
BのB−13で入力される)にO→1の変化があ
つたか否かを判定し、変化有の場合にD−52で
電圧変化の大きさΔV1+ΔV2が負の設定値ΔVsを
越ええるものであるか否かを判定しΔVsを越え
る場合に上記エアコンスイツチ、パワステスイツ
チの切換の際の補正と同様にしてバツテリ電圧変
化に対する補正が行なわれる。ところでこの際も
D−53でアドレスK3に入力されるn3(補正フロ
ーの回数を設定する自燃数)およびD−54でレ
ジスタθbに入力されるX3(初期補正値)はバツテ
リ電圧変化に伴う負荷変動を補正する上で最適と
なるべく上記n1、n2、X1、X2とは独立に設定さ
れている。さらにまたD−6で行なわれるISC中
における実回転数Nrの急減に際しての補正であ
るが、これはまずD−60でエアコンスイツチ、
パワステスイツチの切換またはバツテリ電圧変化
に基く過渡制御が行なわれているか否かを判定
し、否の場合にD−61においてアドレスR(回
転数設定フローCのC−404で入力される)に
O→1の変化があつたか否かを判定し、変化有の
場合にD−62で回転数変化DNが負の設定値
DNaを越えるものであるか否かを判定し、DNs
を越える場合にD−63でさらに条件判定フロー
Aの判定結果に基いてISCが指示されているか否
かを判定し、ISCが指示されている場合に上記エ
アコンスイツチの切換、パワステスイツチの切
換、バツテリ電圧の急減の際の補正と同様にして
アイドル回転数急減に対する補正が行なわれる。
ところでこの際もD−64でアドレスK6に入力
されるn4(補正フローの回数を設定する自然数)
およびD−65でレジスタθdに入力されるX4(初
期補正値)は、アイドル回転数急減時にバイパス
弁20の開度増大に伴なつて発生する燃焼室内の
混合気のオーバーリーン化を防止する上で最適と
なるように上記n1、n2、n3、X1、X2、X3とは独
立に設定されている。第16図は上述した補正を
具備した燃料噴射装置12の噴射量調整に関する
タイムチヤートである。第16図においてIはバ
ツテリ電圧の急減に基いて電磁弁駆動時間Zが増
大し(燃料噴射量が増大し)た様子を示し、、
はISC時の回転数急減に基いてZが増大した様
子を示し、はエアコンスイツチ、バワステスイ
ツチのオフ→オンへの切換に基いてZが増大した
様子を示す。 上記実施例によれば、バイパス弁20の開度を
検出するポジシヨンセンサ38を設け、エンジン
のアイドリング運転時に同センサの検出する実開
度φrと回転数偏差に基いて設定される目標開度
φnsとの開度偏差Δφrにより上記バイパス弁20
の開度を制御してエンジン回転数Nrが目標回転
数Nsとなるように構成したので、回転数制御が
極めて迅速に行なわれるようになり、アイドリン
グ運転時におけるエンジンストール等の不具合を
確実に防止することができるという効果を奏す
る。 また上記実施例ではISC時にエンジン回転数の
急変状態が発生すると、まずその変化量に応じて
大きめの補正開度を設定してバイパス弁20の開
度制御を行ない、上記急変状態を速やかに解消
し、次いで上記急変状態が解消されると一旦補正
開度を小さく設定し開度制御を行なつたのち通常
の回転数偏差に基く目標開度制御を行なうように
構成してあるので、アイドル回転数の変動を速や
かにとり除くことができ、アイドル回転数の安定
化が極めて迅速になされるという効果を奏する。 さらに上記実施例おいては、ISC時を含めエン
ジン運転中にエアコンスイツチ(またはパワステ
スイツチ)のオン・オフの切換が検出された際に
はエアコンコンプレツサ(またはパワステ油圧ポ
ンプ)の駆動に伴う負荷変動を相殺する上で、ポ
ジシヨンセンサ38のフイードバツク信号に基い
て予め定められた最適開度パターンに従つてバイ
パス弁開度を制御し、吸入空気量を調整するよう
に構成したので、上記負荷変動に伴うエンジン出
力(アイドル回転数やクラツチを介し駆動軸に伝
達されるトルク)の変動は極めて小さいものに抑
えることができるものである。 さらにまた、上記実施例においては、バツテリ
電圧Vbの変動からオールタネータの発電負荷の
発生および発電負荷の消滅を検出し、上記バツテ
リ電圧Vbの単位時間当りの変化量に応じて制御
開度を段階的に設定し、上記制御開度に従つてバ
イパス弁開度を制御し、吸入空気量を調整するよ
うに構成したので、発電負荷の発生、消滅に伴う
エンジン出力(アイドル回転数や駆動軸への伝達
トルク)の変動を極めて小さいものに抑えること
ができるものである。 また、上記実施例においては、エンジンに駆動
される補機即ちエアコンプレツサ、パワーステア
リング用油ポンプもしくはオールタネータが作動
を開始することが検出されると一時的に燃料噴射
装置12の噴射量が増大するように構成したの
で、負荷トルク急増時のエンジンストールが防止
されるという効果を奏する。これは各補機駆動開
始時に実行されるバイパス弁20駆動に基く吸入
空気量の増大作用と相俟つて極めて大きな効果を
発揮するものである。 さらに、上記実施例においては、ISC時に回転
数が急減したことが検出される(即ちDNが負の
大きな値となる)と一時的に燃料噴射装置12の
噴射量が増大するように構成したので、アイドリ
ング回転数急減時のエンジンストールが防止され
るという効果を奏する。これ回転数急減状態に対
応して実行されるバイパス弁20駆動に基く吸入
空気量の増大作用と相俟つて極めて大きな効果を
発揮するものである。 また、上記実施例によれば、バイパス弁20の
初期開度位置(全閉位置)に対応したポジシヨン
センサ38の出力をA/D変換してバイパス弁2
0の初期位置情報としてコンピユータ40に読み
込む手段を備え、この初期位置情報に基いてバイ
パス弁20の開度制御が行なわれるように構成し
てあるので、従来のようにエンジン製造時にエン
ジン毎にバイパス弁の初期位置情報をコンピユー
タに入力する必要がなく、エンジン組立時の作業
の手間が大巾に改善されるという効果を奏する。 また、上記実施例によればRAM62のアドレ
スAooに入力された初期位置情報およびROM6
4に記憶された情報φbandおよびΔφに基いて
φminおよびφmaxを設定し、バイパス弁20の
開度が機械的に設定される最小開度(全閉状態)
よりわずかに開いたφminから機械的に設定され
る最大開度(全開状態)よりわずかに閉じた
φmaxまでの範囲内で制御されるように構成して
おり、バイパス弁20の開度は圧力応動装置22
の圧力室26の負圧の大きさとスプリング36の
付勢力の平衡点で一義的に設定されるようになつ
ているので、バイパス弁20がいかなる開度位置
から他の開度位置に変位する場合であつてもその
変位はソレノイド弁32,34の駆動に基く圧力
室26内の圧力制御によつて迅速に行なわれ、開
度制御の遅れが防止されるという効果を奏する。 さらに上記実施例では負圧通路28に第1ソレ
ノイド弁32側から吸気通路8側へのみ流体の移
動を可能ならしめる逆止弁33が配設されてお
り、マニホルド負圧が小さくかつ変動の大きい始
動クランキング時においても同負圧の絶対値が比
較的大きいときに第1ソレノイド弁32を介し圧
力室26内の気体が吸気通路8側へ吸引され上記
逆止弁33によりその状態が保持されるようにな
つているので、圧力室26内は始動クランキング
時においても比較的大きな負圧が作用する状態と
なり、バイパス弁20の開度を予め設定されてい
るφstartに近づけることが可能となりエンジンの
始動性の向上を計ることができる。 さらにまた上記実施例では圧力室26に導通さ
れるマニホルド負圧が第1ソレノイド弁32で制
御され、同圧力室26に導通される大気が第2ソ
レノイド弁34で制御されるとともに、バイパス
弁20の開度に比例する圧力室26内の圧力が両
ソレノイド弁32,34の駆動時間の差に基いて
設定されるように構成されているので、単一のソ
レノイド弁による駆動の際に問題となつていた最
小駆動時間の限界が取り除かれ、開度偏差Δφrが
微小な場合であつてもその微小偏差に対応し正確
に圧力室26内の圧力即ちバイパス弁20の開度
を制御することができ、ISCにおいは回転数の安
定化が速やかに計られ、他方開度制御においても
バイパス弁20の開度の最適化が速やかに計られ
るという効果を奏する。 また、上記実施例では、エアコンスイツチ50
a,50b,50cが全てオンしエアコンが作動
可能な状態となつた場合には即座にエアコンオン
信号がコンピユータ40に入力され、これに基き
速やかにエアコンスイツチ切換に係るエンジン出
力補正動作即ちバイパス弁20の開度増大制御お
よび燃料噴射装置12の燃料増量制御が行なわれ
る一方、エアコンスイツチ50a,50b,50
cとパワートランジスタ55の間には遅延回路5
3が介装されており、コンプレツサの駆動はエア
コンスイツチが全てオンしてから所定時間経過し
てから行なわれるようになつており、上記コンプ
レツサの作動は上記出力補正動作が確実に行なわ
れたのちに開始されるので、コンプレツサ作動開
始直後のエンジン出力の異常低下状態の発生が防
止されドライバビリテイが向上するとともに特に
アイドリング運転時にはエンジン回転数の異常低
下に基くストールの発生が防止されるという効果
を奏する。またエアコンスイツチ50a,50
b,50cのうち少くとも一つがオフした場合は
即座にエアコンスイツチ切換に係るエンジン出力
補正動作即ちバイパス弁20の開度減少が行なわ
れる一方コンプレツサの作動停止は遅延回路53
の作用により遅れて実行されるようになつてお
り、上記コンプレツサは上記出力補正動作が確実
に行なわれたのちに停止するので、コンプレツサ
停止直後にエンジン出力が異常に増大することが
防止され、ドライバビリテイの向上が計られるも
のである。 さらに、上記実施例ではアイドルスイツチ48
および車速センサ54の出力に基いて車両停止状
態におけるエンジンのアイドリング運転状態を検
出し、アイドルスイツチ48、車速センサ54の
出力およびイグニツシヨンパルス信号(エンジン
回転数信号)に基いて車両走行時におけるエンジ
ンのアイドリング運転状態を検出して、双方の場
合にISCを行なうように構成したので、車両停止
時のみならず車両走行時におけるアイドリング回
転数を安定させることができ、車両走行時におけ
るエンジンストールも防止できるという効果を奏
する。 また、上記実施例ではアクチユエータとして吸
気負圧と大気圧との圧力差で作動する圧力応動装
置22即ち負圧モータを使用したが、アクチユエ
ータとしてはDCモータを使用し、電力により生
起せしめられる同DCモータの回転力を減速装置
を介しバイパス弁20に伝達し同バイパス弁20
を駆動せしめるように構成してもよい。 さらに上記実施例では人為操作されるスロツト
ル弁10をバイパスするバイパス通路18を設
け、同通路18に介装されるバイパス弁20を駆
動してISCを含む自動車用エンジンの総合的出力
制御を行なうように構成したが、エンジンの出力
制御として特にアイドリング時のみを考慮する場
合にはアクチユエータとして人為操作されるスロ
ツトル弁の最小開度位置を変動させるものを備
え、アイドリング時に上記スロツトル弁の最小開
度を制御してエンジン回転数を調整するように構
成してもよい。 上記実施例では、ISCを行なう際ポジシヨンセ
ンサ38の出力を用いて極めて正確にアイドル回
転数の制御を行なうものを示したが、ISCはポジ
シヨンセンサ38による出力を用いず単に回転数
偏差に基いて行なわれる従来周知のもの(例えば
特公昭47−33299号、特公昭49−40886号等に示さ
れている)であつてもよい。また本発明は、ISC
装置をもたない通常のエンジンにも適用できるこ
とは云うまでもない。
制御が開始される例は他にもあるが、それらは全
て(3つの過渡制御が重なる場合も含め)上述し
た2例と同様にして実行される。 次に通常の開度制御の際の目標開度φsの設定
について説明する。 目標開度φsは、基本的にはバイパス弁20の
初期位置情報としてアドレスAooに入力されてい
るφoと、冷却水温、アイドルスイツチ、エンジ
ン回転数、スロツトル弁開度(およびその変化速
度)に応じてROM64の通常マツプに入力され
ている情報とを総合しφsoとして設定されてお
り、これに運転状態に応じた補正が加えられるよ
うになつており、φmin≦φs≦φmaxの範囲内で
与えられるようになつている。そしてエアコンス
イツチがオン状態になつたときには上記φsoに上
述したΔφ31が加算されアドレスApsにはφso+
Δφ31が入力され、またパワステスイツチがオン
状態になつたときには上記φsoにΔφ61が加算さ
れ、Apsにはφso+Δφ61が入力され、さらにヘツ
ドランプがが点灯状態となつたときにはφsoに
Δφ91が加算されApsにはφso+Δφ91が入力され
る。一方条件判定フローAのA−1において実エ
ンジン回転数Nr<500rpmが判定された場合に
は、前記マツプからの読み込みが中止され、φs
は全開状態φmaxに近い開度となり、またA−O
において始動時であることが判定された場合には
上記通常マツプからの読み込みが中止され、φs
=φstartが別途設定される。φstartはエンジンの
始動を容易にする上での最適値となつている。な
おこのφstartもφoに基いて設定されている。 次にISC時の目標開度φnsの設定について説明
する。 φnsの設定に際して第2タイマーの割込信号に
よつて実行される回転数設定フローCが使用され
る。まず第2図に示すように回転数設定フローC
ではC−1において実回転数Nrがレジスタに読
み込まれ、C−2において目標回転数Nsがレジ
スタに読み込まれる。この目標回転数Nsは冷却
水温およびエアコンスイツチの切換に対して第1
2図に示すように変化するように設定されてお
り、これはROM64にマツプとして入力されて
いる。そしてC−3において回転数偏差ΔNおよ
び回転数の変化量DNが算出され、C−4におい
てこのΔN、DNに基いて目標変化量Δφnが算出
され、さらにC−5において実開度φrが読み込
まれ、C−6においてφr+Δφnにより目標開度
Δφsが求められる。この際C−5において読み込
まれる実開度φrは第5タイマーの割込信号に同
期して更新されレジスタに入力されているもので
ある。そしてφnsはC−7,C−8,C−9,C
−10においてφmin≦φns≦φmaxの範囲内に収
められるように必要に応じて修正されたのちC−
11においてアドレスAnsに入力される。ところ
でC−3およびC−4における詳細のフローは第
13図に示すようになつており、C−3において
はC−31で目標回転数Nsと実回転数Nrとが読
み込まれその差でΔNが求められ、C−32で今
回のフローで読み込まれたNrと前回のフローで
C−33においてアドレスAnに入力されている
Nr′との差としてDNが求められるようになつて
いる。また、C−4においては、エンジン始動時
に予め初期値としてOが入力されたRAM62の
アドレスpの判定をC−401で行なつたのち、
C−402において変化量DNの絶対値の大きさ
を判定し、DNが大きいと判定されたときには、
C−413で偏差ΔNが不感帯域にあるか否かを
判定し、不感帯外にあることが判定されるとC−
403においてDNの大きさに応じてΔφn(以下
Δφnaとする)を設定し、さらにC−403が実
行されたことを示すためにC−404において
RAM62のアドレスRに1を入力し、さらにC
−405においてC−403で求めたΔφnaの累
積値をアドレスAeに入力してC−5に至る。他
方C−402においてDN(の絶対値)が小さい
と判定された場合は、さらにC−406において
Rの値即ち前回フローでC−403が実行された
か否かを判定し、実行されなかつた(即ちR=
O)と判定された場合にはC−407において偏
差ΔNの大きさに応じてΔφn(以下Δφnbとする)
を設定しC−5に至る。これに対しC−406に
おいてC−403が実行された(即ちR≠O)と
判定された場合には、C−408においてアドレ
スAeの値およびΔNの大きさに応じてΔφn(以下
Δφncとする)が設定され、さらにC−409に
おいてアドレスRをリセツトし、C−410にお
いてアドレスpにある自然数(第13図では3)
を入力し、C−411においてAeをリセツトし
てC−5に至る。P=3となつた次のフローでは
C−401においてP≠Oが判定され、C−41
2においてPの値が1減じられたのちC−407
においてΔNに応じてΔφnbが設定されてC−5
に至る。そして一旦P=3となつた場合はC−4
12においてP=Oが入力されるまでC−407
が実行される。そしてP=Oとなると再びC−4
02およびC−406の判定に基いてC−40
3,C−408,C−407が選択的に実行され
る。なお、偏差ΔNが不感帯域にあるときはC−
413を介しC−414でΔφna=Oとなり、ま
たC−407においてΔΔφnc=Oとなる。 ところでDNの絶対値が大きくなつたときにC
−403で設定されるΔφna(Δφnaは必要に応じ
て継続して設定されるが、その場合はΔφnaの
和)は定常的に見ればΔN→Oとする上では過大
な補正量ととなつている。他方C−403で
Δφnaが設定されたのちDNの絶対値が小さくな
つたときにC−408で設定されるΔφncは、上
記過大な補正量を補償する上で、 Δφnc=−Kn×Δφna となつている。ここでKnはΔNの関数でROM6
4に入力されO<Kn<1となつており、また
Δφnaは、継続して設定される場合はΔφnaの和
ΣΔφnaを表わす。 第14図には上述した如く設定されるΔφna、
Δφnb、Δφncに基いて行なわれるアイドル回転
数制御の一例を示す。なお第14図において目標
回転数Nsを含む斜線部は下感帯域を示し、また
タイマー信号とは第2タイマーの割込信号を示
す。以上バイパス弁20の開度制御に基くエンジ
ンの出力調整について述べたが、次にエンジンに
出力変動が発生した際に上記開度制御とともに行
なわれる燃料噴射装置12の噴射量調整について
説明する。この燃料噴射装置12は電磁弁がデユ
ーテイ制御されて燃料噴射量が設定されるもので
あるが、その設定は燃料供給フローDに基いて実
行される。 フローDではまずD−1で吸入空気量Wa、吸
気温度Ta、実回転数Nr、冷却水温Twが読み込
まれる。そしててD−2において、このWa、
Ta、Nr、Twに基いて燃料噴射量12の通常時
の電磁弁駆動時間(デユーテイ制御の周期Hとパ
ルス巾θ)が設定される。この際周期Tは吸気流
量Waに比例するエアフローセンサ42の出力パ
ルス信号によつて設定され、パルス巾θは周期H
に応じて設定されている基本パルス巾θoに加算
(減算)される通常補正量θnが、Ta、Nr、Twよ
りROM64のマツプに基いて設定されて通常時
の最適燃料噴射量Gnに対応した通常時の電磁弁
駆動時間Znが得られるようになつている。そし
てD−3〜D−6ではエンジンに出力変動が発生
した場合の燃料の補正制御が行なわれるようにな
つており、まずD−3ではエアコンスイツチのオ
フ→オンへの切換があつた場合パルス巾補正量
θacが算出され、D−4ではパワステスイツチの
オフ→オンへの切換があつた場合にパルス巾補正
書θpsが算出され、D−5では電気負荷が発生し
バツテリ電圧の急減状態が検出され電圧検出フロ
ーFのF−2,F−5でそれぞれA11、A10に入
力されているΔV1とΔV2の和が所望値以下となつ
た場合にパルス巾補正量θbが算出され、さらに
D−6ではISC中に実回転数Nrが急激に低下し、
回転数の変化量DNの値が大きな負の値となり、
回転数設定フローCのC−403において設定さ
れるΔφnaの値が所望値以上となつた場合にパル
ス巾補正量θdが算出される。これらの補正量
θac、θps、θb、θdは全てそれぞれの出力変動が
発生した場合に燃料の増量を指示する値となつて
いる。そしてD−7ではD−2で求められている
通常時のパルス巾θ(θo+θn)にD−3〜D−6
で求めた補正量θac、θps、θb、θdが加算され出
力変動補償後のパルス巾 θ′=θo+θn+θac+θps+θb+θd が設定される。(D−3〜D−6では各出力変動
が検出されないときはパルス巾補正量はOとなつ
ている)。さらにD−8ではD−2で求められた
周期HとD−7で求められたパルス巾θ′に基いて
電磁弁駆動時間Zが形成され、電磁弁が駆動され
る。 ところでD−3〜D−6のフローの詳細は第1
5図に示すようになつており、まずエアコンスイ
ツチの切換に基く補正であるがD−31でエアコ
ンスイツチのオフ→オンへの切換の有無を開度制
御フローBのB−2で入力されるアドレスNの値
に基いて判定し、有の場合はD−32でRAM6
2のアドレスK1に自然数n1が入力され、さらに
D−33でレジスタθacに初期補正値X1が入力さ
れる。そして一旦K1=n1となつてからn1回のフ
ローではD−34でK1≠Oが判定され、D−3
5においてレジスタθacに補正値が入力され続
け、このレジスタθacの値からD−7でパルス巾
θ′が設定される。この際θacの値はエアコンスイ
ツチの切換が行なわれて初期補正値が与えられて
から時間が経過するにつれて徐々に小さくなるよ
うにD−35において設定されており、これによ
りエンジンに供給される混合気の空燃比は一旦小
さく(混合気が濃く)なつたのち徐々に大きく
(混合気が薄く)なるようになつている。ところ
で上記切換による補正が終了した場合および上記
切換がなかつた場合にはD−36においてθacが
リセツトされる。またD−4で行なわれるパワス
テスイツチのオフ→オンへの切換に基く補正であ
るが、これはD−41においてパワステスイツチ
のオフ→オンへの切換の有無を開度制御フローB
のB−7で入力されるアドレスMの値に基いて判
定し、切換有の場合にエアコンスイツチの切換に
基づく補正と同様の補正が行なわれる。但し、D
−42でアドレスK2に入力されるn2(補正フロー
の回数を設定する自然数)およびD−43でレジ
スタθpsに入力されるX2(初期補正値)はパワス
テスイツチの切換に伴う負荷変動を補正する上で
最適となるべく上記n1、X1とは独立設定されて
いる。さらにD−5で行なわれるバツテリ電圧
Vbの急激に際しての補正であるが、これは、ま
ずD−51においてアドレスL(開度制御フロー
BのB−13で入力される)にO→1の変化があ
つたか否かを判定し、変化有の場合にD−52で
電圧変化の大きさΔV1+ΔV2が負の設定値ΔVsを
越ええるものであるか否かを判定しΔVsを越え
る場合に上記エアコンスイツチ、パワステスイツ
チの切換の際の補正と同様にしてバツテリ電圧変
化に対する補正が行なわれる。ところでこの際も
D−53でアドレスK3に入力されるn3(補正フロ
ーの回数を設定する自燃数)およびD−54でレ
ジスタθbに入力されるX3(初期補正値)はバツテ
リ電圧変化に伴う負荷変動を補正する上で最適と
なるべく上記n1、n2、X1、X2とは独立に設定さ
れている。さらにまたD−6で行なわれるISC中
における実回転数Nrの急減に際しての補正であ
るが、これはまずD−60でエアコンスイツチ、
パワステスイツチの切換またはバツテリ電圧変化
に基く過渡制御が行なわれているか否かを判定
し、否の場合にD−61においてアドレスR(回
転数設定フローCのC−404で入力される)に
O→1の変化があつたか否かを判定し、変化有の
場合にD−62で回転数変化DNが負の設定値
DNaを越えるものであるか否かを判定し、DNs
を越える場合にD−63でさらに条件判定フロー
Aの判定結果に基いてISCが指示されているか否
かを判定し、ISCが指示されている場合に上記エ
アコンスイツチの切換、パワステスイツチの切
換、バツテリ電圧の急減の際の補正と同様にして
アイドル回転数急減に対する補正が行なわれる。
ところでこの際もD−64でアドレスK6に入力
されるn4(補正フローの回数を設定する自然数)
およびD−65でレジスタθdに入力されるX4(初
期補正値)は、アイドル回転数急減時にバイパス
弁20の開度増大に伴なつて発生する燃焼室内の
混合気のオーバーリーン化を防止する上で最適と
なるように上記n1、n2、n3、X1、X2、X3とは独
立に設定されている。第16図は上述した補正を
具備した燃料噴射装置12の噴射量調整に関する
タイムチヤートである。第16図においてIはバ
ツテリ電圧の急減に基いて電磁弁駆動時間Zが増
大し(燃料噴射量が増大し)た様子を示し、、
はISC時の回転数急減に基いてZが増大した様
子を示し、はエアコンスイツチ、バワステスイ
ツチのオフ→オンへの切換に基いてZが増大した
様子を示す。 上記実施例によれば、バイパス弁20の開度を
検出するポジシヨンセンサ38を設け、エンジン
のアイドリング運転時に同センサの検出する実開
度φrと回転数偏差に基いて設定される目標開度
φnsとの開度偏差Δφrにより上記バイパス弁20
の開度を制御してエンジン回転数Nrが目標回転
数Nsとなるように構成したので、回転数制御が
極めて迅速に行なわれるようになり、アイドリン
グ運転時におけるエンジンストール等の不具合を
確実に防止することができるという効果を奏す
る。 また上記実施例ではISC時にエンジン回転数の
急変状態が発生すると、まずその変化量に応じて
大きめの補正開度を設定してバイパス弁20の開
度制御を行ない、上記急変状態を速やかに解消
し、次いで上記急変状態が解消されると一旦補正
開度を小さく設定し開度制御を行なつたのち通常
の回転数偏差に基く目標開度制御を行なうように
構成してあるので、アイドル回転数の変動を速や
かにとり除くことができ、アイドル回転数の安定
化が極めて迅速になされるという効果を奏する。 さらに上記実施例おいては、ISC時を含めエン
ジン運転中にエアコンスイツチ(またはパワステ
スイツチ)のオン・オフの切換が検出された際に
はエアコンコンプレツサ(またはパワステ油圧ポ
ンプ)の駆動に伴う負荷変動を相殺する上で、ポ
ジシヨンセンサ38のフイードバツク信号に基い
て予め定められた最適開度パターンに従つてバイ
パス弁開度を制御し、吸入空気量を調整するよう
に構成したので、上記負荷変動に伴うエンジン出
力(アイドル回転数やクラツチを介し駆動軸に伝
達されるトルク)の変動は極めて小さいものに抑
えることができるものである。 さらにまた、上記実施例においては、バツテリ
電圧Vbの変動からオールタネータの発電負荷の
発生および発電負荷の消滅を検出し、上記バツテ
リ電圧Vbの単位時間当りの変化量に応じて制御
開度を段階的に設定し、上記制御開度に従つてバ
イパス弁開度を制御し、吸入空気量を調整するよ
うに構成したので、発電負荷の発生、消滅に伴う
エンジン出力(アイドル回転数や駆動軸への伝達
トルク)の変動を極めて小さいものに抑えること
ができるものである。 また、上記実施例においては、エンジンに駆動
される補機即ちエアコンプレツサ、パワーステア
リング用油ポンプもしくはオールタネータが作動
を開始することが検出されると一時的に燃料噴射
装置12の噴射量が増大するように構成したの
で、負荷トルク急増時のエンジンストールが防止
されるという効果を奏する。これは各補機駆動開
始時に実行されるバイパス弁20駆動に基く吸入
空気量の増大作用と相俟つて極めて大きな効果を
発揮するものである。 さらに、上記実施例においては、ISC時に回転
数が急減したことが検出される(即ちDNが負の
大きな値となる)と一時的に燃料噴射装置12の
噴射量が増大するように構成したので、アイドリ
ング回転数急減時のエンジンストールが防止され
るという効果を奏する。これ回転数急減状態に対
応して実行されるバイパス弁20駆動に基く吸入
空気量の増大作用と相俟つて極めて大きな効果を
発揮するものである。 また、上記実施例によれば、バイパス弁20の
初期開度位置(全閉位置)に対応したポジシヨン
センサ38の出力をA/D変換してバイパス弁2
0の初期位置情報としてコンピユータ40に読み
込む手段を備え、この初期位置情報に基いてバイ
パス弁20の開度制御が行なわれるように構成し
てあるので、従来のようにエンジン製造時にエン
ジン毎にバイパス弁の初期位置情報をコンピユー
タに入力する必要がなく、エンジン組立時の作業
の手間が大巾に改善されるという効果を奏する。 また、上記実施例によればRAM62のアドレ
スAooに入力された初期位置情報およびROM6
4に記憶された情報φbandおよびΔφに基いて
φminおよびφmaxを設定し、バイパス弁20の
開度が機械的に設定される最小開度(全閉状態)
よりわずかに開いたφminから機械的に設定され
る最大開度(全開状態)よりわずかに閉じた
φmaxまでの範囲内で制御されるように構成して
おり、バイパス弁20の開度は圧力応動装置22
の圧力室26の負圧の大きさとスプリング36の
付勢力の平衡点で一義的に設定されるようになつ
ているので、バイパス弁20がいかなる開度位置
から他の開度位置に変位する場合であつてもその
変位はソレノイド弁32,34の駆動に基く圧力
室26内の圧力制御によつて迅速に行なわれ、開
度制御の遅れが防止されるという効果を奏する。 さらに上記実施例では負圧通路28に第1ソレ
ノイド弁32側から吸気通路8側へのみ流体の移
動を可能ならしめる逆止弁33が配設されてお
り、マニホルド負圧が小さくかつ変動の大きい始
動クランキング時においても同負圧の絶対値が比
較的大きいときに第1ソレノイド弁32を介し圧
力室26内の気体が吸気通路8側へ吸引され上記
逆止弁33によりその状態が保持されるようにな
つているので、圧力室26内は始動クランキング
時においても比較的大きな負圧が作用する状態と
なり、バイパス弁20の開度を予め設定されてい
るφstartに近づけることが可能となりエンジンの
始動性の向上を計ることができる。 さらにまた上記実施例では圧力室26に導通さ
れるマニホルド負圧が第1ソレノイド弁32で制
御され、同圧力室26に導通される大気が第2ソ
レノイド弁34で制御されるとともに、バイパス
弁20の開度に比例する圧力室26内の圧力が両
ソレノイド弁32,34の駆動時間の差に基いて
設定されるように構成されているので、単一のソ
レノイド弁による駆動の際に問題となつていた最
小駆動時間の限界が取り除かれ、開度偏差Δφrが
微小な場合であつてもその微小偏差に対応し正確
に圧力室26内の圧力即ちバイパス弁20の開度
を制御することができ、ISCにおいは回転数の安
定化が速やかに計られ、他方開度制御においても
バイパス弁20の開度の最適化が速やかに計られ
るという効果を奏する。 また、上記実施例では、エアコンスイツチ50
a,50b,50cが全てオンしエアコンが作動
可能な状態となつた場合には即座にエアコンオン
信号がコンピユータ40に入力され、これに基き
速やかにエアコンスイツチ切換に係るエンジン出
力補正動作即ちバイパス弁20の開度増大制御お
よび燃料噴射装置12の燃料増量制御が行なわれ
る一方、エアコンスイツチ50a,50b,50
cとパワートランジスタ55の間には遅延回路5
3が介装されており、コンプレツサの駆動はエア
コンスイツチが全てオンしてから所定時間経過し
てから行なわれるようになつており、上記コンプ
レツサの作動は上記出力補正動作が確実に行なわ
れたのちに開始されるので、コンプレツサ作動開
始直後のエンジン出力の異常低下状態の発生が防
止されドライバビリテイが向上するとともに特に
アイドリング運転時にはエンジン回転数の異常低
下に基くストールの発生が防止されるという効果
を奏する。またエアコンスイツチ50a,50
b,50cのうち少くとも一つがオフした場合は
即座にエアコンスイツチ切換に係るエンジン出力
補正動作即ちバイパス弁20の開度減少が行なわ
れる一方コンプレツサの作動停止は遅延回路53
の作用により遅れて実行されるようになつてお
り、上記コンプレツサは上記出力補正動作が確実
に行なわれたのちに停止するので、コンプレツサ
停止直後にエンジン出力が異常に増大することが
防止され、ドライバビリテイの向上が計られるも
のである。 さらに、上記実施例ではアイドルスイツチ48
および車速センサ54の出力に基いて車両停止状
態におけるエンジンのアイドリング運転状態を検
出し、アイドルスイツチ48、車速センサ54の
出力およびイグニツシヨンパルス信号(エンジン
回転数信号)に基いて車両走行時におけるエンジ
ンのアイドリング運転状態を検出して、双方の場
合にISCを行なうように構成したので、車両停止
時のみならず車両走行時におけるアイドリング回
転数を安定させることができ、車両走行時におけ
るエンジンストールも防止できるという効果を奏
する。 また、上記実施例ではアクチユエータとして吸
気負圧と大気圧との圧力差で作動する圧力応動装
置22即ち負圧モータを使用したが、アクチユエ
ータとしてはDCモータを使用し、電力により生
起せしめられる同DCモータの回転力を減速装置
を介しバイパス弁20に伝達し同バイパス弁20
を駆動せしめるように構成してもよい。 さらに上記実施例では人為操作されるスロツト
ル弁10をバイパスするバイパス通路18を設
け、同通路18に介装されるバイパス弁20を駆
動してISCを含む自動車用エンジンの総合的出力
制御を行なうように構成したが、エンジンの出力
制御として特にアイドリング時のみを考慮する場
合にはアクチユエータとして人為操作されるスロ
ツトル弁の最小開度位置を変動させるものを備
え、アイドリング時に上記スロツトル弁の最小開
度を制御してエンジン回転数を調整するように構
成してもよい。 上記実施例では、ISCを行なう際ポジシヨンセ
ンサ38の出力を用いて極めて正確にアイドル回
転数の制御を行なうものを示したが、ISCはポジ
シヨンセンサ38による出力を用いず単に回転数
偏差に基いて行なわれる従来周知のもの(例えば
特公昭47−33299号、特公昭49−40886号等に示さ
れている)であつてもよい。また本発明は、ISC
装置をもたない通常のエンジンにも適用できるこ
とは云うまでもない。
第1図は本発明の一実施例を示す概略説明図、
第2図は同実施例の動作の概略フローチヤート、
第3図は同実施例におけるバイパス弁20の実開
度とコンピユータ情報との関連を示す線図、第4
図は同実施例の開度制御フローBの詳細フローチ
ヤート、第5図は同実施例の第1および第2ソレ
ノイド弁の作動特性を示す図、第6図〜第11図
は同実施例におけるバイパス弁開度の過渡制御特
性を示す図、第12図は同実施例に係る目標回転
数Nsの特性線図、第13図は同実施例に係る回
転数設定フローCの部分的詳細フローチヤート、
第14図は同実施例に係る回転数制御特性を示す
図、第15図は同実施例に係る燃料供給フローD
の部分的詳細フローチヤート、第16図は同実施
例に係る燃料供給特性を示す図である。 2……エンジン本体、8……吸気通路、10…
…スロツトル弁、12……燃料噴射装置、14…
…エアフローメータ、18……バイパス通路、2
0……バイパス弁、22……圧力応動装置、32
……第1ソレノイド弁、33……逆止弁、34…
…第2ソレノイド弁、36……スプリング、38
……ポジシヨンセンサ、40……コンピユータ、
42……エアフローセンサ、43……吸気温セン
サ、44……点火装置、46……冷却水温セン
サ、48……アイドルスイツチ、50a,50
b,50c……エアコンスイツチ、52……パワ
ステスイツチ、51……コンプレツサ、53……
遅延回路、57……バツテリ。
第2図は同実施例の動作の概略フローチヤート、
第3図は同実施例におけるバイパス弁20の実開
度とコンピユータ情報との関連を示す線図、第4
図は同実施例の開度制御フローBの詳細フローチ
ヤート、第5図は同実施例の第1および第2ソレ
ノイド弁の作動特性を示す図、第6図〜第11図
は同実施例におけるバイパス弁開度の過渡制御特
性を示す図、第12図は同実施例に係る目標回転
数Nsの特性線図、第13図は同実施例に係る回
転数設定フローCの部分的詳細フローチヤート、
第14図は同実施例に係る回転数制御特性を示す
図、第15図は同実施例に係る燃料供給フローD
の部分的詳細フローチヤート、第16図は同実施
例に係る燃料供給特性を示す図である。 2……エンジン本体、8……吸気通路、10…
…スロツトル弁、12……燃料噴射装置、14…
…エアフローメータ、18……バイパス通路、2
0……バイパス弁、22……圧力応動装置、32
……第1ソレノイド弁、33……逆止弁、34…
…第2ソレノイド弁、36……スプリング、38
……ポジシヨンセンサ、40……コンピユータ、
42……エアフローセンサ、43……吸気温セン
サ、44……点火装置、46……冷却水温セン
サ、48……アイドルスイツチ、50a,50
b,50c……エアコンスイツチ、52……パワ
ステスイツチ、51……コンプレツサ、53……
遅延回路、57……バツテリ。
Claims (1)
- 1 電気負荷に電力を供給する電力供給手段が、
蓄電池および同蓄電池の電圧降下を検出して発電
量を増加するエンジン駆動の発電機により構成さ
れた自動車において、上記エンジンの吸気通路に
介装され上記エンジンの燃焼室へ供給される吸気
量を調整する吸気流量制御弁、同制御弁を駆動す
るアクチユエータ、上記蓄電池の電圧を検出する
センサ、同センサ出力を受けて上記アクチユエー
タに駆動信号を供給する制御装置を備え、上記セ
ンサの出力に基づき上記蓄電池の電圧降下速度が
設定値を越えたことが検出されたときに、上記制
御装置からの駆動信号に基づき上記吸気量を増大
せしめるべく上記アクチユエータが上記制御弁を
駆動するように構成されたことを特徴とする自動
車用エンジンの出力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7246682A JPS58187542A (ja) | 1982-04-28 | 1982-04-28 | 自動車用エンジンの出力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7246682A JPS58187542A (ja) | 1982-04-28 | 1982-04-28 | 自動車用エンジンの出力制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58187542A JPS58187542A (ja) | 1983-11-01 |
JPH0432216B2 true JPH0432216B2 (ja) | 1992-05-28 |
Family
ID=13490109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7246682A Granted JPS58187542A (ja) | 1982-04-28 | 1982-04-28 | 自動車用エンジンの出力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58187542A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6022039A (ja) * | 1983-07-15 | 1985-02-04 | Honda Motor Co Ltd | 内燃エンジンのアイドル回転数フイ−ドバツク制御方法 |
JPS6022037A (ja) * | 1983-07-15 | 1985-02-04 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関のアイドル回転数制御方法 |
JPS62178754A (ja) * | 1986-01-31 | 1987-08-05 | Komatsu Ltd | エンジン制御装置 |
JP2885017B2 (ja) * | 1993-10-12 | 1999-04-19 | 三菱自動車工業株式会社 | 内燃機関のアイドル回転数制御装置 |
JP5022823B2 (ja) * | 2007-08-22 | 2012-09-12 | 関西電力株式会社 | ガスエンジン制御装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56126633A (en) * | 1980-03-07 | 1981-10-03 | Fuji Heavy Ind Ltd | Automatic speed governor for engine |
JPS5844248A (ja) * | 1981-09-08 | 1983-03-15 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の発電制御回路 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5676142U (ja) * | 1979-11-14 | 1981-06-22 |
-
1982
- 1982-04-28 JP JP7246682A patent/JPS58187542A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56126633A (en) * | 1980-03-07 | 1981-10-03 | Fuji Heavy Ind Ltd | Automatic speed governor for engine |
JPS5844248A (ja) * | 1981-09-08 | 1983-03-15 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の発電制御回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58187542A (ja) | 1983-11-01 |
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