JPH04306429A - 空調用熱交換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は空調用熱交換装置に関し
、更に詳しくは、空気取入口から取り入れた熱交換用空
気を取入時の方向からそれに直交又は略直交する方向へ
風向き変更しつつ案内する屈曲状の風路を形成し、前記
風向き変更後の方向とは逆方向に突出するＶ字状とされ
た複数個のＶ字状熱交換器を、前記風路の屈曲部分に、
前記取入時の空気流れ方向に並設した空調用熱交換装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】前記風向き変更後の方向とは逆方向に突
出するＶ字状とされた複数個のＶ字状熱交換器３Ａ，３
Ｂは、図５に示す如く、各Ｖ字状先端部ａが前記風向き
変更後の方向において同位相となるように揃えられた状
態に配置されていた。尚、図中の２０は、熱交換用空気
を取り入れるための空気取入口である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかる従来装置におい
ては、前記複数個のＶ字状熱交換器３Ａ，３Ｂのうちの
上手側に位置するＶ字状熱交換器３Ａの存在によって、
前記空気取入口２０から取り入れられた熱交換用空気の
一部が前記風向き変更前に遮られ、その空気が前記上手
側のＶ字状熱交換器３Ａの下流側へ、特に、その上手側
のＶ字状熱交換器３Ａの下手側表面とその下手に隣接の
Ｖ字状熱交換器３Ｂの上手側表面とで区画形成される中
間空間Ｓへ十分に案内されなくなる。従って、前記中間
空間Ｓを経由して前記Ｖ字状熱交換器３Ａ，３Ｂへ供給
される熱交換用空気の供給量が不十分になり、全体とし
ての熱交換効率も悪くなるという問題があった。本発明
はかかる事情に鑑みてなされたものであり、上述の熱交
換効率の向上を図り得る手段を提供することを目的とし
ている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明に係るＶ字状熱交
換器は、前記複数個のＶ字状熱交換器の隣合うもの同士
において、前記取入時の空気流れ方向で下手側のものの
Ｖ字状先端部又はそれへの付設物が上手側のもののＶ字
状先端部又はそれへの付設物よりも、前記風向き変更後
の方向とは逆方向に突出するように、前記複数個のＶ字
状熱交換器を配置してあることを第一の特徴構成として
いる。

【０００５】更に、前記空気取入口に近接する位置にあ
る前記Ｖ字状熱交換器の空気取入口側の表面の大部分に
前記空気取入口が対向して開口するように、その空気取
入口を形成してあることを第二の特徴構成としている。

【０００６】

【作用】第一の特徴構成によれば、前記Ｖ字状熱交換器
のうちの下手側のＶ字状熱交換器のＶ字状先端部又はそ
れへの付設物の存在によって、前記空気取入口から取り
入れられた熱交換用空気の一部が前記風向き変更の方向
へ屈曲案内され、前記中間空間へも前記熱交換用空気が
案内されるようになる。

【０００７】また、第二の特徴構成によれば、上述のよ
うにして前記中間空間へも前記熱交換用空気が案内され
る上、前記空気取入口に近接するＶ字状熱交換器の空気
取入口側の表面の大部分に前記空気取入口が開口してい
るので、そのＶ字状熱交換器の空気取入口側へも前記熱
交換用空気が供給されるようになる。

【０００８】

【発明の効果】従って、第一の特徴構成によれば、従来
装置において前記熱交換用空気の供給が不十分であった
前記中間空間へも、上述の如く前記熱交換用空気が供給
され、熱交換効率の向上を図ることができるようになる
。

【０００９】また、第二の特徴構成によれば、前記空気
取入口に近接するＶ字状熱交換器の空気取入口側へも上
述の如く前記熱交換用空気が供給され、熱交換効率の一
層の向上を図ることができるようになる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１１】図１に示すように、パッケージ空調機１は
、複数の（本実施例では二組の）室外用熱交換器３Ａ，
３Ｂを収納する室外用熱交換部４と、複数の（本実施例
では二組の）室内用熱交換器３Ａ，３Ｂ、コンプレッサ
６、及び膨張弁（図示せず）を収納する室内用熱交換部
７と、前記両熱交換部４，７の間に位置する送風ダクト
部８とからなり、前記両熱交換部４，７と前記送風ダク
ト部８とが横並びに密着配置されている。

【００１２】前記送風ダクト部８は、互いに隣接する室
外用ダクト部分１０と室内用ダクト部分１２とによって
形成されている。前記室外用ダクト部分１０と室外用熱
交換部４とを仕切る第一隔壁１９には、その下部に第一
空気取入口２０が形成され、室外用ダクト部分１０に設
けた外気取入ファン９によって取り入れた外気が第一空
気取入口２０を通して室外用熱交換部４に導入される。 その室外用熱交換部４に導入された外気は、室外用熱交
換器３Ａ，３Ｂで空調作用を受けた後、室外用熱交換部
４に設けられた外気吐出ファン１１によって室外に放出
される。一方、前記室内用ダクト１２と室内用熱交換部
７とを仕切る第二隔壁２５には、第二空気取入口２０が
形成され、室内用ダクト部分１２に設けた室内還気取入
ファン１３によって取り入れられた室内還気が第二空気
取入口２０を通して室内用熱交換部７に導入される。そ
の室内用熱交換部７に導入された室内還気は、室内熱交
換器３Ａ，３Ｂの温調を受けて室内給気となり、室内熱
交換部７に設けた室内給気ファン１４によって空調室　
（図示せず）　に送り出される。

【００１３】前記外気取入ファン９の下方に設けられた
第一ダンパ１５の調節によって外気の一部が室内還気内
に混入され、前記室内還気取入用ファン１３の下方に設
けられた第二ダンパ１６の調節によって室内還気の一部
が外気に混入されて、室内還気の状態量　（酸素濃度、
温度、湿度）　の調節が可能になっている。

【００１４】次に、前記室外用の二組の熱交換器３Ａ，
３Ｂ及び前記室内用の二組の熱交換器３Ａ，３Ｂの構成
について更に説明する。両熱交換器３Ａ，３Ｂは同様に
構成配置されているので、室外用の熱交換器３Ａ，３Ｂ
についてのみ説明し、室内用のものについては説明を省
略する。

【００１５】前記室外用熱交換部４の側壁に当たる前記
第一隔壁１９には、その下部に空気取入口２０が設けら
れているので、前記室外用熱交換部４の内部においては
、前記空気取入口２０から取り入れられた熱交換用空気
を取入時の方向からそれに直交又は略直交する方向へ（
本実施例では、上向き又は略上向きへ）風向き変更しつ
つ案内する屈曲状の風路が形成される。そして、前記二
組の熱交換器３Ａ，３Ｂの夫々は、前記風路の風向き変
更後の方向に対して傾斜する姿勢に各配置された二つの
熱交換器単体を、その下部において正面からみてＶ字状
にみえるように連結したＶ字状熱交換器にて構成されて
おり、その二組の熱交換器３Ａ，３Ｂ（以下、Ｖ字状熱
交換器３Ａ，３Ｂという）は、前記風路の屈曲部分に、
前記取入時の空気流れ方向に並ぶ状態で配置されている
。

【００１６】前記二組のＶ字状熱交換器３Ａ，３Ｂの配
置は、それら二組のＶ字状熱交換器３Ａ，３Ｂのうちの
前記取入時の空気流れ方向において下手側に位置するＶ
字状熱交換器３Ｂを、その上手側のＶ字状熱交換器３Ａ
よりも下方へずらせた状態としてある。尚、そのずれに
よって両熱交換器３Ａ，３Ｂ間に生じる上下方向の隙間
は仕切り板３０を用いて仕切ってある。上述の如く、前
記二組のＶ字状熱交換器３Ａ，３Ｂが配置されている場
合、前記下手側のＶ字状熱交換器３ＢのＶ字状先端部ｂ
が、その上手側のＶ字状熱交換器３ＡのＶ字状先端部ａ
よりも、前記風向き変更後の方向とは逆方向に（下向き
に）突出することとなる。その結果、前記下手側のＶ字
状熱交換器３ＢのＶ字状先端部ｂの存在によって、前記
空気取入口２０から取り入れられた熱交換用空気の一部
が、前記風向き変更の方向へ屈曲案内され、前記上手側
Ｖ字状熱交換器３Ａの下手側表面と前記下手側Ｖ字状熱
交換器３Ｂの上手側表面とで区画形成される中間空間Ｓ
（その中間空間Ｓへは、従来、前記熱交換用空気が十分
に案内され難かった）へも前記熱交換用空気が案内され
るようになる。

【００１７】また、前記空気取入口２０は、それが、前
記上手側のＶ字状熱交換器３Ａの空気取入口側の表面の
大部分に対向して開口するように形成されている。従っ
て、前記上手側Ｖ字状熱交換器３Ａの空気取入口側へも
、前記熱交換用空気が供給されるようになる。

【００１８】尚、前記下手側のＶ字状熱交換器３Ｂの奥
側の空間には、前記室外用熱交換部４の奥壁によって前
記熱交換用空気が屈曲案内されて十分に供給されるよう
になる。

【００１９】次に、別実施例について説明する。図２に
示す如く、前記下手側のＶ字状熱交換器３ＢのＶ字状先
端部ｂにガイド板１７を下方へ突出する付設物として付
設し、その付設物の存在によって前記中間空間Ｓへ前記
熱交換用空気を案内するようにしてもよい。また、前記
両Ｖ字状熱交換器３Ａ，３Ｂ共、そのＶ字状先端部ａ，
ｂに前記ガイド板１７の如き付設物が付設されているも
のにおいても、下手側の熱交換器３Ｂの付設物が上手側
の熱交換器３Ａの付設物よりも上述の如く突出するよう
構成されていれば、本発明は成立する。

【００２０】図３に示す如く前記Ｖ字状熱交換器３Ａ，
３Ｂが三個並設されている場合やその熱交換器３Ａ，３
Ｂが三個以上並設されている場合（図示せず）において
も、本発明を適用することができる。

【００２１】図４に示す如く、前記上手側のＶ字状熱交
換器３Ａの高さを前記下手側のＶ字状熱交換器３Ｂの高
さよりも低く構成（各上端部の高さは揃える）すること
により、前記下手側のＶ字状熱交換器３ＢのＶ字状先端
部ｂを上述の如く突出させてもよい。また、熱交換部内
に形成される風路の方向が、上述の実施例における屈曲
径路とは異なった屈曲径路（例えば、９０°転回した屈
曲径路）に構成されいる場合においても本発明を適用す
ることができる。

【００２２】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の空調用熱交換装置の一実施例を備えた
空調機の全体縦断正面図

【図２】本発明の空調用熱交換装置の別実施例を示す縦
断正面図

【図３】本発明の空調用熱交換装置の別実施例を示す縦
断正面図

【図４】本発明の空調用熱交換装置の別実施例を示す縦
断正面図

【図５】従来の空調用熱交換装置を示す縦断正面図

【符号の説明】

３Ａ，３Ｂ　　Ｖ字状熱交換器 ２０　　　　　　　　空気取入口 ａ　　　　　　　　　　Ｖ字状先端部 ｂ　　　　　　　　　　Ｖ字状先端部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　空気取入口（２０）から取り入れた熱
   交換用空気を取入時の方向からそれに直交又は略直交す
   る方向へ風向き変更しつつ案内する屈曲状の風路を形成
   し、前記風向き変更後の方向とは逆方向に突出するＶ字
   状とされた複数個のＶ字状熱交換器（３Ａ），（３Ｂ）
   を、前記風路の屈曲部分に、前記取入時の空気流れ方向
   に並設した空調用熱交換装置であって、前記複数個のＶ
   字状熱交換器（３Ａ），（３Ｂ）の隣合うもの同士にお
   いて、前記取入時の空気流れ方向で下手側のもののＶ字
   状先端部（ｂ）又はそれへの付設物が上手側のもののＶ
   字状先端部（ａ）又はそれへの付設物よりも、前記風向
   き変更後の方向とは逆方向に突出するように、前記複数
   個のＶ字状熱交換器（３Ａ），（３Ｂ）を配置してある
   空調用熱交換装置。
2. 【請求項２】　　前記空気取入口（２０）に近接する位
   置にある前記Ｖ字状熱交換器（３Ａ）の空気取入口側の
   表面の大部分に前記空気取入口（２０）が対向して開口
   するように、その空気取入口（２０）を形成してある請
   求項１記載の空調用熱交換装置。