JPH0557428B2 - - Google Patents

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JPH0557428B2
JPH0557428B2 JP57170520A JP17052082A JPH0557428B2 JP H0557428 B2 JPH0557428 B2 JP H0557428B2 JP 57170520 A JP57170520 A JP 57170520A JP 17052082 A JP17052082 A JP 17052082A JP H0557428 B2 JPH0557428 B2 JP H0557428B2
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JP
Japan
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rotation speed
engine
cylinder
valve
opening
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JP57170520A
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JPS5960050A (ja
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Akira Takahashi
Kazumasa Iida
Katsuo Akishino
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP17052082A priority Critical patent/JPS5960050A/ja
Publication of JPS5960050A publication Critical patent/JPS5960050A/ja
Publication of JPH0557428B2 publication Critical patent/JPH0557428B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/008Controlling each cylinder individually
    • F02D41/0087Selective cylinder activation, i.e. partial cylinder operation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、作動気筒数を制御して全気筒運転ま
たは一部気筒運転を行ないうる休筒エンジンに関
し、特にそのアイドル運転時におけるエンジン回
転数を制御できるようにした装置に関する。
従来より自動車用エンジンとして、エンジンの
無負荷運転時における回転数を安定させるために
アイドルスピードコントロール(ISC)装置をそ
なえたものが種々提案されている。ところでこの
ISC装置の代表的なものとしては、特公昭47−
33299号に示されるように、人為操作される絞り
弁に負圧アクチユエータを設けるとともに、エン
ジン回転数を電気的な信号として取出し、アイド
ル時にエンジン回転数が予じめ定めた設定回転数
より高いときはその偏差信号によりアクチユエー
タを介し絞り弁を閉じ側に回動させ、吸気量を減
少せしめ、エンジン回転数を低下させ逆にエンジ
ン回転数が設定回転数より低いときはその偏差信
号によりアクチユエータを介し絞り弁を開き側に
回動させ、吸気量を増大せしめエンジン回転数を
増加させて、同エンジン回転数が略一定となるよ
うにフイードバツク制御を行なうものや、特公昭
49−40886号に示されるように、人為操作される
絞り弁を直接アクチユエータで駆動するかわり
に、上記絞り弁をバイパスする通路を設け同バイ
パス通路にソレノイドやDCモータ等のアクチユ
エータにより駆動される制御弁を介装せしめ、こ
の制御弁を回転数偏差信号に基づいて作動させ吸
気量を調整してエンジン回転数が一定となるよう
にフイードバツク制御を行なうものがあつた。し
かしながら、これらのものは、全て常時全気筒作
動運転を行なうものを対象としていた。
ところで、近年、自動車用エンジン等において
は、低燃費を促進させるために、特定の運転状態
で一部気筒の作動を停止させ、残りの気筒のみで
運転を行なう休筒エンジンが注目されており、こ
の種のエンジンでは通常アイドル運転のような軽
負荷時には一部気筒による運転が行なわれるよう
になつている。
しかしながら、アイドル運転中に常に一部気筒
運転とすることは、燃費軽減の意味では効果があ
るものの、発進トルクが十分に確保されず、発進
性が悪いという欠点を有している。そこで、発進
操作に関連のある運転パラメータを検出してアイ
ドル運転中に発進直前でない(または発進が予測
されない)場合には一部気筒運転を行ない、発進
直前と判定された(または発進が予測される)場
合には全気筒運転を行なうことが考えられ、この
ように、休筒エンジンでは、アイドル運転時に全
気筒運転と一部気筒運転とを運転状態に応じて選
択的に実行することがより実用的である。
そして、このようにアイドル運転時に全気筒運
転と一部気筒運転とを行なうエンジンにおいて
も、そのアイドル回転数の安定化をはかるために
は、上述のごとく回転数のフイードバツク制御を
行なうことが好ましい。
しかしながら、アイドル運転時に全気筒運転と
一部気筒運転とを行なうエンジンにおいて、単に
アイドル回転数のフイードバツク制御を行なおう
とすると、全気筒作動運転に適合するようにフイ
ードバツクゲインを設定した場合に、係るゲイン
が一部気筒運転時には過大となり、制御がハンチ
ングぎみとなり、回転数の安定化が十分にはかれ
ないという問題があつた。
本発明は、上記に鑑み、全気筒運転または一部
気筒運転を行ないうるエンジンにおいて、実用性
が高く且つ安定したエンジン作動を確保できるよ
うにした休筒エンジンのアイドル回転数制御装置
を提供することを目的とする。
このため、本発明の休筒エンジンのアイドル回
転数制御装置は、少なくともエンジンのアイドル
運転時に全気筒運転または一部気筒運転を選択的
に行なわせるための指令信号を発する作動気筒数
制御手段、上記エンジンの実回転数を検出する回
転数センサ、上記アイドル運転時に上記回転数セ
ンサにより検出された上記エンジンの実回転数と
目標アイドル回転数とを比較して回転数偏差を求
める回転数偏差算出手段、同回転数偏差算出手段
からの回転数偏差情報に基づき上記エンジンの回
転数調整要素の作動量を決定する際のフイードバ
ツクゲインを上記作動気筒数制御手段の出力に応
じて設定するフイードバツクゲイン設定手段、同
フイードバツクゲイン設定手段によつて設定され
たフイードバツクゲインと上記回転数偏差情報と
に基づいて上記回転数調整要素の作動量を演算
し、この作動量に基づいた制御信号を上記回転数
調整要素に出力する制御手段をそなえ、全気筒運
転時のフイードバツクゲインより一部気筒運転時
のフイードバツクゲインの方が小さくなるように
構成されたことを特徴としている。
以下、図面により本発明の一実施例としての休
筒エンジンのアイドル回転数制御装置について説
明すると、第1図はその全体構成を示す概略説明
図、第2図はその制御ブロツク図、第3〜6図は
いずれもその作用を説明するためのフローチヤー
ト、第7図はその目標回転数−水温特性図、第8
図はその基本目標開度−水温特性図、第9図はそ
のエンジン出力特性図、第10図a〜eはいずれ
もそのアクチユエータの作動特性図、第11図a
〜dはいずれもその作用を説明するためのタイミ
ング図、第12図はその作用を説明するための模
式図である。この実施例では、エンジンEが、運
転状態(例えば低負荷運転状態)によつて作動を
停止し休筒状態へ移行しうる2個の休筒用気筒
(この場合は第1,第4気筒)と、上記運転状態
にかかわらず常時作動する2個の常用気筒(この
場合は第2,第3気筒)とをそなえることによ
り、作動気筒数を制御して、4気筒運転(全気筒
運転)または2気筒運転(一部気筒運転)を行な
いうる直列4気筒式の休筒エンジンとして構成さ
れている。
第1図に示すごとく、このエンジンの本体2の
一側には排気マニホルド4が装着され、他側には
吸気マニホルド6が装着されいる。そして吸気マ
ニホルド6を介しエンジン燃焼室に一端が連通す
る吸気通路8には、途中にアクセルペダル(図示
せず)と連通するスロツトル弁10、燃料噴射装
置12およびエアフローメータ(カルマン過流量
計)14が介装され、この吸気通路8の他端はエ
アクリーナ16を介し外気に連通している。
なお、燃料噴射装置12は、燃料ポンプより低
圧燃料が供給される燃料通路に介装された燃料流
量調整弁である電磁弁13をそなえており、吸気
通路8内に噴射される燃料量は電磁弁13の開弁
時間に対応して設定されるようになている。
また、吸気通路8には、スロツトル弁10をバ
イパスするすなわちスロツトル弁配設部分よりも
上流側および下流側の各部分をそれぞれ連通接続
するバイパス通路18が付設されており、このバ
イパス通路18には同通路18を通過する吸気量
を制御することによりエンジン燃焼室へ供給され
る吸気量を制御する制御弁としてのバイパス弁2
0が介装されいて、このバイパス弁20は弁座に
当接してバイパス通路18を全閉する全閉位置
(第1図最右位置)から図示しないストツパによ
り定められる全開位置(第1図最左位置)まで移
動できるようになつている。
さらに、バイパス弁20はアクチユエータであ
る圧力応動装置22のダイアフラム24に連結さ
れている。圧力応動装置22の圧力室26は、負
圧通路28を介してスロツトル弁10の介装位置
よりも下流側の吸気通路に連通接続されるととも
に、大気通路30を介してスロツトル弁10の介
装位置よりも上流側の吸気通路に連通接続されて
おり、上記圧力室26には、負圧通路28を介し
吸気負圧(以下代表して「マニホルド負圧」とい
う)が供給され、大気通路30を介し大気圧が供
給されるようになつている。
また負圧通路28には、常閉型の第1ソレノイ
ド弁32および同弁と吸気通路8側ポートの間に
ソレノイド弁側からポート側へのみ流体を移動せ
しめる逆止弁33が介装されており、第1ソレノ
イド弁32は圧力室26に供給される吸気負圧を
制御している。
他方、大気通路30には常開型の第2ソレノイ
ド弁34が介装されており、この第2ソレノイド
弁34は圧力室26に供給される大気圧を制御し
ている。
なお、第1図中の符号35a,35bは流量制
御用のオリフイスを示している。
また、大気通路30における第2ソレノイド弁
34の配設部分よりも上流側の部分と、オリフイ
ス35bの配設部分よりも下流側の部分との間に
は、オリフイスを有しない補助大気通路31が連
通接続されており、この補助大気通路31には、
第3ソレノイド弁37が介装されていて、この第
3ソレノイド弁37は、第2ソレノイド弁34に
よつて圧力室26へ大気圧を作用させる場合より
も短時間で大気圧を作用させるように制御するも
のである。
また圧力室26内には、スプリング36が配設
されており、このスプリング36はダイアフラム
24を介しバイパス弁20を閉方向に付勢し、こ
のバイパス弁20を常閉弁となしている。すなち
圧力室26に負圧が作用しないときに、このスプ
リング36はバイパス弁20を機械的に定められ
る最小開度位置である全閉位置に保持している。
さらに、ポジシヨンセンサ38が設けられてお
り、このポジシヨンセンサ38は、圧力応動装置
22のダイアフラム24の位置を検出することに
より、バイパス弁20の実開度を検出する可変抵
抗を利用したものであつて、このポジシヨンセン
サ38が出力するバイパス弁20の開度位置信号
はコンピユータ40に入力されるようになつてい
る。
また、エンジンEのアイドル運転状態を検出す
るアイドルセンサとしてのアイドルスイツチ48
が設けられており、このアイドルスイツチ48
は、スロツトル弁全閉時に閉じ(オンし)、それ
以外で開く(オフとなる)スイツチで、このアイ
ドルスイツチ48からの開閉(オンオフ)信号は
コンピユータ40に入力されるようになあつてい
る。
さらに、エンジンEの実回転数を検出する回転
数センサとしての点火装置44が設けられてお
り、この点火装置44からのイグニツシヨンパル
ス信号(エンジン回転数信号)はコンピユータ4
0へ入力されるようになつている。
なお、コンピユータ40へは、開度位置信号、
アイドルスイツチ開閉信号、イグニツシヨンパル
ス信号のほか、エアフローメータ14に設けられ
たエアフローセンサ42から出力される吸入空気
量信号、エンジン本体2の冷却水温を検出する冷
却水温センサ46から出力される冷却水温信号、
図示しないトランスミツシヨンの出力軸に設けら
れこの出力軸の回転角度から車速情報を検出する
車速センサ54からの車速信号、スロツトル弁1
0の開度を全閉から全開まで検出するスロツトル
開度センサ56から出力される開度信号が入力さ
れるようになつている。また、必要に応じ、ブー
ストセンンサからの信号もコンピユータ40へ入
力される。
なお、第1図中の符号57はバツテリを示して
いる。
コンピユータ40は、各入力信号の波形整形
(冷却水温信号、開度位置信号等のアナログ信号
のA/D変換を含む。)を行なう入力波形整形回
路58、CPU60、RAM62、ROM64およ
び出力波形整形回路66を有しており、このコン
ピユータ40では上記各入力信号とROM64に
予じめ記憶された演算情報とからエンジン出力の
制御を行なう出力パルス信号を形成する。
ところで本実施例においては、コンピユータ4
0から出力されるパルス信号は第1ソレノイド弁
32を開閉する第1弁駆動信号、第2ソレノイド
弁34を開閉する第2弁駆動信号および第3ソレ
ノイド弁37を開閉する第3弁駆動信号となつて
いる。そして第1弁駆動信号、第2弁駆動信号お
よび第3弁駆動信号によりそれぞれ開閉せしめら
れるソレノイド弁32,34,37は協力して圧
力応動装置22の圧力室26内の圧力を調整しバ
イパス弁20の開度を制御し吸入空気量を制御す
るようになつている。
なお、第1、第2ソレノイド弁32,34、圧
力応動装置22およびバイパス弁20は、エンジ
ンの回転数調整要素を構成している。
また、コンピユータ40からは、その他、気筒
数切換弁としてのオイルコントロールバルブ(以
下「OCV」という。)51をオンオフして作動気
筒数を制御する休筒制御信号あるいは燃料噴射装
置12の噴射量を定める噴射量信号や点火装置4
4の進角量を定める進角量信号が出力される。
すなわち本実施例装置はコンピユータ40を用
いて、作動気筒数、燃料噴射装置12の噴射量、
点火装置44の進角量およびバイパス弁20の開
度を調整することによりエンジンの総合的な制御
を行なおうとするものであるが、この制御は予じ
めROM64に記憶された各種フローをCPU60
の指示によつて実行することにより行なわれる。
次に、これらのフローについて説明するが、こ
こでは主として作動気筒数に応じたバイパス弁2
0の開度の調整のためのフローについて説明す
る。
すなわち、第3図に示すようなエンジンEの運
転状態を識別する条件判定フローA、第4図に示
すような3つのソレノイド弁32,34,37を
駆動してバイパス弁20の開度を制御する弁開度
制御フローB、第5図に示すようなアイドリング
時の目標回転数を設定する回転数設定フローC、
第6図に示すようなOCV51の作動タイミング
を決める気筒数切換タイミングフローDについて
説明するが、各フローの選択はCPU60からの
割込信号により行なわれるようになつている。
そして、これらのフローのうち条件判定フロー
Aは点火装置44の点火パルスに同期して実行さ
れ、また弁開度制御フローBは比較的短い周期t1
の第1タイマーの割込信号に同期して実行され、
回転数設定フローCは比較的長い周期t2(第1タ
イマーの周期の4〜5倍程度)の第2タイマーの
割込信号に同期して実行され、気筒数切換タイミ
ングフローDは第2タイマーとほぼ同じ周期t2
有する第3タイマーの割込信号に同期して実行さ
れる。
第3図に示す条件判定フローAでは、A−0に
おいて、運転状態の読み込みが行なわれ、A−1
において、4気筒アイドル運転時の第1の基本目
標開度特性P4(TW)〔第8図の符号P4(TW)参
照〕や、4気筒アイドル運転時の第1の目標回転
数特性N4(TW)〔第7図の符号N4(TW)参照〕
や、2気筒アイドル運転時の第2の基本目標開度
特性P2(θ,N)や、2気筒アイドル運転時の第
2の目標回転数N2の設定が行なわれる。
なお、符号TWはエンジンの冷却水温、θはス
ロツトル開度、Nはエンジン回転数である。
そして、A−2において、エンジンEが始動時
であるか否かが判定される。これは具体的にはイ
グニツシヨンスイツチがオンで且つエンジン回転
数Nrが設定回転数(例えば200rpm)以下である
場合に始動時であると判定する。
始動時であると判定された場合は、A−3にお
いて、4気筒運転を指示して、A−4において、
始動時の制御を指示する。このときバイパス弁2
0はその開度が全開となるように指示される。
始動時でないと判定された場合は、A−5にお
いて、アイドルスイツチ48がオンであるか否か
が判定され、オフである場合、すなわちスロツト
ル開度が全閉でない場合は、A−6において、運
転状態がa,b,c(第9図参照)のうちいずれ
かの運転状態であるかが判定される。
また、アイドルスイツチオンの場合、すなわち
スロツトル開度が全閉の場合は、A−7におい
て、運転状態がd,e,f(第9図参照)のうち
いずれの運転状態であるかが判定される。
運転状態がa(例えば低速低負荷運転状態に相
当する。)であると判定された場合は、A−7′に
おいて、冷却水温が定常な運転状態での温度より
も低いかどうかが判定される。
運転状態がb(例えば高負荷運転状態とか高速
運転状態に相当する。)であると判定された場合
は、A−8において、4気筒運転を指示して、A
−9において、バイパス弁全閉の指示がなされ
る。
A−7′において、冷却水温が低くない場合は、
A−10において、2気筒運転を指示して、A−11
において、バイパス弁開度制御が指示される。
また、運転状態がc(例えば極低速運転状態に
相当する。)であると判定された場合や、運転状
態がaで冷却水温が低いと判定された場合は、A
−12において、4気筒運転を指示して、A−13に
おいて、A−11と同様、バイパス弁開度制御が指
示される。
さらに、運転状態がd(例えば4気筒アイドル
運転状態や低速での4気筒エンジンブレーキ運転
状態がこれに相当する。)であると判定された場
合は、A−14において、4気筒運転を指示して、
A−15において、エンジンの実回転数Nrと4気
筒アイドル運転のための第1の目標回転数N4
の回転数偏差ΔNの算出が行なわれ、A−16にお
いて、この偏差ΔNが所定数nと比較される。
運転状態がe(例えば2気筒アイドル運転状態
やエンジンブレーキ運転状態に相当する。)であ
ると判定された場合は、A−17において、冷却水
温が定常な運転状態での温度よりも低いかどうか
が判定され、もし冷却水温が低くなければ、A−
18において、変速機が低速の変速段(ローやセカ
ンド段)になつているかどうかが判定される。そ
して、変速機が低速の変速段になつていなけれ
ば、A−19において、2気筒運転が指示される。
その後は、A−20において、エンジンの実回転数
Nrと2気筒アイドル運転のための第2の目標回
転数N2との回転数偏差ΔNの算出が行なわれ、A
−16において、この偏差ΔNが所定数nと比較さ
れる。
なお、運転状態がeであると判定された場合で
も、冷却水温が低い場合とか、変速機が低速の変
速段になつている場合は、A−14において、4気
筒運転を指示して、その後A−15からA−16へ至
る演算処理ルートをとる。
そして、偏差ΔNが所定数nよりも小さいと判
定された場合は、A−21において、車速が1Km/
hよりも小さいかどうかが判別され、車速が1
Km/hよりも小さい場合は、A−22において、
ISCを指示し、車速が1Km/hよりも大きい場合
は、A−23において、バイパス弁開度制御を指示
する。
運転状態がf(例えばエンジンブレーキ運転状
態に相当する。)であると判定された場合は、A
−24において、4気筒運転を指示して、A−25に
おいて、減速運転の指示が行なわれる。
なお、A−16において、偏差ΔNが所定数nよ
りも大きいと判定された場合は、A−25におい
て、減速運転の指示が行なわれる。
次に第4図に示す開度制御フローBの説明に移
る。
まず、開度制御フローBの実行にあたつては、
ポジシヨンセンサ38の初期化が行なわれる。こ
れは始動前イグニツシヨンスイツチをオンした際
RAM62の各アドレスに保持されている値をク
リア(零にする)した直後になされたものであつ
て、まず始動前におけるバイパス弁20の開度位
置(すなわち全閉位置)に対応したポジシヨンセ
ンサ38の出力(電圧)をA/D変換して初期位
置情報としてRAM62のアドレスA00に入力し、
次いでA00の値φ0、予じめROM64に記憶され
たバイパス弁20の許容移動範囲を与える移動範
囲情報φbandおよび同じくROM64に記憶され
た最小開度設定情報φ〓から後述する第1および
第2の目標開度を与える設定情報の最小値φmin
と最大値φmaxとを演算により求めそれぞれ
RAM62のアドレスA01とA02に入力する。すな
わち、 A01=φ0+φ〓,A02=φ0+φ〓+φband となるが、この際φ〓は極めて微小な値であり、
またφ〓+φbandはバイパス弁20の機械的に定め
られる全閉位置(弁座に当接する位置)と全開位
置(図示しないストツパにより定められる位置)
との距離よりわずかに小さい値に対応しており、
バイパス弁20の実際の位置(開度)とRAM6
2に入力されている開度情報との関係は第12図
に示すようになつている。したがつて、バイパス
弁20の位置(開度)はφminに対応する位置
(開度)とφmaxに対応する位置(開度)との間
で後述するように前記第1および第2の目標開度
になるように制御されることになる。ところでこ
の際後述する各目標開度も上記φminとφmaxの
間で与えられるようになつている。
このようにして初期設定が行なわれたのち、開
度制御フローBは第1タイマーの割込信号に同期
して実行されバイパス弁駆動手段を作動させる
が、このフローBでは、B−0において、始動時
の制御指示(第3図においてA−4で示す処理)
があつたかどうかが判定される。そしてこの制御
指示があつた場合は、B−1において、バイパス
弁20の開度Pを全開P0にするような指示が出
される。
また、始動時の制御指示がない場合は、B−2
において、減速運転の指示(第3図においてA−
25で示す処理)があつたかどうかが判定される。
減速運転の指示があつた場合は、B−3におい
て、バイパス弁開度Pを全閉Pcにするような指
示が出される。
逆に減速運転の指示がない場合は、B−4にお
いて、2気筒運転かどうかが判定される。
2気筒運転であると判定された場合は、B−5
において、2気筒運転のための第2の基本目標開
度P2のとり込みが行なわれ、B−6において、
エンジン実回転数Nrが目標回転数N2とN4との間
の所定数N0よりも大きいかどうかが判定される。
そして、回転数NrがN0よりも大きい場合は、
B−7において、バイパス弁開度PをP2+Δφに
する旨の指示が出され、回転数NrがN0よりも小
さい場合は、B−8において、バイパス弁開度P
をP2+Δφ+Δφ2にする旨の指示が出される。こ
こでΔφは後述の第5図に示すフローCにおいて、
t2毎に更新される値で、Δφ2はバイパス弁20を
開側へするための正の補正値である。
このように、回転数NrがN0より大きい場合と
小さい場合とでバイパス弁開度Pを変えるのは次
の理由による。
すなわち、4気筒アイドル運転のための第1の
目標回転数N4は、第11図aに示すように、2
気筒アイドル運転のための第2の目標回転数N2
よりも低いため、即座に4気筒運転から2気筒運
転への切換(以下「4→2切換」という。)を行
なつた場合、その直後は2気筒運転の状態で、第
2の目標回転数N2よりも小さい第1の目標回転
数N4で回転することになり、これにより振動が
大きくなつたり、エンジンストロールをおこした
りする等の不具合が生じる。
そこで、このように4→2切換えが完了する前
に、エンジン回転数をあげておくことが望ましい
が、このような4→2切換時の過渡現象を補償す
るために、B−6,B−7およびB−8なる処理
が行なわれるのである。これをタイミング図で示
すと、第11図a〜dのようになるが、第11図
aは前述のとおりエンジン回転数の過渡の様子を
示す図、第11図bはバイパス弁開度Pの過渡の
様子を示す図、第11図cは4気筒運転状態から
2気筒運転状態への切換指令(4→2切換指令)
を出すタイミングを示す図、第11図dは4→2
切換のタイミングを示す図である。これらの図か
らもわかるように、切換指令が出てから、エンジ
ン回転数がN0になるまでは、補正値Δφ2がP2
加えられており(B−8の処理)、エンジン回転
数がN0を超えると、補正値Δφ2の加算が停止さ
れる(B−7の処理)。
なお、第2の基本目標開度P2は、第8図、第
11図bに示すごとく、第1の基本目標開度P4
よりも小さく設定されている。
また、気筒数の切換はOCV51を切換作動さ
せることにより行なわれるが、OCV51の切換
のためのフローとして、第6図に示す気筒数切換
タイミングフローDが用いられる。
このフローDでは、D−0において、OCV5
1の切換指令があつたかどうかが判定され、もし
切換指令がなければ何も処理をせずにリターンさ
れ、切換指令があれば、D−1において、4→2
切換指令であるかどうかが判定される。
4→2切換指令であれば、D−2においてエン
ジン回転数Nrが所定数N0と比較され、Nr>N0
であれば、D−3において、4→2切換が行なわ
れ、もし、Nr>N0でなければ、D−4におい
て、エンジン回転数NrがN0になるまで待つ旨の
指示が出され、Nr>N0になると、D−3へ処理
が移行する。
また、4→2切換指令でなければ、D−5にお
いて、2気筒運転から4気筒運転への切換(2→
4切換)が行なわれる。
なお、D−2の処理において「NO」の場合
は、再度D−2の入力側へ戻すループ処理を行な
つてもよい。
また、D−2,D−4の処理の代わりに、一定
時間だけ遅らせるタイマー処理を行なつてもよ
い。
ところで、第4図のB−4において、2気筒運
転でないすなわち4気筒運転であると判定された
場合は、B−9において、バイパス弁全閉の指示
があつたかどうかが判定される。
その指示がない場合は、B−10において、第1
の基本目標開度特性P4(TW)のとり込みが行な
われ、B−11において、バイパス弁開度PをP4
+Δφにする旨の指示が出される。
また、バイパス弁全閉の指示があつた場合は、
B−12において、2→4切換があつたかどうかが
判定され、もしなければ、B−13において、バイ
パス弁開度Pを全閉Pcにすべき旨の指令が出さ
れ、もし2→4切換があつた場合は、B−14にお
いて、第3ソレノイド弁37を作動させて補助大
気通路31を開く旨のフラツグ処理(第4図にお
いて便宜上K=1と表現されている。)がなされ
てから、B−13の処理へ移る。
このように、2→4切換時にフラツグ処理を行
なうのは次の理由による。すなわちこの種の休筒
エンジンでは、燃費等の観点から、クロスポイン
ト(同一スロツトル弁開度で4気筒運転出力と2
気筒運転出力とが同一になる点で、第9図におい
て符号l1で示す線がクロスポイント域を示す線で
ある。)よりも高いエンジン回転数域まで2気筒
運転領域を拡大して使用しており、このために例
えば加速等によつて2→4切換が行なわれた場合
(第9図において符号l2で示す線を切つてb領域
へ入つた場合)は、このときの4気筒運転出力と
2気筒運転出力との差によりシヨツクを受けるお
それがあるため、バイパス通路18を開き2→4
切換時における2気筒運転出力をあげて4気筒運
転時の出力と整合をとり、シヨツクをおこさない
ようにしている。
しかし4気筒運転に切換わつたのちまで、出力
をあげておくと、4気筒運転出力があがり、再び
シヨツクがおきるため、2→4切換直後は、即座
にバイパス弁20を全閉にして、エンジン回転数
を下げる必要がある。そこで第3ソレノイド弁3
7を開きオリフイスをもたない補助大気通路31
を通じ、短時間のうちに圧力応動装置22の圧力
室26へ大気を作用させるべく、第3ソレノイド
弁作動のためのフラツグをたてるのである。
そして、B−1,B−3,B−7,B−8,B
−11,B−13等の処理が終了すると、B−15にお
いて、ポジシヨンセンサ38からの信号に基づき
バイパス弁20の実開度Prが読み込まれ、その
後B−16において、目標開度Pと実開度Prとの
開度偏差ΔPが算出され、B−17において、|ΔP
|が所定数γ(不感帯の幅)よりも大きいかどう
かが判定される。そして、ΔPが不感帯内に収ま
つている場合(|ΔP|≦γ)には、開度制御を
行なわないように指示する。
他方、|ΔP|>γであれば、B−18において、
|ΔP|に対応したソレノイド駆動時間Tr,T0
算出しこれをレジスタへ読み込む処理がなされ、
B−19において、フラツグ処理がなされたかどう
か(K=1であるかどうか)が判定される。
もし、K=1でないなら、B−20において弁開
度を増大させるかどうか即ちΔP>0かどうかが
判定される。そして、弁開度を増大させる場合
は、B−21において、第1ソレノイド弁32のソ
レノイド(以下「第1ソレノイド」という。)の
タイマーTaにTrを入力し、B−22において第2
ソレノイド弁34のソレノイド(以下「第2ソレ
ノイド」という。)のタイマーTbにT0(T0≦Tr)
または0を入力し、他方ΔP<0となり弁開度を
減少させる場合は、B−23において第2ソレノイ
ドのタイマーTbにTrを入力し、B−24において
第1ソレノイドのタイマーTaにT0または0を入
力する。なお、各タイマーTa,Tbの駆動時間
(開弁時間)ta,tbの特性を示すと、それぞれ第
10図a,bに示すようになる。
このようにして、第1ソレノイド,第2ソレノ
イドが駆動されるが、その際上記第1ソレノイド
はタイマーTaにより与えられる駆動時間taのみ
励磁され、第1ソレノイド弁32を開放し、他の
時間帯は非励磁となり第1ソレノイド弁32を閉
塞し、一方上記第2ソレノイドはタイマーTbに
より与えられる駆動時間tbのみ非励磁となり、第
2ソレノイド弁34を開放し、他の時間帯は励磁
されて第2ソレノイド弁34を閉塞するようにな
ている。したがつてΔP>0のときは第10図c
に示すように第1ソレノイド弁32の開弁時間ta
(タイマーTaの値)が第2ソレノイド弁34の開
弁時間tb(タイマーTbの値)より大きく、両開弁
時間の差Δt1=ta−tbに応じて圧力室26内がΔP
だけ減圧され、バイパス弁20が開方向に駆動さ
れる。他方ΔP<0のときは第10図dに示すよ
うに第2ソレノイド弁34の開弁時間tb(タイマ
ーTbの値)が第1ソレノイド弁32の開弁時間
ta(タイマーTaの値)より大きく、両開弁時間の
差Δt2=tb−taに応じて圧力室26内がΔPだけ増
圧されバイパス弁20が閉方向に駆動される。
なお、このようにして変化する圧力室26内の
ΔP特性を示すと、第10図eのようになる。
そして、その後は、B−25,B−26において、
Ta=0,Tb=0になるまで、第1および第2ソ
レノイドを駆動することが行なわれる。
ところで、B−19においてK=1であると判定
された場合は、B−27において、次のルーチンで
は第3ソレノイド弁37の作動は行なわれない旨
の処理がなされ(便宜上K=0と表現)、その後
B−28において、第3ソレノイド弁37のソレノ
イド(以下「第3ソレノイド」という。)のタイ
マーTcにTrを入力し、B−29においてTc=0に
なるまで、第3ソレノイドを駆動する。
次に、第5図に示す回転数設定フローCについ
て説明する。まず、C−0において、ISCが指示
されたかどうかが判定され、もしISCが指示され
ていない場合は、何もしないでリターンする。他
方ISCが指示された場合は、C−1において、エ
ンジンEの実回転数Nrの読み込みが行なわれ、
C−2において、2気筒運転の指示が出されたか
どうかが判定される。
2気筒運転ならば、C−3において、4→2切
換後所定時間が経過しているかどうかが判定さ
れ、もし経過していない場合は、C−4におい
て、バイパス弁開閉のための制御量Δφnを0にす
る。
他方、所定時間が経過している場合は、C−5
において、2気筒アイドル運転のための第2の目
標回転数N2の読み込みがなされ、C−6におい
て、エンジン実回転数Nrと第2の目標回転数N2
との回転数偏差ΔN2が算出される。
そして、C−7において、偏差ΔN2が所定数ε2
(不感帯の幅)よりも大きいかどうかが判定され、
もしΔN2が不感帯内に収まつている場合(ΔN2
≦ε2)には、C−8において、制御量Δφnを0に
し、ΔN2が不感帯から外れている場合(ΔN2
ε2)には、C−9においてΔN2に対応した制御量
Δφnを設定する。
また、4気筒運転ならば、C−10において、4
気筒アイドル運転のための第1の目標回転数N4
の読み込みがなされ、C−11において、エンジン
実回転数Nrと第1の目標回転数N4との回転数偏
差ΔN4が算出される。
そして、C−12において、偏差ΔN4が所定数ε4
(不感帯の幅)よりも大きいかどうかが判定され、
もしΔN4が不感帯内に収まつている場合(ΔN4
≦ε4)には、C−13において、制御量Δφnを0に
し、ΔN4が不感帯から外れている場合(ΔN4
ε4)には、C−14においてΔN4に対応した制御量
Δφnを設定する。
なお、C−14において設定された第1の偏差情
報としての制御量Δφn(今、これをΔφn4という。)
は、C−9において設定された第2の偏差情報と
しての制御量Δφn(今、これをΔφn2という。)の
k倍に設定されいる。すなわち回転数偏差が同じ
であれば、Δφn4>Δφn2となるようにkを設定す
る。
このように同じ回転数偏差であれば、Δφn4
Δφn2とするのは、次のような理由による。すな
わち1回転当たりの燃焼作動回数やポンピングロ
ス等の観点から、同じ回転数偏差であれば、4気
筒アイドル運転時の方が、2気筒アイドル運転時
の場合より大きな補正量を必要とするからであ
る。
そして、C−4,C−8,C−9,C−13,C
−14等の処理が終了すると、C−15において、
Δφ=Δφ+Δφnなる演算が行なわれ、このΔφが
前述のフローBのB−7,B−8,B−11等に使
用される。
このようにして、4気筒アイドル運転時のため
の第1の目標回転数N4および2気筒アイドル運
転時のための第2の目標回転数N2を設定する目
標回転数設定手段と、この目標回転数設定手段に
より設定される第1の目標回転数N4と点火装置
44により検出されるエンジンEの実回転数Nr
とを比較して実回転数Nrと第1の目標回転数N4
との回転数偏差ΔN4に関連した第1の偏差情報
Δφn4を算出する第1の偏差情報算出手段と、上
記目標回転数設定手段により設定される上記第2
の目標回転数N2と点火装置44により検出され
るエンジンEの実回転数Nrとを比較して実回転
数Nrと第2の目標回転数N2との回転数偏差ΔN2
に関連し且つ同じ回転数偏差について第1の偏差
情報Δφn4とは値の異なる第2の偏差情報Δφn2
(<Δφn4)を算出する第2の偏差情報算出手段
と、これらの第1または第2の偏差情報算出手段
からの算出結果に基づいて4気筒アイドル運転の
ための第1の目標開度または2気筒アイドル運転
のための第2の目標開度を設定する目標開度設定
手段と、アイドル運転時に作動気筒数制御手段か
らの信号に応じて目標開度設定手段により設定さ
れる第1または第2の目標開度とポジシヨンセン
サ38により検出されるバイパス弁20の実開度
Prとを比較してこの実開度が第1または第2の
目標開度に制御されるように圧力応動装置22駆
動のための第1〜3ソレノイドへ駆動用制御信号
を出力するアクチユエータ制御手段とが設けられ
ていることになるが、その制御ブロツク図を示す
と、第2図のようになる。この第2図において、
符号Mで囲まれた部分の制御周期はt1で、符号N
で囲まれた部分の制御周期はt2である。
このようにして、本装置では、時間t2ごとにエ
ンジン回転数に応じた制御量Δφを更新するとと
もに、時間t2よりも1/5〜1/4短い時間t1ごとにバ
イパス弁の開度に応じた制御量(開弁時間)tを
更新しながら、エンジン回転数制御が行なわれ
る。
本発明の一実施例としての休筒エンジンのアイ
ドル回転数制御装置は、上述のごとく構成されて
いるので、例えば4気筒アイドル運転時には、第
3図に示すフローAで運転状態が判別されたの
ち、第2,5図に示すごとく、時間t2ごとに、4
気筒アイドル運転時の実回転数Nrと第1の目標
回転数N4との偏差ΔN4に応じた制御量Δφn4が設
定され、さらに第2,4図に示すごとく、この制
御量Δφn4に4気筒運転のための第1の基本目標
開度P4を加え、この加算結果とバイパス弁20
の実開度Prとの偏差ΔPを時間t1(この時間t1はt2
の1/5〜1/4程度)ごとに更新し、このΔPに応じ
た開弁時間tによつて圧力応動装置22を作動さ
せて、バイパス弁20を動作させることが行なわ
れる。これによりエンジンEは4気筒アイドル運
転のための第1の目標回転数N4で回転する。こ
のように、バイパス弁開度のフイードバツクと、
エンジン回転数のフイードバツクという二重のフ
イードバツクループを有し、且つ、これらのフイ
ードバツク周期t1,t2を異なつたものとしている
ので、エンジンEの第1の目標回転数への整定が
迅速に行なえ、これにより安定したエンジンの作
動を確保できるのである。
また、2気筒アイドル運転時には、同様に第3
図に示すフローAで運転状態が判別されたのち、
第2,5図に示すごとく、時間t2ごとに、2気筒
アイドル運転時の実回転数Nrと第2の目標回転
数N2(>N4)との偏差ΔN2に応じた制御量Δφn2
(<Δφn4)が設定され、さらに第2,4図に示す
ごとく、この制御量Δφn2に2気筒運転のための
第2の基本目標開度P2、必要に応じ補正値Δφ2
加え、この加算結果とバイパス弁20の実開度
Prとの偏差ΔPを時間t1ごとに更新し、このΔPに
応じた開弁時間tによつて圧力応動装置22を作
動させて、バイパス弁20を動作させることが行
なわれる。これによりエンジンEは2気筒アイド
ル運転のための第2の目標回転数N2で回転する
のである。
そしてこの場合も、異なつた更新周期をもつ二
重フイードバツクループによつて、エンジンEの
第2の目標回転数への整定が迅速に行なえ、これ
により安定したエンジンの作動を確保できる。
このように、この実施例によれば、バイパス弁
20の開度を検出するポジシヨンセンサ38を設
け、エンジンのアイドリング運転時に同センサの
検出する実開度Prと回転数偏差に基づいて設定
される第1および第2の目標開度との開度偏差
ΔPにより上記バイパス弁20の開度を制御して
エンジン回転数Nrが第1および第2の目標回転
数N4,N2となるように構成されているので、4
気筒アイドル運転および2気筒アイドル運転のそ
れぞれに適した回転数制御が極めて迅速に行なわ
れるようになり、アイドリング運転時におけるエ
ンジンストール等の不具合を確実に防止すること
ができるという効果を奏する。
また、同じ回転数偏差である場合、フイードバ
ツクゲインを異ならせるべく、Δφn4とΔφn2との
値を異なつたものとして設定している(具体的に
はΔφn4>Δφn2)ので、4気筒あらるいは2気筒
運転のそれぞれに最適な条件でエンジン回転数制
御を行なえる。
さらに4→2切換に際して、切換完了前の予じ
めエンジン回転数を2気筒アイドル運転時におけ
る第2の目標回転数N2に近付けておくことが行
なわれるので、エンジン振動の低減やエンジンス
トールの防止をはかることができる。
また上記実施例ではISC時にエンジン回転数の
急変状態が発生すると、まずその変化量に応じて
大きめの補正開度を設定してバイパス弁20の開
度制御を行ない、上記急変状態を速やかに解消
し、次いで上記急変状態が解消されると一旦補正
開度を小さく設定し開度制御を行なつたのち通常
の回転数偏差に基づく目標開度制御を行なうよう
に構成されているので、アイドル回転数の変動を
速やかにとり除くことができ、アイドル回転数の
安定化が極めて迅速になされるという効果を奏す
る。
さらに、上記実施例によれば、バイパス弁20
の初期開度位置(全閉位置)に対応したポジシヨ
ンセンサ38の出力をA/D変換してバイパス弁
20の初期位置情報としてコンピユータ40に読
み込む手段をそなえ、この初期位置情報に基づい
てバイパス弁20の開度制御が行なわれるように
構成されているので、従来のようにエンジン製造
時にエンジン毎にバイパス弁の初期位置情報をコ
ンピユータに入力する必要がなく、エンジン組立
時の作業の手間が大幅に改善されるという効果を
奏する。
また、上記実施例によればRAM62のアドレ
スA00に入力された初期位置情報およびROM6
4に記憶された情報φbandおよびφ〓に基づいて
φminおよびφmaxを設定し、バイパス弁20の
開度が機械的に設定される最小開度(全閉状態)
よりわずかに開いたφminから機械的に設定され
る最大開度(全開状態)よりわずかに閉じた
φmaxまでの範囲内で制御されるように構成して
おり、バイパス弁20の開度は圧力応動装置22
の圧力室26の負圧の大きさとスプリング36の
付勢力の平衡点で一義的に設定されるようになつ
ているので、バイパス弁20がいかなる開度位置
から他の開度位置に変位する場合であつてもその
変位はソレノイド弁32,34,37の駆動に基
づく圧力室26内の圧力制御によつて迅速に行な
われ、開度制御の遅れが防止されるという効果を
奏する。
さらに上記実施例では、負圧通路28に第1ソ
レノイド弁32側から吸気通路8側へのみ流体の
移動を可能ならしめる逆止弁33が配設されてお
り、マニホルド負圧が小さくかつ変動の大きい始
動クランキング時においても同負圧の絶対値が比
較的大きいときに第1ソレノイド弁32を介し圧
力室26内の気体が吸気通路8側へ吸引され上記
逆止弁33によりその態が保持されるようになつ
てたいるので、圧力室26内は始動クラツキング
時においても比較的大きな負圧が作用する状態と
なり、エンジンの始動性の向上をはかることがで
きる。
さらにまた上記実施例では、圧力室26に導通
されるマニホルド負圧が第1ソレノイド弁32で
制御され、同圧力室26に導通される大気が第2
ソレノイド弁34で制御されるとともに、バイパ
ス弁20の開度に応じた圧力室26内の圧力が両
ソレノイド弁32,34の駆動時間の差に基づい
て設定されるように構成されているので、単一の
ソレノイド弁による駆動の際に問題となつていた
最小駆動時間の限界が取り除かれ、開度偏差が微
小な場合であつてもその微小偏差に対応して正確
に圧力室26内の圧力すなわちバイパス弁20の
開度を制御することができ、ISCにおいては回転
数の安定化が速やかにはかられ、他方開度制御に
おいてもバイパス弁20の開度の最適化が速やか
にはかられるという効果を奏する。
また、オリフイスなしの補助大気通路31に第
3ソレノイド弁37が介装されており、この第3
ソレノイド弁37が2→4切換時に補助大気通路
31を開いて、圧力室26に大気を急激に作用さ
せることが行なわれるので、2→4切換時にシヨ
ツクのない運転を行なえる。
さらに、上記実施例ではアイドルスイツチ48
および車速センサ54の出力に基づいて車両停止
状態におけるエンジンのアイドリング運転状態を
検出し、アイドルスイツチ48、車速センサ54
の出力およびイグニツシヨンパルス信号(エンジ
ン回転数信号)に基づいて車両走行時におけるエ
ンジンのアイドリング運転状態を検出して、双方
の場合にISCを行なうように構成したので、車両
停止時のみならず車両走行時におけるアイドリン
グ回転数を安定させることができ、車両走行時に
おけるエンジンストールも防止できるという効果
を奏する。
なお、圧力室に大気が作用するとバイパス弁2
0を開側へ駆動するような圧力応動装置をアクチ
ユエータとして使用した場合は、補助大気通路3
1の代わりに、負圧通路にオリフイスなしの補助
負圧通路を前述の実施例と同様の要領で併設し、
この補助負圧通路に第3ソレノイド弁円介装する
ことが行なわれる。
また、上記実施例ではアクチユエータとして、
吸気負圧と大気圧との圧力差で作動する圧力応動
装置22すなち負圧モータを使用したが、アクチ
ユエータとしてはDCモータを使用し、電力によ
り生起せしめられる同DCモータの回転力を減速
装置を介しバイパス弁20に伝達し同バイパス弁
20を駆動せしめるように構成してもよい。
さらに上記実施例では人為操作されるスロツト
ル弁10をバイパスするバイパス通路18を設
け、同通路18に介装されるバイパス弁20を駆
動してISCを含む自動車用エンジンの総合的出力
制御を行なうように構成したが、エンジンの出力
制御として本装置のようにアイドリング時のみを
考慮する場合にはアクチユエータとして人為操作
されるスロツトル弁の最小開度位置を変動させる
ものをそなえ、アイドリング時に上記スロツトル
弁の最小開度を制御してエンジン回転数を調整す
るように構成してもよい。
さらにまた、上記実施例では回転数制御として
自動車用エンジンのアイドリング時におけるもの
を示したが、本発明のエンジン回転数制御装置
は、負荷状態に応じて複数の目標回転数が設定さ
れ、同複数の目標回転数にエンジンの実回転数が
近付くべく制御を行なう例えば農業機械用休筒エ
ンジン等にも適用が可能なものである。この際は
通常スロツトル弁が人為操作されないものなの
で、スロツトル弁を吸気流量制御弁とすることが
できる。
以上詳述したように、本発明の休筒エンジンの
回転数制御装置によれば、少なくともエンジンの
アイドル運転時に全気筒運転まさたは一部気筒運
転を選択的に行なわせるための指令信号を発する
作動気筒数制御手段、上記エンジンの実回転数を
検出する回転数センサ、上記アイドル運転時に上
記回転数センサにより検出された上記エンジンの
実回転数と目標アイドル回転数とを比較して回転
数偏差を求める回転数偏差算出手段、同回転数偏
差算出手段からの回転数偏差情報に基づき上記エ
ンジンの回転数調整要素の作動量を決定する際の
フイードバツクゲインを上記作動気筒数制御手段
の出力に応じて設定するフイードバツクゲイン設
定手段、同フイードバツクゲイン設定手段によつ
て設定されたフイードバツクゲインと上記回転数
偏差情報とに基づいて上記回転数調整要素の作動
量を演算し、この作動量に基づいた制御信号を上
記回転数調整要素に出力する制御手段をそなえ、
全気筒運転時のフイードバツクゲインより一部気
筒運転時のフイードバツクゲインの方が小さくな
るように構成されるという簡素な構成で、次のよ
うな効果ないし利点が得られる。
(1) アイドル時に全気筒運転と一部気筒運転とを
切り換えて行なう手段を有しているため、燃費
向上をはかりつつも発進性能等全気筒運転を行
なうことによる効果が期待できる。
(2) 回転数フイードバツク制御におけるフイード
バツクゲインを全気筒運転時より一部気筒運転
時の方が小さくなるように設定したので、全気
筒アイドル運転中も一部気筒アイドル運転中も
適切なエンジン回転数の制御を行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例としてのエンジン回転数
制御装置を示すもので、第1図はその全体構成を
示す概略説明図、第2図はその制御ブロツク図、
第3〜6図はいずれもその作用を説明するための
フローチヤート、第7図はその目標回転数−水温
特性図、第8図はその基本目標開度−水温特性
図、第9図はそのエンジン出力特性図、第10図
a〜eはいずれもそのアクチユエータの作動特性
図、第11図a〜dはいずれもその作用を説明す
るためのタイミング図、第12図はその作用を説
明するための模式図である。 2……エンジン本体、4……排気マニホルド、
6……吸気マニホルド、8……吸気通路、10…
…スロツトル弁、12……燃料噴射装置、13…
…電磁弁、14……エアフローメータ、16……
エアクリーナ、18……バイパス通路、20……
制御弁としてのバイパス弁、22……アクチユエ
ータとしての圧力応動装置、24……ダイアフラ
ム、26……圧力室、28……負圧通路、30…
…大気通路、31……補助大気通路、32……第
1ソレノイド弁、33……逆止弁、34……第2
ソレノイド弁、35a,35b……オリフイス、
36……スプリング、37……第3ソレノイド
弁、38……ポジシヨンセンサ、40……コンピ
ユータ、42……エアフローセンサ、44……回
転数センサとしての点火装置、46……冷却水温
センサ、48……アイドルセンサとしてのアイド
ルスイツチ、51……オイルコントロールバル
ブ、54……車速センサ、56……スロツトル開
度センサ、57……バツテリ、58……入力波形
整形回路、60……CPU、62……RAM、64
……ROM、66……出力波形整形回路、E……
エンジン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくともエンジンのアイドル運転時に全気
    筒運転または一部気筒運転を選択的に行なわせる
    ための指令信号を発する作動気筒数制御手段、上
    記エンジンの実回転数を検出する回転数センサ、
    上記アイドル運転時に上記回転数センサにより検
    出された上記エンジンの実回転数と目標アイドル
    回転数とを比較して回転数偏差を求める回転数偏
    差算出手段、同回転数偏差算出手段からの回転数
    偏差情報に基づき上記エンジンの回転数調整要素
    の作動量を決定する際のフイードバツクゲインを
    上記作動気筒数制御手段の出力に応じて設定する
    フイードバツクゲイン設定手段、同フイードバツ
    クゲイン設定手段によつて設定されたフイードバ
    ツクゲインと上記回転数偏差情報とに基づいて上
    記回転数調整要素の作動量を演算し、この作動量
    に基づいた制御信号を上記回転数調整要素に出力
    する制御手段をそなえ、全気筒運転時のフイード
    バツクゲインより一部気筒運転時のフイードバツ
    クゲインの方が小さくなるように構成されたこと
    を特徴とする、休筒エンジンのアイドル回転数制
    御装置。
JP17052082A 1982-09-29 1982-09-29 エンジン回転数制御装置 Granted JPS5960050A (ja)

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