JP3609002B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機の室内機に関し、特に通常はその下面が室内側に向くように天井に埋込み設置して用いられる室内機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15と図16に従来の一般的な天井埋込設置型の4方向吹出し型空調機室内機の構成を示す。図15は内部構造を示し、図16は下側から見た外観構造を示している。空調機室内機は、枠体の内部に送風機として例えばターボ型のファン3を設けるとともに、その周囲に熱交換器2を設けた構造となっている。枠体は、下面がほぼ方形とされた箱状の本体枠9とこの本体枠9の下面に取り付けられる化粧パネル4からなり、その下面には方形の各側辺に沿うようにして4個の細長い吹出口が設けられている。吹出口は、本体枠9に設けられる吹出口1に化粧パネル4に設けられる吹出口5を重ね合わせた構造とされるのが通常であり、その本体枠9側の吹出口1は、熱交換器2に結露する水分を受ける水受などが形成された本体枠9の下部蓋(図示を省略)に開口されるのが通常である。そして従来の空調機室内機ではこの吹出口は略均一な幅の長方形的に形成されていた。また化粧パネル4の吹出口5には、空気流の吹出し方向制御用のルーバ6が設けられている。このような天井埋込設置型の空調機室内機については、例えば特開平6−317333号、特開平8−178345号、特開平9−133374号、特開平11−153344号、特開平11−201494号などの各公報に開示の例が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に空調機では、省エネルギー化(ファン動力の節約化)、静音化ならびにコンパクト化が強く求められ、できるだけ小さい枠体(筐体)でいかに省エネルギー化と静音化を達成するかが製品開発の大きな課題となっている。その省エネルギー化は環境への負担を軽減し、そのコンパクト化も材料節約による省資源化という意味で環境負荷を小さくするのに寄与する。省エネルギー化と静音化をともに達成するためには、さまざま要因からその下面が方形となり、またその大きさも定まる枠体を前提にして、可能な限り径の大きな送風機を採用し、かつ風路の通風抵抗を小さくして送風機を低回転数で効率良く作動させるようにすることが肝要である。
【0004】
ところで、空調機室内機は上記のように送風機から熱交換器そして吹出し口へ至る空気流路を有しているが、この空気流路における通風抵抗には、熱交換器流出後の吹出口での縮流増速に伴う動圧の損失が大きな割合を占めている。したがって省エネルギー化と静音化の妨げとなる通風抵抗を小さく抑えるためには吹出口の開口面積を大きくすることが有効である。しかるに、従来の空調機室内機においては吹出口の開口面積を広げようとすると、そのことが直接的にファンに許されサイズに影響してしまい、より広い開口面積を吹出口に与えることがままならなかった。すなわち従来の空調機室内機においては、上述のように吹出口が均一な幅の長方形に形成されているため、それに所定の面積を確保すると、それに応じてその幅が定まり、その結果、熱交換器の位置とともにその中に格納されるファンの最大径が自動的に決まってしまう。つまり吹出口の面積を広くしようとするとその幅を広げざるを得ないが、この幅を広げることが熱交換器を枠体の中心側に移動させることに直結し、そのためにファンの径を小さくせざるを得なくなる。そしてファンの径を小さくすると、所定の風量を確保するにはファンの回転数を増大させる必要があり、このことも省エネルギー化と低騒音化を妨げる要因となる。以上のことは、図15の例のような方形の熱交換器の代わりに円形の熱交換器を用いる場合でも同様である。
【0005】
また吹出口が略均一な幅の長方形であることは、空気流の損失を大きくする原因にもなっていた。図17に熱交換器が曲げ部と直線部からなる方形である場合の従来の室内機における空気流の熱交換器通過後の風速分布を示す。ファン3から吹出された空気流8は、熱交換器2に対して曲げ部では略垂直に流入し直線部では傾いて流入する。そして略垂直に流入する曲げ部で風速が相対的に大きくなっている。その理由は、曲げ部では空気流が塞き止められる構造になっていることに加え、ファンと熱交換器との距離が大きくなることによって熱交換器上流側での静圧が回復し、熱交換器前後の静圧差が大きくなるので基本的に空気が多く流れやすいためである。熱交換器通過後の風速分布がこのようであるのに対して、略均一な幅である長方形の吹出口が熱交換器の直線部に平行になるように設けられていると、熱交換器の曲げ部から流出した相対的に量の多い空気流は縮流されて増速しながら流れの向きを大きく変えつつ吹出口、特にその端部に至ることになり、そのために流路として非常に損失が大きい構造となってしまう。なお熱交換器が図17のような方形でなく円形である場合には、熱交換器通過後の風速に図17のような不均一分布は少ない。しかしこの場合にも、吹出口の端部で相対的に多くの空気を吹き出す傾向にあり、そのために吹出口が略均一な幅の長方形であると損失が大きくなりやすくなるという問題はある。
【0006】
また従来の室内機にはルーバ6による空気流の吹出し方向の制御が特に吹出口の端部で不十分になるという問題もあった。天井埋込設置型の空調機室内機では、冷房時の冷たい空気は重くて下に拡散しやすいことからルーバを横向きにして横方向に空気流を吹き出し、暖房時には温かい空気が軽くて下に拡散しにくいことからルーバを縦向きにして下方に向けて空気流を吹き出す制御を行なう。このような制御において、従来の室内機ではそのルーバ6が略均一な幅の長方形の平板に形成されているため、上記のように風速が大きくて空気流量の多い吹出口の端部において吹出し方向の制御が特に暖房時において十分になされない傾向があった。そして暖房時の吹出し方向の制御が十分でないと、吹出口から吹き出た直後の温風が部屋を暖める前に吸込口に流入するいわゆるショートサーキットを発生しやすくなる。一方、制御性を高めようとしてルーバの幅を広くしてその下部を吹出口から室内側に突出させ過ぎると、冷房時において低温のルーバに室内の高温多湿な空気が接触して結露を生じる恐れがあり、結露が発生すると、細菌の発生や塵埃の付着を招くし最悪の場合はルーバから水滴が室内へ落下することにもなる。
【0007】
なお例えば上記特開平6−317333号公報には熱交換器の放熱フィンを工夫することで静音化を図る技術が示され、上記特開平9−133374号公報には熱交換器の向きを回転変位させてやや傾斜状態で配置することで、熱交換器に対する空気流の通過性を高めたり、空気流の分布の偏りを減らす技術が示され、上記特開平11−201494号公報には吹出し空気量と風速分布の均一化を図る技術が示されている。しかしこれらの文献では上記したような吹出口に関する問題やルーバに関する問題については何らの配慮も示されていない。
【0008】
本発明は以上のような従来の空調機室内機に対する分析で明らかになった問題点を改善することを目的としている。具体的には省エネルギー化や静音化をさらに進めるために、限られた全体寸法内でできるだけ大径なファンを搭載できるとともに、通風抵抗をより小さくすることができる空調機室内機の提供を目的としている。また本発明の他の目的は、冷房時と暖房時の空気流の制御をより確実に行なうことを可能とし、しかも空気流制御用のルーバにおける結露を効果的に防止することのできる空調機室内機の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的のために本発明では、下面がほぼ方形とされた箱状の本体枠とこの本体枠の下面に取り付けられた化粧パネルからなる枠体の内部に送風機と熱交換器が設けられるとともに、前記枠体の下面に、当該下面における側辺に沿うようにして細長い吹出口が複数設けられ、前記送風機で形成した空気流が前記熱交換器での熱交換後に前記複数の吹出口から吹き出すようにされている空気調和機の室内機において、前記吹出口は、端部側が前記枠体の中心側へ広くなるようにして中央部より幅広に形成され、吹出口に設けられる空気流の吹出し方向制御用ルーバは、端部側が中央部より幅広となるように形成され、前記ルーバのガイド面は吹出口の形状と相似的にされていることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。図1〜図4に第1の実施形態による天井埋込設置型の空気機室内機の構造を示す。本実施形態の室内機は、4方向吹出し型であり、図1に示すように、下面がほぼ正方形とされた箱状の本体枠100の内部に略円形である熱交換器102が設けられるとともに、この熱交換器102の内側にファン103が設けられ、また本体枠100の下面にその各側辺に沿うようにして4個の細長い吹出口101が本体枠100の下部蓋(図示を省略)に開口することで設けられている。これらの吹出口101は、円形の熱交換器102と方形の本体枠100の側壁で区画された空間の下面形状に相似するように形成されており、したがって端部側が中央部よりも幅広となるようにされている。より具体的には吹出口101は、本体枠100の直線的な側壁と熱交換器102の円弧で囲んだ形状とされることで、端部側が本体枠100の中心側に向けて広くなるようにして中央部よりも幅広となるようにされ、しかも中央部から端部に向けて連続的に幅が広くなるようにされることで全体として概略湾曲状態を呈するようにされている。
【0011】
また図2に示すように、化粧パネル104にも吹出口101に重なるようにして吹出口105が設けられており、この吹出口105も同様に中央部から端部に向けて連続的に幅を広くすることで湾曲状態に形成されている。これら吹出口101と吹出口105が与える吹出口にはルーバ106が設けられている。ルーバ106は、図5と図6にも示すように、その空気流ガイド面が吹出口の湾曲状態に対応する湾曲形状を有するようにされるている。またルーバ106は、その幅方向についても湾曲形状となるようにされている。具体的には、端部側が吹出口の奥側に向けて広くなるようにして中央部よりも幅広となるようにされ、しかも中央部から端部に向けて連続的に幅が広くなるようにされることで全体として湾曲形状となるようにされている。また化粧パネル104には吹出口105の内側に吸込口107が設けられている。
【0012】
また本実施形態の室内機は、図3と図4に示すように、本体枠100と化粧パネル104からなる枠体に、その化粧パネル104を天井面120から室内側に突出させるようにして天井に埋め込めるような構造が与えられいる。
【0013】
このような室内機においては、化粧パネル104の吸込口107から吸込まれた空気がファン103で昇圧されて熱交換器102を通過し、そこで熱交換した後に吹出口(吹出口101と吹出口105からなる)から室内へと吹き出される。そして吹出口からの吹き出し方向はルーバ106の向きを回転させることで調節される。すなわち冷房時の冷たい空気は重くて下に拡散しやすいことからルーバ106を横向きにして横方向に空気流を吹き出し、暖房時には温かい空気が軽くて下に拡散しにくいことからルーバ106を縦向きにして下方に向けて空気流を吹き出すようにする。この関係を図7に示す。図中で118の位置が暖房時であり、119の位置が冷房時である。このルーバ106の回転は、ルーバ106の両端を支持している支持板117の化粧パネル104への取り付け部を回転中心117aとしてなされる。
【0014】
以上のような第1の実施形態の室内機によれば以下のような効果が得られる。まず吹出口開口面積拡大とファン径拡大を両立させやすくなる。以下このことについて具体的に説明する。上で説明した図15に示すような従来の空調機室内機では吹出口が略均一な幅の長方形となっているために、吹出口の幅は熱交換器と本体枠の側壁との最短距離によって決定されることになる。この場合ファン径を大きくすると、熱交換器もファンとともに大型化し、その結果として吹出口の幅が小さくなってしまう。そして吹出口面積が小さいと通風抵抗が増大し、省エネルギー性と低騒音化の面で好ましくない。逆に通風抵抗を下げるために吹出口面積を大きくすると、熱交換器を小型化せざるを得ず、その結果、搭載できるファンも小径なものとなってしまい、ファン回転数の増大によって省エネルギー性と低騒音化の面で好ましくない。すなわち、吹出口を略均一な幅の長方形とする構造では、ファンの大径化と吹出口面積拡大の相反する命題を両立することは非常に困難である。
【0015】
これに対して、上記のような本発明の室内機では、吹出口(吹出口101と吹出口105からなる)をその端部側が中央部よりも幅広となるように形成している。このため同じ吹出口開口面積で比較すれば、円形の熱交換器102との関係でその大きさを規定することになる中央部の幅を従来の長方形吹出口よりも狭くすることができる。したがってそれだけ径の大きい円形熱交換器を用いることができ、これに応じてファンの径も大きくすることができる。その結果、吹出口面積拡大とファン径拡大を両立させやすくなる。コンピュータシミュレーション例によれば、枠体を通常の大きさとした条件で、騒音を約5dB低下させることができ、ファン動力も40%程度低減できることが示されている。
【0016】
次ぎに、冷房時と暖房時の空気吹き出し方向の制御をより確実に行なえる。すなわちルーバの幅を端部側で中央部よりも幅広となるよにしているので、端部側での制御力を大きくすることができる。つまり吹き出し空気量分布に応じた制御力分布をルーバに与えることができる。そしてこの結果、吹き出し方向の制御を吹出口の全体にわたって、より確実に行なえるようになり、したがってショートサーキットも効果的に防止することができる。この吹き出し方向制御には、吹出口の湾曲形状に対応した湾曲形状をルーバのガイド面に与えていることも働いている。すなわちルーバのガイド面を吹出口の形状と相似的にしてあることにより、吹き出し方向の制御をより確実に行なえるようになる。
【0017】
次ぎに、冷房時のルーバへの結露を効果的に防止することができる。すなわち中央部よりも幅広とする端部側の幅を吹出口の奥側に向けて広げるようにしているので、ルーバがその下部を吹出口から室内側に突出し過ぎることがなく、したがってルーバへの結露を効果的に防止することができる。
【0018】
さらに、層天井裏のコンパクト性を高めることができる。すなわち化粧パネルを天井面から室内側に突出させるようにして天井に埋め込める構造としてあるので、枠体における天井裏に納まる部分の寸法を小さくすることができ、層天井裏のコンパクト性を高めることができる。
【0019】
図8に第2の実施形態による室内機の下側からみた外観構造を示す。本実施形態では化粧パネル108の吹出口109の形状を図2の場合とは若干変えている。具体的には、図2における吹出口105が内外両側辺とも湾曲形状であったのに対し、本実施形態の吹出口109は、その外側辺が方形の化粧パネル108の側辺に平行となる直線形状とされ、その内側辺だけが湾曲形状とされている。またこれに伴って、ルーバ110は、そのガイド面が外側辺の直線形状と内側辺の湾曲形状との中間的な形状である湾曲形状とされている。なお円形の吸込口111が吹出口105の内側に用いられることは図2の場合と同様である。このような室内機も上記と同様な効果が得られる。
【0020】
図9に第3の実施形態による室内機の下側からみた外観構造を示す。本実施形態では、化粧パネル112に方形の吸込口116を設けている。化粧パネル112の吹出口113は第2の実施形態と同様であり、その外側辺が方形の化粧パネル112の側辺に平行となる直線形状とされ、その内側辺だけが湾曲形状とされている。この吹出口113には第2の実施形態と同様なルーバ115が設けられている。そして吸込口116を方形としたのに伴って吹出口113の湾曲形状の内側辺と吸込口116の側辺との間を埋める塞ぎ板114を設けている。このような室内機も上記と同様な効果が得られる。
【0021】
図10に他の例によるルーバ118の外観を示す。この例のルーバ118は、図5や図6のルーバ106が後付けされた支持板117で枠体に取り付けられるのに対し、そのガイド面から滑らかに連続する一体的な支持部119で枠体に取り付けるようにされている。
【0022】
図11に第4の実施形態による室内機の本体枠の内部構造を示す。本実施形態では、やや大きめの曲率を有する曲げ部202aと直線部202bとからなる略方形の熱交換器202を用い、その内側にファン203を設置している。略方形の熱交換器202は、その曲げ部202aが本体枠200の側辺の略中央に位置するように配置してある。そして吹出口201は、熱交換器202の曲げ部202aおよびそれに連続する直線部202bの一部と方形の本体枠200の側壁で区画された空間の下面形状に相似するように形成されている。したがって吹出口201は、端部側が本体枠200の中心側に向けて広くなるようにして中央部よりも幅広となっているとともに、中央部から端部に向けて連続的に幅を広げることで全体として概略湾曲状態を呈している。
【0023】
本実施形態の室内機には、第1の実施形態で述べたのと同様な効果の他に以下のような効果が得ある。天井埋込設置型であり4方向吹出し型である室内機では、一般に様々な理由からその熱交換器に方形の熱交換器を用いる場合が多い。方形の熱交換器を用いた場合には、熱交換器通過後の風速分布に図17に関して説明したような不均一性を招きやすい。つまり曲げ部で風速が大きくて風量が多くなる。このような空気流の特性において、本実施形態の構造によれば、風量の多い曲げ部202aが吹出口201の上流で吹出口201に直接的に被さるように位置しているので、空気流路における通風抵抗を図15のような従来構造に比べて低減することができる。また本実施形態の室内機には、第1の実施形態におけるのと同様に、吹出口面積拡大とファン径拡大を両立させやすくなるという効果があるが、この効果が方形の熱交換器に関して達成される理由は以下の通りである。曲げ部202aを本体枠200の側辺の略中央に位置させるようにして熱交換器202を配置しているので、熱交換器202と本体枠200の側壁で区画された空間をより広くすることができ、その結果、吹出口201の端部における幅をより広くすることができる。つまり本体枠200の内部空間を吹出口201のために、より効率的に利用することができる。したがって同じ大きさの熱交換器を用いた場合に吹出口201の開口面積をより広くすることができる。このことは吹出口面積拡大とファン径拡大を両立しやすくする。なお方形の熱交換器はその曲げ部の曲率半径を大きくして行けば、最終的には円形に行き着き、円形の場合と同様な効果が得られることになる。
【0024】
図12と図13に第5の実施形態による室内機の構造を示す。本実施形態の室内機は、2方向吹出し型であり、その本体枠300の下面が長方形に形成されており、その2辺の長側辺に沿うようにして2個の吹出口301が設けられている。また熱交換器302は、3ヵ所の曲げ部と4ヵ所の直線部を有する概略菱形状に形成されており、その各曲げ部が本体枠300の各側辺の略中央に位置するように配置されている。そしてこの熱交換器302の内側にファン303が設けられている。2個の吹出口301は、熱交換器302の曲げ部およびそれに連続する直線部の一部と長方形の本体枠300の側壁で区画された空間の下面形状に相似するように形成されている。したがって吹出口301は、端部側が本体枠300の内側に向けて広くなるようにして中央部よりも幅広となっているとともに、中央部から端部に向けて連続的に幅を広げることで全体として概略湾曲状態を呈している。以上のような本体枠側の構造に対応して、化粧パネル304も長方形に形成されている。そして化粧パネル304には、吹出口301に対応した湾曲形状の吹出口305を化粧パネル304の2辺の長側辺に沿うようにして2個設け、そのそれぞれに相似的な湾曲形状のルーバ306を設け、さらに吹出口301の内側に楕円形の吸込口307を設けている。このような2方向吹出し型の室内機でも第1の実施形態や第4の実施形態で説明したのと同様な効果が得られる。
【0025】
図14に第6の実施形態による室内機の内部構造を示す。本実施形態の室内機は、第5の実施形態と同様に2方向吹出し型であり、その本体枠400の下面が長方形に形成されており、その2辺の長側辺に沿うようにして2個の細長い吹出口401が設けられている。本実施形態ではその熱交換器403が略円形に形成されており、この点で第5の実施形態と相違している。また本実施形態では、略円形の熱交換器403と長方形の本体枠400との関係で熱交換器403の周りに楕円形の外郭線を有するスペースを設け、スペースと本体枠300の側壁で区画された空間の下面形状に相似するようにして2個の吹出口401を形成している。したがって吹出口401は、端部側が本体枠400の内側に向けて広くなるようにして中央部よりも幅広となっているとともに、中央部から端部に向けて連続的に幅を広げることで全体として概略湾曲状態を呈している。本実施形態の室内機でも第1の実施形態や第4の実施形態で説明したのと同様な効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、吹出口開口面積の拡大とファン径の拡大を両立させやすくなり、より一層省エネルギー化と静音化を図ることが可能となる。また本発明によれば、冷房時と暖房時の空気吹き出し方向の制御をより確実に行なえ、ショートサーキットも効果的に防止することができる。また本発明によれば、ルーバへの結露をより効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による空調機室内機の内部構造図である。
【図2】第1の実施形態による空調機室内機の下側から見た外観図である。
【図3】図1中のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1中のB−B線に沿う断面図である。
【図5】ルーバの外観図である。
【図6】ルーバの三面図である。
【図7】ルーバの暖房時と冷房時の位置を示す図である。
【図8】第2の実施形態による空調機室内機の下側から見た外観図である。
【図9】第3の実施形態による空調機室内機の下側から見た外観図である。
【図10】他の例によるルーバの外観図である。
【図11】第4の実施形態による空調機室内機の内部構造図である。
【図12】第5の実施形態による空調機室内機の内部構造図である。
【図13】第5の実施形態による空調機室内機の下側から見た外観図である。
【図14】第6の実施形態による空調機室内機の内部構造図である。
【図15】従来の空調機室内機の内部構造図である。
【図16】従来の空調機室内機の下側から見た外観図である。
【図17】従来の空調機室内機における熱交換器通過後の風速分布を示す図である。
【符号の説明】
100 本体枠
101、201、301、401 本体枠の吹出口
102、202、302、402 熱交換器
103、203、303、403 ファン(送風機)
104、108、112、304 化粧パネル
105、109、113、305 化粧パネルの吹出口
106、110、114、118、306 ルーバ
107、111、115、307 吸込口
202a 曲げ部
202b 直線部

Claims (2)

  1. 下面がほぼ方形とされた箱状の本体枠とこの本体枠の下面に取り付けられた化粧パネルからなる枠体の内部に送風機と熱交換器が設けられるとともに、前記枠体の下面に、当該下面における側辺に沿うようにして細長い吹出口が複数設けられ、前記送風機で形成した空気流が前記熱交換器での熱交換後に前記複数の吹出口から吹き出すようにされている空気調和機の室内機において、前記吹出口は、端部側が前記枠体の中心側へ広くなるようにして中央部より幅広に形成され、吹出口に設けられる空気流の吹出し方向制御用ルーバは、端部側が中央部より幅広となるように形成され、前記ルーバのガイド面は吹出口の形状と相似的にされていることを特徴とする室内機。
  2. 前記吹出口は、中央部から端部に向けて連続的に幅が広くなるようにされることで湾曲状態となるようにされるとともに、この吹出口に設けられる前記ルーバが前記湾曲状態に対応する湾曲形状に形成されている請求項に記載の室内機。
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