JPH04300879A - L−タロピラノシド誘導体の製造方法 - Google Patents

L−タロピラノシド誘導体の製造方法

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JPH04300879A
JPH04300879A JP3316181A JP31618191A JPH04300879A JP H04300879 A JPH04300879 A JP H04300879A JP 3316181 A JP3316181 A JP 3316181A JP 31618191 A JP31618191 A JP 31618191A JP H04300879 A JPH04300879 A JP H04300879A
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玉 光大
Moon S Kim
金 文成
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアントラサイクリン系抗
癌剤の合成中間体として有用なL−タロピラノシド誘導
体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アントラサイクリン系抗癌抗生物質とし
てはダウノマイシン(米国特許第3616242号)及
びアドリアマイシン(米国特許第3590028号)等
が知られており、之等は実験腫瘍に対し広範囲な抗癌ス
ペクトルを有しているので癌化学療法材料として臨床的
に広く利用されている。
【0003】之等化合物の構造は次のとおりである。
【0004】
【化19】
【0005】(式中Rは水素原子又はヒドロキシル基を
示す。) 上記ダウノマイシン(上式でRが水素原子である化合物
)やアドリアマイシン(上式でRがヒドロキシル基であ
る場合の化合物)は、癌化学療法剤として広く使用され
ているが、白血球減少、脱毛、心筋障害等の深刻な副作
用を有している欠点がある。
【0006】従って、これを解決するために多角的な研
究が進行され、上記構造式中の糖骨格構造を変化させた
誘導体が報告されており、之等の内、糖骨格の2′位を
沃素原子で置換させた化合物(米国特許第456217
7号)と2′位をフッ素原子で置換させた化合物(特開
昭62−145097号、同63−141992号及び
韓国特許出願第89−15375号、同第90−170
84号)が報告されている。
【0007】之等化合物の構造は次のとおりである。
【0008】
【化20】
【0009】(式中Rは水素原子、水酸基、−OCO−
(CH2 )mH基(mは0又は1〜6の整数)、−O
CO−(CH2 )nCOOH基(nは0又は1〜6の
整数)又は−OCO−Y基(Yは基
【0010】
【化21】
【0011】である。ここでR3 は水素原子、炭素数
1〜10の直鎖又は分枝鎖のアルキル基又は炭素数1〜
10の直鎖又は分枝鎖のアルコキシカルボニル基であり
、R4 及びR5 はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜
5のアルキル基であり、nは0又は1〜10の整数であ
り、pは1〜5の整数である)であり、Halはフッ素
、塩素、臭素又は沃素等のハロゲン原子である)上記化
合物等は、抗腫瘍活性の増加と共に毒性の減少された物
質として知られており、特に14位にアミンが導入され
た化合物は、水に対する溶解度が高いのみならず、卓越
した抗腫瘍効果があるものと報告されている。
【0012】之等化合物の構造的特徴は、糖骨格の2′
位がハロゲン原子で置換されている点にある。該2′位
ハロ置換された糖の特徴としては、グリコシド結合が酸
の加水分解に対し安定であるのみならず、ハロゲン原子
、特にフッ素原子の種々の特徴によって、毒性の減少と
共に抗腫瘍活性が増加されるものと報告されている。 抗腫瘍活性及び毒性に決定的に重要な役割をなす2,6
−ジデオキシ−2−ハロ−α−L−タロース誘導体の合
成方法は、特開昭62−145096号、炭水化物研究
(Carbohydrate Research, 1
69, 69−81, 1987 )及び抗生物質雑誌
(J.Antibiotics, 39 (5), 7
31−733, 1986 )に記載されており、これ
を反応式で示せば次のとおりである。
【0013】
【化22】
【0014】
【発明が解決しようとする問題点】上記のような反応式
によって、有用な合成中間体である1,3,4−トリ−
0−アセチル−2,6−ジデオキシ−2−フルオロ−α
−L−タロピラノースを得るためには、L−フコースを
出発物質として多段階の合成過程を経由しなければなら
ないのみならず、出発物質であるL−フコース自体非常
に高価であり(us$5468/kg,Aldrich
 試薬目録90−91年)、また供給が限定されている
ので、その工業的利用が極めて困難である問題がある。
【0015】本発明者等は、以上のような問題を解決す
るために集中的な研究を行なった結果、価格がL−フコ
ースの1/1262でしかない極めて低廉なα−D−グ
ルコース(us$4.33/kg,Aldrich 試
薬目録90−91年)を出発物質として利用できること
を発見し、ここに本発明を完成したのである。
【0016】
【問題点を解決するための手段】即ち、本発明の目的は
アントラサイクリン系抗癌剤の合成中間体として有用な
L−タロピラノシド誘導体及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0017】本発明のL−タロピラノシド誘導体は、次
の一般式(I)で示される。
【0018】
【化23】
【0019】[式中Aは水素原子、炭素数1〜5の低級
アルキル基又はヒドロキシル保護基であり、B1 及び
B2 はそれぞれ水素原子又はヒドロキシル保護基であ
り、Halはフッ素、塩素、沃素又は臭素等のハロゲン
原子であり、R1 及びR2 は糖骨格上5位炭素原子
と共にアルキレン基を形成するか、又はR1 及びR2
 のいずれか一方が水素原子であり、他方がCH2 X
を意味する(ここでXは水素原子、フッ素、塩素、沃素
、臭素等のハロゲン原子又は保護又は非保護されたヒド
ロキシル基である)。但し、次の一般式の化合物を除く
【0020】
【化24】
【0021】(上式中B1 及びB2 はそれぞれ水素
原子又はアセチル基であり、Aは水素原子、メチル基又
はアセチル基である)] 上記一般式(I)の化合物は、悪性腫瘍に対して優れた
抗癌効果を有するアントラサイクリン系抗癌剤、即ち7
−0−(2′,6′−ジデオキシ−2′−ハロ−α−L
−タロピラノシル)ダウノマイシノン又は7−0−(2
′,6′−ジデオキシ−2′−ハロ−α−L−タロピラ
ノシル)アドリアマイシノン又は之等化合物の誘導体の
製造において、合成中間体として利用される。
【0022】本発明方法によれば、一般式(I)の化合
物の内、メチル−2,6−ジデオキシ−2−フルオロ−
α−L−タロピラノシド(17−1)は、次の反応式1
によって、またメチル−2,6−ジデオキシ−2−フル
オロ−β−L−タロピラノシド(17−2)は、次の反
応式2によって、それぞれ製造することができる。反応
式1及び反応式2における2つの反応は、すべてα−D
−グルコースを出発物質として使用するため、製造単価
を低下できる長所がある。
【0023】
【化25】
【0024】
【化26】
【0025】(各式中Xは水素原子、フッ素、塩素、沃
素、臭素等のハロゲン原子又は保護又は非保護されたヒ
ドロキシル基であり、Aは上記定義のとおりであり、H
alはフッ素、塩素、臭素、沃素等のハロゲン原子を示
す) 上記各反応式に示す工程につき詳述すれば、まず公知化
合物である一般式(1)のα−D−グルコースを出発物
質として、例えば、文献〔Methods in Ca
rbohydrate Chemistry (Aca
demic Press. Roy L. Whist
lar) Vol.2, p405−408 〕に記載
された方法で、トリ−0−アセチル−D−グルカールを
製造した後、文献〔Carbohydrate Res
earch 153, p141−145 (1986
)〕に記載された方法を参考にして、溶媒中でトリ−0
−アセチル−D−グルカールをフッ素と反応させて、化
合物(3)と(4)を6:4の割合で得る。
【0026】このときの反応溶媒としては水、アセトニ
トリル等の有機溶媒又は水と有機溶媒との混合溶媒を用
いることができる。
【0027】次いで、反応式1では得られた化合物(3
)と(4)の内の化合物(3)をベンゼン溶媒中でアセ
チルクロライド及びメタノールと反応させて、α−アノ
マ化合物とβ−アノマ化合物とが2:3の割合で存在す
る化合物(5)を得る。
【0028】該化合物(5)をベンズアルデヒドジメチ
ルアセタールと反応させて化合物(7)を得、次いでメ
シルクロライドを利用して3−ヒドロキシル基をメシル
化することにより化合物(12)を得る。該化合物(1
2)をNa−ベンゾエートと反応させて化合物(13−
1)を得る。このときNa−ベンゾエートの代りにNa
−アセテート等のような有機酸又は無機酸の金属塩と反
応させても化合物(13−1)を製造することができる
。また離脱基試薬としては、上記メシルクロライド以外
に、パラ−トルエンスルホニルクロライド、トリフルオ
ロメタンスルホニル無水物等を利用することもできる。
【0029】次いで、得られた化合物(13−1)を、
N−ハロスクシンイミド、炭酸バリウムと共に四塩化炭
素中で反応させて、式中Xがハロゲン原子である化合物
(14−1)を製造する。該反応は室温ないし溶媒の沸
点温度で行なうことができ、溶媒の沸点温度が好ましい
【0030】また上記一般式(13−1)の化合物を、
脱ベンジリデン化して、Xがヒドロキシル基である化合
物を製造した後、ハロゲン化して、Xがハロゲン原子で
ある一般式(14−1)の化合物を製造することができ
る。
【0031】該一般式(14−1)の化合物を、ピリジ
ンのようなアミン溶媒中で、ハロゲン化銀のような金属
ハロゲン化物と反応させて、一般式(15−1)の化合
物を製造する。このとき、ハロゲン化水素の離脱基によ
る二重結合の生成のためには、金属ハロゲン化物以外に
、他の金属塩やNa−メトキシド、DBU(1,8−ジ
アザビシクロ[5,4,0]ウンデセ−7−エン)又は
ソーダライム等をも利用できる。金属ハロゲン化物とし
ては、特にフッ化銀が好ましい。
【0032】上記一般式(15−1)の化合物に金属接
触還元剤、例えばパラジウム、ラネーニッケル、白金等
を用いて、水素付加反応させて、一般式(16−1)の
化合物を得る。このとき金属接触還元剤としては、パラ
ジウム/炭素が好ましく、常圧や加圧下で室温ないし溶
媒の沸点温度で反応させる。特に、水素常圧下、室温下
での反応が好ましい。また、必要により一般式(I)の
化合物の立体異性体を、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付して精製することができる。L−型が好まし
く、展開溶媒としてはメチレンクロライドが適当である
【0033】一方、反応式2によれば、まず反応式1に
おけると同一方法にて化合物(3)と(4)との混合物
を得た後、化合物(4)をベンゼン溶媒中でアセチルク
ロライド及びメタノールと反応させて、α−アノマ化合
物とβ−アノマ化合物とが8:1の割合で存在する化合
物(6)を得る。
【0034】該化合物(6)をベンズアルデヒドジメチ
ルアセタールと反応させて、化合物(8)を得る。アロ
型の化合物(8)は、反応式1におけるグルコ型の化合
物(7)を3位ヒドロキシル基で立体反転させて得るこ
とができる。
【0035】化合物(8)のフッ素原子をエピマー化す
るためには、3位ヒドロキシル基を酸化させて得た化合
物(9)をアルカリ処理して、α−フルオロケトン位で
トートマー化反応をさせて、一層安定な化合物(10)
を定量的に得ることができる。得られた化合物(10)
を水素還元反応させて、化合物(11)を高収率で得る
ことができる。
【0036】上記酸化反応に使用される酸化剤としては
、ピリジニウム、クロロクロメート、ジメチルスルホキ
シド、無水酢酸等を使用できる。また、水素還元剤とし
ては金属接触還元剤、金属水素化物還元剤等の各種を用
いることができ、特にソジウムボロハイドライドが好ま
しい。
【0037】化合物(11)をピリジン溶媒中でベンゾ
イルクロライドと反応させて、ベンゾイル化された化合
物(13−2)を製造する。
【0038】得られた化合物(13−2)を、反応式1
に示した化合物(13−1)から化合物(16−1)を
得る方法と同一の方法に従い処理することにより、化合
物(16−2)を得ることができる。
【0039】一般式(16−1)及び(16−2)の化
合物を、Na−メトキシドを用いて脱ベンゾイル化する
ことにより、それぞれ一般式(17−1)及び(17−
2)の化合物を得ることができ、このようにして得られ
る化合物(17−1)及び(17−2)は、それぞれア
ドリアマイシノンやダウノマイシノンと反応させるため
に、更に酢化分解(Acetolysis)反応及びハ
ロゲン化反応される。即ち、まずニトロメタン溶媒中で
、無水酢酸、酢酸及び触媒量の硫酸溶液中で酢化分解反
応させた後、四臭化チタン等と反応させてハロゲン化さ
れる。次いで上記ハロゲン化反応で得られた化合物を、
アドリアマイシノンやダウノマイシノンと反応させて目
的とするアントラサイクリン系化合物を製造できる。
【0040】これを反応式で示せば次のとおりである。
【0041】
【化26】
【0042】(式中R及びHalは上記定義と同一であ
る) 即ち、前記で得られた例えば3,4−ジ−0−アセチル
−2,6−ジデオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピ
ラノシルブロマイドとダウノマイシノンとを、酸化第2
水銀及び臭化第2水銀、分子節(molecular 
sieve )3A等と共に、無水メチレンクロライド
溶液中で反応させた後、得られる誘導体を脱保護、即ち
糖骨格部分の脱アセチル化して、Rが水素原子であるダ
ウノマイシン誘導体を製造できる。
【0043】更に、アドリアマイシン誘導体を製造する
ためには、Rが水素原子である化合物を、臭素水で臭化
した後、ギ酸ナトリウム塩、40%酢酸水溶液を用いて
一連の反応を行なって、Rが水酸基であるアドリアマイ
シン誘導体を製造する。
【0044】また、Rが臭素である化合物を、ピメリン
酸モノナトリウム塩又はソジウム−t−ブチルオキシカ
ルボニルグリシネート等と反応させた後、それぞれ脱保
護反応を経て、目的の最終化合物を製造することもでき
る。
【0045】
【実施例】次の実施例において本発明を詳細に説明する
が、これにより本発明の範囲が制限されるものではない
【0046】
【実施例1】  3,4,6−トリ−0−アセチル−2
−デオキシ−2−フルオロ−α−D−グルコピラノシル
フルオライド(3)及び3,4,6−トリ−0−アセチ
ル−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−マンノピラ
ノシルフルオライド(4)の製造 2,4,6−トリ−0−アセチル−グルカル5gをアセ
トニトリルと水の10:1混合溶媒50mlに溶かした
後、室温で5%He−F2 ガスを注入して反応させた
【0047】反応後、得られた溶液を減圧濃縮し、クロ
ロホルムと酢酸エチルの10:1混合溶媒を用いてカラ
ムクロマトグラフィーに付して、式(3)の化合物2.
57g及び式(4)の化合物1.80gを得た。
【0048】NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピ
ーク) 化合物(3) 5.78(d,d,1H,H−1,JH−1−F−1 
=52.6Hz,JH−1−H−2 =2.7Hz)、
4.60(d,d,d,d,1H,H−2,JH−2−
F−2 =48.1Hz,JH−2−F−1 =23.
7Hz,JH−2−H−3 =9.6Hz,JH−2−
H−1 =2.7Hz)化合物(4) 5.51(d,d,1H,H−1,JH−1−F−1 
=49.2Hz,JH−1−F−2 =12.9Hz)
、5.13(d,d,d,1H,H−3,JH−3−F
−2 =21.6Hz)
【0049】
【実施例2】  メチル−4,6−0−ベンジリデン−
2−デオキシ−2−フルオロ−D−グルコピラノシド(
7)の製造 実施例1で得られた3,4,6−トリ−0−アセチル−
2−デオキシ−2−フルオロ−α−D−グルコピラノシ
ルフルオライド(3)2gを、メタノール80mlとベ
ンゼン30mlに溶かした後、アセチルクロライド12
mlを徐々に滴下し、12時間かけて還流反応させた。 得られた反応液を減圧乾燥して、メチル−2−デオキシ
−2−フルオロ−D−グルコピラノシド1.18gを得
た。
【0050】得られたメチル−2−デオキシ−2−フル
オロ−D−グルコピラノシド1.2gを、ジメチルホル
ムアミドに溶かした後、ベンズアルデヒドジメチルアセ
タール1.2gを加え、触媒量のp−トルエンスルホン
酸モノハイドレート120mgを加え、50℃で1時間
反応させた。反応後ジメチルホルムアミドを減圧蒸留し
て得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付して(トルエン:酢酸エチル=6:1)、メチル
−4,6−0−ベンジリデン−2−デオキシ−2−フル
オロ−D−グルコピラノシドのα体858mg及びβ体
762mgをそれぞれ得た。
【0051】α体化合物  融点=160〜162℃β
体化合物  融点=180〜189℃
【0052】
【実施例3】  メチル−4,6−0−ベンジリデン−
2−デオキシ−2−フルオロ−α−D−マンノピラノシ
ド(8)の製造 実施例1で得た3,4,6−トリ−0−アセチル−2−
デオキシ−2−フルオロ−β−D−マンノピラノシルフ
ルオライド1.5gを用いて、実施例2と同一方法で反
応させて、目的とするメチル−4,6−0−ベンジリデ
ン−2−デオキシ−2−フルオロ−α−D−マンノピラ
ノシド1.14gを得た。
【0053】Rf:0.5(n−ヘキサン:エーテル=
1:2) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.3
3−7.50(m,5H,Ph)、5.57(s,1H
,Ph−CH)、4.85(m,1H,H−1)、4.
73(m,1H,H−2,JH−2−F =48Hz)
、3.70−4.30(m,5H,H−3,H−4,H
−5,H−6a,H−6b)、3.41(s,3H,−
OCH3 )、2.31(br.s,1H,OH)
【0
054】
【実施例4】  メチル−4,6−0−ベンジリデン−
2−デオキシ−2−フルオロ−α−D−マンノ−ヘキソ
ピラノシド−3−ウロース(9)の製造 実施例3で得られたメチル−4,6−0−ベンジリデン
−2−デオキシ−2−フルオロ−α−D−マンノピラノ
シド1.90gを、メチレンクロライド34mlに溶解
し、ピリジニウムクロロクロメート5.78g及び分子
篩(molecularsieve )3A5.78g
を加えた後、室温で一夜反応させた。
【0055】反応後反応混合物をフロリジルで濾過した
後、室温で減圧濃縮して目的化合物1.40gを得た。
【0056】Rf:0.2(トルエン:酢酸エチル=3
:1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.3
3−7.49(m,5H,Ph)、5.61(s,1H
,Ph−CH)、5.10(d,1H,H−1)、4.
67(d,d,1H,H−2,JH−2−F =49H
z)、3.44(s,3H,−OCH3 )
【0057
【実施例5】  メチル−4,6−0−ベンジリデン−
2−デオキシ−2−フルオロ−α−D−グルコヘキソピ
ラノシド−3−ウロース(10)の製造 実施例4で得られた化合物910mgを、テトラヒドロ
フラン3mlに溶解させた後、トリエチルアミン1.3
6mlを加えて5時間還流撹拌した。得られた反応混合
物を室温で冷やした後、一般的方法で処理し、得られた
残渣をカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチ
ル=4:1)に付して、目的化合物を定量的収率で得た
【0058】Rf:0.4(トルエン:酢酸エチル=3
:1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.3
3−7.52(m,5H,Ph),5.54(s,1H
,Ph−CH)、5.29(d,d,1H,H−1)、
5.03(d,d,d,1H,H−2,JH−2−F 
=46.9Hz)、4.42(d,d,1H,H−6a
)、4.24(d,d,1H,H−4)、4.11(d
,d,d,1H,H−5)、3.90(d,d,1H,
H−6b)、3.49(s,3H,−OCH3)
【00
59】
【実施例6】  メチル−4,6−0−ベンジリデン−
2−デオキシ−2−フルオロ−α−D−アロピラノシド
(11)の製造 実施例5で得られたケト化合物252mgを、メタノー
ルと水の3:1混合溶媒20mlに溶かした後、ソジウ
ムボロハイドライド5.41mgを加えて20分間撹拌
した。反応完結後反応液を濃縮し、クロロホルムで抽出
し、水洗し、濃縮して、メチル−4,6−0−ベンジリ
デン−2−デオキシ−2−フルオロ−α−D−アロピラ
ノシド253mgを得た。
【0060】Rf:0.2(トルエン:酢酸エチル=6
:1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.3
4−7.51(m,5H,Ph)、5.55(s,1H
,Ph−CH)、4.97(d,d,1H,H−1,J
H−1−F =約0,JH−1−H−2 =3.8Hz
)、4.52(m,1H,H−3)、4.51(d,d
,d,1H,H−2)、4.40(d,d,1H,H−
6a)、4.15(d,d,d,1H,H−5)、3.
74(d,d,1H,H−6b)、3.51(s,3H
,−OCH3 )、3.49(m,1H,H−4)、3
.09(d,1H,OH)
【0061】
【実施例7】  メチル−4,6−0−ベンジリデン−
2−デオキシ−2−フルオロ−3−ベンゾイル−α−D
−アロピラノシド(13−2)の製造 実施例6で得られたメチル−4,6−0−ベンジリデン
−2−デオキシ−2−フルオロ−α−D−アロピラノシ
ド253mgを、ピリジン5mlに溶解後、ベンゾイル
クロライド151mgを加えて室温で18時間撹拌した
。反応完結後、後処理を行なって、メチル−4,6−0
−ベンジリデン−2−デオキシ−2−フルオロ−3−ベ
ンゾイル−α−D−アロピラノシド333.5mgを得
た。
【0062】Rf:0.5(トルエン:酢酸エチル=6
:1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.2
3−8.15(m,10H,2×Ph)、6.14(d
,d,d,1H,H−3)、5.24(s,1H,Ph
−CH)、4.97(d,1H,H−1)、4.73(
d,d,d,1H,H−2,JH−2−F =43.5
Hz,JH−2−H−3 =JH−2−H−1 =3.
7Hz)、4.26−4.41(m,2H,H−5,H
−6a)、3.69−3.80(m,2H,H−4,H
−6b)、3.57(s,3H,−OCH3 )
【0063】
【実施例8】  メチル−4,6−0−ベンジリデン−
2−デオキシ−2−フルオロ−3−0−メタンスルホニ
ル−β−D−グルコピラノシド(12)の製造実施例2
で得られたメチル−4,6−0−ベンジリデン−2−デ
オキシ−2−フルオロ−β−D−グルコピラノシド20
0mgを、ピリジン1mlに溶かした後、メタンスルホ
ニルクロライド0.2mlを加えて室温で一夜反応させ
た。反応混合物に冷水を加えた後、ジクロロメタンで抽
出し、5%硫酸水素カリウム水溶液、水及び飽和食塩水
で順次洗浄し、減圧蒸留した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付して(トルエン:酢酸
エチル=6:1)、目的のメチル−4,6−0−ベンジ
リデン−2−デオキシ−2−フルオロ−3−0−メタン
スルホニル−β−D−グルコピラノシド217mgを得
た。
【0064】Rf:0.4(トルエン:酢酸エチル=6
:1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.4
2(m,5H,Ph)、5.53(s,1H,Ph−C
H)、4.90(d,d,d,1H,H−3)、4.3
7(d,d,d,1H,H−2)、3.59(s,3H
,−OCH3 )、3.01(s,3H,−CH3 )
【0065】
【実施例9】  メチル−4,6−0−ベンジリデン−
2−デオキシ−2−フルオロ−3−0−ベンゾイル−β
−D−アロピラノシド(13−1)の製造実施例8で得
たメチル−4,6−0−ベンジリデン−2−デオキシ−
2−フルオロ−3−0−メタンスルホニル−β−D−グ
ルコピラノシド182mgを、ジメチルホルムアミド1
0mlに溶かした後、Na−ベンゾエート361mgを
加えて12時間加熱し、次いで冷却した。 反応溶液を減圧濃縮して、ジメチルホルムアミドを除去
した後、残渣をジクロロメタン抽出し、水及び飽和食塩
水で順に洗浄し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付して目的のメチル−
4,6−0−ベンジリデン−2−デオキシ−2−フルオ
ロ−3−0−ベンゾイル−β−D−アロピラノシド14
4mgを得た。
【0066】Rf:0.3(ヘキサン:アセトン=3:
1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.2
4−8.08(m,10H,2×Ph)、6.17(d
,d,d,1H,H−3)、5.54(s,1H,Ph
−CH)、4.91(d,d,1H,H−1,JH−1
−H−2 =7.8Hz,JH−1−F =2.4Hz
)、4.45(d,d,d,1H,H−2,JH−2−
H−3 =3.4Hz,JH−2−F =45.6Hz
)、3.61(s,3H,−OCH3 )
【0067】
【実施例10】  メチル−2−デオキシ−2−フルオ
ロ−3,4−ジ−0−ベンゾイル−6−デオキシ−6−
ブロモ−β−D−アロピラノシド(14−1)の製造実
施例9で得たメチル−4,6−0−ベンジリデン−2−
デオキシ−2−フルオロ−3−0−ベンゾイル−β−D
−アロピラノシド200mgを、四塩化炭素8mlに溶
かした後、N−ブロモスクシンイミド111.2mgと
炭酸バリウム150mgを加え、2時間加熱還流した。 反応溶液を濾過して得られた濾液を飽和重曹水、水、飽
和食塩水で順次洗浄後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=3:
1)に付して、目的のメチル−2−デオキシ−2−フル
オロ−3,4−ジ−0−ベンゾイル−6−デオキシ−6
−ブロモ−β−D−アロピラノシド200mgを得た。
【0068】Rf:0.3(ヘキサン:アセトン=3:
1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.2
4−8.01(m,10H,2×Ph)、6.19(d
,d,d,1H,H−3)、5.20(d,d,d,1
H,H−4)、5.02(d,d,1H,H−1,JH
−1−H−2 =7.7Hz,JH−1−F =1.8
Hz)、4.60(d,d,d,1H,H−2,JH−
2−H−3 =3.3Hz,JH−2−F =46.2
Hz)、3.67(s,3H,−OCH3 )
【0069】
【実施例11】  メチル−2−デオキシ−2−フルオ
ロ−3,4−ジ−0−ベンゾイル−β−D−リボヘキス
−5−エノピラノシド(15−1)の製造実施例10で
得たメチル−2−デオキシ−2−フルオロ−3,4−ジ
−0−ベンゾイル−6−デオキシ−6−ブロモ−β−D
−アロピラノシド180mgを、ピリジン3.6mlに
溶かした後、フッ化銀174mgを加えて室温で一夜撹
拌した。反応溶液を濾過後、濾液を10%硫酸水素カリ
ウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、減圧濃縮
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:アセトン=3:1)に付して、目的の
メチル−2−デオキシ−2−フルオロ−3,4−ジ−0
−ベンゾイル−β−D−リボヘキス−5−エノピラノシ
ド131mgを得た。
【0070】Rf:0.4(ヘキサン:アセトン=3:
1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.2
4−8.09(m,10H,2×Ph)、6.00(d
,d,1H,H−4)、5.64(d,d,1H,H−
3,JH−3−F =29Hz)、5.16(d,d,
1H,H−1)、4.97(m,2H,=CH2 )、
4.85(d,d,d,d,1H,H−2)、3.53
(s,3H,−OCH3 )
【0071】
【実施例12】  メチル−2,6−ジデオキシ−2−
フルオロ−3,4−ジ−0−ベンゾイル−α−L−タロ
ピラノシド(16−1)の製造 実施例11で得たメチル−2−デオキシ−2−フルオロ
−3,4−ジ−0−ベンゾイル−β−D−リボヘキス−
5−エノピラノシド137mgを、メタノール3.2m
lに溶解後、10%パラジウム/炭素9.8mgを加え
、水素気流下に常圧で5時間反応させた。反応溶液を濾
過後、濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶媒:ジクロロメタン)に付して、目
的のメチル−2,6−ジデオキシ−2−フルオロ−3,
4−ジ−0−ベンゾイル−α−L−タロピラノシド64
mgを得た。一方、上記においては、メチル−2,6−
ジデオキシ−2−フルオロ−3,4−ジ−0−ベンゾイ
ル−β−D−アロピラノシド53mgも得られた。
【0072】Rf:L−タロピラノシド誘導体:0.5
(メチレンクロライド) D−アロピラノシド誘導体:0.3(メチレンクロライ
ド) L−タロピラノシド体 H−NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7
.24−8.15(m,10H,2×Ph)、5.56
(d,d,1H,H−4)、5.49(d,d,d,1
H,H−3,)、5.04(d,d,1H,H−1)、
4.75(d,d,t,1H,H−2,JH−2−F 
=48.7Hz)、4.27(q,d,1H,H−5)
、3.47(s,3H,−OCH3 )、1.27(d
,3H,−CH3 ) C13−NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク
)166.4、165.3(2×カルボニル)、133
.2、133.1、130.1、128.8、128.
4、128.3、129.3、128.8(2×Ph)
、99.1(d,C−1,JC−1−F =29.6H
z)、85.1(d,C−2,JC−2−F =182
.8Hz)、69.6(C−4)、67.7(d,C−
3,JC−3−F =15.4Hz)、65.2(C−
5)、55.4(−OCH3 )、16.3(−CH3
 )D−アロピラノシド体 NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.2
1−8.02(m,5H,2×Ph)、6.14(d,
d,d,1H,H−3)、4.94(m,2H,H−1
,H−4)、4.54(d,d,d,1H,H−2,J
H−2−F =49.7Hz,JH−1−H−2 =7
.8Hz,JH−2−H−3 =3.4Hz)、4.2
1(q,d,1H,H−5)、3.62(s,3H,−
OCH3 )、1.30(d,3H,−CH3 )
【0073】
【実施例13】  メチル−2,6−ジデオキシ−2−
フルオロ−α−L−タロピラノシド(17−1)の製造
実施例12で得たメチル−2,6−ジデオキシ−2−フ
ルオロ−3,4−ジ−0−ベンゾイル−α−L−タロピ
ラノシド137mgを、メタノール3mlに溶解後、2
8%ソジウムメトキシド150μlを加えて室温で10
時間撹拌した。反応溶液をIRC−50樹脂で中和後、
濾過し、濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付して、目的のメチル−2,6−ジ
デオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラノシド58
.5mgを得た。
【0074】Rf:0.4(クロロホルム:メタノール
=15:1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)4.8
6(d,d,1H,H−1)、4.57(d,d,d,
d,1H,H−2,JH−2−F =49.2Hz)、
3.38(s,3H,−OCH3 )、1.25(d,
3H,−CH3 )
【0075】
【実施例14】  メチル−2−デオキシ−2−フルオ
ロ−3,4−ジ−0−ベンゾイル−6−デオキシ−6−
ブロモ−α−D−アロピラノシド(14−2)の製造実
施例7で得たメチル−4,6−0−ベンジリデン−2−
デオキシ−2−フルオロ−3−ベンゾイル−α−D−ア
ロピラノシド100.8mgを用いて、実施例10と同
様にして、目的のメチル−2−デオキシ−2−フルオロ
−3,4−ジ−0−ベンゾイル−6−デオキシ−6−ブ
ロモ−α−D−アロピラノシド110.8mgを得た。
【0076】Rf:0.4(n−ヘキサン:酢酸エチル
=4:1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.2
0−8.01(m,10H,2×Ph)、6.16(d
,d,d,1H,H−3)、5.19(d,d,d,d
,1H,H−4)、5.08(d,1H,H−1)、4
.79(d,d,d,1H,H−2,JH−2−F =
43.7Hz,JH−2−H−1 =JH−2−H−3
 =3.8Hz)、4.52(d,d,d,1H,H−
5)、3.66(s,3H,−OCH3 )、3.42
−3.63(m,2H,H−6)
【0077】
【実施例15】  メチル−2−デオキシ−2−フルオ
ロ−3,4−ジ−0−ベンゾイル−α−D−リボヘキス
−5−エノピラノシド(15−2)の製造実施例14で
得たメチル−2−デオキシ−2−フルオロ−3,4−ジ
−0−ベンゾイル−6−デオキシ−6−ブロモ−α−D
−アロピラノシド100mgを用いて、実施例11と同
様にして、目的のメチル−2−デオキシ−2−フルオロ
−3,4−ジ−0−ベンゾイル−α−D−リボヘキス−
5−エノピラノシドを定量的収率で得た。
【0078】Rf:0.3(n−ヘキサン:酢酸エチル
=4:1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.2
4−8.04(m,10H,2×Ph)、5.80−5
.89(m,2H,H−3,H−4)、4.83−5.
07(m,4H,H−1,H−2,=CH2 )、3.
66(s,3H,−OCH3 )
【0079】
【実施例16】  メチル−2,6−ジデオキシ−2−
フルオロ−3,4−ジ−0−ベンゾイル−β−L−タロ
ピラノシド(16−2)の製造 実施例15で得たメチル−2−デオキシ−2−フルオロ
−3,4−ジ−0−ベンゾイル−α−D−リボヘキス−
5−エノピラノシド80mgを用いて、実施例12と同
様にして、目的のメチル−2,6−ジデオキシ−2−フ
ルオロ−3,4−ジ−0−ベンゾイル−β−L−タロピ
ラノシドを定量的収率で得た。
【0080】Rf:0.2(n−ヘキサン:酢酸エチル
=4:1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)7.2
7−8.16(m,10H,2×Ph)、5.54(d
,1H,H−4)、5.26(d,d,d,1H,H−
3,JH−3−F =30.1Hz)、4.87(d,
m,1H,H−2,JH−2−F =51.5Hz)、
4.55(d,1H,H−1,JH−1−F =18.
5Hz)、3.95(d,q,1H,H−5)、3.6
6(s,3H,−OCH3 )、1.35(d,3H,
−CH3 )
【0081】
【実施例17】  メチル−2,6−ジデオキシ−2−
フルオロ−β−L−タロピラノシド(17−2)の製造
実施例16で得たメチル−2,6−ジデオキシ−2−フ
ルオロ−3,4−ジ−0−ベンゾイル−β−L−タロピ
ラノシド110mgを用いて、実施例13と同様にして
、目的のメチル−2,6−ジデオキシ−フルオロ−β−
L−タロピラノシド47mgを得た。
【0082】Rf:0.3(クロロホルム:メタノール
=15:1) NMR(CDCl3 、ppm、特徴的ピーク)4.7
0(d,m,1H,H−2,JH−2−F =51Hz
)、4.30(d,1H,H−1,JH−1−F =2
0Hz)、3.58(s,3H,−OCH3 )、3.
46−3.66(m,3H,H−3,H−4,H−5)
、3.07(d,1H,−OH)、1.87(d,d,
1H,−OH)、1.38(d,3H,−CH3 )

0083】
【実施例18】  1,3,4−トリ−0−アセチル−
2,6−ジデオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラ
ノースの製造 実施例17で得たメチル−2,6−ジデオキシ−2−フ
ルオロ−β−L−タロピラノシド50mgを、ニトロメ
タン1.5mlに溶解後、無水酢酸0.26ml及び硫
酸7.3μlを加えて6時間常温で撹拌した。反応溶液
を飽和重曹水にて中和させた後、クロロホルムで抽出し
た。クロロホルム層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、
減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(トルエン:酢酸エチル=6:1)に付して
、目的の1,3,4−トリ−0−アセチル−2,6−ジ
デオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラノース67
mgを得た。
【0084】Rf:0.2(トルエン:酢酸エチル=6
:1)
【0085】
【参考例1】  1,3,4−トリ−0−アセチル−2
,6−ジデオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラノ
ースの製造 実施例13で得たメチル−2,6−ジデオキシ−2−フ
ルオロ−α−L−タロピラノシド50mgを、ニトロメ
タン1.5mlに溶解後、無水酢酸0.26ml及び硫
酸7.3μlを加えて6時間常温で撹拌した。反応溶液
を飽和重曹水にて中和させた後、クロロホルムで抽出し
た。クロロホルム層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、
減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(トルエン:酢酸エチル=6:1)に付して
、目的の1,3,4−トリ−0−アセチル−2,6−ジ
デオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラノース50
mgを得た。
【0086】Rf:0.2(トルエン:酢酸エチル=6
:1)
【0087】
【参考例2】  3,4−ジ−0−アセチル−2,6−
ジデオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラノシルブ
ロマイドの製造 1,3,4−トリ−0−アセチル−2,6−ジデオキシ
−2−フルオロ−α−L−タロピラノース654mgを
、無水メチレンクロライド:無水酢酸エチル(10:1
)の混合溶媒14mlに溶解後、四臭化チタン1.07
gを加えて室温で22時間反応させた。反応液に無水ア
セトニトリル20ml、酢酸ナトリウム3.34g及び
無水トルエン40mlを順次加えた。沈殿を濾去後、濾
液を減圧濃縮し、残渣に再びトルエン40mlを加えて
不溶物を除去し、濾液を減圧濃縮して、目的化合物66
0mgを得た。
【0088】比旋光度[α]25D :−154°(C
:1,クロロホルム)
【0089】
【参考例3】  7−0−(3,4−ジ−0−アセチル
−2,6−ジデオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピ
ラノシル)ダウノマイシノンの製造 ダウノマイシノン290mg、酸化第2水銀(黄色)9
43mg、臭化第2水銀273mg及び分子篩3A(粉
末状)4.5gを、無水メチレンクロライド36mlに
懸濁させた後、これに参考例2で得た3,4−ジ−0−
アセチル−2,6−ジデオキシ−2−フルオロ−α−L
−タロピラノシルブロマイド330mgを無水メチレン
クロライド9mlに溶解した溶液を加えた。
【0090】反応混合物を室温、暗所で20時間撹拌し
、濾過した。濾液をクロロホルムで希釈し、得られた溶
液を30%沃化カリウム水溶液、飽和重曹水及び水で順
次洗浄し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ベンゼン:アセトン=4:1)に付して、
目的化合物を赤色固体として370mg得た。
【0091】融点:144−146℃ [α]26D :+211°(C:0.036,クロロ
ホルム)
【0092】
【参考例4】  7−0−(2,6−ジデオキシ−2−
フルオロ−α−L−タロピラノシル)ダウノマイシノン
の製造 参考例3で得た7−0−(3,4−ジ−0−アセチル−
2,6−ジデオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラ
ノシル)ダウノマイシノン100mgを、0.2N苛性
ソーダ水溶液8mlに溶解させ、0℃で30分間反応さ
せた。反応液に1N−塩酸水溶液を0℃で加えて中和さ
せた後、メチレンクロライドで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄し、濃縮して得られた赤色固体をクロロホ
ルムとヘキサンで再沈殿させて、目的化合物63mgを
得た。
【0093】[α]25D :+197°(C:0.0
2,クロロホルム:メタノール=1:1)
【0094】
【参考例5】  7−0−(2,6−ジデオキシ−2−
フルオロ−α−L−タロピラノシル)アドリアマイシノ
ンの製造 参考例4で得た7−0−(2,6−ジデオキシ−2−フ
ルオロ−α−L−タロピラノシル)ダウノマイシノン1
90mgを、無水メタノール4.5mlと無水ジオキサ
ン7mlとの混合溶媒に懸濁させ、メチルオルトホルメ
ート0.26mlを加えて反応させた。その後、反応液
を0℃に冷却し、この懸濁液に臭素水75mgを無水メ
チレンクロライド0.75mlに溶解した溶液を加え、
1時間反応させ、室温で2時間撹拌した。イソプロピル
エーテル60mlを加えて析出した赤色沈殿を、遠心分
離によって得、これをイソプロピルエーテルで2回洗浄
した。この沈殿をアセトン15mlに懸濁させ、室温で
40分間撹拌した。
【0095】得られた均一な溶媒にイソプロピルエーテ
ル25ml及びヘキサン10mlを加えて析出した沈殿
を、遠心分離して赤色固体を得た。
【0096】この固体をアセトン16ml及び水4ml
の混合溶媒に溶解させ、ソジウムホルメート325mg
を加えて室温で20時間撹拌した。反応液を濃縮して得
た固体残渣を水洗し、乾燥した。得られた残渣を40%
酢酸水溶液15mlに溶解し、80℃で4時間反応させ
た後、減圧濃縮した。残渣に水を加えて遠心分離して固
体を得、これをクロロホルム:メタノール:イソプロピ
ルエーテルで再沈殿させて、目的化合物84mgを得た
【0097】[α]25D :+194°(C:0.0
1,クロロホルム:メタノール=1:1)
【0098】
【参考例6】  7−0−(2,6−ジデオキシ−2−
フルオロ−3,4−0−イソプロピリデン−α−L−タ
ロピラノシル)アドリアマイシノン−14−0−ピメレ
ートの製造 14−ブロモ−7−0−(2,6−ジデオキシ−2−フ
ルオロ−3,4−0−イソプロピリデン−α−L−タロ
ピラノシル)ダウノマイシノン100mgを、アセトン
10mlと水2.5mlの混合溶媒に溶解し、ピメリン
酸モノナトリウム塩490mgを加えて17時間激しく
撹拌した。アセトンを減圧濃縮させた後、クロロホルム
にて抽出し、クロロホルム層を水洗浄後、減圧濃縮した
。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ベンゼン:アセトン=5:1)に付して、目的化合物
72mgを得た。
【0099】融点:131−137℃ [α]25D :+64°(C:0.13,クロロホル
ム)
【0100】
【参考例7】  7−0−(2,6−ジデオキシ−2−
フルオロ−α−L−タロピラノシル)アドリアマイシノ
ン−14−0−ピメレートの製造 製造例6で得た化合物76mgを80%酢酸水溶液6m
lに溶解し、70℃で40分間撹拌した。反応液を濃縮
して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
(展開溶媒:クロロホルム:メタノール=10:1)に
付して精製して、目的化合物58mg(80.8%)を
得た。
【0101】融点:108−113℃ [α]25D :+161°(C:0.056,クロロ
ホルム:メタノール=1:1)
【0102】
【参考例8】  7−0−(2,6−ジデオキシ−2−
フルオロ−3,4−0−イソプロピリデン−α−L−タ
ロピラノシル)アドリアマイシノン−14−0−t−ブ
チルオキシカルボニルグリシネートの製造14−ブロモ
−7−0−(2,6−ジデオキシ−2−フルオロ−3,
4−0−イソプロピリデン−α−L−タロピラノシル)
ダウノマイシノン130mgを、アセトン26mlと水
8mlの混合液に溶解した後、ソジウム−t−ブチルオ
キシカルボニルグリシネート1.5gを加えて室温で2
0時間撹拌した。反応液を減圧蒸留してアセトンを除去
した後、残渣をクロロホルムで抽出し、水及び飽和食塩
水で順次洗浄し、減圧下に濃縮乾固した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(クロロホル
ム:メタノール=20:1)に付して、目的化合物12
1mgを分離精製した。
【0103】融点:142−143.5℃[α]20D
 :+77°(C:0.026,クロロホルム)
【0104】
【参考例9】  7−0−(2,6−ジデオキシ−2−
フルオロ−α−L−タロピラノシル)アドリアマイシノ
ン−14−0−グリシネート塩酸塩の製造参考例8で得
た化合物120mgを室温でクロロホルム1.5mlに
溶かした後、メタノール15mlを加えた。この溶液に
飽和塩酸エーテル溶液12mlを加えて4時間撹拌した
。反応完了後、反応溶液を濃縮し、得られた残渣にエー
テルを加えて生成する固体を濾過、乾燥して、目的化合
物84mgを得た。
【0105】融点:179−185℃
【0106】
【発明の効果】本発明化合物(I)は、アントラサイク
リン系抗癌抗生物質の製造中間体として大変有用である
。更に該化合物(I)の製造において、出発物質として
用いられるα−D−グルコースは公知の出発物質である
フルクトースに比べ、その価格が非常に低廉であるため
、本願発明による製造方法はアントラサイクリン系抗癌
抗生物質の製造単価を下げることができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次の一般式(I)の化合物。 【化1】 [式中Aは水素原子、炭素数1〜5の低級アルキル基又
    はヒドロキシル保護基であり、B1 及びB2 はそれ
    ぞれ水素原子又はヒドロキシル保護基であり、またB2
     は糖骨格上3位炭素原子と結合してケトンを形成する
    ことができ、Halはフッ素、塩素、沃素又は臭素等の
    ハロゲン原子であり、R1 及びR2 は糖骨格上5位
    炭素原子と共にアルキレン基を形成するか、又はいずれ
    か一方が水素原子であり、他方がCH2 Xを意味する
    (ここでXは水素原子、フッ素、塩素、沃素、臭素等の
    ハロゲン原子又は保護又は非保護されたヒドロキシル基
    である)。但し、次の一般式の化合物は除く。 【化2】 (式中B1 及びB2 はそれぞれ水素原子又はアセチ
    ル基であり、Aは水素原子、メチル基又はアセチル基で
    ある)]
  2. 【請求項2】  Aがメチル基、エチル基又はアセチル
    基であり、B1 及びB2 がそれぞれアセチル基、メ
    タンスルホニル基又はベンゾイル基であり、R1 及び
    R2 のいずれか一方が水素原子であり、他方がCH2
     Xである請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  3. 【請求項3】  Aがメチル基であり、Halがフッ素
    原子であり、B1 及びB2 がそれぞれベンゾイル基
    であり、R1 が水素原子であり、R2 がCH2 B
    rである請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  4. 【請求項4】  Aがメチル基であり、Halがフッ素
    原子であり、B1 及びB2 がそれぞれベンゾイル基
    であり、R1 及びR2 が糖骨格上5位炭素原子と共
    にエチレン基を形成する請求項1に記載の一般式(I)
    の化合物。
  5. 【請求項5】  Aがメチル基であり、Halがフッ素
    原子であり、B1 及びB2 がそれぞれベンゾイル基
    であり、R1 及びR2 のいずれか一方が水素原子で
    あり、他方がメチル基である請求項1に記載の一般式(
    I)の化合物。
  6. 【請求項6】  Aがβ−メチル基であり、Halがフ
    ッ素原子であり、B1及びB2 がそれぞれ水素原子で
    あり、R1 及びR2 のいずれか一方が水素原子であ
    り、他方がメチル基である請求項1に記載の一般式(I
    )の化合物。
  7. 【請求項7】  一般式(12) 【化3】 (式中Aは水素原子、炭素数1〜5の低級アルキル基又
    はヒドロキシル保護基であり、B2 はヒドロキシル離
    脱基であり、Phはフェニル基であり、Halはフッ素
    、塩素、沃素又は臭素等のハロゲン原子である)の化合
    物を置換反応させて一般式(13−1)【化4】 (式中Bzはベンゾイル基であり、A及びPhは上記定
    義のとおりである) の化合物を得、該一般式(13−1)の化合物をハロベ
    ンゾイル化して一般式(14−1) 【化5】 (式中A、Hal及びBzは上記定義のとおりである)
    の化合物を得、該一般式(14−1)の化合物をアミン
    溶媒中で金属ハロゲン化物と反応させて一般式(15−
    1) 【化6】 (式中A、Hal及びBzは上記定義のとおりである)
    の化合物を得、該一般式(15−1)の化合物を触媒下
    に水素付加反応させて一般式(16−1)【化7】 (式中R1 及びR2 はそれぞれ水素原子又は低級ア
    ルキル基であり、A、Hal及びBzは上記定義のとお
    りである) の化合物を得、該一般式(16−1)の化合物を脱ベン
    ゾイル化することを特徴とする一般式(17−1)【化
    8】 (式中A、Hal、R1 及びR2 は上記定義のとお
    りである) の化合物の製造方法。
  8. 【請求項8】  一般式(9) 【化9】 (式中Aは水素原子、炭素数1〜5の低級アルキル基又
    はヒドロキシル保護基であり、Phはフェニル基であり
    、Halはフッ素、塩素、沃素又は臭素等のハロゲン原
    子である) の化合物を塩基と反応させて一般式(10)【化10】 (式中A、Ph及びHalは上記定義と同一である)の
    化合物を得、該一般式(10)の化合物を還元反応させ
    一般式(11) 【化11】 (式中A、Ph及びHalは上記定義と同一である)の
    化合物を得、該一般式(11)の化合物をベンゾイル化
    して一般式(13−2) 【化12】 (式中Bzはベンゾイル基であり、A及びPhは上記定
    義のとおりである) の化合物を得、該一般式(13−2)の化合物をハロベ
    ンゾイル化させて一般式(14−2) 【化13】 (式中A、Hal及びBzは上記定義のとおりである)
    の化合物を得、該一般式(14−2)の化合物をアミン
    溶媒中で金属ハロゲン化物と反応させて一般式(15−
    2) 【化14】 (式中A、Hal及びBzは上記定義のとおりである)
    の化合物を得、該一般式(15−2)の化合物を触媒下
    に水素付加反応させて一般式(16−2)【化15】 (式中R1 及びR2 はそれぞれ水素原子又は低級ア
    ルキル基であり、A、Hal及びBzは上記定義のとお
    りである) の化合物を得、該一般式(16−2)の化合物を脱ベン
    ゾイル化することを特徴とする一般式(17−2)【化
    16】 (式中A、Hal、R1 及びR2 は上記定義のとお
    りである) の化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】  下記一般式(17−2)【化17】 (式中Aは水素原子、炭素数1〜5の低級アルキル基又
    はヒドロキシル保護基であり、R1 及びR2 はそれ
    ぞれ水素原子又は低級アルキル基であり、Halはフッ
    素、塩素、沃素又は臭素等のハロゲン原子である)の化
    合物を酢化分解反応させることを特徴とする一般式(1
    8) 【化18】 (式中Acはアセチル基を示し、R1 、R2 及びH
    alは上記定義と同一である) の化合物の製造方法。
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