JPS624479B2 - - Google Patents

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JPS624479B2
JPS624479B2 JP60217191A JP21719185A JPS624479B2 JP S624479 B2 JPS624479 B2 JP S624479B2 JP 60217191 A JP60217191 A JP 60217191A JP 21719185 A JP21719185 A JP 21719185A JP S624479 B2 JPS624479 B2 JP S624479B2
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JP
Japan
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nickel
wire
plated
plating
copper
Prior art date
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Expired
Application number
JP60217191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6187896A (ja
Inventor
Seiju Maejima
Takeshi Saito
Shinichi Kyota
Noryasu Baba
Hirohito Takemura
Yutaka Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Cable Works Ltd
Original Assignee
Fujikura Cable Works Ltd
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Publication date
Application filed by Fujikura Cable Works Ltd filed Critical Fujikura Cable Works Ltd
Priority to JP21719185A priority Critical patent/JPS6187896A/ja
Publication of JPS6187896A publication Critical patent/JPS6187896A/ja
Publication of JPS624479B2 publication Critical patent/JPS624479B2/ja
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  • Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(技術分野) この発明は伸線加工などの加工性に優れたニツ
ケルめつき銅線条体を製造することができる製造
方法に関するものである。 (従来技術およびその問題点) 従来より銅線条体に、高温酸化や薬品や化学反
応による変色防止、半田付け性向上、被覆材との
密着性向上などのためにニツケルめつきが施こさ
れている。このニツケルめつきには、通常、硫酸
ニツケル、塩化ニツケルを主成分とするいわゆる
ワツト浴が用いられている。ワツト浴によつて得
られるめつき皮膜の厚みが5μ以上になると、ニ
ツケルめつき銅線条体を撚線加工が巻き付け加工
などの加工を行つた場合、どうしてもニツケルめ
つき皮膜が割れたり、素地銅材より剥がれたりし
て、めつきとしての機能を保持できなくなる不都
合があつた。また、ニツケルめつき銅線条体をダ
イスやロール等を用いての細線や異型線に加工す
ることもできなかつた。さらに、ワツト浴による
ニツケルめつきでは種々条件を変えても回分式め
つき法はもちろん連続式めつき法においても陰極
電流密度を20A/dm2以上にすることはできず、め
つきの生産性を高めることが困難であつた。 (発明の目的) この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、
二次加工や伸線加工などの加工性が良く、さらに
特にめつき層中に不純分の含有される割合が少な
く、化学的に高純度の析出物が得られ、良好な熱
安定性や耐薬品性を有する電線用にはなくてはな
らないニツケルめつき銅線条体の製造方法を提供
することを目的とし、銅線条体をスルフアミン酸
ニツケルを主成分とするスルフアミン酸浴中でニ
ツケルめつきすることを特徴とするものである。 (発明の具体的構成) 以下、この発明を詳しく説明する。 この発明に用いられる銅線条体としては、電線
用に用いられる一般用電気銅、無酸素銅、銀入
銅、カドニウム銅、クロム銅などの銅および銅合
金を圧延、伸線して得られる線条体で、硬銅材あ
るいは軟銅材のいずれも用いることができるが、
ニツケルめつき後の加工を考慮に入れると硬銅材
が好ましい。 スルフアミン酸浴は、スルフアミン酸ニツケル
Ni(NH2SO32・4H2O、塩化ニツケル
NiCl26H2O、ホウ酸H3BO3からなる混合水溶液
で、スルフアミン酸ニツケルの濃度が400〜750
g/、好ましくは700g/、塩化ニツケルの濃
度が10g/以下、好ましくは6g/以下、ホウ
酸濃度が10〜40g/、好ましくは30g/、浴の
PHが3〜5.5好ましくは4〜5、浴温が40〜70
℃、好ましくは55〜60℃のものが用いられる。ス
ルフアミン酸ニツケルの濃度が400g/未満では
電流密度を十分に高くすることができず、連続め
つきができなくなる。また、750g/を越えるこ
ともできるが、800g/以上になるとスルフアミ
ン酸ニツケルの溶解度の限界となつて未溶解分が
生じて実質的に使用できなくなる。塩化ニツケル
の濃度が10g/を越えると陽極ニツケル板の溶
出が多くなり、浴のニツケルイオン量とスルフア
ミン酸イオン量とのバランスがくずれて不都合と
なる。また、浴温が40℃未満では電流密度が低く
なつて不都合であり、70℃を越えると再び電流密
度が低下し、かつスルフアミン酸イオンの加水分
解が生じて不都合である。なお、光沢剤、ピツト
防止剤などの各種添加剤を必要に応じて添加、混
合することができる。 前記銅線条体は脱脂処理や酸洗い処理などの前
処理が施こされたのち、上記組成のめつき浴に浸
漬されてめつきされる。銅線条体は給電ロールや
液給電などによつて陰極に接続され、給電され
る。陽極には電解ニツケル、デポラライズドニツ
ケル、少量の硫黄を含む電解ニツケル板などが用
いられるが、特に0.01〜0.02%の硫黄を含む電解
ニツケル板が溶解性が高く好ましい。陰極電流密
度は直流で30〜100A/dm2とされ、30A/dm2未満
では連続めつきが十分に行えなくなることがあ
り、好ましくは40A/dm2以上とするのが望まし
い。電気めつき中、めつき浴の撹拌を激しく行う
とともにめつき浴の連続ろ過を行う。ニツケルめ
つき皮膜の厚さは、めつき皮膜の厚さと素地銅線
条体の直径との比で10-1〜10-3、好ましくは1×
10-1〜10×10-3とされる。この比が10-1〜10-3
範囲にあると、めつき後の伸線加工が良好に行え
る。 (作用) このような条件でニツケルめつきされた銅線条
体のニツケルめつき皮膜は、密着性がよく、その
皮膜に発生する内部応力がゼロもしくはわずかに
圧縮応力があり、展延性がすぐれている。したが
つて、前記条件でニツケルめつきされた銅線条体
は、撚線加工、巻き付け加工などの加工時におい
てもニツケルめつき皮膜が割れたり、剥がれたり
することがない。一方、従来のワツト浴ではめつ
き条件や添加剤で若干調整出来ても内部応力は引
張応力になつてしまうのが欠点である。 図面は以上のようにして形成されたニツケルめ
つき銅線条体の一例を示すもので、図中符号1は
銅線条体、2はニツケルめつき皮膜である。 また、以上の条件でニツケルめつきされた銅線
条体は必要に応じて、ダイスやロール等を用いて
小径の細線や異型線に加工することができるが、
この加工の際、1回の引き落しの減面率を5〜30
%と少な目にし、加工油には極圧添加剤等が含ま
れた硬質金属加工油を使用することが望ましい。
この発明の方法によつて製造されたニツケルめつ
き銅線条体をこのような加工条件で伸線加工すれ
ば、ニツケルめつき皮膜がちぎれたり、割れたり
することなく、素地銅材の塑性変形によく追従
し、優れたニツケルめつき細線が得られ、引き落
しと同時に連続で被覆などの次工程へめつき線を
供給出来るので、別工程で、細線めつきしたボビ
ンからめつき線材を送り出すのとは異り細線特有
の山くずれ、くいこみ、巻グセ、こすりキズなど
が皆無となる。 (実施例) 以下、実施例を示して、この発明を具体的に説
明する。 実施例 1 直径1mmの硬銅線を第1表のめつき条件で連続
ニツケルめつきし、厚み4μのニツケルめつき皮
膜を形成した。得られたニツケルめつき単線を7
コ撚りに撚つて撚線を作成し、この撚線のニツケ
ルめつき皮膜の表面状態を観察した。また、ニツ
ケルめつき単線を自己径巻きつけを行い、同様に
ニツケルめつき皮膜の表面状態を観察した。その
結果を第2表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 実施例 2 標準ワツト浴とスルフアミン酸浴(スルフアミ
ン酸ニツケル700g/、塩化ニツケル5g/、
ホウ酸30g/、電流密度40A/dm2、浴温60℃、
PH4)で直径2mmφの電気銅硬銅線に10μ厚のニ
ツケルめつきを、直径4mmφの電気銅硬銅線に30
μ厚のニツケルめつきを連続めつき法によつて形
成し、それれぞれのニツケルめつき単線を得た。
このニツケルめつき単線を連続伸線機にて、加工
油として鉱物油系潤滑剤(ウルトラカツト、住
鉱潤滑(株)製)を用い、1回の引落し減面率を15%
として伸線加工し、直径0.5mmの細線を製造し
た。得られた細線についてその表面状態を観察し
た。また、細線を自己径巻きつけを行い、その表
面状態を多硫化ソーダによる銅の黒色変化によつ
て観察した。(JISH0402による多硫化ソーダ法)
さらに、伸線加工前後のめつき皮膜厚みと銅線径
との比の変化を調べた。得られた結果をまとめて
第3表に示す。
【表】 (発明の効果) 以上説明したように、この発明のニツケルめつ
き銅線条体の製造方法は、スルフアミン酸浴によ
つてニツケルめつきする方法であるので、形成さ
れたニツケルめつき皮膜の密着性がよく、内部応
力が小さく、展延性にすぐれ、高純度のニツケル
析出物からなり、よつて伸線加工、撚線加工など
の二次加工してもニツケルめつき皮膜に割れ、剥
れなどが発生することがない。また、この発明の
製造方法で得られたニツケルめつき銅線条体を伸
線加工して得られる細線は、細線めつき後にボビ
ン取りして巻込むような連続して次工程へ供給す
るような場合細線特有の山くずれ、くいこみ、巻
グセ、こすりキズが皆無のすぐれた品質のもので
ある。さらに、高い電流密度でニツケルめつきで
きるので、生産性も向上する。又、特筆すべき大
きな特徴はニツケル析出物の純度が高いので、得
られたニツケルめつき銅線条体は特に熱安定性や
耐薬品、耐食性に優れたものとなることである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの本発明の製造方法で得られたニツケ
ルめつき銅線条体の断面図である。 1……銅線条体、2……ニツケルめつき皮膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スルフアミン酸ニツケル400〜750g/と、
    塩化ニツケル10g/以下と、ホウ酸10〜40g/
    とからなるスルフアミン酸浴を用いて銅線条体に
    ニツケルめつきを、ニツケルめつき皮膜の厚さと
    素地銅線条体の直径との比が10-1〜10-3の範囲と
    なるように施すことを特徴とするニツケルめつき
    銅線条体の製造方法。
JP21719185A 1985-09-30 1985-09-30 ニツケルめつき銅線条体の製造方法 Granted JPS6187896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21719185A JPS6187896A (ja) 1985-09-30 1985-09-30 ニツケルめつき銅線条体の製造方法

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JP21719185A JPS6187896A (ja) 1985-09-30 1985-09-30 ニツケルめつき銅線条体の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS6187896A JPS6187896A (ja) 1986-05-06
JPS624479B2 true JPS624479B2 (ja) 1987-01-30

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ID=16700281

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Families Citing this family (6)

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Non-Patent Citations (1)

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Title
MODERN ELECTROPLATING=1967 *

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JPS6187896A (ja) 1986-05-06

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