JP6481631B2 - 車両用空気吹き出し装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空気吹き出し装置に関する。
従来、車両のフロントガラスに向けて空気を吹き出すデフロスト吹出口と、車室内に向けて空気を吹き出す車室向け吹出口と、の2種類の吹出口を統合した車両用空気吹き出し装置が知られている。詳細には、当該車両用空気吹き出し装置は、インストルメントパネルの上面に設けられた単一の吹出口から空調風を吹き出すものであって、その空調風の態様を変化させることで、複数のモードを実行する。
例えば、下記特許文献1に記載の車両用空気吹き出し装置は、車両用空調装置から出た空調風を導く通風路を囲むケーシングと、通風路に配置されたフラップ(バタフライドア)と、を備えている。フラップは、軸を中心として回転することによって、その姿勢を変化させることができる。当該車両用空気吹き出し装置は、フラップの姿勢を変化させることによって、複数の空調風の流れに流速差を生じさせ、この流速差を利用して車両前後方向における空調風の風向を変化させる。
詳細には、当該車両用空気吹き出し装置は、フラップの端部をフロントガラスに向けることによって、空調風をフロントガラスに吹き出すデフロストモードを実行する。また、当該車両用空気吹き出し装置は、フラップの端部を車両後方側に設けられたコアンダ壁に向けることによって、デフロストモード以外の別モードを実行する。当該コアンダ壁は、空調風を後方向に方向付けるように湾曲している。空調風をこのコアンダ壁に沿って流すことによって、例えば、乗員の顔部に空調風を吹き出すフェイスモード等を実行することができる。
特開2014−210564号公報
車両のインストルメンタルパネルの上面は、車両左右方向の両端部から中央部にかけて、緩やかに上昇するように傾斜していることが一般的である。このため、吹出口には高さ位置が異なる部位が生じる。詳細には、吹出口のうち車両左右方向の中央部寄りの部位が、両端部寄りの部位よりも高い位置に配置される。
空調風を確実に上記コアンダ壁に沿わせて流すためには、車両左右方向において広い範囲で空調風がコアンダ壁に向かうように、フラップによって風向を調整することが好ましい。仮に、上述したような吹出口の傾斜に対応して、通風路に配置されるフラップの軸も傾斜させると、回転するフラップの端部が通風路の壁面と干渉しないように、フラップの大きさに制約が生じることがある。この結果、空調風の風向調整に寄与するフラップの長さを十分に確保できなくなるという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、フラップを通風路に回転可能に配置しながらも、風向調整に寄与する部分を大きくすることが可能な車両用空気吹き出し装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用空気吹き出し装置は、空調風を導く通風路を囲み、端部の吹出口から空調風を吹き出すケーシングと、前記通風路に回転可能に配置され、空調風の風向を調整するフラップと、を備える。前記ケーシングは、前記吹出口に繋がるとともに対向配置されてなる第1側壁部及び第2側壁部と、前記第1側壁部の端部と前記第2側壁部の端部とを繋ぐとともに対向配置されてなる第3側壁部及び第4側壁部と、を有する。前記第1側壁部の下流端は、前記通風路の空調風の流れ方向において、前記第2側壁部の下流端よりも下流側に配置される。前記第4側壁部の下流端には、空調風を前記第3側壁部から前記第4側壁部に向かう方向に方向付けるように湾曲するコアンダ壁が形成される。前記フラップは、前記第1側壁部に軸支される第1軸部と、前記第2側壁部に軸支される第2軸部と、前記第1軸部及び前記第2軸部に対して固定される板状部と、を有する。前記板状部は、前記第1軸部及び前記第2軸部を中心として回転可能であり、且つ、前記第1軸部から前記板状部までの距離が前記第2軸部から前記板状部までの距離よりも大きい。
上記構成によれば、フラップによって、コアンダ壁に沿わせるように空調風の風向を調整すれば、コアンダ壁の周辺において空調風の流速差を形成し、吹出口から吹き出される空調風を第3側壁部から第4側壁部に向かう方向に方向付けることができる。また、フラップによって、コアンダ壁に沿う空調風の流速を小さくするようにその風向を調整すれば、通風路を流れる空調風を、その流れ方向を維持したまま吹出口から吹き出すことができる。
さらに、上記構成では、フラップの第1軸部から板状部までの距離が、第2軸部から板状部までの距離よりも大きい。このため、第1側壁部の下流端が、通風路の空調風の流れ方向において、第2側壁部の下流端よりも下流側に配置されている場合でも、その形状に応じて板状部を配置しつつ、回転時の板状部の端部の軌道を、第1側壁部側と第2側壁部側とで異ならせることができる。これにより、フラップを通風路に回転可能に配置しながらも、風向調整に寄与する部分を大きくすることが可能となる。
本発明によれば、フラップを通風路に回転可能に配置しながらも、風向調整に寄与する部分を大きくすることが可能な車両用空気吹き出し装置を提供することができる。
実施形態に係る車両用空気吹き出し装置等の構成を示す模式図である。 図1の車両用空調装置を示す模式図である。 図1のケーシングを示す斜視図である。 図1のフラップを示す斜視図である。 図1の車両用空気吹き出し装置のデフロストモードにおける動作を説明する上面図である。 図5のVI−VI断面を示す模式図である。 図5のVII−VII断面を示す模式図である。 図1の車両用空気吹き出し装置のフェイスモードにおける動作を説明する上面図である。 図8のIX−IX断面を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1乃至図4を参照しながら、実施形態に係る車両用空気吹き出し装置10の構成について説明する。車両用空気吹き出し装置10は、車両に搭載され、車両用空調装置20の空調ケース21から出た空調風を吹出口11aから車室内に吹き出す装置である。吹出口11aは、車両のインストルメントパネル1のうち右端寄りの部位に配置されており、左右方向に細長く延びた形状を呈している。なお、吹出口11aの左右方向長さ及び上面1aにおける配置場所は任意に変更可能である。本実施形態に係る車両用空気吹き出し装置10と同様の構成のものは、一般に「ハイブリッドデフ装置」とも呼ばれる。
尚、本明細書では、車両が前進する方向を「前」と称し、後進する方向を「後」と称して説明する。また、車両が前進する方向を向いた場合の左方向を「左」と称し、右方向を「右」と称して説明する。さらに、鉛直上方向を「上」と称し、鉛直下方向を「下」と称して説明する。
車両用空調装置20は、図1に示される車両のインストルメントパネル1の内部に配置されている。インストルメントパネル1は、車室内の前席よりも前側に配置されており、その上面1aは、左右方向の両端部から中央部にかけて緩やかに上昇するように傾斜している。車両用空調装置20は、外殻を構成する空調ケース21を有している。空調ケース21は、車室内へ空気を導く空気通路を構成している。空調ケース21の空気流れ最上流部には、内気吸入口22及び外気吸入口23が形成されている。内気吸入口22は、車室内の空気を吸入する開口である。また、外気吸入口23は、車室外の空気を吸入する開口である。
内気吸入口22及び外気吸入口23の近傍には吸入口開閉ドア24が設けられている。吸入口開閉ドア24が内気吸入口22及び外気吸入口23の一方または双方を開放するように動作することにより、車室内の空気及び車室外の空気の一方または双方が空調ケース21内に吸入される。吸入口開閉ドア24は、不図示の制御装置から出力される制御信号により、その動作が制御される。吸入口開閉ドア24の下流側には、空気の吸入及び吹き出しを行う送風機25が配置されている。
送風機25の下流側には、送風機25が吹き出した空気を冷却する蒸発器26が配置されている。蒸発器26は、その内部を流れる冷媒と空気とを熱交換させる熱交換器である。蒸発器26は、不図示の圧縮機、凝縮器、膨張弁等と共に蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成するものである。
蒸発器26の下流側には、ヒータコア27が配置されている。ヒータコア27は、蒸発器26によって冷却された空気を加熱する熱交換器である。本実施形態のヒータコア27は、車両の不図示のエンジンの冷却水を熱源として空気を加熱する。また、蒸発器26の下流側には、蒸発器26通過後の空気を、ヒータコア27を迂回して流す冷風バイパス通路28が形成されている。
ここで、ヒータコア27及び冷風バイパス通路28の下流側にて混合される空気の温度は、ヒータコア27を通過する空気及び冷風バイパス通路28を通過する空気の流量の割合によって変化する。
このため、蒸発器26の下流側であって、ヒータコア27及び冷風バイパス通路28の入口側には、エアミックスドア29が配置されている。エアミックスドア29は、ヒータコア27及び冷風バイパス通路28に流入する空気の流量の割合を連続的に変化させる。エアミックスドア29は、蒸発器26及びヒータコア27とともに、空気の温度を調整する。本明細書では、このようにして温度調整された空気の流れを「空調風」と称する。エアミックスドア29は、制御装置から出力される制御信号によってその動作が制御される。
ヒータコア27及び冷風バイパス通路28の下流側には、デフロスト/フェイス開口部30及びフット開口部31が設けられている。デフロスト/フェイス開口部30は、車両用空気吹き出し装置10を介して、インストルメントパネル1の上面1aに設けられた吹出口11aに連通している。フット開口部31は、フットダクト32を介して、フット吹出口33に連通している。
デフロスト/フェイス開口部30の上流側には、デフロスト/フェイスドア34が配置されている。デフロスト/フェイスドア34は、デフロスト/フェイス開口部30を開閉する。また、フット開口部31の上流側には、フットドア35が配置されている。フットドア35は、フット開口部31を開閉する。デフロスト/フェイスドア34及びフットドア35は、その開閉動作によって、デフロスト/フェイス開口部30及びフット開口部31の一方または双方から空調風を吹き出すように、空調風の吹出状態を切り替える。
車両用空気吹き出し装置10は、インストルメントパネル1内に配置されている。車両用空気吹き出し装置10は、デフロスト/フェイス開口部30と連通することで、デフロスト/フェイス開口部30から出た空調風を車室内に導くように機能する。
次に、車両用空気吹き出し装置10の構成について説明する。車両用空気吹き出し装置10は、ケーシング11と、フラップ12と、複数のルーバ13と、を有している。
ケーシング11は、車両用空調装置20とインストルメントパネル1との間に配置された部材である。図3に示されるように、ケーシング11は、左側壁部11d及び右側壁部11eを有している。左側壁部11d及び右側壁部11eは、いずれも吹出口11aに繋がるとともに、互いに間隔を空けて対向配置されている。前述したインストルメントパネル1の上面1aの傾斜に対応するために、左側壁部11dの下流端11d1は、右側壁部11eの下流端11e1よりも上方に配置されている。左側壁部11d、右側壁部11eは、それぞれ吹出口に繋がり且つ対向配置されてなる第1側壁部、第2側壁部の一例に相当する。
また、ケーシング11は、前側壁部11b及び後側壁部11cを有している。前側壁部11bは、左側壁部11dの前側端部と、右側壁部11eの前側端部とを繋ぐように設けられる。後側壁部11cは、左側壁部11dの後側端部と、右側壁部11eの後側端部とを繋ぐように設けられる。左側壁部11d、右側壁部11eは、それぞれ第1側壁部の端部と第2側壁部の端部とを繋ぐとともに対向配置されてなる第3側壁部、第4側壁部の一例に相当する。
ケーシング11は、この前側壁部11b、後側壁部11c、左側壁部11d、及び右側壁部11eによって通風路Xを囲んでいる。通風路Xは、デフロスト/フェイス開口部30から出た空調風を入口X1から流入させ、出口X2から流出させる流路である。ケーシング11の下端は前述したデフロスト/フェイス開口部30と接続されている。また、ケーシング11の上端は、吹出口11aとなっている。
また、後側壁部11cの下流端には、後側コアンダ壁11c1が設けられる。後側コアンダ壁11c1は、後方向に湾曲しながら延びる壁体である。図1に示されるように、後側コアンダ壁11c1は、入口X1側から出口X2側にかけて、通風路Xを後方向に拡大するように湾曲する壁体である。
吹出口11aは、デフロストモード及びフェイスモードの2つ吹出モードにおいて、ケーシング11によって導かれた空調風を吹き出す開口である。ここで、デフロストモードは、図1に示されるフロントガラス2に向けて空調風を吹き出すモードであり、フロントガラス2の防曇を目的として実行される。フェイスモードは、車室内の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すモードである。フェイスモードは、デフロストモード以外の別モードの一例に相当する。
フラップ12は、通風路Xに配置され、空調風の風向を調整する部材である。図4に示されるように、フラップ12は、左軸部121と、右軸部122と、板状部123と、連結部124と、を有している。左軸部121と、右軸部122と、板状部123と、連結部124は、一体的に形成されている。
左軸部121、右軸部122は、それぞれフラップ12の左右の端部に設けられている部分である。左軸部121及び右軸部122は、いずれも軸Lを中心軸とする円柱形状を呈しており、左右方向に突出するように形成されている。
板状部123は、左右方向に延びる薄板形状を呈している部分である。板状部123は、その左側端部が左軸部121に対して固定され、その右側端部が右軸部122に対して固定されている。詳細には、板状部123の左側端部は連結部124を介して左軸部121に連結されるのに対して、板状部123の右側端部は直接右軸部122に連結されている。板状部123は、左軸部121及び右軸部122から離れる方向(図4においては上方向)に突出するように湾曲している。
連結部124は、左軸部121の右端に設けられている部分である。連結部124は、軸Lに略直交する軸を中心軸とする円柱形状を呈しており、左軸部121の右端から突出するように形成されている。連結部124が設けられることによって、左軸部121から板状部123までの距離は、右軸部122から板状部123までの距離よりも大きいものになっている。
このように形成されたフラップ12は、その左軸部121がケーシング11の左側壁部11dに軸支され、その右軸部122がケーシング11の右側壁部11eに軸支される。すなわち、左軸部121は、第1側壁部に軸支される第1軸部の一例に相当し、右軸部122は、第2側壁部に軸支される第2軸部の一例に相当する。これにより、フラップ12は、左軸部121及び右軸部122を中心として(換言すれば、軸Lを中心として)回転し、揺動することが可能となる。フラップ12は、当該揺動により、ケーシング11内の通風路Xにおいて、その姿勢を変化させることができる。
フラップ12の姿勢が変化すると、それに応じて、通風路Xを流れる空調風の風向も変化する。空調風は、フラップ12の板状部123に沿って流れることで、その風向が変化する。すなわち、板状部123は、フラップ12において空調風の風向調整に実質的に寄与する部分である。したがって、フラップ12には、通風路Xにおいて回転可能としながらも、板状部123の大きさを十分に確保することが求められる。
また、フラップ12が回転する際、板状部123の左右両端部は、互いに異なる軌道で移動する。すなわち、板状部123の左側壁部11d側の端部は、軸Lを中心とする大きな円弧を描くように移動するのに対して、板状部123の右側壁部11e側の端部は、軸Lを中心とする小さな円弧を描くように移動する。
複数のルーバ13は、整流効果によって空調風の風向を調整する部材である。複数のルーバ13は、左側壁部11dから右側壁部11eに向けて並ぶように、通風路Xに配置されている。各ルーバ13は、表面が平坦な平板形状を呈している。
図1に示されるように、前後方向において各ルーバ13の両端部には、軸131が形成されている。軸131は円柱形状を呈しており、前後方向に沿って延びるように形成されている。軸131の前側は前側壁部11bに軸支され、軸131の後側は後側壁部11cに軸支されている。これにより、各ルーバ13は、軸131を中心として回転し、揺動することができる。
駆動機構14は、フラップ12及び複数のルーバ13を駆動させるアクチュエータであり、例えば電動モータ等を含んでいる。駆動機構14は、フラップ12等を駆動させてそれらの姿勢を変化させることによって、デフロストモードとフェイスモードとを切り替える。
次に、図5乃至図7を参照しながら、デフロストモードにおける車両用空気吹き出し装置10の動作について説明する。尚、図5乃至図7では、駆動機構14の図示を省略している。
駆動機構14は、フラップ12を駆動させ、図6に示されるように、板状部が鉛直方向に沿うように配置する。このとき、通風路Xのうち、フラップ12よりも前側に区画される部分と、フラップ12よりも後側に区画される部分とは、いずれも、フラップ12の下端から上端にかけて流路断面積が殆ど変化しない。また、フラップ12の上端と後側コアンダ壁11c1との間に形成される隙間C1は、比較的大きなものとなる。これにより、入口X1から流入し、通風路Xを上方向に流れる空調風は、風向を前後方向に殆ど変化させることなく流れ、出口X2に至る。
このとき、フラップ12の連結部124は、図7に示されるように配置される。つまり、円柱形状の連結部124は、その軸方向が、通風路Xにおける空調風の流れ方向(すなわち上下方向)と交差するように配置される。空調風は、この連結部124の外側面に沿って風向を変えるとともに、連結部124を迂回するように流れる。
こうして、デフロストモードにおいては、吹出口11aから上方向に向けて空調風が吹き出される。この結果、インストルメントパネル1の右端寄りの部位に配置された吹出口11aから吹き出された空調風は、フロントガラス2に供給され防曇が行われる。このとき同時に、駆動機構14が各ルーバ13を適宜駆動させることによって、空調風の風向を左右方向に変化させることもできる。これにより、左右方向に拡散する空調風を供給し、フロントガラス2の広範囲において防曇を行うこともできる。
次に、図8及び図9を参照しながら、フェイスモードにおける車両用空気吹き出し装置10の動作について説明する。尚、図8及び図9では、駆動機構14の図示を省略している。
駆動機構14は、フラップ12を駆動させ、図9に示されるように、フラップ12の上端を後側壁部11cに近づけるように配置する。これにより、フラップ12は、その下端から上端にかけて後方向に傾斜するように配置される。このとき、通風路Xのうち、フラップ12よりも後側に区画される部分は、フラップ12の下端から上端にかけて流路断面積が漸次減少し、フラップ12の上端と後側壁部11cとの間に形成される隙間C2は、比較的小さなものとなる。すなわち、隙間C2の大きさは、前述した隙間C1(図6参照)よりも小さい。このため、隙間C2を通過する空調風の流速が高められる。
この高速で流れる空調風は、コアンダ効果によって後側コアンダ壁11c1の湾曲に沿って流れる。この結果、高速の空調風は、矢印F1で示されるように、その風向が大きく後方向に変化する。一方、隙間C2以外の部分を通過した低速の空調風は、矢印S1で示されるように、矢印F1で示される高速の空調風によって誘引される。この結果、低速の空調風の風向も後方向に変化する。
こうして、フェイスモードにおいては、吹出口11aから後方向に空調風が吹き出される。この結果、インストルメントパネル1の右端寄りの部位に配置された吹出口11aから吹き出された空調風は、車室内のうち後端寄りの部分まで供給される。このとき同時に、駆動機構14が各ルーバ13を適宜駆動させることによって、空調風の風向を左右方向に変化させることもできる。これにより、吹出口11aから吹き出される空調風を左右方向に拡散させ、車室内の広範囲に空調風を供給することもできる。
駆動機構14は、このように通風路Xにおいてフラップ12を回転させ、その姿勢を適宜変化させることで、デフロストモードとフェイスモードとを切り替える。前述したように、板状部123の左側壁部11d側の端部は、連結部124を介して左軸部121に連結されており、連結部124は、左軸部121に略直交する軸を中心軸とする円柱形状を呈している。このため、フラップ12の回転の際、板状部123の左側壁部11d側の端部は、左側壁部11dとの間隔を略一定に維持しつつ、左側壁部11dと干渉することなく移動することができる。
以上の説明のように、実施形態に係る車両用空気吹き出し装置10によれば、フラップ12によって、後側コアンダ壁11c1に沿わせるように空調風の風向を調整すれば、後側コアンダ壁11c1の周辺において空調風の流速差を形成し、吹出口11aから吹き出される空調風を後方向に方向付けることができる。また、フラップ12によって、後側コアンダ壁11c1に沿う空調風の流速を小さくするようにその風向を調整すれば、通風路Xを流れる空調風を、その流れ方向を維持したまま吹出口11aから吹き出すことができる。
さらに、上記構成では、フラップ12の左軸部121から板状部123までの距離が、右軸部122から板状部123までの距離よりも大きい。このため、左側壁部11dの下流端11d1が、通風路Xの空調風の流れ方向において、右側壁部11eの下流端11e1よりも下流側に配置されている場合でも、その形状に応じて板状部123を配置しつつ、回転時の板状部123の端部の軌道を、左側壁部11d側と右側壁部11eとで異ならせることができる。これにより、フラップ12を通風路Xに回転可能に配置しながらも、風向調整に寄与する部分を大きくすることが可能となる。
また、フラップ12は、左軸部121の軸方向と交差する方向に延びる連結部124を有する。連結部124は、板状部123の左側壁部11d側の端部と左軸部121とを連結する。これにより、フラップ12の左軸部121から板状部123までの距離を、右軸部122から板状部123までの距離よりも大きくすることができる。この結果、構成を簡易なものとしつつ、フラップ12を通風路Xに回転可能に配置しながらも、風向調整に寄与する部分をさらに大きくすることが可能となる。
また、フラップ12の連結部124は、左軸部121と略直交する方向に延びる。これにより、板状部123の左側壁部11d側の端部のうち、より左側壁部11dに近い部位に連結部124を連結させることができる。この結果、風向調整に寄与する部分をさらに大きくすることが可能となる。
また、連結部124は、円柱形状を呈している。これにより、通風路Xにおける空調風を、連結部124の外側面に沿わせてスムーズに流すことができる。この結果、連結部124によって空調風の流れを乱してしまい、吹出口11aから吹き出す空調風に支障をきたす事態を抑制することが可能となる。
また、板状部123は、左軸部121及び右軸部122から離れる方向に突出するように湾曲している。これにより、空調風の風向を調整する際に、空調風を板状部123の湾曲面に沿わせてスムーズに流すことが可能となる。この結果、板状部123によって空調風の流れを乱してしまい、吹出口11aから吹き出す空調風に支障をきたす事態を抑制することが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
10:車両用空気吹き出し装置
11:ケーシング
11a 吹出口
11b:前側壁部
11c:後側壁部
11c1:後側コアンダ壁
11d:左側壁部
11d1:下流端
11e:右側壁部
11e1:下流端
12:フラップ
121:左軸部(第1軸部)
122:右軸部(第2軸部)
123:板状部
124:連結部
X:通風路

Claims (5)

  1. 車両用空気吹き出し装置(10)であって、
    空調風を導く通風路(X)を囲み、端部の吹出口(11a)から空調風を吹き出すケーシング(11)と、
    前記通風路に回転可能に配置され、空調風の風向を調整するフラップ(12)と、を備え、
    前記ケーシングは、前記吹出口に繋がるとともに対向配置されてなる第1側壁部(11d)及び第2側壁部(11e)と、前記第1側壁部の端部と前記第2側壁部の端部とを繋ぐとともに対向配置されてなる第3側壁部(11b)及び第4側壁部(11c)と、を有し、
    前記第1側壁部の下流端(11d1)は、前記通風路の空調風の流れ方向において、前記第2側壁部の下流端(11e1)よりも下流側に配置され、
    前記第4側壁部の下流端には、空調風を前記第3側壁部から前記第4側壁部に向かう方向に方向付けるように湾曲するコアンダ壁(11c1)が形成され、
    前記フラップは、前記第1側壁部に軸支される第1軸部(121)と、前記第2側壁部に軸支される第2軸部(122)と、前記第1軸部及び前記第2軸部に対して固定される板状部(123)と、を有し、
    前記板状部は、前記第1軸部及び前記第2軸部を中心として回転可能であり、且つ、前記第1軸部から前記板状部までの距離が前記第2軸部から前記板状部までの距離よりも大きい、車両用空気吹き出し装置。
  2. 前記フラップは、前記第1軸部の軸方向と交差する方向に延びる連結部(124)を有し、
    前記連結部は、前記板状部の前記第1側壁部側の端部と前記第1軸部とを連結する、請求項1に記載の車両用空気吹き出し装置。
  3. 前記連結部は、前記第1軸部と略直交する方向に延びる、請求項2に記載の車両用空気吹き出し装置。
  4. 前記連結部は、円柱形状を呈している、請求項3に記載の車両用空気吹き出し装置。
  5. 前記板状部は、前記第1軸部及び前記第2軸部から離れる方向に突出するように湾曲している、請求項4に記載の車両用空気吹き出し装置。
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