JPH04290898A - アローマターゼ抑制剤としての2β,19−エチレン架橋ステロイド類 - Google Patents

アローマターゼ抑制剤としての2β,19−エチレン架橋ステロイド類

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JPH04290898A
JPH04290898A JP3339535A JP33953591A JPH04290898A JP H04290898 A JPH04290898 A JP H04290898A JP 3339535 A JP3339535 A JP 3339535A JP 33953591 A JP33953591 A JP 33953591A JP H04290898 A JPH04290898 A JP H04290898A
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    • A61P5/32Antioestrogens

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアローマターゼ阻害剤と
しての2β,19−エチレン架橋ステロイド類に関する
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】エストロ
ジェンホルモンのエストロンとエストラジオールは、多
くの生理学的過程に関与している。これらのステロイド
の生成は幾つかの酵素によって制御される。酵素アロー
マターゼは、アンドロジェンホルモンであるテストステ
ロンとアンドロステンジオンの、エストロジェンホルモ
ンであるエストラジオール及びエストロンへの非可逆的
変換における、律速酵素である。このため、アローマタ
ーゼ阻害剤であるような化合物類は、アンドロジェンか
らエストロジェンへの変換を制御又は阻害することがで
き、エストロジェン類の存在によって強められる臨床的
症状を処置するのに治療的有用性をもっている。
【0003】
【課題を解決する手段】本発明はステロイドのアローマ
ターゼ阻害剤である2,19−エチレン架橋されたステ
ロイド化合物類、それらの関連中間体類、アローマター
ゼ阻害剤としてのそれらの用途、及びそれらの製法に関
する。更に詳しくは、本発明化合物類は、次の構造によ
って表わされる。
【化13】 式中  −−−−  は一重又は二重結合を表わし;R
はH、=CH2、=O、又は−OHであり;R1は=O
、−OH、又は−O−(C1−4アルカノイル)であり
;R2、R3、及びR4は各々独立にH又はC1−4ア
ルキルであり;またXは=O、=CH2、−OH、又は
−O−(C1−4アルカノル)である。
【0004】上記C1−4アルキル基の例は、メチル、
エチル、及びプロピルである。上記C1−4アルカノル
基の例はホルミル、アセチル、プロピオニル、及びブチ
リルである。X、R及びR1が1価の基である場合に、
これらの基はステロイド分子に関してβ立体配置をもち
、水素が同じ位置に追加的に存在し、また水素はステロ
イド分子に関してα立体配置をもっている。R2、R3
及びR4への波線は、その環位置の他方の置換基が水素
である場合に可能な、立体化学的配置のいずれかをもつ
ことを示している。点線で示される二重結合は、同じ炭
素原子から伸びる二つの二重結合をもつことが不可能で
あり、4位置に二重結合がある時にのみ、6位置にも二
重結合が可能であるというように制限されている。更に
、化合物は4又は5位置のいずれかに少なくとも一つの
二重結合を含有しなければならない。
【0005】本発明化合物類を記述する際に、これらは
一般に2β,19−エチレン架橋ステロイド類として言
及されており、同様な用語は本発明に包括される特定の
化合物類の幾つかの名前を下に挙げる際にも使用される
。この用語は、2個の炭素の鎖があって、これらが異な
る炭素上に2個の遊離原子価をもち、正規のステロイド
分子中で2及び19位置を連結していることを示してい
る。 更にβの指定は、2位置に関して使用され、架橋がβ面
で結合されていることの明白な指示を提供している。
【0006】本発明化合物類の幾つかの特定の例は、以
下のものである。 2β,19−(エチレン)アンドロスト−4−エン−3
,17−ジオン。 2β,19−(エチレン)アンドロスト−4,6−ジエ
ン−3,17−ジオン。 2β,19−(エチレン)アンドロスト−5−エン−3
β,17β−ジオール。 2β,19−(エチレン)アンドロスト−5−エン−3
β,17β−ジオールジアセテート。 2β,19−エチレン−6−メチレンアンドロスト−4
−エン−3,17−ジオン。 2β,19−(エチレン)アンドロスト−4−エン−3
,6,17−トリオン。 2β,19−エチレン−6β−ヒドロキシアンドロスト
−4−エン−3,17−ジオン。 2β,19−エチレン−19−メチルアンドロスト−4
−エン−3,17−ジオン。
【0007】本発明化合物類は、19−置換基上の適当
な位置に離脱基をもった19−置換ステロイドの内部環
化によって得られる。更に詳しくは、本発明化合物類は
、次の構造
【化14】 [式中R2、R3、及びR4は上に定義されたとおりで
あり、またZは離脱基である]をもったステロイドを不
活性溶媒中で冷却しながら、強塩基と反応させることに
よってつくられる。この反応に好ましい塩基は、リチウ
ムヘキサメチルジシラジドであるが、好ましい溶媒はテ
トラヒドロフランである。Zは任意の扱いやすい離脱基
であるが、スルホネートエステル類が好ましく、また4
−トルエンスルホネートエステルが特に好ましい。
【0008】示された方法は、同じステロイド核をもつ
が2β,19−エチレン架橋をもった対応生成物を与え
る。 次に、この化合物を本発明のその他の化合物類の調製に
使用できる。特定的には、こうした変換をなおも進める
場合については、化合物2β,19−(エチレン)アン
ドロスト−4−エン−3,17−ジオンについて下に論
じる。但し、他の同様な化合物類に対しても、これらの
変換を適用することができる。
【0009】このように、2β,19−(エチレン)ア
ンドロスト−4−エン−3,17−ジオンをt−ブタノ
ール中でクロラニルで処理すると対応する4,6−ジエ
ンを生じ、一方2β,19−(エチレン)アンドロスト
−4−エン−3,17−ジオンをホルムアルデヒドアセ
タールと反応させると、対応する6−メチレン化合物を
生ずる。後者の変換の場合、p−トルエンスルホン酸、
強鉱酸、酸性イオン交換樹脂、又は好ましくはホルムア
ルデヒドジメチル又はジエチルアセタールを伴った塩化
ホスホリルが最適である。
【0010】2β,19−(エチレン)−アンドロスト
−4−エン−3,17−ジオンをエタノール中で水素化
ホウ素ナトリウムで還元する場合、対応するΔ4−3β
,17β−ジオールが得られる。Δ5−3β,17β−
ジオールを得るためには、2β,19−(エチレン)−
アンドロスト−4−エン−3,17−ジオンを初めに対
応する3−アセトキシ−3,5−ジエンに変換する。こ
の変換は、触媒量のp−トルエンスルホン酸のような酸
の存在下にジオンを無水酢酸で処理し、続いてピリジン
を添加することによって達成されるか、又は溶媒として
酢酸エチルを使用して、過剰量の無水酢酸及び触媒量の
70%過塩素酸水溶液にジオンを反応させ、続いて炭酸
ナトリウムで中和することによって変換が達成される。 次に、3−アセトキシ−3,5−ジエンを−15℃でエ
タノール中の水素化ホウ素カルシウムで処理すると、所
望のΔ5−ジオールを生ずる。続いて、ジオールを無水
酢酸のような無水物で処理すると、対応するジアセテー
トを生ずる。
【0011】触媒量のメタンスルホン酸のような酸の存
在下に、2β,19−(エチレン)アンドロスト−4−
エン−3,17−ジオンを過剰量のエチレングリコール
と反応させると、二重結合が5位置に変更された対応す
る3,17−ビスエチレンケタールが得られる。5−エ
ンを0℃のジクロロメタン中でm−クロロ過安息香酸で
酸化すると、対応する5,6−エポキシドを生ずる。こ
のエポキシドをテトラヒドロフラン水溶液中で過塩素酸
と反応させると5,6−ジオールを生じ、それと同時に
ケタールが除かれて遊離3,17−ジケトンが残る。ジ
オールをジョーンズ試薬で酸化させると、対応する5−
ヒドロキシ−6−ケトン(実際には5−ヒドロキシ−3
,6,17−トリオン)を生じ、次にp−トルエンスル
ホン酸を用いてこれを脱水させると、Δ4−3,6,1
7−トリオンを生ずる。
【0012】前節で得られる初めのビスケタールは、別
の合成にも使用できる。すなわち、t−ブタノール及び
ジクロロメタン中の0.15%過塩素酸水溶液を使用し
て、ビスケタールを対応する17−ケトンに選択的に加
水分解できる。次に、17−ケトンを0℃のエタノール
中で過剰量の水素化ホウ素ナトリウムで還元すると、対
応する17β−ヒドロキシ化合物を生ずる。このアルコ
ールを塩酸水溶液で処理すると、3−ケタール保護基が
除かれ、遊離3−ケトンが残る。その代わりに、3−ケ
ト−17β−ヒドロキシ化合物は、水素化トリ(t−ブ
トキシ)アルミニウムリチウムを使用して、3,17−
ジケトンの選択的還元によって得られる。次に、3−ケ
トンをメチレントリフェニルホスホランと反応させると
、対応する3−メチレン−17−ヒドロキシ化合物を生
ずる。次にこれをジョーンズ試薬で酸化すると、所望の
3−メチレン−17−ケトンを生ずる。
【0013】2β,19−(エチレン)アンドロスト−
4−エン−3,17−ジオンの調製用に上に引用された
特定的な出発材料は、3,3,17,17−ビス(エチ
レンジオキシ)アンドロスト−5−エン−19−ア−ル
から出発する次の一連の反応によって得ることができる
。19−位置に2個の炭素の鎖を付加するために、この
化合物でウィティヒ反応を使用する。 特定的には、指示された19−アルデヒドを、テトラヒ
ドロフランのような不活性溶媒中でトリエチルホスホノ
アセテート及び、カリウムヘキサメチルジシラジドのよ
うな強塩基で処理する。反応は、更に不活性雰囲気下に
18−クラウン−6のような環式ポリエーテルの存在下
に実施される。反応を確実に終了させるために、還流下
に長時間の加熱を用いる。更に、反応を完全に終えるた
めに、ホスホノアセテート及び塩基での処理を繰り返し
行なう。この反応によって得られる特定的な生成物は、
19−オキソが19−[(エトキシカルボニル)メチレ
ン]基で置き換えられた化合物である。
【0014】次に、側鎖の二重結合は、メタノール中で
化合物をマグネシウムで処理することによって選択的に
還元される。エステル交換も起こり、還元生成物は3,
3,17,17−ビス(エチレンジオキシ)−19−[
(メトキシカルボニル)メチル]−アンドロスト−5−
エンである。エチルエーテルのような不活性溶媒中で水
素化アルミニウムリチウムのような水素化物還元剤でエ
ステル基を還元すると、対応する19−(2−ヒドロキ
シエチル)化合物を生じ、次にこれをピリジン中で塩化
p−トルエンスルホニルのような適当な試薬と反応させ
ると、対応するエステルを生ずる。 その他の離脱基は、標準手順によって導入できる。次に
、エチレンケタール基は、アセトン中でp−トルエンス
ルホン酸での処理のような標準手順によって除去できる
。これは所望の3,17−ジオン中間体を与える。
【0015】R4がC1−4アルキルである場合の化合
物類に対する中間体は、前節において言及された同じ中
間体類の幾つかを用いて得ることができる。すなわち、
トルエン中の水素化ジイソブチルアルミニウムを使用し
て19−[(メトキシカルボニル)メチル]化合物を還
元すると、3,3,17,17−ビス(エチレンジオキ
シ)−19−(2−オキソエチル)アンドロスト−5−
エンを生ずる。その代わりに、この19−(2−オキソ
エチル)化合物は、塩化オキサリルとジメチルスルホキ
シドを用い、続いてトリエチルアミンを用いて、対応す
る19−(2−ヒドロキシエチル)化合物を酸化するこ
とによって得られる。次に、オキソ化合物をテトラヒド
ロフラン中で適当なアルキルリチウム又はアルキルグリ
ニヤと反応させると、対応する19−(2−アルキル−
2−ヒドロキシエチル)化合物を生ずる。次に、このア
ルコールを対応するp−トルエンスルホネートエステル
に変換し、エチレンケタール保護基は前節で指示された
とおりに除去される。
【0016】
【発明の効果】本発明化合物類はアローマターゼ阻害剤
である。アローマターゼ阻害剤として、これらは高エス
トロジェン血症の処置に有用である。化合物類は、観察
されるエストロジェンの高水準が比較的一定である時や
、周期的な神経内分泌機能の一部として生ずる高水準が
短期間に高まる時にも、エストロジェンの異常な高水準
を制御するのに有用である。男性も女性も処置できるが
、但し男性に高いと考えられるエストロジェン水準は、
明らかに女性で高いと考えられる量よりはるかに低い。 これらの化合物類は、女性で排卵又は着床を防ぐため、
又は男性において脳の芳香族化が性行動に必要とされる
場合に、このような行動を低下させるために、避妊剤と
しても有用である。これらの化合物は更に、女性化乳房
、エストロジェンの高水準から生ずる男性の授精能力欠
如、及び心筋梗塞に先立つ高エストロジェン血症の処置
に価値がある。化合物類はまた、乳がんや、エストロジ
ェン誘発性又はエストロジェン刺激性の他の種々の腫瘍
及び増殖性組織疾患の処置にも使用できる。
【0017】所望の効果を達成するために、本発明の化
合物類は処置の必要な患者に対して経口的、非経口的に
、例えば組織又は腫瘍部位への直接的な活性成分の注射
を含めて、静脈内、腹膜内、筋肉内、又は皮下に投与で
きる。患者という用語は、温血動物、例えばヒト、霊長
類、牛、犬、猫、馬、羊、ハツカネズミ、ラット、及び
豚のような哺乳類を意味するものと受け取られる。これ
らの化合物類はまた、製剤の形で投与でき、また更に持
続的な送り出し装置へ取り入れることができる。化合物
の投与量は広範囲に及び、任意の有効量である。処置を
受ける患者、処置される症状、及び投与方式に応じて、
化合物の投与有効量は、1日当たり体重kg当たり約0
.01〜150 mg、及び好ましくは1日当たり約0
.1〜50 mg/kgの範囲にある。
【0018】経口投与には、化合物類はカプセル剤、丸
薬、錠剤、トローチ剤、散剤、溶液、懸濁液、又は乳濁
液のような固体又は液体製剤に処方できる。固体単位適
量形式は、活性化合物と担体、例えば潤滑剤や、乳糖、
庶糖、及びコーンスターチのような充填剤を含有する通
常のゼラチン型のカプセル剤でありうる。別の態様で、
本発明の活性化合物は、アラビアゴム、コーンスターチ
、アルギン酸のような結合剤、及びステアリン酸やステ
アリン酸マグネシウムのような潤滑剤と組み合わせた乳
糖、庶糖、及びコーンスターチのような慣用の錠剤基剤
とともに錠剤化できる。
【0019】非経口投与には、化合物類は薬学担体を伴
った生理学的に受け入れられる増量剤中の化合物の溶液
又は懸濁液からなる注射用の適量として投与でき、担体
は表面活性剤その他の薬学的に受け入れられる助剤を伴
った、又は伴わない油中水滴型のような無菌液体であり
うる。これらの製剤に使用できる油類の例は、石油、動
植物、又は合成起源のもの、例えば落花生油、大豆油、
及び鉱油である。概して、水、食塩水、デキストロース
水溶液及び関連の糖溶液、エタノール、及びプロピレン
グリコール又はポリエチレングリコールのようなグリコ
ール類が、特に注射液用に好ましい液体担体である。
【0020】化合物類を、活性成分の持続放出を可能と
するような方法で処方できる皮膚パッチ、デポー注射、
又はインプラント製剤の形で投与できる。活性成分をペ
レットや小型円筒に圧縮し、デポー注射やインプラント
として皮下又は筋肉内に移植できる。インプラントは生
物分解可能な重合体類と合成シリコーン類、例えばダウ
・コーニング・コーポレーション製のシリコーンゴムで
あるシラスチック(R)のような不活性材料を使用でき
る。更に、適当な薬学担体や処方技術に関する情報は、
「レミントン製薬科学」(マック出版社、ペンシルベニ
ア州イーストン)のような標準テキストに見出される。
【0021】以下は本発明の実施に使用できるような、
経口投与に適した特定的な薬学処方剤の例である。 〔錠剤〕 (a) 2β,19−(エチレン)アンドロスト−4−
エン−3,17−ジオン        75 g(b
) 乳糖                     
                         
    1.216 kg(c) コーンスターチ  
                         
               0.3 kg活性成分
、乳糖、及びコーンスターチを均一に混合する。10%
澱粉糊で粒状化する。約2.5%の含水量まで乾燥する
。12番のメッシュふるいに通してふるい分ける。 以下のものを添加、混合する。 (a) ステアリン酸マグネシウム         
                       0.
015 kg(b) コーンスターチ(十分量)   
                         
    1.725 kg適当な錠剤製造機で1錠当た
り0.115 gの重量に圧縮する。 〔軟質ゼラチンカプセル剤〕 (a) 2β,19−(エチレン)アンドロスト−4−
エン−3,17−ジオン        0.25 k
g(b) ポリソルベート80           
                         
    0.25 kg(c) コーンスターチ(十分
量)                       
         25.0 kg混合し、軟質ゼラチ
ンカプセル50,000個へ充填する。
【0022】アローマターゼ阻害における本化合物類の
活性は、合衆国特許第4,322,416号に記述され
た手順や、ジョンストン(Johnston)ら、En
docrinology 115巻776頁(1984
年)及びバークハート(Burkhart)ら、Ste
roids 45巻357頁(1985年)に発表され
た手順と同様な実験法を用いて立証される。
【0023】この検定で、阻害剤は活性検定に先立って
、高基質水準の存在下に酵素と一緒に予備培養される。 時間の経過による酵素活性の低下は、好ましい阻害法の
不可逆的な結合を示すものでありうる。
【0024】時間依存性の検定において、上記の検定緩
衝液100μl中の酵素阻害剤を、通常1 nMと10
μMの間の検定濃度を提供する量で、NADPH発生系
600μlを含有する35−ml遠心分離管に添加する
。予備培養は、アローマターゼ製剤700μl、通常検
定緩衝液ml当たりミクロソーム蛋白300−800μ
gの添加によって開始される。これらの製剤を、渦流混
合機を用いて混合し、25℃で0、5、10、又は20
分培養する。次に、1β−3Hアンドロステンジオンを
含有するアンドロステンジオン(〜6.8μM)100
μlを検定緩衝液に加えると、アンドロステンジオンの
Km(0.04μM)の少なくとも10倍の検定濃度の
基質(0.55μM)が提供される。渦流混合のあと、
酵素培養を10分続けてから、クロロホルムの添加によ
って停止させる。 水性フラクション中の放射能の量をシンチレーション手
順によって測定する。予備培養の各時期における阻害剤
の各濃度に対する酵素活性は、0分でのビヒクル対照濃
度を任意に100%と設定した時の%として計算される
。 従って、酵素阻害率は%(100%から存在する阻害剤
での酵素活性%を差し引いたもの)で表わされる。
【0025】酵素の反応速度論の分析は時間依存性検定
のためにキッツ=ウィルスン・プロットを利用した。こ
れらの分析は、不活性の見かけのKi推定値を提供する
ものであり、これは酵素不活性化の半減速度を生ずるの
に必要な阻害剤濃度を表わす。酵素不活性化の疑似一次
速度係数(kcat)及び無限阻害剤濃度の不活性化ハ
ーフタイム(τ50)を決定した。kcat/τ50(
不活性化)の比は、酵素不活性化の効率増大及び酵素活
性部位への阻害剤の親和性の増大とともに増大する指数
を提供する。 この試験を使用して、化合物2β,19−(エチレン)
アンドロスト−4−エン−3,17−ジオンについて次
の結果が観察された。 Ki(nM) = 23.9 τ50 (分)= 0.87 kcat/τ50 = 557,710
【0026】
【実施例】以下の実施例は本発明を例示するために提示
されているが、いかなる形でも限定的に考えられてはな
らない。
【0027】実施例1 テトラヒドロフラン(100 ml)中のトリエチルホ
スホノアセテート(3.06 ml,15.44 mm
ol)と18−クラウン−6(1,4,7,10,13
,16−ヘキサオキサシクロオクタデカン(5.44 
g, 20.59 mmol)のかきまぜた溶液に、ア
ルゴン下にカリウムヘキサメチルジシラジド(トルエン
中0.5M溶液30.88 ml, 15.44 mm
ol)を添加した。5分後、3,3,17,17−ビス
(エチレンジオキシ)アンドロスト−5−エン−19−
アル(2.00 g,5.15 mmol)を添加し、
反応を30分かきまぜ、次に加熱還流した。還流下に8
9時間後、反応を室温に冷却した。分離フラスコ中で、
テトラヒドロフラン(20 ml)中のトリエチルホス
ホノアセテート(0.51 ml, 2.57 mmo
l)と18−クラウン−6(0.68 g, 2.57
 mmol)のかきまぜた溶液に、アルゴン下にカリウ
ムヘキサメチルジシラジド(トルエン中0.5M溶液5
.14 ml, 2.57 mmol)を添加した。5
分後、この溶液を、移し代え用の針を経由して反応物へ
加え、反応を更に46時間還流下に加熱した。 反応物を回転蒸発器上で元の容量の約1/3に濃縮し、
エチルエーテル(250 ml/飽和塩化カリウム水溶
液(250 ml)中に注いだ。層を分離し、水層を追
加のエチルエーテル(50 ml)で抽出した。一緒に
した有機物を飽和炭酸カリウム水溶液(2x250 m
l)で洗い、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。酢酸
エチル/ヘキサン(40:60)で溶離するフラッシュ
・クロマトグラフィ(6x15 cm シリカゲルカラ
ム)は、3,3,17,17−ビス(エチレンジオキシ
)−19−[(エトキシカルボニル)メチレン]アンド
ロスト−5−エン(2.10 g, 89%)を白色フ
ォームとして生じた。 1H NMR(CDCl3)δ 6.93(d, 1H
, J=15.9 Hz, α,β不飽和ビニル), 
5.78(d,1H, J=15.9 Hz, α,β
不飽和ビニル), 5.62−5.68(m, 1H,
 ビニル), 4.16−4.27(m, 2H, O
CH3), 3.79−4.02(m, 8H, 2x
 OCH2CH2O), 1.31(t, J=7.2
 Hz, CH3), 0.72(s, 3H, 18
−CH3).IR(KBr) 3434, 2976,
 2944, 2876, 1718, 1642, 
1306, 1288, 1180, 1104, 1
042 cm−1.MS (CI, CH4) m/z
 (相対強度) 459(MH+, 100), 41
3(20), 397(14), 99(14).実施
例2 メタノール(100 ml)中のマグネシウム削り屑(
4.77 g, 0.20モル)をヨウ素の小結晶で処
理した。色が消えて、ガス発生が止んだ後、テトラヒド
ロフラン(10 ml)中の3,3,17,17−ビス
(エチレンジオキシ)−19−[(エトキシカルボニル
)メチレン]−アンドロスト−5−エン(1.80 g
, 3.92 mmol)の溶液を添加した。反応を穏
やかにするために、水浴、次に氷水浴を使用した。全部
のマグネシウム削り屑が消えた後、反応物を回転蒸発器
で元の容量の約1/4に濃縮し、濃縮液にエチルエーテ
ル(250 ml)/H2O(300 ml)を添加し
た。水層のpHが4〜5となるまでかきまぜながら、1
N塩酸(約300 ml)を徐々に加えた。層を分離し
、追加のエチルエーテル(200 ml)を水層に加え
、追加の1N塩酸(約100 ml)の添加によって、
水層をpH 2−3に酸性化した。層を再び分離し、一
緒にした有機物を0.5N塩酸(2x100 ml)、
続いて塩水(100 ml)で洗った。乾燥(Na2S
O4)し濃縮すると、オフホワイト色のフォーム(1.
63 g)を生じた。NMRスペクトルは、これが3,
3,17,17−ビス(エチレンジオキシ)−19−[
(メトキシカルボニル)メチル]−アンドロスト−5−
エン及び出発材料のメチルエステルとの40:60混合
物であることを示した。上の手順を連続3回繰り返すと
、5%未満の出発材料メチルエステルを含有する粗生成
物を生じた。酢酸エチル/ヘキサン(40:60)で溶
離するフラッシュ・クロマトグラフィ(5x12 cm
のシリカゲルカラム)は、3,3,17,17−ビス(
エチレンジオキシ)−19−[(メトキシカルボニル)
メチル]−アンドロスト−5−エン(1.10 g, 
63%)を白色フォームとして生じた。 1H NMR (CDCl3) δ5.53−5.61
(m, 1H, ビニル), 3.81−4.04(m
, 8H, 2x OCH2CH2O), 3.67(
s, 3H, OCH3), 0.89(s, 3H,
 18−CH3). IR(KBr)3438, 2948, 2876, 
1738, 1634, 1436, 1380, 1
308, 1104, 1044 cm−1.  MS
 (CI, CH4) m/z (相対強度) 447
(MH+, 100), 415(12), 385(
20), 99(12).MS(EI) m/z (相
対強度) 446 (M+, 28),99(100)
【0028】実施例3 アルゴン下に氷水浴中で冷却された無水エチルエーテル
(30 ml)中の3,3,17,17−ビス(エチレ
ンジオキシ)−19−[(メトキシカルボニル)メチル
]アンドロスト−5−エン(1.04 g, 2.33
 mmol)のかきまぜた溶液に、水素化アルミニウム
リチウム(0.13 g, 3.49 mmol)を添
加した。1時間後、反応を水(0.1 ml)と続いて
1N水酸化ナトリウム(0.1 ml)で、また終りに
追加の水(0.3 ml)で処理した。上澄み液を傾斜
させ、濃縮すると粗生成物を生じた。フラッシュ・クロ
マトグラフィ(5x10 cmシリカゲルカラム)にか
け、酢酸エチル/ヘキサン(60:40)で溶離すると
、3,3,17,17−ビス(エチレンジオキシ)−1
9−(2−ヒドロキシエチル)アンドロスト−5−エン
(0.90g, 93%)を白色フォームとして生じた
。 HRES C25H39O5の計算値 (MH+) =
 419.2797; 測定値 MH+ = 419.
2775;誤差 =−5.2 ppm.1H NMR 
(CDCl3)δ5.51−5.57(m, 1H, 
ビニル), 3.82−4.03(m, 8H, 2x
 OCH2CH2O), 3.53−3.64(m, 
2H, CH2O),0.90(s, 3H, 18−
CH3). IR(KBr) 3440, 2944, 2874,
 1632, 1378, 1308, 1104, 
1048 cm−1. MS(CI, CH4) m/z (相対強度) 42
0(27), 419(MH+, 100), 418
(12), 417(22),357(30), 99
(12).
【0029】実施例4 ピリジン(10 ml)中の3,3,17,17−ビス
(エチレンジオキシ)−19−(2−ヒドロキシエチル
)アンドロスト−5−エン(0.42 g, 1.00
 mmol)のかきまぜた溶液に、アルゴン下に塩化p
−トルエンスルホニル(0.29 g, 1.50 m
mol)を添加した。3.5時間後、反応を回転蒸発器
上で濃縮し、残留物をエチルエーテル(60 ml)/
水(60 ml)中に取り上げた。層を分離し、水層を
追加のエチルエーテル(30 ml)で抽出した。一緒
にした有機物を1N塩酸(30 ml)、重炭酸ナトリ
ウム飽和水溶液(30ml)、及び塩水(30 ml)
で洗い、乾燥(Na2SO4)し、濃縮すると、粗生成
物を生じた。フラッシュ・クロマトグラフィ(5x12
 cmシリカゲルカラム)にかけ、酢酸エチル/ヘキサ
ン(35:65)で溶離すると、3,3,17,17−
ビス(エチレンジオキシ)−19−[2−(4−トルエ
ンスルホニロキシ)エチル]アンドロスト−5−エン(
0.34 g,60%)を白色フォームとして生じた。 1H NMR(CDCl3)δ 7.80及び7.36
(pr d, 4H, アリール), 5.49−5.
53(m, 1H, ビニル), 3.81−4.03
(m, 10H, 2x OCH2CH2O 及び C
H2O), 2.46(s, 3H, アリールCH3
), 0.83(s, 3H, 18−CH3). MS(CI, CH4) m/z (相対強度) 57
4(22), 573(MH+, 60), 419(
21), 402(26), 401(100), 4
00(16), 399(28), 357(21),
 339(21), 217(23), 173(43
), 93(17).
【0030】実施例5 アセトン(25 ml)中の3,3,17,17−ビス
(エチレンジオキシ)−19−[2−(4−トルエンス
ルホニロキシ)エチル]アンドロスト−5−エン(0.
67 g, 1.17 mmol)のかきまぜた溶液に
、p−トルエンスルホン酸一水塩(44 mg, 0.
23 mmol)を添加した。24時間後、反応を回転
蒸発器上で濃縮し、残留物を塩化メチレン(3 ml)
中に溶解し、カラムに装填した。フラッシュ・クロマト
グラフィ(4x12 cmシリカゲルカラム)にかけ、
酢酸エチル/ヘキサン(65:35)で溶離すると、1
9−[2−(4−トルエンスルホニロキシ)エチル]ア
ンドロスト−4−エン−3,17−ジオン(0.46 
g, 81%)を白色フォームとして生じた。 1H NMR(CDCl3)δ 7.79及び7.35
(pr d, 4H, J=8.1 Hz, アリール
), 5.87(s,1H, ビニル), 4.03(
t, 2H, J=5.5 Hz, CH2O), 2
.46(s, 3H, アリール−CH3), 0.9
2(s, 3H, 18−CH3). IR(KBr) 3444, 2946, 2858,
 1738, 1670, 1618, 1358, 
1188, 1176 cm−1. MS(CI, CH4) m/z (相対強度) 48
5(MH+, 100), 331(17), 313
(17).
【0031】実施例6 アルゴン下に−78℃に冷却されたリチウムヘキサメチ
ルジシラジド(テトラヒドロフラン中1M溶液1.50
 ml, 1.50 mmol)の追加テトラヒドロフ
ラン(15 ml)中のかきまぜた溶液に、テトラヒド
ロフラン(10 ml)中の19−[2−(4−トルエ
ンスルホニロキシ)エチル]アンドロスト−4−エン−
3,17−ジオン(242 mg, 0.50 mmo
l)の冷却(−78℃)溶液を滴加した。−78℃で4
0分後、反応を室温に徐々に(約2時間)暖めた。室温
で1時間後、反応物を0.5N塩酸(60 ml)中に
注ぎ、塩化メチレン(60 ml、次に30 ml)で
抽出した。一緒にした有機物を0.5N塩酸(60 m
l)、重炭酸ナトリウム1/2飽和水溶液(60 ml
)、続いて塩水(50 ml)で洗った。乾燥(Na2
SO4)し濃縮すると、粗生成物を生じた。フラッシュ
・クロマトグラフィ(2x15 cmシリカゲルカラム
)にかけ、酢酸エチル/ヘキサン(45:55)で溶離
すると、2β,19−(エチレン)アンドロスト−4−
エン−3,17−ジオン(96 mg, 62%)を白
色固体として生じた。mp=180−183℃。 1H NMR(CDCl3)δ6.02(s, 1H,
 ビニル), 0.91(s, 3H, 18−CH3
). 13C NMR(CDCl3)δ220.4, 202
.6, 167.1, 128.1, 52.1, 5
1.1, 47.4, 43.1, 40.3, 38
.8, 35.7, 34.6, 32.2, 31.
4, 29.9, 27.3, 25.3, 21.7
, 20.1, 18.8, 13.6.IR(KBr
) 3454, 2922, 2858, 1740,
 1658, 1610, 1450, 1220 c
m−1. MS(CI, CH4) m/z (相対強度) 31
3(MH+, 100), 295(18).この化合
物は次の構造をもっている。
【化15】
【0032】実施例7 テトラヒドロフラン(8 ml)中で2β,19−(エ
チレン)アンドロスト−4−エン−3,17−ジオン(
1 mmol)を水素化トリ(t−ブトキシ)アルミニ
ウムリチウム1.3 mmol(テトラヒドロフラン中
の1M溶液として使用)と、0℃で45分反応させる。 反応混合物を水で停止させ、次に10%塩酸で酸性化す
る。生ずる混合物を酢酸エチルで抽出し、有機抽出液を
重炭酸ナトリウム水溶液と塩水で洗い、硫酸ナトリウム
で乾燥する。溶媒を蒸発させ、続いてクロマトグラフィ
にかけると、純粋な2β,19−(エチレン)−17β
−ヒドロキシアンドロスト−4−エン−3−オンを生ず
る。
【0033】実施例8 t−ブチルアルコール中の2β,19−(エチレン)ア
ンドロスト−4−エン−3,17−ジオンの溶液に、ク
ロラニル(1.2当量)を加える。混合物を3時間還流
し、冷却し、次に濃縮する。残留物をクロロホルムに取
り上げ、水、NaOH水溶液及び塩水で洗う。乾燥し、
濃縮し、続いてクロマトグラフィにかけると、2β,1
9−(エチレン)アンドロスト−4,6−ジエン−3,
17−ジオンを生ずる。
【0034】実施例9 ホルムアルデヒドジメチルアセタール及び塩化ホスホリ
ルを含有する無水クロロホルム中の酢酸ナトリウムの懸
濁液を、還流下に1時間かき混ぜる。2β,19−(エ
チレン)アンドロスト−4−エン−3,17−ジオンの
添加後、混合物を2.5時間にわたって塩化ホスホリル
で滴加処理する。 続いて、反応物を還流下に適当な時間かき混ぜる。懸濁
液を放冷し、激しくかきまぜながら、水層pHがアルカ
リ性になるまで、炭酸ナトリウム飽和水溶液を滴加する
。 有機層を分離し、塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥す
る。濃縮及び精製後、得られる生成物は6−メチレン−
2β,19−(エチレン)アンドロスト−4−エン−3
,17−ジオンである。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式 【化1】 [式中  −−−−  は一重又は二重結合を表わし;
    RはH、=CH2、=O、又は−OHであり;R1は=
    O、−OH、又は−O−(C1−4アルカノイル)であ
    り;R2、R3、及びR4は各々独立にH又はC1−4
    アルキルであり;またXは=O、=CH2、−OH、又
    は−O−(C1−4アルカノル)である]の化合物。
  2. 【請求項2】  式 【化2】 [式中  −−−−  は一重又は二重結合を表わし;
    RはH、=CH2、=O、又は−OHであり;R1は=
    O、−OH、又は−O−(C1−4アルカノイル)であ
    り;またXは=O、=CH2、−OH、又は−O−(C
    1−4アルカノル)である]をもった、請求項1に記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】  式 【化3】 [式中  −−−−  は一重又は二重結合を表わし;
    またR1は=O、−OH、又は−O−(C1−4アルカ
    ノイル)である]をもった、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】  2β,19−(エチレン)アンドロス
    ト−4−エン−3,17−ジオンである、請求項1に記
    載の化合物。
  5. 【請求項5】  2β,19−(エチレン)−17β−
    ヒドロキシアンドロスト−4−エン−3−オンである、
    請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】  2β,19−(エチレン)アンドロス
    ト−4,6−ジエン−3,17−ジオンである、請求項
    1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】  6−メチレン−2β,19−(エチレ
    ン)アンドロスト−4−エン−3,17−ジオンである
    、請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】  式 【化4】 [式中  −−−−  は一重又は二重結合を表わし;
    RはH、=CH2、=O、又は−OHであり;R1は=
    O、−OH、又は−O−(C1−4アルカノイル)であ
    り;R2、R3、及びR4は各々独立にH又はC1−4
    アルキルであり;またXは=O、=CH2、−OH、又
    は−O−(C1−4アルカノル)である]の化合物のア
    ローマターゼ阻害有効量にアローマターゼ酵素を接触さ
    せることを含めてなる、アローマターゼ活性の阻害法。
  9. 【請求項9】  式 【化5】 [式中  −−−−  は一重又は二重結合を表わし;
    RはH、=CH2、=O、又は−OHであり;R1は=
    O、−OH、又は−O−(C1−4アルカノイル)であ
    り;R2、R3、及びR4は各々独立にH又はC1−4
    アルキルであり;またXは=O、=CH2、−OH、又
    は−O−(C1−4アルカノル)である]の化合物のア
    ローマターゼ阻害有効量を、高エストロジェン血症をも
    った患者に投与することを含めてなる、上記の症状の処
    置法。
  10. 【請求項10】  式 【化6】 [式中  −−−−  は一重又は二重結合を表わし;
    RはH、=CH2、=O、又は−OHであり;R1は=
    O、−OH、又は−O−(C1−4アルカノイル)であ
    り;R2、R3、及びR4は各々独立にH又はC1−4
    アルキルであり;またXは=O、=CH2、−OH、又
    は−O−(C1−4アルカノル)である]の化合物のア
    ローマターゼ阻害有効量を含む、エストロジェン誘発性
    又はエストロジェン刺激性の疾患の処置剤。
  11. 【請求項11】  式 【化7】 [式中  −−−−  は一重又は二重結合を表わし;
    RはH、=CH2、=O、又は−OHであり;R1は=
    O、−OH、又は−O−(C1−4アルカノイル)であ
    り;R2、R3、及びR4は各々独立にH又はC1−4
    アルキルであり;またXは=O、=CH2、−OH、又
    は−O−(C1−4アルカノル)である]で表わされる
    化合物と製薬担体とを含めてなる、アローマターゼ阻害
    活性をもった適量単位形式の製剤組成物。
  12. 【請求項12】  化合物が2β,19−(エチレン)
    アンドロスト−4−エン−3,17−ジオンである、請
    求項8に記載の組成物。
  13. 【請求項13】  式 【化8】 [式中  −−−−  は一重又は二重結合を表わし;
    RはH、=CH2、=O、又は−OHであり;R1は=
    O、−OH、又は−O−(C1−4アルカノイル)であ
    り;R2、R3、及びR4は各々独立にH又はC1−4
    アルキルであり;またXは=O、=CH2、−OH、又
    は−O−(C1−4アルカノル)である]の化合物の製
    法であって、式 【化9】 [式中R2、R3、及びR4は上に定義されたとおりで
    あり、またZは離脱基である]の化合物を、不活性溶媒
    中で冷却しながら、強塩基と反応させて、式【化10】 の化合物を得て、続いて任意付加的に次の反応、すなわ
    ち (a) t−ブタノール中でクロラニルと反応させて、
    対応する4,6−ジエンを得る反応; (b) ホルムアルデヒドアセタールと反応させて、対
    応する6−メチレン化合物を得る反応; (c) 水素化ホウ素ナトリウムで還元して、対応する
    3β,17β−ジオールを得る反応; (d) 無水酢酸と反応させて、対応する3−アセトキ
    シ−3,5−ジエンを得て、続いてエタノール中で−1
    5℃で水素化ホウ素カルシウムで処理し、対応する△5
    −3β,17β−ジオールを生ずる反応; (e) (d)で得られたジオールを適当な無水物と反
    応させて、対応するジエステルを得る反応; (f) 触媒量の酸の存在下に過剰なエチレングリコー
    ルと反応させて対応するΔ5−3,5−ビスエチレンケ
    タールを得て、続いて0℃でジクロロメタン中のm−ク
    ロロ過安息香酸と反応させて、対応する5,6−エポキ
    シドを得て、更に続いてテトラヒドロフラン水溶液中の
    過塩素酸と反応させて、5,6−ジヒドロキシ−3,1
    7−ジケトンを得て、更に続いてジョーンズ試薬で酸化
    し、次にp−トルエンスルホン酸で脱水して、Δ4−3
    ,6,17−トリオンを得る反応;(g) 触媒量の酸
    の存在下に過剰なエチレングリコールと反応させて、対
    応するΔ5−3,5−ビスエチレンケタールを得て、続
    いてt−ブタノールとジクロロメタン中の0.15%過
    塩素酸水溶液を使用して選択的加水分解を行ない、対応
    する17−ケトンを得て、更に続いてエタノール中の過
    剰量の水素化ホウ素ナトリウムを用いて17−ケトンを
    17β−ヒドロキシ化合物に還元し、次に3−ケタール
    保護基を除くために塩酸水溶液で処理して遊離3−ケト
    ンを得る反応; (h) 水素化トリ−(t−ブトキシ)アルミニウムで
    還元して、3−ケト−17β−ヒドロキシ化合物を得る
    反応;(i) (g)又は(h)で得られる3−ケトン
    をメチレントリフェニルホスホランと反応させて、対応
    する3−メチレン−17−ヒドロキシ化合物を得て、続
    いてジョーンズ試薬と反応させて、3−メチレン−17
    −ケトンを得る反応;以上から選ばれる反応を必要なら
    行なうことからなる方法。
  14. 【請求項14】  式 【化11】 [式中R2、R3、及びR4は各々独立にH又はC1−
    4アルキルである]の化合物の製法であって、式【化1
    2】 [式中R2、R3、及びR4は上に定義されたとおりで
    あり、またZは離脱基である]の化合物を、不活性溶媒
    中で冷却しながら強塩基と反応させることを含めてなる
    、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】  19−[2−(4−トルエンスルホ
    ニロキシ)エチル]アンドロスト−4−エン−3,17
    −ジオンをリチウムヘキサメチルジシラジドと反応させ
    ることを含めてなる、請求項1に記載の2β,19−(
    エチレン)アンドロスト−4−エン−3,17−ジオン
    の製法。
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