JPH0431808B2 - - Google Patents

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JPH0431808B2
JPH0431808B2 JP60116740A JP11674085A JPH0431808B2 JP H0431808 B2 JPH0431808 B2 JP H0431808B2 JP 60116740 A JP60116740 A JP 60116740A JP 11674085 A JP11674085 A JP 11674085A JP H0431808 B2 JPH0431808 B2 JP H0431808B2
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JP
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wire
electrode wire
zinc
discharge machining
chromium oxide
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕 本発明は電気スパーク浸食による加工のための
ワイヤ放電加工用電極線とその製造法に関するも
のである。ワイヤ放電加工は、加工用電極線と被
加工物との間で放電現象を起こさせ、該放電によ
り被加工物を溶融除去するもので、特に複雑で、
精密な形状の被加工物、例えば、プレス金型の加
工等に用いられる。このような放電加工では加工
物の仕上り表面状態及び寸法精度が良く、加工速
度が速いことが要求されている。 〔従来の技術〕 従来ワイヤ加工用電極線としては銅線又は黄銅
線が用いられているが、近年、ワイヤ放電加工の
利用範囲の広がりと共に、より一層の加工速度と
仕上精度の向上を望まれ、これらの要望にこたえ
たものとして、特公昭57−5648が公知とされた。
これは銅線又は黄銅線を芯材とし、その表面に亜
鉛又は亜鉛合金を被覆した複合電極線である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来技術の問題点として、放電加工時の放電ギ
ヤツプの広さがあげられる。例えば上記複合電極
線のように黄銅芯材に亜鉛を5μの厚さに被覆し
た電極線では亜鉛を被覆しない電極線に比較して
加工速度は向上しているが、5〜10%程度で充分
であるとはいえない。それは、前者の場合すなわ
ち亜鉛を被覆している電極線で放電加工したとき
は後者の場合すなわち被覆なしの電極線で放電加
工するときに比較して、放電ギヤツプが広くなつ
ているため、放電エネルギーが効率的に消費され
ていないからである。そこで亜鉛を被覆した電極
線を使用しても放電加工時の放電ギヤツプが大き
くならずに、なおかつ、被加工物との短絡とか、
電極線の溶断とかのトラブルが起こらないような
手段をとることが必要である。すなわち、本発明
の目的は亜鉛被覆銅及び亜鉛被覆黄銅などの電極
線と被加工物との放電ギヤツプを小さくすること
によつて、火花放電エネルギーを被加工物の溶融
と除去に効率的に消費させると共に、表面のクロ
ム酸化物の存在によつて電極線と被加工物との短
絡と電極線の溶断を防止させることにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は特公昭57−5648で公知にされた電極線
に関する改良である。すなわち第1図にその断面
を示すように銅又は黄銅からなる芯材1の表面に
亜鉛又は亜鉛合金被覆層2を設けた複合線におい
て亜鉛又は亜鉛合金被覆層の表面にCr(OH)3Cr
(OH)CrO4の構造式を有し、放電開始距離を短
くならしめるクロム酸化物3を100〜1000Åの厚
さに被覆したことを特徴とするものである。その
製造法としては、芯材の表面に亜鉛メツキを施し
た後60%以上の冷間加工を行い、さらにクロムイ
オンを含む硫酸水溶液中でクロム酸化物を浸漬又
は電解にて付着させることを特徴とするものであ
る。またクロムイオンを含む硫酸水溶液の液組成
はクロムイオン5g/〜100g/、硫酸5
g/〜30g/であることを特徴としている。 〔作用〕 本発明では、亜鉛メツキ層の外側にCr(OH)3
Cr(OH)CrO4の構造式を有するクロム酸化物を
用いてクロム酸化物層を形成させることにより、
放電加工時の放電ギヤツプ6(第4図)を小さく
ならしめ、その結果火花放電エネルギーを被加工
物5(第4図)の溶融と除去に効率的に消費させ
ることにより、加工溝巾7(第4図)も小さくな
り、加工速度および、加工精度を向上させるもの
である。また表面のクロム酸化物の存在により、
被加工物との短絡と電極線の溶断を防止するもの
である。 前記クロム酸化物層の厚さは、100Å未満では
効果が少なく、また1000Å超えると放電しにくく
なり加工の効率が低下する。 製造法における、亜鉛メツキ後の冷間加工率は
60%以下では、引張強度が不足し、ワイヤ放電加
工時に断線しやすくなる。クロム酸処理を行う水
溶液中のクロムイオンは5g/未満ではクロム
酸化物が充分に付着せず、又、100g/超える
と液が不安定になり、安定した付着が得られなく
なる。硫酸は5g/未満では効果がなく、30
g/超えると、むしろ亜鉛層の溶解が大となつ
てしまう。 〔実施例〕 本発明を実施例によつて更に詳細に説明する。 実施例 1 1.0mmφの黄銅線(Cu−35%Zn)に次に示す電
気メツキ条件、すなわち、ZnCl2 240g/,
NH4Cl2 290g/のメツキ液組成で浴温50℃,
DC30A/dm2の条件で亜鉛を被覆し、外径を1.1
mmφとした後、0.2mmφに冷間伸縮した。この線
を試料として、室温条件で第1表に示す(No.1〜
10は本発明によるもので、No.11〜14は比較例で本
発明にならない)ような割合からなる重クロム酸
ソーダと硫酸の混合液の中を通し、Cr(OH)3Cr
(OH)CrO4の構造式を有するクロム酸化物の付
着の度合いを目視により調べてみた。その結果を
第1表に併記した。
【表】
【表】 第1表から明らかな如く本発明による製造法で
クロム酸化物を付着させたNo.1〜10は良好な付着
を示したが、クロムイオンと硫酸の含量が本発明
にならないNo.11〜14は付着結果が悪かつた。 実施例 2 次に実施例1と同じ試料を第1表No.3の本発明
による条件の混合液の中を種々の速度で通過さ
せ、試料の表面に本発明による100Å、600Å、
1000Åの種々の厚さのCr(OH)3Cr(OH)CrO4
構造式を有するクロム酸化物を浸漬付着させた。
又比較例として、50Åと1500Åの厚さに付着させ
たものもつくつた。クロム酸化物の厚さの測定
は、オージエ電子分光分析によつた。以上の試料
について、ワイヤカツト放電加工機
(DWC90F1)を使用して第2表に示すような条
件で加工を行つた表中のVp,Ipは第6図に示し
た。
【表】
〔発明の効果〕
本発明の電極線を用いれば、放電ギヤツプを小
さくすることによつて、火花放電エネルギーを被
加工物の溶融と除去に効率的に消費させ、放電加
工速度と仕上げ精度を改善し、放電加工機の加工
能率を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電極線の断面図であり、
第2図は、本発明による電極線の効果度を表した
ものであり、第3図は、本発明による電極線と他
の電極線とによる加工結果を比較したものであ
り、第4図は放電加工中の被加工物と電極線の断
面図であり、第5図は、コーナーR加工したとき
の被加工物の断面図である。第6図は第2表中の
VpIpを示す説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 芯材の表面に亜鉛又は亜鉛合金被覆層を設け
    た複合線において亜鉛又は亜鉛合金被覆層の表面
    に厚さ100〜1000Åで、Cr(OH)3Cr(OH)CrO4
    の構造式を有し、放電開始距離を短くならしめる
    クロム酸化物を被覆したことを特徴とするワイヤ
    放電加工用電極線。 2 上記のワイヤ放電加工用電極線を製造するに
    当たり、芯材の表面に亜鉛メツキを施した後に、
    60%以上の冷間加工を行い、更にクロムイオン5
    g/〜100g/、硫酸5g/〜300g/の
    液組成であるクロムイオンを含む硫酸水溶液中で
    浸漬又は電解によつてクロム酸化物を亜鉛メツキ
    面に付着せしめることを特徴とするワイヤ放電加
    工用電極線の製造法。
JP11674085A 1985-05-31 1985-05-31 ワイヤ放電加工用電極線及びその製造法 Granted JPS61279433A (ja)

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CN103537768A (zh) * 2013-11-12 2014-01-29 宁波博威麦特莱科技有限公司 慢走丝电火花放电加工用电极丝及其制备方法

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FR2747329B1 (fr) * 1996-04-11 1998-05-22 Thermocompact Sa Structure de fil electrode pour electroerosion, procede pour sa fabrication, et application a l'electroerosion
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JPS5662730A (en) * 1979-10-11 1981-05-28 Charmilles Sa Ateliers Electrode wire

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